JP7328924B2 - 塵芥収集車及びその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塵芥収集車及びその使用方法に関し、特にその塵芥収容箱内部に設けられる移動可能な排出板の位置推定に関する。
従来、塵芥収容箱と、この塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱とを備え、塵芥収容箱内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによって駆動される塵芥積込機構が設けられ、排出用油圧シリンダ及び積込用油圧アクチュエータは、作動油タンクの作動油を利用して駆動される塵芥収集車は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-201481号公報(特に図2、図6)
作業者は、塵芥収容箱の過積載を防止するために、排出板の位置から塵芥収容箱内の積載量を推定することがある。
しかし、排出板及び排出用油圧シリンダは、外部からは視認しにくく、目視でその伸縮状態を確認するのは困難である。上記特許文献1のような従来の塵芥収集車では、塵芥収容箱の前の防臭ドアを開閉させて排出板の位置を確認する必要があり、本来の収集作業とは別の動線が増えるため、作業工数増加になる。
さらに、排出板や排出用油圧シリンダにスイッチやセンサを設けて、排出板の位置を検出することはできるが、その場合、塵芥収容箱の内部にスイッチやセンサを取り付け、その出力結果から判断しなければならない。しかし、塵芥収容箱内にスイッチやセンサを取り付けるのは部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等が大きく増加するという問題がある。また、塵芥収容箱内にスイッチやセンサの取り付けるレイアウトが厳しい場合もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な方法で、排出板の位置を確認できるようにして塵芥の過積載を防ぐようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、塵芥積込機構がサイクル駆動することに着目し、作動油タンクの油面位置から排出板の位置を推定するようにした。
具体的には、第1の発明では、塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱とを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、上記塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車を対象とする。
そして、上記制御部は、上記積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあって上記作動油タンクの作動油の油面が安定したことを判定する判定部を備え、
上記判定部の判定に基づいて上記作動油タンクの作動油量を上記排出板の前後位置に変換して読み取るように構成されている。
排出用油圧シリンダは、一般的にストロークが長く、使用する作動油量も多いため、伸縮作業に伴う作動油タンク内の油面高さの変動が大きい。一方、積込用油圧アクチュエータは1サイクル中の所定の規定停止位置において、一定の姿勢となり、そのときの油圧アクチュエータ側に残る作動油の量が決まっている。そのため、積込用油圧アクチュエータを上記規定停止位置にした状態で作動油が作動油タンクに戻って作動油の油面が安定すると、その油面高さから排出用油圧シリンダが使用する作動油を推定できる。これにより、油面高さから排出用油圧シリンダの収縮状態を推定できる。つまり、判定部によって、タイマーを利用する等により積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあって作動油タンクの作動油の油面が安定したことが判断された上で、作動油の油面高さから排出板の前後位置を推定できる。したがって、塵芥収容箱の内部に排出板の位置を測定するためのスイッチやセンサを取り付けて排出板の位置を検知する必要がなく、部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等の増加を避けることができる。また、判定部によって、積込用油圧アクチュエータを規定停止位置に停止させて油面が安定した状態を常に再現することができるので、排出用油圧シリンダの他に複数の積込用油圧アクチュエータが同じ作動油タンクの作動油を使用しているにもかかわらず精度よく排出板の前後位置を推定できる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記判定部の判定に基づいて上記積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあって上記作動油タンクの作動油の油面が安定したこと作業者に報知するための報知部を備えている。
上記の構成によると、例えば、作業者が作動油タンクの油面の高さを目視して排出板の前後位置を推定する場合、積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にない、又は、作動油タンクの油面が安定していないにもかかわらず、作業者が誤って油面の高さから排出板の前後位置を推定しようとするのを確実に防止することができる。
第3の発明では、第1の発明において、
上記作動油タンクの作動油量を検出すると共に、上記判定部と電気的に接続されるレベルセンサを備え、
上記レベルセンサの検知情報に基づいて、上記判定部が上記排出板の前後位置を算出するようにしている。
上記の構成によると、目視で作動油の油面高さを確認しなくとも、レベルセンサが作動油の油面を検出するので、その検出結果を利用して、判定部が排出用油圧シリンダの伸縮度合いを推定できる。その推定結果から、判定部は、排出板の前後位置を容易に推定できる。
第4の発明では、第3の発明において、
上記レベルセンサの検知情報を記憶する記憶部を備え、
上記積込用油圧アクチュエータが上記規定停止位置における2つの時点で上記記憶部に記憶した2つの検知情報の差から、上記作動油タンクの作動油漏れを検知するように構成されている。
上記の構成によると、規定停止位置で排出用油圧シリンダ等の油圧アクチュエータが同じ状態であれば、油面が安定した後は、作動油タンク内の作動油の油面は通常同じ高さにあるはずなので、記憶部に記憶した規定停止位置の2つの時点の検知情報の差が大きくなると、作動油が漏れていると判断できる。このため、作動油の漏れを見逃さずに済む。
第5の発明では、第3又は第4の発明において、
上記排出用油圧シリンダは、多段式テレスコピック油圧シリンダであり、上記積込用油圧アクチュエータと上記排出用油圧シリンダとを含む油圧回路には、該油圧回路内の圧力を検出する圧力センサが設けられ、上記油圧回路における上記排出用油圧シリンダの背圧側油室と上記作動油タンクとの間には、上記制御部により制御されるソレノイドチェック弁が設けられ、上記積込用油圧アクチュエータの積込作業中に、上記油圧回路の内部圧力が閾値を超えたときには、上記制御部は、上記ソレノイドチェック弁を解放し上記排出用油圧シリンダを縮小させて上記排出板を前進させるように構成されており、さらに、上記制御部は、上記判定部の判定に基づいて、上記排出板の位置を推定するとともに上記推定した排出板の位置に合わせて上記閾値を変更するように構成されている。
多段式テレスコピック油圧シリンダであれば、ロッドの段毎に受圧面積が異なる。そのため、ロッドが現在何段目の位置にあるかに関係なく排出板に対して塵芥から所定値の力が加わるとソレノイドチェック弁を開放する場合、ロッドの受圧面積が大きくなればその分油圧回路の内部圧力の閾値を下げる必要がある。ロッドが何段目にあるかは、排出板の位置から推定できるので、推定した排出板の位置に合わせて油圧回路の内部圧力の閾値を変更すれば、ロッドが現在何段目の位置にあるかに関係なく排出板が前進するタイミングを適切な状態に維持することができる。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記制御部が上記判定部を有する。
上記の構成によると、PLCなどの制御部が、判定部を備えることで、制御部の塵芥積込機構及び排出板移動機構の制御と併せて作動油タンクの作動油量を確実に検知できる。
第7の発明では、第1から第6のいずれか1つの発明において、
上記規定停止位置は、上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置である。
上記の構成によると、積込作業が終了したときの1サイクル停止位置であれば、通常の待機状態であるので、排出板位置確認のためだけに塵芥積込機構を操作する必要もなく、また、上記積込用油圧アクチュエータが1サイクル停止位置にあるかどうかを判定するためのセンサと上記積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあるかどうかを判定するためのセンサとを兼用できる。このため、作動油タンク内の作動油の油面の確認を容易にしつつ、部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等の増加を避けることができる。
第8の発明では、塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクとを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、上記塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車を対象とし、
上記塵芥収集車は、
上記作動油タンクにおける目視可能な位置に設けられた作動油の油面高さを示すレベルゲージと、
上記レベルゲージに設けられ、上記排出用油圧シリンダが最も縮小した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に貼り付けられる第1目印及び上記排出用油圧シリンダが最も伸長した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に貼り付けられる第2目印を有する表示部材とをさらに備え、
上記第1目印と上記第2目印との間には、上記排出用油圧シリンダが最も縮小した状態と最も伸長した状態との間の状態であって上記1サイクル停止位置の場合に、上記レベルゲージの液面位置と合わせて見ることで、上記排出板の位置を推定可能な目盛が設けられている。
上記の構成によると、塵芥積込機構の1サイクル停止位置における排出用油圧シリンダの最も縮小した位置(排出板の最前端位置)での油面高さを示す第1目印と、最も伸長した位置(排出板の最後端位置)での油面高さを示す第2目印とを有する表示部材を作動油タンクのレベルゲージの対応する位置に貼り付け、さらに第1目印と第2目印との間に排出板の位置を推定可能な目盛を設けておけば、確認時の1サイクル停止位置の作動油タンク内の油面がどの高さにあるかによって、排出板がどの位置にありそうかを推定できる。特に、排出用油圧シリンダが多段式テレスコピック油圧シリンダの場合には、ロッドの段毎に受圧面積が異なるため、排出用油圧シリンダの全収縮から全伸長まで等間隔で伸長させていったときの変化と作動油タンクの液面の高さの変化とが単純な比例関係になるわけではない。そこで、目盛を排出用油圧シリンダのストローク量に合った位置に設けることで、最前端位置と最後端位置との間にある排出板の位置を正確に推定することができる。
第9の発明では、塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクとを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車の使用方法を対象とする。
そして、上記塵芥収集車の使用方法では、
上記作動油タンクのレベルゲージに、貼り付ける表示部材を用意し、
上記排出用油圧シリンダが最も縮小した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に、上記表示部材の第1目印を合わせ、
上記排出用油圧シリンダが最も伸長した状態でかつ上記1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に、上記表示部材の第2目印を合わせ、
上記1サイクル停止位置での上記第1目印と上記第2目印との間の上記レベルゲージの液面位置を見ることで、上記排出板の位置を推定する使用方法とする。
上記の使用方法によると、塵芥積込機構の1サイクル停止位置における排出用油圧シリンダの最も縮小した位置(排出板の最前端位置)での油面高さを第1目印とし、最も伸長した位置(排出板の最後端位置)での油面高さを第2目印としたシールなどの表示部材を作動油タンクのレベルゲージに貼り付けておけば、確認時の1サイクル停止位置の油面が第1目印と第2目印との間のどの高さにあるかで、排出板がどの位置にありそうかを推定できる。さらに、収集作業動線の中で塵芥収容箱の外部に設けた作動油タンクのレベルゲージを確認することで、作業工数増加を最小限に抑えながら、排出板の位置を推定できる。
以上説明したように、本発明によれば、塵芥収容箱の内部に排出板の位置を測定するためのスイッチやセンサを設けなくても、塵芥収容箱の外部に設けた作動油タンク内の作動油の油面位置から排出板の位置を簡単に推定することができる。これにより、部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等の増加を避けることができる。また、判定部によって、積込用油圧アクチュエータを規定停止位置に停止させて油面が安定した状態を常に再現することができるので、排出用油圧シリンダの他に複数の積込用油圧アクチュエータが同じ作動油タンクの作動油を使用しているにもかかわらず精度よく排出板の前後位置を推定できる。
本発明の実施形態に係る塵芥収集車の作動油タンクにおけるレベルゲージ及びその周辺を拡大して示す背面図である。 本発明の実施形態に係る塵芥収集車の概要を示す側面図である。 塵芥積込機構及び排出板移動機構と油圧回路の概要を示す図である。 塵芥積込機構及び排出板移動機構を含む油圧回路図である。 レベルゲージ及びその周辺を拡大して示す斜視図である。 実施形態1に係る塵芥収集車の使用方法を示すフローチャートである。 実施形態2に係る塵芥収集車の使用方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
-塵芥収集車の構成-
図2は本発明の実施形態1に係る塵芥収集車1を示し、塵芥収集車1の車台2上に塵芥収容箱3が搭載されている。この塵芥収容箱3の後方開口部4には、その上方で投入箱支持ピン5により軸支された塵芥投入箱6が設けられている。この塵芥投入箱6は、塵芥収容箱3と塵芥投入箱6との間に設けられた回動シリンダ9により、投入箱支持ピン5を中心に回動自在に構成されている。
塵芥収集車1は、車台2のエンジン40に駆動される動力取出装置(PTO)52(図4に示す)を備えている。この動力取出装置52の動力により、各種油圧アクチュエータを含む油圧機器30が駆動されるようになっている。
塵芥投入箱6の後部には投入口7が開口され、その内部には塵芥積込機構20が装備されている。この塵芥積込機構20は、塵芥投入箱6内に投入口7を通じて投入された塵芥を圧縮して塵芥収容箱3内に積込むためのものである。
図2及び図3に示すように、塵芥投入箱6の両側壁には案内溝部材8が補強枠を兼ねて前方上部より後方下部に向かって敷設されている。塵芥投入箱6内にはその横幅一杯に広がる摺動板10が収容されている。
上記摺動板10の背面上部の左右端部に設けたボス部19には、摺動板支持軸12が挿通されている。この摺動板支持軸12が、摺動板10の摺動距離に合致して塵芥投入箱6の側壁に形成された摺動用開口(図示せず)を越えて、塵芥投入箱6の内側より外側に突出するように配置されている。
塵芥投入箱6の側壁から外側に突出した摺動板支持軸12と塵芥投入箱6の下部間には、塵芥投入箱6の外側で案内溝部材8の傾斜方向に沿って設けられた摺動シリンダ13(図4にのみ示す)が連結されている。この摺動シリンダ13の伸縮作動によって摺動板10を案内溝部材8に沿って上下に往復移動させるようにしている。
図2及び図3に示すように、上記摺動板10の下端には、塵芥投入箱6の横幅一杯に広がる圧縮板15が前後に揺動自在に支持されている。この圧縮板15の先端は前方に向かって若干屈折形成されている。上記圧縮板15の背面に突設した接続部15aと上記摺動板10の背面上部に設けられた摺動板支持軸12との間には、プレスシリンダ14が連結され、このプレスシリンダ14の伸縮作動によって上記圧縮板15を前後に揺動させるようにしている。
このように構成することで、塵芥積込機構20は、摺動シリンダ13及びプレスシリンダ14の伸縮動作により摺動板10と圧縮板15とが反転、下降、圧縮及び上昇を1サイクルとして作動することで、投入口7を通じて塵芥投入箱6に投入された塵芥を塵芥収容箱3に積込むように構成されている。
上記摺動シリンダ13及びプレスシリンダ14は、積込用油圧アクチュエータを構成している。
図2及び図3に示すように、塵芥収容箱3には、上記油圧機器30に駆動され、塵芥収容箱3内の塵芥を排出する排出板移動機構18が設けられている。具体的には、塵芥収容箱3内には排出板17が前後方向に摺動自在に配設されている。排出板17は、塵芥収容箱3の横幅及び上下高さと略同じ大きさに形成された板状体であり、排出用油圧シリンダ16の伸縮動作により塵芥収容箱3内を前後に摺動するようになされている。排出用油圧シリンダ16は、例えば、1筒(1段目16a)、2筒(2段目16a)及び3筒(3段目16c)を有する多段式テレスコピック油圧シリンダよりなる。排出用油圧シリンダ16は、塵芥収容箱3内において、排出板17と塵芥収容箱3の前壁との間に架設されている。
塵芥収集車1は、制御部としてのPLC(プログラマブルロジックコントローラ)50を有し、このPLC50が塵芥積込機構20、排出板移動機構18、油圧機器30等を制御すると共に、上記油圧機器30の稼働状況を油圧アクチュエータの近傍に設けた後述する近接センサ66等から収集して記憶するように構成されている。つまり、このPLC50は、近接センサ66等からの各種信号や運転状況などを記憶する記憶部としての役割も果たす。
-油圧機器構成-
図4は、本実施形態に係る塵芥収集車の油圧機器30の油圧回路61を示す。同図に示すように、油圧機器30は、上記動力取出装置52に駆動される油圧ポンプ51を備えている。油圧ポンプ51により、上述した塵芥積込機構20、排出板移動機構18等を駆動する油圧が提供されるようになっている。油圧機器30では、積込用油圧アクチュエータとしての摺動シリンダ13及びプレスシリンダ14と、排出用油圧シリンダ16とがそれぞれ油圧制御されている。油圧機器30には、他にも、塵芥収容箱3に対して塵芥投入箱6を回動させるための回動シリンダ9や、塵芥収容箱3の後方開口部4を塵芥投入箱6により閉じた状態でロックするためのロックシリンダ(図示省略)が備えられている。
各シリンダ9,13,14,16は、油圧配管61cを介してコントロールバルブ63に接続されている。コントロールバルブ63は、PLC50によって制御される。このコントロールバルブ63は、図3に一部を示す、複数の電磁弁63aを備え、電磁弁の開閉ポートを切り替えることにより、油圧ポンプ51から吐出された作動油を所望のシリンダに対して供給するものであり、これにより、シリンダの伸縮動作の切り替えが制御され、又は運転が停止されるようになっている。より具体的には、コントロールバルブ63の電磁弁63aには、プレスシリンダ14の伸縮動作を切り替えるための第1電磁弁63bと、排出用油圧シリンダ16の伸縮動作を切り替えるための第2電磁弁63cとが存在している。その他図4では省略したが、電磁弁63aには、回動シリンダ9の伸縮動作を切り替えるものや、摺動シリンダ13の伸縮動作を切り替えるものも存在する。
油圧機器30は、作動油を貯留する作動油タンク62を塵芥収容箱3の外部に備え、作動油タンク62内の作動油を油圧ポンプ51で吸い上げて供給側の油圧配管61aに流通させてコントロールバルブ63に供給するように構成されている。そして、コントロールバルブ63を通過して戻ってくる作動油は、回収側の油圧配管61bを流通し、リターンフィルタ64で濾過された後、再び作動油タンク62に回収されるようになっている。
油圧回路61における排出用油圧シリンダ16の背圧側油室と作動油タンク62との間には、PLC50により制御されるソレノイドチェック弁63dが設けられている。ソレノイドチェック弁63dは、積込用油圧アクチュエータ13,14の積込作業中に、上記油圧回路61内の圧力が閾値を超えたときに、PLC50によって解放されるようになっている。そして、このソレノイドチェック弁63dの所定時間の解放によって、排出用油圧シリンダ16が縮小されて排出板17が前進されるように油圧シリンダに構成されている。
油圧回路61には、油圧回路61内の油圧(例えば、プレスシリンダ14の圧縮回路内の圧力)を計測する圧力センサ65が設けられており、この圧力センサ65の電気信号がPLC50に入力されるようになっている。また、回動シリンダ9や、積込用油圧アクチュエータとしての摺動シリンダ13及びプレスシリンダ14に設けた近接センサ66(リミットスイッチでもよい)からの電気信号も、PLC50に送信されるようになっている。
また、図1、図2及び図5に示すように、作動油タンク62は、車台2の側方に取り付けられている。この作動油タンク62において、車両側方から目視可能な位置には、作動油タンク62内の油面高さを示すレベルゲージ67が設けられている。このレベルゲージ67は、作動油タンク62の側面に設けられており、運転室2aから塵芥投入箱6へ移動する作業者の動線上から作業者が確認可能な位置に配置されている。また、作動油タンク62の側面のレベルゲージ67の近傍には、報知部としての停止位置表示ランプ69が設けられている。この停止位置表示ランプ69も、運転室2aから塵芥投入箱6へ移動する作業者の動線上から作業者が確認可能な位置に配置されている。なお、作動油タンク62は、特許文献1のように、運転室2aと塵芥収容箱3との間に設けられていてもよい。この場合も、レベルゲージ67及び停止位置表示ランプ69は、上記動線上の作業者が目視できる位置にあるのが望ましい。
-PLCの作用-
PLC50は、動力取出装置52、塵芥積込機構20、排出板移動機構18等を制御し、その動作中には、近接センサ66、圧力センサ65等の情報がPLC50に送信され、記憶される。PLC50は、近接センサ66等の信号から、塵芥積込機構20が1サイクルのうち、どの作業を行っているかを判定できる。PLC50は、タイマーを有しており、1サイクル終了した後、所定時間経過したことを判定するようになっている。例えば、規定停止位置(図2の状態)である、1サイクル停止位置になってから所定時間経過したときに、PLC50は、停止位置表示ランプ69に信号を送信する。
このように、PLC50は、積込用油圧アクチュエータ13,14が規定停止位置にあって作動油タンク62の作動油の油面が安定したことを判定することができる判定部の役割を果たしている。
-表示部材の貼付手順-
次に、本実施形態に係る塵芥収集車1における表示部材80の貼付手順について説明する。
まず、図6に示すように、ステップS01において、作動油タンク62のレベルゲージ67に、貼り付ける、排出板設定目盛ラベルよりなる表示部材80を準備する。
そして、ステップS02において、排出板17が最前端位置となるように、排出用油圧シリンダ16を最も縮小した状態とする。
次いで、ステップS03において、塵芥積込機構20が塵芥積込機構20の規定停止位置(1サイクル停止位置)にある状態とする。
次いで、ステップS04において、PLC50は、近接センサ66の状態から各油圧アクチュエータの状態を把握しているので、規定停止位置になった後、タイマー等により、所定時間が経過してレベルゲージ67の油面が安定しているかを判定する。
所定時間が経過すると、ステップS05において、停止位置表示ランプ69を点灯させる。なお、ステップS02と、ステップS03とは順不同である。
上記停止位置表示ランプ69が点灯していることを確認した作業者は、ステップS06において、表示部材80の第1目印81(図1では、「前」のマーク)が、そのときの作動油液面位置となるように、表示部材80を貼り付ける。この貼付位置は、図5にあるように、作業者の収集作業の動線上から容易に確認できる位置であるのが望ましい。
次いで、ステップS07において、排出板17が最後端位置となるように、排出用油圧シリンダ16を最も伸長した状態に排出板17を移動させる。
次いで、ステップS08において、PLC50は、所定時間が経過し、油面高さが安定したことを確認し、ステップS09において、停止位置表示ランプ69を点灯させる。
そして、作業者は、この排出用油圧シリンダ16を最も伸長した状態でかつ塵芥積込機構20の1サイクル停止位置でのレベルゲージ67の液面高さの位置に表示部材80の第2目印82を合わせる。すなわち、図1に示すように、「後」のマークをその液面高さに合うように、表示部材80上に貼り付ける。この表示部材80は、作動油の量に増減がない限り、貼付位置変更の必要はない。また、第1目印81と第2目印82との間には、排出用油圧シリンダ16が最も縮小した状態と最も伸長した状態との間の状態であって1サイクル停止位置の場合に、レベルゲージ67の液面位置と合わせて見ることで排出板17の位置を推定可能となるように、目盛83が設けられている。
このように、表示部材80を貼り付けた状態で、積込作業が終わる度に、停止位置表示ランプ69が点灯していることを確認し、第1目印81と第2目印82との間のレベルゲージ67の液面位置を目盛83と共に見る。それにより、排出板17の位置を推定することができる。積込作業が終了したときの1サイクル停止位置であれば、特に塵芥積込機構20を操作することなく、また、各油圧アクチュエータで使用した作動油も作動油タンク62に戻って油面が安定しやすいため、作動油タンク62内の作動油の油面を確認しやすい。
このように、本実施形態では、塵芥積込機構の1サイクル停止位置における排出用油圧シリンダ16の最も縮小した位置での油面高さと、最も伸長した位置での油面高さとを示す表示部材80を作動油タンク62のレベルゲージ67に貼り付けておけば、そのときの1サイクル停止位置の油面がどの高さにあるかで、排出板17がどの位置にありそうかを推定できる。
以上、説明したように、本実施形態では、積込用油圧アクチュエータ13,14が1サイクル停止位置に対応する規定停止位置にあると、これらの積込用油圧アクチュエータ13,14で使用する作動油の量が決まっているので、不要な作動油が作動油タンク62に戻り、所定時間経過して作動油タンク62内の作動油の油面が安定すると、その油面高さから排出用油圧シリンダ16が使用する作動油を推定でき、そのことから排出用油圧シリンダ16の収縮状態を推定できる。
つまり、PLC50によって積込用油圧アクチュエータ13,14が規定停止位置にあって作動油タンク62の作動油の油面が安定したことを判断した上で、作業者は、レベルゲージ67が示す作動油の油面高さと表示部材80の関係から排出板17の前後位置を推定できる。
このため、塵芥収容箱3の内部にスイッチやセンサを取り付ける必要がなく、部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等の増加を避けることができる。
さらに、収集作業動線の中で作動油タンク62のレベルゲージ67を確認することで、作業工数増加を最小限に抑えながら、排出板17の位置を推定でき、過積載を防止できる。
したがって、本実施形態に係る塵芥収集車1によると、塵芥収容箱3の内部にスイッチやセンサを設けなくても、作動油タンク62内の作動油の油面位置から排出板17の位置を簡単に推定することができる。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2に係る塵芥収集車1の使用方法を示すフローチャートを示し、表示部材80を見て作業者が排出板17の位置を推定するのではなく、PLC50が排出板17の位置を推定する点で上記実施形態1と異なる。なお、以下の各実施形態では、図1~図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、表示部材80を作動油タンク62に貼り付けるのではなく、作動油タンク62に作動油量をアナログ的に検出する液面レベルセンサ68(図4にのみ示す)を設けている。この液面レベルセンサ68は、作動油タンク62内の作動油の油面高さをアナログ出力できるセンサであれば、特に限定されない。例えば、油面高さに合わせてフロートが上下移動する、フロート式液面レベルセンサが適用可能である。液面レベルセンサ68としてレーザセンサを用いてもよい。なお、作動油タンク62には、液面レベルスイッチが設けられていてもよい。例えば、この液面レベルスイッチは、液面に触れるとオンになるフロートスイッチのようなものでもよい。液面レベルセンサ68は、ユーザの任意の液面レベルでオンするように調整可能としてもよい。
図4に示すように、液面レベルセンサ68は、PLC50に電気的に接続されており、液面レベルセンサ68からPLC50に対し、現在の作動油タンク62内の作動油の油面の位置を示す信号が送信されるようになっている。PLC50は、塵芥積込機構20が規定停止位置にあるときに、後述するように、作動油タンク62の作動油量を排出板17の前後位置に変換して読み取るように構成されている。
また、塵芥収集車1は、PLC50の判定に基づいて作業者に排出板17の位置を報知するための報知部としての排出板位置報知ランプ70を備えている。
また、塵芥収集車1は、液面レベルセンサ68からの信号をもとにPLC50が作動油タンク62内の作動油の油面高さから判定した排出板17の位置を表示させるインジケータ表示装置72を備えている。これら排出板位置報知ランプ70やインジケータ表示装置72は、運転室2a内に設けてもよいし、塵芥投入箱6に設けてもよい。
さらに本実施形態では、PLC50は、液面レベルセンサ68の検知情報を記憶する、メモリなどよりなる記憶部を備えている。例えば、PLC50が有するタイマーを利用し、塵芥積込機構20の1サイクルが終了し、規定停止位置にあるときに、所定の時間が経って液面位置が安定した頃にインジケータ表示装置72に作動油タンク62内の作動油の油面高さを表示するようにしている。
-塵芥収集車の使用方法-
次に、本実施形態に係る塵芥収集車1の使用方法について説明する。
まず、ステップS101において、液面レベルセンサ68を作動油タンク62に取り付け、PLC50に電気的に接続する。
次いで、ステップS102において、排出板17を最前端位置にするために、排出用油圧シリンダ16が最も縮小した状態とする。
次いで、ステップS103において、塵芥積込機構20が塵芥積込機構20の1サイクル停止位置にある状態とする。
PLC50は、近接センサ66の状態から各油圧アクチュエータの状態を把握しているので、ステップS104において、タイマー等により、所定時間が経過して液面レベルセンサ68の値が安定したと判定する。
次いで、ステップS105において、そのときの油面高さを記憶し、排出板17の最前端位置として設定する。
次いで、ステップS106において、排出板17を最後端位置とするために、排出用油圧シリンダ16を最も伸長した状態に排出板17を移動させる。
次に、ステップS107において、PLC50は、タイマー等により、所定時間が経過し、油面高さが安定したことを確認する。
次いで、ステップS108において、PLC50は、その油面高さを記憶し、排出板17の最後端位置として設定する。
上記設定作業は、作動油の量に増減がない限り、再設定の必要はない。
そして、積込作業が終わる度又は作業者の指示で、ステップS109において、PLC50は、塵芥積込機構20が規定停止位置にあるときに、液面レベルセンサ68の値を検出し、その液面高さと、上記設定した排出板17の最前端位置及び最後端位置から、排出板17の位置を推定する。
この推定された排出板の位置は、ステップS110において、インジケータ表示装置72に表示される。こうすれば、目視で作動油タンク62内の作動油の油面高さを確認しなくとも、液面レベルセンサ68が作動油タンク62内の作動油の油面を検出するので、その判定結果が示されたインジケータ表示装置72を見ることで、作業者は、排出板17の前後位置を容易に確認できる。
例えば、過積載となる手前の排出板17の過積載報知位置を予め設定しておき、ステップS111において、上記推定した排出板17の位置が、この過積載報知位置に達したときに、ステップS112において、所定位置に来たことを排出板位置報知ランプ70等で報知する。
ステップS113において、PLC50は、積込用油圧アクチュエータ13,14の動作を自動で停止してそれ以上積み込まないようにしてもよい。
このように、排出板17がある所定の位置になるまで塵芥が収容されていることが排出板位置報知ランプ70、インジケータ表示装置72等により知らされることで、過積載を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、PLC50が、判定部を備えているので、塵芥積込機構20及び排出板移動機構18の制御と併せて作動油タンク62の作動油量を確実に検知でき、その検知結果から排出板17の位置をPLC50が把握することができる。
-変形例1-
上記実施形態2において、1サイクル停止位置において、排出用油圧シリンダ16が縮んで排出板17が前進してくると、作動油タンク62に戻ってくる作動油の量が増える。このため、ユーザが予め設定した排出板17の位置に対応する作動油量で、スイッチ式の液面レベルセンサ68がオンになるようにしておいてもよい。
この液面レベルセンサ68がオンになった信号がPLC50に伝わったときに、車両に設置した排出板位置報知ランプ70が点灯するようにしてもよい。これにより、作業者は、排出板17の位置を知ることができ、効果的に過積載を防止することができる。
また、液面レベルセンサ68がオンになったときに、PLC50は、積込用油圧アクチュエータ13,14の動作を自動で停止してそれ以上積み込まないようにしてもよい。
-変形例2-
上記実施形態2において、積込用油圧アクチュエータ13,14が規定停止位置における2つの時点で記憶部に記憶した2つの検知情報の差から、作動油タンク62の作動油漏れを検知するように構成してもよい。
PLC50は、所定時間毎に液面レベルセンサ68の検出値を記憶しておく。
そして、排出用油圧シリンダ16の長さが同じ長さで、かつ規定停止位置における異なる時間の液面高さを比較し、その差が所定値以上のときに、液漏れ報知ランプ73を点滅させて作動油の液漏れを報知するようにしてもよい。
規定停止位置で、油面が安定した後は、作動油タンク62内の作動油の油面は通常同じ高さにあるはずなので、記憶部としてのPLC50に記憶した検知情報の差が大きくなると、作動油が漏れていると判断できる。このため、作動油の漏れを見逃さずに済む。
-変形例3-
PLC50は、排出板17の位置に合わせ、積込用油圧アクチュエータ13,14の動作内容を変更するように構成してもよい。
上記実施形態2では、排出用油圧シリンダ16は、多段式テレスコピック油圧シリンダであるため、ロッドの各段16a,16b,16c毎に受圧面積が異なる。
上記実施形態2における塵芥収集車1は、図3に示すように、塵芥の積込作動時に塵芥収容箱3内の塵芥をより圧縮するために排出板17を踏ん張らせている。踏ん張り続けていると、そのうち積込できなくなるため、上昇工程中に圧力センサ65で検出するプレスシリンダ14の内圧が所定閾値以上になると、排出板17を後退させ、新たに塵芥を入れるスペースを作っている。より最適に塵芥を積み込むためには、排出用油圧シリンダ16を最大限踏ん張らせる必要がある。
従来の塵芥収集車1では、圧力センサ65の圧力Pの値のみから油圧回路61を制御している。しかし、本実施形態2のように、排出用油圧シリンダ16が多段式テレスコピック油圧シリンダであることから、何段目にあるかどうかで受圧面積Aが変わり、踏ん張る力が変わってくる。踏ん張る力をFとすると、F=圧力P×受圧面積Aとなる。
1段目16aから3段目16cにおける何段目のロッドが押圧しているかは、排出板17の位置から推定できるので、その押圧力に合わせて上記圧力センサ65の所定閾値の値を変更するようにすれば、ロッドの何段目が伸縮しているかにかかわらず、最適な排出板17の踏ん張る力Fを一定に保つことができる。具体的には、圧力センサ65の閾値をロッドが何段目かにかかわらず一定にした場合、受圧面積Aの大きい1段目16aは、受圧面積Aの小さい3段目16cよりも踏ん張る力が強くなって踏ん張る力Fに差が生じる。このため、ロッドの何段目が伸縮しているかにかかわらず排出板17の踏ん張る力Fを一定にするためには、圧力センサ65で読み取るべき所定閾値の値は、1段目16aが大きく、3段目16cが小さくなる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、塵芥積込機構20は、摺動板10及び圧縮板15を備えた圧縮式のものとしているが、塵芥積込機構を、塵芥投入箱6の底部に基端を中心として回転自在に設けられた回転板と、回転板の上部に前後に、揺動シリンダによって揺動自在に設けられた押込板とを備え、回転板の回転動作と押込板の揺動動作との協動によって上記塵芥投入箱6に投入された塵芥を圧縮して塵芥収容箱3に積込むように構成してもよい。この場合も1サイクル停止位置である規定停止位置における、作動油タンク62の油面高さから排出板17の位置を推定すればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 塵芥収集車
2 車台
2a 運転室
3 塵芥収容箱
4 後方開口部
5 投入箱支持ピン
6 塵芥投入箱
7 投入口
8 案内溝部材
9 回動シリンダ
10 摺動板
12 摺動板支持軸
13 摺動シリンダ(積込用油圧アクチュエータ)
14 プレスシリンダ(積込用油圧アクチュエータ)
15 圧縮板
15a 接続部
16 排出用油圧シリンダ
17 排出板
18 排出板移動機構
19 ボス部
20 塵芥積込機構
30 油圧機器
40 エンジン
50 PLC (判定部)
51 油圧ポンプ
52 動力取出装置
61 油圧回路
61a 油圧配管
61b 油圧配管
61c 油圧配管
62 作動油タンク
63 コントロールバルブ
63a 電磁弁
64 リターンフィルタ
65 圧力センサ
66 近接センサ
67 レベルゲージ
68 液面レベルセンサ
69 停止位置表示ランプ(報知部)
70 排出板位置報知ランプ
72 インジケータ表示装置
73 液漏れ報知ランプ
80 表示部材
81 第1目印
82 第2目印
83 目盛

Claims (9)

  1. 塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱とを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、上記塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車であって、
    上記積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあって上記作動油タンクの作動油の油面が安定したことを判定する判定部を備え、
    上記判定部の判定に基づいて上記作動油タンクの作動油量を上記排出板の前後位置に変換して読み取るように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  2. 請求項1に記載の塵芥収集車であって、
    上記判定部の判定に基づいて上記積込用油圧アクチュエータが規定停止位置にあって上記作動油タンクの作動油の油面が安定したこと作業者に報知するための報知部を備えている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  3. 請求項1に記載の塵芥収集車であって、
    上記作動油タンクの作動油量を検出すると共に、上記判定部と電気的に接続されるレベルセンサを備え、
    上記レベルセンサの検知情報に基づいて、上記判定部が上記排出板の前後位置を算出するように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  4. 請求項3に記載の塵芥収集車であって、
    上記レベルセンサの検知情報を記憶する記憶部を備え、
    上記積込用油圧アクチュエータが上記規定停止位置における2つの時点で上記記憶部に記憶した2つの検知情報の差から、上記作動油タンクの作動油漏れを検知するように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  5. 請求項3又は4に記載の塵芥収集車であって、
    上記排出用油圧シリンダは、多段式テレスコピック油圧シリンダであり、
    上記積込用油圧アクチュエータと上記排出用油圧シリンダとを含む油圧回路には、該油圧回路内の圧力を検出する圧力センサが設けられ、
    上記油圧回路における上記排出用油圧シリンダの背圧側油室と上記作動油タンクとの間には、上記制御部により制御されるソレノイドチェック弁が設けられ、
    上記積込用油圧アクチュエータの積込作業中に、上記油圧回路の内部圧力が閾値を超えたときには、上記制御部は、上記ソレノイドチェック弁を解放し上記排出用油圧シリンダを縮小させて上記排出板を前進させるように構成されており、
    さらに、上記制御部は、上記判定部の判定に基づいて、上記排出板の位置を推定するとともに上記推定した排出板の位置に合わせて上記閾値を変更するように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の塵芥収集車であって、
    上記制御部が上記判定部を有する
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の塵芥収集車であって、
    上記規定停止位置は、上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置である
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  8. 塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクとを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、上記塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車であって、
    上記作動油タンクにおける目視可能な位置に設けられた作動油の油面高さを示すレベルゲージと、
    上記レベルゲージに設けられ、上記排出用油圧シリンダが最も縮小した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に貼り付けられる第1目印及び上記排出用油圧シリンダが最も伸長した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に貼り付けられる第2目印を有する表示部材とをさらに備え、
    上記第1目印と上記第2目印との間には、上記排出用油圧シリンダが上記最も縮小した状態と上記最も伸長した状態との間の状態であって上記1サイクル停止位置の場合に、上記レベルゲージの液面位置と合わせて見ることで上記排出板の位置を推定可能な目盛が設けられている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  9. 塵芥収容箱と、該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、上記塵芥収容箱の外部に設けられた作動油タンクとを備え、上記塵芥収容箱の内部には、排出用油圧シリンダの伸縮により排出板を前後方向に移動させる排出板移動機構が設けられ、塵芥投入箱には、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構が設けられ、上記排出用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータは、上記作動油タンクの作動油を利用して制御部によって駆動制御される塵芥収集車の使用方法であって、
    上記作動油タンクのレベルゲージに、貼り付ける表示部材を用意し、
    上記排出用油圧シリンダが最も縮小した状態でかつ上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に、上記表示部材の第1目印を合わせ、
    上記排出用油圧シリンダが最も伸長した状態でかつ上記1サイクル停止位置での上記レベルゲージの液面位置に、上記表示部材の第2目印を合わせ、
    上記1サイクル停止位置での上記第1目印と上記第2目印との間の上記レベルゲージの液面位置を見ることで、上記排出板の位置を推定する
    ことを特徴とする塵芥収集車の使用方法。
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