JP2018204784A - 液圧シリンダ装置及び液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法 - Google Patents

液圧シリンダ装置及び液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピストンの移動時及び停止時のいずれにおいても、液圧シリンダ装置の作動液給排機構における作動液漏れの発生を迅速に検出することを可能にする手段を提供する。【解決手段】油圧シリンダ装置Sは、作動油によって駆動される油圧シリンダ1と、作動油給排機構10と、作動油漏れ検出手段34とを備えている。作動油漏れ検出手段34は、ピストン位置センサ35と、作動油貯槽16内の作動油の油面の位置を検出するレベルセンサ36と、第1、第2油路12、13内の作動油の流量を検出する第1、第2流量センサ37、38と、演算装置39とを有する。演算装置39は、作動油収容量推定値Vs(予測値)と、レベルセンサ36によって検出された作動油量Vr(実測値)との差ΔVが、予め設定された閾値α以上であれば(ΔV≧α)、作動油給排機構10に作動油漏れが生じていると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、液圧シリンダと、液圧シリンダに対して作動液を給排する作動液給排機構と、液圧シリンダ内部又は作動液給排機構の作動液漏れを検出する作動液漏れ検出機構とを備えた液圧シリンダ装置と、液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法とに関するものである。
一般に、シリンダ内に嵌入されたピストンが、ポンプから吐出された作動液の圧力により駆動されて往復運動をする液圧シリンダは、同様の往復運動をする機械式のアクチュエータ、例えばラックピニオン機構やボールねじ機構などに比べて、構造が簡素であり、出力が高く、かつ寿命が長いといった長所を有するので、種々の機械装置や土木建設用車両などのアクチュエータとして幅広く用いられている。そして、このような液圧シリンダとしては、作動液として作動油を用いる片ロッド形複動式の油圧シリンダが普及している(例えば、特許文献1〜3参照)。
片ロッド形複動式の油圧シリンダに対しては、油圧ポンプから吐出された作動油を油圧シリンダに給排するための作動油給排機構が設けられる。そして、作動油給排機構には、作動油貯槽と、作動油貯槽と油圧シリンダとの間に配設される複数の油路を備えた作動油通路と、作動油通路に介設される油圧ポンプや方向切換弁や流量調整弁などといった種々の油圧機器とが設けられる。
このような作動油給排機構においては、油路と油路の接続部や油路と油圧機器の接続部に作動油漏れが生じることがある。そこで、作動油給排機構の作動油漏れを検出する作動油漏れ検出機構を備えた油圧シリンダ装置が種々提案されている(例えば、特許文献4、5参照。)。具体的には、例えば、油圧シリンダのピストンロッドの位置を検出する位置検出センサを設け、ピストンが停止状態にあるときに、ピストンロッドの位置又は変位を検出して、作動油給排機構の作動油漏れを検出するようにした油圧シリンダ装置が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
また、作動油貯槽内の作動油の液位を検出するレベルセンサを設け、作動油の液位が予め設定された基準値よりも低下すれば作動油給排機構に作動油漏れが発生していると判定するようにした油圧シリンダ装置も提案されている(例えば、特許文献5参照。)。このような油圧シリンダ装置では、油圧シリンダの動作状態の変化に伴って作動油貯槽内の作動油の液位が変動するので、基準値は、通常、このような液位の変動範囲の最下位置よりやや下側の位置に設定される。
特開平10−110710号公報 特開2003−74518号公報 特開2004−68863号公報 特開2015−68494号公報 特開平11−241973号公報
しかしながら、ピストンロッドの位置又は変位に基づいて、作動油給排機構の作動油漏れを検出するようにした油圧シリンダ装置では、ピストンが停止状態にあるときでなければ作動油漏れの有無ないしは作動油漏れ量を検出することができないので、作動油漏れを迅速かつ早期に検出することは困難であるといった問題がある。
一方、作動油貯槽内の作動油の液位がその変動範囲の最下位置よりやや下側の位置まで低下したときに作動油給排機構に作動油漏れが発生していると判定するようにした油圧シリンダ装置では、作動油貯槽内の作動油の液位が変動範囲の最下位置より高い状態で作動油漏れが発生した場合、作動油の液位が最下位置より低下して作動油漏れが検出されるまでは作動油が漏れ続け、多量の作動油漏れが生じるおそれがあるといった問題がある
また、一般に油圧シリンダでは、上側油室と下側油室とを確実に遮断するために、ピストン外周面にピストンパッキンが装着されるが、ピストンパッキンに劣化又は損傷が生じたときには、上側油室と下側油室との間で作動油漏れが発生する。しかしながら、例えば特許文献4、5に開示された従来の油圧シリンダ装置では、このような上側油室と下側油室との間での作動油漏れを検出することは困難であるといった問題がある。
なお、前記の諸問題は、作動液として作動油を用いる油圧シリンダ装置だけでなく、作動油以外の作動液を用いる液圧シリンダ装置(例えば、作動液として水を用いる水圧シリンダ装置)でも同様に生じるのはもちろんである。
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされたものであって、液圧シリンダないしはピストンの動作時及び停止時のいずれにおいても、液圧シリンダ装置の作動液給排機構における作動液漏れの発生を迅速かつ早期に検出することを可能にする手段を提供することを第1の課題とする。また、上側油室と下側油室との間での作動油漏れを検出することを可能にする手段を提供することを第2の課題とする。なお、第1の課題と第2の課題は、いずれも液圧シリンダ装置における作動液漏れを迅速かつ早期に検出する手段を提供するといった点で共通する。
前記第1の課題を解決するためになされた本発明の第1の態様に係る液圧シリンダ装置は、作動液(例えば、作動油)によって駆動される液圧シリンダと、作動液給排機構と、作動液漏れ検出手段とを備えている。液圧シリンダは、シリンダと、シリンダ中空部に嵌入されシリンダ中心軸が伸びる方向に往復移動するピストンと、ピストン下端部に結合されシリンダ下端壁の穴部を通り抜けてシリンダ中空部からシリンダ外に伸びるピストンロッドと、ピストンより上側のシリンダ中空部からなる上側液室と、ピストンより下側のシリンダ中空部からなる下側液室とを有する。作動液給排機構は、作動液貯槽と、作動液貯槽と液圧シリンダとの間に配設された作動液通路と、作動液通路に介設され作動液通路を介して作動液貯槽内の作動液を液圧シリンダに供給するポンプと、ポンプより液圧シリンダ側で作動液通路に介設され該作動液通路における作動液の給排経路を切り換える方向切換弁とを有する。作動液漏れ検出手段は、作動液給排機構における作動液の漏れを検出する。
この液圧シリンダ装置において、作動液漏れ検出手段は、ピストン位置検出器と、作動液量検出器と、作動液量推算器と、作動液漏れ判定器とを有する。ピストン位置検出器は、シリンダ内におけるピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出する。作動液量検出器は、作動液貯槽内の作動液量(体積)を検出する。作動液量推算器は、ピストン位置検出器によって検出されたピストン位置に対応する上側液室及び下側液室の容積と、作動液給排機構の作動液収容部の容積と、稼働前に液圧シリンダ装置に装填された作動液の量(体積)とに基づいて、作動液貯槽内の作動液量推定値(体積)を算出する。作動液漏れ判定器は、作動液量推算器によって算出された作動液量推定値(予測値)と、作動液量検出器によって検出された作動液量(実測値)との差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、作動液給排機構に作動液漏れが生じていると判定する。
この液圧シリンダ装置において、作動液量推算器は、ピストン位置検出器によって検出されたピストン位置に対応する上側液室及び下側液室の容積と、作動液通路の作動液収容部の容積と、ポンプの作動液収容部の容積と、方向切換弁の作動液収容部の容積と、稼働前に液圧シリンダ装置に装填された作動液の量とに基づいて、作動液貯槽内の作動液量推定値を算出するのが好ましい。また、作動液量検出器は、作動液貯槽内の作動液の液位と作動液貯槽の横断面の面積とに基づいて作動液貯槽内の作動液量を算出するのが好ましい。
前記第2の課題を解決するためになされた本発明の第2の態様に係る液圧シリンダ装置は、作動液(例えば、作動油)によって駆動される液圧シリンダと、作動液給排機構と、作動液漏れ検出手段とを備えている。ここで、液圧シリンダ及び作動液給排機構は、それぞれ、本発明の第1の態様に係る液圧シリンダ装置の液圧シリンダ及び作動液給排機構と実質的に同様のものである。しかし、作動液漏れ検出手段は、作動液給排機構の作動液漏れではなく、上側液室と下側液室との間における作動液漏れを検出する。
そして、作動液漏れ検出手段は、ピストン位置検出器と、作動液流量検出器と、液室容積変化率算出器と、作動液漏れ判定器とを有する。ピストン位置検出器は、シリンダ内におけるピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出する。作動液流量検出器は、作動液通路に付設され、上側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量(体積流量)、又は下側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量(体積流量)を検出する。液室容積変化率算出器は、ピストン位置検出器によって検出されたピストンの位置に対応する上側液室又は下側液室の容積の時間に対する変化率(液室容積変化率)を算出する。作動液漏れ判定器は、流量検出器によって検出された上側液室又は下側液室に係る作動液の流量と、容積変化率算出器によって算出された液室容積変化率との差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、上側液室と下側液室との間に作動液漏れが生じていると判定する。
この液圧シリンダ装置において、作動液通路は、方向切換弁の第1出力ポート(Aポート)と上側液室とを接続する第1通路と、方向切換弁の第2出力ポート(Bポート)と下側液室とを接続する第2通路と、方向切換弁のポンプ側ポート(Pポート)と作動液貯槽とを接続しポンプが介設された第3通路と、方向切換弁のタンク側ポート(Tポート)と作動液貯槽とを接続する第4通路とを有しているのが好ましい。この場合、作動液流量検出器は、液圧シリンダ近傍において第1通路又は第2通路に付設されているのが好ましい。
前記第1の課題を解決するためになされた本発明の第3の態様に係る作動液漏れ検出方法における液圧シリンダ装置は、作動液(例えば、作動油)によって駆動される液圧シリンダと、作動液給排機構とを備えている。ここで、液圧シリンダ及び作動液給排機構は、それぞれ、本発明の第1の態様に係る液圧シリンダ装置の液圧シリンダ及び作動液給排機構と実質的に同様のものである。
そして、この液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法においては、およそ下記の手順で作動液漏れを検出する。
(1)シリンダ内におけるピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出する。
(2)作動液貯槽内の作動液量を検出する。
(3)ピストン位置に対応する上側液室及び下側液室の容積と、作動液給排機構の作動液収容部の容積と、液圧シリンダ装置に導入された作動液の量とに基づいて、作動液貯槽内の作動液量を算出する。
(4)算出した作動液量推定値(予測値)と検出した作動液量(実測値)との差が、予め設定した閾値(基準値)以上であれば、作動液給排機構に作動液の漏れが生じていると判定する。
この作動液漏れ検出方法においては、ピストン位置検出器によって検出されたピストン位置に対応する上側液室及び下側液室の容積と、作動液通路の作動液収容部の容積と、ポンプの作動液収容部の容積と、方向切換弁の作動液収容部の容積と、液圧シリンダ装置に導入された作動液の量とに基づいて、作動液貯槽内の作動液量推定値を算出するのが好ましい。また、作動液貯槽内の作動液の液位を測定し、この液位と作動液貯槽の横断面の面積とに基づいて作動液貯槽内の作動液量を算出するのが好ましい。
前記第2の課題を解決するためになされた本発明の第4の態様に係る作動液漏れ検出方法における液圧シリンダ装置は、作動液(例えば、作動油)によって駆動される液圧シリンダと、作動液給排機構とを備えている。ここで、液圧シリンダ及び作動液給排機構は、それぞれ、本発明の第1の態様に係る液圧シリンダ装置の液圧シリンダ及び作動液給排機構と実質的に同様のものである。
そして、この液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法においては、およそ下記の手順で作動液漏れを検出する。
(1)シリンダ内におけるピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出する。
(2)上側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量、又は下側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量を検出する。
(3)ピストン位置に対応する上側液室又は下側液室の容積の時間に対する変化率(液室容積変化率)を算出する。
(4)上側液室又は下側液室に係る作動液の流量と、液室容積変化率との差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、上側液室と下側液室との間に作動液の漏れが生じていると判定する。
本発明の第1の態様に係る液圧シリンダ装置又は本発明の第3の態様に係る作動液漏れ検出方法によれば、液圧シリンダないしはピストンの動作時及び停止時のいずれにおいても、液圧シリンダ装置の作動液給排機構における作動液漏れの発生を迅速かつ早期に検出することができる。また、本発明の第2の態様に係る液圧シリンダ装置又は本発明の第4の態様に係る液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法によれば、液圧シリンダないしはピストンの動作時に、上側液室と下側液室との間での作動液漏れを迅速かつ早期に検出することができる。
油圧シリンダと作動油給排機構と作動油漏れ検出手段とを備えた油圧シリンダ装置の油圧回路図である。 図1に示す油圧シリンダの一部断面立面図である。 図2に示す油圧シリンダのピストンに設けられた気泡除去機構の立面断面図である。 図1に示す油圧回路図を簡略化した図であり、シリンダ装置の要部における作動油の体積ないしは液位等を示している。 (a)はピストン位置の時間に対する変化特性を示すグラフであり、(b)は上側油室の容積及び下側油室の容積の時間に対する各変化特性を示すグラフであり、(c)は油圧シリンダ内の作動油量の時間に対する変化特性を示すグラフであり、(d)は作動油貯槽内の作動油量の時間に対する変化特性を示すグラフであり、(e)は油圧シリンダ内の作動油量及び作動油貯槽内の作動油量のピストン位置に対する変化特性を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、この実施形態では、典型的な液圧シリンダ装置である油圧シリンダ装置に関して説明を行うが、本発明は、作動油以外の作動液(例えば、水、加工水等)を用いる液圧シリンダ装置(例えば、水圧シリンダ装置)についても同様に適用することができるのはもちろんである。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る油圧シリンダ装置Sは、片ロッド形複動式の油圧シリンダ1を備えている。油圧シリンダ1は、略円筒形のシリンダ2と、円柱形のシリンダ中空部に嵌入された略円柱形のピストン3と、ピストン3の下側に取り付けられた細長い円柱形のピストンロッド4とを備えている。油圧シリンダ1は、シリンダ2、ピストン3及びピストンロッド4の中心軸がそれぞれ上下方向(鉛直方向)を向くように配置された縦置き型の油圧シリンダである。そして、ピストンロッド4の下端部は、油圧シリンダ1によって上下方向に移動させられる負荷5(例えば、水門の扉体等)に連結されている。
ピストン3は、シリンダ中空部内で上下方向に摺動ないしは滑動することができ、シリンダ中空部は、ピストン3によって上下に仕切られ、ピストン3の上側に上側油室6が形成される一方、ピストン3の下側に下側油室7が形成されている。そして、油圧シリンダ1においては、加圧された作動油が上側油室6に供給されたときには、作動油の圧力によってピストン3及びピストンロッド4が下向きに移動させられ、加圧された作動油が下側油室7に供給されたときには、作動油の圧力によってピストン3及びピストンロッド4が上向きに移動させられ、これによって負荷5が下向き又は上向きに移動させられる。なお、ピストン3は、後で詳しく説明するように、シリンダ2内の作動油中の気泡をシリンダ外に排出する気泡排出機構(図3参照)を備えている。
また、油圧シリンダ装置Sには、油圧シリンダ1に対して、加圧された作動油を、上側油室6及び下側油室7のうちのいずれか一方の油室に供給するとともに、他方の油室から作動油を排出するために、作動油給排機構10が設けられている。作動油給排機構10には、4ポート3位置方向制御弁である電磁式の方向切換弁11が設けられている。方向切換弁11のAポートP1(第1出力ポート)及びBポートP2(第2出力ポート)は、それぞれ、第1油路12及び第2油路13を介して、上側油室6及び下側油室7に接続されている。また、方向切換弁11のPポートP3(ポンプ側ポート)及びTポートP4(作動油貯槽側ポート)には、それぞれ、第3油路14及び第4油路15が接続され、第3油路14及び第4油路15の先端(方向切換弁11に接続されていない方の端部)は、作動油を貯留する作動油貯槽16内に導入(浸漬)されている。
第3油路14の先端には、該第3油路14に吸入される作動油中の異物を除去するオイルフィルタ17が取り付けられ、このオイルフィルタ17は、常時、作動油貯槽16内に貯留された作動油に浸漬されている。さらに、第3油路14には、電動機18(又はガソリンエシジン等の原動機)によって駆動される油圧ポンプ19が介設されている。油圧ポンプ19は、作動油貯槽16内の作動油を吸入し、加圧して方向切換弁11のPポートP3に供給する。作動油の流れ方向に関して、油圧ポンプ19より下流側(方向切換弁側)の第3油路14と第4油路15とを接続する第1バイパス油路20が設けられている。そして、第1バイパス油路20に、油圧ポンプ19から吐出された作動油の圧力を調整するリリーフ弁21が介設されている。
方向切換弁11は、該方向切換弁11と油圧シリンダ1との間における作動油の給排経路を切り換える。詳しくは図示していないが、方向切換弁11は制御装置(図示せず)によって制御されるソレノイド弁であり、油圧ポンプ19によって加圧されPポートP3に供給される作動油を、第1油路12を介して上側油室6に供給する第1の状態と、第2油路13を介して下側油室7に供給する第2の状態と、油圧シリンダ1には作動油を供給しない第3の状態のいずれかにセットすることができる。
方向切換弁11が第1の状態にあるときには、下側油室7内の作動油は、第2油路13と第4油路15とを介して作動油貯槽16に還流する。方向切換弁11が第2の状態にあるときには、上側油室6内の作動油は、第1油路12と第4油路15とを介して作動油貯槽16に還流する。方向切換弁11が第3の状態にあるときには、第1油路12及び第2油路13の方向切換弁側の端部は、作動油を収容した状態で閉止される。
第1油路12には、方向切換弁側から油圧シリンダ側に向かって順に、基本的には油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流れを阻止する第1パイロット操作式逆止弁25と、互いに並列に接続された流量調整弁26aと逆止弁26bとで構成される第1逆止弁付流量調整弁26とが直列に介設されている。第1逆止弁付流量調整弁26は、方向切換弁側から油圧シリンダ側への作動油の流れはとくには規制しないが、油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流量を調整する。なお、第2油路13に設定圧以上の油圧(パイロット圧)がかかっているときには、第1パイロット操作式逆止弁25は開かれ、第1油路12における油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流れを許容する。
他方、第2油路13には、方向切換弁側から油圧シリンダ側に向かって順に、基本的には油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流れを阻止する第2パイロット操作式逆止弁27と、互いに並列に接続された流量調整弁28aと逆止弁28bとで構成される第2逆止弁付流量調整弁28とが直列に介設されている。第2逆止弁付流量調整弁28は、方向切換弁側から油圧シリンダ側への作動油の流れはとくには規制しないが、油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流量を調整する。なお、第1油路12に設定圧以上の油圧(パイロット圧)がかかっているときには、第2パイロット操作式逆止弁27は開かれ、第2油路13における油圧シリンダ側から方向切換弁側への作動油の流れを許容する。
第1逆止弁付流量調整弁26より油圧シリンダ側において、第1油路12に第1開閉弁30が設けられる一方、第2逆止弁付流量調整弁28より油圧シリンダ側において、第2油路13に第2開閉弁31が設けられている。そして、第1、第2開閉弁30、31より方向切換弁側であり、かつ第1、第2逆止弁付流量調整弁26、28より油圧シリンダ側の位置において、第1油路12と第2油路13とを接続する第2バイパス油路32が設けられ、この第2バイパス油路32に第3開閉弁33が介設されている。
油圧シリンダ装置Sは、作動油給排機構10における作動油漏れ(以下「給排機構作動油漏れ」という。)を検出するとともに、上側油室6と下側油室7との間におけるシリンダ2とピストン3の摺接部を経由する作動油漏れ(以下「シリンダ内部作動油漏れ」という。)を検出する作動油漏れ検出手段34を備えている。そして、作動油漏れ検出手段34は、シリンダ中空部内におけるピストン3の上下方向(シリンダ中心軸の伸びる方向)の位置を検出するピストン位置センサ35(ピストン位置検出器)と、作動油貯槽16内の作動油の油面の位置ないしは高さを検出するレベルセンサ36と、第1油路12を経由して上側油室6に対して流入・流出する作動油の流量を検出する第1流量センサ37(流量検出器)と、第2油路13を経由して下側油室7に対して流入・流出する作動油の流量を検出する第2流量センサ38(流量検出器)とを備えている。
さらに、作動油漏れ検出手段34は、コンピュータを有し、ピストン位置センサ35によって検出されるピストン3の位置と、レベルセンサ36によって検出される作動油貯槽16内の油面の位置と、第1、第2流量センサ37、38によって検出される作動油の流量と、油圧シリンダ1及び作動油給排機構10の仕様ないしは諸元とに基づいて、給排機構作動油漏れ及びシリンダ内部作動油漏れの有無ないしは作動油の漏れ量を検出する演算装置39(作動液量推算器、作動液漏れ判定器)を備えている。なお、作動油漏れ検出手段34の具体的な構成及び機能は、後で詳しく説明する。
図2に示すように、シリンダ2は、その本体をなす円筒部材40と、円筒部材40の上側(キャップ側)の開口端を閉止する略円柱形の上側端板41と、円筒部材40の下側(ロッド側)の開口端を閉止する略円柱形の下側端板42とを備えている。なお、以下では油圧シリンダ1の各構成要素の位置関係を簡明に示すため、上下方向(シリンダ2、ピストン3又はピストンロッド4の中心軸の伸びる方向)と垂直な方向を、適宜「横方向」ということにする。
そして、上側端板41の内部に、横方向(上側端板41の径方向)に直線状に伸びる横穴43aと、横穴43aから下向きに伸び上側油室6に開口する複数の縦穴43bとで構成される上側端板内油路43が形成されている。ここで、横穴43aの一方の端部は第1油路12に接続され、他方の端部は閉止されている。なお、下側油室7は、円筒部材40の下端部近傍に形成された孔部45を介して第2油路13に接続されている。
ピストン3の下端部よりやや上側においてピストン外周部に、ピストン3の上方への移動時に下側油室7内の油圧により横方向に膨出してピストン3と円筒部材40の間隙を封止(シール)する第1ピストンパッキン46が装着されている。第1ピストンパッキン46は、可撓性ないしは弾力性を有する材料(例えば、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム等)で形成された、縦断面が略U字状又は略V字状である環形のリップパッキンである。第1ピストンパッキン46は、ピストン3を円周方向に一周するようにしてピストン外周部に形成された第1環状溝47に、リップ部が下側に位置し(下方に向く)、ヒール部が上側に位置するような姿勢で収容(嵌入)されている。ここで、第1ピストンパッキン46に劣化又は損傷が生じた場合、下側油室7に加圧された作動油が供給されてピストン3が上昇するときに、下側油室7から上側油室6への作動油漏れ(シリンダ内部作動油漏れ)が生じる。
また、ピストン3の上端部よりやや下側においてピストン外周部に、ピストン3の下方への移動時に上側油室6内の油圧により横方向に膨出してシリンダ・ピストン間隙を封止する第2ピストンパッキン48が装着されている。第2ピストンパッキン48は、第1ピストンパッキン46と同様の、可撓性ないしは弾力性を有する材料で形成され縦断面が略U字状又は略V字状である環形のリップパッキンである。第2ピストンパッキン48は、ピストン3を円周方向に一周するようにしてピストン外周部に形成された第2環状溝49に、リップ部が上側に位置し、ヒール部が下側に位置するような姿勢で収容(嵌入)されている。ここで、第2ピストンパッキン48に劣化又は損傷が生じた場合、上側油室6に加圧された作動油が供給されピストン3が下降するときに、上側油室6から下側油室7への作動油漏れ(シリンダ内部作動油漏れ)が生じる。
シリンダ2の下端壁42には、ピストンロッド4を上下方向に摺動可能に支持する略円筒形の支持部材51が取り付けられている。そして、ピストンロッド4は、支持部材51の中心部に形成されたロッド挿通孔52を通り抜けて下方に突出している。なお、ピストンロッド4とロッド挿通孔52の間隙は、第1ロッドパッキン53及び第2ロッドパッキン54によって封止(シール)されている。
油圧シリンダ1には、ピストン3がその往復移動行程の最上位置又は最上位置近傍に上昇したときに、第1ピストンパッキン46ないしは第1環状溝47の近傍あるいはピストン3の下端面近傍において作動油中に滞留している気泡をシリンダ外に排出する気泡排出機構が設けられている。以下、この気泡排出機構の構成及び機能を説明する。
図3に示すように、ピストン3の中心部ないしは中心軸近傍には、その上端がピストン上端面に開口し、上下方向に直線状に伸びる鉛直作動油通路60が形成されている。さらに、ピストン3には、それぞれ、一端が鉛直作動油通路60の下端部に接続され、ピストン径方向(横方向)に放射状に伸びて他端が第1環状溝47の円環状の底部に開口する複数(例えば、2〜8本)の水平作動油通路61が形成されている。
そして、鉛直作動油通路60の下端部近傍には、上側油室6の油圧によりピストン3が下降するときに、鉛直作動油通路60と水平作動油通路61とを経由して、上側油室6から下側油室7へ作動油が流れるのを阻止する第1逆止弁62が設けられている。第1逆止弁62は、鉛直作動油通路60に配設された弁座63と、鉛直作動油通路60内において弁座63の上側に配置され上下方向に移動して弁座63を開閉する弁体64と、弁体64を下向きに、すなわち弁体64が弁座63を閉止する方向に付勢するコイルばね65とを有する。
一方、鉛直作動油通路60の上端部近傍には、下側油室7の油圧によりピストン3が上昇するときに、水平作動油通路61と鉛直作動油通路60とを経由して、下側油室7から上側油室6へ作動油が流れるのを阻止する第2逆止弁66が設けられている。第2逆止弁66は、鉛直作動油通路60に配設された弁座67と、鉛直作動油通路60内において弁座67の下側に配置され上下方向に移動して弁座67を開閉する弁体68と、弁体68を上向きに、すなわち弁体68が弁座67を閉止する方向に付勢するコイルばね69とを有する。弁座67は、鉛直作動油通路60の上端開口部(以下「作動油通路開口部」という。)との間に若干の間隔(例えば、5〜15mm)をあけて、作動油通路開口部の下方に配置されている。
そして、第2逆止弁66の弁体68の上側には、ピストン3がその往復移動行程の最上位置又は最上位置近傍に上昇したときに、弁体68を下方に移動させて第2逆止弁66を強制的に開弁させる棒状部材71(開弁部材)が配設されている。
かくして、下側油室7に加圧された作動油が供給されてピストン3が上昇している場合において、ピストン3がその最上位置ないしはその近傍に到達していないときには、棒状部材71は、その自重による力以外は、弁体68に下向きの力を加えないので、弁体68は下側油室側の油圧及びコイルばね69の付勢力により弁座67を閉止する。このとき、棒状部材71は、作動油通路開口部から最大限に上方に突出している。この状態においては、第2逆止弁66は逆止弁としての通常の機能を発揮し、下側油室側から上側油室側に作動油が流れるのを阻止する。
そして、ピストン3がその最上位置ないしはその近傍に到達したときには、棒状部材71はシリンダ2の上端壁41に当接してこれを上向きに押圧するが、上端壁41は変位しないので、その反力ないしは反作用により棒状部材71は下向きに移動する。その結果、棒状部材71は、下側油室側の油圧及びコイルばね69の付勢力に抗して、弁体68を下方に移動させる。この状態においては、第2逆止弁66は逆止弁としての通常の機能を喪失し、下側油室側から上側油室側に作動油が流れることができる状態となる。
このように下側油室7に加圧された作動油が供給されてピストン3が上昇し、その最上位置ないしはその近傍に到達したときには、下側油室7内の加圧された作動油は、ピストン下端部近傍のシリンダ・ピストン間隙と、第1環状溝47と、複数の水平作動油通路61と、鉛直作動油通路60とを高速で流通して上側油室6に流入する。その際、第1ピストンパッキン46の近傍のシリンダ・ピストン間隙又は第1環状溝47に存在する気泡、あるいはピストン3の下端部近傍に存在する気泡は、作動油に随伴して上側油室6に流入する。この後、上側油室6内の気泡は、作動油とともに、上端壁ない油路43を経由して第1油路12に排出される。したがって、上側油室6及び下側油室7においては、作動油中に気泡が滞留することはない。すなわち、上側油室6の容積と上側油室6内の作動油の体積は一致し、下側油室7の容積と下側油室7内の作動油の体積は一致する。これにより、作動油漏れ検出手段34の作動油漏れの検出精度が大幅に向上する。
以下、図1、図4及び図5(a)〜(e)を参照しつつ、作動油漏れ検出手段34の具体的な構成及び機能並びに作動油漏れ検出手段34の作動油漏れの検出手法を説明する。前記のとおり、作動油漏れ検出手段34は、ピストン3の上下方向の位置を検出するピストン位置センサ35と、作動油貯槽16内の作動油の油面の位置(液位)を検出するレベルセンサ36と、第1、第2油路12、13内の作動油の流量を検出する第1、第2流量センサ37、38と、コンピュータを備えた演算装置39とを有している。
ピストン位置センサ35は、ピストンロッド4の上下方向の位置を検出することにより、ピストン3の上下方向の位置を検出するようになっている。すなわち、ピストン3とピストンロッド4の上下方向の相対的な位置ないしは距離は一定であるので、ピストンロッド4の位置を検出し、これに基づいてピストン3の位置を算出するようにしている。なお、この実施形態では、ピストン3の上端面の位置を検出ないしは算出するようにしている。ピストン位置センサ35としては、例えば、磁歪センサや、リニアエンコーダなどを用いることができる。本発明において、ピストン位置センサ35の種類は、とくに限定されるわけではなく、ピストンロッド4ひいてはピストン3の上下方向の位置を自動的に検出することができれば、どのようなものを用いてもよい。ピストン位置センサ35は、ピストン3の上下方向の位置の時間に対する変化率、すなわちピストン3の移動速度を演算することができる。なお、この演算を、演算装置39で行うようにしてもよい。
レベルセンサ36は、作動油貯槽16の上方に配置されたレーザ式又は超音波式のレベルセンサであり、作動油の油面にレーザ光又は超音波を放射し、その反射波の状態(位相等)に基づいて、該レベルセンサ36と油面との距離を測定することにより、作動油の油面の位置(液位)を検出する。本発明において、レベルセンサ36の種類は、とくに限定されるわけではなく、作動油の油面の位置を自動的に検出することができれば、どのようなものを用いてもよい。レベルセンサ36は、作動油の油面の位置と作動油貯槽16の横断面の面積とに基づいて、作動油貯槽36内の作動油の量(体積)を演算することができる。なお、この演算を、演算装置39で行うようにしてもよい。
第1流量センサ37は、油圧シリンダ1の近傍において第1油路12に付設又は介設され、第1油路12を経由して上側油室6に流入する作動油の流量、又は上側油室6から第1油路12に流出する作動油の流量を自動的に検出する。なお、第1流量センサ37を、第1油路12を経由して上側油室6に流入する作動油の流量のみを検出するようにしてもよい。第2流量センサ38は、油圧シリンダ1の近傍において第2油路13に付設又は介設され、第2油路13を経由して下側油室7に流入する作動油の流量、又は下側油室7から第2油路13に流出する作動油の流量を自動的に検出する。なお、第2流量センサ38を、第2油路13を経由して下側油室7に流入する作動油の流量のみを検出するようにしてもよい。
演算装置39は、本明細書の[課題を解決するための手段]の欄に記載された作動液量推算器、作動液漏れ判定器等を含む、コンピュータを備えた総合的な演算装置であって、この演算装置39には、ピストン位置センサ35によって検出されるピストン3の上端面の位置ないしは移動速度、レベルセンサ36によって検出される作動油貯槽16内の作動油の油面の位置ないしは作動油の量(体積)、第1、第2流量センサ37、38によって検出される作動油の流量等の各種データが入力される。
また、演算装置39の記憶部(メモリ)には、予め、油圧シリンダ1及び作動油給排機構10の仕様ないしは諸元、すなわち油圧シリンダ1及び作動油給排機構10の種々の構成要素の形状、寸法、断面積、容積等のデータが格納されている。具体的には、例えばこれらの構成要素の下記のような仕様ないしは諸元のデータが格納されている(図4参照)。
・シリンダ2の内径(ピストン3の外径):D
・ピストン3の上端面の最低位置及び最高位置:H、H
・ピストン3の厚み(上下方向の寸法):h
・ピストンロッド4の外径:d
・作動油給排機構10の各構成要素の作動油収容部の容積:V
・作動油貯槽16の横断面の面積
さらに、演算装置39の記憶部(メモリ)には、油圧シリンダ装置Sの設置後において、ないしは解体修理等により作動油が完全に抜き取られた後において、油圧シリンダ装置Sを稼働させる際に、油圧シリンダ1ないしは作動油給排機構10に装填(導入)された作動油の量V(体積)が入力(格納)されている。
以下、作動油漏れ検出手段34による作動油給排機構10の作動油漏れの検出手法を説明する。この場合、演算装置39は、まず、油圧シリンダ1の稼働時(ピストン3の移動時及び停止時を含む)に、所定の時間間隔(例えば、1〜20秒毎)で、ピストン位置センサ35によって検出されるピストン3の上端面の位置H、ピストン3の上端面の最下位置H及び最上位置H、ピストン3の厚みh、シリンダ2の内径D(ピストン3の外径)、ピストンロッド4の外径d等に基づいて、その時点における上側油室6の容積及び下側油室7の容積を演算する。例えば、ピストン3がシリンダ中空部の上端部と下端部の間で往復移動する場合、上側油室6の容積V及び下側油室7の容積Vは、それぞれ、下記の式1及び式2で算出することができる。
Figure 2018204784
したがって、この時点における上側油室6及び下側油室7の総容積(V+V)、すなわち上側油室6及び下側油室7内の作動油の総量(V+V)は、下記の式3であらわされる。
Figure 2018204784
式3から明らかなとおり、上側油室6及び下側油室7の総容積、すなわち油圧シリンダ1の稼働時において、上側油室6及び下側油室7に収容されている作動油の総量(総体積)は、ピストン3の上端面の位置Hに応じて変化する。そして、これに伴って、作動油貯槽16内の作動油の量(体積)も変化することになる。なお、作動油給排機構10の作動油収容部の容積、すなわち作動油収容量は実質的には一定である。
例えば、図5(a)中のグラフGで示すように、ピストン3が、時刻tで上昇を開始し、時刻tで最上位置に到達し、時刻tで下降を開始し、時刻tで最下位置に到達したとする。この場合、上側油室6の容積及び下側油室7の容積は、それぞれ、図5(b)中のグラフG及びグラフGで示すように変化する。なお、下側油室7の最大容積Cが上側油室6の最大容積Cより小さいのは、ピストンロッド4によって油室の体積が減少するからである。その結果、上側油室6及び下側油室7の総容積すなわち油圧シリンダ1の作動油収容量(V+V)は、図5(c)中のグラフGで示すように、最大値Qと最小値Qの間で凹状に変化する。これに伴って、作動油貯槽16の作動油収容量Lは、図5(d)中のグラフGで示すように、最大値Lと最小値Lの間で凸状に変化する。かくして、油圧シリンダ1の作動油収容量(V+V)とピストン3の位置Hとの間には図5(e)中のグラフGで示すような直線的な関数関係が成立し、その結果作動油貯槽16の作動油収容量とピストン3の位置Hとの間には図5(e)中のグラフGで示すような直線的な関数関係が成立する。
さらに、演算装置39は、作動油給排機構10の作動油収容部の容積を演算する。ここで、作動油収容部は、油圧シリンダ1の稼働時に、作動油給排機構10の各構成要素(作動油貯槽16を除く)において、作動油が流れ、ないしは作動油で満たされる空間部を意味する。すなわち、作動油収容部の容積は、油圧シリンダ装置Sの稼働時に、作動油給排機構10の各構成要素が収容している作動油の量(体積)に一致する。つまり、演算装置39は、油圧シリンダ装置Sの稼働時に、作動油給排機構10の各構成要素(作動油貯槽16を除く)が収容している作動油量Vを演算する。なお、作動油給排機構10の作動油の収容量Vは、作動油給排機構10の各構成要素にその仕様の変更がない限り、実質的に一定である。
そして、演算装置39は、上側油室6及び下側油室7の総容積(V+V)、すなわち上側油室6及び下側油室7の作動油収容量(V+V)と、作動液給排機構10の作動液収容部の容積(V)、すなわち作動液給排機構10の作動油収容量(V)と、油圧シリンダ装置Sへの作動油の装填Vとに基づいて、下記の式4により、作動液給排機構10には作動油漏れがないと仮定したときの、作動液貯槽16の作動油収容量推定値Vsを算出する。
Figure 2018204784
この後、演算装置39は、下記の式5により、作動油収容量推定値Vs(予測値)と、レベルセンサ36によって検出された作動油量Vr(実測値)との作動油量差ΔVを演算する。
Figure 2018204784
そして、作動油量差ΔVが所定の閾値(基準値)α以上であれば(ΔV≧α)、作動油給排機構10に作動油漏れが生じていると判定する。また、この場合、演算装置39は、所定の時間内における作動油量差ΔVの経時変化ないしは積算値に基づいて、作動液給排機構10における作動油の漏れ量ないしは漏れ速度を演算する。
以下、作動油漏れ検出手段34による、上側油室6と下側油室7との間における、シリンダ2とピストン3の間隙を介しての作動油漏れ(シリンダ内部作動油漏れ)の検出手法を説明する。なお、このようなシリンダ内部作動油漏れが生じても、油圧シリンダ装置Sに収容されている作動油の総量は変化しないので、前記の作動油給排機構10の作動油漏れを検出す手法でシリンダ内部作動油漏れを検出することはできない。
まず、上側油室6に加圧された作動油が供給され、ピストン3が下方へ移動しているときにおける、上側油室6から下側油室7への、シリンダ2とピストン3の間隙を介しての作動油漏れの検出手法を説明する。この場合、演算装置39は、ピストン位置センサ35によって検出されるピストン3の位置に対応する上側油室6の容積の時間に対する変化率(以下、「上側油室容積変化率」という。)を演算する。
続いて、第1流量センサ37によって検出される第1油路12から上側油室6に流入する作動油の流量と、上側油室容積変化率、すなわち上側油室6内の作動油の量(体積)の時間に対する変化率との差(以下「上側油室作動油流量差」という。)を演算する。そして、上側油室作動油流量差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、上側油室6から下側油室7への作動油漏れが生じていると判定する。また、ピストン3がその最上位置から最下位置まで下降するまでの上側油室作動油流量差の積算値に基づいて、ピストン3が最上位置から最下位置まで下降する1行程における、上側油室6から下側油室7への作動油漏れ量を演算する。
なお、この場合、第2流量センサ38によって検出される下側油室7から第2油路13に流出する作動油の流量と、ピストン3の位置に対応する下側油室7の容積の時間に対する変化率、すなわち下側油室7内の作動油の量(体積)の時間に対する変化率との差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、上側油室6から下側油室7への作動油漏れが生じていると判定するようにしてもよい。
次に、下側油室7に加圧された作動油が供給され、ピストン3が上方へ移動しているときにおける、下側油室7から上側油室6への、シリンダ2とピストン3の間隙を介しての作動油漏れの検出手法を説明する。この場合、演算装置39は、まずピストン位置センサ35によって検出されるピストン3の位置に対応する下側油室7の容積の時間に対する変化率(以下、「下側油室容積変化率」という。)を演算する。
続いて、第2流量センサ38によって検出される第2油路13から下側油室7に流入する作動油の流量と、下側油室容積変化率、すなわち下側油室7内の作動油の量(体積)の時間に対する変化率との差(以下「下側油室作動油流量差」という。)を演算する。そして、下側油室作動油流量差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、下側油室7から上側油室6への作動油漏れが生じていると判定する。また、ピストン3がその最下位置から最上位置まで上昇するまでの下側油室作動油流量差の積算値に基づいて、ピストン3が最下位置から最上位置まで上昇する1行程における、下側油室7から上側油室6への作動油漏れ量を演算する。
なお、この場合、第1流量センサ37によって検出される上側油室6から第1油路12に流出する作動油の流量と、ピストン3の位置に対応する上側油室6の容積の時間に対する変化率、すなわち上側油室6内の作動油の量(体積)の時間に対する変化率との差が、予め設定された閾値(基準値)以上であれば、下側油室7から上側油室6への作動油漏れが生じていると判定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係る油圧シリンダ装置Sないしは作動液漏れ検出方法によれば、油圧シリンダ1ないしはピストン3の移動時及び停止時のいずれにおいても、油圧シリンダ装置Sの作動油給排機構10における作動液漏れの発生を迅速かつ早期に検出することができる。さらに、ピストン3の移動時における上側油室6と下側油室7との間での、シリンダ2とピストン3の間隙を介しての作動油漏れ(シリンダ内部作動油漏れ)を迅速かつ早期に検出することができる。
S 油圧シリンダ装置、P1 Aポート、P2 Bポート、P3 Pポート、P4 Tポート、1 油圧シリンダ、2 シリンダ、3 ピストン、4 ピストンロッド、5 負荷、6 上側油室、7 下側油室、10 作動油給排機構、11 方向切換弁、12 第1油路、13 第2油路、14 第3油路、15 第4油路、16 作動油貯槽、17 オイルフィルタ、18 電動機、19 油圧ポンプ、20 第1バイパス油路、21 リリーフ弁、25 第1パイロット操作式逆止弁、26 第1逆止弁付流量調整弁、26a 流量調整弁、26b 逆止弁、27 第2パイロット操作式逆止弁、28 第2逆止弁付流量調整弁、28a 流量調整弁、28b 逆止弁、30 第1開閉弁、31 第2開閉弁、32 第2バイパス油路、33 第3開閉弁、34 作動油漏れ検出手段、35 ピストン位置検出センサ、36 レベルセンサ、37 第1流量センサ、38 第2流量センサ、39 演算装置、40 円筒部材、41 上側端板、42 下側端板、43 上側端板内油路、43a 横穴、43b 縦穴、45 孔部、46 第1ピストンパッキン、47 第1環状溝、48 第2ピストンパッキン、49 第2環状溝、51 支持部材、52 ピストンロッド挿通孔、53 第1ロッドパッキン、54 第2ロッドパッキン、60 鉛直作動油通路、61 水平作動油通路、62 第1逆止弁、63 弁座、64 弁体、65 コイルばね、66 第2逆止弁、67 弁座、68 弁体、69 コイルばね、71 棒状部材。

Claims (10)

  1. シリンダと、前記シリンダの中空部に嵌入されシリンダ中心軸が伸びる方向に往復移動するピストンと、前記ピストンの下端部に結合され前記シリンダの下端壁の穴部を通り抜けて前記中空部からシリンダ外に伸びるピストンロッドと、前記ピストンより上側の前記中空部からなる上側液室と、前記ピストンより下側の前記中空部からなる下側液室とを有する液圧シリンダと、
    作動液貯槽と、前記作動液貯槽と前記液圧シリンダとの間に配設された作動液通路と、前記作動液通路に介設され前記作動液通路を介して前記作動液貯槽内の作動液を前記液圧シリンダに供給するポンプと、前記ポンプより液圧シリンダ側で前記作動液通路に介設され該作動液通路における作動液の給排経路を切り換える方向切換弁とを有する作動液給排機構と、
    前記作動液給排機構における作動液漏れを検出する作動液漏れ検出手段とを備えている液圧シリンダ装置であって、
    前記作動液漏れ検出手段は、
    前記シリンダ内における前記ピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出するピストン位置検出器と、
    前記作動液貯槽内の作動液量を検出する作動液量検出器と、
    前記ピストン位置検出器によって検出された前記ピストンの位置に対応する前記上側液室及び前記下側液室の容積と、前記作動液給排機構の作動液収容部の容積と、該液圧シリンダ装置に装填された作動液の量とに基づいて、前記作動液貯槽内の作動液量推定値を算出する作動液量推算器と、
    前記作動液量推算器によって算出された作動液量推定値と、前記作動液量検出器によって検出された作動液量との差が、予め設定された閾値以上であれば、前記作動液給排機構に作動液漏れが生じていると判定する作動液漏れ判定器とを有することを特徴とする液圧シリンダ装置。
  2. 前記作動液量推算器は、
    前記ピストン位置検出器によって検出された前記ピストンの位置に対応する前記上側液室及び前記下側液室の容積と、前記作動液通路の作動液収容部の容積と、前記ポンプの作動液収容部の容積と、前記方向切換弁の作動液収容部の容積と、該液圧シリンダ装置に装填された作動液の量とに基づいて、前記作動液貯槽内の作動液量推定値を算出することを特徴とする、請求項1に記載の液圧シリンダ装置。
  3. 前記作動液量検出器は、前記作動液貯槽内の作動液の液位と前記作動液貯槽の横断面の面積とに基づいて前記作動液貯槽内の作動液量を検出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液圧シリンダ装置。
  4. シリンダと、前記シリンダの中空部に嵌入されシリンダ中心軸が伸びる方向に往復移動するピストンと、前記ピストンの下端部に結合され前記シリンダの下端壁の穴部を通り抜けて前記中空部からシリンダ外に伸びるピストンロッドと、前記ピストンより上側の前記中空部からなる上側液室と、前記ピストンより下側の前記中空部からなる下側液室とを有する液圧シリンダと、
    作動液貯槽と、前記作動液貯槽と前記液圧シリンダとの間に配設された作動液通路と、前記作動液通路に介設され前記作動液通路を介して前記作動液貯槽内の作動液を前記液圧シリンダに供給するポンプと、前記ポンプより液圧シリンダ側で前記作動液通路に介設され該作動液通路における作動液の給排経路を切り換える方向切換弁とを有する作動液給排機構と、
    前記上側液室と前記下側液室との間における作動液漏れを検出する作動液漏れ検出手段とを備えている液圧シリンダ装置であって、
    前記作動液漏れ検出手段は、
    前記シリンダ内における前記ピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出するピストン位置検出器と、
    前記作動液通路に付設され、前記上側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量、又は前記下側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量を検出する流量検出器と、
    前記ピストン位置検出器によって検出された前記ピストンの位置に対応する前記上側液室又は前記下側液室の容積の時間に対する変化率を算出する液室容積変化率算出器と、
    前記流量検出器によって検出された前記上側液室又は前記下側液室に係る作動液の流量と、前記液室容積変化率算出器によって算出された変化率との差が、予め設定された閾値以上であれば、前記上側液室と前記下側液室との間に作動液漏れが生じていると判定する作動液漏れ判定器とを有することを特徴とする液圧シリンダ装置。
  5. 前記作動液通路は、前記方向切換弁の第1出力ポートと前記上側液室とを接続する第1通路と、前記方向切換弁の第2出力ポートと前記下側液室とを接続する第2通路と、前記方向切換弁のポンプ側ポートと前記作動液貯槽とを接続し前記ポンプが介設された第3通路と、前記方向切換弁のタンク側ポートと前記作動液貯槽とを接続する第4通路とを有し、
    前記流量検出器は、前記第1通路又は前記第2通路に付設されていることを特徴とする、請求項4に記載の液圧シリンダ装置。
  6. 前記作動液は作動油であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の液圧シリンダ装置。
  7. シリンダと、前記シリンダの中空部に嵌入されシリンダ中心軸が伸びる方向に往復移動するピストンと、前記ピストンの下端部に結合され前記シリンダの下端壁の穴部を通り抜けて前記中空部からシリンダ外に伸びるピストンロッドと、前記ピストンより上側の前記中空部からなる上側液室と、前記ピストンより下側の前記中空部からなる下側液室とを有する液圧シリンダと、
    作動液貯槽と、前記作動液貯槽と前記液圧シリンダとの間に配設された作動液通路と、前記作動液通路に介設され前記作動液通路を介して前記作動液貯槽内の作動液を前記液圧シリンダに供給するポンプと、前記ポンプより液圧シリンダ側で前記作動液通路に介設され該作動液通路における作動液の給排経路を切り換える方向切換弁とを有する作動液給排機構とを備えている液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法であって、
    前記シリンダ内における前記ピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出し、
    前記作動液貯槽内の作動液量を検出し、
    前記ピストンの位置に対応する前記上側液室及び前記下側液室の容積と、前記作動液給排機構の作動液収容部の容積と、前記液圧シリンダ装置に装填された作動液の量とに基づいて、前記作動液貯槽内の作動液量推定値を算出し、
    算出した作動液量推定値と検出した作動液量との差が、予め設定した閾値以上であれば、前記作動液給排機構に作動液漏れが生じていると判定することを特徴とする液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法。
  8. 前記作動液貯槽内の作動液の液位と前記作動液貯槽の横断面の面積とに基づいて前記作動液貯槽内の作動液量を検出することを特徴とする、請求項7に記載の液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法。
  9. シリンダと、前記シリンダの中空部に嵌入されシリンダ中心軸が伸びる方向に往復移動するピストンと、前記ピストンの下端部に結合され前記シリンダの下端壁の穴部を通り抜けて前記中空部からシリンダ外に伸びるピストンロッドと、前記ピストンより上側の前記中空部からなる上側液室と、前記ピストンより下側の前記中空部からなる下側液室とを有する液圧シリンダと、
    作動液貯槽と、前記作動液貯槽と前記液圧シリンダとの間に配設された作動液通路と、前記作動液通路に介設され前記作動液通路を介して前記作動液貯槽内の作動液を前記液圧シリンダに供給するポンプと、前記ポンプより液圧シリンダ側で前記作動液通路に介設され該作動液通路における作動液の給排経路を切り換える方向切換弁とを有する作動液給排機構とを備えている液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法であって、
    前記シリンダ内における前記ピストンのシリンダ中心軸の伸びる方向の位置を検出し、
    前記上側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量、又は前記下側液室に対して流入もしくは流出する作動液の流量を検出し、
    前記ピストンの位置に対応する前記上側液室又は前記下側液室の容積の時間に対する変化率を算出し、
    前記上側液室又は前記下側液室に係る作動液の流量と、前記変化率との差が、予め設定された閾値以上であれば、前記上側液室と前記下側液室との間に作動液漏れが生じていると判定することを特徴とする液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法。
  10. 前記作動液は作動油であることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1つに記載の液圧シリンダ装置の作動液漏れ検出方法。
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