JP7424891B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

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Description

本発明は、塵芥収集車に関し、特にその塵芥収容箱を傾動させる傾動用油圧シリンダの伸長位置推定に関する。
従来、塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部を開閉可能に該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、塵芥収容箱を傾動用油圧シリンダによって傾動させる傾動機構と、塵芥投入箱内部に設けられると共に、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構と、傾動用油圧シリンダ及び積込用油圧アクチュエータの作動油を貯留する作動油タンクと、傾動用油圧シリンダ及び積込用油圧アクチュエータを駆動制御する制御部とを備えた塵芥収集車は知られている(例えば、特許文献1参照)。この塵芥収集車は、排出作業時に塵芥投入箱を上方へ回動させて開いた状態で、傾動用油圧シリンダを伸長させて塵芥収容箱を傾動させることにより、ピットに向かって塵芥収収容箱内の塵芥を排出するようにしている。
特開2011-207608号公報(特に図16、図18)
このような排出作業時に傾動用油圧シリンダを伸長させて排出作業を行う塵芥収集車では、塵芥積込機構を含む塵芥投入箱の自重が重いこともあり、傾動用油圧シリンダが全伸長位置になるときに、伸長方向に慣性力が働き、車両が不安定になりやすいという問題がある。このため、作業者は、車両が不安定にならないように慎重に傾動用油圧シリンダを伸長させなければならなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、塵芥収容箱の傾動機構を備えた塵芥収集車の排出作業時における安全性を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、作動油タンクの油面位置から傾動用油圧シリンダの伸長程度を推定するようにした。
具体的には、第1の発明では、塵芥収容箱と、該塵芥収容箱の後方開口部を回動により開閉可能に該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、該塵芥収容箱を傾動用油圧シリンダによって傾動させる傾動機構と、上記塵芥投入箱内部に設けられると共に、複数の積込用油圧アクチュエータによってサイクル駆動される塵芥積込機構と、上記傾動用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータの作動油を貯留する作動油タンクと、該傾動用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータを駆動制御する制御部とを備えた塵芥収集車を対象とする。
そして、上記作動油タンクには、上記制御部と接続される液面レベルセンサが設けられ、
上記積込用油圧アクチュエータが第1規定停止位置にあり、上記塵芥投入箱が回動されて上記後方開口部が開いた状態で、上記制御部が上記塵芥収容箱を上記傾動用油圧シリンダによって傾動させるときに、上記制御部は、上記液面レベルセンサの検知情報に基づいて上記作動油タンクの作動油量の変化を上記傾動用油圧シリンダの伸長位置に変換し、該傾動用油圧シリンダの所定の伸長位置で該傾動用油圧シリンダの伸長スピードを変化させるように構成されている。
上記の構成によると、積込用油圧アクチュエータはサイクル動作における第1規定停止位置において、一定の姿勢となり、そのときの積込用油圧アクチュエータ側に残る作動油の量が決まっているので、作動油が作動油タンクに戻って作動油の油面が安定すると、その油面高さから傾動用油圧シリンダが使用する作動油を推定できる。このため、油面高さから傾動用油圧シリンダの収縮状態を推定できる。それにより、排出作業時に重心が後ろよりになって塵芥収集車が不安定になりやすい傾動用油圧シリンダの全伸長位置前で、その伸長スピードを遅くしたり一時的に停止したりすることができる。これにより、排出作業時の安全性が向上する。また、傾動用油圧シリンダの近くにスイッチやセンサを取り付けて直接ピストンロッドの状態を検知する必要がなく、傾動用油圧シリンダの周囲のレイアウト変更、部品点数増加等を避けることができる。
第2の発明では、上記第1の発明において、
上記塵芥収容箱と上記塵芥投入箱との間には、上記作動油タンクの作動油を使用して伸縮される回動用油圧シリンダが設けられ、上記塵芥収容箱を上記傾動用油圧シリンダによって傾動させるときには、上記制御部が、回動用油圧シリンダを第2規定停止位置に停止させるように構成されている。
上記の構成によると、塵芥投入箱を塵芥収容箱に対して回動させる回動用油圧シリンダが、傾動用油圧シリンダ及び積込用油圧アクチュエータと共通の作動油タンクを使用する場合に、積込用油圧アクチュエータを第1規定停止位置に停止させると共に回動用油圧シリンダを第2規定停止位置に停止させることで、積込用油圧アクチュエータ側に残る作動油の量と回動用油圧シリンダに残る作動油の量を所定の一定量にすることができる。これにより、作動油が作動油タンクに戻って作動油の油面が安定すると、その油面高さから傾動用油圧シリンダが使用する作動油を推定できる。これにより、排出作業時に、塵芥積込機構の姿勢と塵芥投入箱の塵芥収容箱に対する姿勢とを毎回同じ状態にしつつ塵芥収容箱を傾動させることができ、排出作業時に重心が後ろよりになって塵芥収集車が不安定になりやすい傾動用油圧シリンダの全伸長位置前で、その伸長スピードを遅くしたり一時的に停止したりすることができる。これにより、排出作業時の安全性が向上する。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記第1規定停止位置は、上記塵芥積込機構の1サイクル停止位置である。
上記の構成によると、積込作業が終了したときの1サイクル停止位置であれば、通常の待機状態であるので、傾動用油圧シリンダの伸長具合の確認のためだけに塵芥積込機構を操作する必要がないので作業性に優れる。
以上説明したように、本発明によれば、積込用油圧アクチュエータを第1規定停止位置に停止させて作動油タンクの油面高さから傾動用油圧シリンダの収縮状態を推定し、傾動用油圧シリンダの所定の伸長位置で傾動用シリンダの伸長スピードを変化させるように構成したので、排出作業時に重心が後ろよりになって塵芥収集車が不安定になりやすい傾動用油圧シリンダの全伸長位置前で、その伸長スピードを遅くしたり一時的に停止したりすることができる。その結果、排出作業時における安全性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る通常時の塵芥収集車の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る排出作業時の塵芥収集車の概要を示す側面図である。 塵芥積込機構及び傾動機構と油圧回路の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る塵芥収集車の使用方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
-塵芥収集車の構成-
図1及び図2は本発明の実施形態1に係る塵芥収集車1を示し、塵芥収集車1の運転室2a後方の車台2上に塵芥収容箱3が搭載されている。この塵芥収容箱3の後方開口部4には、その上方で投入箱支持ピン5により軸支された塵芥投入箱6が設けられている。この塵芥投入箱6は、塵芥収容箱3と塵芥投入箱6との間に設けられた回動用油圧シリンダ9(図2参照)により、投入箱支持ピン5を中心に回動自在に構成されている。
塵芥収集車1は、車台2のエンジン40に駆動される動力取出装置(PTO)52(図3に示す)を備えている。この動力取出装置52の動力により、各種油圧アクチュエータを含む油圧機器30が駆動されるようになっている。
本発明に係る回転式の塵芥積込機構20は、塵芥投入箱6内に投入口7を通じて投入された塵芥55を圧縮して後方開口部4を通して塵芥収容箱3内に積込むためのものである。塵芥積込機構20は、中間部が塵芥投入箱6の側壁面に枢支されて一端側を前後方向に揺動させる押込板10と、この押込板10の他端にロッド13aの先端が回転自在に支持されて押込板10を作動させる押込シリンダ13と、基端15aを支点に回転可能な回転板15と、この回転板15の基端15aに減速機14aを介して連結され、回転板15を回転作動させる油圧モータ14(図3にのみ示す)とを備えている。このように構成した回転板15の回転動作と押込板10の揺動動作との協動によって塵芥投入箱6に投入された塵芥55を圧縮して塵芥収容箱3に積込むようになっている。上記押込シリンダ13及び油圧モータ14は、積込用油圧アクチュエータを構成している。
図2に示すように、塵芥収集車1は、塵芥収容箱3内の塵芥を排出するための排出作業のときに、塵芥収容箱3を傾動させる傾動用油圧シリンダ22を含む傾動機構18を備えている。塵芥55を排出する場合、回動用油圧シリンダ9を伸長させて塵芥投入箱6を開いた状態で、傾動用油圧シリンダ22を徐々に伸長させて塵芥収容箱3を傾動させ、塵芥をピットPなどに排出するように構成されている。
詳しくは図示しないが、塵芥収集車1は、例えば、車幅方向右側の押込シリンダ13の縮小を最小縮小位置の手前で検知する戻りリミットスイッチ、押込シリンダ13の伸長を最大伸長位置の手前で検知する押込リミットスイッチを備えている。同様に、塵芥収集車1は、回転板15の回転を回転板15の先端が後方開口部4に臨む位置、すなわち、回転板15の表面と塵芥収容箱3の底面とが略水平となる位置の手前で検知する回転リミットスイッチと、押込板10との接触を回避するための回避リミットスイッチとを備えている。以降、これらをまとめてリミットスイッチ66とする。
-油圧機器構成-
図3は、本実施形態に係る塵芥収集車1の油圧機器30の油圧回路61を示す。同図に示すように、油圧機器30は、上記動力取出装置52に駆動される油圧ポンプ51を備えている。油圧ポンプ51により、上述した塵芥積込機構20、傾動機構18等を駆動する油圧が提供されるようになっている。油圧機器30では、積込用油圧アクチュエータとしての押込シリンダ13及び油圧モータ14と、傾動機構18の傾動用油圧シリンダ22とがそれぞれ油圧制御されている。油圧機器30には、他にも、塵芥収容箱3に対して塵芥投入箱6を回動させるための回動用油圧シリンダ9や、塵芥収容箱3の後方開口部4を塵芥投入箱6により閉じた状態でロックするためのロックシリンダ(図示省略)が備えられている。
各シリンダ9,13,22及び油圧モータ14は、油圧配管61cを介してコントロールバルブ63に接続されている。詳しくは図示しないが、コントロールバルブ63は、押込シリンダ13の縮小及び伸長を制御する押込板用電磁弁と、油圧モータ14の正転及び逆転を制御する回転板用電磁弁と、回動用油圧シリンダ9の縮小及び伸長を制御する回動用電磁弁と、傾動用油圧シリンダ22の縮小及び伸長を制御する傾動用電磁弁とを備えている。これら4つの電磁弁は、例えば、3位置切換電磁弁よりなる。これらの電磁弁の開閉ポートを切り換えることにより、PTO52を駆動して回転させた油圧ポンプ51から吐出された作動油を所望のシリンダ9,13,22又は油圧モータ14に対して供給するように構成されている。そして、制御部としての(プログラマブルロジックコントローラ)PLC50から送られてきた信号により、コントロールバルブ63を介してシリンダ9,13,22の伸縮動作の切換及び油圧モータ14の正転及び逆転が制御され、又は運転が停止されるようになっている。
塵芥収集車1は、上述のPLC50を有し、このPLC50が塵芥積込機構20、傾動機構18、油圧機器30等を制御すると共に、上記油圧機器30の稼働状況を油圧アクチュエータの近傍に設けた上記リミットスイッチ66等から収集して記憶するように構成されている。つまり、このPLC50は、リミットスイッチ66等からの各種信号や運転状況などを記憶する記憶部としての役割も果たす。
油圧機器30は、作動油を貯留する作動油タンク62を塵芥収容箱3の外部に備え、作動油タンク62内の作動油を油圧ポンプ51で吸い上げて供給側の油圧配管61aに流通させてコントロールバルブ63に供給するように構成されている。そして、コントロールバルブ63を通過して戻ってくる作動油は、回収側の油圧配管61bを流通し、リターンフィルタ64で濾過された後、再び作動油タンク62に回収されるようになっている。
また、図1に示すように、作動油タンク62は、車台2の側方に取り付けられている。この作動油タンク62において、車両側方から目視可能な位置には、作動油タンク62内の油面高さを示すレベルゲージ67が設けられていてもよい。
また、作動油タンク62には、液面レベルセンサ68が設けられている。この液面レベルセンサ68は、例えば、作動油量をアナログ的に検出するものや、液面に触れるとオンになるフロートスイッチのようなもので構成されている。液面レベルセンサ68の液面検出信号は、PLC50に送信されるようになっている。
-PLCの作用-
PLC50は、上述したように、動力取出装置52、塵芥積込機構20、傾動機構18等を制御し、その動作中には、上述した各種のリミットスイッチ66等の情報がPLC50に送信され、記憶される。PLC50は、リミットスイッチ66等の信号から、塵芥積込機構20が1サイクルのうち、どの作業を行っているかを判定できる。PLC50は、タイマーを有しており、1サイクル終了した後、第1の規定停止位置で所定時間経過したことを判定するようになっている。この第1の規定停止位置とは、例えば、図1の仮想線で示す状態の1サイクル停止位置である。このように、PLC50は、積込用油圧アクチュエータ13,14が規定停止位置にあって作動油タンク62の作動油の油面が安定したことを判定することができる判定部の役割も果たしている。
-塵芥収集機構の作動-
このように構成された塵芥積込機構20は、通常、上述したように図1に仮想線で示すような、押込シリンダ13が伸長し、回転板15の先端が後方開口部4に臨む状態が規定停止位置となっている。この第1規定停止位置で、投入口7を通して塵芥55を塵芥投入箱6内に投入する。
次いで、図示しない積込開始ボタンを押して積込動作を開始すると、PLC50から信号が送られ、油圧モータ14が回転して回転板15が駆動され、上記規定停止位置から時計回りに正転する。
次いで、戻り作動が行われ、押込シリンダ13が縮小作動し、押込板10が後方へ回動する。そして、押込シリンダ13が最小縮小位置になると押込シリンダ13の縮小作動が停止して押込板10が戻り終了位置(図1に実線で示す)に達する。
次いで、回転板15の正転作動が続き、回転板15の先端が後方開口部4に臨む位置になったところで、回転板15が停止される。この際、塵芥投入箱6に投入された塵芥55が塵芥収容箱3の底面の高さに持ち上げられた状態になる。
次いで、押込作動が行われ、押込シリンダ13が最小縮小位置から伸長作動して押込板10が前方に揺動して押込工程に移行し、押込シリンダ13が伸長作動しながら、回転板15上の塵芥55を押込板10によって後方開口部4から塵芥収容箱3へ押し込む。そして、押込シリンダ13が最大伸長位置になると押込シリンダ13の伸長作動が停止して押込板10が押込終了位置(第1規定停止位置)に達する。これにより、一連の積込動作を終了する。そして、これらの工程を1サイクルとした塵芥積込動作を繰り返して行うことができる。
-液面レベルセンサの設定手順-
次に、本実施形態に係る塵芥収集車1における液面レベルセンサ68の設定手順について説明する。
まず、図4に示すように、ステップS01において、作動油タンク62に液面レベルセンサ68を取り付ける。
そして、ステップS02において、塵芥収容箱3が水平な状態となるように傾動用油圧シリンダ22を最も縮小させる。また、回動用油圧シリンダ9を最も伸長させ、塵芥投入箱6を上方に回動させて後方開口部4を開く。そして、この回動用油圧シリンダ9を最も伸長させた位置を第2規定停止位置として設定する。
次いで、ステップS03において、塵芥積込機構20が塵芥積込機構20の第1規定停止位置(1サイクル停止位置)にある状態とする。なお、ステップS02と、ステップS03とは順不同である。
次いで、ステップS04において、PLC50は、リミットスイッチ66の状態から各油圧アクチュエータの状態を把握しているので、第1規定停止位置及び第2規定停止位置になった後、タイマー等により、所定時間が経過して液面レベルセンサ68の値が安定しているかを判定する。
所定時間が経過すると、ステップS05において、PLC50は、塵芥収容箱水平位置の油面高さを塵芥収容箱水平位置として記録する。
次いで、ステップS06において、傾動用油圧シリンダ22を全伸状態(ストロークエンド)に伸長させる。これにより、最も塵芥収容箱3が傾動された状態となる。
次いで、ステップS07において、PLC50は、所定時間が経過し、油面高さが安定したことを確認し、ステップS08において、PLC50は、塵芥収容箱水平位置の油面高さを塵芥収容箱最大傾動位置として記録する。
そして、ステップS09において、PLC50は、塵芥収容箱最大傾動位置の傾動用油圧シリンダ22の最伸長位置の手前の液面位置を所定伸長位置として記憶する。この場合、作業者がその液面位置を設定してもよい。例えば、ストロークエンドに対して90%伸長させた位置を所定伸長位置とする。
このように液面レベルセンサ68が検出する傾動用油圧シリンダ22の所定伸長位置の設定が完了する。
そして、実際の排出作業において、ステップS10のように、PLC50は、排出作業において、積込用油圧アクチュエータとしての油圧モータ14と押込シリンダ13とが第1規定停止位置(1サイクル停止位置)にあり、回動用油圧シリンダ9が第2規定停止位置にあることを認識したうえで、液面レベルセンサ68の値を検出し、上記設定した塵芥収容箱水平位置と塵芥収容箱最大傾動位置との間で、塵芥収容箱3の傾き具合を監視する。
そして、ステップS11で、液面レベルセンサ68の値が上記設定した所定伸長位置に対応する値となったときに、ステップS12において、傾動用油圧シリンダ22の伸長スピードを変化させる。具体的には、傾動用油圧シリンダ22の伸長スピードを0にして動きを一旦停止する。そして、その後は、傾動用油圧シリンダ22を通常よりも遅い伸長スピードで全伸状態まで伸長させる。
そして、排出作業が終了すると、ステップS13において、傾動用油圧シリンダ22を最縮小位置まで縮小させる。
以上、説明したように、本実施形態では、積込用油圧アクチュエータ13,14が1サイクル停止位置に対応する第1規定停止位置にあると、これらの積込用油圧アクチュエータ13,14で使用する作動油の量が決まっている。また、回動用油圧シリンダ9が、塵芥投入箱6を上方に回動させて最も伸長した第2規定停止位置にあると、回動用油圧シリンダ9で使用する作動油の量が決まっている。これにより、積込用油圧アクチュエータ13,14が第1規定停止位置にあり、回動用油圧シリンダ9が第2規定停止位置にある状態で不要な作動油が作動油タンク62に戻り、所定時間経過して作動油タンク62内の作動油の油面が安定すると、その油面高さから傾動用油圧シリンダ22が使用する作動油を推定でき、そのことから傾動用油圧シリンダ22の収縮状態を推定できる。
それにより、排出作業時に重心が後ろよりになって塵芥収集車1が不安定になりやすい傾動用油圧シリンダ22の全伸長位置前で、PLC50の働きにより、その伸長スピードを遅くしたり一時的に停止したりすることができる。これにより、排出作業時の安全性が向上する。
また、傾動用油圧シリンダ22の周囲にスイッチやセンサを取り付ける必要がなく、部品点数、取付コスト、メンテナンス工数等の増加を避けることができる。
したがって、本実施形態に係る塵芥収集車1によると、排出作業時における傾動用油圧シリンダ22の全伸長位置手前で作動油タンク62の油面高さに基づいてその伸長スピードを遅くしたり、伸長を一時的に止めたりするようにしたので、排出作業時における安全性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、塵芥積込機構20は、回転板15と押込板10とを備えた回転式のものとしたが、摺動板及び圧縮板を備えた圧縮式のものとしてもよい。この場合も1サイクル停止位置である規定停止位置における、作動油タンク62の油面高さから傾動用油圧シリンダの伸長位置を推定すればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 塵芥収集車
2 車台
2a 運転室
3 塵芥収容箱
4 後方開口部
5 投入箱支持ピン
6 塵芥投入箱
7 投入口
9 回動用油圧シリンダ
10 押込板
13 押込シリンダ(積込用油圧アクチュエータ)
13a ロッド
14 油圧モータ(積込用油圧アクチュエータ)
14a 減速機
15 回転板
15a 基端
18 傾動機構
20 塵芥積込機構
22 傾動用油圧シリンダ
30 油圧機器
40 エンジン
50 PLC(制御部)
51 油圧ポンプ
52 動力取出装置(PTO)
55 塵芥
61 油圧回路
61a 油圧配管
61b 油圧配管
61c 油圧配管
62 作動油タンク
63 コントロールバルブ
64 リターンフィルタ
66 リミットスイッチ
67 レベルゲージ
68 液面レベルセンサ

Claims (2)

  1. 塵芥収容箱と、該塵芥収容箱の後方開口部を回動により開閉可能に該塵芥収容箱に連設された塵芥投入箱と、該塵芥収容箱を傾動用油圧シリンダによって傾動させる傾動機構と、上記塵芥投入箱内部に設けられると共に、複数の積込用油圧アクチュエータによって押込板がサイクル駆動される塵芥積込機構と、上記傾動用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータの作動油を貯留する作動油タンクと、該傾動用油圧シリンダ及び上記積込用油圧アクチュエータを駆動制御する制御部とを備えた塵芥収集車であって、
    上記作動油タンクには、上記制御部と接続される液面レベルセンサが設けられ、
    記塵芥投入箱が回動されて上記後方開口部が開いた状態で、上記制御部が上記塵芥収容箱を上記傾動用油圧シリンダによって傾動させるときに、上記制御部は、上記積込用油圧アクチュエータが上記押込板の押込終了位置となる位置にあることを判定した状態で、上記液面レベルセンサの検知情報に基づいて上記作動油タンクの作動油量の変化を上記傾動用油圧シリンダの伸長位置に変換し、該傾動用油圧シリンダの全伸長位置手前で該傾動用油圧シリンダの伸長スピードを変化させるように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
  2. 請求項1に記載の塵芥収集車において、
    上記塵芥収容箱と上記塵芥投入箱との間には、上記作動油タンクの作動油を使用して伸縮される回動用油圧シリンダが設けられ、
    上記塵芥収容箱を上記傾動用油圧シリンダによって傾動させるときには、上記制御部が、回動用油圧シリンダを最伸長停止位置に停止させるように構成されている
    ことを特徴とする塵芥収集車。
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