JP7314037B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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本発明は、半導体発光素子に関する。
特許文献1には、ダブルヘテロ構造の積層体内において発振されたレーザ光を回折格子によって回折させることで積層方向に出力する半導体レーザが記載されている。特許文献2には、ダブルヘテロ構造の積層体が分離領域によって利得領域と損失領域とに電気的に分離された端面発光型の光半導体素子が記載されている。この光半導体素子は、時間的にインコヒーレントな光を出力するスーパールミネッセントダイオードとして機能し得る。
米国特許第4286232号公報 特開2018-182306号公報
半導体発光素子として、インコヒーレントな光を積層方向に出力可能なものが求められている。また、そのような半導体発光素子には、レーザ発振された光が混入することにより生じるスペックルノイズの低減が併せて求められる。そこで、本発明は、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明の半導体発光素子は、活性層、活性層を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層、並びに、活性層と第1クラッド層との間、又は活性層と第2クラッド層との間に設けられた光回折層を有する積層体と、第2クラッド層上に設けられた第1電極と、積層体に対して第1電極とは反対側に設けられた少なくとも1つの対向電極とを備え、積層体において、第1電極下の第1領域を含む部分は、第1領域において発生した光の共振を抑制することによって、積層体の積層方向に垂直な第1方向に沿って光を出力するスーパールミネッセントダイオードとして機能するように構成されており、光回折層は、基本層と、基本層の屈折率とは異なる屈折率を有し、基本層において基本層の厚さ方向に垂直な平面に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域と、を有し、複数の異屈折率領域は、基本層において、第1領域に対して第1方向の一方側に位置する部分に少なくとも設けられており、複数の異屈折率領域は、異屈折率領域の対を複数含んでおり、スーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長をλとすると、複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、互いにλ/4だけ離れている。
この半導体発光素子では、積層体においてスーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力されるインコヒーレントな光が、光回折層において回折され、積層方向に出射する。また、複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心が、互いにλ/4だけ離れている。これにより、2つの異屈折率領域において入射方向とは反対側に回折された戻り光の位相が互いにλ/2だけずれ、戻り光同士が打ち消し合う。そのため、戻り光により定在波が形成されるのを抑制することができる。その結果、戻り光が積層体内において共振してレーザ発振するのを抑制することができ、レーザ発振された光の出力光への混入を抑制することができる。よって、この半導体発光素子によれば、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。
複数の異屈折率領域の対において、第1方向に隣り合う異屈折率領域の対を第1対及び第2対とし、nを自然数とすると、第1対に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、第2対に含まれる2つの異屈折率領域の重心からnλだけ離れていてもよい。この場合、出力光の発光強度を高めることができる。
複数の異屈折率領域は、第1方向において第1領域から離れるほど回折効率が大きくなるように、構成されていてもよい。この場合、出力光の面内強度分布を均一化することができる。
第1方向において第1領域から離れるほど、積層方向における異屈折率領域の長さが長くなっていてもよい。この場合、出力光の面内強度分布を一層確実に均一化することができる。
第1方向において第1領域から離れるほど、第1方向における異屈折率領域の長さが長くなっていてもよい。この場合、出力光の面内強度分布をより一層確実に均一化することができる。
複数の異屈折率領域の各々は、積層方向及び第1方向に垂直な第2方向に沿って延在していてもよい。この場合、積層体内において光が共振してレーザ発振するのを一層確実に抑制することができる。
複数の異屈折率領域の各々は、第2方向における積層体の両側面に至っていてもよい。この場合、積層体内において光が共振してレーザ発振するのをより一層確実に抑制することができる。
複数の異屈折率領域の配置は、所定の変調パターンに従って設定されていてもよい。この場合、変調パターンに応じた形状の光を積層方向に出力することができる。
本発明の半導体発光素子は、第1電極に対して第1方向の他方側に位置するように第2クラッド層上に設けられた第2電極を更に備え、積層体には、第1電極下の第1領域と第2電極下の第2領域との間を電気的に分離する第1分離領域が設けられていてもよい。この場合、第1電極と少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスをかけて第1領域を利得領域として機能させると共に、第2電極と少なくとも1つの対向電極との間に逆バイアスをかけて第2領域を損失領域として機能させることで、第1領域において発生した光の共振を第2領域によって抑制することができ、その結果、インコヒーレントな光を第1方向に出力することができる。すなわち、第1領域及び第2領域をスーパールミネッセントダイオードとして機能させることができる。
第1領域は、第1電極と少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスがかけられることにより、利得領域として機能し、第2領域は、第2電極と少なくとも1つの対向電極との間に逆バイアスがかけられることにより、損失領域として機能してもよい。この場合、上述したとおり、第1領域及び第2領域をスーパールミネッセントダイオードとして機能させることができる。
本発明の半導体発光素子は、第1電極に対して第1方向の一方側に位置するように第2クラッド層上に設けられた第3電極を更に備え、積層体には、第1電極下の第1領域と第3電極下の第3領域との間を電気的に分離する第2分離領域が設けられていてもよい。この場合、第1電極と少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスをかけて第1領域を利得領域として機能させると共に、第3電極と少なくとも1つの対向電極との間に互いに大きさが異なる第1バイアス及び第2バイアスを交互にかけて第3領域を変調領域として機能させることで、第3領域側に出力された光を高速で変調することができる。
第1領域は、第1電極と少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスがかけられることにより、利得領域として機能し、第3領域は、第3電極と少なくとも1つの対向電極との間に互いに大きさが異なる第1バイアス及び第2バイアスが交互にかけられることにより、変調領域として機能してもよい。この場合、上述したとおり、第3領域側に出力された光を高速で変調することができる。
本発明の半導体発光素子は、積層体を複数備え、複数の積層体は、積層方向及び第1方向に垂直な第2方向に沿って並んでいてもよい。この場合、出力光の出射範囲を第2方向に広げることができる。
複数の積層体の光回折層は、互いに一体に形成されており、複数の異屈折率領域の各々は、複数の積層体にわたって延在していてもよい。この場合、積層体内において光が共振してレーザ発振するのを一層確実に抑制することができる。
本発明の半導体発光素子は、活性層、活性層を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層、並びに、第2クラッド層上に設けられたコンタクト層を有する積層体と、コンタクト層上に設けられた第1電極と、積層体に対して第1電極とは反対側に設けられた少なくとも1つの対向電極とを備え、積層体において、第1電極下の第1領域を含む部分は、第1領域において発生した光の共振を抑制することによって積層体の積層方向に垂直な第1方向に沿って光を出力するスーパールミネッセントダイオードとして機能するように構成されており、第2クラッド層及びコンタクト層の少なくとも一方は、基本層と、基本層の屈折率とは異なる屈折率を有し、基本層において基本層の厚さ方向に垂直な平面に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域と、を有し、複数の異屈折率領域は、基本層において、第1領域に対して第1方向の一方側に位置する部分に少なくとも設けられており、複数の異屈折率領域は、異屈折率領域の対を複数含んでおり、スーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長をλとすると、複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、互いにλ/4だけ離れている。
この半導体発光素子では、積層体においてスーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力されるインコヒーレントな光が、第2クラッド層及びコンタクト層の少なくとも一方において回折され、積層方向に出射する。また、複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心が、互いにλ/4だけ離れている。これにより、2つの異屈折率領域において入射方向とは反対側に回折された戻り光の位相が互いにλ/2だけずれ、戻り光同士が打ち消し合う。そのため、戻り光により定在波が形成されるのを抑制することができる。その結果、戻り光が積層体内において共振してレーザ発振するのを抑制することができ、レーザ発振された光の出力光への混入を抑制することができる。よって、この半導体発光素子によれば、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。
本発明によれば、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる半導体発光素子を提供することが可能となる。
実施形態に係る半導体発光素子の斜視図である。 図1のII-II線に沿っての断面図である。 光回折層における異屈折率領域の配置を示す平面図である。 異屈折率領域において生じる戻り光を示す平面図である。 第1変形例における異屈折率領域の配置を示す平面図である。 第2変形例に係る半導体発光素子の断面図である。 第2変形例の光回折層における異屈折率領域の配置を示す平面図である。 第3変形例に係る半導体発光素子の斜視図である。 第3変形例に係る半導体発光素子の斜視図である。 変調パターンに基づく異屈折率領域の配置を説明するための図である。 変調パターンに基づく異屈折率領域の配置を説明するための図である。 第4変形例に係る半導体発光素子の平面図である。 第5変形例に係る半導体発光素子の平面図である。 第6変形例に係る半導体発光素子の平面図である。 第7変形例に係る半導体発光素子の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[半導体発光素子の構成]
図1及び図2に示されるように、半導体発光素子1Aは、半導体基板2と、積層体10と、を備えている。積層体10は、下側クラッド層11(第1クラッド層)、活性層12、光回折層13、上側クラッド層14(第2クラッド層)及びコンタクト層15が、この順に半導体基板2の表面2a上に積層されることにより構成されている。すなわち、積層体10は、下側クラッド層11が上側クラッド層14に対して半導体基板2側に位置するように、半導体基板2上に配置されている。活性層12は、下側クラッド層11と上側クラッド層14との間に挟まれている。光回折層13は、活性層12と上側クラッド層14との間に設けられている。以下、積層体10の積層方向をZ方向とし、Z方向に垂直な一の方向をX方向(第1方向)とし、Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向(第2方向)として説明する。半導体基板2及び各層11~15の厚さ方向は、積層体10の積層方向に平行である。半導体基板2の長さ方向はX方向に平行であり、半導体基板2の幅方向はY方向に平行である。
光回折層(回折格子層)13は、基本層21と、基本層21に設けられた複数の異屈折率領域22と、を有している。異屈折率領域22は、基本層21の屈折率とは異なる屈折率を有する領域である。異屈折率領域22は、基本層21において、基本層21の厚さ方向に垂直な平面(XY平面)に沿って、周期的に配列されている。光回折層13の詳細については後述する。
半導体基板2及び各層11~15は、例えばGaAs系半導体、InP系半導体、窒化物系半導体等の化合物半導体によって構成されている。一例として、半導体基板2はGaAs基板である。下側クラッド層11、活性層12、光回折層13、上側クラッド層14及びコンタクト層15は、III族元素のGa,Al,In及びV族元素のAsからなる群に含まれる元素により構成される化合物半導体層である。具体例として、下側クラッド層11はAlGaAs層であり、活性層12は多重量子井戸構造(例えば、障壁層がAlGaAsからなり、井戸層がInGaAsからなる)を有し、上側クラッド層14はAlGaAs層であり、コンタクト層15はGaAs層である。
下側クラッド層11には半導体基板2と同じ導電型が付与されており、上側クラッド層14及びコンタクト層15には半導体基板2とは逆の導電型が付与されている。一例では、半導体基板2及び下側クラッド層11はn型であり、上側クラッド層14及びコンタクト層15はp型である。光回折層13は、半導体基板2とは逆の導電型を有する。不純物濃度は、例えば1×1017~1×1021/cmである。積層体10は、半導体基板2上においてリッジ構造として構成されている。すなわち、積層体10の幅は、下側クラッド層11における半導体基板2側の部分を除いて、半導体基板2の幅よりも小さくされている。
一例として、基本層21はGaAsからなり、異屈折率領域22は空隙である。異屈折率領域22は、基本層21とは屈折率が異なる半導体が空孔内に埋め込まれることにより構成されていてもよい。この場合、基本層21の空孔はエッチングにより形成されてもよい。有機金属気相成長法、スパッタ法又はエピタキシャル法を用いて半導体が空孔内に埋め込まれてもよい。基本層21の空孔内に半導体を埋め込むことにより異屈折率領域22が形成された後、更に、その上に異屈折率領域22と同一の半導体が堆積されてもよい。異屈折率領域22が空隙である場合、該空孔にアルゴン、窒素、水素といった不活性ガス又は空気が封入されていてもよい。
半導体発光素子1Aは、第1電極(ゲイン電極)5と、第2電極(吸収電極)6と、第3電極(変調電極)7と、対向電極8と、を更に備えている。第1電極5、第2電極6及び第3電極7の各々は、コンタクト層15を介して上側クラッド層14上に設けられており、コンタクト層15を介して上側クラッド層14と電気的に接続されている。対向電極8は、半導体基板2の裏面2b上に設けられており、半導体基板2と電気的に接続されている。すなわち、対向電極8は、積層体10に対して第1電極5、第2電極6及び第3電極7とは反対側に設けられている。第1電極5、第2電極6、第3電極7及び対向電極8は、例えばAu系の金属からなる。対向電極8は、積層体10内から半導体基板2の裏面2bに至った光を反射する反射ミラーとしても機能する。
第1電極5、第2電極6及び第3電極7は、X方向に沿って並んでいる。第3電極7は、第1電極5に対してX方向の一方側(図2中の右側)に位置している。第2電極6は、第1電極5に対してX方向の他方側(図2中の左側)に位置している。対向電極8は、半導体基板2及び積層体10を介して、第1電極5、第2電極6及び第3電極7と向かい合っている。コンタクト層15上には反射防止層9が更に設けられている。反射防止層9は、第3電極7に対してX方向の一方側に位置している。反射防止層9は、コンタクト層15の表面15aで光が反射されて積層体10内に戻るのを抑制する。
第1電極5と第2電極6との間、及び第1電極5と第3電極7との間には、Y方向に延在する隙間が形成されている。つまり、第1電極5、第2電極6及び第3電極7は、積層体10の上面(対向電極8とは反対側の表面)の一部を覆うように形成された金属層が上記隙間によって分離されることにより、形成されている。
積層体10には、第1分離領域17と、第2分離領域18と、が設けられている。第1分離領域17は、積層体10において、第1電極5下の第1領域101と第2電極6下の第2領域102とを電気的に分離している。第2分離領域18は、積層体10において、第1電極5下の第1領域101と第3電極7下の第3領域103とを電気的に分離している。
第1領域101は、Z方向から見た場合に積層体10において第1電極5と重なる領域であって、対向電極8と第1電極5とで挟まれた領域である。第2領域102は、Z方向から見た場合に積層体10において第2電極6と重なる領域であって、対向電極8と第2電極6とで挟まれた領域である。第3領域103は、Z方向から見た場合に積層体10において第3電極7と重なる領域であって、対向電極8と第3電極7とで挟まれた領域である。
第1分離領域17及び第2分離領域18の各々は、X方向に垂直なYZ平面に沿って平面状に延在している。第1分離領域17及び第2分離領域18の各々は、Z方向においては、コンタクト層15の表面15aから光回折層13に至っている。Z方向における第1分離領域17及び第2分離領域18の各々の端部は、光回折層13の中間点を超えて、活性層12の近傍に至っている。第1分離領域17及び第2分離領域18の各々は、Y方向においては、積層体10の両側面に至っている。
第1分離領域17及び第2分離領域18の各々は、例えば、イオン注入によってプロトン、ボロン等が積層体10に添加されることにより形成されたイオン注入領域である。第1分離領域17及び第2分離領域18がイオン注入領域によって構成されていることにより、第1分離領域17と第1領域101及び第2領域102との間の屈折率差、並びに第2分離領域18と第1領域101及び第3領域103との間の屈折率差を小さくすることができ、第1分離領域17及び第2分離領域18での光の反射を抑制することができる。
図2及び図3を参照しつつ、光回折層13の詳細を説明する。上述したとおり、光回折層13は、基本層21と、基本層21の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の異屈折率領域22と、を有している。各異屈折率領域22は、X方向に垂直なYZ平面に沿って延在しており、Z方向から見た場合に例えば長方形状を呈している。各異屈折率領域22は、Z方向においては、基本層21における上側クラッド層14側の表面21aから延在している。各異屈折率領域22は、Y方向においては、積層体10の両側面に至っている。
複数の異屈折率領域22は、異屈折率領域22の対PRを複数含んでいる。各対PRは、X方向に隣り合う2つの異屈折率領域22からなる。複数の異屈折率領域22の対PRは、X方向に沿って並んでいる。後述するように半導体発光素子1Aの駆動時にスーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長をλとすると、複数の異屈折率領域22の対PRの各々に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gは、互いにλ/4だけ離れている。すなわち、各対PRにおいては、一方の異屈折率領域22の重心Gが、他方の異屈折率領域22の重心Gから、X方向にλ/4だけ離れている。
複数の異屈折率領域22の対PRにおいて、X方向に隣り合う異屈折率領域22の対PRを第1対PR1及び第2対PR2とし、nを自然数とすると、第1対PR1に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rは、第2対PR2に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rからnλだけ離れている。この例では、nは1であり、第1対PR1に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rは、第2対PR2に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rから、X方向にλだけ離れている。換言すれば、複数の異屈折率領域22の対PRは、互いの重心R間の距離がλとなるように並んでいる。
図2に示されるように、複数の異屈折率領域22は、基本層21において、第3領域103に対してX方向の一方側に位置する部分にわたって設けられている。この例では、複数の異屈折率領域22は、基本層21において反射防止層9と重なる部分にわたって設けられている。なお、図2では異屈折率領域22が概略的に示されているが、実際には図示された間隔よりも短い間隔で、多数の異屈折率領域22が配列されている。
複数の異屈折率領域22は、X方向において第1領域101から離れるほど回折効率(光結合効率)が大きくなるように、構成されている。この例では、X方向において第1領域101から離れるほど、異屈折率領域22の深さ(Z方向における長さ)が深くなっている。すなわち、X方向において第1領域101から遠くに配置された異屈折率領域22の対PRほど、異屈折率領域22の深さが深くなっている。各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の深さは、互いに等しい。各異屈折率領域22の幅(X方向における長さ)は、互いに等しい。
[半導体発光素子の駆動方法]
半導体発光素子1Aの駆動方法の一例を説明する。第1電極5と対向電極8との間に順バイアスがかけられる。例えば、対向電極8を接地電位として第1電極5に正電圧(例えば+1.5~+2V)が印加される。これにより、第1領域101が利得領域(ゲイン領域)として機能し、当該利得領域がレーザダイオードとして光を共振させて発振させようとする。その一方で、第2電極6と対向電極8との間に逆バイアスがかけられる。例えば、対向電極8を接地電位として第2電極6に負電圧(例えば-5V)が印加される。これにより、第2領域102が損失領域(吸収領域)として機能し、当該損失領域がレーザダイオードとしての光発振を止めようとする。その結果、第1領域101及び第2領域102がスーパールミネッセントダイオードとして機能し、時間的にインコヒーレントな光が第1領域101の端面からX方向に沿って第3領域103側へ出力される。図2では、活性層12のうち駆動時に利得領域として機能する領域が符号12aで示され、損失領域として機能する領域が符号12bで示されている。
このとき、第3電極7と対向電極8との間には、順バイアス及び逆バイアスが交互にかけられる。すなわち、第3電極7と対向電極8との間には、順バイアスである第1バイアスと、逆バイアスである第2バイアスとが交互にかけられる。例えば、対向電極8を接地電位として第3電極7に正電圧(例えば、+1V)及び負電圧(例えば-5V)がサブナノ秒レベルの周期で交互に印加される。これにより、第3領域103が変調領域として機能し、当該変調領域が出力光を高速で変調する。その結果、例えば、図2に矢印Aで示されるように、サブナノ秒レベルのパルス幅に変調された光が第3領域103の端面からX方向に沿って出射される。図2では、活性層12のうち駆動時に変調領域として機能する領域が符号12cで示されている。
第1領域101から出力され、第3領域103において変調された光は、光回折層13において、光回折層13の格子構造(異屈折率領域22の配列パターン)に応じて垂直方向に回折される。これにより形成された平面状の光は、上側クラッド層14及びコンタクト層15を通り、図2に矢印Bで示されるように、反射防止層9の表面からZ方向に沿って出力される。また、一部の光は、下側クラッド層11側に向かって進行し、対向電極8で反射された後に、反射防止層9の表面からZ方向に沿って出力される。
[作用及び効果]
半導体発光素子1Aでは、積層体10においてスーパールミネッセントダイオードとして機能する部分(第1領域101及び第2領域102)から出力されるインコヒーレントな光が、光回折層13において回折され、Z方向に出射する。また、複数の異屈折率領域22の対PRの各々に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gが、互いにλ/4だけ離れている。これにより、図4に示されるように、2つの異屈折率領域22において入射方向とは反対側に回折された(すなわち180°回折された)戻り光RLの位相が互いにλ/2だけずれ、戻り光RL同士が打ち消し合う。すなわち、戻り光RL同士を消失性干渉させることができる。そのため、戻り光RLにより定在波が形成されるのを抑制することができる。その結果、戻り光RLが積層体10内において共振してレーザ発振するのを抑制することができ、レーザ発振された光の出力光への混入を抑制することができる。よって、半導体発光素子1Aによれば、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向(Z方向)に出力することができる。なお、積層体10においてスーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長λは、印加電圧の大きさに応じて数%程度変化し得る。「各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gが、互いにλ/4だけ離れている」ことには、このような数%程度のずれを有する場合が含まれる。同様に、「第1対PR1に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rが、第2対PR2に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rからnλだけ離れている」ことには、このような数%程度のずれを有する場合が含まれる。
X方向に隣り合う第1対PR1及び第2対PR2において、第1対PR1に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rが、第2対PR2に含まれる2つの異屈折率領域22の重心Rからnλだけ離れている。これにより、異屈折率領域22において回折された光が強め合うため、出力光の発光強度を高めることができる。
複数の異屈折率領域22が、X方向において第1領域101から離れるほど回折効率が大きくなるように、構成されている。具体的には、X方向において第1領域101から離れるほど、異屈折率領域22の深さが深くなっている。これにより、出力光の面内強度分布を均一化することができる。すなわち、例えば、各異屈折率領域22の回折効率が互いに等しい場合、第1領域101(第3領域103)から離れるほど、異屈折率領域22による垂直方向への回折により、光強度が弱まってしまう。これに対し、第1領域101から離れるほど異屈折率領域22の回折効率が大きくなっていることにより、出力光の面内強度分布を均一化することができる。
各異屈折率領域22が、Y方向に沿って延在している。これにより、積層体10内において光が共振してレーザ発振するのを抑制することができる。また、各異屈折率領域22が、Y方向における積層体10の両側面に至っている。これにより、積層体10内において光が共振してレーザ発振するのを一層確実に抑制することができる。例えば、図5に示される第1変形例では、各異屈折率領域22が、Y方向における積層体10の両側面に至るように延在しておらず、複数の異屈折率領域22がY方向に沿って並んでいる。第1変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。ただし、第1変形例では、Y方向における異屈折率領域22の端部において光が反射することで、Y方向に沿って光が共振する可能性があるのに対し、上記実施形態では、そのような光の共振を確実に抑制することができる。
半導体発光素子1Aが、第1電極5と、X方向において第1電極5に対して光回折層13とは反対側に設けられた第2電極6と、を備え、積層体10には、第1電極5下の第1領域101と第2電極6下の第2領域102との間を電気的に分離する第1分離領域17が設けられている。これにより、上述したとおり、第1領域101及び第2領域102をスーパールミネッセントダイオードとして機能させることができる。
第1領域101が、第1電極5と対向電極8との間に順バイアスがかけられることにより利得領域として機能し、第2領域102が、第2電極6と対向電極8との間に逆バイアスがかけられることにより損失領域として機能する。これにより、上述したとおり、第1領域101及び第2領域102をスーパールミネッセントダイオードとして機能させることができる。
半導体発光素子1Aが、第1電極5と、X方向において第1電極5と光回折層13との間に設けられた第3電極7と,を備え、積層体10には、第1電極5下の第1領域101と第3電極7下の第3領域103との間を電気的に分離する第2分離領域18が設けられている。これにより、上述したとおり、第3領域103側に出力された光を高速で変調することができる。
第1領域101が、第1電極5と対向電極8との間に順バイアスがかけられることにより利得領域として機能し、第3領域103が、第3電極7と対向電極8との間に互いに大きさが異なる第1バイアス及び第2バイアスが交互にかけられることにより、変調領域として機能する。これにより、上述したとおり、第3領域103側に出力された光を高速で変調することができる。
[変形例]
図6及び図7に示される第2変形例の半導体発光素子1Bでは、X方向において第1領域101から離れるほど、異屈折率領域22の幅が広くなっている。第2変形例においても、X方向において第1領域101から離れるほど、異屈折率領域22の回折効率が大きくなっている。X方向において第1領域101から遠くに配置された異屈折率領域22の対PRほど、異屈折率領域22の幅が広くなっている。各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の幅は、互いに等しい。各異屈折率領域22の深さは、互いに等しい。
第2変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。また、X方向において第1領域101から離れるほど異屈折率領域22の幅が広くなっているため、出力光の面内強度分布を均一化することができる。
図8及び図9に示される第3変形例の半導体発光素子1Cは、半導体基板2及び積層体10の各々を複数備えている。複数の半導体基板2及び複数の積層体10は、Y方向に沿って並んでいる。複数の積層体10は、X方向の一方側において互いに一体化されている。これにより、複数の積層体10の光回折層13は、互いに一体に形成されている。各異屈折率領域22は、複数の積層体10にわたって延在している。
第3変形例の半導体発光素子1Cでは、各異屈折率領域23の配置が所定の変調パターンに従って設定されている。第3変形例の半導体発光素子1Cでは、Z方向に垂直なXY平面に沿って光回折層13に仮想的な格子点Oの群が設定された場合に、各異屈折率領域22の格子点Oに対する位置が、所定の変調パターンに従って設定されている。換言すれば、各異屈折率領域22の位置が、所定の変調パターンに従って格子点Oからずれている。これにより、変調パターンに応じて出力光の位相を変調することができ、変調パターンに応じた形状の光を積層方向に出力することができる。すなわち、第3変形例では、光回折層13は、位相変調層としても機能する。例えば、半導体発光素子1Cでは、ホログラフィックに変調された波面を積層方向に出力することができる。
図10及び図11を参照しつつ、異屈折率領域22の配置例を説明する。この例では、各格子点Oは、正方格子を構成している。正方格子の一辺はX方向に平行であり、他辺はY方向に平行である。格子点Oを中心とする正方形状の単位構成領域Tが、X方向に沿った複数列及びY方向に沿った複数行に配置され、2次元状に設定されている。この仮想的な正方格子の格子定数はaである。格子定数aは、中心波長λに応じて調整される。異屈折率領域22の配置は、所定の変調パターンに従って定められる。変調パターンは、例えば、出力光の目標形状(目標画像)をフーリエ変換して得られる2次元の位相分布である。変調パターン上における位置は、光回折層13上における位置と一対一に対応付けられる。
単位構成領域T内に、格子点Oにおいて互いに直交するs軸及びt軸が規定される。s軸はX方向に平行な軸であり、t軸はY方向に平行な軸である。st平面において、格子点Oを通る直線Lとs軸との成す角度φが規定される。角度φは、位相分布上の対応する位置における位相値である。直線Lと半径dの円との交点をPとすると、異屈折率領域22は、Y方向に並んだ複数の単位構成領域Tの各々における点Pを中心とする半径rの円を通るように配置される。半径d,rは設計パラメータであり、適宜設定される。第3変形例においても、各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gは、互いにλ/4だけ離れていてもよい。この場合、X方向における発振を抑制することができる。
第3変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。また、複数の積層体10がY方向に沿って並んでいるため、出力光の出射範囲をY方向に広げることができる。また、複数の積層体10の光回折層13が互いに一体に形成されており、各異屈折率領域22が複数の積層体10にわたって延在しているため、積層体10内において光が共振してレーザ発振するのを一層確実に抑制することができる。
更に、各異屈折率領域22の配置が、所定の変調パターンに従って設定されている。これにより、変調パターンに応じた形状の光を積層方向に出力することができる。なお、第3変形例のように、各異屈折率領域22の配置が所定の変調パターンに従って設定されている構成についても、複数の異屈折率領域22が基本層21において基本層21の厚さ方向に垂直な平面(XY平面)に沿って周期的に配列されている構成に含まれる。
図12に示される第4変形例の半導体発光素子1Dでは、積層体10は、第1部分31と、第2部分32と、第3部分33と、を備えている。第1部分31、第2部分32及び第3部分33は、X方向に沿って並ぶように半導体基板2上に設けられている。第1部分31、第2部分32及び第3部分の各々の層構造は、上述した半導体発光素子1Aの積層体10の層構造と同一である。第1部分31及び第2部分32の光導波方向Cは、X方向に平行である。
第1部分31における半導体基板2とは反対側の表面には、第1電極5が設けられている。第2部分32における半導体基板2とは反対側の表面には、第3電極7が設けられている。第3部分33における半導体基板2とは反対側の表面には、反射防止層9が設けられている。半導体基板2の裏面(半導体基板2において、第1部分31及び第2部分32が設けられた表面とは反対側の面)には、対向電極8(図示省略)が設けられている。
X方向における第1部分31の両端面には、低反射層41が設けられている。第1部分31の両端面は、第1部分31の光導波方向Cに垂直な面である。X軸方向における第2部分32の両端面には、低反射層42が設けられている。低反射層41は、第1部分31の端面で光の一部が反射されて第1部分31内に戻るのを抑制する。低反射層42は、第2部分32の端面で光の一部が反射されて第2部分32内に戻るのを抑制する。低反射層41,42は、例えば、ARコーティングと称される誘電体多層膜である。第2部分32の両端面は、第2部分32の光導波方向Cに垂直な面である。低反射層41と低反射層42との間には、屈折率差低減層43が隙間なく配置されている。屈折率差低減層43は、活性層12と同等の屈折率を有する材料(少なくとも、空気よりも活性層12との屈折率差が小さい材料)からなる。第3部分33の光回折層13には、複数の異屈折率領域22が設けられている。
半導体発光素子1Dでは、第1部分31に順バイアスがかけられる。これにより、第1部分31(第1領域101)が利得領域として機能し、当該利得領域がレーザダイオードとして光を発振させようとする。しかし、低反射層41によって光の共振が抑制される。これにより、第1部分31及び低反射層41がスーパールミネッセントダイオードとして機能し、時間的にインコヒーレントな光がX方向に沿って出力される。出力光は、低反射層41、屈折率差低減層43及び低反射層42を介して第2部分32に導光される。このとき、第2部分32には、順バイアス及び逆バイアスが交互にかけられる。これにより、第2部分32(第3領域103)が変調領域として機能し、当該変調領域が出力光を高速で変調する。変調された出力光は、第2部分32から低反射層42を介して第3部分33に入射する。第1部分31から出力され、第2部分32において変調された光は、第3部分33の光回折層13において回折され、反射防止層9の表面からZ方向に沿って出力される。このように、第4変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。なお、第1部分31と第2部分32との間には、低反射層41、低反射層42及び屈折率差低減層43に代えて、上記実施形態の第1分離領域17又は第2分離領域18と同様の分離領域が設けられていてもよい。
図13に示される第5変形例の半導体発光素子1Eでは、積層体10は、第1部分31と、第2部分32と、第3部分33と、を備えている。第1部分31、第2部分32及び第3部分33は、X方向に沿って並ぶように半導体基板2上に設けられている。第1部分31、第2部分32及び第3部分の各々の層構造は、上述した半導体発光素子1Aの積層体10の層構造と同一である。第1部分31の光導波方向Cは、X方向に対して傾いている。第2部分32の光導波方向Cは、X方向に平行である。
第1部分31における半導体基板2とは反対側の表面には、第1電極5が設けられている。第2部分32における半導体基板2とは反対側の表面には、第3電極7が設けられている。第3部分33における半導体基板2とは反対側の表面には、反射防止層9が設けられている。半導体基板2の裏面(半導体基板2において、第1部分31及び第2部分32が設けられた表面とは反対側の面)には、対向電極8(図示省略)が設けられている。
X方向における第1部分31の両端面は、X方向に垂直な面であり、第1部分31の光導波方向Cに垂直な面ではなく、X方向から見た場合に互いにずれている。X方向における第2部分32の両端面は、第2部分32の光導波方向Cに垂直な面である。X方向における第2部分32の一端面には、低反射層42が設けられている。互いに向かい合う第1部分31の一端面と第2部分32の他端面との間には、屈折率差低減層43が隙間なく配置されている。第3部分33の光回折層13には、複数の異屈折率領域22が設けられている。
半導体発光素子1Eでは、第1部分31に順バイアスがかけられる。これにより、第1部分31(第1領域101)が利得領域として機能し、当該利得領域がレーザダイオードとして光を発振させようとする。しかし、X方向における第1部分31の両端面が、第1部分31の光導波方向Cに垂直な面ではなく、X方向から見た場合に互いにずれているため、光の共振が抑制される。これにより、第1部分31がスーパールミネッセントダイオードとして機能し、時間的にインコヒーレントな光がX方向に沿って出力される。出力光は、屈折率差低減層43を介して第2部分32に導光される。このとき、第2部分32には、順バイアス及び逆バイアスが交互にかけられる。これにより、第2部分32(第3領域103)が変調領域として機能し、当該変調領域が出力光を高速で変調する。変調された光は、第2部分32から低反射層42を介して第3部分33に入射する。第1部分31から出力され、第2部分32において変調された光は、第3部分33の光回折層13において回折され、反射防止層9の表面からZ方向に沿って出力される。このように、第5変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。なお、第1部分31と第2部分32との間には、屈折率差低減層43に代えて、上記実施形態の第1分離領域17又は第2分離領域18と同様の分離領域が設けられていてもよい。
図14に示される第6変形例の半導体発光素子1Fでは、積層体10は、第1部分31と、第2部分32と、第3部分33と、を備えている。第1部分31、第2部分32及び第3部分33は、X方向に沿って並ぶように半導体基板2上に設けられている。第1部分31、第2部分32及び第3部分の各々の層構造は、上述した半導体発光素子1Aの積層体10の層構造と同一である。第1部分31の光導波方向Cは、X方向に対して変化している。第2部分32の光導波方向Cは、X方向に平行である。
第1部分31における半導体基板2とは反対側の表面には、第1電極5が設けられている。第2部分32における半導体基板2とは反対側の表面には、第3電極7が設けられている。第3部分33における半導体基板2とは反対側の表面には、反射防止層9が設けられている。半導体基板2の裏面(半導体基板2において、第1部分31及び第2部分32が設けられた表面とは反対側の面)には、対向電極8(図示省略)が設けられている。
X方向における第1部分31の一端面(第2部分32側の端面)は、当該一端面の近傍部分の光導波方向Cに垂直な面である。X方向における第1部分31の他端面(第2部分32とは反対側の端面)は、当該他端面の近傍部分の光導波方向Cに垂直な面ではない。X方向における第1部分31の一端面及び他端面は、X方向から見た場合に互いにずれている。X方向における第2部分32の両端面は、第2部分32の光導波方向Cに垂直な面である。X方向における第2部分32の一端面には、低反射層42が設けられている。互いに向かい合う第1部分31の一端面と第2部分32の他端面との間には、屈折率差低減層43が隙間なく配置されている。第3部分33の光回折層13には、複数の異屈折率領域22が設けられている。
半導体発光素子1Fでは、第1部分31に順バイアスがかけられる。これにより、第1部分31(第1領域101)が利得領域として機能し、当該利得領域がレーザダイオードとして光を発振させようとする。しかし、X軸方向における第1部分31の他端面が、当該他端面の近傍部分の光導波方向Cに垂直な面ではなく、X方向における第1部分31の一端面及び他端面がX方向から見た場合に互いにずれているため、光の共振が抑制される。これにより、第1部分31がスーパールミネッセントダイオードとして機能し、時間的にインコヒーレントな光がX方向に沿って出力される。出力光は、屈折率差低減層43を介して第2部分32に導光される。このとき、第2部分32には、順バイアス及び逆バイアスが交互にかけられる。これにより、第2部分32(第3領域103)が変調領域として機能し、当該変調領域が出力光を高速で変調する。変調された光は、第2部分32から低反射層42を介して第3部分33に入射する。第1部分31から出力され、第2部分32において変調された光は、第3部分33の光回折層13において回折され、反射防止層9の表面からZ方向に沿って出力される。このように、第6変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。なお、第1部分31と第2部分32との間には、屈折率差低減層43に代えて、上記実施形態の第1分離領域17又は第2分離領域18と同様の分離領域が設けられていてもよい。
図15に示される第7変形例の半導体発光素子1Gでは、積層体10は、光回折層13を備えておらず、下側クラッド層11、活性層12、上側クラッド層14及びコンタクト層15が、この順に半導体基板2の表面2a上に積層されている。
複数の異屈折率領域22は、上側クラッド層14、コンタクト層15及び反射防止層9に設けられている。すなわち、上側クラッド層14は、基本層14bと、基本層14bの屈折率とは異なる屈折率を有し、基本層14bにおいてXY平面に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域14cと、を備えている。コンタクト層15は、基本層15bと、基本層15bの屈折率とは異なる屈折率を有し、基本層15bにおいてXY平面に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域15cと、を備えている。反射防止層9は、基本層9bと、基本層9bの屈折率とは異なる屈折率を有し、基本層9bにおいてXY平面に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域9cと、を備えている。対応する異屈折率領域14c,15c,9cは、Z方向に並んで配置されており、1つの異屈折率領域22を構成している。
各異屈折率領域22は、Z方向において、反射防止層9におけるコンタクト層15とは反対側の表面9aから延在している。各異屈折率領域22は、Z方向に沿って反射防止層9及びコンタクト層15を貫通し、上側クラッド層14に至っている。この例においても、複数の異屈折率領域22の対PRの各々に含まれる2つの異屈折率領域22の重心は、互いにλ/4だけ離れている。X方向において第1領域101から離れるほど、異屈折率領域22の深さが深くなっている。第7変形例によっても、上記実施形態と同様に、スペックルノイズが低減されたインコヒーレントな光を積層方向に出力することができる。なお、複数の異屈折率領域22の少なくとも1つのZ方向における端部は、上側クラッド層14に至らずにコンタクト層15内で留まっていてもよい。複数の異屈折率領域22は、反射防止層9、上側クラッド層14及びコンタクト層15の少なくとも1つに設けられていればよい。或いは、複数の異屈折率領域22は、上側クラッド層14及びコンタクト層15の少なくとも一方に設けられていてもよい。この場合、反射防止層9は設けられなくてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
第1分離領域17及び第2分離領域18は、不純物ドーピングによって深い準位が形成された不純物拡散領域によって構成されてもよい。不純物拡散領域は、例えば、熱拡散又はイオン注入により、鉄、酸素、クロム等が積層体10にドープされることによって形成される。或いは、第1分離領域17及び第2分離領域18は、上側クラッド層14とは伝導型が異なる半導体領域によって構成されてもよい。例えば、上側クラッド層14がp型の半導体である場合、第1分離領域17及び第2分離領域18は、n型の半導体領域によって構成されてもよい。第1分離領域17及び第2分離領域18が不純物拡散領域、又は上側クラッド層14とは伝導型が異なる半導体領域によって構成されている場合でも、第1分離領域17及び第2分離領域18での光の反射を抑制することができ、第1領域101において発生した光の共振を効果的に抑制することができる。第1分離領域17及び第2分離領域18は、空隙によって構成されてもよい。
第1領域101、第2領域102及び第3領域103は、X方向の一方側に向かうにつれてX方向に垂直な断面が拡がるように構成されていてもよい。例えば、第1領域101、第2領域102及び第3領域103は、X方向の一方側に向かうにつれて、Y方向及びZ方向の少なくとも一方に拡大していてもよい。この場合、波数拡がりを小さくすることができる。
図8及び図9に示される第3変形例の半導体発光素子1Bにおいて、複数の積層体10の第2領域102が、互いに一体に形成されてもよい。この場合、複数の積層体10上にわたって、1つの第2電極6が設けられてもよい。半導体発光素子1Bにおいて、複数の積層体10の光回折層13が、互いに部分的に分離されていてもよい。例えば、複数の積層体10の光回折層13の間に、第3領域103側からXZ平面に沿って延在する隙間が形成されていてもよい。第3変形例では、格子点Oが正方格子を構成していたが、格子点Oは、三角格子又は六方格子を構成するものであってもよい。
上記実施形態及び変形例では、1つの対向電極8が共通電極として半導体基板2の裏面2b上に設けられていたが、複数の対向電極8が半導体基板2の裏面2b上に設けられてもよい。各異屈折率領域22の形状(長さ、深さ、幅)は、互いに同一であってもよい。すなわち、各異屈折率領域22は、互いの回折効率が等しくなるように構成されてもよい。第3電極7(第3領域103)は設けられなくてもよい。
上記実施形態及び変形例において、各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gは、必ずしも互いにλ/4だけ離れていなくてもよい。例えば、各対PRに含まれる2つの異屈折率領域22の重心Gは、λ/4よりも大きな距離だけ離れていてもよいし、λ/4よりも小さな距離だけ離れていてもよい。この場合でも、インコヒーレントな光を積層方向に出力し得る。積層体10は、スーパールミネッセントダイオードとして機能する部分を含んでいなくてもよい。例えば、上記実施形態において第2電極6(第2領域102)が設けられず、第1領域101がレーザダイオードとして機能してもよい。この場合、レーザ発振された光を積層方向に出力することができる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F…半導体発光素子、5…第1電極、6…第2電極、7…第3電極、8…対向電極、9…反射防止層、10…積層体、11…下側クラッド層(第1クラッド層)、12…活性層、13…光回折層、14…上側クラッド層(第2クラッド層)、15…コンタクト層、17…第1分離領域、18…第2分離領域、21…基本層、22…異屈折率領域、101…第1領域、102…第2領域、103…第3領域、PR…異屈折率領域の対、PR1…第1対、PR2…第2対、G…重心、R…重心。

Claims (15)

  1. 活性層、前記活性層を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層、並びに、前記活性層と前記第1クラッド層との間、又は前記活性層と前記第2クラッド層との間に設けられた光回折層を有する積層体と、
    前記第2クラッド層上に設けられた第1電極と、
    前記積層体に対して前記第1電極とは反対側に設けられた少なくとも1つの対向電極とを備え、
    前記積層体において、前記第1電極下の第1領域を含む部分は、前記第1領域において発生した光の共振を抑制することによって前記積層体の積層方向に垂直な第1方向の一方側に光を出力するスーパールミネッセントダイオードとして機能するように構成されており、
    前記光回折層は、基本層と、前記基本層の屈折率とは異なる屈折率を有し、前記基本層において前記第1方向に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域と、を有し、
    前記複数の異屈折率領域は、前記基本層において、前記第1領域に対して前記第1方向の前記一方側に位置する部分に少なくとも設けられており、
    前記複数の異屈折率領域は、異屈折率領域の対を複数含んでおり、前記スーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長をλとすると、前記複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、互いにλ/4だけ離れている、半導体発光素子。
  2. 前記複数の異屈折率領域の対において、前記第1方向に隣り合う異屈折率領域の対を第1対及び第2対とし、nを自然数とすると、前記第1対に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、前記第2対に含まれる2つの異屈折率領域の重心からnλだけ離れている、請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記複数の異屈折率領域の対においては、前記第1方向において前記第1領域から遠くに配置された前記異屈折率領域の対ほど回折効率が大きくなっている、請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記複数の異屈折率領域の対においては、前記第1方向において前記第1領域から遠くに配置された前記異屈折率領域の対ほど前記積層方向における前記異屈折率領域の長さが長くなっている、請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 前記複数の異屈折率領域の対においては、前記第1方向において前記第1領域から遠くに配置された前記異屈折率領域の対ほど前記第1方向における前記異屈折率領域の長さが長くなっている、請求項3又は4に記載の半導体発光素子。
  6. 前記複数の異屈折率領域の各々は、前記積層方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に沿って延在している、請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記複数の異屈折率領域の各々は、前記第2方向における前記積層体の両側面に至っている、請求項6に記載の半導体発光素子。
  8. 前記複数の異屈折率領域の配置は、所定の変調パターンに従って設定されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  9. 前記第1電極に対して前記第1方向の他方側に位置するように前記第2クラッド層上に設けられた第2電極を更に備え、
    前記積層体には、前記第1電極下の前記第1領域と前記第2電極下の第2領域との間を電気的に分離する第1分離領域が設けられている、請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  10. 前記第1領域は、前記第1電極と前記少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスがかけられることにより、利得領域として機能し、
    前記第2領域は、前記第2電極と前記少なくとも1つの対向電極との間に逆バイアスがかけられることにより、損失領域として機能する、請求項9に記載の半導体発光素子。
  11. 前記第1電極に対して前記第1方向の前記一方側に位置するように前記第2クラッド層上に設けられた第3電極を更に備え、
    前記積層体には、前記第1電極下の前記第1領域と前記第3電極下の第3領域との間を電気的に分離する第2分離領域が設けられている、請求項1~10のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  12. 前記第1領域は、前記第1電極と前記少なくとも1つの対向電極との間に順バイアスがかけられることにより、利得領域として機能し、
    前記第3領域は、前記第3電極と前記少なくとも1つの対向電極との間に互いに大きさが異なる第1バイアス及び第2バイアスが交互にかけられることにより、変調領域として機能する、請求項11に記載の半導体発光素子。
  13. 前記積層体を複数備え、
    前記複数の積層体は、前記積層方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に沿って並んでいる、請求項1~12のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  14. 前記複数の積層体の前記光回折層は、互いに一体に形成されており、
    前記複数の異屈折率領域の各々は、前記複数の積層体にわたって延在している、請求項13に記載の半導体発光素子。
  15. 活性層、前記活性層を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層、並びに、前記第2クラッド層上に設けられたコンタクト層を有する積層体と、
    前記コンタクト層上に設けられた第1電極と、
    前記積層体に対して前記第1電極とは反対側に設けられた少なくとも1つの対向電極とを備え、
    前記積層体において、前記第1電極下の第1領域を含む部分は、前記第1領域において発生した光の共振を抑制することによって前記積層体の積層方向に垂直な第1方向の一方側に光を出力するスーパールミネッセントダイオードとして機能するように構成されており、
    前記第2クラッド層及び前記コンタクト層の少なくとも一方は、基本層と、前記基本層の屈折率とは異なる屈折率を有し、前記基本層において前記第1方向に沿って周期的に配列された複数の異屈折率領域と、を有し、
    前記複数の異屈折率領域は、前記基本層において、前記第1領域に対して前記第1方向の前記一方側に位置する部分に少なくとも設けられており、
    前記複数の異屈折率領域は、異屈折率領域の対を複数含んでおり、前記スーパールミネッセントダイオードとして機能する部分から出力される光の中心波長をλとすると、前記複数の異屈折率領域の対の各々に含まれる2つの異屈折率領域の重心は、互いにλ/4だけ離れている、半導体発光素子。
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