JP7296517B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、左右一対のフォークチューブと、左右のフォークチューブの間に配置され、フォークチューブに支持される前輪と、フォークチューブに固定され、前輪を上方から覆うフェンダーと、フェンダーをフェンダーの内側から支持するブラケットと、ブラケットを介しフェンダーをフォークチューブに締結するボルトとを備える鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、フェンダーは、フェンダーの内側から車幅方向外側に挿通されるボルトによってフォークチューブに締結される。
特開平11-79031号公報
ところで、鞍乗り型車両では、フェンダーをフォークチューブに取り付けるための取付部をフェンダーに溶接することがある。この場合、フェンダーの意匠面に溶接痕が発生するため、溶接痕を取り除く仕上げ作業が必要になる。
また、例えば、フェンダーをフォークチューブに取り付けるためのナットをフェンダー自体に溶接することも考えられる。この場合、鞍乗り型車両の走行に伴ってフェンダーに作用するねじり力がナットの溶接部に集中するため、強度を確保するために、特別な配慮が必要となる。
また、引用文献1の鞍乗り型車両のように、フェンダーの内側からフェンダーに挿通するボルトによって、フェンダーをフォークチューブに固定することもできる。この場合、フェンダーに溶接を行う必要は無くなるが、フェンダーの内側でボルトを回転させてフェンダーを締結するため、フェンダーの取り付けの際に前輪を外す作業が必要になる場合があり、フェンダーの取り付け作業が煩雑になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、フェンダーに溶接せずにフェンダーをフォークチューブに取り付け可能とし、且つ、フェンダーを容易に取り付けできるようにすることを目的とする。
この明細書には、2020年2月21日に出願された日本国特許出願・特願2020-028112の全ての内容が含まれる。
鞍乗り型車両は、左右一対のフォークチューブ(28)と、左右の前記フォークチューブ(28)の間に配置され、前記フォークチューブ(28)に支持される前輪(2)と、前記フォークチューブ(28)に固定され、前記前輪(2)を上方から覆うフェンダー(45)と、前記フェンダー(45)を前記フェンダー(45)の内側から支持するブラケット(60)と、前記フェンダー(45)を前記フォークチューブ(28)に締結するボルト(62)とを備える鞍乗り型車両において、前記フォークチューブ(28)に設けられるフェンダーステー(55)と、前記ブラケット(60)及び前記フェンダー(45)に前記フェンダー(45)の内側から挿通される軸状の内側固定具(61)とが設けられ、前記内側固定具(61)は、車幅方向外側から前記フェンダーステー(55)に挿通される前記ボルト(62)に締結され、前記フェンダー(45)は、前記ボルト(62)の締結力によって、前記内側固定具(61)の軸上で、前記フェンダーステー(55)と前記ブラケット(60)との間に挟持されることを特徴とする。
また、上述の構成において、前記内側固定具(61)は、前記ブラケット(60)及び前記フェンダー(45)に前記フェンダー(45)の内側から挿通される軸状部(68)と、前記ブラケット(60)に車幅方向内側から当接して前記内側固定具(61)を抜け止めするフランジ部(69)とを備えても良い。
また、上述の構成において、前記軸状部(68)は、前記フェンダー(45)から車幅方向外側に突出し、前記軸状部(68)の内周には前記ボルト(62)が締結される雌ねじ部(70)が設けられ、前記フェンダーステー(55)は、車幅方向外側から前記ボルト(62)が挿通される孔部(88)を備え、前記軸状部(68)は、前記孔部(88)に嵌合しても良い。
さらに、上述の構成において、前記内側固定具(61)は、前記ブラケット(60)に設けられる取付孔(64a)に車幅方向内側から挿通され、前記取付孔(64a)に対し回り止めされても良い。
また、上述の構成において、前記取付孔(64a)は、真円ではない異形孔であり、前記内側固定具(61)は、前記異形孔に係合して回り止めされても良い。
また、上述の構成において、前記フェンダーステー(55)は、第1の分割体(91)及び第2の分割体(92)が合わさって締結されることで、前記フォークチューブ(28)の外周に嵌合する環状に形成され、前記第1の分割体(91)と前記第2の分割体(92)とは、前記ボルト(62)によって締結されても良い。
また、上述の構成において、前記フェンダーステー(55)は、前記フォークチューブ(28)の外周に嵌合する環状であり、前記フェンダーステー(55)は、前記フェンダーステー(55)の内周部に設けられる凹部(85a)または凸部が、前記フォークチューブ(28)の前記外周に係合しても良い。
また、上述の構成において、前記フェンダーステー(55)は左右の前記フォークチューブ(28)にそれぞれ設けられ、前記ブラケット(60)は、左右の前記フェンダーステー(55)にそれぞれ締結される左右一対のフェンダー締結部(64)と、左右の前記フェンダー締結部(64)を左右に接続する接続部(65)とを備えても良い。
また、上述の構成において、前記フェンダーステー(55)は、前記ブラケット(60)と前記フェンダーステー(55)との間に前記フェンダー(45)を挟持する固定部(86,87)を、前記フォークチューブ(28)を挟んで前後に一対備え、前後の前記固定部(86,87)の間には、前記フェンダー(45)に対し車幅方向外側に離間する肉抜き部(89)が設けられても良い。
さらに、上述の構成において、前記フェンダーステー(55)は、ブレーキ配管(53)が固定される配管固定部(93)を備えても良い。
また、上述の構成において、前記ブレーキ配管(53)は、前記フェンダーステー(55)に当接して前記ブレーキ配管(53)の回転を規制する回転規制部(53b)を備えても良い。
鞍乗り型車両は、左右一対のフォークチューブと、左右のフォークチューブの間に配置され、フォークチューブに支持される前輪と、フォークチューブに固定され、前輪を上方から覆うフェンダーと、フェンダーをフェンダーの内側から支持するブラケットと、フェンダーをフォークチューブに締結するボルトとを備え、フォークチューブに設けられるフェンダーステーと、ブラケット及びフェンダーにフェンダーの内側から挿通される軸状の内側固定具とが設けられ、内側固定具は、車幅方向外側からフェンダーステーに挿通されるボルトに締結され、フェンダーは、ボルトの締結力によって、内側固定具の軸上で、フェンダーステーとブラケットとの間に挟持される。
この構成によれば、ボルト及び内側固定具による締結によってフェンダーを固定できるため、フェンダーに溶接せずに、フェンダーをフォークチューブに取り付けできる。また、車幅方向外側から挿通されるボルトによってフェンダーを固定できるため、前輪を取り外す必要性が生じ難く、フェンダーを容易に取り付けできる。
また、上述の構成において、内側固定具は、ブラケット及びフェンダーにフェンダーの内側から挿通される軸状部と、ブラケットに車幅方向内側から当接して内側固定具を抜け止めするフランジ部とを備えても良い。
この構成によれば、内側固定具がフランジ部によって抜け止めされるため、ボルトの締結力によって、フェンダーをフェンダーステーとブラケットとの間に挟持できる。また、取付作業時に、内側固定具をフランジ部によって適切な位置に位置決めでき、取付作業が容易である。
また、上述の構成において、軸状部は、フェンダーから車幅方向外側に突出し、軸状部の内周にはボルトが締結される雌ねじ部が設けられ、フェンダーステーは、車幅方向外側からボルトが挿通される孔部を備え、軸状部は、孔部に嵌合しても良い。
この構成によれば、内側固定具の軸状部がフェンダーから車幅方向外側に突出するため、取付作業時に、内側固定具をブラケット及びフェンダーに挿通した状態にセットできる。このため、取付作業時に、フェンダーからの内側固定具の脱落を抑制でき、作業性が良い。
また、内側固定具の軸状部がフェンダーステーの孔部に嵌合するため、フェンダーステーを適切な位置に位置決めでき、作業性が良い。さらに、雌ねじ部の長さを大きく確保できるため、ボルト及び内側固定具を適切に締結できる。
さらに、上述の構成において内側固定具は、ブラケットに設けられる取付孔に車幅方向内側から挿通され、取付孔に対し回り止めされても良い。
この構成によれば、内側固定具が取付孔に対し回り止めされるため、ボルトによる締結の際に内側固定具の共回りを防止でき、取付作業が容易である。
また、上述の構成において、取付孔は、真円ではない異形孔であり、内側固定具は、異形孔に係合して回り止めされても良い。
この構成によれば、異形孔による簡単な構造で内側固定具を回り止めできる。
また、上述の構成において、フェンダーステーは、第1の分割体及び第2の分割体が合わさって締結されることで、フォークチューブの外周に嵌合する環状に形成され、第1の分割体と第2の分割体とは、ボルトによって締結されても良い。
この構成によれば、フェンダーステーが分割されるため、フェンダーステーを容易にフォークチューブに取り付けできる。また、フェンダーを固定するボルトを利用してフェンダーステーを取り付けでき、部品点数を削減できる。
また、上述の構成において、フェンダーステーは、フォークチューブの外周に嵌合する環状であり、フェンダーステーは、フェンダーステーの内周部に設けられる凹部または凸部が、フォークチューブの外周に係合しても良い。
この構成によれば、フェンダーステーの凹部または凸部によって、フェンダーステーをフォークチューブに位置決めできる。
また、上述の構成において、フェンダーステーは左右のフォークチューブにそれぞれ設けられ、ブラケットは、左右のフェンダーステーにそれぞれ締結される左右一対のフェンダー締結部と、左右のフェンダー締結部を左右に接続する接続部とを備えても良い。
この構成によれば、左右のフェンダーステーは、ブラケットを介し左右に接続されるため、フェンダーを左右のフェンダーステー及びブラケットによって高い剛性で支持できる。
また、上述の構成において、フェンダーステーは、ブラケットとフェンダーステーとの間にフェンダーを挟持する固定部を、フォークチューブを挟んで前後に一対備え、前後の固定部の間には、フェンダーに対し車幅方向外側に離間する肉抜き部が設けられても良い。
この構成によれば、肉抜き部によってフェンダーステーを軽量化できる。
さらに、上述の構成において、フェンダーステーは、ブレーキ配管が固定される配管固定部を備えても良い。
この構成によれば、フェンダーステーを利用して簡単な構造でブレーキ配管を固定できる。
また、上述の構成において、ブレーキ配管は、フェンダーステーに当接してブレーキ配管の回転を規制する回転規制部を備えても良い。
この構成によれば、ブレーキ配管の回転を簡単な構造で規制できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2は、前輪の周辺部の右側面図である。 図3は、図2のIII-III断面図である。 図4は、フロントフェンダーの取付構造をフロントフェンダーの上方側から見た斜視図である。 図5は、フロントフェンダーの取付構造をフロントフェンダーの下方側から見た斜視図である。 図6は、図2のVI-VI断面図である。 図7は、ブラケットの取付孔に内側固定具を挿通した状態を車幅方向外側から見た側面図である。 図8は、フロントフェンダーの取付構造を側方側から見た図である。 図9は、右側のフェンダーステーをフロントフェンダー側から見た断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示す。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員(運転者)がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びる左右一対のメインフレーム16と、ヘッドパイプ15においてメインフレーム16の下方から後下方に延びる左右一対のダウンフレーム17と、メインフレーム16の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム18と、メインフレーム16の後部及びピボットフレーム18の上部から後方に延びるシートフレーム19と、シートフレーム19の後部から自動二輪車1の後端部まで延びるリアフレーム20とを備える。
また、車体フレーム10は、ダウンフレーム17の上部とメインフレーム16の上部とを接続する左右一対の補強フレーム21を備える。
詳細には、シートフレーム19は、左右のピボットフレーム18から後上がりに後方に延びる左右一対の下側シートレール19aと、左右のメインフレーム16の後端部から後下がりに後方に延びて下側シートレール19aの前後の中間部に接続される左右一対の上側シートレール19bと、左右の下側シートレール19aの後端同士を車幅方向(左右方向)に接続する左右接続部19cとを備える。
リアフレーム20は、下側シートレール19aの後部から後方に延びる。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に回動自在に軸支されるステアリングシャフト25と、ステアリングシャフト25の上端に固定されるトップブリッジ26と、ステアリングシャフト25の下端に固定されるボトムブリッジ27と、トップブリッジ26及びボトムブリッジ27に支持される左右一対のフォークチューブ28とを備える。
フォークチューブ28はテレスコピック式のサスペンションである。フォークチューブ28は、トップブリッジ26及びボトムブリッジ27に固定される固定チューブ28aと、固定チューブ28aの下部に嵌合し、固定チューブ28aに対し軸方向にストロークする可動チューブ28bとを備える。
トップブリッジ26は、ヘッドパイプ15の上方でステアリングシャフト25から車幅方向に延び、左右の固定チューブ28aの上端部を連結する。
ボトムブリッジ27は、ヘッドパイプ15の下方でステアリングシャフト25から車幅方向に延び、左右の固定チューブ28aを連結する。
フォークチューブ28は、車両側面視で後傾して配置される。前輪2は、左右の可動チューブ28bの下端部間に渡される車軸2aに軸支され、左右の可動チューブ28bの間に位置する。
乗員がフロントフォーク12を左右に操舵するためのハンドル29は、ハンドルポスト30を介し、トップブリッジ26に取り付けられる。
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム18に支持されるピボット軸31に軸支される。ピボット軸31は、車幅方向に水平に延びる。スイングアーム13は、前端部をピボット軸31に軸支され、ピボット軸31を中心に上下に揺動する。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに軸支される。
自動二輪車1は、スイングアーム13の後端部とシートフレーム19との間に掛け渡されるリアサスペンション32を左右一対備える。
エンジン11は、メインフレーム16の下方で、車両前後方向においてダウンフレーム17とピボットフレーム18との間に配置され、車体フレーム10に固定される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸33を支持するクランクケース34と、往復運動するピストン(不図示)を収容するシリンダー部35とを備える。シリンダー部35は、クランクケース34の前部の上面から上方に延びる。
エンジン11の排気装置は、シリンダー部35の前面の排気ポートに接続される排気管36と、排気管36の下流端に接続されるマフラー37とを備える。
クランクケース34の後部は、変速機を収容する変速機ケース部34aである。変速機ケース部34aから車幅方向外側に突出する上記変速機の出力軸(不図示)には、ドライブスプロケット34bが設けられる。ドライブスプロケット34bは、スプロケットカバー38で覆われる。
エンジン11の出力は、ドライブスプロケット34bと後輪3のドリブンスプロケット3bとを接続する駆動力伝達部材39によって後輪3に伝達される。ここでは、駆動力伝達部材39は、ドライブスプロケット34b及びドリブンスプロケット3bに巻き掛けられる無端状のチェーンであるが、駆動力伝達部材39は、例えば無端状のベルトであっても良い。
スイングアーム13には、駆動力伝達部材39を覆うカバー部材40が取り付けられる。
エンジン11の冷却水が通るラジエーター41は、ヘッドパイプ15の下方でエンジン11の前方に配置される。
燃料タンク42は、メインフレーム16の上方でヘッドパイプ15とシート14との間に配置される。
ヘッドライト43は、ヘッドパイプ15の前方に設けられる。ウインカー44は、フォークチューブ28の上部に取り付けられる。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー45(フェンダー)は、フォークチューブ28に支持される。
後輪3を上方から覆うリアフェンダー46は、リアフレーム20に支持される。リアフェンダー46は、シート14の後方に配置される。
自動二輪車1は、同乗者が着座する後部シート47を、シート14の後方に備える。後部シート47は、リアフェンダー46の上面に配置される。
シート14の乗員が足を乗せる左右一対のステップ48は、左右のピボットフレーム18の前方に配置される。後部シート47の同乗者が足を乗せるピリオンステップ49は、後部シート47の前下方に配置される。
テールライトユニット50は、リアフェンダー46の後端部に取り付けられる。
図2は、前輪2の周辺部の右側面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。
前輪2を制動するブレーキ装置は、前輪2と一体に回転するブレーキディスク51と、ブレーキディスク51を挟んで摩擦によって前輪2を制動するブレーキキャリパー52と、ブレーキキャリパー52から上方に延びるブレーキ配管53と、前輪2を制動する液圧をブレーキ配管53を介してブレーキキャリパー52に付与する液圧発生装置(不図示)とを備える。
ブレーキディスク51は、前輪2の左右の一方側(右側)の側面に固定される。ブレーキキャリパー52は、左右の一方側(右側)のフォークチューブ28における可動チューブ28bの下端部の後面に固定される。
左右のフォークチューブ28には、フロントフェンダー45を支持するフェンダーステー55がそれぞれ設けられる。左右一対のフェンダーステー55は、左右の可動チューブ28bの上部にそれぞれ取り付けられる。
フロントフェンダー45は、前輪2の上面を上方から覆うフェンダー上面部45aと、フェンダー上面部45aの左右の側縁から下方に延出する左右一対のフェンダー側面部45bとを備える。
フェンダー上面部45aは、車両側面視で、前輪2の外周に沿う円弧状の板部である。また、フェンダー上面部45aは、車両前後方向に見た場合、前輪2の外周のプロファイルに沿って車幅方向の中央部が最も高くなるように円弧状に湾曲している。
フェンダー側面部45bは、前輪2を車幅方向外側から覆う板部である。フェンダー側面部45bは、フロントフェンダー45の前後方向の中間部に設けられており、車両側面視で、可動チューブ28bの上部に車幅方向内側から重なる。
右側のフェンダーステー55には、上方に延びるステー56が取り付けられる。
フォークチューブ28の後方且つフロントフェンダー45の下方には、側方に光を反射する反射板57が左右一対設けられる。なお、図3では、右側の反射板57は不図示である。
図4は、フロントフェンダー45の取付構造をフロントフェンダー45の上方側から見た斜視図である。図5は、フロントフェンダー45の取付構造をフロントフェンダー45の下方側から見た斜視図である。図6は、図2のVI-VI断面図である。ここで、図4では、左側のフェンダーステー55は不図示である。
フロントフェンダー45の取付構造は、略左右対称であるため、ここでは、主として右側の取付構造について詳細に説明する。
図3~図6を参照し、フロントフェンダー45の取付構造は、左右のフェンダーステー55と、フロントフェンダー45をフロントフェンダー45の内側から支持するブラケット60と、ブラケット60及びフロントフェンダー45にフロントフェンダー45の内側から挿通される内側固定具61と、フロントフェンダー45をフォークチューブ28に締結するボルト62とを備える。ここで、フロントフェンダー45の内側は、フロントフェンダー45の裏面側である。
ブラケット60は、フロントフェンダー45の裏面に沿って設けられる板部材である。
ブラケット60は、フェンダー側面部45bの内面45b1に当接する左右一対のフェンダー締結部64と、左右のフェンダー締結部64を左右に接続する接続部65とを備える。
接続部65は、フェンダー締結部64の上縁を左右に接続するとともに、フェンダー上面部45aの内面45a1に当接する。ブラケット60は、フロントフェンダー45の内面45b1及び内面45a1に当接することで、フロントフェンダー45を内側から支持する。
ブラケット60の各フェンダー締結部64には、フェンダー締結部64を車幅方向に貫通する取付孔64aが前後に並んで一対設けられる。
フロントフェンダー45のフェンダー側面部45bには、フェンダー側面部45bを車幅方向に貫通する固定孔45cが前後に並んで一対設けられる。ブラケット60の取付孔64aは、フェンダー側面部45bの固定孔45cに車幅方向内側から重なる。
また、ブラケット60は、フェンダー締結部64から後下方に延出する反射板ステー66を左右一対備える。反射板57は、反射板ステー66に支持される。
内側固定具61は、ブラケット60の取付孔64a及びフェンダー側面部45bの固定孔45cにフロントフェンダー45の内側から挿通される軸状である。内側固定具61は、前後の取付孔64aに対応して一対設けられるが、図4では、後側の内側固定具61は不図示である。
詳細には、内側固定具61は、取付孔64a及び固定孔45cにフロントフェンダー45の内側から挿通される軸状部68と、軸状部68の車幅方向内側の端から径方向外側に延出する環状のフランジ部69とを備える。
軸状部68は、筒状であり、軸状部68の内周には、ボルト62が締結される雌ねじ部70が設けられる。すなわち、内側固定具61は、ボルト62が螺合するナットである。フランジ部69は、取付孔64aよりも大径である。
内側固定具61は、軸状部68が取付孔64a及び固定孔45cに対し車幅方向内側から挿通され、フランジ部69がブラケット60のフェンダー締結部64に車幅方向内側から当接することで、車幅方向外側の方向に対し抜け止めされる。
内側固定具61は、フランジ部69がフェンダー締結部64に当接した状態では、軸状部68がフェンダー側面部45bから車幅方向外側に突出する。
図7は、ブラケット60の取付孔64aに内側固定具61を挿通した状態を車幅方向外側から見た側面図である。
図7に示すように、ブラケット60のフェンダー締結部64の取付孔64aは、真円ではない異形孔である。取付孔64aは、真円の孔の一部を埋めるようにして形成される異形孔であり、一例として略D字状である。取付孔64aは、円弧状の円弧部と、円弧部の両端を繋ぐ直線部とを備える。
取付孔64aに挿通される内側固定具61の軸状部68は、取付孔64aに対し相似形且つ小径に外形が形成される軸であり、軸方向視において、真円の一部を切り欠いた異形の外周を備える。軸方向視において、軸状部68の形状は、一例として略D字状である。
軸状部68の外周は、軸方向視で、円弧状の円弧部68aと、円弧部68aの両端を繋ぐ直線部68bとを備える。
内側固定具61は、軸状部68が異形孔である取付孔64aに係合することで、軸状部68を中心とする回転を規制される。内側固定具61に回転方向の力が作用すると、直線部68bが取付孔64aの内周に突き当たることで、内側固定具61は回り止めされる。
図4~図6を参照し、フェンダーステー55は、可動チューブ28bの外周に嵌合する環状部85と、環状部85の前端部から前方に突出する前側固定部86(固定部)と、環状部85の後端部から後方に突出する後側固定部87(固定部)とを備える。
前側固定部86及び後側固定部87には、ボルト62が車幅方向外側から挿通される孔部88がそれぞれ設けられる。
フェンダーステー55は、可動チューブ28bに対し車幅方向内側に配置される第1の分割体91と、可動チューブ28bに対し車幅方向外側に配置される第2の分割体92とを結合させて形成される。
第1の分割体91は、環状部85の車幅方向内側の部分を構成する内側円弧部91aと、内側円弧部91aの前端部から前方に延びる前側延出部91bと、内側円弧部91aの後端部から後方に延びる後側延出部91cとを備える。
第2の分割体92は、環状部85の車幅方向外側の部分を構成する外側円弧部92aと、外側円弧部92aの前端部から前方に延びる前側延出部92bと、外側円弧部92aの後端部から後方に延びる後側延出部92cとを備える。
前側延出部91bに前側延出部92bが車幅方向外側から重なることで、前側固定部86が形成される。
前側延出部92bに後側延出部92cが車幅方向外側から重なることで、後側固定部87が形成される。
前側固定部86及び後側固定部87の孔部88は、ボルト62が車幅方向外側から挿通されるボルト孔88aと、内側固定具61の軸状部68が車幅方向内側から挿通される嵌合孔88bとを備える。嵌合孔88bは、ボルト孔88aよりも大径である。
嵌合孔88bは、前側固定部86の車幅方向の内側面、及び、後側固定部87の車幅方向の内側面に設けられる。すなわち、嵌合孔88bは、第1の分割体91に設けられる。
図8は、フロントフェンダー45の取付構造を側方側から見た図である。図8には、第2の分割体92を不図示にした状態が示される。
図6及び図8を参照し、可動チューブ28bの上部の外周には、可動チューブ28bの径方向外側に突出する凸部28cが設けられる。凸部28cは、可動チューブ28bの外周を一周する環状に形成される。
フェンダーステー55の環状部85の内周部には、環状部85の径方向外側に凹む凹部85aが設けられる。凹部85aは、環状部85の内周部を一周する環状であり、第1の分割体91及び第2の分割体92に設けられる。
フェンダーステー55は、凹部85aが可動チューブ28bの凸部28cに係合することで、可動チューブ28bの軸方向に位置決めされる。
フェンダーステー55は、前後の嵌合孔88bが内側固定具61の前後の軸状部68にそれぞれ嵌合することで、フロントフェンダー45側に位置決めされる。フェンダーステー55は、前後の孔部88に車幅方向外側から挿通されるボルト62が内側固定具61の雌ねじ部70に締結されることで、フロントフェンダー45に結合される。
フロントフェンダー45のフェンダー側面部45bは、ボルト62と内側固定具61との締結力によって、内側固定具61の軸状部68上で、ブラケット60のフェンダー締結部64とフェンダーステー55との間に挟持される。フェンダーステー55は、前側固定部86及び後側固定部87がフェンダー側面部45bの外側面に当接する。
フェンダーステー55の前側固定部86及び後側固定部87は、可動チューブ28bを挟んで前後に一対設けられる。フェンダーステー55の第1の分割体91は、フェンダー側面部45bに対し車幅方向外側に離間する肉抜き部89を、前側固定部86と後側固定部87との間に備える。
図9は、右側のフェンダーステー55をフロントフェンダー45側から見た断面図である。
図2、図8及び図9を参照し、右側のフェンダーステー55の第1の分割体91は、後側延出部91cから上方に延出するステー取付部93を備える。
ステー取付部93の車幅方向の外側面には、ステー56が固定される。ステー56は、ステー56に車幅方向外側から挿通されるステー固定ボルト56aによって、ステー取付部93に締結される。ステー56は、例えば、ハーネス、配管、ケーブル等を支持する。
ブレーキ配管53は、ステー取付部93の車幅方向の内側面に固定される締結部53aを備える。締結部53aは、後側延出部91cの上方において、ステー固定ボルト56aによって、ステー取付部93に対し、ステー56と共締めされる。すなわち、ステー取付部93は、ブレーキ配管53が固定される配管固定部である。
また、ブレーキ配管53は、締結部53aから前下方に延出する棒状の回転規制部53bを備える。回転規制部53bは、後側延出部91cに上方から当接する。
ステー固定ボルト56aを締め込む際の締結部53aの回転は、回転規制部53bが後側延出部91cに当接することで規制される。
ここで、図3~図6を参照し、フロントフェンダー45のフォークチューブ28への取り付けの手順の一例を説明する。
フロントフェンダー45の取り付けは、車軸2aを介し左右のフォークチューブ28の間に前輪2が取り付けられた状態で行われる。
まず、フロントフェンダー45の内面(裏面)にブラケット60がセットされ、フロントフェンダー45の内側からフェンダー締結部64の取付孔64a及びフロントフェンダー45の固定孔45cに内側固定具61が挿通される。内側固定具61は、左のフェンダー締結部64の2箇所、及び右のフェンダー締結部64の2箇所に挿通される。この状態では、内側固定具61は、フランジ部69によって抜け止めされるとともに、軸状部68がフェンダー側面部45bから車幅方向外側に突出する。これにより、内側固定具61は、軸状部68を介して固定孔45cに引っ掛かり、固定孔45cから脱落し難くなる。このため、フロントフェンダー45の取り付け作業時に内側固定具61の脱落を抑制でき、取り付け作業が容易である。
次いで、第1の分割体91が、前後の内側固定具61を介しフェンダー側面部45bにセットされる。この状態では、第1の分割体91の嵌合孔88bが、内側固定具61の軸状部68に嵌合する。このため、第1の分割体91をフロントフェンダー45に対し適切な位置に位置決めできる。
続いて、第1の分割体91がセットされたフロントフェンダー45が、左右の可動チューブ28bの間にセットされる。第1の分割体91は、内側円弧部91aを介し可動チューブ28bに仮組みされる。この状態では、内側円弧部91aの凹部85aが可動チューブ28bの凸部28cに係合するため、第1の分割体91を適切な位置に位置決めできる。
その後、第2の分割体92が車幅方向外側から第1の分割体91及び可動チューブ28bに組み付けられ、車幅方向外側からフェンダーステー55に挿通されるボルト62が内側固定具61に締結される。これにより、フェンダー側面部45bは、ボルト62と内側固定具61との締結力によって、内側固定具61の軸状部68上で、ブラケット60のフェンダー締結部64とフェンダーステー55との間に挟持される。また、第1の分割体91及び第2の分割体92は、ボルト62によって締結され、第1の分割体91と第2の分割体92との間に可動チューブ28bを挟持する。
ボルト62の締結は、ボルト62の頭部62aに挿通される工具によってボルト62を回転させることで行われる。ボルト62の頭部62aは、フェンダーステー55の車幅方向の外側面に位置するため、フロントフェンダー45の外側から頭部62aに容易にアクセスしてボルト62を締結できる。このため、前輪2をフォークチューブ28から取り外すことなく、フロントフェンダー45をフォークチューブ28に取り付けできる。
例えば、フロントフェンダーの内側からフロントフェンダーに挿通されるボルトによってフロントフェンダーをフォークチューブに固定する構成では、ボルトを工具で回転させるスペースを確保するために、前輪をフォークチューブから取り外す必要が生じる。この場合、自動二輪車1をジャッキアップする必要があり、作業の難易度が高くなる。
また、内側固定具61は、ブラケット60の異形の取付孔64aに係合することで、回り止めされている。このため、ボルト62を回転して締結する際に、内側固定具61の共回りを防止でき、容易にボルト62を締結できる。
また、内側固定具61は、ブラケット60及びフロントフェンダー45に対し溶接されておらず、ブラケット60及びフロントフェンダー45に嵌合した状態でボルト62によって締結される。このため、自動二輪車1の走行に伴ってフロントフェンダー45に作用するねじり力等の力がフロントフェンダー45の溶接部に集中することが無く、フロントフェンダー45の取付部に対する応力集中を緩和できる。
さらに、フロントフェンダー45の取付部に溶接部が無いため、溶接痕を取り除く作業を削減できる。
また、フロントフェンダー45の取付部に溶接部が無いため、フロントフェンダー45の形状の自由度が高く、意匠性を向上できる。また、フロントフェンダー45は、内側固定具61が挿通される固定孔45cを備えていれば良いため、フロントフェンダー45の形状が単純になる。このため、自動二輪車1のユーザーは、例えば汎用品の他のフロントフェンダーをフロントフェンダー45に替えて取り付けし易い。
さらに、フェンダーステー55は、ボルト62用の孔部88を備えていれば良く、フロントフェンダー45の取り付けに関し、フェンダーステー55にねじ部等が不要なため、フェンダーステー55の形状を単純化できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、左右一対のフォークチューブ28と、左右のフォークチューブ28の間に配置され、フォークチューブ28に支持される前輪2と、フォークチューブ28に固定され、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー45と、フロントフェンダー45をフロントフェンダー45の内側から支持するブラケット60と、フロントフェンダー45をフォークチューブ28に締結するボルト62とを備え、フォークチューブ28に設けられるフェンダーステー55と、ブラケット60及びフロントフェンダー45にフロントフェンダー45の内側から挿通される軸状の内側固定具61とが設けられ、内側固定具61は、車幅方向外側からフェンダーステー55に挿通されるボルト62に締結され、フロントフェンダー45は、ボルト62の締結力によって、内側固定具61の軸上で、フェンダーステー55とブラケット60との間に挟持される。
この構成によれば、ボルト62及び内側固定具61による締結によってフロントフェンダー45を固定できるため、フロントフェンダー45に溶接せずに、フロントフェンダー45をフォークチューブ28に取り付けできる。また、車幅方向外側から挿通されるボルト62によってフロントフェンダー45を固定できるため、前輪2を取り外す必要性が生じ難く、フロントフェンダー45を容易に取り付けできる。
また、内側固定具61は、ブラケット60及びフロントフェンダー45にフロントフェンダー45の内側から挿通される軸状部68と、ブラケット60に車幅方向内側から当接して内側固定具61を抜け止めするフランジ部69とを備える。
この構成によれば、内側固定具61がフランジ部69によって抜け止めされるため、ボルト62の締結力によって、フロントフェンダー45をフェンダーステー55とブラケット60との間に挟持できる。また、取付作業時に、内側固定具61をフランジ部69によって適切な位置に位置決めでき、取付作業が容易である。
また、軸状部68は、フロントフェンダー45から車幅方向外側に突出し、軸状部68の内周にはボルト62が締結される雌ねじ部70が設けられ、フェンダーステー55は、車幅方向外側からボルト62が挿通される孔部88を備え、軸状部68は、孔部88に嵌合する。
この構成によれば、内側固定具61の軸状部68がフロントフェンダー45から車幅方向外側に突出するため、取付作業時に、内側固定具61をブラケット60及びフロントフェンダー45に挿通した状態にセットできる。このため、取付作業時に、フロントフェンダー45からの内側固定具61の脱落を抑制でき、作業性が良い。
また、内側固定具61の軸状部68がフェンダーステー55の孔部88に嵌合するため、フェンダーステー55を適切な位置に位置決めでき、作業性が良い。さらに、雌ねじ部70の長さを大きく確保できるため、ボルト62及び内側固定具61を適切に締結できる。
さらに、内側固定具61は、ブラケット60に設けられる取付孔64aに車幅方向内側から挿通され、取付孔64aに対し回り止めされる。
この構成によれば、内側固定具61が取付孔64aに対し回り止めされるため、ボルト62による締結の際に、作業者が回転防止のために内側固定具61を押さえる必要が無く、取付作業が容易である。
また、取付孔64aは、真円ではない異形孔であり、内側固定具61は、異形孔に係合して回り止めされる。
この構成によれば、異形孔による簡単な構造で内側固定具61を回り止めできる。
また、フェンダーステー55は、第1の分割体91及び第2の分割体92が合わさって締結されることで、フォークチューブ28の外周に嵌合する環状に形成され、第1の分割体91と第2の分割体92とは、ボルト62によって締結される。
この構成によれば、フェンダーステー55が分割されるため、フェンダーステー55を容易にフォークチューブ28に取り付けできる。また、フロントフェンダー45を固定するボルト62を利用してフェンダーステー55を取り付けでき、部品点数を削減できる。
また、フェンダーステー55は、フォークチューブ28の外周に嵌合する環状であり、フェンダーステー55は、フェンダーステー55の内周部に設けられる凹部85aが、フォークチューブ28の外周に係合する。
この構成によれば、フェンダーステー55の凹部85aによって、フェンダーステー55をフォークチューブ28に位置決めできる。
また、フェンダーステー55は左右のフォークチューブ28にそれぞれ設けられ、ブラケット60は、左右のフェンダーステー55にそれぞれ締結される左右一対のフェンダー締結部64と、左右のフェンダー締結部64を左右に接続する接続部65とを備える。
この構成によれば、左右のフェンダーステー55は、ブラケット60を介し左右に接続されるため、フロントフェンダー45を左右のフェンダーステー55及びブラケット60によって高い剛性で支持できる。
また、フェンダーステー55は、ブラケット60とフェンダーステー55との間にフロントフェンダー45を挟持する前側固定部86及び後側固定部87を、フォークチューブ28を挟んで前後に一対備え、前側固定部86と後側固定部87との間には、フロントフェンダー45に対し車幅方向外側に離間する肉抜き部89が設けられる。
この構成によれば、肉抜き部89によってフェンダーステー55を軽量化できる。
さらに、フェンダーステー55は、ブレーキ配管53が固定される配管固定部としてのステー取付部93を備える。
この構成によれば、フェンダーステー55を利用して簡単な構造でブレーキ配管53を固定できる。
また、ブレーキ配管53は、フェンダーステー55に当接してブレーキ配管53の回転を規制する回転規制部53bを備える。
この構成によれば、ブレーキ配管53の回転を簡単な構造で規制できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、フェンダーステー55は、フェンダーステー55の内周部に設けられる凹部85aが、フォークチューブ28の外周に係合するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フェンダーステー55は、フェンダーステー55の内周部に設けられる凸部が、フォークチューブ28の外周に係合しても良い。
また、上記実施の形態では、自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 前輪
28 フォークチューブ
45 フロントフェンダー(フェンダー)
53 ブレーキ配管
53b 回転規制部
55 フェンダーステー
60 ブラケット
61 内側固定具
62 ボルト
64 フェンダー締結部
64a 取付孔(異形孔)
65 接続部
68 軸状部
69 フランジ部
70 雌ねじ部
85a 凹部
86 前側固定部(固定部)
87 後側固定部(固定部)
88 孔部
89 肉抜き部
91 第1の分割体
92 第2の分割体
93 ステー取付部(配管固定部)

Claims (9)

  1. 左右一対のフォークチューブ(28)と、左右の前記フォークチューブ(28)の間に配置され、前記フォークチューブ(28)に支持される前輪(2)と、前記フォークチューブ(28)に固定され、前記前輪(2)を上方から覆うフェンダー(45)と、前記フェンダー(45)を前記フェンダー(45)の内側から支持するブラケット(60)と、前記フェンダー(45)を前記フォークチューブ(28)に締結するボルト(62)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記フォークチューブ(28)に設けられるフェンダーステー(55)と、前記ブラケット(60)及び前記フェンダー(45)に前記フェンダー(45)の内側から挿通される軸状の内側固定具(61)とが設けられ、
    前記内側固定具(61)は、車幅方向外側から前記フェンダーステー(55)に挿通される前記ボルト(62)に締結され、
    前記フェンダー(45)は、前記ボルト(62)の締結力によって、前記内側固定具(61)の軸上で、前記フェンダーステー(55)と前記ブラケット(60)との間に挟持され、
    前記内側固定具(61)は、前記ブラケット(60)及び前記フェンダー(45)に前記フェンダー(45)の内側から挿通される軸状部(68)と、前記ブラケット(60)に車幅方向内側から当接して前記内側固定具(61)を抜け止めするフランジ部(69)とを備え、
    前記内側固定具(61)は、前記ブラケット(60)に設けられる取付孔(64a)に車幅方向内側から挿通され、
    前記取付孔(64a)は、真円ではない異形孔であり、前記内側固定具(61)は、前記ブラケット(60)に溶接されておらず、前記軸状部(68)が前記異形孔に係合して回り止めされ、
    前記軸状部(68)の内周には前記ボルト(62)が締結される雌ねじ部(70)が設けられ、
    前記フェンダーステー(55)は、車幅方向外側から前記ボルト(62)が挿通される孔部(88)を備え、
    前記軸状部(68)は、前記フェンダー(45)から車幅方向外側に突出して前記孔部(88)に嵌合することを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記フェンダーステー(55)は、第1の分割体(91)及び第2の分割体(92)が合わさって締結されることで、前記フォークチューブ(28)の外周に嵌合する環状に形成され、
    前記第1の分割体(91)と前記第2の分割体(92)とは、前記ボルト(62)によって締結されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記フェンダーステー(55)は、前記フォークチューブ(28)の外周に嵌合する環状であり、
    前記フェンダーステー(55)は、前記フェンダーステー(55)の内周部に設けられる凹部(85a)または凸部が、前記フォークチューブ(28)の前記外周に係合することを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記フェンダーステー(55)は左右の前記フォークチューブ(28)にそれぞれ設けられ、
    前記ブラケット(60)は、左右の前記フェンダーステー(55)にそれぞれ締結される左右一対のフェンダー締結部(64)と、左右の前記フェンダー締結部(64)を左右に接続する接続部(65)とを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記フェンダーステー(55)は、前記ブラケット(60)と前記フェンダーステー(55)との間に前記フェンダー(45)を挟持する固定部(86,87)を、前記フォークチューブ(28)を挟んで前後に一対備え、
    前後の前記固定部(86,87)の間には、前記フェンダー(45)に対し車幅方向外側に離間する肉抜き部(89)が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記フェンダーステー(55)は、ブレーキ配管(53)が固定される配管固定部(93)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記ブレーキ配管(53)は、前記フェンダーステー(55)に当接して前記ブレーキ配管(53)の回転を規制する回転規制部(53b)を備えることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記孔部(88)は、前記ボルト(62)が挿通されるボルト孔(88a)と、前記軸状部(68)が挿通される嵌合孔(88b)とを備え、
    前記嵌合孔(88b)は、前記第2の分割体(92)に対し車幅方向内側に配置される前記第1の分割体(91)に設けられることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記第1の分割体(91)は、前記第1の分割体(91)の内周部に設けられる凹部(85a)または凸部が、前記フォークチューブ(28)の前記外周に係合することを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両。
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