JP7290262B2 - 装置、車載機器およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、装置、車載機器およびシステムなどに関するものである。
従来より、車載機器に給電するための装置が知られている(特許文献1)。特許文献1には、太陽電池を備え、太陽電池により発電された電気を車載機器へ供給するブラケットが記載されている。特許文献1記載のブラケットは、ダッシュボードの上に固定するものである。しかも、太陽電池による発電を行わせるために、直射日光があたる位置に置かれる必要がある。
特開2012-66744号公報
上記したように、特許文献1のブラケットはダッシュボードの上に固定するものである。このため、ブラケットが蓄電池を備える構成の場合、蓄電池は直射日光が当たる位置に固定されることとなる。ところが、蓄電池は充放電可能な温度域が制限されているため、直射日光を受けて温度が上昇すると、蓄電池の充放電可能な温度の上限を超えてしまい、蓄電池による車載機器への給電などができなくなるおそれがある。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、車載機器への給電を良好に行うこと等ができる装置等を提供することを目的とする。
(1)本発明の装置は、車両と車載機器との間に介在し、車載機器への給電を行う装置であって、車載機器とは別体であり、バッテリと、バッテリへの充電および車載機器への給電を制御する制御部である充放電制御部と、を備え、充放電制御部は、車両から給電されている時に、車両を給電元として車載機器へ給電するとともにバッテリを充電し、車両
からの給電が遮断されると、車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替え、所定期間、車載機器への給電を継続することを特徴とする。
このようにすれば、車両からの給電が遮断された場合にも、車載機器へ給電を継続することができる。車両からの給電が遮断される場合としては、例えば、車両駆動源が停止した場合、車両駆動源の停止に伴い充電が停止される車両バッテリからの給電が遮断される場合、車両の停止中、駐車中、車両に人がいなくなる場合などとすると良い。このような場合においても、車載機器は本装置からの給電により、動作を継続することができる。特に、車載機器の構成が、給電されている期間動作し、給電が停止されると動作を停止する後述の構成(7)の場合、装置が所定期間経過後に給電を停止することに応じて車載機器は動作を停止するため、所望の時間だけ車載機器を動作させることができる。また、例えば車両駆動源の停止中に車両バッテリからの給電により車載機器が動作する構成の場合には、車両バッテリが上がるおそれがあるが、車両と車載機器との間に本装置を介在させることにより、車載機器を動作させても車両バッテリを上がりにくくすることができる。バッテリが上がることによって例えばエンジンのセルモータが回転できずにエンジンを始動できず車両を走行させることができなくなるといった事態を防止できる。
さらに、別体であるため、車載機器の位置とは異なる位置に、装置を設置することができ、後述の構成(2)にすると、温度上昇を抑制できて特に良い。バッテリは、例えば、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池などとすると良いが、リチウム水素充電池とすると、充電可能な温度域および放電可能な温度域が広いため、特に良い。車載機器としては、レーザ探知機、セキュリティ装置などとすると良いが、内部発熱量が大きいものとすると良い。内部発熱量が大きいものとしては、例えば、ドライブレコーダのような画像処理を行う機器とすると良い。装置は車載機器とは別体であるため、発熱の影響を受けにくくすることができる。
また、車載機器は、外部からの熱を受ける場所に設置され、本装置はその外部からの熱を受けにくい場所に設置されると良い。外部としては、例えば直射日光、エンジンなどとすると良い。車載機器は直射日光を受ける位置に設置可能であり、本装置は、直射日光が遮られる位置に設置可能であると良い。特に車載機器は、車両の、車外と車内の間にあるガラス付近に設置され、本装置は、当該ガラス付近に設置されない構成とすると良い。尚、車載機器としては、予め車両と一体的に車両に設置される機器だけでなく、車両とは別体であり、車両に後から設置される機器としても良い。
(2)車載機器は車外を撮影するドライブレコーダであり、車両のエンジンルーム以外の直射日光が遮られる位置に設置される大きさおよび形状とした構成とすると良い。
ドライブレコーダは、例えばフロントガラスなどのガラス越しに車外を撮影するために、ガラス付近に設置される。しかしながら、ガラス付近とは、直射日光を受け温度が上昇しやすい場所でもある。そこで、直射日光が遮られる場所に設置することにより、バッテリの温度を上がりにくくすることができる。また、車両駆動源が収められるエンジンルーム以外の場所に本装置を設置することにより、車両駆動源からの熱の影響を受けにくくすることができる。バッテリの温度を上がりにくくすることにより、温度上昇に伴い充電および放電が不可となるのを抑制することができ、車載機器への給電不可を生じにくくすることができる。車両からの給電が遮断された後も車載機器は動作を継続することができる。
(3)車載機器はバッテリを備えないか、あるいは、バッテリよりも小さいバッテリを備え、大きさおよび重量に制限がある場所に設置されるものであり、車載機器が有する大きさおよび重量の制限よりは制限が少ない場所に設置される構成とすると良い。
このようにすれば、本装置を大きく、重くすることができるため、バッテリの容量を大きくすることができる。車両からの給電が遮断された後も車載機器は動作を長く継続することができる。車載機器は、取り付けの際に大きさの制限がある場所、例えば、法律によって取り付け範囲が定められている、フロントガラスなどに設置されるものとすると良い。また、車載機器は、重さにより落下する可能性のありうる位置、車両の床面に対して平行でない面、例えば、フロントガラス、ダッシュボードの上などに設置されるものとすると良い。
(4)車両の居住空間を圧迫しない位置に設置される大きさおよび形状とした構成とすると良い。
このようにすれば、車に乗っている間、運転操作および車両への乗り降りの際においても、人に当たらず、邪魔にならないため良い。尚、発明者らは、(2)(3)(4)の構成を備える位置としては、例えば、トランクルーム、ダッシュボード下など、特にシート下とすると良いことを見出した。
(5)装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(以下、バッテリ切替信号という)を、通信手段により出力する構成とすると良い。
このようにすれば、車載装置は給電元がバッテリに切替えられたことを知ることができる。特に給電元がバッテリに切替えられると省電力となる(11)の構成と組み合わせると、給電する電力量が減るため、バッテリを長持ちさせることができるため、特に良い。尚、充放電制御部と制御部は1つの制御手段で実現しても良いし、それぞれ別の制御手段で実現しても良い。
(6)装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、充放電制御部は、車両からの給電が再開されると、車載機器への給電元をバッテリから車両へ切替え、制御部は、車載機器への給電元がバッテリである期間に、充放電制御部が車載機器への給電元をバッテリから車両へ切替えると、給電元が車両に切替えられたことを示す信号(以下、車両切替信号という)を、通信手段により出力する構成とすると良い。
このようにすれば、車載装置は給電元が車両に再び切替えられたことを知ることができる。特に給電元により撮影条件を切替える(11)の構成と組み合わせると、給電元が再び車両に切替えるに応じて、撮影条件を切替えることができるため、特に良い。尚、(5)および(6)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。
(7)本装置から給電される車載機器であって、給電されている期間動作し、給電が停止されると停止する構成とすると良い。
このようにすれば、車載機器は、車両からの給電が断たれても、装置からの給電を受けることにより、動作を継続することができる。
(8)車載機器は、車両からの給電を受けている時に記録する機能である第1常時記録機能と、車両からの給電を受けている時であって、所定のイベントが発生したときに記録する機能である第1イベント記録機能と、バッテリからの給電を受けている時に記録する
機能である第2常時記録機能と、バッテリからの給電を受けている時であって、所定のイベントが発生したときに記録する機能である第2イベント記録機能と、第1常時機能の設定を行う第1設定機能と、第2常時機能の設定を行う第2設定機能と、第1イベント記録の設定と第2イベント記録の設定とを共通に設定を行う第3設定機能と、を備える構成とすると良い。
ユーザは設定するに当たって、いくつもの設定があると煩わしく感じる場合があり、また把握が難しくなるおそれがある。設定を、第1常時機能の設定、第2常時機能の設定、第1イベント記録の設定と第2イベント記録の設定とを共通に設定を行う第3設定機能とすることにより、ユーザが感じる煩わしさを軽減することができ、把握しやすくすることができる。車載機器は、適用される状態に応じて最適な設定で動作することができる。
尚、(8)の構成以外も取りうる。例えば、第1常時機能の設定を行う設定機能と、第1イベント機能の設定を行う設定機能と、第2常時記録の設定と第2イベント記録の設定とを共通に設定を行う設定機能と、を備える構成としてもと良い。
(9)車載機器は、無線通信機能と、撮影手段が撮影した映像に基づいて、無線通信機能によって送信する、複数のフレームを有する1通信単位の通信データを作成する作成手段と、を備え、1通信単位の通信データに含まれる複数のフレームのうち、少なくとも1つのフレームに単独で再生可能なフレームである基準フレームを備える構成とすると良い。
このようにすれば、1通信単位の通信データの基準フレームさえ受信できれば、当該1通信単位の通信データに含まれる、当該1通信単位の期間の映像を単独で再生可能となる。映像は、例えば、1s間に30フレームなどの情報を持つ、静止画の情報が時間順に並ぶ画像の情報などとすると良い。1通信単位は、例えば、時間、フレーム数、データ容量などに基づいて区切られた、ひとまとまりとすると良い。1通信単位の通信データは、例えば、一定の時間で区切られたデータでも良いし、あるフレーム数までのデータとしても良いし、あるデータ容量を超えたデータなどとしても良い。1通信単位の通信データのデータ長は可変長としても良いし、固定長としても良い。1通信単位の通信データは可変のフレーム数としても良いが、固定のフレーム数とすると良い。1通信単位の通信データのフレーム数は例えば複数とすると良く、複数のフレームの中の基準フレームは、複数としても良いが、1つとすると特に良い。ただし、例えば、1通信単位の通信データの中に、複数の基準フレームがある構成とする時は、その複数の基準フレームの中の1つの基準フレームさえ受信できれば、1通信単位の期間、何も映像が出ないということはない。例えば、車載機器によって、送信された1通信単位の通信データを受信する受信手段と、受信した1通信単位の通信データに基づいて、映像を表示手段に表示させる再生手段と、を備える再生装置を備える構成とすると良い。このような再生装置によれば、車載機器によって送信された1通信単位の通信データに基づく映像を再生することができる。ユーザは再生した映像を見ることができる。
(9-1)車載機器は、前記作成手段による前記1通信単位の通信データの作成と、当該作成された1通信単位の通信データの前記無線通信機能による送信と、を繰り返す構成とすると良い。このようにすれば、撮影手段が継続して撮影する場合、継続する映像を送信することができる。1通信単位の通信データの作成と、通信データの無線通信機能による送信は、別個の処理として行うようにしても良い。例えば、1通信単位の通信データを10個作成して、10個の通信単位の通信データを作成した後に、当該10通信単位の通信データを1通信単位毎に10回送信するようにしても良いが、1通信単位の通信データを作成したら、その作成した1通信単位の通信データを送信する構成とすると良い。また、1通信単位は、繰り返し単位毎に、同一の基準で作成すると良い。基準は、例えば上記
の時間、フレーム数、データ容量などに基づいたものとして、繰り返し単位毎に一定の数量とすると良い。1通信単位の通信データを送信できなかった場合、その1通信単位の通信データをまるごと再送しても良い。しかし、次の(9-3)のようにすると良い。
(9-2)車載機器は、前記1通信単位の通信データのうち、送信できなかった前記フレームを記憶し、当該送信できなかった前記フレームを送信する構成とすると良い。このようにすれば送信できなかったフレームがあった場合にも、送信できなかったフレームを後で送信することができる。例えば、フレームに例えば通し番号などの識別子を例えば送信する前に付与しておき、送信できなかった場合には、送信できなかったフレームの識別子を記録して、送信できなかったフレームを特定しても良い。また、1通信単位の通信データに例えば通し番号などの識別子を付与しておき、送信できなかった場合には、送信できなかった通信データの識別子と、送信できなかったフレームが何番目のフレームなのかを記録して、送信できなかったフレームを特定しても良い。また、識別子を、例えば日付、時間などとしても良い。1通信単位の通信データに含まれる複数のフレームのうち、あるフレームの次のフレームを前の基準フレームとの差分データとしても良い。しかし、次の(9-3)のようにすると良い。
(9-3)車載機器は、前記1通信単位の通信データに含まれる複数のフレームのうち、あるフレームの次のフレームを1フレーム前のフレームとの差分データである差分フレームとする構成とすると良い。例えば、あるフレームを基準フレームとした場合には、あるフレームの次のフレームは、基準フレームに対する差分フレームとなる。例えば、あるフレームが差分フレームであれば、あるフレームの次のフレームは、その差分フレームによって作られたフレームに対する差分フレームとなる。このようにすれば、すべてのフレームを基準フレームとした場合よりも通信データのデータ量を低減することができる。また、差分フレームの次のフレームも差分フレームとすると良い。特に、1通信単位の通信データに含まれるフレームには、あるフレームとして基準フレームがあるので、当該1通信単位の期間の映像を単独で再生可能となるとともに、データ量を低減することができる。車載機器が走行中に車外を撮影するドライブレコーダである場合には、背景の変化が乏しい場所を撮影する、例えば定点カメラなどよりも、フレーム全体が変化するので、あるフレームの次のフレームを、前の基準フレームとの差分のデータとするよりも、1フレーム前のフレームとの差分のデータとすると良い。また、基準フレームは、1通信単位の通信データの先頭にあると良い。
(9-4)車載機器は、撮影手段および集音手段を備える車載機器であって、無線通信機能と、前記撮影手段が撮影した映像および前記集音手段が集音した音声を前記無線通信機能によって送信する、複数のフレームを有する1通信単位の通信データを作成する作成手段と、を備え、前記1通信単位の通信データは、先頭から順に、単独で再生可能な基準フレーム、音声データ、1フレーム前のフレームとの差分を示す差分フレームの順に並んでいる構成とすると良い。
このようにすれば、1通信単位の通信データの送信途中で通信が途中で途切れてしまった場合にも、送信先では少なくとも基準フレームに基づく静止画を見ることができる。続いて、音声データまで受信できれば、音声を聴くことができる。続いて、差分フレームまで受信できれば、差分フレームに基づく動画を見ることができる。送信先で受信する順番は、静止画、音声、動画となり、通信データが例えば事故の状況が撮影されたものである場合、まず、静止画により事故の概要を見る事ができる。続いて、音声により事故の状況を知ることができる。続いて、動画により事故の詳細を知ることができる。音声データの途中で通信が途切れてしまった場合にも、受信先では少なくとも事故の概要を見る事ができるようになる。再生装置は、さらに音声の再生機能も備えていて、1通信単位の通信データの受信できた音声を再生することができる構成とすると良い。このような再生装置に
よれば、車載機器によって送信された1通信単位の通信データに基づく音声を再生することができる。ユーザは再生した音声を聴くことができる。
(10)車載機器は、撮影手段を備える車載機器であって、撮影手段が撮影した映像に基づくデータの書き込み先を複数の記録媒体間で切り替る切替え機能と、映像に基づくデータを送信する無線通信機能と、を備え、映像に基づくデータを無線通信機能によって送信できなかった場合、送信できなかった映像に基づくデータを記憶している記録媒体から、当該記憶媒体が書き込み先でない期間に、当該送信できなかった映像に基づくデータを読み出し、無線通信機能によって送信する構成とすると良い。
このようにすれば、無線通信手段が映像の送信に失敗した場合にも、送信に失敗した映像を、記録媒体のうち書き込み先でない何れかから読み出して送信することができる。記録媒体へのデータの書き込みと読み出しは同時に行うことが難しい場合がある。例えば、映像に基づくデータを記録のために記録媒体に書き込む場合などに、撮影手段が撮影した映像に基づくデータを記憶媒体に記憶している期間と、記憶媒体が記憶している映像に基づくデータを送信のために読み出す期間とが重複する場合がある。書込み先を複数の記憶媒体の間で切替えて、映像に基づくデータを記憶している記憶媒体が書き込み先となっていない期間を作ることにより、映像に基づくデータを容易に読み出すことができる。記憶媒体を3個以上としても良いが、2個とすると特に良い。また、記録のための映像に基づくデータと送信する映像に基づくデータとは異なるデータとして、両者を異なるデータ量とすると良く、送信する映像に基づくデータのデータ量が、記録のための映像に基づくデータのデータ量よりも少ないデータ量とすると良い。記録のために記録媒体に常時書き込む時には、記録のための映像に基づくデータを2つの記録媒体を交互に切替えて書き込むと良い。送信する映像に基づくデータも2つの記録媒体を交互に切替えて常時書き込んでも良いが、送信できた映像に基づくデータに関しては、記録媒体に書き込まなくても良い。送信できなかった映像に基づくデータを書き込む記録媒体は、その時に記録のための映像に基づくデータを書き込んでいる記録媒体に書き込むと良い。無線通信機能によって送信できなかった映像に基づくデータは、1通信単位としても良いが、フレーム単位としても良い。例えば、フレームに例えば通し番号などの識別子を例えば送信の前に付与しておき、送信できなかった場合には、送信できなかったフレームの識別子および、どの記録媒体に書き込むかを記録して、送信できなかったフレームを記憶している記憶媒体を特定しても良い。また、記録媒体の記憶領域の一部を、予め送信できなかった映像に基づくデータを記録する領域として区切っておき、書き込み先でない記憶媒体のその領域に記憶されている映像に基づくデータを読み出しても良い。
(10-1)車載機器は、撮影手段を備える車載機器であって、映像に基づくデータを送信する無線通信機能を備え、撮影手段が撮影した映像に基づくデータを無線通信機能によって送信する際の通信速度は、当該映像に基づくデータの撮影に要した時間よりも短い時間で送信可能な速度とする構成とすると良い。
このようにすれば、車載機器は、ためた映像に基づくデータを一気に送信することができる。映像に基づくデータの撮影をある期間行って、ある期間の映像に基づくデータをため、その撮影に要した時間よりも短い時間で、送信することができる。例えば、1通信単位分の映像に基づくデータをためて、送信した場合、1通信単位を撮影するのにかかった時間よりも短い時間で送信できる。残りの時間で、送信できなかった映像に基づくデータを送信することができる。映像の実時間よりも短い時間で送信できる。次の1通信単位の撮影が始まるまでに空きができる。送信できなかった映像に基づくデータを記録している記憶媒体から送信できなかった映像に基づくデータを読み出して、無線通信機能によって、送信する時間を確保することができる。特に、(10-2)の構成で優れた効果を発揮する。また、(14)のように、給電元がバッテリである期間に送信する構成の場合、(
10-1)のようになっていない場合、通信速度が遅い場合、給電元がバッテリとなってから、送信できなかった映像に基づくデータを送信する時間がすごく長くなってしまう。(10-1)の構成では、送信できなかった映像に基づくデータを、給電元がバッテリとなる前に送信するため、給電元がバッテリである期間に送信する時間を短縮、あるいは、無くすことができる。
(10-2)車載機器は、撮影手段を備える車載機器であって、撮影手段が撮影した映像に基づくデータの書き込み先を複数の記録媒体間で切り替る切替え機能と、映像に基づくデータを送信する無線通信機能と、映像に基づくデータを記憶媒体に書き込みするとともに、映像に基づくデータを無線通信機能によってリアルタイムに送信するリアルタイム送信機能と、を備え、映像に基づくデータをリアルタイム送信機能によって送信できなかった場合、送信できなかった映像に基づくデータを記憶している記録媒体から、当該記憶媒体が書き込み先でない期間に、当該送信できなかった映像に基づくデータを読み出し、無線通信機能によって送信する構成とすると良い。
このようにすれば、映像に基づくデータをリアルタイム送信機能によって送信できなかった場合に、リアルタイムに送信するのと概ね同時に、送信できなかった映像に基づくデータを記憶している記憶媒体が書き込み先でない期間に、当該送信できなかった映像に基づくデータを読み出して、送信できなかった映像に基づくデータを送信することができる。特に、記録のために映像に基づくデータを常時書き込むと良い。記録のための映像に基づくデータと送信する映像に基づくデータとは異なるデータとして、記録のための映像に基づくデータのデータ量を、送信する映像に基づくデータのデータ量よりも多いデータ量、例えば高画質のデータとすると良い。
(11)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(以下、バッテリ切替信号という)を、通信手段により出力し、車載機器は、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、装置と通信する機器通信手段を備え、給電元が車両である第1期間、撮影条件として第1条件を適用し、給電元がバッテリである第2期間、撮影条件として第1条件よりも省電力となる第2条件を適用し、切替信号(バッテリ切替信号)を受け取ると、撮影条件を第1条件から第2条件に切替えて、撮影を継続する構成とすると良い。
このようにすれば、バッテリが給電する電力量が減るため、バッテリを長持ちさせることができる。ここで、撮影条件とは、撮影を開始する条件ではなく、撮影する時の条件である。撮影条件としては、例えば、フレームレート、解像度などを含むと良く、省電力となる条件としては、フレームレートを下げる、解像度を下げるようにするなどすると良い。尚、(5)(6)および(11)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。本装置としては特に(1)から(6)のいずれかの装置とするとよく、車載機器としては(7)に記載の車載機器とするとよい。後述する(13)から(15)も同様である。
(12)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、バッテリの残量を示す信号、および、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(バッテリ切替信号)を、通信手段により出力し、車載機器は、撮影時間およびフレームレートを含む撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、装置と通信する機器通信手段と、撮影手段と、撮影手段が撮影した画像
を記憶する記憶媒体と、撮影条件の設定を受け付けるユーザインターフェースと、を備え、バッテリの残量を示す信号および切替信号(バッテリ切替信号)を受け取ると、バッテリ残量および記録媒体の残容量と、受け付けた撮影時間およびフレームレートの何れか一方と、に基づき、撮影時間およびフレームレートの何れか他方を決定する構成とすると良い。
このようにすれば、車載機器は、撮影時間およびフレームレートの何れか一方を優先して、撮影時間およびフレームレートの何れか他方を決定することができる。ユーザは所望の撮影時間またはフレームレートを設定すれば、車載機器を動作させることができる。尚、(5)(6)および(12)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。
(13)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(バッテリ切替信号)を、通信手段により出力し、車載機器は、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、車両の位置を測位する測位手段と、装置と通信する機器通信手段と、ユーザにより設定された撮影条件を位置に関連付けて記憶する記憶手段と、を備え、切替信号(バッテリ切替信号)を受け取ると、今回の位置が記憶手段に記憶されている位置の所定領域以内である場合、当該位置に関連付けられている撮影条件を今回の撮影条件に決定する構成とすると良い。
このようにすれば、車載機器は、今回の位置が過去に設定されたことのある位置の所定半径以内である場合には、記憶手段に記憶されている撮影条件を今回の撮影条件とすることができる。ユーザは、何度も設定する手間なく、車載機器を動作させることができる。また、車載機器は、今回の位置が記憶手段に記憶されている位置と一致しない場合であっても、記憶されている位置の所定領域内であれば、当該位置に関連づけられている撮影条件を今回の撮影条件とすることができる。このため、ユーザが、例えば、所定の敷地を有する駐車場に自由に駐車する場合などにも、同一の撮影条件を適用することができる。所定領域としては、例えば、位置を特定する緯度・経度を中心とした任意の形状、特に所定半径を有する円形とすると良い。尚、(5)(6)および(11)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。
(14)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(バッテリ切替信号)を、通信手段により出力し、車載機器は、給電元が車両である第1期間、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、装置と通信する機器通信手段と、撮影手段と、撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段と、ネットワークを介して画像を送信する送信手段と、を備え、切替信号(バッテリ切替信号)を受け取ると、第1期間に送信できなかった画像を、給電元がバッテリである期間に送信する構成とすると良い。
このようにすれば、第1期間に記録を送信できなかった場合においても、確実に記録を送信することができる。送信先としては、例えば、車両を管理する管理者が閲覧することができるデータベースなどとすると良い。ネットワークとしては、例えば、携帯端末向けのネットワークなどとすると良い。第1期間は走行中に対応することが多く、走行中は、例えば、基地局の切替え、通信速度が遅いエリアを走行することなどにより、通信が途絶
え、送信不可となる期間が生じる場合がある。また、第2期間は駐車期間に対応することが多く、駐車期間であれば、車両が移動することが少ないため、確実に走行記録を送信することができる。尚、(5)(6)および(14)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。
(15)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号(バッテリ切替信号)を、通信手段により出力し、車載機器は、給電元が車両である第1期間、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、撮影手段と、撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段と、ネットワークを介して画像を送信する送信手段と、を備え、第1期間においては、画像のビットレートを低くして送信し、切替信号(バッテリ切替信号)を受け取ると、通信速度が基準値よりも速い場合、第1期間よりも高いビットレートの画像を送信する構成とすると良い。
このようにすれば、第1期間においては、単位時間当たりのデータ量を減らすことができるため、送信時間に対する画像の時間を長くすることができる。ビットレートを低くする方法としては、例えば画質を落とすことなどとすると良い。また、ネットワークとしては、携帯端末向けのネットワーク、無線LANなどとすると良い。また、給電元がバッテリに切替えされた場合としては、例えば駐車した場合などとすると良い。駐車場が、例えばWi-Fi(登録商標)などの高速の無線LANが使用できる場合には、走行画像の単位時間当たりのデータ量を減らさなくても短時間で送信できることが期待できるため、例えば画質の良い走行画像を送信することができる。尚、(5)(6)および(15)の構成を備える時、各通信手段および各制御手段は、1つの通信手段、1つの制御手段を共用するように実現しても良いし、それぞれ別の通信手段、制御手段で実現しても良い。
(16)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号を、通信手段により出力し、車載機器は、給電元が車両である第1期間、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、撮影手段と、無線通信機能と、撮影手段が撮影した映像に基づいて、無線通信機能によって送信する、複数のフレームを有する1通信単位の通信データを作成する作成手段と、を備え、1通信単位の通信データに含まれる複数のフレームのうち、少なくとも1つのフレームに単独で再生可能なフレームである基準フレームを備える構成とすると良い。
このようにすれば、1通信単位の通信データの基準フレームさえ受信できれば、映像を単独で再生可能となる。
(17)本装置および車載機器を備えるシステムであって、装置は、車載機器と通信する通信手段と、制御部と、を備え、制御部は、充放電制御部が車載機器への給電元を車両からバッテリへ切替えると、給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号を、通信手段により出力し、車載機器は、給電元が車両である第1期間、撮影条件に基づいて車外を撮影するドライブレコーダであり、撮影手段と、撮影手段が撮影した映像に基づくデータの書き込み先を複数の記録媒体間で切り替る切替え機能と、映像に基づくデータを送信する無線通信機能と、を備え、映像に基づくデータを無線通信機能によって送信できなかった場合、送信できなかった映像に基づくデータを記憶している記録媒体から、当該記憶媒体が書き込み先でない期間に、当該送信できなかった映像に基づくデータを読み出し、無線通信機能によって送信する構成とすると良い。
このようにすれば、無線通信手段が映像の送信に失敗した場合にも、送信に失敗した映像を、記録媒体のうち記憶先でない何れかから読み出して送信することができる。
尚、(1)~(17)を任意に選択して組み合わせると良く、(1)を備えた上で、(2)~(17)の構成を組み合わせると特に良い。また、(1)~(17)の要素を任意に選択して組み合わせると良い。
本願に係る装置等によれば、車載機器への給電等を良好に行うことができる。
実施形態の全体構成を表すブロック図である。 監視バッテリの電気的構成を表すブロック図である。 ACC電源と監視バッテリの出力の対応を示すタイミングチャート図である。 監視録画における画面遷移を表す図(1/4)である。 監視録画における画面遷移を表す図(2/4)である。 監視録画における画面遷移を表す図(3/4)である。 監視録画における画面遷移を表す図(4/4)である。 設定における画面遷移を表す図(1/6)である。 設定における画面遷移を表す図(2/6)である。 設定における画面遷移を表す図(3/6)である。 設定における画面遷移を表す図(4/6)である。 設定における「上書き」の「OFF」「ON」を説明する図である。 設定における画面遷移を表す図(5/6)である。 設定における画面遷移を表す図(6/6)である。 設定におけるエリア登録を説明する図である。 駐車監視における(方法1)の転送およびSDカード書込みを説明する図である。 駐車監視における(方法2)の転送およびSDカード書込みを説明する図である。 駐車監視における(方法3)の転送およびSDカード書込みを説明する図である。 常時録画中における録画データ転送に関わるドライブレコーダの機能ブロック図である。 通信データの構成を説明する図である。 通信処理の処理内容を示すフローチャートである。 通信不可期間が生じた場合の常時録画中における録画データ転送を説明する図である。 SDカードの記録とデータ転送の設定を説明する図である。 入力コードおよび出力コードとともに示す変形例1に係る監視バッテリの正面図である。 変形例1に係る監視バッテリのディップスイッチの設定を説明する図である。 変形例1に係る監視バッテリのLEDを説明する図である。 変形例2に係る監視バッテリの斜視図である。 入力コードおよび出力コードとともに示す変形例2に係る監視バッテリの平面図である。 変形例2に係る監視バッテリの平面図である。 変形例2に係る監視バッテリの検出電圧の設定を説明する図である。 変形例2に係る監視バッテリのオフタイマーの設定を説明する図である。
<全体構成>
実施形態に係るシステム1の全体構成について図1を用いて説明する。
システム1は車両内に設置される。システム1は車両に後付されるシステムであり、監視バッテリ3、ドライブレコーダ4、電源ケーブル11、ケーブル12などにより構成される。監視バッテリ3はACC電源(図2)から給電されている時に、ACC電源を給電元としてドライブレコーダ4へ給電するとともに内蔵する内部バッテリ34(図2)を充電する。また、監視バッテリ3はACC電源からの給電が遮断されると、ドライブレコーダ4への給電元を車両から内部バッテリ34へ切替え、ドライブレコーダ4への給電を継続する。監視バッテリ3は、入力コネクタ3aおよび入出力コネクタ3bを備える。ドライブレコーダ4は入出力コネクタ4aおよびディスプレイ41を備える。電源ケーブル11は一端にシガープラグを備え、他端に出力端子11aを備える。ケーブル12は一端に第1端子12aを備え、他端に第2端子12bを備える。電源ケーブル11が備えるシガープラグは車両のシガーソケットに接続され、電源ケーブル11の出力端子11aは監視バッテリ3の入力コネクタ3aに接続される。これにより、監視バッテリ3はACC電源からの給電を受けることができる。また、監視バッテリ3の入出力コネクタ3bはケーブル12の第1端子12aに接続され、ケーブル12の第2端子12bはドライブレコーダ4の入出力コネクタ4aに接続される。これにより、監視バッテリ3はドライブレコーダ4に給電することができるとともに、ドライブレコーダ4とシリアル通信することができる。
<監視バッテリの構成>
次に、監視バッテリ3の電気的構成について図2を用いて説明する。監視バッテリ3は、充電放電制御部31、DC-DCコンバータ32、CPU33、内部バッテリ34、インジケータ35、ディップスイッチDIPSW36などを備えている。充電放電制御部31は、内部バッテリ34への充電およびドライブレコーダ4への給電を制御する。内部バッテリ34は二次電池であり、具体的にはニッケル水素充電池で実現される。DC-DCコンバータ32は、充電放電制御部31を介してACC電源から給電される12Vもしくは24Vの電圧を5Vの電圧に変換して出力する。CPU33は、充電放電制御部31およびインジケータ35などを制御する。また、CPU33は、ケーブル12を介して接続されているドライブレコーダ4と通信を行う。インジケータ35は、動作状態であることを報知するランプ、内部バッテリ34のバッテリ残量を表示するランプなどを備えている。ランプはLEDで実現される。ディップスイッチDIPSW36は、3個のスイッチを備える。尚、以下の説明および図において、内部バッテリ34を内蔵バッテリと記載する場合がある。
充電放電制御部31は内部バッテリ34から給電され給電を受ける。充電放電制御部31はACC電源から給電されている間、ACC電源から内部バッテリ34およびDC-DCコンバータ32へ給電されるように給電経路を制御する。これにより、内部バッテリ34は充電され、DC-DCコンバータ32は電圧変換した電力をドライブレコーダ4へ供給する。尚、充電放電制御部31は、ACC電源のON/OFFを判定して内部バッテリ34に充電するか放電するかを切り替える。充電放電制御部31は、ACC電源がONであると判定するとACC電源から内部バッテリ34およびDC-DCコンバータ32へ給電されるように制御する。充電放電制御部31は、ACC電源がOFFであると判定すると、内部バッテリ34を放電させ、内部バッテリ34からDC-DCコンバータ32へ給電されるように制御する。
次に、監視バッテリ3の動作について図3を用いて説明する。監視バッテリ3はACC電源がONの期間、ACC電源を使用して電力をドライブレコーダ4へ出力する。ACC
電源の供給が遮断されると、遮断されてからの規定時間、内部バッテリ34を利用して電力をドライブレコーダ4へ出力する。規定時間が経過すると、電力の出力をOFFする。ACC電源の供給が再開されると、再び、ACC電源を使用して電力をドライブレコーダ4へ出力する。これにより、ドライブレコーダ4はACC電源が遮断された後の規定時間、動作を継続することができる。規定時間はドライブレコーダ4からのシリアル通信により設定される。ドライブレコーダ4は監視バッテリ3から後述するバッテリ切替信号を受信すると、規定時間を命令する信号を送信する。CPU33は受信する規定時間を命令する信号に含まれる規定時間の設定値を規定時間とする。
尚、監視バッテリ3に通信機能を有さないドライブレコーダが接続される場合には、CPU33は、ディップスイッチDIPSW36により設定される時間を規定時間とする。通信機能を有するドライブレコーダ4は、電源がONされると、内部バッテリ34の残量を問う信号を送信する。CPU33は内部バッテリ34の残量を問う信号を受信しない場合、ドライブレコーダは接続されていないと判断する。ドライブレコーダは接続されていないとCPU33は判断すると、ディップスイッチDIPSW36の設定を参照する。ディップスイッチDIPSW36は3個のスイッチのON/OFFの組み合わせにより、バイナリで合計8個の規定時間に係る設定値を保持することができる。規定時間の設定値は、具体的には30分、1時間、2時間、4時間、8時間、16時間、32時間、64時間である。ユーザは、通信機能を有していないドライブレコーダを接続する場合には、監視バッテリ3付属の説明書を参照して、所望の時間に対応するように、各スイッチをONまたはOFFにする。
監視バッテリ3は、ACC電源の供給が遮断されると、給電元を内部バッテリ34に切替えて、ドライブレコーダ4へ給電を行う。切替えの前後において、ドライブレコーダ4は給電され続けるため、給電元がACC電源であるのか、内部バッテリ34であるのかをドライブレコーダ4は判断することができない。このため、CPU33は、給電元を内部バッテリ34に切替えると、バッテリ切替信号をドライブレコーダ4へ送信する。規定時間が経過して監視バッテリ3が出力をOFFした後、ACC電源がONされた場合には、ドライブレコーダ4は停止されていた給電が再開されるため、ACC電源がONしたと判断することができる。一方、規定時間内にACC電源がONされた場合には、ドライブレコーダ4は給電され続けるため、給電元がACC電源であるのか、内部バッテリ34であるのかを判断することができない。このため、規定時間内において、ACC電源がONされた場合には、CPU33は給電元がACC電源に切替わったことを報知する車両切替信号を送信する。これにより、ドライブレコーダ4は、ACC電源がONされて、給電元がACC電源に切替わったことを認識することができる。後述するように、ドライブレコーダ4は、バッテリ切替信号および車両切替信号の入力に応じて、動作モードを切り替える。また、監視バッテリ3は1s毎に、内部バッテリ34のバッテリ残量を示す信号を送信する。これにより、ドライブレコーダ4は、内部バッテリ34のバッテリ残量を知ることができる。
次に、監視バッテリ3の形状などについて説明する。監視バッテリ3は、機構ケースを備えている。機構ケースは耐熱樹脂製であり、タイラップあるいは両面テープで車両に固定される。機構ケースは、小学生用の弁当箱程度の大きさを有しており、車両の前列のシート下に一番広い面を下にして設置されている。監視バッテリ3は、直射日光が遮られるシート下に設置されているため、監視バッテリ3の温度を上がりにくくすることができる。監視バッテリ3は温度上昇しにくくなるため、内部バッテリ34は温度上昇に伴う充電の制限、放電の制限がされにくくなる。これにより、監視バッテリ3からの給電停止が生じにくくなるため、ドライブレコーダ4の動作停止が生じにくくなる。また、監視バッテリ3はシート下に設置される構成であるため、内部バッテリ34の大きさをシート下に収まる程度に大きくすることができる。これにより、内部バッテリ34の容量を大きくする
ことができる。例えば、ドライブレコーダ4と同様に、監視バッテリをフロントガラスに取り付ける構成とすると、重いと落下してしまうおそれがあるが、シート下であれば、落下のおそれがなくなる。また、監視バッテリ3は、シート下に設置されるため、車両の居住空間を圧迫せず、人の運転および乗り降りの際にも邪魔になるおそれがない。
ドライブレコーダ4はフロントガラスに取り付けられており、シート下に設置されている監視バッテリ3とは位置が離れている。電源ケーブル11の長さは4m程度あるため、ユーザは位置が離れている監視バッテリ3とドライブレコーダ4とを接続することができる。
<ドライブレコーダの構成>
次に、ドライブレコーダ4について説明する。ドライブレコーダ4は、フロントガラスの車室内側に貼り付けて設置されおり、車両の前方をフロントガラス越しに撮影して、SDカードに記録する録画機能を有する。また、ドライブレコーダ4は、一般的なドライブレコーダが有する録画機能に加えて、監視バッテリ3と通信する通信機能を有する。ドライブレコーダ4は、ディスプレイ41(図1)を備えている。また、ドライブレコーダ4は、不図示の、制御部、GPSセンサ、Gセンサ、カメラ、マイク、OBD接続ケーブル、SDカードインタフェース、操作ボタン、表示ランプ、およびスピーカなどを備えている。ディスプレイ41は、バックライトを備えるフルカラー表示可能な液晶ディスプレイであり、制御部の制御に従って、画像を表示する。GPSセンサは、ドライブレコーダ4の位置を測位し、位置情報である車両位置を制御部へ出力する。Gセンサは加速度を測定し、測定した加速度を制御部へ出力する。カメラは撮影し、撮影した画像データを制御部へ出力する。マイクは集音し、集音した音声データを制御部へ出力する。OBD接続ケーブルは、車両に実装されているOBD-IIコネクタと接続可能なケーブルである。制御部はOBD接続ケーブルを介して、車両に搭載されるECUが行う自己故障診断である車両情報を取得する。SDカードインタフェースは、SDカード挿入口を備え、SDカードがSDカード挿入口にSDカードが挿入されると、SDカードが挿入されたことを報知する。また、制御部の制御に従って、SDカードに記録されている情報を読み出し、制御部に出力する。また、制御部から出力された画像データなどの情報をSDカードに書き込む。
操作ボタンは、複数あり、ドライブレコーダ4の機構ケースに設けたれた物理的なボタンである。操作ボタンは、例えばユーザにより押下されると、押下されたことを示す情報を制御部へ出力する。操作ボタンは、「カーソル(上)/REC」ボタン、「OK」ボタン、「カーソル(下)/ワンタッチ記録」ボタン、「SDカードフォーマット」ボタン、「MENU/MUTEonoff」ボタン、「モード切り替え」ボタン、「電源」ボタンなどで構成される。尚、以降、「カーソル(上)/REC」ボタン、「カーソル(下)/ワンタッチ記録」ボタン、「SDカードフォーマット」ボタン、「MENU/MUTEonoff」ボタンを、夫々、「カーソル(上)」もしくは「REC」ボタンもしくは「上」ボタン、「カーソル(下)」ボタンあるいは「下」ボタン、「SD」ボタン、「MENU」ボタンと記載する場合がある。さらに、「ボタン」を「キー」と記載する場合がある。表示ランプは、LEDで実現されており、制御部の制御に従って、点灯および消灯する。表示ランプは、電源ON時に点灯する電源ランプおよび、録画中に点灯する録画ランプなどにより構成されている。スピーカは、制御部の制御に従って放音する。
制御部は、CPU、ROM、RAM、不揮発性記憶部などを備えている。CPUはROMに記憶されている各種のプログラムを実行することによって各部を制御する。ここで、各部とは、ディスプレイ41、GPSセンサ、Gセンサ、カメラ、SDカードインタフェース、操作ボタン、表示ランプ、およびスピーカなどである。ROMにはプログラムおよびプログラム実行に必要なデータなどが記憶されている。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。RAMは撮影された画像データを一時的に
記憶する。また、ROMには、画像データのコーディックが2つ格納されている。インターネットを介して送信するための画像データをエンコードするためのプログラムと、SDカードに記憶させるための画像データをエンコードするためのプログラムなどである。尚、コーディックなどの詳細に関しては後述する。不揮発性記憶部は、例えばユーザにより設定された設定値などを記憶する。CPUは、ケーブル12を介して接続されている監視バッテリ3と通信を行う。
さらに、ドライブレコーダ4は、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した不図示の無線LAN(Local Area Network)接続可能なLANインタフェースと、LTE(Long term Evolution)、4G(Generation)に準拠した携帯端末向けのネットワークに接続可能な移動通信インタフェース52(図19)とを備える。これにより、ドライブレコーダ4は、Wi-Fi接続可能なルータを介して、無線LANによりインターネット接続できる。また、基地局を介してインターネットに接続することができる。LANインタフェースは無線LAN通信器とすると良く、移動通信インタフェースはLTE、4Gなどの通信器とすると良い。また、無線LAN接続および基地局との接続の両方の接続が可能なエリアでは、無線LANを優先して接続する機能を備えている。
ドライブレコーダ4は制御部を備えており、さらに制御部は画像データの処理を行うため、発熱量が大きい。このため、監視バッテリ3がドライブレコーダ4の近くにあると、発熱の影響を受けやすい。上記したように、システム1では、ドライブレコーダ4はフロントガラスに設置され、監視バッテリ3はシート下に設置されている。これにより、監視バッテリ3はドライブレコーダ4の発熱の影響を受けにくくすることができる。監視バッテリ3は温度上昇しにくくなるため、内部バッテリ34は温度上昇に伴う充電の制限、放電の制限がされにくくなる。これにより、監視バッテリ3からの給電停止が生じにくくなるため、ドライブレコーダ4の動作停止が生じにくくなる。
ここで、従来の構成と比較してのシステム1の構成をとる場合の効果を説明する。例えばリチウムイオンポリマー電池(LiPo)などのバッテリを備えるドライブレコーダがある。この構成のドライブレコーダは、ACC電源がOFFされた後、例えば20~30分程度動作することができる。しかしながら、ドライブレコーダはフロントガラス越しに車外を撮影するよう設置するのが通常であり、太陽のあたる場所の設置が必要のため、真夏など高温にさらされ、リチウムイオンポリマー電池の充電ができなくなる場合があった。例えば、夏場では、昼に充電を行うことは難しく、夜ぎりぎりちょっと充電できる場合が多かった。また、ドライブレコーダはフロントガラスに張り付けされるため、大きさおよび重さに制限があった。また、カメラを備えるカメラユニットと、CPUおよびバッテリを備える本体とを別体としたセパレートタイプのドライブレコーダもある。この場合には、CPUなどの熱が、本体のケース内にこもってしまい、本体と同じケース内にあるバッテリの温度が、車両の太陽のあたらない場所の温度よりも高くなってしまう場合があった。この点、システム1では、ドライブレコーダ4は監視バッテリ3とは別体であるため、ドライブレコーダ4が備えるCPUの発する熱の影響を受けにくくすることができる。また、監視バッテリ3はシート下に設置されるため、太陽があたることによる温度上昇の影響を受けにくくすることができる。
また、内部バッテリ34はニッケル水素充電池であり、充電温度が0~45℃程度のリチウムイオンポリマー電池よりも充電可能な上限温度が70℃程度と高いため、夏場でも、充電できなくなるのを抑制することができる。監視バッテリ3は環境などの動作条件によるが、ACC電源がOFFされてから、10時間くらい給電することができる。また、ドライブレコーダを車両に備えられている車両バッテリに直接接続することも可能ではある。しかしながら、この構成では、車両のバッテリに車両のセルモータを回すための残量
を残しておく必要があり、残量を把握する必要があるが、残量を正確に把握するのが難しいという課題がある。車両バッテリの残量を把握する方法として、電流を引出し、この時の電圧を測定する方法がある。車両バッテリの残量が少なくなるに応じて、電圧は低下するため、例えば、電圧が所定値以下となると、車両バッテリの残量が少なくなっていると判断することができる。ところが、ドライブレコーダの消費電流は例えば1A未満であり、例えば数~数10A程度のセルモータを回す場合の消費電流と比較して小さいため、電圧の低下量も小さくなってしまうため、車両バッテリの残量を正確に把握することが難しい。この点、システム1では、ACC電源がOFFすると、監視バッテリ3が内部バッテリ34を使用して、ドライブレコーダ4に給電するため、車両バッテリが上がることを回避することができる。
<常時録画モード、監視録画モード、イベント録画>
次に、ドライブレコーダ4の録画機能について説明する。ドライブレコーダ4は、動作モードに従って動作する。動作モードには常時監視モードおよび監視録画モードがある。ドライブレコーダ4は、常時録画モード、監視録画モードにおいて録画する。また、常時録画モード、監視録画モードにおいて、所定のトリガに従ってイベント録画する。所定のトリガは2つあり、Gセンサの情報に基づいて制御部がイベントは発生したと判断した場合をトリガとする場合と、ユーザにより、「カーソル(下)」ボタンが押下された場合をトリガとする場合である。詳しくは、制御部は、Gセンサにより測定される加速度が閾値を超えた場合にイベントが発生したと判断する。これにより、車両が例えば事故などにより、衝撃を受けた場合などにドライブレコーダ4はイベント録画を実行することができる。「カーソル(下)」ボタンが押下された場合とは、例えば、危険を感じたユーザが、「カーソル(下)」ボタンを押下する場合である。ドライブレコーダ4は発生したイベントの前後10~30s程度をイベント録画として細かく記録する。尚、ドライブレコーダ4が行う、常時録画モード、監視録画モードにおける録画を、夫々、常時録画、監視録画と記載する。また、Gセンサの情報に基づいて制御部がイベントは発生したと判断した場合をトリガとする場合に開始されるイベント録画をGセンサイベント録画、Gセンサイベント記録と称する場合がある。「カーソル(下)」ボタンが押下された場合をトリガとする場合に開始されるイベント録画をワンタッチ記録、ワンタッチイベント記録と称する場合がある。
ドライブレコーダ4は、電源がONされ、常時録画可能である場合、常時録画モードで動作し、常時録画を開始する。常時録画モードにおいて、監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受け取ると、制御部は設定に基づいて、監視録画モードに移行するか、ドライブレコーダ4の電源をOFFするかを判断する。監視録画モードに移行した後、監視録画可能である場合、ドライブレコーダ4は監視録画を開始する。また、監視バッテリ3から車両切替信号を受け取り、常時録画可能である場合、ドライブレコーダ4は監視録画モードから、常時録画モードへ移行し、常時録画を開始する。
監視バッテリ3がACC電源からの給電を受けている場合としては、車両がエンジンを駆動させ、さらには走行している場合が多い。監視バッテリ3がACC電源からの給電が遮断されている場合としては、車両がエンジンを停止し、さらには駐車している場合が多い。ドライブレコーダ4は常時録画モードで動作する場合としては、監視バッテリ3がACC電源からの給電を受けている場合である。ドライブレコーダ4は監視録画モードで動作する場合としては、監視バッテリ3がACC電源からの給電を受けていない場合である。ドライブレコーダ4は監視バッテリ3がACC電源からの給電を受けているか否かにより、動作モードを切替えることにより、車両が走行している状態と、駐車している状態とで動作モードを変更する。尚、以下の説明および図において、ACC電源のON/OFFに代えて、エンジンON/OFFと記載していることがある。
ドライブレコーダ4は、常時録画、監視録画、イベント録画の各々に対応する録画条件に従って録画する。ここで、録画条件とは、記憶する画像データに関する設定であり、詳しくは、「録画コマ数」、「解像度」、「録画時間」などの設定項目で構成されている。イベント録画における録画コマ数は30fps程度と多く、「解像度」を1080pHD程度と高い。これにより、事故の様子が詳細に記録される。尚、以降の説明および図において、「録画コマ数」を「フレームレート」と記載している場合がある。
<監視録画モード>
次に監視録画モードについて説明する。上記したように、常時録画モードにおいて、監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受信すると、制御部は設定に基づいて、監視録画モードに移行するか、ドライブレコーダ4の電源をOFFするかを判断する。ここでの設定とは、監視録画モードに関する設定である。監視録画モードに関する設定の設定項目には、「録画モード」、「マイエリア」、「マイキャンセルエリア」などがある。ドライブレコーダ4は、「録画モード」、「マイエリア」、「マイキャンセルエリア」の各々に対して、複数の選択肢を用意している。ユーザは後述する設定画面にて、選択肢のいずれかを予め設定することができる構成となっている。尚、「設定」については、監視録画モードの説明の後、説明する。
「録画モード」の選択肢は「自動」「手動」「OFF」の3つである。「録画モード」が「自動」である場合、ドライブレコーダ4は、ACC電源がOFFされると、自動で監視録画を行う。ここで、「自動」とは、例えばユーザによる操作ボタンの操作がされたか否かなどの、入力によらずに動作することである。また、ドライブレコーダ4は監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受信すると、ACC電源がOFFされたと判断する。以降の説明において、同様である。「録画モード」が「手動」である場合には、ACC電源がOFFされると、ディスプレイ41にPOPUP表示を行い、ユーザに監視録画を行うか否かを確認する。「録画モード」が「OFF」である場合には、監視録画を行わない。「手動」と設定することができるため、ユーザは、車両の位置、内部バッテリ34の残量(以降、バッテリ残量と記載する)、およびSDカードの残量(以降、SDカード残量と記載する)などにより自身で録画条件の設定を行うことができる。尚、後述するように、「マイエリア」「マイキャンセルエリア」の設定が、「録画モード」の設定よりも優先される。また、以降の説明および図において、「録画モード」のことを「監視録画設定」と記載する場合がある。
「マイエリア」とは、「録画モード」が「手動」と設定されている場合であっても、自動で、監視録画を行うエリアである。「マイキャンセルエリア」とは、「録画モード」が「自動」と設定されている場合であっても、自動では、監視録画を行わないエリアである。「マイエリア」および「マイキャンセルエリア」は、「設定」にて、予め登録することができる構成となっている。ユーザは、例えば、セキュリティがない自宅の駐車場などを「マイエリア」に登録すれば、自宅の駐車場に駐車すると、自動で監視録画を行うことができる。また、ユーザは、例えば、セキュリティがある勤務先の駐車場を「マイキャンセルエリア」に登録すれば、勤務先の駐車場では、監視録画を行わないことができる。尚、以降の説明および図において、「マイエリア」「マイキャンセルエリア」を夫々「監視マイエリア」「監視マイキャンセルエリア」と記載する場合がある。
制御部は、次の設定の場合に、監視録画モードへ移行すると判断する。1つ目は、「監視録画設定」が「自動」で、かつ、車両位置が「監視マイエリア」および「監視マイキャンセルエリア」のエリア外である場合である。2つ目は、「監視録画設定」が「手動」で、かつ、車両位置が「監視マイエリア」のエリア内である場合である。3つ目は、「監視録画設定」が「自動」で、かつ、車両位置が「監視マイキャンセルエリア」のエリア内であり、画面Sa1(図4)を表示してから30s以内に「REC」ボタンが押下された場
合である。4つ目は、「監視録画設定」が「手動」で、かつ、「監視マイエリア」のエリア外であり、画面Sa2(図4)を表示してから30s以内に「REC」ボタンが押下された場合である。
ドライブレコーダ4は、「監視録画設定」が「手動」と設定されている場合には、車両位置が「監視マイエリア」のエリア内である場合を除き、画面Sa2を表示し、ユーザに「REC」ボタンの操作を促し、「REC」ボタンが押下された場合には、監視録画を開始する。ドライブレコーダ4は、「監視録画設定」が「自動」と設定されている場合には、車両位置が「監視マイキャンセルエリア」のエリア内である場合を除き、ユーザの操作を待たずに監視録画を開始する。ユーザは、駐車する前に駐車位置を、前もって、「監視マイエリア」に登録することで、駐車位置に駐車すると、自動で、ドライブレコーダ4に監視録画を開始されることができる。ユーザは、駐車する前に監視録画不要の駐車位置を、前もって、「監視マイキャンセルエリア」に登録することで、監視録画不要の駐車位置に駐車すると、自動で、ドライブレコーダ4に監視録画の開始をキャンセルさせることができる。
制御部は、次の設定の場合に、ドライブレコーダ4の電源をOFFすると判断する。1つ目は、「監視録画設定」が「自動」で、かつ、車両位置が「監視マイキャンセルエリア」のエリア内であり、画面Sa1(図4)を表示してから「REC」ボタンが押下されずに30s経過した場合である。2つ目は、「監視録画設定」が「手動」で、かつ、車両位置が「監視マイエリア」のエリア外であり、画面Sa2(図4)を表示してから「REC」ボタンが押下されずに30s経過した場合である。
次に、図4~図7を用いて、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受け取った後のドライブレコーダ4の動作について、ディスプレイ41に表示される表示画面を用いて説明する。図4における「監視録画」とは、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受け取った後であることを示す。
制御部は、「監視録画設定」が「自動」であり、車両位置が「マイキャンセルエリア」のエリア内である場合には、画面Sa1を表示する。画面Sa1では、「<監視マイキャンセルエリア内>カーソル(上)/RECボタン:監視録画開始、あと○○秒で電源OFF」のメッセージを、赤色背景の白抜き文字で表示する。30s経過するまでに「REC」ボタンが押下された場合には、監視録画モードに移行する。また、「監視録画設定」が「手動」であり、車両位置が「監視マイエリア」のエリア内である場合には、監視録画モードに移行する。また、「監視録画設定」が「自動」であり、車両位置が「監視マイエリア」および「監視マイキャンセルエリア」のエリア外である場合には、監視録画モードに移行する。「監視録画設定」が「手動」であり、車両位置が「監視マイキャンセルエリア」および「監視マイエリア」のエリア外である場合には、画面Sa2を表示する。画面Sa2では、「カーソル(上)/RECボタン:監視録画開始、あと○○秒で電源OFF」のメッセージを、赤色背景の白抜き文字で表示する。30s経過以内にユーザにより「REC」ボタンが押下された場合には、監視録画モードに移行する。また、「監視録画設定」が「OFF」の場合には、エンディング画面である画面Sa3を表示した後に、電源OFFする。尚、画面Sa1および画面Sa2を表示した後、30s以内に「REC」ボタンが押下されない場合には、無操作タイムアウトとなり、画面Sa3を表示した後に、電源OFFする。
尚、GPSセンサが位置情報を取得できなかった場合には、「監視録画設定」が「手動」で、かつ、「監視マイエリア」のエリア外である場合と同様に、画面Sa2を表示してから30s以内に「REC」ボタンが押下された場合に、監視録画モードへ移行する。
次に、制御部は、監視録画モードの録画条件の「設定」に対してSDカード残量が十分であるか否かを判断する。制御部は、SDカード残量が十分であると判断した場合には、監視録画を開始する。監視録画モードの録画条件には、「録画時間」、「解像度」、および「録画コマ数」などの設定項目がある。制御部は画像データをSDカードに記録する。このため、SDカード残量が十分でない場合、設定通りに録画することができない場合がある。そこで、制御部は、監視録画を実行する前に、録画条件の設定、SDカード残量に基づいて、設定に対してSDカード残量が十分であるか否かを判断する。詳しくは、「解像度」に対応するデータ量に「録画コマ数」を乗じた1s当たりのデータ量を算出する。算出した1s当たりのデータ量に「録画時間」を乗じたデータ量の総量を算出し、データ量の総量がSDカード残量以下の場合に、設定に従って録画することができると判断する。尚、「解像度」対「データ量」のテーブルは予めROMに記録されている。制御部はテーブルを参照して、該当する「解像度」に対応するデータ量を読み出して、算出する。図5に示す「SDカード:OK」とは、SDカード残量が十分であると制御部が判断する場合を示す。「SDカード:NG」とは、SDカード残量が十分でないと制御部が判断する場合を示す。
また、制御部は、監視録画モードの録画条件の「設定」に対してバッテリ残量が十分であるか否かを判断する。録画監視モードにおいては、監視バッテリ3の内部バッテリ34からの給電を電力源としてドライブレコーダ4は動作する。このため、バッテリ残量が十分でない場合、設定通りに録画することができない場合がある。そこで、制御部は、「録画時間」に対してバッテリ残量が十分であるか否かを判断する。監視バッテリ3は内部バッテリ34のバッテリ残量を示す信号をドライブレコーダ4へ送信する。内部バッテリ34のバッテリ残量を示す信号とは、バッテリ残量をパーセントで示した数値の情報と、内部バッテリ34の型式の情報とを示す信号である。ここで、内部バッテリ34の型式とは、例えば、500mAh、1万mAhなどのバッテリの容量である。制御部は、内部バッテリ34の型式にバッテリ残量をパーセンテージで示した数値を乗じて内部バッテリ34の残容量を算出する。算出した内部バッテリ34の残容量を予めROMに記憶されている自身の消費電流で除して、「使用可能時間」を算出する。「使用可能時間」が録画時間以上の場合に、バッテリ残量が十分であると判断する。図5に示す「外部電池残量:OK」とは、バッテリ残量が十分であると制御部が判断する場合を示す。「外部電池残量:NG」とは、バッテリ残量が十分でないと制御部が判断する場合を示す。
尚、SDカードに記録する場合に、既に記憶されているデータに上書きして記録することも可能である。ドライブレコーダ4は、「設定」において、上書きするか否かを設定できる構成となっている。詳しくは、設定項目に「監視録画上書き」があり、「ON」「OFF」の何れかを選択可能な構成となっている。また、SDカードは、予め、「常時録画」、「常時のイベント録画」、「監視録画」、「監視中のイベント録画」の4つにフォルダ分けされている。上書きについても、「監視録画上書き」の他に、「イベント録画上書き」などの設定項目があり、「監視録画上書き」と同様に設定することができる構成となっている。尚、「常時のイベント録画」とは、常時録画モードにおけるイベント録画のことである。同様に、「監視中のイベント録画」とは、監視録画モードにおけるイベント録画のことである。また、以降の説明および図において、「監視録画上書き」を「前回録画上書き」と記載する場合がある。図5に示す「前回録画上書き:ON」とは、「監視録画上書き」が「ON」と設定されている場合を示す。「前回録画上書き:OFF」とは、「監視録画上書き」が「OFF」と設定されている場合を示す。
SDカード残量およびバッテリ残量が十分であると制御部が判断し、「監視録画上書き」が「ON」と設定されている場合、(図5に「SDカード残量:OK」「外部電池残量:OK」「前回録画上書き:ON」と示す)、制御部は「設定」に従って監視録画を実行することができると判断し、画面Sa4を表示する。画面Sa4では、「監視録画を開始
します、監視録画時間:○○○分、外部電池残量:」のメッセージを表示する。また、「外部電池残量:」の右に、バッテリ残量を表示するアイコンを表示する。バッテリ残量を表示するアイコンとは、電池の外形に残量を段階的に表示したアイコンである。制御部は算出した「使用可能時間」を「監視録画時間:」の右に表示する。また、監視バッテリ3から送信されるバッテリ残量のパーセンテージに基づき、アイコンとして表示させる。次に、3分経過した後、画面Sa8を表示させる。
また、SDカード残量が十分であると制御部が判断し、バッテリ残量が十分でないと制御部が判断し、「監視録画上書き」が「ON」と設定されている場合、(図5に「SDカード残量:OK」「外部電池残量:NG」「前回録画上書き:ON」と示す)、制御部はバッテリ残量が少なく、設定されている「録画時間」監視録画を実行できないと判断し、画面Sa5を表示する。画面Sa5では、「監視録画を開始します、外部電池残量不足、途中で監視終了の恐れあり、外部電池残量:」のメッセージを表示する。また、「外部電池残量:」に右に、残量を表示するアイコンを表示する。次に、設定された「録画時間」が経過する前に、バッテリの残量が、ドライブレコーダ4が動作不可となる程度まで低下するのに応じて、画面Sa3に遷移する。
また、SDカード残量が十分でないと制御部が判断し、「監視録画上書き」が「OFF」と設定されている場合、(図5において、「SDカード残量:NG」、「前回録画上書き:OFF」と示す)、制御部は、ユーザに、例えば「前回録画上書き」をONに変更するなどの「設定」の変更を促すため、画面Sa6を表示する。画面Sa6では、「監視録画フォルダの空きがありません、MENUボタン:設定変更、SDボタン:監視録画消去、あと○○秒で電源OFF」のメッセージを表示する。画面Sa6の表示開始から30s以内に、ユーザにより、「MENU」ボタンが押下されるに応じて、画面Sa14(図8)を表示する。画面Sa14は「設定」を受け付ける設定画面である。後述するように、設定画面(画面Sa14~Sa17)の表示中に、「MENU」ボタンが押下された場合には、「設定」が変更されている場合があるため、図5に示す「監視録画モード」へ戻り、再度、制御部はSDカード残量およびバッテリ残量が十分であるか否かを判断する。一方、画面Sa6の表示開始から30s以内に、「SD」ボタンおよび「MENU」ボタンが押下されなかった場合には、無操作タイムアウトして、画面Sa3へ遷移し、電源をOFFする。
画面Sa6を表示した後、「SD」ボタンが押下された場合には、ユーザによりSDカードのデータの消去が指示された場合であるため、制御部は画面Sa12を表示する。画面Sa12では、「監視録画フォルダを消去します、MENUボタン:キャンセル、あと○○秒で消去後監視録画開始」のメッセージを表示する。次に、画面Sa12の表示後、所定時間内に、「MENU」ボタンが押下されなかった場合、ユーザがSDカードのデータの消去実行を承諾したと判断し、監視録画フォルダをクリアした後、画面Sa5を表示する。一方、画面Sa12の表示後、所定時間内に、「MENU」ボタンが押下された場合、ユーザがSDカードのデータの消去実行をキャンセルしたと判断し、監視録画フォルダをクリアせずに、画面Sa6の画面を表示する。このように、ユーザはSDカードのSDカード残量が少ない場合に、ボタン1回の簡単な操作で駐車録画データを消去することができる。ここで、駐車録画データとは、駐車録画において記憶された録画データである。
「監視録画」、「監視中のイベント録画」に割り当てられているフォルダに記憶されている録画データは、車両に異常がなければ不要なデータであるため、簡単消去ボタンを押下することにより、ユーザはデータを消去することができる。ここで、簡単消去ボタンとは、画面Sa6の表示中に押下する「SD」ボタンのことである。
画面Sa8および画面Sa10は、監視録画を実行中の表示画面である。画面Sa7および画面Sa9は、イベント録画を実行中の表示画面である。画面Sa8および画面Sa7は、画面オフ状態であり、画面Sa10および画面Sa9は、画面オン状態である。画面オフ状態とは、バックライトを点灯しない状態であり、画面オン状態とは、バックライトを点灯している状態である。画面Sa8および画面Sa7は、画面オフ状態であるが、ユーザに録画中であることを報知するために、制御部は録画ランプを、常時録画とは異なる点灯パターンで点灯させる。画面Sa10および画面Sa9は、カメラで撮影している映像をリアルタイムで表示するとともに、画面左上に、カメラを描いたアイコンと録画中であることを明示する、赤い丸が描かれたアイコンを表示する。また、画面右上には、録画開始からの経過時間と解像度を表示する。また、画面左下には、時刻を表示する。
制御部は、画面Sa8を表示している監視録画の状態において、イベントが発生したと判断した場合には画面Sa7へ遷移し、イベント録画に切替える。また、画面Sa7を表示している監視録画の状態において、イベントの終了を検出した場合には画面Sa8へ遷移し、監視録画に切替える。同様に、画面Sa10を表示している監視録画の状態において、イベントが発生したと判断した場合には画面Sa9へ遷移し、イベント録画に切替える。また、画面Sa9を表示している監視録画の状態において、イベントの終了を検出した場合には画面Sa10へ遷移し、監視録画に切替える。尚、制御部は、イベントが発生したと判断してから30s経過した場合に、イベントが終了したと判断する。また、画面Sa8と画面Sa10とは、「MODE」ボタンが押下される度に交互に切替えられる。また、画面Sa10の表示を開始してから10s経過した後に、画面Sa8に切替えられる。表示画面を画面Sa7およびSa8とすることにより、画面Sa9およびSa10とするよりも、省電力とすることができ、内部バッテリ34をより長持ちさせることができる。また、こっそりと撮影することができる。
画面Sa8を表示している監視録画中に、「監視録画時間」が満了した場合、外部電池である内部バッテリ34のバッテリ残量が低下した「LOBATT」の場合、および電源コードであるケーブル12が抜かれた場合には、画面Sa3へ遷移する。同様に、画面Sa10を表示している監視録画中に、「監視録画時間」が満了した場合、外部電池である内部バッテリ34のバッテリ残量が低下した「LOBATT」の場合、および電源コードであるケーブル12が抜かれた場合には、画面Sa3へ遷移する。
画面Sa10を表示している監視録画中に、「REC」ボタンが押下された場合には、画面Sa11へ遷移し、監視録画を停止する。次に、画面Sa11の表示を開始してから1分経過後、画面Sa3へ遷移する。また、画面Sa4を表示している時に、イベントが発生したと判断した場合には、画面Sa9へ遷移してイベント録画を開始する。
尚、イベント録画モードにおける録画条件のうち、「録画コマ数」は、予め設定しており、30fpsである。また、上記では、イベントの終了を検出した場合にイベント録画を行うと説明したが、「設定」において、「イベント録画モード」の録画条件の「イベント録画上書き」が「OFF」の場合において、イベント録画に割り当てられたSDカード残量が無い場合には、イベント録画を実行しない。また、制御部は、監視録画開始から、3分間は、イベント録画を行わない。これにより、ユーザの乗り降りや荷物積み卸し等のドア開閉を、イベントが発生したと判断し、イベント記録を行うのを防止することができる。
<監視録画モードにおける監視録画の設定>
次に、画面Sa6の表示中に「MENU」ボタンが押下されて遷移する設定画面について、図8~図9を用いて、説明する。画面Sa14~画面Sa17は何れも監視録画の設定を行う設定画面である。画面Sa14に示す様に、制御部は、画面右上に「監視録画設
定」の表示、画面下に「MENU、SD空き:○○○分」のメッセージを表示させる。「MENU」の右には、戻る矢印を描いたアイコンを表示させる。これにより、ユーザに、「MENU」ボタンを押下すると前回の表示画面に戻ることを報知することができる。また、制御部は、「SD空き:」の右に算出した「使用可能時間」を表示する。画面中央には、監視録画モードにおける設定項目である、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」「前回録画上書き」をリスト表示する。尚、画面に表示可能な項目の数は4つであり、「上」キーあるいは「下」キーが押下されるに応じて、表示されていない項目をスクロール表示する構成となっている。また、現在、選択されている項目を他の項目と区別するために、背景色が異なるように表示(以降、「選択表示」と称する)する。詳しくは、例えば、どちらも白抜き文字で表示し、選択されている項目の背景色を青色として、他の項目の背景色を黒色と表示する。尚、図8および図9では、現在、選択されている項目を網掛けして説明のため図示している。
上記したように、画面Sa6の表示中に「MENU」ボタンが押下されると、画面Sa14を表示する。「下」キーが押下される毎に、画面Sa15、画面Sa16、画面Sa16、画面Sa17、再度画面Sa15へと順に遷移する。また、同様に、「上」キーが押下される毎に、画面Sa17、画面Sa16、画面Sa15、画面Sa14、再度画面Sa17へと順に遷移する。
画面Sa14の表示中に、「OK」キーが押下されると、画面Sa18を表示する。画面Sa18では、画面右上に設定中の項目である「録画時間」と表示し、画面左下には、「録画時間」の表示画面のページ数を明示する「1/5」を表示する。画面Sa14と同様に、表示される項目の数は4つであり、4つ毎に区切り、区切られた1グループを1ページとして表示する。後述するように「録画時間」の選択肢は、全部で17個であり、総ページ数は、5ページである。「下」キーが押下されるに応じて、次のページが表示される。「上」キーが押下されるに応じて、前のページが表示される。尚、2ページ目以降の図示は省略している。「録画時間」の選択肢は、5分、15分、30分、45分、60分(1時間)、90分(1.5時間)、120分(2時間)、180分(3時間)、240分(4時間)、300分(5時間)、360分(6時間)、420分(7時間)、480分(8時間)、540分(9時間)、600分(10時間)、660分(11時間)、720分(12時間)である。「録画時間」の表示画面では、現在設定されている選択肢がある場合には、現在設定されている選択肢の左端にチェックマークを表示する。
また、SDカード残量に基づいて算出した「使用可能時間」よりも長い、録画不可能な選択肢を赤字で表示する(図示略)。例えば、「使用可能時間」が60分であれば、90分以上の選択肢を赤字で表示する。これにより、ユーザは、録画不可能な選択肢を避けて設定することができる。画面Sa18の表示中に「OK」キーが押下されると、選択された選択肢を「録画時間」の設定値として不揮発性記憶部を更新し、画面Sa14へ遷移する。また、画面Sa18の表示中に「MENU」キーが押下されると、不揮発性記憶部に記憶されている「録画時間」の設定値の更新は行わずに、画面Sa14へ遷移する。
画面Sa14の表示中に、「下」キーが押下されると、画面Sa15を表示する。画面Sa15では、「録画解像度」を「選択表示」する。画面Sa15の表示中に、「OK」キーが押下されると、画面Sa19を表示する。画面Sa19では、画面右上に設定中の項目である「録画解像度」と表示し、画面右下には、「録画解像度」の表示画面のページ数を明示する「1/1」を表示する。「録画時間」の選択肢は4個であり、「録画解像度」のページは1ページある。詳しくは、選択肢は、1080pHD(1920×1080)、1080p(1440×1080)、720p(1280×720)、VGA(640x480)である。「録画時間」と同様に、現在設定されている選択肢がある場合には、現在設定されている選択肢の左端にチェックマークを表示する。画面Sa19の表示中
に「OK」キーが押下されると、選択された選択肢を「録画解像度」の設定値として不揮発性記憶部を更新し、画面Sa15へ遷移する。また、画面Sa18の表示中に「MENU」キーが押下されると、不揮発性記憶部に記憶されている「録画解像度」の設定値の更新を行わずに、画面Sa15へ遷移する。
画面Sa15の表示中に、「下」キーが押下されると、画面Sa16を表示する。画面Sa16では、「録画コマ数」を「選択表示」する。画面Sa16の表示中に、「OK」キーが押下されると、画面Sa20を表示する。画面Sa20では、画面右上に設定中の項目である「録画コマ数」と表示し、画面右下には、「録画コマ数」の表示画面のページ数を明示する「1/2」を表示する。2ページ目の図示は省略しているが、「録画コマ数」のページは2ページある。また、「録画コマ数」の選択肢は5個ある。詳しくは、1fps、5fps、10fps、15fps、30fpsである。「録画時間」と同様に、現在設定されている選択肢がある場合には、現在設定されている選択肢の左端にチェックマークを表示する。画面Sa20の表示中に「OK」キーが押下されると、選択された選択肢を「録画コマ数」の設定値として不揮発性記憶部を更新し、画面Sa16へ遷移する。また、画面Sa20の表示中に「MENU」キーが押下されると、不揮発性記憶部に記憶されている「録画コマ数」の設定値の更新を行わずに、画面Sa16へ遷移する。
また、「録画時間」と同様に、録画不可能な選択肢を赤字で表示する(図示略)。SDカード残量を「録画時間」の設定値で除して、さらに、「解像度」に対応するデータ量で除して、可能録画コマ数を算出する。算出した可能録画コマ数よりも大きいfps値を赤字で表示する。例えば、可能録画コマ数が10fpsであれば、15fps以上の選択肢を赤字で表示する。これにより、ユーザは、録画不可能な選択肢を避けて設定することができる。尚、「解像度」対「データ量」のテーブルは予めROMに記録されている。
画面Sa16の表示中に、「下キー」ボタンが押下されると、画面Sa17を表示する。画面Sa17では、「監視録画上書き」を「選択表示」する。画面Sa17の表示中に、「OKキー」が押下されると、画面Sa21を表示する。画面Sa21では、画面右上に設定中の項目である「監視録画上書き」と表示する。「監視録画上書き」の選択肢は「ON」および「OFF」の2個ある。「録画時間」と同様に、現在設定されている選択肢がある場合には、現在設定されている選択肢にチェックマークを表示する。画面Sa21の表示中に「OKキー」が押下されると、選択された選択肢を「監視録画上書き」の設定値として不揮発性記憶部を更新し、画面Sa17へ遷移する。また、画面Sa21の表示中に「MENUキー」が押下されると、不揮発性記憶部に記憶されている「監視録画上書き」の設定値の更新を行わずに、画面Sa17へ遷移する。
画面Sa14~画面Sa17の表示中に「MENUキー」が押下されると、「監視録画モード」(図5)へ移行する。また、画面Sa14~画面Sa17の表示中に監視バッテリ3のバッテリ残量が低下した場合、電源コードである電源ケーブル11が抜かれた場合には、画面Sa3へ遷移する。
上記したように、監視録画を行いたいユーザは、予め設定していた設定値ではSDカード残量が少なく、録画できない場合に、すぐに、画面Sa14~Sa17を表示させて、設定値をSDカード残量に見合った選択肢に変更をすることができる。また、ドライブレコーダ4は「録画時間」および「録画コマ数」を録画不可能な選択肢を赤字で表示する。これにより、ユーザは、優先したい「録画時間」および「録画コマ数」の何れか一方を設定した後、「録画時間」および「録画コマ数」の何れか他方を録画可能な選択肢に設定することができる。
<監視録画設定>
上記では、監視録画モードで、SDカード残量が不十分の時に遷移する、監視録画モードにおける設定画面について説明した。これとは別に、ドライブレコーダ4は、常時監視モードにおいて、監視録画モードについてのより詳細な設定を受け付ける構成となっている。次に、図10および図11を用いて説明する。
まず、常時録画モードおよびイベント録画について説明する。上記したように、ドライブレコーダ4は、電源がONされ、常時録画可能である場合、常時録画モードにおける常時録画を開始する。詳しくは、ドライブレコーダ4は電源ONされると、オープニング画面を表示した後、画面に「録画準備中です、しばらくお待ち下さい」と表示する。ここで、制御部は、「常時録画上書き」の設定が「ON」であるか、もしくは、常時録画に割り当てられたSDカードのフォルダに空き領域がある場合に、常時録画が可能であるかを判断する。常時録画が可能であると判断した場合、常時録画を開始する。一方、常時録画が可能でないと判断した場合、カメラ映像スルー表示画面に切替える。カメラ映像スルー表示画面とは、カメラで撮像している画像をリアルタイムで表示する画面である。尚、電源ONされる前の監視録画中に、イベント録画が実行された場合には、オープニング画面を表示した後に、画面に「監視録画中にイベント記録がありました」のメッセージを表示する画面に遷移する。これにより、ユーザは、監視録画中にイベントがあったことを知ることができる。「監視録画中にイベント記録がありました」のメッセージを表示中に、「OK」ボタンが押下された場合、あるいは、表示開始から無操作で60秒経過した後に、上記した「録画準備中です、しばらくお待ち下さい」と表示した画面に遷移する。
尚、上記したように、ドライブレコーダ4は、常時録画において、所定のトリガに従って、イベント録画に移行する。常時録画中において、Gセンサが衝撃を検出した場合には、Gセンサイベント録画の画面に遷移し、「カーソル(下)」ボタンが押下された場合には、ワンタッチ記録画面に遷移する。イベント録画が終了すると、常時録画の画面に遷移する。Gセンサイベント録画とワンタッチ記録画面とでは、表示するアイコンを異ならせることにより、Gセンサイベント録画およびワンタッチ記録画面の何れであるかをユーザに報知する。
上記のカメラ映像スルー表示画面の表示中に、「MENU」キーが押下されると、メニュー画面を表示する。メニュー画面とは、ユーザが設定することができる設定項目をリスト表示する画面である。画面Sa14と同様に、メニュー画面に表示される項目の数は4つであり、4つ毎に区切り、区切られた1グループを1ページとして表示する。尚、制御部は、上記した他に、常時録画中に、「REC」ボタンが押下され、常時録画が停止した後にもカメラ映像スルー表示画面を表示する。また、制御部は、カメラ映像スルー表示画面の表示中に、イベント録画のトリガがあった場合には、イベント録画を開始し、イベント録画を終了すると、再度、カメラ映像スルー表示画面に遷移する。
図10に示す画面Sb1は、メニュー画面の3ページ目の画面である。画面Sb1に示す様に、制御部は画面右上に「録画設定」の表示をし、画面下に「MENU」の表示をする。「MENU」の右には、戻る矢印を描いたアイコンを表示する。画面右下にページ数を表示する。録画設定の項目は、14個ある。詳しくは、「解像度」「録画コマ数」「音声録画」「イベントビープ音」「常時録画上書き」「ワンタッチ記録上書き」「Gセンサ記録上書き」「画面自動オフ」「Gセンサ設定」「Gセンサ感度」「監視録画設定」「監視マイエリア」「監視マイキャンセルエリア」「マイエリア解除」である。尚、「解像度」「録画コマ数」は常時録画に適用される録画条件である。また、「ワンタッチ記録上書き」「Gセンサ記録上書き」「Gセンサ設定」「Gセンサ感度」は、常時録画モードにおけるイベント録画と監視録画モードにおけるイベント録画とに共通に適用される設定である。これにより、ユーザは、常時録画モードにおけるイベント録画と監視録画モードにおけるイベント録画とを別々に設定する手間がなく、ユーザが感じる煩わしさを軽減するこ
とができ、把握しやすくすることができる。
画面Sb11~画面Sb15は何れも監視録画設定の設定を行う画面である。画面Sa14に示す様に、制御部は、画面右上に「監視録画設定」の表示、画面中央には、監視録画設定の項目「録画モード」「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」「前回録画上書き」をリスト表示する。尚、画面に表示される項目の数は4つであり、「上」キーあるいは「下」キーが押下されるに応じて、表示されていない項目をスクロール表示されることができる構成となっている。また、現在、選択されている項目を「選択表示」する。尚、図10および図11では、現在、選択されている項目を網掛けして説明のため図示している。ここで、設定可能な項目は、監視録画モードにおける設定画面(図9および図10)に表示される項目に「録画モード」が追加されたものである。従って、監視録画モードにおける設定画面に表示される項目である、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」「前回録画上書き」の説明については、適宜省略する。
画面Sb1の表示中に、「OK」ボタンが押下されると、画面Sb11を表示する。画面Sb11の表示中に、「OK」ボタンが押下されると、画面Sb111を表示する。画面Sa11では、画面右上に設定中の項目である「監視録画設定」と表示し、画面左下には、「監視録画設定」の表示画面のページ数を明示する「1/2」を表示する。画面Sa111では、画面右上に設定中の項目である「録画モード」と表示する。「録画モード」の選択肢は「自動」「手動」「OFF」の3個ある。「録画モード」については前述したため、説明を省略する。尚、監視バッテリ3は電源がONされると、バッテリ残量を問い合わせる信号を送信し、バッテリ残量を示す信号を受信すると、監視バッテリ3が接続されていると判断する。一方、バッテリ残量を示す信号を受信しないと、監視バッテリ3が接続されていないと判断する。監視バッテリ3が接続されていない場合には、監視録画することはできないため、制御部は「自動」「手動」をグレーアウトする。詳しくは、白色ではなく灰色で文字を表示し、ユーザが選択できないようにする。
画面Sb12,Sb13,Sb14,Sb15は、夫々、画面Sa14,Sa15,Sa16,Sa17と同様であるため、説明を省略する。
ここで、画面Sa17および画面Sb15で設定される「前回録画上書き」について、図12を用いて説明する。「前回録画上書き」は、前回までに記録された監視録画されたデータである監視録画データを上書きするか否かを設定するものである。「OFF」の場合は、上書きせずに、監視録画フォルダの残容量内で録画を行う。空きに記録していき、空きが無くなるに応じて、記録を終了する。「ON」の場合には、まず、監視録画フォルダの内で録画を行う。容量が一杯になり、空きが無くなるに応じて、前回までの監視録画を昔のものから上書きする。この場合、今回撮影している監視録画データは上書きせず、SDカードの容量に今回のデータが記録されるに応じて、録画を終了する。
ユーザは、例えば、前回の駐車において、車両に異変がないことを確認していたら、「ON」にし、未だ確認していないのであれば、「OFF」に設定することができる。
次に、画面Sb2(図13)に示す「監視マイエリア」について説明する。ユーザは、「監視マイエリア」の設定において、設定にて「監視マイエリア」として登録したエリアに対して、常時録画および監視録画などとは異なる録画条件を設定することができる。「監視マイエリア」は中心位置と、エリア半径により規定される。制御部は「監視マイエリア」の中心位置を後述する「登録実行」にて受け付ける。制御部は「監視マイエリア」のエリア半径を「監視マイエリア」の設定にて受け付ける。
「監視マイエリア」の選択肢は、図13、14に示すように、「録画時間」「録画解像
度」「録画コマ数」「エリア半径」「登録実行」の5つである。このうち、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」の設定画面である画面Sb21~Sb23は、夫々、上記した画面Sb12~Sb14と同様であるため、説明を省略する。画面Sb24(図14)では制御部は「エリア半径」を「選択表示」する。画面Sb24の表示中に「OK」キーが押下されると、画面Sb241に遷移する。画面Sb241の画面右下には、「エリア半径」の表示画面のページ数を明示する「1/2」を表示する。「エリア半径」の選択肢は、「15m」「30m」「50m」「100m」「200m」の5個である。表示される項目の数は4つであり、4つ毎に区切り、区切られた1グループを1ページとして表示する。「エリア半径」の総ページ数は2ページである。尚、2ページ目以降の図示は省略している。画面Sb241の表示中に「OK」キーが押下されると、選択された選択肢を「エリア半径」の設定値として不揮発性記憶部を更新し、画面Sb24へ遷移する。また、画面Sb241の表示中に「MENU」キーが押下されると、不揮発性記憶部に記憶されている「エリア半径」の設定値の更新を行わずに、画面Sb24へ遷移する。上記のように、「エリア半径」はユーザ指定される。
画面Sb24の表示中に、「下」キーが押下されると、画面Sb25(図14)を表示する。画面Sb25では制御部は「登録実行」を「選択表示」する。画面Sb25の表示中に「OK」キーが押下されると、画面Sb251に遷移する。画面Sb251では、「現在地を監視マイエリアに登録しますか?」のメッセージと、「OK」および「キャンセル」の選択肢を表示する。また、制御部は、不揮発性記憶部を参照して、不揮発性記憶部に記録可能な地点の件数と、不揮発性記憶部に記録されている地点の数を読み出して、今回の登録が何番目かを明示する(○/○件)の表示を行う。制御部は、「OK」ボタンが押下されると、画面Sb252を表示するとともに、GPSセンサから出力された位置情報を「監視マイエリア」の中心位置として不揮発性記憶部に記録する。画面Sb252には、「現在地を監視マイエリアに登録しました(○/○件)」のメッセージを表示する。画面Sb252の表示開始から3秒後、および「OK」ボタンが押下された場合には、画面Sb251へ遷移する。
図15に示すように、制御部は「登録実行」において、「監視マイエリア」の中心位置として不揮発性記憶部に記録した場所P1を中心として、「エリア半径」で設定されたエリア半径の設定値を半径として描かれる円A1の領域内を駐車エリアである「監視マイエリア」と認識する。
例えば、ユーザは、初めて駐車する場所P1で駐車し、画面Sb251の表示中に「OK」ボタンを押下したとする。制御部は、場所P1を「監視マイエリア」の中心位置として、不揮発性記憶部に記録する。2回目以降に「監視マイエリア」内である、円A1内の場所P2に駐車した場合は、設定されている「監視マイエリア」の録画条件に従って、監視録画を開始する。録画条件には、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」がある。ユーザは、一度、録画条件を設定すれば、次回からその設定で制御部は監視録画の自動録画を行う。
ユーザは、初めて駐車する場所を「監視マイエリア」の中心位置として登録したとする。「監視録画設定」を「自動」と設定しておけば、2回目から「監視マイエリア」内に駐車すれば、ドライブレコーダ4は自動で監視録画する。また、「監視録画設定」を「手動」と設定しておけば、2回目から手動で、「REC」ボタンを押して、ドライブレコーダ4は監視録画するようになる。ユーザはどうでもよい場所(コンビニ等の安全で短時間駐車の場所)では、最低限の設定(1fps)で自動録画させたい、長時間の買い物になりそうな場合等、SDカード残量とバッテリ残量を見て、設定したいなどの要望に応えることができる。
画面Sb2の表示中に、「下」キーが押下されると、画面Sb3(図13)を表示する。画面Sb3では制御部は「監視マイキャンセルエリア」を「選択表示」する。画面Sb3の表示中に「OK」ボタンが押下されると、次の設定画面に遷移する。設定画面は、「監視マイエリア」と同様であるため、図示および説明を省略する。「監視マイキャンセルエリア」の選択肢は、「監視マイエリア」と同様に、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」「エリア半径」「登録実行」の5つである。また、「録画時間」「録画解像度」「録画コマ数」「エリア半径」「登録実行」は、「監視マイエリア」と同様に、複数の選択肢がある。尚、「監視マイキャンセルエリア」で設定された条件は、画面Sa1において、「REC」ボタンが押下された場合に適用される。
画面Sb3の表示中に、「下」キーが押下されると、画面Sb4(図13)を表示する。画面Sb4では制御部は「マイエリア解除」を「選択表示」する。画面Sb4は、「監視マイエリア」の登録解除を受け付けるための画面である。画面Sb4の表示中に「OK」ボタンが押下されると、「現在地解除」「全地点解除」の選択肢をリスト表示する画面を表示する。「現在地解除」が「選択表示」された状態で、「OK」ボタンが押下された場合には、「現在地のマイエリア情報を解除しますか?」のメッセージとともに「OK」「キャンセル」の選択肢を表示する。さらに、「OK」が選択された状態で「OK」ボタンが押下された場合には、「解除しました」のメッセージを表示する画面に遷移するとともに、不揮発性記憶部に「監視マイエリア」の中心位置として記憶されている位置情報のうち、Gセンサから出力された車両位置と一致する位置情報を不揮発性記憶部から消去する。また、「キャンセル」が「選択表示」された状態で「OK」が押下された場合には、ユーザが解除をキャンセルしたと判断し、「現在地解除」「全地点解除」の項目を表示する画面に遷移する。
一方、「現在地解除」「全地点解除」の選択肢をリスト表示する画面で、「全地点解除」が「選択表示」された状態で、「OK」ボタンが押下された場合には、「すべてのマイエリア情報を解除しますか?」のメッセージとともに、「OK」「キャンセル」の選択肢を表示し、「OK」ボタンが押下されると、「解除しました」のメッセージを表示する画面に遷移するとともに、不揮発性記憶部に「監視マイエリア」の中心位置として記憶されている全地点の位置情報を不揮発性記憶部から消去する。
尚、ドライブレコーダ4は、SDカードに記録する場合には、「常時録画」、イベント録画である「Gセンサ記録」、イベント録画である「ワンタッチ記録」、「駐車監視録画」などの各々に対して、上限の容量を決めて記録する。また、記録した録画データを再生すること、記録した録画データを消去することができる。詳しくは、上記したカメラ映像スルー表示画面において、「MODE」キーが押下されると、再生フォルダとして、「常時記録」「Gセンサ記録」「ワンタッチ記録」「監視録画」の選択肢を表示する画面に遷移する。例えば、「監視録画」が選択されている状態で、「OK」キーが押下されると、ディスプレイ41に記録データを表示する。また、SDカードをドライブレコーダ4から取り外し、例えばPCなどで再生することもできる。ここで、「Gセンサ記録」とは、Gセンサの情報に基づいて制御部がイベントは発生したと判断した場合に開始するイベント録画である。「ワンタッチ記録」とは、「カーソル(下)」ボタンが押下された場合に制御部が開始するイベント録画である。「駐車監視録画」とは、監視録画のことである。
また、SDカードに記録されているデータを消去したい場合には、カメラ映像スルー表示画面において、「SD」ボタンが押下されると、「SDカードメンテ」の画面表示に遷移し、「監視録画フォルダクリア」が選択され「OK」ボタンが押下されると、「監視録画」されたデータが消去される。
<通信機能>
ドライブレコーダ4は、常時録画およびイベント録画した録画データをエンジン停止後に、監視バッテリ3からの給電を受けて、インターネットに接続されたセンターに送信する。ここで、センターとは、例えば、車両を管理する管理者が閲覧することができるデータベースなどである。
CPUは、2つのコーディックを実行し、常時録画において、LANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52から送信するための録画データのコーディックと、SDカードへ書込みするための録画データのコーディックとを別の処理として並行して実行する。これにより、LANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52から送信するための録画データとSDカードに記録される録画データとを異なるものとすることができる。ここでは、SDカードに記録される録画データの方が、LANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52から送信するための録画データよりも、圧縮率が小さく、再生時における画像はきれいであるものとする。
次に、常時録画したデータの通信におけるデータ転送方法について図16を用いて説明する。制御部は、常時録画中、カメラから出力される画像を、RAMおよびSDカードに記録する。詳しくは、CPUは、カメラから出力される画像をJPEG形式に変換した録画データをRAMに記憶する。また、CPUはRAMに記録されている録画データを圧縮したSDカード用の録画データをSDカードインタフェースへ出力する。ここで、SDカード用の録画データはJPEG形式であり、RAMに記録されている録画データに対して、データ量を1/10か、1/20程度に低減することができる。SDカードインタフェースは、入力されるSDカード用の録画データをSDカードに書き込む。また、CPUはRAMに記録されている録画データを圧縮した通信用の録画データをLANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52へ出力する。LANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52は、入力される通信用の録画データをパケット化してインターネットを介して、送信先へ送信する。イベント録画の場合も同様に、制御部はJPEG形式の録画データをRAMおよびSDカードに記録する。上記したように、常時録画における録画データおよびイベント録画における録画データは、それぞれ、対応するSDカードのフォルダに記憶される。
常時録画中は、基地局を介してインターネットに接続し、送信先に録画データを転送する。携帯端末向けの移動通信の通信速度は一律ではなく、例えば、田舎では10Mbps程度、都会では2Mbps程度であり、通信速度が遅いエリアでは、送信する録画データのデータ量を例えば1~2Mbps程度に下げないと送信が間に合わない。このため、制御部は、RAMに記録されている録画データを圧縮した通信用の録画データを生成して送信する。尚、1Mbps程度となるデータの録画条件とは、解像度720×400、フレームレート15fps程度である。また、車両が走行中の場合、通信不可となる期間が発生する場合がある。例えば、基地局が切り替わる場合、通信量が多いエリアに入った場合などである。この場合、通信不可の期間、録画データを転送できないことになる。つまり、録画データに送信できない部分が生じる。
制御部は、通信不可から通信可能となるに応じて、現在録画している録画データからデータ転送を再開する。つまり、送信先には、通信不可の部分が歯抜けになった録画データが転送されることとなる。エンジンがOFFされ、ACC電源がOFFとなると、常時録画が終了し、送信できなかった部分を送信する。次に、イベント録画部分を送信する。
制御部は、監視バッテリ3から、給電元が内部バッテリ34に切替わったことを示すバッテリ切替信号を受け取ると、通信速度を測定する。制御部は、通信速度に応じたビットレートの録画データを送信する。例えば、通信速度が100Mbpsである場合には、100Mbpsの録画データを送信する。詳しくは、CPUはRAMに記録されている録画
データを所定のビットレートとなるように圧縮する。次に、CPUは圧縮した通信用の録画データをLANインタフェースおよび移動通信インタフェース52のうち、通信速度が速い方へ出力する。一方、制御部は、通信速度が基準値より遅い場合には、RAMに記録されている録画データを、ACC電源がONしていた時と同等のビットレートの録画データに圧縮して送信する。ACC電源がONしている時には、録画データの単位時間当たりのデータ量を減らすことにより、送信時間に対する画像の時間を長くすることができる。
<データ転送方法の変形例>
次に、データ転送方法の変形例である方法2について図17を用いて説明する。SDカードへの書込み方法は方法1と同じであるため、説明を省略する。方法2では、通信可能となると、現在の録画データではなく、通信不可となるまでのデータから転送する。つまり、送信先には、時系列のデータが転送されることとなる。エンジンがOFFされ、常時録画が終了すると、送信できなかった部分を送信する。次に、イベント録画部分を送信する。
次に、データ転送方法の変形例である方法3について図18を用いて説明する。SDカードへの書込み方法は方法1と同じであるため、説明を省略する。方法3では、常時録画中に、常時録画のデータ転送と、イベント録画のデータ転送とを並行して実行する。通信可能となると、現在の録画データではなく、通信不可となるまでの録画データから転送する。つまり、送信先には、時系列の常時録画の録画データと、イベント録画の録画データとが転送されることとなる。エンジンがOFFされ、常時録画が終了すると、常時録画の録画データの送信できなかった部分およびイベント録画の録画データの送信できなかった部分を送信する。
上記したように、ドライブレコーダ4は、ACC電源がONの期間に送信できなかった録画データをACC電源がOFFしたあと、監視バッテリ3からの給電を受けて送信することができる。
次に、ドライブレコーダの別例を示す。これは、データ転送方法の変形例でもある。データ転送方法およびその構成について、図19~22を用いて説明する。尚、上記実施例と同様の構成については、同様の名称および符号を用いて説明する。上記したデータ転送方法の方法1~3では、通信不可の期間が生じたことにより送信できなかった録画データを、エンジンがOFFされた後に送信すると説明した。方法4では、ドライブレコーダ4は送信できなかった録画データをリアルタイムの録画データと合わせて、エンジンONである期間に送信する。
まず、図19を用いて、ドライブレコーダ4の構成について説明する。ドライブレコーダ4は、カメラ42、マイク43、SDカードインタフェース47、移動通信インタフェース52の他に、保存用圧縮部44、通信用圧縮部45、音声圧縮部46、画像バッファ48、音声バッファ49、通信データ作成部50、リングバッファ51を有する。保存用圧縮部44および通信用圧縮部45は、夫々、上記した、「SDカードへ書込みするための録画データのコーディック」および「LANインタフェースもしくは移動通信インタフェースから送信するための録画データのコーディック」等により実現される。保存用圧縮部44および通信用圧縮部45は、圧縮した画像データを、夫々、SDカードインタフェース47および画像バッファ48へ出力する。尚、通信用圧縮部45は、現在の通信レートを検知し、できる限りリアルタイムに伝送ができるデータ容量に自動可変して、映像データである画像データを生成する。通信用圧縮部45は、圧縮する際に、例えば移動通信インタフェース52が測定した通信レートを取得し、取得した通信レートに応じた圧縮率で、画像データを圧縮する。SDカードインタフェース47は2つのSDカード挿入口を備え、SDカード61,62が挿入されている。保存用圧縮部44、通信用圧縮部45、
音声圧縮部46、SDカードインタフェース47、画像バッファ48、音声バッファ49、通信データ作成部50、リングバッファ51、および移動通信インタフェース52の一部はSOC(System On a Chip)で実現すると良い。
音声圧縮部46は、マイク43が集音した音声データをMP3形式の音声データに圧縮し、圧縮した音声データをSDカードインタフェース47および音声バッファ49へ出力する。画像バッファ48および音声バッファ49は、夫々、圧縮された画像データおよび音声データをバッファする。通信データ作成部50は、画像バッファ48および音声バッファ49から、夫々圧縮された画像データおよび音声データを読み出し、通信データを作成し、作成した通信データを作成した日時の情報を付与してリングバッファ51へ出力する。リングバッファ51は4個の作成された日時の情報が付与された通信データをバッファする。移動通信インタフェース52は、リングバッファ51から通信データを読み出し、パケット化して送信先へ送信する。
SDカードインタフェース47は、保存用圧縮部44および音声圧縮部46から出力される圧縮された画像データおよび音声データをSDカード61もしくはSDカード62の保存用エリアへ書き込む。ここで、SDカードインタフェース47は、SDカード61およびSDカード62の各々について、記憶エリアを保存用エリアと通信用エリアとに分けて、録画データを書き込む。記憶エリアは、きれいに残す用のエリアであり、保存用圧縮部44から出力された画像データおよび音声圧縮部46から出力された音声データを保存するためのエリアである。通信用エリアとは、送信できなかった通信データのすべてまたは一部を保存するためエリアである。上記した様に、通信速度が遅いエリアでは、送信する録画データである通信データのデータ量を下げないと送信が間に合わないため、通信データは通信速度に応じて圧縮されたデータとされる。きれいに残す用エリアとは、通信データよりも圧縮率が小さく、再生時における画像はきれいである録画データを残すためのエリアである。尚、SDカードインタフェース47は、保存用エリアおよび通信用エリアの各々のエリアにおいて、「常時録画」、「Gセンサ記録」、「ワンタッチ記録」、「駐車監視録画」などの各々に対して、上限の容量を決めて書き込む。SDカードインタフェース47は、送信できなかった通信データのすべてまたは一部をリングバッファ51から読み出して、SDカード61もしくはSDカード62の通信用エリアへ書き込む。また、SDカードインタフェース47は、送信できなかった通信データのすべてまたは一部をSDカード61もしくはSDカード62の通信用エリアから読み出して、移動通信インタフェース52へ出力する。尚、音声圧縮部46および通信データ作成部50は、CPUがROMに記憶されているプログラムを実行することなどにより実現される。
次に、通信データの構成について図20を用いて説明する。図20の「画像データ」は通信用圧縮部45が出力する画像データを示し、「音声データ」は音声圧縮部46が出力する音声データを示し、「通信データ」は通信データ作成部50が作成する通信データを示している。また、データの横軸は時間軸である。画像データはIフレームおよびPフレームで構成されている。ここで、Iフレームとは単独で再生可能なデータであり、Pフレームとは1フレーム前の画像データとの差分データである。画像データは1つのIフレームおよび複数のPフレームを有している。通信用圧縮部45は、先頭のフレームから順に、各フレームに対して追加情報である通し番号を付与する。通し番号は時系列の順序を示す識別子となる。音声圧縮部46は、音声データを画像データのIフレームから次のIフレームまでに対応する区間で区切り、区切られた音声フレームの各々に対して通し番号を付与する。通信データ作成部50は、1つのIフレーム、1区分の音声データ、および、複数のPフレームを1通信単位とした通信データを作成する。通信データは、Iフレーム、音声データ、およびPフレームがシーケンシャルに並ぶデータとなる。
通信用圧縮部45は、1s間に3つのIフレームを作成する。例えば、フレームレート
が15fpsの場合には、通信用圧縮部45は画像データを1/3s毎に1つのIフレームと4つのPフレームに変換する。音声圧縮部46は、通信用圧縮部45がIフレームに変換するのに同期して、音声データにマークを付与する。通信データ作成部50は、まず、画像バッファ48からIフレームを読み出し、次に音声バッファ49からIフレームに対応するマークから次のIフレームに対応するマークまでの1区分の音声データを読み出し、次に画像バッファ48から次のIフレームまでのPフレームを読み出し、読み出した各データを1通信単位とした通信データをリングバッファ51へ出力する。リングバッファ51は1通信単位の通信データを順次バッファし、メモリ領域が一杯になると、最古の通信データを最新の通信データで上書きする。フレームレートが15fpsの場合には、通信データの1通信単位の再生時間は1/3sとなる。リングバッファ51は1通信単位の通信データを複数個入る。尚、送信先では、通信データを受信して再生できる再生機器を備え、受信した通信データを再生して、映像を見たり、音声を聴いたりすることができる。また、通信データの一部である、Iフレームを受信した場合には、再生機器はIフレームに基づく静止画を再生することができる。また、通信データの一部である、Iフレームと音声データを受信した場合には、再生機器はIフレームに基づく静止画と、音声を再生することができる。この場合、音声データの途中まで受信した場合には、受信した区間の音声を再生することができる。また、通信データの一部である、Iフレーム、音声データ、Pフレームの途中までを受信した場合には、再生機器は受信したPフレームまでに基づく映像と、音声とを再生することができる。
尚、以上説明した通信データの構成は、方法4を用いる場合だけでなく、方法1~3を用いる場合にも適用することができる。
次に、常時録画中において録画データを送信先にリアルタイムで転送するためにCPUが実行する通信処理について図21を用いて説明する。以下の説明において、通信処理により、リアルタイムで録画データを転送することをリアルタイム転送と記載する場合がある。CPUは、常時録画を開始すると、通信処理を開始する。まず、CPUは、移動通信インタフェース52にリングバッファ51にバッファされている通信データを読み出させる(S1)。ここでの通信データとは1通信単位の通信データのことであり、以下の記載において同じである。次に、移動通信インタフェース52に通信データを送信させる(S3)。これにより、常時録画データがリアルタイムで送信先に転送される。次に、所定時間経過後、移動通信インタフェース52の送信が成功したか否かを判断する(S5)。ここで、所定時間とは、通信データの再生時間以下の時間である。常時録画中は、通信データは次から次へと生成されるので、通信データの再生時間以下の時間で送信しないと、送信できなかった通信データがたまってしまう。常時録画を実行しつつ、リアルタイムで転送を行うために、1通信単位の通信データの再生時間内に、1通信単位の通信データの転送を終了する必要がある。CPUは送信できなかった場合には、通信データの送信できなかったIフレーム、Pフレーム、1区間分の音声データをSDカード61,62に記憶させる。移動通信インタフェース52は、通信データをさらに分割し、パケット化して送信する。パケットの送信がエラーの際には、エラーにより送信できなかったパケットを再度送信する再送処理も行われる。例えば、電波状態が悪いなどにより再生処理が頻繁に発生するなどして、1通信単位の通信データを送信できなかった場合には、送信できなかった通信データをSDカード61,62に記憶させる。移動通信インタフェース52が1通信単位の通信データを送信できた場合、CPUは送信に成功したと判断する。CPUは送信に成功したと判断すると(S5:Yes)、次の通信データの送信のため、ステップS7へ進む。一方、CPUは送信に失敗したと判断すると(S5:No)、SDカードインタフェース47に送信できなかった通信データの送信できなかったIフレーム、Pフレーム、1区間分の音声データをリングバッファ51から読み出し、SDカード61もしくはSDカード62に記憶させ、送信できなかったことをRAMに記憶し(S9)、ステップS7へ進む。Iフレームを送信できなかった場合には、1通信単位の通信データである、I
フレーム、Pフレーム、1区間分の音声データを記憶させる。1区間分の音声データのすべてを送信できなかった場合には、1区間分の音声データとPフレームとを記憶させる。複数のPフレームのすべてを送信できなかった場合には、送信できなかったPフレームを記憶させる。1通信単位の通信データの再生時間内に、送信できなかった場合(S5:NO)には、次の1通信単位の通信データの送信(S1,S3)を行う。送信先では、1通信単位の通信データを受信することはできないが、1通信単位の通信データは前後の1通信単位の通信データがなくても再生できるので、送信先が次の1通信単位の通信データが受信できた場合には、その1通信単位の通信データを再生することができる。1通信単位の通信データを送信できなかった場合にも、見ることができない区間は、1通信単位分の実時間、上記の例では、1/3s間だけにとどめることができる。
ステップS7では、通信データが終了したか否かを判断する。常時録画が終了すると、新たな通信データは生成されないため、リングバッファ51には新たな通信データが上書きされない状態になる。CPUはリングバッファ51の読み出し位置を次に移動させ、その位置の通信データに付与されている作成された日時の情報が、ステップS1で読み出した通信データに付与されている作成された日時の情報よりも古い場合、通信データが終了したと判断する。通信データが終了したと判断すると(S7:Yes)、通信処理を終了する。一方、通信データが終了していないと判断すると(S7:No)、次の通信データに対して、ステップS1を実行する。CPUは移動したリングバッファ51の読み出し位置の通信データを読み込む。
尚、CPUは通信処理において送信できなかった通信データのすべてまたは一部を、通信が回復して通信可能となることに応じて、SDカード61もしくはSDカード62から読み出して送信する。また、CPUは送信できなかった通信データのすべてまたは一部の送信を通信処理と並行して行う。リアルタイム転送と同時に、リアルタイム転送できなかった時点のデータを、後述するようにSDカード61もしくはSDカード62のうち録画していない方の媒体から読み込みをして同時に転送する。ここで、常時録画中、SDカードインタフェース47は、保存用の録画データの書き込みを行っているため、録画データの書き込みと、通信データの読み出しとを同時に実行することになる。1つのSDカードに対して、書き込みと読み出しを並行して実行することは難しい。そこで、方法4では、SDカードを2枚用いて、保存用データの書き込みと、送信できなかった通信データの読み出しを行う。尚、通信データを送信できない場合には、上記したように、例えば、基地局が切り替わる場合、通信量が多いエリアに入った場合などの通信断が起こった場合である。
図22において、横軸は時間軸であり、「録画データ」とは、通信データ作成部50が作成した通信データおよび保存用データを示している。ここで、保存用データとは、保存用圧縮部44および音声圧縮部46から出力される圧縮された画像データおよび音声データである。「記憶媒体1データ記録」および「記憶媒体2データ記録」とは、夫々、保存用データのSDカード61への書き込みおよびSDカード62への書き込みが行われる期間を示している。また、斜線部は、通信データのSDカード61もしくはSDカード62への書き込みが行われる期間を示している。ただし、図22の「記憶媒体1データ記録」および「記憶媒体2データ記録」の矩形図形で示す期間中、ずっと書き込みが行われているわけではなく、期間のうちの短い時間で書き込みが行われ、書き込みが行われている期間の間には書き込みが行われていない期間がある。図22の「記憶媒体1データ記録」の矩形図形で示す期間にて、保存用データの書き込みと、通信データの書き込みとが行われる。「通信接続状態」では、移動通信インタフェース52での通信可能な期間を矢印で示している。「通信にてリアルタイム転送」とは、通信処理において、通信データが送信されている期間を示している。「送信できなかったデータ転送」とは、通信処理において移動通信インタフェース52が送信できなかった通信データが送信されている期間を示して
いる。
常時録画の期間中、SDカードインタフェース47は、保存用データの書き込み先をSDカード61とSDカード62との間で所定時間毎(例えば10s毎)に交互に切替えて、時分割で書き込む。これにより、SDカード61,62の一方が書き込みされている期間、他方は書き込みされていないため、SDカードインタフェース47は他方からの読み出しを容易にすることができる。SDカード61,62の一方は保存用の録画データである保存用データの書き込み用、録画用として、SDカード61,62の他方は伝送できなかった通信データの読み込み用、伝送用として使用される。通信可能な期間である時刻t1~時刻t2の期間、移動通信インタフェース52は、通信処理を実行し、通信データを送信する。通信不可である、時刻t2~時刻t4の期間、SDカードインタフェース47は、保存用データの保存用エリアへの書き込みと、通信データの通信用エリアへの書き込みを行う。ここで、SDカードインタフェース47は、保存用データを書き込むSDカードと同じSDカードに通信データを書き込む。通信処理のステップS9は、保存用データの保存用エリアへの書き込みが行われていない空き時間に行われる。時刻t4で、通信可能となると、CPUは通信処理における送信とともに、図22において斜線部で示される、送信できなかったためSDカード62に書き込まれた通信データのすべてまたは一部を、SDカード62から読み出させて送信させる。詳しくは、移動通信インタフェース52から通信可能となったとの信号を受け取ると、RAMに送信できなかったことが記憶されているか否かを判断し、送信できなかったことが記憶されていると判断すると、保存用データの書き込みを行っていない方のSDカードであるSDカード62の通信用エリアに通信データが記憶されているか否かを判断し、通信データが記憶されていると判断すると、記憶されている通信データのすべてまたは一部を読み出させて送信させる。通信データをSDカード61,62に書き込んでいる時間よりも、通信データを転送する時間の方が短い。SDカード62への書き込みが行われる期間である時刻t2~時刻t3よりも、通信データの転送が行われる期間である時刻t4~時刻t5の方が短い。このため、ドライブレコーダ4は時刻t2~時刻t3の期間に送信できなかった通信データのすべてまたは一部を時刻t4~t5の期間に送信することができる。時刻t4~t5では、SDカードインタフェース47はSDカード61に保存用データの書き込みを行っているため、書き込みを行っていないSDカード62から通信データのすべてまたは一部を読み出す。次に時刻t5で、書き込み先がSDカード62へ切り替わると、送信できなかった通信データのすべてまたは一部を、SDカード61から読み出して送信する。同様に、通信不可である、時刻t6~時刻t7の期間、送信できなかった通信データのすべてまたは一部については、時刻t7で通信可能となると、CPUは書き込みされていないSDカード62から通信データのすべてまたは一部を読み出させて送信させる。次に時刻t8で、書き込み先がSDカード62へ切り替わると、CPUは送信できなかった通信データのすべてまたは一部を、SDカード61から読み出させて送信させる。例えば、1通信単位の撮影に要した実時間が1sであり、保存用データの書き込み先を切替える所定時間が10sである場合、10s間に、通信処理のステップS1~S7の1サイクルが10回行われる。尚、図22では、例えば時刻t2において、通信接続状態が通信不可となる時刻と、斜線部で示す通信データのSDカード62への書き込みが行われる期間の開始時刻が、同時刻として示しているが、詳細には、通信不可となり、ステップS5が実行された後に、ステップS9が実行されるため、通信データのSDカード62への書き込みが行われるが開始される時刻は、通信接続状態が通信不可となった時刻よりも後になる。
尚、図22では省略しているが、エンジンONである期間にすべての通信データを送信できなかった場合には、エンジンがOFFされた後、ドライブレコーダ4は監視バッテリ3から給電されて、残りの通信データを送信する。
通信不可となる期間は不定であり、どこで通信が切れるかわからないため、通信処理の
ステップS3を実行中に通信不可となる場合がある。ここで、送信先には、通信データの先頭から送信される。つまり、Iフレーム、音声データ、Pフレームの順に送信される。Pフレームの途中で通信不可となった場合には、送信先には、Iフレームと音声データは送信されている。Iフレームは単独で再生可能なデータであるため、送信先では少なくとも静止画と音声データを再生することができる。また、通信不可となり送信できなかった通信データは後から送信されるため、送信先では時系列に並ばない通信データを受け取ることになる。通信データは各フレームに通し番号が付与されているため、送信先では、すべての通信データを受信した後、通し番号順にソートすることにより、送信された区間の通信データを容易に再生することができる。一般的な動画ファイルは、ファイルの先頭と後尾にデータ領域の割り当てを管理する管理領域を有する。動画ファイルを再生するのに管理領域が必須となるため、送信先に後尾の管理領域が送信されない場合には、動画ファイルを再生できないことになる。この点、通信データは、管理領域を持たないため、上記したように、送信先では、送信された区間の通信データを再生できることができる。また、1通信単位の通信データは1つのIフレームを有するため、1通信単位の通信データの送信ができなかった場合にも、他の1通信単位の通信データを再生することができる。
<SDカード記憶とデータ転送の設定>
ドライブレコーダ4は、SDカードへの記録およびデータ転送を実行するか否かを「データ項目」および「データ内容」毎に受け付ける構成となっている。図23に示すように、「データ項目」には、「常時録画」、「Gセンサイベント記録」、「ワンタッチイベント記録」「履歴」がある。「履歴」とは、録画データのような画像および音声のデータを有さないデータである。このうち、「常時録画」、「Gセンサイベント記録」、「ワンタッチイベント記録」の「データ内容」には、「映像データ」、「音声データ」、「GPS」、「加速度センサ」、「車両情報」がある。「履歴」の「データ内容」には、「GPS」、「加速度センサ」、「車両情報」がある。CPUは、「常時録画」、「Gセンサイベント記録」、「ワンタッチイベント記録」を行っている期間、GPSセンサから出力される車両位置、Gセンサから出力される加速度、OBD接続ケーブルを介して取得した車両情報を日時などとともにRAMに記録する。「データ内容」の「GPS」、「加速度センサ」、「車両情報」とは、夫々、日時などとともに記録された車両位置、加速度、車両情報である。尚「GPS」、「加速度センサ」、「車両情報」をLANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52を介して転送先に転送する場合には、CPUは映像データの1フレーム毎あるいは1s毎に車両位置、加速度、車両情報のデータを区切り、転送する。
図23に記載の「設定」のうちの「記録」とはSDカードへの録画データの記憶のことである。「転送」とはLANインタフェースもしくは移動通信インタフェース52を介しての録画データの送信先への転送のことである。図23記載の「○」とは、「記録」もしくは「転送」を実行する設定であることを示し、「×」の場合、実行しない設定であることを示す。ドライブレコーダ4の不揮発性記憶部は、「データ項目」、「データ内容」、「記録」、および「転送」に対応して、「○」および「×」をパラメータとする設定を記憶する。ドライブレコーダ4は、例えば設定画面にて上記設定を受け付け、「○」の場合に「記録」および「転送」を実行する。車両のドライバーと、「記録」もしくは「転送」されたデータを閲覧する、例えば車両を管理する管理者とが異なる場合がある。この場合に、ドライバーはすべての「データ内容」を「記録」もしくは「転送」して欲しくないと要望する場合がある。「データ項目」および「データ内容」毎に細かく、「記録」もしくは「転送」の設定を受け付けることによって、ドライバーと管理者との両者の意向に応じて設定可能なドライブレコーダ4を提供することができる。ユーザはドライブレコーダ4の運用方法、ニーズに応じて設定することができる。さらに、常時録画、Gセンサイベント記録、ワンタッチイベント記録を実行中に、記録していない「データ内容」がある場合には、記録していないことをディスプレイ41に明示する構成とすると良い。
ここで、ドライブレコーダ4は車載機器の一例であり、監視バッテリ3は装置の一例であり、内部バッテリ34はバッテリの一例である。また、入出力コネクタ3bは通信手段の一例であり、CPU33は制御部の一例である。設定画面で選択できる「解像度」および「録画コマ数」は第1設定機能の一例であり、設定画面で選択できる「監視録画設定」は第2設定機能の一例であり、設定画面で選択できる「Gセンサ設定」は第3設定機能の一例である。入出力コネクタ4aは機器通信手段の一例であり、カメラは撮影手段の一例であり、SDカードは記憶媒体の一例であり、操作ボタンはユーザインターフェースの一例であり、GPSセンサは測位手段の一例であり、不揮発性記録部は記録手段の一例である。バッテリ切替信号は、「給電元がバッテリに切替えられたことを示す切替信号」の一例であり、車両切替信号は、「給電元が車両に切替えられたことを示す信号」の一例である。電源ケーブル11は、「車両-本装置間給電線」の一例であり、ケーブル12は、「本装置-車載機器間給電線」の一例である。通信データ作成部50は作成部の一例であり、SDカード61,62は第1記録媒体および第2記録媒体の一例である。移動通信インタフェース52およびLANインタフェースは送信手段の一例である。SDカードインタフェース47は記憶制御手段の一例である。
上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
監視バッテリ3は車両からの給電が遮断された場合にも、ドライブレコーダ4へ給電を継続することができる。また、ドライブレコーダ4は筐体の内部から発熱するが、監視バッテリ3はドライブレコーダ4とは別体であるため、ドライブレコーダ4の内部からの発熱の影響を受けにくくなる。内部バッテリ34の温度を上がりにくくすることにより、温度上昇に伴い充電および放電が不可となるのを抑制することができ、ドライブレコーダ4への給電不可を生じにくくすることができる。監視バッテリ3はシート下に設置されるため、監視バッテリ3をシート下に設置できる程度に大きく、重くすることができるため、内部バッテリ34の容量を大きくすることができる。これにより、車両からの給電が遮断された後もドライブレコーダ4は動作を長く継続することができる。また、監視バッテリ3はシート下に設置されるため、居住空間を圧迫せず、車に乗っている間、運転操作および車両への乗り降りの際においても、人に当たらず、邪魔にならずに、設置することができる。
CPU33は、給電元を内部バッテリ34に切替えると、切替信号を出力する。また、規定時間内において、ACC電源がONされた場合には、CPU33は、給電元がACC電源に切替わったことを報知する切替信号を出力する。これにより、ドライブレコーダ4は給電元が内部バッテリ34に切替えられたことを知ることができる。
設定画面における「ワンタッチ記録上書き」「Gセンサ記録上書き」「Gセンサ設定」「Gセンサ感度」は、常時録画モードにおけるイベント録画と監視録画モードにおけるイベント録画とに共通に適用される設定である。これにより、ユーザは、常時録画モードにおけるイベント録画と監視録画モードにおけるイベント録画とを別々に設定する手間がなく、ユーザが感じる煩わしさを軽減することができ、把握しやすくすることができる。
ドライブレコーダ4は、監視録画モードにおける監視録画の設定において、「録画時間」および「録画コマ数」を録画不可能な選択肢を赤字で表示する。これにより、ユーザは、優先したい「録画時間」および「録画コマ数」の何れか一方を設定した後、「録画時間」および「録画コマ数」の何れか他方を録画可能な選択肢に設定することができる。また、ドライブレコーダ4は、監視録画モードへの移行状態において、GPSセンサから出力された位置情報が、「監視マイエリア」に含まれるか否かを判断する。位置情報が、「監視マイエリア」に含まれると判断し、「監視録画設定」が「自動」である場合、「監視マイエリア」で設定された録画条件を監視録画の録画条件として、以降の処理を実行する。
同様に、監視録画モードへの移行状態において、位置情報が、「監視マイキャンセルエリア」に含まれると判断し、「監視録画設定」が「自動」であり、「REC」ボタンが押下された場合、「監視マイキャンセルエリア」で設定された録画条件を監視録画の録画条件として、以降の処理を実行する。これにより、ユーザは、何度も設定する手間なく、ドライブレコーダ4を動作させることができる。また、ドライブレコーダ4は、位置情報が不揮発性記憶部に記憶されている位置と一致しない場合であっても、「監視マイエリア」および「監視マイキャンセルエリア」であれば、「監視マイエリア」および「監視マイキャンセルエリア」に関連づけられている撮影条件を今回の撮影条件とすることができる。
ドライブレコーダ4は、常時録画した録画データをエンジン停止後に、監視バッテリ3からの給電を受けて、確実に送信することができる。ACC電源がONしている時には、録画データの単位時間当たりのデータ量を減らすことにより、送信時間に対する画像の時間を長くすることができる。
車両に後付される電波を受信する機能を備える電装品や、受信用のアンテナは、特にダッシュボード上やフロントガラス上部などに設置されるケースが多いが、監視バッテリ3は座席の下に設置する構成のため、その充電放電制御部31、DC-DCコンバータ32、CPU33等からのノイズのこれら電装品やアンテナ等への影響を大きく抑制することができる。
通信データの1通信単位には1つのIフレームがふくまれるため、送信用データが送信される送信先では、送信データを再生することができる。送信データを映像として、その画像を確認できる。通信データの1通信単位が1/3sの場合、少なくとも1/3s毎に画像を確認できる。例えば、通信データが衝突時の事故の様子を撮影したものである場合、送信先では、事故時の映像を確実に確認することができる。また、通信処理において、移動通信インタフェース52が通信データの送信できなかった場合にも、送信できなかった通信データを記憶先でない、SDカード61,62の何れか一方からSDカードインタフェース47が読み出すことにより、移動通信インタフェース52は送信することができる。通信データが送信される送信先では、エンジンがONの期間に通信データを取得することができる。記憶先をSDカード61,62との間で切替え、記憶先でないSDカード61,62との何れか一方から読み出すことにより、SDカードインタフェース47は容易に通信データを読み出すことができる。
<変形例>
尚、本発明は前記実施形態が望ましい形態ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、「監視録画設定」における「録画解像度」の選択肢の値を常時録画の設定における「録画解像度」の選択肢の値よりも低くする構成としても良い。また、「監視録画設定」における「録画コマ数」の選択肢の値を常時録画の設定における「録画コマ数」の選択肢の値よりも低くする構成としても良い。また、「監視録画設定」および常時録画の設定における「録画解像度」および「録画コマ数」の選択肢のうち、初期値を明示して表示し、「監視録画設定」における「録画解像度」および「録画コマ数」の初期値を常時録画の設定における初期値よりも低くする構成としても良い。監視録画では、車両が動かない場合が多いため、フレームレートおよび解像度を落としても、車外の動くものを捉えることができる。また、設定によりイベント録画を行うことも可能であるため、イベントが発生した場合には、記録される。これにより、監視録画における録画条件を省電力とすることができる。内部バッテリ34が給電する電力量が減るため、内部バッテリ34を長持ちさせることができる。
また、監視バッテリ3は、車両のシガーソケットに接続される電源ケーブル11を介してACC電源の給電を受けると説明したが、これに限定されない。電源ケーブル11が、ACC電源に直結されて、監視バッテリ3はACC電源から給電される構成としても良い。また、出力端子11aおよび、入力コネクタ3aはminiUSBのコネクタであると説明したが、miniUSB以外のUSBコネクタであっても良い。また、入出力コネクタ3bおよび第1端子12aは10ピンのコネクタであると説明したが、10ピンに限定されず、ピン数はこれ以上であっても、以下であっても良い。また、ディップスイッチDIPSW36は3個のスイッチを備えると説明したが、スイッチの数を限定するものではない。
また、監視バッテリ3は、電源ケーブル11を介してACC電源から給電されると説明したが、これに限定されない。モバイルバッテリが接続される構成としても良い。
また、監視バッテリ3は1s毎に、内部バッテリ34のバッテリ残量を示す信号を出力すると説明したが、時間は、1sに限らず、1分、3分でも良い。
また、CPU33は、給電元を内部バッテリ34に切替えると、バッテリ切替信号をドライブレコーダ4へ送信すると説明した。このように、ACC電源からの給電状態に変化があったときにドライブレコーダ4にその旨の信号を送信するようにしてもよいが、ACC電源からの給電の有無を示す信号を、例えば1秒間間隔のように、所定時間間隔でドライブレコーダ4に送信すると良い。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいて、監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受け取ると、監視録画モードに移行するか、ドライブレコーダ4の電源をOFFするかを判断すると説明したが、1個ではなく、複数個のバッテリ切替信号に基づき判断すると良い。例えば常時録画モードにおいて、バッテリ切替信号を複数回連続で受けたら監視録画モードに移行するかを判断するようにすると良い。このようにすれば、監視バッテリ3に対して一瞬ACC電源からの給電が途絶え、復帰したときなどに、常時録画モードと監視録画モードとの切替えがなされてしまうことを防止できる。同様に、監視バッテリ3からの複数個の車両切替信号に基づき、常時録画モードへ移行するかを判断するようにすると良い。
また、監視バッテリ3から車両切替信号を受け取り、常時録画可能である場合、ドライブレコーダ4は監視録画モードから常時録画モードへ移行し、常時録画を開始すると説明したが、ドライブレコーダのリセットによって、常時録画モードへの移行を行うようにしても良い。
リセットによって行う構成としては、ドライブレコーダ4自体がリセット処理を行うようにしても良いが、ドライブレコーダ4から監視バッテリ3に対して、所定時間給電をオフするための指示信号を送信し、監視バッテリ3がこの信号を受けたときに、ドライブレコーダ4に対する給電を所定時間停止したのち、給電を再開するようにすると良い。このようにすれば監視録画モードから常時録画モードへの切替えを電源のオフという確実なリセットをかけて行うことができ、常時録画という事故等の状況をより確実に記録できる可能性を高めることができる。例えば、監視録画から常時録画へ移行する際に、監視バッテリ3からの出力を所定時間オフすることでドライブレコーダ4のハードリセットを実行し、確実かつ正常に常時録画を開始することができるようになる。
上記の、ドライブレコーダ4をリセットするために、監視バッテリ3がドライブレコーダ4への給電を停止する所定時間は、例えば監視バッテリ3が給電を停止した後、ドライブレコーダ4が確実にオフすることができる時間以上の時間とすると良い。例えばドライ
ブレコーダがドライブレコーダ4で説明した構成に加え、スーパーキャパシタを備える構成である場合には、スーパーキャパシタ等からの電力を用いてファイルをクローズするのに要する最大時間よりも長い時間とすると良い。例えば3秒程度とすると良い。尚、スーパーキャパシタは、ドライブレコーダが給電されている間に充電され、ドライブレコーダが給電されていない間に放電するものである。また、「ファイルをクローズする」とは、例えばSDカードへのデータの書き込みを完了することである。
ただし、ユーザが例えば駐車のため車両のACC電源をオフしたのち、車両の電動ミラー格納やウィンド閉め忘れがあった場合の操作のため、車両のACC電源をオンして再度オフを行う場合もある。この場合、ACC電源はオンの状態から、オフ、オン、オフが繰り返されることになる。この2回目のオフしたタイミングが、上記の監視バッテリ3がドライブレコーダへの給電を停止している期間内であると、監視録画が継続できなくなるなど、各種の問題が発生しうる。ACC電源がオフからオンに切替えられ、常時録画への移行のために監視バッテリ3が所定時間給電を停止した後、給電の再開時にACC電源がオフとなっている場合があるためである。そこで、この所定時間は、ドライブレコーダへの給電が停止された後、確実にオフできる時間であって、できるだけ短い時間とすると良い。例えば、1.5秒程度とするとよい。このように監視バッテリ3のオフ期間を3秒から1.5秒に短くすることでドライブレコーダへの給電を停止している期間と、車両のACC電源がオフされるタイミングとが重なる確率を減らすことができる。合わせて、この対策により通常の車両のACC電源オンによる監視録画から常時録画開始までの未記録期間を短縮することができる。
また、上記のように、車両のACC電源のオンの状態から、オフ、オン、オフが繰り返される場合があることを発明者らは発見したため、次のように構成してもよい。CPU33は給電元を内部バッテリ34に切替えると、バッテリ切替信号をすぐにドライブレコーダ4へ送信するのではなく、このようなACC電源が短時間オンされる場合の、想定される所定の時間の間、車両のACC電源のオフ状態が継続することを条件として、その所定時間が経過してからバッテリ切替信号をドライブレコーダに対して送信するようにすると良い。例えば、車両のACC電源からの給電がオフになってから所定時間として、例えば20秒間の間継続してACC電源からの給電がオフ状態である場合に、バッテリ切替信号をドライブレコーダに対して送信するようにすると良い。
また、ドライブレコーダは電源が投入された後、制御部は各種の初期化処理等を行ったのち、常時録画を開始するなど、電源投入後、常時録画を開始するまでに、所定の開始時間を要する。さらには、ドライブレコーダの構成によっては、まず常時録画モードで記録を開始するように設計されたものもある。そこで、監視バッテリ3はACC電源からの給電の有無を示す信号を所定時間間隔でドライブレコーダに送信すると良く、ACC電源からの給電を受けてのドライブレコーダへの給電を開始した時点から所定の時間は、車両のACC電源からの給電の有無にかかわらず、車両からの給電がある旨の信号をドライブレコーダに対して出力するとよい。この所定時間は例えば10秒程度とするとよい。
また、ドライブレコーダ4は監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受信すると、規定時間規定時間を命令する信号を送信すると説明したがこれに限定されない。ドライブレコーダ4は、規定時間経過後に、監視バッテリ3に給電を停止すように命令する信号を送信する構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4は監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受信すると、規定時間を命令する信号を送信すると説明したが、規定時間を命令する信号を送信するタイミングはこれに限定されない。ドライブレコーダ4の電源がONされた時、規定時間の設定値が変更された時、所定時間毎に送信する構成としても良い。所定時間は、1s、1分、
3分などである。
また、CPU33は内部バッテリ34の残量を問う信号を受信しない場合、通信機能を備えるドライブレコーダは接続されていないと判断すると説明したが、受信する信号は残量を問う信号に限定されない。規定時間を命令する信号などでも良い。また、ディップスイッチDIPSW36の備えるスイッチを、通信機能を備えるドライブレコーダが接続されているか否かを示す構成としても良い。この場合、該当するスイッチがOFFの場合に、通信機能を備えるドライブレコーダが接続されていないことを示すように構成する。
また、制御部は、画面Sa14~Sa17を表示して、録画条件の設定を受け付けると説明したが、これに限定されない。フレームレートを優先して、録画可能な最長時間を自動決定する機能を有する構成としても良い。制御部は、画面Sa16から遷移する画面Sa20で「録画コマ数」の設定値の変更を受け付けると、「録画コマ数」の設定値に基づいて、「使用可能時間」を算出する。算出した「使用可能時間」以下の最長の「録画時間」の選択肢を、「録画時間」の設定値と決定する。あるいは、解像度を優先して、録画可能な最長時間を自動決定する機能を有する構成としても良い。
また、「監視録画モード」に移行後、SDカード残量が十分でないと制御部が判断し、「監視録画上書き」が「OFF」と設定されている場合、画面Sa6を表示すると説明したが、これに限定されない。この場合、SDカード残量がなければ、監視録画できないため、音と表示でお知らせし、監視録画記録を消すか、監視録画しないかを選択させる画面を表示しても良い。ここで、監視録画記録とは、監視録画により記録された録画データのことである。
また、常時録画モードにおいて、監視バッテリ3からバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、画面Sa1などを表示すると説明したがこれに限定されない。エンジンOFFしたら自動で必要最低限の設定画面に遷移させる構成としても良い。
また、監視バッテリ3は、ドライブレコーダ4からのシリアル通信により送信された設定値を規定時間とすると説明したが、これに限定されない。シリアル通信ではなく、1bitのHi/Low信号を受信して、Hi/Low信号に対応する時間を設定値としても良い。具体的には、監視バッテリ3は、規定時間を示すコマンドと、HiまたはLowの信号を受信する。監視バッテリ3は、信号がHiの場合には3時間、信号がHiの場合には6時間と予め対応する時間を記憶している。監視バッテリ3は、信号のHi/Lowに対応する時間を規定時間に設定する。尚、信号は1bitに限定されず、2bit以上であっても良い。
また、ドライブレコーダ4は設定された「監視マイエリア」の録画条件に従って監視録画すると説明したが、これに限定されない。ドライブレコーダ4は、複数の駐車エリアである「監視マイエリア」毎に録画条件を決定する機能を有する構成としても良い。録画条件とは、監視録画(駐車監視)の必要/不要、フレームレート、録画時間などである。
また、制御部は、JPEG形式の画像データをRAMに記憶すると説明したが、形式を限定するものではない。MP4形式、MP2形式、Hドット264形式、Hドット265形式であっても良い。
また、制御部は、通信速度に応じたビットレートの録画データを送信すると説明したが、送信する録画データのビットレートはこれに限定されない。例えば、通信速度が100Mbpsである場合に、送信時間は長くなるものの、10Mbpsのデータにして送信する構成としても良い。
また、監視録画モードにおける監視録画の設定において、「録画時間」の項目に「フォルダ内全容量」を追加した構成としても良い。「フォルダ内全容量」とは、SDカード残量が無くなるまで、監視録画を実行することを示す。また、「録画時間」が「フォルダ内全容量」とされた場合は、選択肢を赤字表示しない。
また、イベント録画におけるフレームレートを30fps程度とし、解像度を細かくして詳細を記録すると説明したが、監視録画におけるイベント録画のフレームレートを下げて、解像度を粗くしても良い。大型車が通行するときは振動が大きく、イベント録画される場合がある。大型車が通行している場所では、車両に危害を与える人は通行しない場合が多いことが期待される。このため、監視録画におけるイベント録画では、安全と考え、フレームレートを下げて、解像度を粗くしても良い。
また、画面Sa6表示後、所定時間内に「SD」ボタン、または「MENU」ボタンの操作がされなかった場合、無操作タイムアウトすると説明したが、SDカード残量分がある場合には、その分だけ録画し、残容量がない場合には、録画できないため、音と表示でユーザにお知らせし、監視録画記録を消すか録画しないかの選択画面を表示する構成としても良い。
また、制御部は、監視録画モードへの移行条件が満たされていると判断した場合に、監視録画モードへ移行すると説明した。移行条件の項目には、「マイエリア」、「マイキャンセルエリア」などがあると説明したが、これに「時間」を追加して構成しても良い。設定された「時間」と時刻から、監視録画モードへ移行するか否かを判断する構成とすると良い。これにより、ユーザは、例えば、「マイエリア」で夜間だけ監視録画を行うことができる。また、「マイエリア」などとは別に、例えば、「時間」だけで監視録画モードへ移行するか否かを判断する構成としても良い。例えば、朝4時位から6時位を録画したい場合には、一番撮りたい時間(朝5時)を入力すると、その時間は必ず含むように録画する構成とする。バッテリ残量やSDカード容量が足りない場合、その時間の前側を優先するか、後側を優先するか、中心とするかを選択できるようにする。優先設定したほうに重点的に記録の時間帯を割り振る。これにより、ユーザは朝方、車の前のゴミ置き場のゴミを荒らしのが、野良猫かカラスかと知ることができる。
また、「監視マイエリア」の「登録実行」の設定において、GPSセンサからの位置情報に基づいて、地点登録すると説明したが、これに限定されず、ディスプレイ41に地図を表示し、ユーザに地図上の位置を指定させて、地図上の位置を登録する構成としても良い。
また、監視録画にて、例えば、モーションデテクトを用いて、変化が全くない映像の場合には、自動でフレームレートを落とす構成としても良い。さらに、変化があった手前数秒からフレームレートを上げて記録する構成としても良い。
また、監視録画において、ドアの開け閉めでイベントが発生してしまう監視録画開始から、3分間は、イベント録画を行わないと説明したが、イベント録画を行いつつ、ドアとの連動を記録する構成としても良い。このようにすれば、Gセンサの検出した加速度によるイベント録画とドアの記録が重なる部分は、後で録画データ確認するときに、時刻に基づき、除外することも可能となる。
また、オープニング画面を表示した後に、画面に「監視録画中にイベント記録がありました」のメッセージを表示する画面に遷移すると説明したが、エンジンOFFから数秒または、エンジンON前数秒は、イベント録画はするが、エンジンON時に監視機能中にイ
ベントがあったことを報知しない構成としても良い。
また、監視録画モードにおいて、画面Sa4において「監視録画時間」として表示される「使用可能時間」の算出方法は上記に限定されない。ドライブレコーダ4ではなく、監視バッテリ3が、現在通電している電流、即ち、ドライブレコーダ4の消費電流に基づいて供給可能時間を計算する構成としても良い。あるいは、監視バッテリ3は、バッテリ残量のパーセンテージおよび予め設定されている、決め打ちの電流値から供給可能時間を計算する構成としても良い。あるいは、監視バッテリ3は、バッテリ残量のパーセンテージおよび、通信によりドライブレコーダ4の型式を通信で知りその型式より決めた電流値により供給可能時間を計算する構成としても良い。内部バッテリ34は、計算した供給可能時間をドライブレコーダ4へ送信し、制御部は、受信する供給可能時間を「監視録画時間:」の右に表示させる構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4の仕様は、上記した構成が望ましいが、これに限定されない。
ドライブレコーダ4は、カメラを備えると説明したが、カメラを備えるカメラユニットと、制御部を備える本体とを、別体として構成しても良い。この場合、カメラユニットを例えばフロントガラスなどに設置し、本体を例えば、ダッシュボード上などに設置する。
また、ドライブレコーダ4はカメラを備えると説明したが、カメラを2つ備える構成としても良い。この場合、カメラからの2信号をまとめて1信号にし、記憶する構成としても良い。詳しくは、画面を例えば左右2つに分割し、それぞれを2つのカメラ各々が撮影したデータに割り当てるように信号処理する。カメラからの2信号をまとめて1枚に合成する。これにより、録画データのデータ量を低減されることができ、特に送信する場合に、単位時間当たりに送信できる録画データの時間を長くすることができる。また、2分割に限定されず、2つ以上の分割数にしても良い。
また、ディスプレイ41はLCDであると説明したが、これに限定されず、タッチパネルであっても良い。あるいは、ディスプレイを備えない構成としても良い。ディスプレイがない製品である場合には、ユーザはSDカードなどの記録媒体に設定を書き込み、設定が書き込まれたSDカードをドライブレコーダに差し込む。ドライブレコーダは、SDカードを読み込み動作する。尚、SDカードに書き込まれている設定を例えば、不揮発性記憶部に記憶して動作する構成としても良いし、不揮発性記憶部に記憶せずに、適宜、SDカードに記憶されている設定を読み出して動作する構成としても良い。
また、インジケータ35の輝度を昼間と夜間で輝度が可変の構成としても良い。監視録画中に、イベント録画に移行した場合には、夜間でも昼間の明るい輝度で表示する。
ドライブレコーダ4は通信機能を有していると説明したが、通信機能を有していない構成としても良い。この場合、監視バッテリ3のACC電源の供給が遮断さてから給電を継続する規定時間を設定することができないが、監視バッテリ3はディップスイッチDIPSW36を備えているため、ディップスイッチDIPSW36の設定に従って、規定時間だけ給電することができる。
また、監視バッテリ3は規定時間出力すると記載したが、バッテリ残量を全部供給しても良い。
また、例えば、備えるカメラが360度可動する構成としても良い。このようにすれば、車外全周囲監視することができるため、特に監視録画モードにおいて、監視を強化することができる。また、例えば、ドライブレコーダがLoRa(Long Range)方
式の無線通信可能な機能を備え、同様に無線通信可能な付属のリモコンで操作可能な構成としても良い。このようにすれば、離れた場所にいるリモコンを持つユーザに、監視録画のON/OFF、録画時間の定期送信、録画設定の切替え、イベント発生の通報、イベント発生時の静止画の転送とリモコン内への保存を行うことができる。また、また、例えば、ドライブレコーダがWi-Fi通信可能な機能を備える構成とすれば、例えばスマートフォンなどの通信端末と通信することができる。Wi-Fiが届く範囲でイベント録画の録画データを転送する構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4が備える制御部は、CPU、ROM、RAM、不揮発性記憶部などを備えていると説明したがこれに限定されない。例えば、PLD(Programmable Logic Device)などを備え、協同して動作する構成としても良い。
また、車載機器として車両に設置されるドライブレコーダを例示したが、これに限定されず、フォークリフトに設置されても良い。フォークリフトは、業務用に使用される場合が多いため、フォークリフトの稼働エリアにWi-Fiを使用できる環境を整備できることが期待できる。この場合には、フォークリフトの走行中におけるデータ転送を、Wi-Fiを使用する構成とすると良い。
データ転送の方法は上記に限定されない。上記では、ACC電源がOFFされた後に、CPUはRAMに記録されている録画データを読み出して、圧縮して送信すると説明した。これに限定されず、SDカードに記憶されている録画データを読み出して送信する構成としても良い。あるいは、イベント録画の録画データと、常時録画の録画データとで、送信方法を異ならせても良い。例えば、送信するイベント録画の録画データはRAMから読み出して送信しても良い。RAMには送信用に圧縮される前の再生時の画像がSDカードに記憶されている録画データよりもきれいな録画データが記憶されている。一方、常時録画の録画データをSDカードから読み出して送信しても良い。イベント録画は、例えば事故などが記録されている場合が多いため、SDカードに記憶されている録画データよりもきれいな画像である方が事故の詳細を確認することができて良い。また、ACC電源がOFFされた後に、走行中にすでに送信したデータを含めた全部の録画データを均一な画像となるように、均一なビットレートとして送信しても良い。また、イベント録画の録画データに代えて、時刻と位置情報を送信しても良い。また、駐車後に、イベント録画の録画データを先に送信する構成としても良い。また、監視録画の録画データを送信する構成としても良い。また、駐車監視の録画データを送信する構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4は、備えるカメラの向きを変更するように指示を出力する機能を有する構成としても良い。例えば、ゴミ置き場は駐車場の真正面ではなく右斜め前にある場合、ゴミ置き場をとるためには、ドライブレコーダを右斜め前に向け直す必要があるが、ユーザはカメラの向きを変更するのを忘れるおそれがある。そこで、エンジンが切れたら(入ったら)、あるいはGPSセンサが測位する位置情報に応じて、「ドライブレコーダの向きを確認してください」と音声等でお知らせすると良い。向きを登録しておいて、その向きをお知らせするようにしても良いし、音声メモを録音しておき、その音声メモを再生するようにしても良い。さらには、カメラの向きをモーターで自動的に動かす構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4は所定のトリガに従ってイベント録画を行うと説明したが、監視録画モードにおけるトリガは上記に限定されず、駐車場の付帯設備の動作をトリガとしてイベント記録する構成としても良い。ロボット、駐車場が車両に危害を加えてくるおそれがある。駐車場の動作は他人の移動と関連するので、駐車場の付帯設備の動作をトリガとしてイベント記録する構成としても良い。ゲート式の駐車場では、ゲート開閉信号を
受け取り、トリガとしてイベント記録する。地面に設置されたフラップが車両の車体下に接触する、フラップ式の駐車場ではフラップの上げ下げ信号を受け取り、トリガとしてイベント記録する。機械式立体駐車タイプではGセンサで車体の台車の横移動、縦移動に相当する信号でイベント記録するなどすると良い。この場合、立駐で発生するレベルの加速度をイベントと検出する程度に、閾値を設定とすると良い。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、監視録画モードに移行すると説明したが、これに限定されない。また、ドライブレコーダ4は所定のトリガに従ってイベント録画を行うと説明したが、これに限定されない。夏場は駐車しておくと車内が灼熱状態になるため、遠隔で窓の上の方を少しだけ開ける場合がある。このため、窓が開いているときをトリガとしてイベント記録あるいは監視録画モードに移行し、監視記録するようドライブレコーダ4を構成としても良い。尚、少しだけとは、窓は手が入らない程度とすると良い。
また、ドライブレコーダ4は、SDカード残量が十分であると制御部が判断し、バッテリ残量が十分でないと制御部が判断し、「監視録画上書き」が「ON」と設定されている場合、画面Sa5(図5)を表示し、バッテリの残量が低下するのに応じて、画面Sa3に遷移し、電源OFFすると説明したが、これに限定されない。監視録画中に内部バッテリ34が無くなりそうになったら、車両のエンジンスタートさせる機能を有するリモコンにお知らせして、エンジンスタートできるようにし車に発電させて録画を継続させられる機能を有して構成しても良い。また、内部バッテリ34がある程度充電されたらまたエンジンを切るようにしてもよい。予め定めた時間継続したら、さらに録画を続けるかリモコンに問い合わせ指示を表示させ、継続指示が来たら継続する構成としても良い。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、監視録画モードに移行し、監視録画を開始すると説明したが、これに限定されない。また、ドライブレコーダ4は所定のトリガに従ってイベント録画を行うと説明したが、これに限定されない。ドライブレコーダ4をドローンの接近をトリガとして監視録画あるいは監視記録する機能を有して構成しても良い。これにより、ドローンが駐車場に落下して、車両との接触事故を記録することができる。ドローンの接近は、例えば、ドローンが発する電波を検出する、画像認識するなどして検出すると良い。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、監視録画モードに移行すると説明したが、これに限定されない。ナビゲーションの地図データと連動させ、危険度の高いエリアで駐車した場合には録画を自動的にするように構成しても良い。車両位置が危険度の高いエリア内である場合に、監視録画モードに移行する構成としても良い。あるいは録画条件を通常よりレベルの高いものにしても良い。ここで、録画条件を通常よりレベルの高いものにするとは、録画条件の「録画コマ数」を高くして、細かく記録することなどである。危険度の高いエリアとは、例えば、盗難多発地帯、犯罪多発地帯などであり、例えば警視庁のHPで公開されている情報である。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、監視録画モードに移行すると説明したが、これに限定されない。EV充電中での駐車時には録画をするようにする。あるいは録画条件を通常よりレベルの高いものにする。近年、商業施設などにEV充電器が整備されてきている。EV充電中はいたずらされやすいかもしれないため、録画をすることが有効となる。地図データのEVステーションのエリアで判断してもよいし、OBD(On-board diagnostics)等から車両の充電状態を取得して判断してもよい。
また、ドライブレコーダ4は、真夜中など光量が撮影できない光量の場合には監視録画の記録を停止する機能を有した構成としても良い。カメラが備える撮像素子とは別の光センサでの明るさ判断でバッテリからの電源供給を制御すると、省電力とできるため良い。
また、ドライブレコーダ4は、常時録画モードにおいてバッテリ切替信号を受信すると、設定に応じて、監視録画モードに移行して監視録画を開始し、監視録画時間が満了すると、電源OFFすると説明したが、これに限定されない。OBDのCAN(Controller Area Network)を流れるパケットの量が低いときには監視録画の録画を停止し、パケットの量が多いときに監視録画の録画をする機能を有してドライブレコーダ4を構成しても良い。エンジンが切られているにもかかわらずたくさんパケットが流れる状況は車両のセンサが何か車両周りの動作を検知した状況である可能性が高いため、録画することが有効となる。
また、画面Sb25(図14)の説明において、制御部は、「OK」ボタンが押下されると、画面Sb252を表示するとともに、GPSセンサから出力された位置情報を「監視マイエリア」の中心位置として不揮発性記憶部に記録すると説明した。「監視マイエリア」「監視マイキャンセルエリア」として登録する位置が屋内駐車場である場合にはGPSセンサによる位置の取得が困難であったり、位置精度が低かったりする問題が生じる。そこで、例えば登録の操作がされた時点から時間的に遡って、測位できていた位置、あるいは、所定以上の精度で測位できていた位置(GPSの測位精度情報に基づいて判定するとよい。)を登録する位置とするとよい。例えば、所定時間間隔(例えば1秒など)で位置情報(及び測位精度情報)を取得し、その位置情報を位置履歴として記憶しておき、登録の際にその履歴を遡って、測位できていた位置、あるいは、所定以上の精度で測位できていた位置を登録する位置とするとよい。
上述した実施形態に限らず種々の変形例等を取りうる。次に、監視バッテリ3の変形例である変形例1に係る監視バッテリについて、図24~26を用いて説明する。図24に示す様に、変形例1に係る監視バッテリは、監視バッテリが有する機構ケースの正面に、監視バッテリの入力コードが差し込まれる入力コネクタ、出力コードが差し込まれる入出力コネクタ、USBTypeAコネクタ、ディップスイッチ、複数のLEDなどを備える。ここで、入力コードは、監視バッテリ3における電源ケーブル11に相当する。出力コードは、監視バッテリ3におけるケーブル12に相当する。監視バッテリ3の電源ケーブル11は一端にシガープラグを備えると説明したが、アクセサリ電源へ接続される赤コードと、車両の金属部分へ接続される黒コードを備える構成としてもよい。尚、アクセサリ電源とは、エンジンキーと連動してON/OFFする車両のACC電源である。USBTypeAコネクタは、市販品のUSBケーブルなどと接続し、接続されたスマートフォンの充電などを行う。以下、ACC電源をアクセサリ電源と記載する場合がある。
監視バッテリ3のディップスイッチDIPSW36は3個のスイッチを備えると説明したが、図25に示す様に、変形例1に係る監視バッテリは4個のディップスイッチを備える。4個のディップスイッチのON/OFFの組み合わせにより、規定時間を0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、12時間に設定する、もしくは、ディップスイッチによる規定時間の設定を行わないことを設定する。尚、図25のディップスイッチの説明において、上/下とは、各々ディップスイッチのON/OFFのことを示す。
図26に示すように、変形例1に係る監視バッテリのインジケータは6個のLEDを備える。6個のLEDは、監視バッテリにACC電源から電力が供給されている場合に点灯するLED、内蔵電池が充電中に点灯するLED、内蔵バッテリの残量に応じて点灯する4個のLEDである。尚、監視バッテイの内部バッテリは、寿命が低下した場合には、交換できるように構成されている。また、監視バッテリは、運転やエアーバック作動時の妨
げとなるような場所、エアコンやヒーターなどの熱風を受ける場所、直射日光の当たる場所、不安定な場所、配線の噛み込みや被覆の摩擦により、断線やショートしてしまう可能性がある場所、車両の電装機器(アンテナ等含む)などの近くは避けて設置される。
次に、監視バッテリ3の変形例である変形例2に係る監視バッテリについて、図27~31を用いて説明する。図27に示すように、変形例2に係る監視バッテリが有する機構ケースの平面に8個のディップスイッチ、電源スイッチ、表示LEDを備え、左側面に入力端子を備え、正面に出力ケーブルを備える。ここで、入力端子は、監視バッテリ3における入力コネクタ3aに相当する。出力ケーブルは、監視バッテリ3におけるケーブル12に相当する。電源スイッチは監視バッテリの電源のON/OFFを切替えるスイッチであり、電源スイッチがOFFの場合、監視バッテリへの電力の入力および監視バッテリからの電力の出力が遮断される。これにより、ユーザは監視バッテリを安全に取り外すことができる。また、ディップスイッチは、電源スイッチよりも底面近くに設置される。
また、図28に示すように、入力端子に接続される入力コードは、車両のバッテリ電源に接続される赤コード、アクセサリ電源に接続される黄コード、および車両の金属部分へ接続される黒コードを有する。尚、入力コードとは、監視バッテリ3における電源ケーブル11に相当する。このように、監視バッテリは、アクセサリ電源とは別に、エンジンのON/OFFに関係なく常時給電される車両のバッテリ電源からも電源供給を受けるようにしてもよく、充電放電制御部31はバッテリ電源から給電を受けて動作するようにしてもよい。また、図29に示すように、変形例2に係る監視バッテリは、エンジンON時および監視バッテリの動作中に点灯するLEDを備える。
変形例2に係る監視バッテリは、車両のバッテリ電源の電源を監視し、設定電圧(以下、検出電圧と称する)以下になると、監視バッテリからの電力出力を停止する。また、車両のエンジンOFF後、監視バッテリ3と同様に、規定時間(以下、オフタイマーと称する)、電力を出力する。図30に示すように、検出電圧は、3個のディップスイッチにより、12Vと24Vを切り替えられるようにしてもよい。車両のバッテリの仕様が12Vの場合に対応するため、11.6V、11.8V、12V、12.2Vの何れかの設定を受け付ける。同様に、車両のバッテリの仕様が24Vの場合に対応するため、24Vに対して、+0.2V、±0V、-0.2V、-0.4Vの設定を受け付ける。ここで、車両のバッテリの仕様に対して、マイナス側の設定値を2つとプラス側の1つより多くすることで、車両のバッテリが低下した場合にも、監視バッテリは出力を続けることができてよい。図31に示すように、オフタイマーの設定は、変形例1の監視バッテリと同様に、検出電圧の設定とは別の3個のディップスイッチにより受け付ける。図30に示すように、1列に並ぶ8個のディップスイッチの内、3個が検出電圧の設定に割り当てられ、3個がオフタイマーの設定に割り当て、2個は使用されない。検出電圧の設定に使用される3個とオフタイマーの設定に使用される3個の間に使用しない1個を配列することにより、ユーザによる設定ミスが抑制される。
また、データ転送方法の方法4の説明において、画像データは1つのIフレームに対し、複数のPフレームを有していると説明したが、画像データがPフレームを有さない構成としても良い。また、通信用圧縮部45は1s間に3つのIフレームを作成すると説明したが、フレーム数を限定するものではない。1s当たりのIフレームのフレーム数は、3未満でも、4以上でも良い。尚、動きの少ない映像の場合には、フレーム数を少なくし、動きの激しい映像の場合には、フレーム数を多くすると良い。また、データ転送方法の方法1で説明したように、通信用圧縮部45は通信速度に応じて、フレームレート、Iフレームのフレーム数、画像データの圧縮率を変更する構成としても良い。また、通信データの構成は先頭からIフレーム、音声データの順に並ぶと説明したが、音声データの位置を限定するものではない。Iフレームの前、あるいはPフレームの後に位置する構成として
も良い。
また、各フレームに対して通し番号を付与すると説明したが、時系列に並ぶ1通信単位の通信データに対して、通し番号を付与し、1通信単位のなかで、各フレームに通し番号を付与する構成としても良い。例えば、1番目の1通信単位の通信データを番号1、2番目の1通信単位の通信データを番号2とし、1番目の1通信単位の通信データのPフレームを番号1、次のPフレームを番号2とし、2番目の1通信単位の通信データのPフレームも番号1、次のPフレームを番号2とする。このようにすると、何番目の1通信単位の通信データの何番目のフレームであるとのことで、フレームを特定することができる。また、付与する識別子は通し番号に限定されず、ソート可能な識別子であればよい。例えば、時間、日付としても良く、通し番号、時間、日付の任意のものを組み合わせても良い。
また、通信処理のステップS5では、通信データの送信できなかったIフレーム、Pフレーム、1区間分の音声データをSDカード61,62に記憶させると説明したが、通信できた部分も含め、1通信単位の通信データをSDカード61,62に記憶させる構成としても良い。また、通信が回復して再度送信する場合には、1通信単位の通信データを送信する構成としても良い。
また、常時録画の期間中、SDカードインタフェース47は、保存用データの書き込み先をSDカード61とSDカード62との間で例えば10s毎に交互に切替えると説明したが、期間を限定するものではないが、1通信単位の通信データの撮影に要した時間以上の時間とすると良い。
また、送信できなかったためSDカード62に書き込まれた通信データのすべてまたは一部を、SDカード62から読み出させて送信させると説明した。通信処理のステップS9にて、送信できなかったことをRAMに記憶すると説明したが、通信処理のステップS9にて、送信できなかた通信データのすべてまたは一部を特定する識別子に書き込み先のSDカードを特定する識別子を関連付けた情報をRAMに記憶しておき、通信可能となると、その情報を参照して、送信できなかった通信データのすべてまたは一部を記憶しているSDカードを特定する構成としても良い。
また、ドライブレコーダの別例の図19の説明において、通信用圧縮部45は、現在の通信レートに応じて、データ容量を自動可変すると説明した。現在の通信レートに応じて、リアルタイムに伝送ができるように変更するのは、圧縮率に限定されず、フレームレートを変更する構成としても良い。
また、図19に示すドライブレコーダの別例にて、SDカードが2個挿入されていると説明したが、SDカードが1個挿入されている構成としても良い。この場合にも、ドライブレコーダは、SDカードの記憶エリアを保存用エリアと通信用エリアとに分けて、録画データを書き込む構成とすると良い。
また、図20のように1通信単位には1つのIフレームだけを入れても良いが、複数のIフレームを入れるようにしても良い。この時、どのPフレーム群が何れのIフレームに対応するのかを特定可能にすると良い。例えば1つのIフレームに対するPフレームの数を同一にして特定するようにしても良いし、すべてのフレームに通し番号を付すようにしてもよい。1通信単位にIフレームが複数ある場合には、Iフレーム群を先に続けて送信したのち、そのIフレーム群に続くPフレーム群を送信するようにしてもよいが、Iフレーム・Pフレーム・Iフレーム・Pフレーム・・のように交互の順としたフレーム群を1通信単位としても良い。
フレームレートは設定できるようにすると良い。例えば1fps、5fps、10fpsとすると良い。フレームレートによって1通信単位に入れるIフレームの数を変える構成とすると良い。フレームレートが高くなるほど1通信単位に入れるIフレームの数を増やすと良い。
上記実施形態の構成に限定されず、上記実施形態の構成と上記変形例の構成とを任意に組み合わせても良い。また、上記実施形態の一部の構成と上記変形例の一部の構成とを任意に組み合わせても良い。また、「課題を解決するための手段」に記載の一部の構成と上記実施形態の一部の構成と上記変形例の一部の構成とを任意に組み合わせても良い。
1 システム
3 監視バッテリ
3a 入力コネクタ
3b 入出力コネクタ
4 ドライブレコーダ
4a 入出力コネクタ
11 電源ケーブル
12 ケーブル
31 充電放電制御部
34 内部バッテリ
33 CPU
35 インジケータ
36 ディップスイッチDIPSW
47 SDカードインタフェース
52 移動通信インタフェース

Claims (5)

  1. 録画を行うエリアを予め登録しておき、
    ACC電源からの給電を受けておらず、かつ、登録された録画を行うエリアに車両の位置があるときに、ACC電源からの給電を受けているときの録画モードである常時録画モードからACC電源からの給電を受けていないときの録画モードである監視録画モードへと移行させる機能を備えること
    を特徴とするシステム。
  2. 画を行わないエリアを予め登録しておき、登録された録画を行わないエリアに車両の位置があるときに前記監視録画モードへと移行させない機能を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記登録された録画を行わないエリアに車両の位置があるときであっても、所定時間の間にユーザからの前記監視録画モードへと移行をさせる指示を入力したときには前記監視録画モードへと移行させる機能を備えること
    を特徴とする請求項に記載のシステム。
  4. 前記監視録画を行うエリアの予めの登録は、地図を表示し、ユーザに地図上の位置を指定させて、地図上の位置を登録する構成を備えること
    を特徴とする請求項1からのいずれかに記載のシステム。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のシステムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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