JP7283240B2 - インクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェットプリンターには、今まで以上に、印刷の高速化及び印刷物の高画質化が求められている。特に、印刷を高速で行うと、印刷時に発生するカールの影響により、搬送時の詰まりや、スタック不良が引き起こされやすくなる。例えば、特許文献1には、カール及びコックリングを抑制するために、特定の2種類の保湿剤を含み、片方の保湿剤がベタイン類、糖類、尿素類の化合物であって、分子量が100~200の範囲にある、というインク組成物が開示されている。
特開2011-57916号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているインク組成物は、高速で高密度印刷を行った場合には、記録紙にカールが発生しやすいという課題があった。インク組成物の印刷による記録紙のカールには、1次カールと2次カールの2種類がある。1次カールとは、記録紙において、インク組成物が印刷された印刷面側が凸状に湾曲する現象である。2次カールとは、記録紙において、上記印刷面の裏面側が凸状に湾曲する現象である。この1次カール及び2次カールの発生を共に抑制しなければ、カールを低減することにはならない。従来のインク組成物では、1次カールの抑制効果が得られにくかった。
そこで、本発明は、1次カールと2次カールとを抑制させることができるインクジェット記録用インク組成物を提供する。
本願のインクジェット記録用インク組成物は、顔料と、コロイダルシリカと、トリメチルグリシンと、水と、を含み、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以下である。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、コロイダルシリカの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、トリメチルグリシンの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、5.0質量%以上20.0質量%以下であることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物は、ラクタム系溶剤を含むことが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、ラクタム系溶剤の含有量が、コロイダルシリカの含有量以下であることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、ラクタム系溶剤は、2-ピロリジノンであり、2-ピロリジノンの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤を含み、高沸点有機溶剤の含有量が、ラクタム系溶剤の含有量以上、コロイダルシリカの含有量以下であることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、高沸点有機溶剤は、グリセリンであることが好ましい。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、コロイダルシリカは、平均粒子径が5nm以上100nm以下であることが好ましい。
本願のインクジェット記録方法は、上記のインクジェット記録用インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出させる工程を含む。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略斜視図。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
1.インクジェット記録用インク組成物
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録用インク組成物は、顔料と、コロイダルシリカと、トリメチルグリシンと、水と、を含む。以下、インクジェット記録用インク組成物を単に「インク」とも称する。
1-1.顔料
顔料は、有色、黒色、白色、蛍光色のいずれを有していてもよい。また、顔料は、無機顔料であっても、有機顔料であってもよい。本実施形態の顔料としては、特に限定されないが、より具体的には、以下のものが挙げられる。
ブラックインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、カーボンブラックが挙げられ、三菱化学株式会社製の、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B、コロンビアカーボン社製の、Ravenシリーズの5750、5250、5000、3500、1255、700、キャボット社製の、Rega1(登録商標)シリーズの400R、330R、660R、キャボット社製の、Mogul(登録商標)L、キャボット社製の、Monarch(登録商標)シリーズの700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、デグッサ社製の、Color BlackシリーズのFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、デグッサ社製のPrintex(登録商標)シリーズの35、U、V、140U、デグッサ社製の、Special Blackシリーズの6、5、4A、4が挙げられる。
ホワイトインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.(Colour Index Generic Name)ピグメントホワイト 6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、白色の中空樹脂粒子、及び高分子粒子が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、167、172、180が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントレッド 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48:2、48:5、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、及びC.I.ピグメントヴァイオレット 19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントブルー 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:34、15:4、16、18、22、25、60、65、66、及びC.I.バットブルー 4、60が挙げられる。
また、上記以外の顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントグリーン 7、10、C.I.ピグメントブラウン 3、5、25、26、及びC.I.ピグメントオレンジ 1、2、5、7、13、14、15、16、24、34、36、38、40、43、63が挙げられる。
上記顔料は、顔料粒子を分散剤により水に分散させて得られる顔料分散液として、あるいは、顔料粒子表面に化学反応を利用して親水基を導入した表面処理顔料を水に分散させて得られる自己分散型顔料として、又は、ポリマーで被覆された顔料粒子を水に分散させて得られる顔料分散液として、インクに添加されることが好ましい。
顔料粒子の平均粒子径は、好ましくは10nm以上300nm以下である。当該範囲であることで、インク組成物は、より優れた、印刷物の発色性、濡れ摩擦性、及び目詰まり回復性を示す。顔料粒子の平均粒子径は、好ましくは24nm以上であり、より好ましくは40nm以上であり、さらに好ましくは65nm以上である。顔料粒子の平均粒子径は、好ましくは200nm以下であり、より好ましくは150nm以下であり、さらに好ましくは110nm以下である。
本実施形態における顔料は、自己分散型顔料であることが好ましい。自己分散型顔料とは、顔料粒子表面に親水基を導入した顔料である。親水基としては、特に限定されないが、例えば、-OM、-COOM、-CO-、-SO3M、-SO2M、-SO2NH2、-RSO2M、-PO3HM、-PO32、-SO2NHCOR、-NH3、及び-NR3が挙げられる。なお、これらの式中、Mは、それぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、置換基を有していてもよいフェニル基、又は有機アンモニウムであり、Rは、それぞれ独立に、炭素原子数1~12のアルキル基又は置換基を有していてもよいナフチル基である。
自己分散型顔料は、例えば、顔料に上記親水基を結合させることにより製造される。親水基を顔料に結合させる処理としては、特に限定されないが、例えば、真空プラズマ処理、オゾン酸化処理、リン酸処理、液体中で酸化剤により酸化する湿式酸化処理、p-アミノ安息香酸を顔料表面に結合させることによりフェニル基を介してカルボキシル基を結合させる処理が挙げられる。これらの中でも、顔料は、オゾン酸化処理やリン酸化処理されたカーボンブラックであることが好ましく、オゾン酸化処理されたカーボンブラックであることがより好ましい。
自己分散型顔料の市販品としては、例えば、東海カーボン株式会社製のAqua-Black(登録商標)162、オリヱント化学工業株式会社製のマイクロジェット(登録商標)CW-1、キャボット社製のCAB-O-JET(登録商標)200、CAB-O-JET(登録商標)300、CAB-O-JET(登録商標)450Cが挙げられる。
なお、これらの顔料粒子は、1種を単独、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
顔料粒子の含有量は、インクの総量に対して、好ましくは1.0質量%以上20.0質量%以下である。当該範囲であることで、インクは、より優れた、印刷物の発色性、濡れ摩擦性、及び目詰まり回復性を示す。顔料粒子の含有量は、インクの総量に対して、好ましくは3.0質量%以上であり、より好ましくは5.0質量%以上である。そして、顔料粒子の含有量は、インクの総量に対して、好ましくは15.0質量%以下であり、より好ましくは10.0質量%以下である。
1-2.コロイダルシリカ
コロイダルシリカは、酸化ケイ素(SiO2)粒子を水や有機溶媒中に分散したコロイド溶液である。コロイダルシリカは、球形であり、特定の酸・アルカリによってインクジェットインクに安定分散し、シリカの吸湿性などによりカール抑制効果があることが見出された。コロイダルシリカを添加することによる効果は以下のものであり、これは従来では見出されていなかったものである。すなわち、コロイダルシリカをインクに添加することで、1次カール抑制効果が発生する。
コロイダルシリカの平均粒子径が5nm以上100nm以下であることが好ましい。平均粒子径が100nm以下であることにより、沈降が抑制され、分散を安定に保つことができる。また、平均粒子径が5nm以上であることにより、1次カールを効果的に抑制することができる。
コロイダルシリカの平均粒子径は、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。このような粒度分布測定装置としては、例えば、周波数解析法としてホモダイン光学系を採用した大塚電子株式会社製の「ゼータ電位・粒径・分子量測定システム ELSZ2000ZS」(商品名)が挙げられる。なお、本明細書では、「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、個数基準の平均粒子径のことを指すものとする。
コロイダルシリカとしては、市販品を用いることもでき、例えば、日揮触媒化成株式会社製のSI-550、SI-30P、SI-45P、SI-80P、日産化学工業株式会社製のST-30L、MP-1040が挙げられる。
コロイダルシリカの含有量は、その種類及びその添加の効果を勘案して適宜決定されてよいが、インクの総量(100質量%)に対し、2.0質量%以上10.0質量%以下が好ましい。
1-3.トリメチルグリシン
トリメチルグリシンは、化学的に安定な4級アミノ酸であり、分子量が小さい。保湿剤や被記録媒体のカール抑制剤としての機能を有する。特に2次カール抑制効果を有する。
トリメチルグリシンの含有量は、コロイダルシリカの含有量以上で、インクの総量(100質量%)に対し、5.0質量%以上20.0質量%以下が好ましい。上記含有量の範囲であれば、保湿剤や被記録媒体の2次カールの抑制効果がより好適に発現される。
1-4.ラクタム系溶剤
本実施形態のインクは、ラクタム系溶剤を含有する。ラクタム系溶剤を含有することで、本実施形態のインクは、優れた発色性及び濡れ摩擦性を示すことに加えて、優れた目詰まり回復性を示す。
ラクタム系溶剤としては、特に限定されないが、例えば、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、2-ピロリジノン、ε-カプロラクタムが挙げられる。これらのラクタム系溶剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのラクタム系溶剤の中でも、目詰まり回復性をより向上させる観点から、2-ピロリジノン、又はε-カプロラクタムが好ましい。より好ましくは、2-ピロリジノンである。
ラクタム系溶剤の含有量は、コロイダルシリカの含有量以下である。また、ラクタム系溶剤の含有量は、インクの総量に対して、0.1質量%以上20.0質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上10.0質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下である。当該範囲であることで、インクは、より優れた、目詰まり回復性を示す。また、ラクタム系溶剤として2-ピロリジノンを用いる場合には、2-ピロリジノンの含有量は、インクの総量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下とすることが好ましい。
1-5.高沸点有機溶剤
本実施形態のインクは、沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤を含有する。沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリンなどが挙げられる。沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤の含有量は、ラクタム系有機溶剤の含有量以上、コロイダルシリカの含有量以下である。なお、本明細書において沸点とは、標準沸点を指していう。
1-6.その他の有機溶剤
本実施形態のインクは、ラクタム系溶剤及び上記高沸点有機溶剤とは異なる有機溶剤を含有していてもよい。以下、ラクタム系溶剤及び上記高沸点有機溶剤とは異なる有機溶剤を、その他の有機溶剤ともいう。他の有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、ラクタム系溶剤以外の非プロトン性極性溶剤、モノアルコール、アルキルポリオール、及びグリコールエーテルが挙げられる。
ラクタム系溶剤以外の非プロトン性極性溶剤としては、特に限定されないが、例えば、γ‐ブチロラクトン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、2-メチルイミダゾール、及び1,2-ジメチルイミダゾールが挙げられる。
モノアルコールとしては、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、2-ブタノール、tert-ブタノール、イソブタノール、n-ペンタノール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、及びtert-ペンタノールが挙げられる。
アルキルポリオールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)、ジプロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール(1,3-プロパンジオール)、イソブチレングリコール(2-メチル-1,2-プロパンジオール)、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオールなどが挙げられる。また、トリメチロールプロパンなどの20℃で固体のアルキルポリオールをインクに含有させてもよい。
グリコールエーテルとしては、特に限定されないが、例えば、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、及びジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテルが挙げられる。これらのその他の有機溶剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
その他の有機溶剤を含有する場合、その含有量は、インクの総量に対して、好ましくは1.0質量%以上70.0質量%以下である。その他の有機溶剤の含有量は、より好ましくは5.0質量%以上であり、さらに好ましくは10.0質量%以上である。また、その他の有機溶剤の含有量は、より好ましくは50.0質量%以下であり、さらに好ましくは30.0質量%以下である。
1-7.水
本実施形態のインクは、水を含む。水は、インクが記録媒体に付着した後に、乾燥によって蒸発飛散する成分である。水としては、特に限定されないが、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
水の含有量は、インクの総量に対して、好ましくは10.0質量%以上90.0質量%以下である。水の含有量は、より好ましくは40.0質量%以上80.0質量%以下であり、さらに好ましくは50.0質量%以上70.0質量%以下である。
1-8.界面活性剤
本実施形態のインクは、インクジェット記録方式でインクを安定に吐出させることができ、かつ、インクの浸透を適切に制御できる観点から、好ましくは界面活性剤をさらに含有する。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのアルキレンオキサイド付加物、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのアルキレンオキサイド付加物、2,4-ジメチル-5-デシン-4-オールのアルキレンオキサイド付加物及び2,4-ジメチル-5-デシン-4-オールのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、エアープロダクツ社製の、オルフィン(登録商標)104、オルフィンE1010、日信化学工業株式会社製のサーフィノール(登録商標)シリーズの104、465、61、DF110Dが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド化合物が挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
フッ素系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、AGCセイミケミカル株式会社製の、サーフロン(登録商標)シリーズのS144、S145、住友スリーエム株式会社製の、FC-170C、FC-430、フロラード-FC4430、Dupont社製の、FSO、FSO-100、FSN、FSN-100、FS-300、株式会社ネオス製の、FT-250、FT-251が挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサンが挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、BYK Additives & Instruments社製の、BYK(登録商標)-306、BYK-307、BYK-333、BYK-341、BYK-345、BYK-346、BYK-347、BYK-348、BYK-349、信越化学株式会社製の、KF-351A、KF-352A、KF-353、KF-354L、KF-355A、KF-615A、KF-945、KF-640、KF-642、KF-643、KF-6020、X-22-4515、KF-6011、KF-6012、KF-6015、KF-6017等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの界面活性剤の中でも、アセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。
本実施形態のインクが界面活性剤を含有する場合、その含有量は、インクの総量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上3.0質量%以下であることがより好ましく、0.2質量%以上1.0質量%以下であることがさらに好ましい。
1-9.その他の成分
本実施形態のインクは、その他の成分として、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどのpH調整剤、樹脂粒子、溶解助剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防カビ・防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、分散に影響を与える金属イオンを捕獲するための、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレート化剤等の、種々の添加剤を含有していてもよい。
本実施形態のインクは、上述した各成分を任意の順序で混合し、必要に応じてろ過などを実施して不純物や異物などを除去することで調製することができる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネティックスターラーなどの撹拌装置を備えた容器に、各成分を順次添加して撹拌、混合する方法が用いられる。ろ過方法としては、遠心ろ過、フィルターろ過などが採用可能である。
1-10.インクの物性
インクの物性は、その用途や被記録媒体の種類に応じて任意に調節される。被記録媒体については後述する。
インクの20℃における粘度は、1.0mPa・s以上30.0mPa・s以下であることが好ましく、1.5mPa・s以上20mPa・s以下であることがより好ましい。インクの粘度は、20℃において、せん断速度が10s-1のときの粘度をせん断速度が1000s-1のときの粘度で除した値が、1.0以上1.2以下である。上記粘度は、例えば、Pysica社の粘弾性試験機MCR-300を用いて測定することが可能である。
インクの25℃における表面張力は、10mN/m以上40mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN/m以上40mN/m以下であり、さらに好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。25℃における表面張力を、上記の範囲とすることにより、インクジェット法によって印刷を行う際に、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性が向上する。また、被記録媒体に高精細な画像などを形成することができる。なお、インクの表面張力は、例えば、協和界面科学社の自動表面張力計CBVP-Zを用いて測定することができる。具体的には、25℃の環境下にて、白金プレートの一部をインクに浸漬させて測定し、求めることが可能である。
2.インクジェット記録方法
本実施形態のインクジェット記録方法は、本実施形態のインクを、インクジェットヘッドから吐出して被記録媒体へ付着させるインク付着工程(以下、「インク付着工程」ともいう)を含む。以上の構成を有することで、本実施形態のインクジェット記録方法は、優れた発色性を示す印刷物を得ながら、カール抑制効果が得られる。
被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、インクの浸透性が高い電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子若しくはアルミナ粒子から構成されたインク吸収層、又は、ポリビニルアルコール(PVA)若しくはポリビニルピロリドン(PVP)等の親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジェット専用紙)、インクの浸透性が比較的低い一般のオフセット印刷に用いられるアート紙、コート紙、及びキャスト紙が挙げられる。
インク付着工程における、インク打込量は、好ましくは3.6mg/inch2以上である。本実施形態のインクジェット記録方法によれば、本実施形態のインクを使用することで、優れた発色性が得られる。その結果、当該範囲のインク打込量であっても、充分な光学濃度が得られるため、印刷に使用するインクの量を低減することができ、環境負荷を軽減することができる。また、当該インク打込量は、好ましくは6.0mg/inch2以下であり、より好ましくは5.0mg/inch2以下であり、さらに好ましくは4.5mg/inch2以下であり、よりさらに好ましくは4.0mg/inch2以下である。インク打込量が当該範囲であることで、充分な光学濃度を得ながら、インクジェット記録方法によるインク使用量を低減することができる。
本実施形態のインクジェット記録方法は、インクの乾燥を促進するために、記録前、記録中、記録後の、一部又は全てで被記録媒体を加熱する加熱工程をさらに含んでもよい。加熱する手段としては、特に限定されないが、温度が制御できる装置が好ましく、例えば、輻射加熱式のシーズヒーター、輻射加熱式の赤外線ヒーター、接触加熱式のシートヒーター、及び電磁波を用いる加熱装置が挙げられる。加熱温度は、被記録媒体の表面温度として40~80℃が好ましい。さらに、ファン等による送風工程をさらに含んでもよい。
本実施形態のインクジェット記録方法は、上記各工程の他、従来のインクジェット記録方法が有する公知の工程を有していてもよい。
以上に述べたように、本実施形態に係るインクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法によれば、以下の効果を得ることができる。
1次カール及び2次カールの発生を共に抑制することができる。コロイダルシリカにより、1次カールを抑制し、トリメチルグリシンにより、2次カールを抑制する。詳しくは、コロイダルシリカの表面にトリメチルグリシンが保護コロイドを形成するために、コロイダルシリカの含有量は、トリメチルグリシンの含有量以下にすることで、1次カールと2次カールの抑制効果を得ることができる。したがって、1次カール及び2次カールの発生を共に抑制したインクジェット記録用インク組成物を提供することができる。
3.インクジェット記録装置
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置について、図1を参照して説明する。インクジェット記録装置は、インクの微小な液滴を吐出するインクジェット法によって、記録紙に液滴を着弾させて印刷を行う装置である。図1は、実施形態に係るインクジェット記録装置を示す概略斜視図である。本実施形態では、インクジェット記録装置として、インクカートリッジがキャリッジに搭載されたオンキャリッジタイプのプリンターを例に挙げて説明する。なお、図1においては、各部材を認識可能な程度の大きさとするため、各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
本実施形態のプリンター1は、いわゆるシリアルプリンターと呼ばれているものである。シリアルプリンターとは、所定の方向に移動するキャリッジにインクジェットヘッドが搭載されており、キャリッジの移動に伴ってインクジェットヘッドが移動しながら印刷を行うプリンターをいう。
プリンター1は、図1に示すように、インクジェットヘッド3、キャリッジ4、主走査機構5、プラテンローラー6、プリンター1全体の動作を制御する制御部(図示せず)を有している。キャリッジ4は、インクジェットヘッド3を搭載すると共に、インクジェットヘッド3に供給されるインクを収納するインクカートリッジ7a,7b,7c,7d,7e,7fが着脱可能である。
主走査機構5は、キャリッジ4に接続されたタイミングベルト8、タイミングベルト8を駆動するモーター9、ガイド軸10を有している。ガイド軸10は、キャリッジ4の支持部材として、キャリッジ4の走査方向(主走査方向)に架設されている。キャリッジ4は、タイミングベルト8を介してモーター9によって駆動され、ガイド軸10に沿って往復移動が可能である。これにより、主走査機構5は、キャリッジ4を主走査方向に往復移動させる機能を有している。
プラテンローラー6は、印刷を行う記録紙2を、上記主走査方向と直交する副走査方向(記録紙2の長さ方向)に、搬送する機能を有している。そのため、記録紙2は副走査方向に搬送される。また、インクジェットヘッド3が搭載されるキャリッジ4は、記録紙2の幅方向と略一致する主走査方向に往復移動が可能であり、インクジェットヘッド3は記録紙2に対して、主走査方向及び副走査方向へ、相対的に走査が可能となっている。
インクカートリッジ7a,7b,7c,7d,7e,7fは、独立した6つのインクカートリッジである。インクカートリッジ7a,7b,7c,7d,7e,7fには、本実施形態のインクを収納することができる。これらのインクカートリッジには、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、オレンジなどの色を呈するインクが個別に収納され、任意に組み合わせて用いることが可能である。図1では、インクカートリッジの数を6個としているが、これに限定されるものではない。インクカートリッジ7a,7b,7c,7d,7e,7fの底部には、各インクカートリッジに収納されたインクをインクジェットヘッド3へ供給するための供給口(図示せず)が設けられている。
インクジェットヘッド3は、記録紙2と対向する面にノズル面(図示せず)を有している。ノズル面には、複数のノズル(図示せず)からなるノズル列(図示せず)が各色インクに対応して個別に配置されている。各色インクは、各インクカートリッジからインクジェットヘッド3に供給され、インクジェットヘッド3内のアクチュエーター(図示せず)によって、ノズルから液滴として吐出される。吐出されたインクの液滴は記録紙2に着弾し、画像、テキスト、模様、色彩などが記録紙2の印刷領域に形成される。
ここで、インクジェットヘッド3では、駆動手段であるアクチュエーターとして圧電素子を用いているが、この方式に限定されない。例えば、アクチュエーターとしての振動板を静電吸着により変位させる電気機械変換素子や、加熱によって生じる気泡によってインクを液滴として吐出させる電気熱変換素子を用いてもよい。
なお、本実施形態では、インクジェット記録装置としてオンキャリッジタイプのプリンター1を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、インクカートリッジなどのインク収納容器が、キャリッジに搭載されない、オフキャリッジタイプのプリンターであってもよい。また、本発明に用いられるインクジェット記録装置は、上述したシリアルプリンターに限定されるものではなく、インクジェットヘッドが記録紙2の幅と同等以上に広く形成され、インクジェットヘッドが移動せずに印刷を行うラインヘッドプリンターであってもよい。
4.実施例及び比較例
以下、本発明の実施形態を実施例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
4-1.インクの調製
表1は、実施例1から実施例8、及び比較例1から比較例5のインクの組成及び評価結果を示す表である。ここで、以降、実施例1から実施例8を単に実施例ともいい、比較例1から比較例5を単に比較例ともいう。表1に示す含有量で各成分を混合し、室温にて2時間攪拌した後、孔径5μmのメンブランフィルターで濾過して、実施例及び比較例の各インクを調製した。
Figure 0007283240000001
表1に示したインクに含まれる成分の詳細は以下の通りであり。
コロイダルシリカ
・日揮触媒化成株式会社製のSI-30P:平均粒子径10nm
・日揮触媒化成株式会社製のSI-45P:平均粒子径45nm
顔料
・東海カーボン株式会社製のAqua-Black 162:平均粒子径110nm
界面活性剤
・エアープロダクツ社製のオルフィンE1010
・日信化学工業社製のサーフィノール104
ラクタム系溶剤
・2-ピロリジノン
トリメチルグリシン
・東京化成工業社製のトリメチルグリシン
沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤
・グリセリン
その他の有機溶剤
・ブチルトリグリコール(トリエチレングリコールモノブチルエーテル)
ph調整剤
・トリイソプロパノールアミン
なお、表1中に示す含有量の単位は質量%である。-の表記は無添加であることを表す。イオン交換水の欄における残量とは、インク全量が100質量%となるようにイオン交換水を加えたことを意味する。なお、顔料は、公知の分散方法にて顔料分散液としたものを用い、表1における含有量は、顔料の含有量相当である顔料分散液の固形分含有量で表した。
4-2.評価
EPSON製PX-S7050のインクカートリッジに表1に示すインクを入れて実験した。表1には、各評価についての評価結果も示している。以下に各評価の内容について説明する。
・1次カール
各インクが入れられたカートリッジをプリンター(PX-S7050)に装着し、はがきサイズのXerox P紙(富士ゼロックス社製コピー用紙、坪量64g/m2、紙厚88μm;被記録媒体)に温度25℃、湿度50%の環境下において、印刷密度:100%でベタパターンを印刷した。印刷後フェイスダウンで放置した際の、用紙と床面が設置している地点と、用紙端の角度を測定して1次カールの指標として評価した。
(評価基準)
A::最大カール角度90°未満
B:最大カール角度90°以上110°未満
C::最大カール角度110°以上
・2次カール
各インクが入れられたカートリッジをプリンター(PX-S7050)に装着し、A4サイズのXerox P紙(富士ゼロックス社製コピー用紙、坪量64g/m2、紙厚88μm;被記録媒体)に温度25℃、湿度50%の環境下において、印刷密度:100%でベタパターンを印刷した。印刷後フェイスアップで2週間放置した際の、用紙端の床面からの浮き上がり量を測定して2次カールの指標とした。
(評価基準)
A:浮き上がり量10mm未満
B:浮き上がり量10以上20mm未満
C:浮き上がり量20mm以上
・目詰まり回復性
上記2次カール評価の印刷を行った後、インクジェットヘッドをキャッピング位置から外れた状態、換言すればインクジェットヘッドがプラテン上にある状態で温度40℃、湿度20%の環境に放置した。放置後、ノズルが全て正常に吐出するまでのクリーニング回数を数えた。
A:クリーニング回数6回未満
B:クリーニング回数6回以上9回未満
C:クリーニング回数9回以上または回復しなかった
表1より、コロイダルシリカとトリメチルグリシンを含み、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以下である、実施例1~8のインクは、比較例1~5のインクに比べて、1次カールと2次カールの発生が抑制されていることが分かった。
実施例1と、比較例1との結果の対比から、本実施形態のインク及びインクジェット記録方法は、コロイダルシリカを含有し、所定の条件を満たすことで、優れた1次カール抑制効果と、目詰まり回復性が向上することがわかる。
実施例1は、比較例2との結果の対比から、トリメチルグリシンを含有し、所定の条件を満たすことで、優れた1次と2次カールとの抑制効果を得ることがわかる。
実施例1は、比較例3及び5との結果の対比から、コロイダルシリカとトリメチルグリシンを含有し、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以下であることで、優れたカール抑制効果と、目詰まり回復性が向上することがわかる。
実施例1は、比較例4の結果の対比から、コロイダルシリカとトリメチルグリシンを含有し、所定の条件を満たすことで、優れたカール抑制効果を得ることがわかる。
実施例1は、実施例2~8との結果の対比から、粒子径の異なるコロイダルシリカにおいても、コロイダルシリカとトリメチルグリシンを含有し、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以下であることで、優れたカール抑制効果と、目詰まり回復性が向上することがわかる。
実施例3及び5の結果から、コロイダルシリカの含有量が、下限値付近の値であっても、所定の条件を満たすことで、優れたカール抑制効果及び、目詰まり回復性を得ることがわかる。
実施例4及び8の結果から、コロイダルシリカの含有量が、上限値付近の値であっても、所定の条件を満たすことで、優れたカール抑制効果及び、目詰まり回復性を得ることがわかる。
実施例2及び6の結果から、トリメチルグリシンの含有量が、下限値付近の値であっても、所定の条件を満たすことで、優れたカール抑制効果及び、目詰まり回復性を得ることがわかる。
実施例4及び7の結果から、コロイダルシリカの含有量が、上限値付近の値であっても、所定の条件を満たすことで、優れたカール抑制効果及び、目詰まり回復性を得ることがわかる。
一方、比較例1及び4は、コロイダルシリカを含有していないために、1次カールの抑制効果が十分に得られていない。
比較例2及び4は、トリメチルグリシンを含有していないために、2次カールの抑制効果が十分に得られていない。
比較例3及び5は、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以上であるために、2次カールの抑制効果が十分に得られていない。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
インクジェット記録用インク組成物は、顔料と、コロイダルシリカと、トリメチルグリシンと、水と、を含み、コロイダルシリカの含有量が、トリメチルグリシンの含有量以下である。
この構成によれば、1次カール及び2次カールの発生を共に抑制することができる。コロイダルシリカにより、1次カールを抑制し、トリメチルグリシンにより、2次カールを抑制する。詳しくは、コロイダルシリカの浸透抑制効果により、1次カールが抑制される。トリメチルグリシンの保湿性により2次カールの発生を抑える。しかしコロイダルシリカの表面にトリメチルグリシンが保護コロイドを形成するため、トリメチルグリシンの含有量が、コロイダルシリカの含有量以下であると、トリメチルグリシンの2次カール抑制効果が十分に発揮されなくなる。そこで、コロイダルシリカの含有量は、トリメチルグリシンの含有量以下にすることで、1次カールと2次カールの抑制効果を得ることができる。したがって、1次カール及び2次カールの発生を共に抑制したインクジェット記録用インク組成物を提供することができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、コロイダルシリカの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
この構成によれば、コロイダルシリカによる1次カールの抑制効果がより好適に発現される。また、インクジェットヘッドにおいて、インクジェット記録用インク組成物の目詰まり回復性を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、トリメチルグリシンの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、5.0質量%以上20.0質量%以下であることが好ましい。
この構成によれば、トリメチルグリシンによる2次カールの抑制効果がより好適に発現される。また、インクジェットヘッドにおいて、インクジェット記録用インク組成物の目詰まり回復性を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物は、ラクタム系溶剤を含むことが好ましい。
この構成によれば、ラクタム系溶剤は、他の有機溶剤と比べて溶解力が高く、低粘度であるために、目詰まり回復性を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、ラクタム系溶剤の含有量が、コロイダルシリカの含有量以下であることが好ましい。
この構成によれば、1次カール抑制効果がより好適に発現される。また、インクジェットヘッドにおいて、インクジェット記録用インク組成物の目詰まり回復性を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、ラクタム系溶剤は、2-ピロリジノンであり、2-ピロリジノンの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。
この構成によれば、2次カール抑制効果がより好適に発現される。また、インクジェットヘッドにおいて、インクジェット記録用インク組成物の目詰まり回復性を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤を含み、高沸点有機溶剤の含有量が、ラクタム系溶剤の含有量以上、コロイダルシリカの含有量以下であることが好ましい。
この構成によれば、高沸点有機溶剤により、乾燥凝集によるノズル抜けの抑制や、目詰まり回復性能を向上させることができる。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、高沸点有機溶剤は、グリセリンであることが好ましい。
この構成によれば、グリセリンの高保湿力により、2次カール抑制効果がより好適に発現される。
上記のインクジェット記録用インク組成物においては、コロイダルシリカは、平均粒子径が5nm以上100nm以下であることが好ましい。
この構成によれば、平均粒子径が100nm以下であることにより、沈降を抑制し、分散を安定に保つことができる。また、平均粒子径が5nm以上であることにより、1次カールをより好適に抑制する効果が得られる。
インクジェット記録方法は、上記のインクジェット記録用インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出させる工程を含む。
この構成によれば、1次カールと2次カールとを抑制したインクジェット記録方法を提供することができる。
1…プリンター、2…記録紙、3…インクジェットヘッド、4…キャリッジ、5…主走査機構、6…プラテンローラー、7a,7b,7c,7d,7e,7f…インクカートリッジ、8…タイミングベルト、9…モーター、10…ガイド軸。

Claims (8)

  1. 顔料と、コロイダルシリカと、トリメチルグリシンと、水と、を含み、
    前記コロイダルシリカの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上10.0質量%以下であって、
    前記トリメチルグリシンの含有量が、インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、5.0質量%以上20.0質量%以下であって、
    前記コロイダルシリカの含有量が、前記トリメチルグリシンの含有量以下である、イン
    クジェット記録用インク組成物。
  2. ラクタム系溶剤を含む、請求項1記載のインクジェット記録用インク組成物。
  3. 前記ラクタム系溶剤の含有量が、前記コロイダルシリカの含有量以下である、請求項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  4. 前記ラクタム系溶剤は、2-ピロリジノンであり、
    前記2-ピロリジノンの含有量が、前記インクジェット記録用インク組成物の総量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下である、請求項または請求項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  5. 沸点が280℃以上の高沸点有機溶剤を含み、
    前記高沸点有機溶剤の含有量が、前記ラクタム系溶剤の含有量以上、前記コロイダルシリカの含有量以下である、請求項から請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  6. 前記高沸点有機溶剤は、グリセリンである、請求項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  7. 前記コロイダルシリカは、平均粒子径が5nm以上100nm以下である、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出させる工程を含むインクジェット記録方法。
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