JP7272099B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車用タイヤに関する。
従来、トレッド部、サイドウォール部及びビード部を含む自動二輪車用タイヤにおいて、特にトラクションが付加されたときの剛性感の改善が注目されている。例えば、下記特許文献1には、サイドウォールを2層構造とすることで、トラクションが付加されたときの剛性感を改善した二輪自動車用タイヤが提案されている。
特開2018-135023号公報
しかしながら、特許文献1の自動二輪車用タイヤは、後輪に用いられた場合等、大きいトラクションが付加されたときには、ビード部に大きい負荷が作用し変形することがあった。このようなビード部の変形は、自動二輪車用タイヤの剛性感を低下させる原因となり得る。特許文献1の自動二輪車用タイヤは、ビード部の剛性を高くすることで変形を抑制することができるものの、この場合、衝撃や振動の吸収性が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、トラクションが付加されたときの剛性感と吸収性とを両立し得る自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、カーカスとインナーライナーとを含む自動二輪車用タイヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、前記インナーライナーは、前記本体部のタイヤ内腔側に配されたインナー本体部と、前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に配されたインナー外側部とを含むことを特徴とする。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナー外側部は、前記インナー本体部に連なっているのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記サイドウォール部は、タイヤ軸方向の外側に少なくとも一層のサイドウォールゴムを含み、前記インナー外側部は、前記サイドウォールゴムと前記折返し部との間に配されるのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向の最も内側に位置する第1サイドウォールゴムと、前記第1サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォールゴムとを含み、前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記第1サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記第2サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の内端よりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記ビード部は、リムとの接触部に配されたチェーファーを含み、前記インナー外側部は、前記チェーファーと前記折返し部との間に配されるのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記チェーファーは、キャンバス及び硬質ゴムの少なくとも1つを含むのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記チェーファーのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外側面よりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記カーカスのタイヤ軸方向の最大幅部よりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、前記インナーライナーは、前記カーカスプライに沿って配されるのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤにおいて、インナーライナーは、本体部のタイヤ内腔側に配されたインナー本体部と、折返し部のタイヤ軸方向外側に配されたインナー外側部とを含んでいる。
このようなインナー外側部は、ビード部を補強し、トラクションが付加されたときの自動二輪車用タイヤの剛性感を向上させることができる。また、インナー外側部は、インナー本体部と同じインナーライナーであるため、ビード部の剛性が過度に高くなることを抑制し、良好な吸収性を維持することができる。このため、本発明の自動二輪車用タイヤは、トラクションが付加されたときの剛性感と衝撃や振動の吸収性とを両立させることができる。
本実施形態の自動二輪車用タイヤの断面図である。 サイドウォール部及びビード部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の自動二輪車用タイヤ1(以下、単に「タイヤ1」ということがある。)の正規状態のタイヤ子午線断面図である。ここで、「正規状態」は、タイヤ1が正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧となるように調整され、しかも無負荷の状態である。本明細書では、特に断りがない限り、タイヤ1の各部の寸法は、正規状態で測定された値である。
また、「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
また、「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、少なくともカーカス6のタイヤ内腔側に配されるインナーライナー7とを含んでいる。
カーカス6は、例えば、少なくとも1枚のカーカスプライ8を有している。カーカスプライ8は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部8aと、本体部8aに連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返す折返し部8bとを含むのが望ましい。
本実施形態のインナーライナー7は、本体部8aのタイヤ内腔側に配されたインナー本体部7aと、折返し部8bのタイヤ軸方向の外側に配されたインナー外側部7bとを含んでいる。このようなインナー外側部7bは、ビード部4を補強し、トラクションが付加されたときのタイヤ1の剛性感を向上させることができる。また、インナー外側部7bは、インナー本体部7aと同じインナーライナー7であるため、ビード部4の剛性が過度に高くなることを抑制し、タイヤ1の良好な吸収性を維持することができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、トラクションが付加されたときの剛性感と衝撃や振動の吸収性とを両立させることができる。
より好ましい態様として、タイヤ1は、カーカス6のタイヤ半径方向の外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層9を含んでいる。ベルト層9は、例えば、少なくとも1枚のベルトプライ9Aを有している。ベルトプライ9Aは、例えば、タイヤ周方向に延びる複数のベルトコードを含んでいる。ベルトコードは、例えば、スチールワイヤにより形成されている。このようなベルト層9は、トレッド部2の剛性を向上させることができる。
本実施形態のカーカスプライ8は、インナーライナー7側に配された第1カーカスプライ8Aと、ベルトプライ9A側に配された第2カーカスプライ8Bとを含んでいる。第1カーカスプライ8A及び第2カーカスプライ8Bは、それぞれ、本体部8aと折返し部8bとを含むのが望ましい。
カーカスプライ8は、例えば、タイヤ周方向に対して傾斜して延びる複数のカーカスコードを含んでいる。カーカスコードは、例えば、スチールワイヤにより形成されている。本実施形態の第1カーカスプライ8Aのカーカスコードは、第2カーカスプライ8Bのカーカスコードの傾斜方向と反対方向に傾斜している。このようなカーカスプライ8は、第1カーカスプライ8Aと第2カーカスプライ8Bとが協働して、トレッド部2の剛性を向上させることができる。
図2は、サイドウォール部3及びビード部4の拡大断面図である。図2に示されるように、第1カーカスプライ8Aの折返し部8bのタイヤ半径方向の外端8Aeは、第2カーカスプライ8Bの折返し部8bのタイヤ半径方向の外端8Beよりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。
このため、本実施形態の第1カーカスプライ8Aの外端8AeのビードベースラインBLからの高さH1は、第2カーカスプライ8Bの外端8BeのビードベースラインBLからの高さH2よりも大きい。このようなカーカスプライ8は、第1カーカスプライ8Aの外端8Aeと第2カーカスプライ8Bの外端8Beとが異なる高さに位置するので、外端8Ae、8Beを起点とする破損を抑制し、タイヤ1の耐久性を向上させることができる。
第1カーカスプライ8Aは、カーカス6のタイヤ軸方向の最大幅部6oよりもタイヤ半径方向の外側まで延びるのが望ましい。このため、本実施形態の第1カーカスプライ8Aの外端8Aeの高さH1は、カーカス6の最大幅部6oのビードベースラインBLからの高さH3よりも大きい。このような第1カーカスプライ8Aは、サイドウォール部3を補強し、トラクションが付加されたときのタイヤ1の剛性感を向上させることができる。
カーカス6の最大幅部6oの高さH3は、好ましくは、30~40mmである。最大幅部6oの高さH3が30mmよりも小さいと、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなり、タイヤ1の吸収性が大きく低下するおそれがある。最大幅部6oの高さH3が40mmよりも大きいと、サイドウォール部3の剛性が不足するおそれがある。
インナーライナー7のインナー外側部7bのタイヤ半径方向の外端7eは、カーカス6の最大幅部6oよりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態のインナー外側部7bの外端7eのビードベースラインBLからの高さH4は、カーカス6の最大幅部6oの高さH3よりも小さい。このようなインナー外側部7bは、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなることを抑制し、タイヤ1の良好な吸収性を維持することができる。
本実施形態のサイドウォール部3は、タイヤ軸方向の外側に少なくとも一層のサイドウォールゴム10を含んでいる。このようなサイドウォールゴム10は、サイドウォール部3を補強し、トラクションが付加されたときのタイヤ1の剛性感を向上させることができる。
本実施形態のサイドウォールゴム10は、タイヤ半径方向の最も内側に位置する第1サイドウォールゴム10Aと、第1サイドウォールゴム10Aのタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォールゴム10Bとを含んでいる。このようなサイドウォールゴム10は、第1サイドウォールゴム10Aと第2サイドウォールゴム10Bとが協働して、サイドウォール部3の剛性を向上させることができる。
第1サイドウォールゴム10Aのタイヤ半径方向の外端10Aeは、第2サイドウォールゴム10Bのタイヤ半径方向の内端10Beよりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態の第1サイドウォールゴム10Aの外端10AeのビードベースラインBLからの高さH5は、第2サイドウォールゴム10Bの内端10BeのビードベースラインBLからの高さH6よりも大きい。このようなサイドウォールゴム10は、第1サイドウォールゴム10Aと第2サイドウォールゴム10Bとが重複する部分を有するので、サイドウォール部3の剛性をより向上させることができる。
第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeは、カーカス6の最大幅部6oよりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態の第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeの高さH5は、カーカス6の最大幅部6oの高さH3よりも小さい。このようなサイドウォールゴム10は、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなることを抑制し、タイヤ1の良好な吸収性を維持することができる。
第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeの高さH5は、好ましくは、25~35mmである。第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeの高さH5が25mmよりも小さいと、サイドウォール部3の剛性の向上効果が低下するおそれがある。第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeの高さH5が35mmよりも大きいと、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなり、タイヤ1の吸収性が大きく低下するおそれがある。
本実施形態のインナーライナー7のインナー外側部7bは、サイドウォールゴム10とカーカスプライ8の折返し部8bとの間に配されている。このようなインナー外側部7bは、ビード部4からサイドウォール部3の下方部分を補強し、トラクションが付加されたときのタイヤ1の剛性感を向上させることができる。
インナー外側部7bの外端7eは、第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeよりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態のインナー外側部7bの外端7eの高さHは、第1サイドウォールゴム10Aの外端10Aeの高さHよりも小さい。このようなインナー外側部7bは、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなることを抑制し、タイヤ1の良好な吸収性を維持することができる。
インナー外側部7bの外端7eは、第2サイドウォールゴム10Bの内端10Beよりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態のインナー外側部7bの外端7eの高さHは、第2サイドウォールゴム10Bの内端10Beの高さHよりも大きい。このようなインナー外側部7bは、ビード部4の剛性を確実に向上させることができる。
本実施形態のインナーライナー7は、インナー外側部7bが、インナー本体部7aに連なっている。このようなインナーライナー7は、インナー本体部7aとインナー外側部7bとを一体的に貼り付けることができるので、タイヤ1の生産性を向上させることができる。
インナーライナー7は、カーカスプライ8に沿って配されるのが望ましい。本実施形態のインナーライナー7のインナー本体部7aは、カーカスプライ8の本体部8aに沿って配されている。また、本実施形態のインナーライナー7のインナー外側部7bは、カーカスプライ8の折返し部8bに沿って配されている。このため、本実施形態のインナーライナー7は、ビードコア5の回りを折り返されている。このようなインナーライナー7は、生産時にカーカスプライ8に重ねて配することができ、タイヤ1の生産性をより向上させることができる。
インナーライナー7は、例えば、空気の非透過性に優れた第1層(図示省略)と、カーカスプライ8との接着性に優れた第2層(図示省略)とを含んでいてもよい。この場合、インナー本体部7aは、タイヤ内腔側に第1層が配されるのが望ましい。インナー外側部7bは、第2層のみから形成されていてもよい。このようなインナーライナー7は、カーカスプライ8との接着性が良好であり、タイヤ1の生産性を向上させることができる。
本実施形態のビード部4は、リム(図示省略)との接触部に配されたチェーファー11を含んでいる。このようなチェーファー11は、ビード部4を補強し、ビード部4の剛性を向上させることができる。
チェーファー11は、例えば、キャンバス及び硬質ゴムの少なくとも1つを含んでいる。このようなチェーファー11は、耐摩耗性に優れており、リムとの接触部における摩耗を抑制し、タイヤ1の耐久性を向上させることができる。
本実施形態のインナーライナー7のインナー外側部7bは、チェーファー11とカーカスプライ8の折返し部8bとの間に配されている。このようなインナー外側部7bは、チェーファー11と協働してビード部4の剛性を向上させることができる。
インナー外側部7bの外端7eは、チェーファー11のタイヤ半径方向の外端11eよりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態のインナー外側部7bの外端7eの高さHは、チェーファー11の外端11eのビードベースラインBLからの高さH7よりも小さい。このようなインナー外側部7bは、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなることを抑制し、タイヤ1の良好な吸収性を維持することができる。
インナー外側部7bの外端7eは、ビードコア5のタイヤ半径方向の外側面5eよりもタイヤ半径方向の外側に位置するのが望ましい。このため、本実施形態のインナー外側部7bの外端7eの高さHは、ビードコア5の外側面5eのビードベースラインBLからの高さH8よりも大きい。このようなインナー外側部7bは、ビード部4の剛性を確実に向上させることができる。
インナー外側部7bの外端7eの高さHは、好ましくは、10~30mmである。インナー外側部7bの外端7eの高さH0mmよりも小さいと、ビード部4の剛性の向上効果が小さくなるおそれがある。インナー外側部7bの外端7eの高さHが30mmよりも大きいと、サイドウォール部3の剛性が過度に高くなり、タイヤ1の吸収性が大きく低下するおそれがある。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1に示す基本構造をなす自動二輪車用タイヤが、実施例として、表1の仕様に基づいて試作された。また、比較例として、インナー外側部を有しない自動二輪車用タイヤが、表1の仕様に基づいて試作された。これら試作タイヤがテスト車両の全輪に装着され、トラクション付加時の剛性感と吸収性とがテストされた。
各試作タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
テスト車両:大型自動二輪車
前輪タイヤサイズ:120/70ZR17
後輪タイヤサイズ:200/55ZR17
前輪空気圧:250kPa
後輪空気圧:290kPa
カーカスの最大幅部の高さH3:35mm
第1サイドウォールゴムの外端の高さH5:27mm
<トラクション付加時の剛性感>
各試作タイヤを装着したテスト車両で、テストライダーが、ドライ路面の舗装路のテストコースを走行した。テストコースのコーナーでトラクションを付加したときの剛性感が、テストライダーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする指数であり、数値が大きいほど、トラクションが付加されたときの剛性感に優れていることを示す。
<吸収性>
各試作タイヤを装着したテスト車両で、ドライ路面の舗装路のテストコースを走行したときの衝撃や振動の吸収性が、テストライダーの官能により評価された。結果は、比較例を100とする指数であり、数値が大きいほど、吸収性に優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007272099000001
テストの結果、実施例の自動二輪車用タイヤは、比較例に対して、同等の吸収性を維持しつつトラクション付加時の剛性感が向上しており、トラクションが付加されたときの剛性感と吸収性とを両立させていることが確認できた。
1 自動二輪車用タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 インナーライナー
7a インナー本体部
7b インナー外側部
8 カーカスプライ
8a 本体部
8b 折返し部

Claims (10)

  1. カーカスとインナーライナーとを含む自動二輪車用タイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    前記インナーライナーは、前記本体部のタイヤ内腔側に配されたインナー本体部と、前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に配されたインナー外側部とを含み、
    前記サイドウォール部は、タイヤ軸方向の外側に少なくとも一層のサイドウォールゴムを含み、
    前記インナー外側部は、前記サイドウォールゴムと前記折返し部との間に配される
    自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向の最も内側に位置する第1サイドウォールゴムと、前記第1サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォールゴムとを含み、
    前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記第1サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置する、請求項に記載の自動二輪車用タイヤ。
  3. 前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記第2サイドウォールゴムのタイヤ半径方向の内端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項に記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. カーカスとインナーライナーとを含む自動二輪車用タイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    前記インナーライナーは、前記本体部のタイヤ内腔側に配されたインナー本体部と、前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に配されたインナー外側部とを含み、
    前記ビード部は、リムとの接触部に配されたチェーファーを含み、
    前記インナー外側部は、前記チェーファーと前記折返し部との間に配される、
    自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記チェーファーは、キャンバス及び硬質ゴムの少なくとも1つを含む、請求項に記載の自動二輪車用タイヤ。
  6. 前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記チェーファーのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置する、請求項4又は5に記載の自動二輪車用タイヤ。
  7. カーカスとインナーライナーとを含む自動二輪車用タイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    前記インナーライナーは、前記本体部のタイヤ内腔側に配されたインナー本体部と、前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に配されたインナー外側部とを含み、
    前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記カーカスのタイヤ軸方向の最大幅部よりもタイヤ半径方向の内側に位置する、
    自動二輪車用タイヤ。
  8. 前記インナー外側部は、前記インナー本体部に連なっている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
  9. 前記インナー外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外側面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
  10. 前記インナーライナーは、前記カーカスプライに沿って配される、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
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