JP5461874B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、ビードコア及びビードフィラーを含む一対のビード部と、一方のビード部から他方のビード部にかけて設けられたカーカス層とを備えるタイヤに関し、特に、タイヤの重量を増加させることなく、操縦安定性をさらに向上できるタイヤに関する。
従来、自動車に装着されるタイヤ、特に、扁平率が低く、車両の高速安定性能や、旋回性能等、いわゆるスポーツ走行性能が優れたタイヤでは、スポーツ走行性能の向上に伴い、操縦安定性能に対しても、更なる向上が要求されるため、2層からなるカーカス層を備える方法や、サイドウォール部全体に有機繊維などの補強層を追加する方法が広く知られている(特許文献1参照)。
特開2002−321510号公報(第3−4頁、第1図)
ところで、近年、自動車に対して燃費の向上が更に要求される傾向にある。しかしながら、上述した従来のタイヤには次のような問題があった。すなわち、2層からなるカーカス層又はサイドウォール部全体に有機繊維などの補強層を備えたタイヤでは、サイドウォール部の剛性が高まる反面、タイヤの重量が増加してしまうため、自動車の燃費が悪くなる。つまり、タイヤの重量の抑制と、操縦安定性能の向上との両立には、改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、タイヤの重量を増加させることなく、操縦安定性をさらに向上できるタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。少なくともビードコア(ビードコア10a)及びビードフィラー(ビードフィラー10b)を含む一対のビード部(ビード部10)と、一方のビード部から他方のビード部にかけて設けられたカーカス層(カーカス層20)とを備えるタイヤであって、ビードフィラーに沿って、タイヤ径方向外側に延びる補強層(例えば、補強層30)を備え、補強層のタイヤ径方向内側端部(端部32)は、タイヤが装着されるリムのタイヤ径方向外側端部を示す基準線であるリムベースライン(リムベースラインBL)よりもタイヤ径方向外側に位置し、補強層のタイヤ径方向外側端部(端部34)は、タイヤの断面高さ(断面高さH1)に対して、55%以下の領域に位置することを要旨とする。
このようなタイヤによれば、補強層のタイヤ径方向内側端部は、リムベースラインよりも、タイヤ径方向外側に位置する。このため、補強層は、ビード部の近傍で、タイヤをリム・ホイールに組んだ際に、リムに密着する部分よりもタイヤ径方向外側の領域を補強することができる。なお、このようなタイヤにおいて、リムベースラインよりもタイヤ径方向内側に位置する領域には、密着したリムにより補強されるため、車両走行時にタイヤの剛性に影響を及ぼすようなせん断力が発生しない。
補強層は、タイヤの断面高さに対して、タイヤ径方向外側に位置するほどに操縦安定性を向上できる。これに対して、補強層のタイヤ径方向外側端部は、タイヤの断面高さに対して、55%以下の領域に位置する。このため、補強層は、タイヤの重量を過度に増加させることなく、操縦安定性を向上できる。なお、補強層のタイヤ径方向外側端部は、タイヤの断面高さに対して、55%よりも大きい領域に位置する場合、タイヤの転動により生じる遠心力が大きくなる。このため、タイヤの重量の増大による制動性能の低下が生じてしまう。
つまり、このようなタイヤによれば、補強層は、必要な領域のみを補強できるため、タイヤの重量を過度に増加させることなく、操縦安定性を更に向上できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、補強層の弾性率は、カーカス層の弾性率よりも高いことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、補強層のタイヤ径方向内側端部は、ビードコアのタイヤ径方向外側端部からタイヤ径方向外側7mm以上17mm以下までの領域に位置し、補強層のタイヤ径方向外側端部は、タイヤの断面高さに対して、45%以上50%以下の領域に位置することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れか一つの特徴に係り、カーカス層のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層(ベルト層12)を備え、カーカス層は、ビードコアのトレッド幅方向外側に折り返され、タイヤ径方向外側に延びる折り返し部(折り返し部22)を備え、折り返し部のタイヤ径方向外側の端部(端部22a)は、ベルト層のタイヤ径方向内側に位置し、ベルト層に覆われることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、タイヤの重量を増加させることなく、操縦安定性をさらに向上できるタイヤを提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。 本発明のその他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面図である。
次に、本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)タイヤの全体構成、(2)比較評価、(3)作用・効果、及び(4)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)タイヤの全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面図である。図3(a)は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図3(b)は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のカーカス層20の側面図であり、カーカス層20を構成する、カーカスコード24と、補強層30を構成する補強コード36との配置関係を説明する図である。
空気入りタイヤ1は、扁平率が低いタイヤであり、高速安定性能や、旋回性能等を有する、いわゆる高性能な乗用四輪自動車に装着される。
空気入りタイヤ1を構成する各部位について、説明する。具体的には、(1.1)ビード部、(1.2)カーカス層、(1.3)ベルト層、及び(1.4)補強層について説明する。
(1.1)ビード部
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む一対のビード部10を備える。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
(1.2)カーカス層
空気入りタイヤ1は、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて設けられたカーカス層20を備える。カーカス層20は、カーカスコード24(後述)と、カーカスコード24を覆うゴムとにより構成され、空気入りタイヤ1の骨格を形成する。空気入りタイヤ1は、扁平率が低いタイヤであるため、カーカス層20は、トレッド部に位置するカーカス層20のトレッド幅方向Wに沿った長さに対して、サイドウォール部に位置するカーカス層20のタイヤ径方向Dに沿った長さが短い。
カーカス層20は、ビードコア10aのトレッド幅方向外側に折り返され、タイヤ径方向外側に延びる折り返し部22を備える。折り返し部22のタイヤ径方向外側の端部22aは、ベルト層12のタイヤ径方向内側に位置し、ベルト層12に覆われる。具体的には、端部22aは、タイヤ径方向Dにおいて、第1ベルト層12aと、カーカス層20との間に位置する。カーカス層20は、折り返し部22の端部22aが、第1ベルト層12aと、カーカス層20との間に位置するように折り返される、いわゆる、エンベローブ構造を用いて形成される。
(1.3)ベルト層
空気入りタイヤ1は、トレッド幅方向Wに沿って配設され、カーカス層20のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層12を備える。具体的には、空気入りタイヤ1は、カーカス層20のタイヤ径方向外側に配設される第1ベルト層12aと、第1ベルト層12aのタイヤ径方向外側に配設される第2ベルト層12bとを備える。第1ベルト層12a及び第2ベルト層12bは、スチールによって形成される。
(1.4)補強層
空気入りタイヤ1は、カーカス層20を補強する補強層を備える。具体的には、空気入りタイヤ1は、一対のビードフィラー10bに沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の補強層30を備える。具体的には、補強層30は、ビードフィラー10bのトレッド幅方向内側に位置する。補強層30の弾性率は、カーカス層20の弾性率よりも高い。補強層30は、補強コード36(後述)と、カーカスコード24を覆うゴムとにより構成される。
図2に示すように、補強層30のタイヤ径方向内側端部である端部32は、ビードコア10aのタイヤ径方向外側に位置する。また、端部32は、リムベースラインBLのタイヤ径方向外側に位置する。なお、リムベースラインBLは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)、TRA(米国タイヤ・リム協会)及びETRTO(欧州タイヤ・リム技術機関)のリム規格で定められるリム径を決めるタイヤ軸方向線として定義される。具体的には、端部32は、ビードコア10aのタイヤ径方向外側端部よりもタイヤ径方向外側7mm以上、17mm以下までの領域に位置する。
補強層30のタイヤ径方向外側端部である端部34は、タイヤの断面高さH1に対して、55%以下の領域に位置する。
なお、タイヤの断面高さH1とは、タイヤ径方向Dに沿ったリムベースラインBLからタイヤのタイヤ径方向外側端部までの高さを示す。つまり、タイヤ径方向Dに沿ったリムベースラインBLから端部34までの高さH2は、断面高さH1の55%以下に設定される。端部34は、断面高さH1に対して、45%以上50%以下の領域に位置することがより好ましい。
図3に示すように、カーカス層20を構成するカーカスコード24は、タイヤ径方向Dに沿って、設けられている。また、補強層30を構成する補強コード36は、カーカスコード24に沿った直線に対して、傾斜角θ1を有するように設けられる。例えば、傾斜角θ1は、45度に設定されている。補強コード36は、カーカスコード24に沿った直線であるラジアル方向に対して、傾斜角θ1を有するように設けられるとも言える。
(2)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(2.1)評価方法、(2.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(2.1)評価方法
比較例1乃至3及び実施例1、2の空気入りタイヤを用いて、ドライバーによるフィーリング評価、重量測定、製造コスト評価を行った。比較評価に用いた比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、具体的に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :235/40R18
・ リムサイズ : ETRTO記載の標準リムサイズ
・ 内圧条件(フロント/リア) : 240/220kPa
・ 荷重条件 : 車両本体に運転者1名+60kg相当の搭載
・ 試験車種 : FFセダン(排気量2000cc)
・ 試験コース(条件) :周回コース(乾燥路面)
・ 評価方法 :
(操縦安定性評価):各空気入りタイヤについて、ドライバーによるテストコースでのフィーリング評価。評価結果は、10点満点で評価。7点以上で市場投入しても問題ないとされている。
(重量測定):各空気入りタイヤについて重量を測定した。なお、測定結果は、比較例1に係る空気入りタイヤの重量を100として指数表示した。指数値が大きい程、重量が大きいことを示す。
(製造コスト評価):各空気入りタイヤについて、製造にかかる費用を評価した。なお、評価結果は、比較例1に係る空気入りタイヤの重量を100として指数表示した。指数値が大きい程、製造コストが高いことを示す。
比較例1乃至3及び実施例1、2の空気入りタイヤは、補強層の有無、補強層の構成、カーカス層の構成以外の構成は、同一である。
比較例1に係る空気入りタイヤには、補強層が備えられておらず、エンベローブ構造のカーカス層が備えられている。
比較例2に係る空気入りタイヤには、補強層が備えられておらず、ベルト層まで至らない折り返し部を含む、2層のカーカス層が備えられている。
比較例3に係る空気入りタイヤには、リムベースラインBLよりもタイヤ径方向内側の範囲を含む広範囲に延びる補強層が備えられており、エンベローブ構造のカーカス層が備えられている。
実施例1、2に係る空気入りタイヤには、タイヤ径方向内側端部が、ビードコアのタイヤ径方向外側端部からタイヤ径方向外側17mmの領域と、タイヤ径方向外側端部が、タイヤの断面高さに対して、50%の領域に位置する補強層が備えられている。
実施例1と、実施例2とに係る空気入りタイヤは、補強層の弾性率が異なっている。
(2.2)評価結果
上述した比較例1乃至3及び実施例1、2に係る空気入りタイヤを用いた評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005461874
実施例1、2に係る空気入りタイヤは、比較例1に係る空気入りタイヤと比べて略同等の重量を維持しつつ、操縦安定性を向上できた。特に、実施例2に係る空気入りタイヤは、実施例1に係る空気入りタイヤと比べて略同等の重量を維持しつつ、操縦安定性を更に向上できた。
比較例2に係る空気入りタイヤは、比較例1に係る空気入りタイヤと比べて、操縦安定性を向上できたものの、重量が増加している。
比較例3に係る空気入りタイヤは、実施例2に係る空気入りタイヤと比べて、同等の重量を示したが、操縦安定性で劣る。また、実施例1に係る空気入りタイヤと比べて、同等の操縦安定性を示したが、重量が増加している。
(3)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、補強層30のタイヤ径方向内側端部である端部32は、リムベースラインBLよりも、タイヤ径方向外側に位置する。このため、補強層30は、ビード部10の近傍で、空気入りタイヤ1をリム・ホイールに組んだ際に、リムに密着する部分よりもタイヤ径方向外側の領域を補強することができる。なお、このような空気入りタイヤ1において、リムベースラインBLよりもタイヤ径方向内側に位置する領域には、密着したリムにより補強されるため、車両走行時に空気入りタイヤ1の剛性に影響を及ぼすようなせん断力が発生しない。
補強層30は、空気入りタイヤ1の断面高さH1に対して、タイヤ径方向外側に位置するほどに操縦安定性を向上できる。これに対して、補強層30のタイヤ径方向外側端部は、空気入りタイヤ1の断面高さH1に対して、55%以下の領域に位置する。このため、補強層30は、タイヤの重量を過度に増加させることなく、操縦安定性を向上できる。なお、補強層30のタイヤ径方向外側端部は、空気入りタイヤ1の断面高さH1に対して、55%よりも大きい領域に位置する場合、空気入りタイヤ1の転動により生じる遠心力が大きくなる。このため、タイヤの重量の増大による制動性能の低下が生じてしまう。
つまり、このような空気入りタイヤ1によれば、補強層30は、必要な領域のみを補強できるため、タイヤの重量を過度に増加させることなく、操縦安定性を更に向上できる。また、タイヤの重量を過度に増加させることを抑制できるため、空気入りタイヤ1を装着する車両の燃費が悪化することも抑制できる。
本実施形態では、補強層30の弾性率は、カーカス層20の弾性率よりも高いため、補強層30は、タイヤの重量を過度に増加させることなく、カーカス層20を効果的に補強できる。従って、補強層30は、空気入りタイヤ1の操縦安定性を更に向上できる。
本実施形態では、補強層30のタイヤ径方向内側端部である端部32は、ビードコア10aのタイヤ径方向外側端部からタイヤ径方向外側7mm以上17mm以下までの領域に位置し、補強層30のタイヤ径方向外側端部である端部34は、空気入りタイヤ1の断面高さH1に対して、45%以上50%以下の領域に位置する。このため、空気入りタイヤ1は、タイヤの重量を過度に増加させない範囲で、必要な領域のみを補強層30で補強し、操縦安定性を更に向上できる。
本実施形態では、空気入りタイヤ1は、カーカス層20のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層12を備える。カーカス層20は、ビードコア10aのトレッド幅方向外側に折り返され、タイヤ径方向外側に延びる折り返し部22を備える。折り返し部22のタイヤ径方向外側の端部22aは、ベルト層12のタイヤ径方向内側に位置し、ベルト層12に覆われる。折り返し部22の端部22aでは、端部22aと、折り返し部22に覆われていない領域との境界領域で剛性に大きな差が生じてしまう。このため、前記境界領域に応力が集中し、セパレーションが発生することが懸念される。
これに対して、上述した折り返し部22によれば、折り返し部22の端部22aは、ベルト層12のタイヤ径方向内側に位置し、ベルト層12に覆われるため、前記境界領域もベルト層12に覆われる。従って、上述した折り返し部22によれば、端部22aでのセパレーションの発生を抑制できる。
本実施形態では、補強層30を構成する補強コード36は、カーカスコード24に沿った直線に対して、傾斜角θ1を有するように設けられる。このため、補強層30は、カーカス層20とは、異なる方向からの入力に対して空気入りタイヤ1を補強できるため、効果的にサイドウォール部の剛性を向上できる。特に、傾斜角θ1が、45度の場合、空気入りタイヤ1のたわみ方向に対する補強層30の強度が増すため、操縦安定性を更に向上できる。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
上述した本発明の実施形態では、空気入りタイヤ1は、ビードフィラー10bのトレッド幅方向内側に位置する補強層30を備えているが、これに限られず、例えば、図4に示すように、補強層30の位置が異なっていてもよい。図4は、その他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面図である。図4(a)に示すように、補強層30Aは、ビードフィラー10bのトレッド幅方向外側に位置してもよい。また、図4(b)に示すように、補強層30Bは、ビードフィラー10b及び折り返し部22のトレッド幅方向外側に位置してもよい。図4(c)に示すように、補強層30Cは、ビードフィラー10b及びカーカス層20のトレッド幅方向内側に位置してもよい。
上述した本発明の実施形態では、空気入りタイヤ1は、車両の内側及び外側に一対の補強層30を備えているが、空気入りタイヤ1は、車両の内側又は外側の何れか一方のみに設けられていてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
θ1…傾斜角、BL…リムベースライン、D…タイヤ径方向、W…トレッド幅方向、1…空気入りタイヤ、10…ビード部、10a…ビードコア、10b…ビードフィラー、12…ベルト層、12a…第1ベルト層、12b…第2ベルト層、20…カーカス層、22…折り返し部、22a…端部、24…カーカスコード、30、30A、30B、30C…補強層、32、34…端部、36…補強コード

Claims (1)

  1. 少なくともビードコア及びビードフィラーを含む一対のビード部と、一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカス層とを備えるタイヤであって、
    前記ビードフィラーに沿って、タイヤ径方向外側に延びる補強層と、
    前記カーカス層のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層とを備え、
    前記補強層は、前記ビードフィラーのトレッド幅方向内側かつ前記カーカス層のトレッド幅方向内側に配置されており、
    前記補強層のタイヤ径方向内側端部は、前記タイヤが装着されるリムのタイヤ径方向外側端部を示す基準線であるリムベースラインよりもタイヤ径方向外側に位置し、
    前記補強層のタイヤ径方向外側端部は、前記タイヤの断面高さに対して、45%以上50%以下の領域に位置し、
    前記補強層の弾性率は、前記カーカス層の弾性率よりも高く、
    前記補強層のタイヤ径方向内側端部は、前記ビードコアのタイヤ径方向外側端部からタイヤ径方向外側7mm以上17mm以下までの領域に位置し、
    前記カーカス層は、前記ビードコアのトレッド幅方向外側に折り返され、タイヤ径方向外側に延びる折り返し部を備え、
    前記折り返し部のタイヤ径方向外側の端部は、前記ベルト層のタイヤ径方向内側に位置し、前記ベルト層に覆われており、
    前記補強層を構成する補強コードは、前記カーカス層を構成するカーカスコードに沿った直線に対して傾斜角θ1を有するタイヤ。
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