JP5997533B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5997533B2
JP5997533B2 JP2012169896A JP2012169896A JP5997533B2 JP 5997533 B2 JP5997533 B2 JP 5997533B2 JP 2012169896 A JP2012169896 A JP 2012169896A JP 2012169896 A JP2012169896 A JP 2012169896A JP 5997533 B2 JP5997533 B2 JP 5997533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
bead
carcass
radial direction
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012169896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014028569A (ja
Inventor
暁子 河田
暁子 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2012169896A priority Critical patent/JP5997533B2/ja
Publication of JP2014028569A publication Critical patent/JP2014028569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5997533B2 publication Critical patent/JP5997533B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、空気入りラジアルタイヤに関し、特に、高い操縦安定性及び耐カット性を有するタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤ(以下、「タイヤ」という)にとって、耐カット性、すなわち、岩や瓦礫などによる損傷に対する強さは、重要な性能の1つである。特に近年、自動車普及率が上昇している新興国市場では、車道が十分に整備されていない地域も多いため、耐カット性の高いタイヤが要求される。
タイヤは、一般に、路面に接するトレッド部と、ドレッド部の両端をタイヤ径方向中心に向かって延びる一対のサイドウォール部と、サイドウォール部のタイヤ径方向内側端に配置され、タイヤをリムに固定する一対のビード部とを有する。さらに、タイヤの骨格をなすカーカス層が、トレッド部からサイドウォール部を延び、ビード部で折り返されて終端することによって、タイヤの強度を確保する。カーカス層の折り返し部分をトレッド部まで延ばし、カーカス層を保護するベルト層とカーカス層との間に挟み込むエンベロープ構造とすることにより、高い耐カット性を得ることができる。
特開2009−023567号公報
しかしながら、カーカス層をエンベロープ構造にすると、耐カット性は向上するものの、製造コストが上昇する。タイヤの車両装着時に外側となる部分でのみカーカス層をエンベロープ構造とし、耐カット性を維持しつつコストを改善する方法もあるが、タイヤの構造が外側と内側とで不均等となり、操縦安定性が悪化する。
そこで、本発明は、耐カット性、コストパフォーマンス、及び操縦安定性をバランス良く有し、新興国市場における要求にも応えうるタイヤの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を有する。本発明の第1の特徴は、車両装着時にタイヤ中心線(タイヤ中心線CL)より内側に位置するタイヤ内側部分(内側部分11)と外側に位置するタイヤ外側部分(外側部分21)とを含み、前記タイヤ内側部分に位置する内側ビード部(内側ビード部13)と前記タイヤ外側部分に位置する外側ビード部(外側ビード部23)との間を延びるカーカス層(カーカス層5)を備える空気入りラジアルタイヤであって、前記内側及び外側ビード部の各々は、ビードコア(13a,23a)及びビードフィラー(13b,23b)を含み、前記カーカス層は、前記タイヤ中心線から前記ビードコアのタイヤ径方向内側端まで延びるカーカス本体部分(内側本体部分15a,外側本体部分25a)と、前記ビードコアのタイヤ径方向内側端で折り返されたカーカス折り返し部分(内側折り返し部分15b,外側折り返し部分25b)とを含み、前記タイヤ外側部分における前記カーカス本体部分の長さ(外側カーカスペリフェリ長Ca2)は、前記タイヤ内側部分における前記カーカス本体部分の長さ(内側カーカスペリフェリ長Ca1)よりも長く、前記タイヤ外側部分における前記カーカス折り返し部分の長さは、前記タイヤ内側部分における前記カーカス折り返し部分よりも長く、前記内側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さ(高さBH1)は、前記外側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さ(高さBH2)よりも高いことを要旨とする。
かかる特徴によれば、タイヤ外側部分のカーカスペリフェリ長がタイヤ内側部分のカーカスペリフェリ長よりも長い、非対称形状のタイヤが得られる。このような非対称形状のタイヤでは、カーカスペリフェリ長の長いタイヤ外側部分の方が剛性は小さく、タイヤの内外で剛性差が生じる。非対称形状のタイヤでは、剛性の小さいタイヤ外側部分から剛性の大きいタイヤ内側部分に向けてコニシティといわれる横力が働くことによって、車両旋回がスムーズになる。また、直進時においても、車両の左右両輪で反対方向に発生したコニシティが相殺され、操縦安定性が向上する。さらに、タイヤ外側部分においてトレッド部の接地面積が大きくなり、路面接地圧が分散されて、偏摩耗が抑制される。
また、タイヤ外側部分のカーカス層の折り返し部分が長いことにより、タイヤ外側部分の耐カット性を確保することができる。さらに、タイヤの内側部分でも折り返し部分を長くした場合と比較して、製造コストを抑制することができる。ただし、タイヤ外側部分のカーカス層の折り返し部分の長さがタイヤ内側部分よりも長いため、タイヤ外側部分の剛性が高くなる。そのため、非対称形状によるタイヤ内外の剛性差が相殺され、操縦安定性が低下する。
しかしながら、本発明に係るタイヤは、タイヤ内側部分のビードフィラーの高さがタイヤ外側部分のビードフィラーよりも高い分、タイヤ内側部分の剛性が高くなる。これにより、タイヤ内外での剛性差が確保され、操縦安定性が確保される。
なお、タイヤ中心線とは、タイヤの幅方向断面において、ビードコアの中心同士を結んだビード線と、ビード線の中心点で直行する直線をいう。トレッド部の幅方向中心線は、タイヤ中心線と交差する。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、トレッド部と、前記トレッド部において前記カーカス層のタイヤ径方向外側に沿って配置されるベルト層とをさらに含み、前記タイヤ外側部分における前記カーカス折り返し部分が、前記ベルト層のタイヤ径方向内側を延びることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記タイヤ内側部分における前記カーカス折り返し部分は、タイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側で終端することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記外側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さが、20mm以下であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記タイヤ外側部分におけるタイヤ最大幅の位置は、前記タイヤ内側部分のタイヤ最大幅の位置よりも、タイヤ径方向外側に位置することを要旨とする。
本発明に係るタイヤは、耐カット性、コストパフォーマンス、及び操縦安定性をバランス良く有するという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの幅方向断面図である。 図2は、本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの、カーカス層及びビード部の概略図である。 図3は、本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの、カーカス層及びビード部の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの幅方向断面図である。タイヤ1は、車両装着時にタイヤ中心線CLより内側に位置する内側部分11と、外側に位置する外側部分21とを含む。タイヤ1は、トレッド部2、一対のサイドウォール部14,24、一対のビード部13,23、カーカス層5、及びベルト層6を備える。なお、タイヤ中心線CLは、ビードコア13a,23aの中心同士を結んだビード線BLと、ビード線BLの中心点で直行する直線である。トレッド部2の幅方向中心は、タイヤ中心線CLと交差する。ベルト層6は、トレッド部2においてカーカス層5のタイヤ径方向外側に沿うように配置され、トレッド部2を補強する。
タイヤ1の内側部分11は、トレッド部2の一端からタイヤ径方向内側に延びるサイドウォール部14と、サイドウォール部14のタイヤ径方向内側端に位置する内側ビード部13とを含む。内側ビード部13は、タイヤ径方向内側端に配置された内側ビードコア13aと、内側ビードコア13aのタイヤ径方向外側に配置され、断面が概ね三角形状の内側ビードフィラー13bとを含む。カーカス層5は、タイヤ中心線CLから内側ビードコア13aのタイヤ径方向内側端までの本体部分15aと、内側ビードコア13aのタイヤ径方向内側端で折り返された内側折り返し部分15bとを含む。本体部分15aの長さを、内側カーカスペリフェリ長Ca1という。
タイヤ1の外側部分21は、トレッド部2の他端からタイヤ径方向内側に延びるサイドウォール部24と、サイドウォール部24のタイヤ径方向内側端に位置する外側ビード部23とを含む。外側ビード部23は、タイヤ径方向内側端に配置された外側ビードコア23aと、外側ビードコア23aのタイヤ径方向外側に配置され、断面が概ね三角形状の外側ビードフィラー23bとを含む。カーカス層5は、タイヤ中心線CLから外側ビードコア23aのタイヤ径方向内側端までの本体部分25aと、外側ビードコア23aのタイヤ径方向内側端で折り返された外側折り返し部分25bを含む。本体部分25aの長さを、外側カーカスペリフェリ長Ca2という。
外側カーカスペリフェリ長Ca2は、内側カーカスペリフェリ長Ca1よりも長い。そのため、タイヤ1は非対称形状であり、内側部分11の剛性は外側部分21の剛性よりも高い。これにより、剛性の小さい外側部分21から剛性の大きい内側部分11に向けてコニシティといわれる横力が働き、車両旋回がスムーズとなる。また、直進時においても、車両の左右両輪で反対方向に発生したコニシティが相殺され、操縦安定性が向上する。さらに、外側部分21においてトレッド部2の接地面積が大きくなり、路面接地圧が分散されて、偏摩耗が抑制される。
図2は、タイヤ幅方向断面における、カーカス層5の概略図を示す。カーカス層5の外側折り返し部分25bは、内側折り返し部分15bよりも長い。これにより、外側部分21の耐カット性を確保する。また、内側折り返し部分15bを外側折り返し部分25bと同程度の長さにした場合と比較して、製造コストを抑制することができる。
外側折り返し部分25bは、図3が示すように、トレッド部2まで延び、カーカス層5とベルト層6との間を延びるエンベロープ構造とすることが好ましい。外側折り返し部分25bをエンベロープ構造とすることにより、耐カット性を高めることができる。内側折り返し部分15bは、タイヤ最大幅の位置よりも高い位置、すなわちタイヤ径方向外側であって、トレッド部よりはタイヤ径方向内側の位置で終端することが好ましい。これにより、内側折り返し部分15b及び外側折り返し部分25bをどちらもエンベロープ構造とした場合に比べてコストを抑制することができると同時に、内側部分11にも十分な剛性を確保することができる。なお、外側部分21におけるタイヤ最大幅の位置は、内側部分11におけるタイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側に位置する。
ここで、タイヤ最大幅とは、JATMAが発行する2005年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける適用リムに装着して規定の内圧を充填した場合のタイヤの最大幅をいう。正規リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim" を意味する。また、正規内圧とは、上記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。また、正規荷重とは、上記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
また、図2は、タイヤ幅方向断面における、ビード部13,23の概略図を示す。ここで、内側ビードフィラー13bのタイヤ径方向高さBH1は、外側ビードフィラー23bのタイヤ径方向高さBH2よりも高い。内側ビードフィラーの高さBH1が外側ビードフィラー23bのタイヤ径方向高さBH2よりも高い分、内側部分11の剛性が外側部分21よりも高くなる。これにより、内側部分11と外側部分21との剛性差が拡大し、操縦安定性が向上する。外側ビードフィラー23bの高さBH2は、好ましくは35mm未満であり、さらに好ましくは20mm以下である。
すなわち、タイヤ1は、非対称形状であることにより、内側部分11の剛性が外側部分21よりも高くなり、操縦安定性を確保する。ただし、耐カット性を確保するために、カーカス層5の外側折り返し部分25bを内側折り返し部分15bよりも長くするため、外側部分21の剛性が高められ、内側部分11と外側部分21との剛性差が相殺される。ここで、内側ビードフィラー13bの高さBH1を外側ビードフィラーの高さBH2よりも高くすることにより、内側部分11の剛性が高められる。これによって、内側部分11と外側部分21との剛性差が確保され、操縦安定性も確保される。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、以下の実施例1,2及び比較例1〜4に係るタイヤを用いて行った試験結果について説明する。なお、実施例1,2及び比較例1〜4に係るタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・タイヤサイズ: 155/65R13
・車両種別:軽乗用車(スズキ ワゴンR)
・リム:4.00Bx13
・荷重:2名乗車
ここで、実施例1,2及び比較例1〜4に係る空気入りラジアルタイヤの構成について、表1及び図面を参照して説明する。
Figure 0005997533
実施例1に係るタイヤは、図1に示すように、外側カーカスペリフェリ長Ca2が内側カーカスペリフェリ長Ca1よりも長い、非対称形状のタイヤである。外側折り返し部分25bは、図3に示すように、トレッド部2のベルト層6とカーカス層5との間まで延びる、エンベロープ構造である。内側折り返し部分15bは、タイヤ最大幅の位置よりも高い位置、すなわちタイヤ径方向外側であって、トレッド部よりはタイヤ径方向内側の位置で終端する。内側ビードフィラー13bの高さBH1は、外側ビードフィラー23bの高さBH2より高い。
実施例2に係るタイヤは、実施例1に係るタイヤの構成と概ね同じである。ただし、外側ビードフィラー23bの高さBH2は、実施例1に係るタイヤの外側ビードフィラーよりも低く、BH1とBH2との差は、実施例1よりも拡大する。
比較例1に係るタイヤは、内側カーカスペリフェリ長と外側カーカスペリフェリ長とが等しい、対称形状のタイヤである。ビードフィラーの高さは、内側部分と外側部分とで等しく、実施例1に係るタイヤにおける内側ビードフィラー13bの高さBH1と等しい。カーカス層の折り返し部分は、内側部分、外側部分のいずれにおいても、エンベロープ構造をとる。
比較例2に係るタイヤは、比較例1に係るタイヤの構成と、概ね同じである。ただし、内側部分におけるカーカス層の折り返し部分は、タイヤ最大幅の位置よりも高い位置、すなわちタイヤ径方向外側であって、トレッド部よりはタイヤ径方向内側の位置で終端する。
比較例3に係るタイヤは、比較例2に係るタイヤの構成と、概ね同じである。ただし、内側カーカスペリフェリ長と外側カーカスペリフェリ長とが等しい、対称形状のタイヤである。
比較例4に係るタイヤは、比較例1に係るタイヤの構成と、概ね同じである。ただし、内側部分、外側部分のいずれにおいても、カーカス層の折り返し部分がタイヤ最大幅の位置よりも高い位置、すなわちタイヤ径方向外側であって、トレッド部よりはタイヤ径方向内側の位置で終端する。
実施例1,2及び比較例1〜4に係るタイヤの新品時における操縦安定性及びピンチカットの評価結果を、表1に示す。操縦安定性の評価は、テストドライバーの走行(内圧220kPa)による操縦安定性についての官能評価であり、10点満点で評価する。比較例1に係るタイヤに対する評価を5点とし、数値が多いほど評価が高いことを意味する。ピンチカットは、高さ6cmのクリートを乗り越えたときの故障速度によって評価した(内圧150kPa)。故障速度が大きいほど、耐カット性が高いことを意味する。また、実施例1,2及び比較例1〜4に係るタイヤの製造コストを、表1に示す。比較例1に係るタイヤの製造コストを100とし、数値が低いほど低コストであることを意味する。
試験の結果、耐カット性については、外側部分のカーカス層をエンベロープ構造とした実施例1,2及び比較例1〜3に係るタイヤが、いずれも高い数値を記録した。この中で、実施例1,2及び比較例2,3に係るタイヤは、内側部分のカーカス層折り返し部分の長さをエンベロープ構造よりも短くしたことから、比較例1に係るタイヤよりも製造コストが抑制されている。特に、実施例2に係るタイヤは、外側ビードフィラーが他のタイヤよりも小さいため、製造コストが大幅に抑制された。
操縦安定性については、実施例1,2に係るタイヤが、比較例1に係るタイヤよりも高い評価を得た。これは、実施例1,2に係るタイヤが、非対称形状であること、及び内側ビードフィラーの高さが外側ビードフィラーよりも高いことによって生じた内側部分と外側部分との剛性差が、操縦安定性の向上に寄与したものと思われる。すなわち、実施例1,2のタイヤは、内側部分のカーカス層折り返し部分の長さをエンベロープ構造よりも短くしている分、内側部分と外側部分との剛性差が相殺されているが、非対称形状及びビードフィラーの高低差によって剛性差が確保され、操縦安定性も十分に確保されていることが判明した。特に、実施例2に係るタイヤは、外側ビードフィラーが他のタイヤよりも小さいことから、操縦安定性について最も高い評価を得た。
従って、実施例1,2に係るタイヤは、内側部分及び外側部分において、非対称形状、カーカス層折り返し部分の長短、及びビードフィラーの高低差を好適に設けることによって、耐カット性、コストパフォーマンス、及び操縦安定性をバランス良く有することが判明した。
以上のように、本発明は、耐カット性、コストパフォーマンス、及び操縦安定性をバランス良く有する空気入りラジアルタイヤに利用することができる。
1 空気入りラジアルタイヤ
2 トレッド部
5 カーカス層
6 ベルト層
13,23 ビード部
14,24 サイドウォール部
Ca1,Ca2 カーカスペリフェリ長

Claims (2)

  1. 車両装着時にタイヤ中心線より内側に位置するタイヤ内側部分と外側に位置するタイヤ外側部分とを含み、前記タイヤ内側部分に位置する内側ビード部と前記タイヤ外側部分に位置する外側ビード部との間を一続きに連続して延びる一体のカーカス層を備える空気入りラジアルタイヤであって、
    前記内側及び外側ビード部の各々は、ビードコア及びビードフィラーを含み、前記カーカス層は、前記タイヤ中心線から前記ビードコアのタイヤ径方向内側端まで延びるカーカス本体部分と、前記ビードコアのタイヤ径方向内側端で折り返されたカーカス折り返し部分とを含み、
    前記タイヤ外側部分における前記カーカス本体部分の長さは、前記タイヤ内側部分における前記カーカス本体部分の長さよりも長く、
    前記タイヤ外側部分における前記カーカス折り返し部分の長さは、前記タイヤ内側部分における前記カーカス折り返し部分の長さよりも長く、
    前記内側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さは、前記外側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さよりも高く、
    トレッド部と、前記トレッド部において前記カーカス層のタイヤ径方向外側に沿って配置されるベルト層とをさらに含み、
    前記タイヤ外側部分における前記カーカス折り返し部分が、前記ベルト層のタイヤ径方向内側を延び
    前記タイヤ内側部分における前記カーカス折り返し部分は、タイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側で終端する、ことを特徴とするタイヤ。
  2. 前記外側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さが、20mm以下であり、
    前記内側ビード部の前記ビードフィラーのタイヤ径方向高さが、35mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
JP2012169896A 2012-07-31 2012-07-31 空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP5997533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169896A JP5997533B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169896A JP5997533B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 空気入りラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014028569A JP2014028569A (ja) 2014-02-13
JP5997533B2 true JP5997533B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=50201487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012169896A Expired - Fee Related JP5997533B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5997533B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019001418A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤの製造方法
JP6959838B2 (ja) * 2017-11-17 2021-11-05 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
JP7569282B2 (ja) 2021-06-30 2024-10-17 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2024023080A (ja) * 2022-08-08 2024-02-21 株式会社ブリヂストン 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2024023082A (ja) * 2022-08-08 2024-02-21 株式会社ブリヂストン 乗用車用空気入りラジアルタイヤ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940902A (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JPH0616020A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP4910677B2 (ja) * 2006-12-18 2012-04-04 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2008279820A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
RU2440249C1 (ru) * 2008-02-04 2012-01-20 Бриджстоун Корпорейшн Нешипованная шина

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014028569A (ja) 2014-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5667614B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5727965B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5457484B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP5052317B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6241920B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5435175B1 (ja) 空気入りタイヤ
WO2011024492A1 (ja) タイヤ
WO2015008752A1 (ja) タイヤ
JP5997533B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2012041008A (ja) 空気入りタイヤ
WO2012026546A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP4568681B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2010092987A1 (ja) 空気入りタイヤ
JPWO2011090203A1 (ja) タイヤ
JP4436146B2 (ja) 乗用車用タイヤ
JP4915069B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5890192B2 (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP5498029B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6824832B2 (ja) タイヤ
JP2011001031A (ja) 空気入りタイヤ
WO2014129601A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP6434235B2 (ja) タイヤ
JP5461874B2 (ja) タイヤ
JP6610147B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011143795A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5997533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees