JP5385731B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Description

本発明はトレッド部からサイドウォール部にかけて設けられ、断面形状が三日月状である補強ゴム層を備えるランフラットタイヤに関する。
従来、パンクした場合など、空気圧が大きく低下した場合でも車両が一定距離を走行可能なランフラットタイヤでは、タイヤのサイドウォール部にトレッド幅方向に沿った断面が三日月状である補強ゴム層を備える構造が広く用いられている。
補強ゴム層は、空気圧が大きく低下した場合でもサイドウォール部の変形を抑制し、車両が一定距離を走行することを可能とする。このような補強ゴム層を備えたランフラットタイヤにおいて、ランフラット走行時の耐久性と、乗り心地とを両立するために、ゴム硬度の高い補強ゴム層と、ゴム硬度の低い補強ゴム層とを配置したランフラットタイヤが知られている(例えば、特許文献1)。
このようなランフラットタイヤは、補強ゴム層を硬さが異なる複数種類のゴム層から構成し、車両装着時にタイヤ赤道線よりも車両外側に位置するサイドウォール部では、タイヤ径方向外側に、車両装着時にタイヤ赤道線よりも車両内側に位置するサイドウォール部では、タイヤ径方向内側に、それぞれゴム硬度の高い補強ゴム層を配置する。これにより、ランフラットタイヤの空気圧が大きく低下した場合に剛性が低下しやすい領域の耐久性を向上できる。
特開2008−24212号公報(第4頁、第2、3図)
しかしながら、上述したようなランフラットタイヤには、次のような問題があった。具体的には、ランフラット走行時、タイヤ赤道線よりも車両内側に位置する接地面の剛性が低下するため、当該接地面において、トレッド部がタイヤ径方向内側に反り返るバックリングが発生する問題があった。このため、トレッド部の接地面積が減少し、操縦安定性が低下してしまう問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、車両のランフラット走行時における操縦安定性を向上しつつ、通常走行時の乗り心地を確保したランフラットタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、少なくともビードコア(ビードコア10a)を含む一対のビード部(ビード部10)と、一方のビード部から他方のビード部にかけて設けられたカーカス(カーカス12)とトレッド部(トレッド部34)から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部(サイドウォール部38)にかけて設けられ、トレッド幅方向(トレッド幅方向TW)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向TD)に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層(補強ゴム層40)と、を備えるランフラットタイヤ(例えば、ランフラットタイヤ1)であって、前記補強ゴム層は、タイヤ径方向外側に設けられる高弾性補強層(例えば、高弾性補強層44)と、前記高弾性補強層よりも弾性率の低い低弾性補強層(例えば、低弾性補強層42)とを備え、タイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)からトレッド幅方向に沿った前記トレッド部の端部までの長さ(長さW1)を基準とし、トレッド幅方向において前記タイヤ赤道線から前記トレッド部の端部までの長さの1.2倍の長さに相当する位置を通り、前記カーカスに対して垂直な仮想線(仮想線L1)を想定した場合、前記高弾性補強層は、前記補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部(端部50)から前記仮想線にかけた領域の全てに設けられることを要旨とする。
このようなランフラットタイヤによれば、高弾性補強層は、補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から仮想線にかけた領域の全てに設けられる。このため、ランフラットタイヤの空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合に高弾性補強層により、補強ゴム層に働くせん断力による変形を抑制できる。これにより、トレッド部がタイヤ径方向内側に反り返るバックリングによるトレッド部の変形量を低減し、トレッド部の接地面積の減少を抑制できる。すなわち、接地面積の減少を抑制することで、操縦安定性を向上させることができる。
また、通常走行時の場合、低弾性補強層は、サイドウォール部に沿って設けられる。このため、タイヤ径方向に沿った荷重により低弾性補強層が圧縮変形し、乗り心地を確保できる。従って、車両のランフラット走行時の操縦安定性を向上しつつ、通常走行時の乗り心地を確保したランフラットタイヤを提供できる。
なお、高弾性補強層は、補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から仮想線にかけた領域の全てに設けられていない場合、高弾性補強ゴム層のせん断変形を抑制できないため、バックリングによるトレッド部の変形量を低減できない。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、高弾性補強層のゴム硬度は、前記低弾性補強層のゴム硬度よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、低弾性補強層は、前記トレッド部から前記サイドウォール部にかけて前記高弾性補強層よりもトレッド幅方向外側かつ、タイヤ径方向内側に設けられることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れか一つの特徴に係り、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記補強ゴム層は、前記補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部(例えば、端部50A)からタイヤ径方向内側の端部(例えば、端部52A)にかけて、前記補強ゴム層の形状に沿った内郭線(内郭線L2)を含み、前記内郭線上において、前記カーカスの曲率半径の最小位置(曲率最小位置58)から前記内郭線の長さ(長さS)の1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側に位置する点を基準点として、前記高弾性補強層のタイヤ径方向内側の端部(端部54A)は、前記基準点よりもタイヤ径方向内側に位置することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れか一つの特徴に係り、前記高弾性補強層の弾性率は、前記低弾性補強層の弾性率の1.1倍〜7.0倍であることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、車両のランフラット走行時における操縦安定性を低下させることなく、通常走行時の乗り心地をさらに向上したランフラットタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤ1の一部分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の一部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図において、補強ゴム層に働く力を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るランフラットタイヤ2のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るランフラットタイヤ3のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。
次に、本発明に係るランフラットタイヤの第1実施形態乃至第3実施形態、比較評価、及びその他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について、具体的には、(1) ランフラットタイヤの構成、(2)補強ゴム層40に働く力、及び(3)作用・効果について説明する。
(1) ランフラットタイヤの構成
図1は、本発明の実施形態においてランフラットタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向の断面図である。なお、図1、2においては、補強ゴム層の位置を明確にするために、一部断面のハッチングを省略している。図1、図2に示すランフラットタイヤ1は、特に、空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合の耐久性に優れたランフラットタイヤである。具体的には、(1.1)ビード部、(1.2)カーカス、(1.3)ベルト層、(1.4)補強ゴム層、(1.5)高弾性補強層、(1.6)低弾性補強層について、説明する。
(1.1)ビード部
ランフラットタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
(1.2)カーカス
ランフラットタイヤ1は、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて設けられたカーカス12を備える。カーカス12は、ビードコア10aの周りでタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に折り返される。カーカス12は、カーカスコードおよびゴムからなり、ランフラットタイヤ1の骨格を形成する。
(1.3)ベルト層
ランフラットタイヤ1は、2層の交錯ベルト層(ベルト層20a及びベルト層20b)及び少なくとも1層の追加ベルト層22を有するベルト層24を備える。
(1.4)補強ゴム層
ランフラットタイヤ1は、トレッド部34とサイドウォール部38との間に形成され、トレッド部34の幅方向外側端に連なるバットレス部36を備える。具体的には、ランフラットタイヤ1は、トレッド部34のトレッド幅方向TWの両側に一対のバットレス部36を備える。ランフラットタイヤ1は、補強ゴム層40を備える。
補強ゴム層40は、トレッド部34から、トレッド部34に連なるサイドウォール部38にかけて設けられる。具体的には、補強ゴム層40は、バットレス部36から、サイドウォール部38にかけて設けられる。補強ゴム層40は、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面形状が三日月状である。補強ゴム層40は、サイドウォール部38を補強する。補強ゴム層40は、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、バットレス部36からサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなり、ビードコア10aからサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなる。補強ゴム層40は、インナーライナー18と、カーカス12との間に設けられる。補強ゴム層40は、インナーライナー18及びカーカス12の形状に沿って形成される。インナーライナー18は、チューブに相当する気密性の高いゴム層により構成され、カーカス12及び補強ゴム層40のタイヤ径方向内側に設けられる。
(1.5)高弾性補強層
補強ゴム層40は、高弾性補強層44と、低弾性補強層42とを備える。高弾性補強層44は、補強ゴム層40において、タイヤ径方向外側かつ、トレッド幅方向内側に設けられる。具体的には、タイヤ赤道線CLからトレッド幅方向TWに沿ったトレッド部34の端部までの長さW1を基準とし、トレッド幅方向TWにおいてタイヤ赤道線CLからトレッド部34の端部までの長さの1.2倍の長さW2に相当する位置を通り、カーカス12に対して垂直な仮想線L1を想定した場合、高弾性補強層44は、補強ゴム層40のトレッド幅方向TWの端部50から仮想線L1にかけた領域の全てに少なくとも設けられる。なお、トレッド部34の端部とは、ランフラットタイヤ1の空気圧が、JATMA標準で、荷重がJATMA最大荷重の場合において、路面と接地するトレッド部34の端部を示す。また、トレッド部34の端部が、明確で無い場合、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、トレッド部34の近似線と、バットレス部36の近似線とが交差する点をトレッド部34の端部とする。
高弾性補強層44は、サイドウォール部38からタイヤ径方向外側に設けられる。高弾性補強層44のタイヤ径方向内側の端部54は、仮想線L1の近傍で、少なくとも仮想線L1のトレッド幅方向外側、且つ、タイヤ径方向内側に位置する。トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、高弾性補強層44の面積は、低弾性補強層42の面積よりも小さい。補強ゴム層40の総面積における高弾性補強層44の面積の割合は、25%以上、45%以下である。
高弾性補強層44の弾性率は、低弾性補強層42の弾性率よりも高い。具体的には、高弾性補強層44の弾性率は、低弾性補強層42の弾性率の1.1倍〜7.0倍であることが好ましい。例えば、高弾性補強層44の弾性率は、10MPa以上、63MPa以下に設定され、低弾性補強層42の弾性率は、6MPa以上、9MPa以下に設定される。
高弾性補強層44のゴム硬度は、低弾性補強層42のゴム硬度よりも大きい。例えば、高弾性補強層44のゴム硬度は、72度以上、94度以下に設定され、低弾性補強層42のゴム硬度は、60度以上、70度以下に設定される。
高弾性補強層44及び低弾性補強層42は、天然ゴム、カーボンブラック、ブタジエンゴムに代表される合成ゴム等により形成される。弾性率、ゴム硬度の大小関係を考慮すると、例えば、高弾性補強層44として、弾性率12MPa、硬度75度のゴムを用いた場合、低弾性補強層42として、弾性率7MPa、硬度65度のゴムを用いることが好ましい。
(1.6)低弾性補強層
低弾性補強層42は、サイドウォール部38に沿って設けられる。具体的には、低弾性補強層42は、トレッド部34からサイドウォール部38にかけて高弾性補強層44よりもトレッド幅方向外側かつ、タイヤ径方向内側に設けられる。低弾性補強層42は、高弾性補強層44に連なって設けられる。低弾性補強層42の弾性率は、高弾性補強層44の弾性率よりも低い。
低弾性補強層42のタイヤ径方向外側の端部56は、仮想線L1と重なる。具体的には、端部56は、高弾性補強層44のタイヤ径方向内側の端部54よりもタイヤ径方向外側に位置する。また、低弾性補強層42のタイヤ径方向内側の端部52は、補強ゴム層40のタイヤ径方向内側の端部であり、端部50よりもトレッド幅方向外側に位置する。
(2)補強ゴム層40に働く力
上述したランフラットタイヤ1の空気圧が大きく低下した場合における補強ゴム層40に働く力について、図面を参照しながら説明する。図3は、ランフラットタイヤ1の空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合におけるランフラットタイヤ1の拡大断面図を示す。図4は、ランフラットタイヤ1の空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合における補強ゴム層40に働く力を示す図である。
図3、4に示すように、ランフラットタイヤ1の空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合、カーカス12には、空気圧による張力が働かなくなる。このため、低弾性補強層42には、タイヤ径方向TDに沿った車両の荷重がかかるため、低弾性補強層42は、タイヤ径方向TDに沿って圧縮される。一方、高弾性補強層44には、サイドウォール部38からバットレス部36、トレッド部34にかけてせん断力Fがかかるため、ベルト層24(図3、4においては不図示)は、タイヤ径方向内側に凹む、いわゆるバックリングが発生する。トレッド部34の路面RSとの接地面は、バックリングにより、接地面Z1に減少する。バックリングによるトレッド部34の変形量は、タイヤ赤道線CLにおいて、最大となる。タイヤ赤道線CLにおけるトレッド部34のタイヤ径方向TDに沿った変形量を変形量D1とする。
(3)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係るランフラットタイヤ1によれば、高弾性補強層44は、補強ゴム層40のトレッド幅方向内側の端部50から仮想線L1にかけた領域の全てに設けられる。このため、ランフラットタイヤ1の空気圧が大きく低下、又は、空気圧が0になった場合に高弾性補強層44により、補強ゴム層40に働くせん断力Fによる変形を抑制できる。これにより、トレッド部34がタイヤ径方向内側に反り返るバックリングによるトレッド部34の変形量D1を低減し、トレッド部34の接地面積の減少を抑制できる。すなわち、接地面積の減少を抑制することで、操縦安定性を向上できる。
また、低弾性補強層42は、サイドウォール部38に沿って設けられる。このため、タイヤ径方向TDに沿った荷重により低弾性補強層42が圧縮変形し、乗り心地を確保できる。従って、車両のランフラット走行時の操縦安定性を向上しつつ、通常走行時の乗り心地を確保したランフラットタイヤ1を提供できる。
なお、高弾性補強層44は、端部50から仮想線L1にかけた領域の全てに設けられていない場合、補強ゴム層40に働くせん断力Fによる変形を充分に低減できないため、バックリングによるトレッド部34の変形量D1を低減できない。
また、高弾性補強層44によれば、トレッド部34の接地面積の減少を抑制できるため、トレッド部34の一部に摩耗及び発熱が集中することを抑制し、トレッド部34の耐久性を向上できる。
本実施形態では、高弾性補強層44のゴム硬度は、低弾性補強層42のゴム硬度よりも大きい。すなわち、高弾性補強層44と、低弾性補強層42とは、弾性率と同様の大小関係をゴム硬度においても示す。従って、車両のランフラット走行時の操縦安定性を確実に向上しつつ、通常走行時の乗り心地を確保したランフラットタイヤ1を提供できる。
本実施形態では、低弾性補強層42は、トレッド部34からサイドウォール部38にかけて高弾性補強層44よりもトレッド幅方向外側かつ、タイヤ径方向内側に設けられる。このため、低弾性補強層42には、タイヤ径方向TDに沿った車両の荷重がかかり、低弾性補強層42は、タイヤ径方向TDに沿って圧縮される。すなわち、補強ゴム層40の剛性が過度に高くなることを抑制し、乗り心地を充分に確保できる。
本実施形態では、高弾性補強層44の弾性率は、低弾性補強層42の弾性率の1.1倍〜7.0倍である。高弾性補強層44の弾性率は、低弾性補強層42の弾性率の1.1倍以上であるため、バックリングによるトレッド部34の変形量D1を確実に低減し、トレッド部34の接地面積の減少を確実に抑制できる。また、高弾性補強層44の弾性率は、低弾性補強層42の弾性率の7.0倍以下であるため、補強ゴム層40内において、高弾性補強層44と、低弾性補強層42との境目に応力が集中することなく、補強ゴム層40の耐久性を向上できる。
[第2実施形態]
本実施形態に係るランフラットタイヤ2の全体構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るランフラットタイヤ2のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。なお、以下の第2実施形態、第3実施形態においては、他の実施形態と異なる点を主に説明し、重複する説明を省略する。
(1)高弾性補強層の詳細構成
上述した第1実施形態では、高弾性補強層44のタイヤ径方向内側の端部54は、仮想線L1の近傍に位置する。これに対して、第2実施形態では、高弾性補強層44Aのタイヤ径方向内側の端部54Aは、仮想線L1よりも更にタイヤ径方向内側の基準点に位置する。具体的には、端部54Aは、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面の内郭線L2上において、カーカス12の曲率半径の曲率最小位置58から内郭線L2の長さSの1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側を基準点として、当該基準点に位置する。
なお、内郭線L2とは、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った補強ゴム層40Aの断面に含まれる。具体的には、内郭線L2は、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、補強ゴム層40Aのトレッド幅方向内側の端部50Aからタイヤ径方向内側の端部52Aにかけて、補強ゴム層40Aの形状に沿った線である。また、曲率最小位置58とは、端部50Aから、端部52Aまでの領域に沿った補強ゴム層40Aの曲率半径において、最小の曲率半径を示す点である。
トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、高弾性補強層44Aの面積は、低弾性補強層42Aの面積よりも小さい。
(2)作用・効果
高弾性補強層44Aのタイヤ径方向内側の端部54Aは、カーカス12の曲率半径の曲率最小位置58から内郭線L2の長さSの1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側に位置する。このため、高弾性補強層44Aは、インナーライナー18の屈曲部を覆うこととなる。これにより、ランフラットタイヤの空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合に、タイヤ径方向TDに沿った補強ゴム層40に働く圧縮力による変形と、補強ゴム層40に働くせん断力Fによる変形とを抑制できる。従って、トレッド部34がタイヤ径方向内側に反り返るバックリングによるトレッド部34の変形量を更に低減し、トレッド部34の接地面積の減少を更に抑制できる。
[第3実施形態]
(1)高弾性補強層の詳細構成
本実施形態に係るランフラットタイヤ3の全体構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係るランフラットタイヤ3のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。
(1)高弾性補強層の詳細構成
上述した第2実施形態では、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、高弾性補強層44Aの面積は、低弾性補強層42Aの面積よりも小さい。これに対して、第3実施形態では、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、高弾性補強層44Bの面積は、低弾性補強層42Bの面積よりも大きい。具体的には、低弾性補強層42Bのタイヤ径方向外側の端部56Bは、仮想線L1よりもタイヤ径方向内側に位置する。その他の特徴は、第2実施形態と重複するため、説明を省略する。
[比較評価]
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(1)評価方法、(2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)評価方法
3種類のランフラットタイヤを用いて、(1.1)操縦安定性能評価、(1.2)接地面積評価、(1.3)耐久性能評価、及び(1.4)乗り心地性能評価を行った。ランフラットタイヤに関するデータは、各評価方法で規定する場合を除き、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :225/50R17
・ リムサイズ : 7.5J×17
・ 空気圧条件 : 0kPa
・ 試験車種 : 自動四輪車
・ 荷重条件 : 4.52kN
各ランフラットタイヤは、補強ゴム層の構成が異なっており、それ以外の構成は、本実施形態のランフラットタイヤ1と同様である。高弾性補強層の弾性率は、低弾性補強層の弾性率を1.0とした比率で示す。
比較例1に係るランフラットタイヤには、高弾性補強層が備えられておらず、低弾性補強層からなる補強ゴム層が備えられている。比較例2に係るランフラットタイヤの高弾性補強層は、補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から仮想線にかけた領域の全てには設けられていない点で第1実施形態に係るランフラットタイヤ1と異なる。比較例3に係るランフラットタイヤの高弾性補強層は、補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から仮想線にかけた領域の全てに設けられていない点で第2実施形態に係るランフラットタイヤ2と異なる。
実施例1に係るランフラットタイヤは、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1と同一である。実施例2乃至4に係るランフラットタイヤは、実施例1に係るランフラットタイヤに比べて高弾性補強層の弾性率が異なる。実施例5に係るランフラットタイヤは、第2実施形態に係るランフラットタイヤ2と同一である。実施例6に係るランフラットタイヤの高弾性補強層は、内郭線上において、カーカスの曲率半径の最小位置から内郭線の長さの1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側に位置する点である基準点よりも更にタイヤ径方向内側に設けられている点で第2実施形態に係るランフラットタイヤ2と異なる。実施例7に係るランフラットタイヤは、第3実施形態に係るランフラットタイヤ3と同一である。
(1.1)操縦安定性能評価
評価方法;各ランフラットタイヤをリムに装着し、空気圧条件を設定後、速度80km/hの定速走行から100mの走行距離でレーンチェンジをした際のハンドル蛇角を測定した。なお、比較例1に係るランフラットタイヤのハンドル蛇角を100として、その他のランフラットタイヤの測定結果を指数表示した。指数の値が小さい程、ハンドル蛇角が小さく、操縦安定性に優れていることを示す。
(1.2)接地面積評価
評価方法;各ランフラットタイヤのトレッド表面に転写しやすい塗料(例えば、墨等)を塗り、空気圧条件を設定後、当該塗料が転写される紙の上で、荷重を加えた。紙に転写されたトレッドの接地面積を測定し、指数化した。なお、比較例1に係るランフラットタイヤの接地面積を100として、その他のランフラットタイヤの測定結果を指数標示した。指数の数値が大きいほど、接地面積が大きいことを示す。
(1.3)耐久性能評価
評価方法;各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、速度80km/hで走行し、故障が発生するまでの距離を測定した。なお、比較例1に係るランフラットタイヤの耐久性能を100として、その他のランフラットタイヤの測定結果を指数標示した。指数の数値が大きいほど、耐久性能が優れていることを示す。
(1.4)乗り心地性能評価
評価方法;各ランフラットタイヤを車両に装着し、テストコースを走行することで、テストドライバーによるフィーリング評価をした。具体的には、2名乗車、空気圧条件230kPa、速度40〜120km/hで周回路を走行した。なお、評価は、10段階評点で比較した。数値が大きいほど、乗り心地が優れていることを示す。なお、6点より高い数値であれば、実車レベルとしては、問題がない。
(2)評価結果
各ランフラットタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005385731
実施例1乃至7に係るランフラットタイヤは、乗り心地を確保しつつ、比較例1乃至3のランフラットタイヤよりも操縦安定性を向上できた。特に、実施例5は、操縦安定性及び乗り心地を高いレベルで両立できた。また、実施例3は、操縦安定性、乗り心地に加えて、耐久性でも優れた結果を示した。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。上述した実施形態では、補強ゴム層40は、高弾性補強層44と、低弾性補強層42とを備えているが、これに限られず、例えば、高弾性補強層44と、低弾性補強層42との間に、異なる弾性率を有する補強層を備えてもよい。
上述した実施形態では、補強ゴム層40Aは、内郭線L2上において、カーカス12の曲率半径の曲率最小位置58から内郭線の長さSの1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側に位置する点を基準点として、当該基準点に端部54Aが位置している。しかしながら、これに限らず、端部54Aは、当該基準点よりもタイヤ径方向内側に位置してもよい。これによれば、高弾性補強層44Aは、インナーライナー18の屈曲部を覆うこととなり、ランフラットタイヤの空気圧が大きく低下(例えば、空気圧が0kPaに低下、或いは、パンク)した場合に、タイヤ径方向TDに沿った補強ゴム層40に働く圧縮力による変形と、補強ゴム層40に働くせん断力Fによる変形とを抑制できる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
CL…タイヤ赤道線、D1…変形量、F…せん断力、L1…仮想線、L2…内郭線、RS…路面、TD…タイヤ径方向、TW…トレッド幅方向、Z1…接地面、、1、2、3…ランフラットタイヤ、10…ビード部、10a…ビードコア、10b…ビードフィラー、12…カーカス、18…インナーライナー、20a、20b…ベルト層、22…追加ベルト層、24…ベルト層、34…トレッド部、36…バットレス部、38…サイドウォール部、40、40A…補強ゴム層、42、42A、42B…低弾性補強層、44、44A、44B…高弾性補強層、50、50A、52、52A、54、54A、56、56B…端部、58…曲率最小位置

Claims (4)

  1. 少なくともビードコアを含む一対のビード部と、
    一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカスと、
    トレッド部から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部にかけて設けられ、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層と、
    を備えるランフラットタイヤであって、
    前記補強ゴム層は、
    タイヤ径方向外側に設けられる高弾性補強層と、
    前記高弾性補強層よりも弾性率の低い低弾性補強層とを備え、
    タイヤ赤道線からトレッド幅方向に沿った前記トレッド部の端部までの長さを基準とし、トレッド幅方向において前記タイヤ赤道線から前記トレッド部の端部までの長さの1.2倍の長さに相当する位置を通り、前記カーカスに対して垂直な仮想線を想定した場合前記高弾性補強層は、前記補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から前記仮想線にかけた領域の全てに設けられており、
    前記低弾性補強層は、前記トレッド部から前記サイドウォール部にかけて前記高弾性補強層よりもトレッド幅方向外側かつ、タイヤ径方向内側に設けられるランフラットタイヤ。
  2. 少なくともビードコアを含む一対のビード部と、
    一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカスと、
    トレッド部から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部にかけて設けられ、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層と、
    を備えるランフラットタイヤであって、
    前記補強ゴム層は、
    タイヤ径方向外側に設けられる高弾性補強層と、
    前記高弾性補強層よりも弾性率の低い低弾性補強層とを備え、
    タイヤ赤道線からトレッド幅方向に沿った前記トレッド部の端部までの長さを基準とし、トレッド幅方向において前記タイヤ赤道線から前記トレッド部の端部までの長さの1.2倍の長さに相当する位置を通り、前記カーカスに対して垂直な仮想線を想定した場合、前記高弾性補強層は、前記補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部から前記仮想線にかけた領域の全てに設けられており、
    トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、
    前記補強ゴム層は、前記補強ゴム層のトレッド幅方向内側の端部からタイヤ径方向内側の端部にかけて、前記補強ゴム層の形状に沿った内郭線を含み、
    前記内郭線上において、前記カーカスの曲率半径の最小位置から前記内郭線の長さの1/4の長さ分だけタイヤ径方向内側に位置する点を基準点として前記高弾性補強層のタイヤ径方向内側の端部は、前記基準点よりもタイヤ径方向内側に位置するランフラットタイヤ。
  3. 前記高弾性補強層のゴム硬度は、前記低弾性補強層のゴム硬度よりも大きい請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記高弾性補強層の弾性率は、前記低弾性補強層の弾性率の1.1倍〜7.0倍である請求項1乃至の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。
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