JP7259903B2 - 洗面化粧台 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、洗面化粧台に関する。
一般的に、排水口が設けられたボウル部を有する洗面台と、ボウル部に水を吐出する吐水部を有する水栓装置と、を備えた洗面化粧台が知られている。また、除菌作用を有する機能水を生成する電解水生成手段と、電解水生成手段により生成された機能水を水周り設備に散布する電解水散布手段と、を備えた水周り設備洗浄装置が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載された水周り設備洗浄装置によれば、ボウル部の表面における菌の繁殖を抑えることができる。
洗面化粧台のボウル部の表面を流れる水のほとんど全ては、排水口の内部へ流れる。そのため、ボウル部のうちで排水口および排水口の内部は最も濡れる機会が多い。濡れた箇所には黴や細菌が繁殖しやすいため、排水口および排水口の内部では黴や細菌が多く繁殖している。したがって、排水口および排水口の内部にも機能水を吐出することが望ましい。
また、例えば電解水やオゾン水などの機能水が菌と反応すると、除菌を行った機能水の除菌成分は失われる。つまり、例えば電解水やオゾン水などの機能水の濃度は、菌と反応すると低下する。ここで、機能水が吐出されたときの機能水の着水範囲は、吐出された機能水の勢いにより着水面において広がることがある。機能水は、着水後に広がると、ボウル部の表面の広い範囲における菌と反応してしまう。その結果、機能水の濃度は、排水口の内部に流れたときには低下していることがある。
しかし、洗面化粧台の排水栓が上下方向に昇降し排水口を開閉させる場合には、排水栓の存在により、排水口の内部には機能水を直接的に吐出することができない。そのため、洗面化粧台が上下方向に昇降する排水栓を備える場合(排水口を開閉可能な排水栓が常設されている場合)には、機能水が排水口の内部に行きわたりにくく、排水口の内部における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することが困難であるという問題がある。
このように、本発明者の得た知見によれば、ボウル部に着水した機能水がボウル部の表面に広がると、ボウル部の表面を除菌することができる一方で、排水口の内部には除菌作用が低下した機能水が流れるため、排水口の内部を除菌することが困難になる。そのため、排水口の内部における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することが困難であるという問題がある。
特開平10-28721号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、排水口を開閉可能な排水栓が常設されている場合であっても、ボウル部に細菌が多く付着していても排水口の内部における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができる洗面化粧台を提供することを目的とする。
第1の発明は、排水口を有し前記排水口に向かって下方へ傾斜した排水勾配が形成されたボウル部、および前記排水口を開閉可能な排水栓を有する洗面台と、前記ボウル部に水道水を吐出する吐水部を有する水栓装置と、除菌作用を有する機能水を霧状に吐出する機能水吐出装置と、を備え、前記機能水吐出装置は、前記霧状に吐出した前記機能水を前記排水口の近傍の所定領域に着水させ、前記所定領域に着水した前記機能水が前記ボウル部で広がることを抑えて水膜を生成し、前記水膜を前記排水勾配に沿って前記排水口に流すことにより前記機能水を前記排水口の内部に導くことを特徴とする洗面化粧台である。
ボウル部には数多くの菌が付着しているため、ボウル部に直接的に着水した機能水の除菌作用は、機能水がボウル部の表面の菌と反応して失われてしまう。そのため、発明者等が得た知見によれば、ボウル部に着水した機能水がボウル部に沿って広がると、ボウル部の表面は除菌される一方で、排水口の内部には除菌作用が低下した機能水が流れるため、排水口の内部を除菌することが困難になる。
これに対して、第1の発明に係る洗面化粧台では、機能水吐出装置は、ボウル部の所定領域に向かって機能水を霧状に吐出する。そのため、ボウル部に着水した機能水は水滴となり、時間が経過すると機能水の水滴同士が結合し水膜に成長する。水膜に成長した機能水は、排水勾配の傾斜面に沿って排水口の内部に流入する。
そして、機能水が所定領域に吐出されるため、その所定領域は除菌される。そのため、機能水は、菌が死滅しつつある領域に着水することとなる。そのため、排水口の内部に流入する機能水は、次第に高い除菌作用を有した状態で排水口の内部に流入することとなる。したがって、排水口の上部に排水栓が常設されている洗面化粧台であっても、排水口の内部における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記所定領域は、前記排水口の全周囲を含むことを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、機能水は、排水口の全周囲に着水して水膜を形成して、排水口の内部に流れる。そのため、排水口の内部に効率よく機能水が行き渡ることになるため、排水口の内部の除菌に必要な機能水の量を少なくでき、機能水吐出装置から機能水を吐出する時間を短くすることができる。これにより、節水を図ることができる。また、機能水が電解水である場合には、電極の通電時間を短くすることができ、節電を図ることができる。そのため、機能水を生成するコストを削減することができる。また、電極の消耗を抑えることができ、電極の寿命を長持ちさせることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記機能水の着水位置と、前記排水口の内部と、の間における前記ボウル部の表面の傾斜は、前記着水位置から前記排水口の内部へ向かって徐々に急になることを特徴とする洗面化粧台である。
霧状に吐出された機能水は、水滴が連結した水膜を形成し、機能水の着水位置と、排水口の内部と、の間におけるボウル部の表面の傾斜(排水勾配)を利用して自重でもって排水口の内部へ向かって流れる。この際に、水膜は、ボウル部の表面を動くことによって分割され、小さくなってしまい、自重をもってもボウル部の表面を流れなくなる可能性がある。これに対して、第3の発明に係る洗面化粧台によれば、機能水の着水位置と、排水口の内部と、の間におけるボウル部の表面の傾斜が着水位置から排水口の内部へ向かって徐々に急になっているため、水膜は、小さくなったとしても、確実に排水口の内部に流れることができる。
第4の発明は、第2または3の発明において、前記機能水吐出装置から吐出された前記機能水の吐水形態は、内部が前記霧状の機能水で満たされた充円錐吐水であることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、機能水は、機能水吐出装置から円錐状に吐出される。また、円錐状に吐出された機能水の内部の空間は、霧状の機能水で満たされている。つまり、機能水吐出装置から吐出された機能水の吐水形態は、充円錐吐水である。これにより、排水栓を除菌し、黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができる。
本発明の態様によれば、排水口を開閉可能な排水栓が常設されている場合であっても、ボウル部に細菌が多く付着していても排水口の内部における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができる洗面化粧台が提供される。
本発明の実施の形態にかかる洗面化粧台を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる洗面化粧台の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の機能水吐出装置の具体例を例示する模式的斜視図である。 本実施形態の機能水生成部の具体例を表す模式的断面図である。 本実施形態のボウル部の近傍を表す模式的斜視図である。 本実施形態のボウル部を上から眺めた模式的平面図である。 図6に表した切断面C7-C7における模式的断面図である。 図6に表した切断面C8-C8における模式的断面図である。 図6に表した切断面C9-C9における模式的断面図である。 図7に表した切断面C10-C10における模式的断面図である。 本実施形態のボウル部の変形例を表す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる洗面化粧台を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる洗面化粧台の要部構成を表すブロック図である。
図3は、本実施形態の機能水吐出装置の具体例を例示する模式的斜視図である。
図4は、本実施形態の機能水生成部の具体例を表す模式的断面図である。
本実施形態にかかる洗面化粧台100は、洗面台110と、水栓装置120と、機能水吐出装置130と、を備える。図1に表したように、洗面台110は、例えばキャビネット192の上に設けられている。洗面台110の上には、化粧鏡191が設けられていてもよい。なお、洗面台110の周囲に配置される部材は、キャビネット192および化粧鏡191だけには限定されない。
なお、本願明細書において、「上」、「下」、「右」および「左」という記載は、洗面化粧台100の前で洗面化粧台100を見た人を基準とした上、下、右および左をそれぞれいう。また、本願明細書においては、洗面化粧台100から、洗面化粧台100の前に居る人へ向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。
洗面台110は、ボウル部111を有する。また、洗面台110は、排水口113(図5参照)を有する。排水口113の詳細については、後述する。
図2に表したように、水栓装置120は、吐水部121を有する。吐水部121は、ボウル部111に水道水167を吐出する。具体的に説明すると、水栓装置120は、分岐金具142および開閉弁144を介して給水源145に接続されている。分岐金具142は、例えばボウル部111の下に設けられている。水道水167は、水栓装置120の操作部である操作レバー122への手動操作により開閉弁144が開状態となった際に、開閉弁144を通って吐水部121からボウル部111に吐出される。なお、本実施形態において、操作レバー122および開閉弁144は、互いに一体に設けられている。
機能水吐出装置130は、操作部131を有する。例えば使用者が操作部131を操作すると、機能水吐出装置130は、除菌作用を有する機能水161を霧状に吐出する。霧状の機能水161の粒子径は、分布をもっており、サブミクロンオーダーのものから、2000マイクロメートル(μm)を越えるものまで存在する。霧状の機能水161の平均粒子径は、例えば約200μm以上1500μm以下程度である。図2に表したように、機能水吐出装置130は、分岐金具142および電磁弁143を介して給水源145に接続されている。電磁弁143は、例えばボウル部111の下に設けられている。電磁弁143と機能水吐出装置130との間には、機能水生成部150が設けられている。
機能水生成部150は、除菌作用を有する機能水161を生成する。例えば、図4に表したように、機能水生成部150は、陽極151と、陰極152と、を内部に有し、制御部141から出力された通電の制御信号により、陽極151と、陰極152と、の間の空間(流路)を流れる水道水を電気分解することができる。水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、水源(例えば、地下水や、ダムの水や、河川などの水)に例えば食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)などとして含まれている。
そこで、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(1)に表した反応が陰極152において生ずる。

+e → 1/2H↑ ・・・(1)
一方で、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(2)および式(3)に表した反応が陽極151において生ずる。

2OH → 2e+HO+1/2O↑ ・・・(2)
Cl → e+1/2Cl ・・・(3)
式(3)において発生した塩素は気泡としては存在しにくく、ほとんどの塩素は水に溶解する。そのため、式(3)において発生した塩素については、式(4)に表した反応が生ずる。このようにして、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸(HClO)が生成される。その結果、機能水生成部150において電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。

Cl+HO → HClO+H+Cl ・・・(4)
次亜塩素酸は、除菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、例えばボウル部111や排水口113、排水口113の内部116、ヘアキャッチャー165(図9(a)~図9(c)参照)などに付着している細菌を除菌することができる。
機能水が細菌と反応すると、式(5)に表した反応が生ずる。

R-H+HClO → R-OH+H+Cl ・・・(5)

式(5)の中に表した「R-H」は、有機物であり、例えば細菌の細胞である。式(5)の中に表した「R-OH」は、分解された有機物である。これにより、細菌の細胞が変性され、除菌(殺菌)が行われる。そして、機能水が細菌と反応すると、除菌成分(HClO)が失われるため、結果として、機能水(除菌水)の濃度が下がる。
また、時間が経つと、式(6)に表した反応が生ずる。

2HClO → 2H+2Cl+O ・・・(6)

このように、時間が経つと、除菌成分(HClO)が失われるため、結果として、機能水(除菌水)の濃度が下がる。
なお、本実施形態の機能水生成部150は、次亜塩素酸を含む液を生成することには限定されない。例えば、機能水生成部150において生成される機能水161は、オゾンなどを含む液であってもよい。また、機能水生成部150は、陽極板および陰極板を有する電解槽ユニットに限定されるわけではない。
制御部141が電磁弁143に信号を送信し電磁弁143を開くと、給水源145から供給された水道水は、分岐金具142および電磁弁143を通って機能水生成部150に供給される。機能水生成部150に供給された水道水は、機能水生成部150において機能水161として生成され、機能水吐出装置130からボウル部111に吐出される。
例えば、図3に表したように、機能水吐出装置130は、操作部131と、機能水吐水部132と、照射部133と、を有する。機能水吐出装置130は、例えば使用者が操作部131を操作すると、機能水生成部150により生成された機能水161を機能水吐水部132からボウル部111に向けて吐出する。機能水吐出装置130は、照射部133から光を放出し、機能水吐水部132から吐出された機能水161に光を照射してもよい。機能水吐水部132から霧状に吐出された機能水161は、排水口113の近傍の所定領域に着水する。これについて、図面を参照しつつさらに説明する。
図5は、本実施形態のボウル部の近傍を表す模式的斜視図である。
図6は、本実施形態のボウル部を上から眺めた模式的平面図である。
図7は、図6に表した切断面C7-C7における模式的断面図である。
図8は、図6に表した切断面C8-C8における模式的断面図である。
図5~図8に表したように、ボウル部111は排水口113を有する。図7および図8に表したように、ボウル部111の表面115には、排水口113に向かって下方に傾斜した排水勾配が形成されている。排水口113の上には、排水栓112が設けられている。排水栓112は、排水口113の部分に常設され、上下方向に昇降することにより排水口113を開閉することができる。
ここで、ボウル部には数多くの菌が付着している。そのため、ボウル部に直接的に着水した機能水の除菌作用は、機能水がボウル部の表面の菌と反応して失われてしまう。そのため、発明者等が得た知見によれば、ボウル部に着水した機能水がボウル部に沿って広がると、ボウル部の表面は除菌される一方で、排水口の内部には除菌作用が低下した機能水が流れるため、排水口の内部を除菌することが困難になる。
これに対して、本実施形態にかかる洗面化粧台100では、機能水吐出装置130は、霧状に吐出した機能水161を排水口113の近傍の所定領域A1に着水させる。機能水吐出装置130は、所定領域A1に着水した機能水161がボウル部111で広がることを抑えて水膜を形成する。そして、機能水吐出装置130は、水膜をボウル部111の排水勾配に沿って排水口113に流すことにより機能水161を排水口113の内部116(図9参照)に導く。これについて、図面を参照しつつさらに説明する。
図9は、図6に表した切断面C9-C9における模式的断面図である。
図9(a)は、機能水吐出装置130から霧状に吐出された機能水161がボウル部111に着水した直後の状態を表す模式的断面図である。図9(b)は、霧状の機能水161から水滴が形成された状態を表す模式的断面図である。図9(c)は、水滴が水膜に成長した状態を表す模式的断面図である。
図9(a)に表したように、機能水吐出装置130は、ボウル部111に向かって機能水161を霧状に吐出する。すなわち、機能水吐出装置130は、霧状に吐出した機能水161を排水口113の近傍の所定領域A1に着水させる。
図9(b)に表したように、ボウル部111に着水した機能水161は、水滴162となる。図9(c)に表したように、水滴162は、時間が経過すると機能水161の水滴162同士が結合し、水膜163に成長する。水膜163に成長した機能水161は、機能水161の自重(水膜163の自重)によってボウル部111の排水勾配の傾斜面に沿って排水口113の内部116に流入する。
そして、機能水161が所定領域A1に吐出されるため、所定領域A1は除菌される。そのため、機能水161は、菌が死滅しつつある所定領域A1に着水することとなる。そのため、排水口113の内部116に流入する機能水161は、次第に高い除菌作用を有した状態で排水口113の内部116に流入することとなる。したがって、排水口113の縁部114の全体における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができるとともに、排水口113の上部に排水栓112が常設されている洗面化粧台100であっても、排水口113の内部116における黴の発生や細菌の繁殖を抑制することができる。
前述したように、機能水(例えば、電解水)の除菌作用は、吐出された対象物に付着した菌と反応して失われる。したがって、一定以上の濃度(例えば、1ppm以上)を有する機能水が排水勾配に沿って排水口の内部に流入するように、機能水吐出装置130は、ある程度の流量、着水範囲、吐出時間で、機能水161を霧状に吐出する必要がある。例えば、機能水吐出装置130は、250cc/分の流量で、径が排水口113よりも1cm以上大きい着水範囲に、10秒以上の吐出時間で機能水161を吐出する。これにより、一定以上の濃度(例えば、1ppm以上)を有する機能水を排水口113の内部116に流入させることができる。
図5および図6に表したように、所定領域A1は、排水口113の全周囲を含んでいる。これによれば、機能水161は、排水口113の全周囲に着水して水膜163を形成して、排水口113の内部116に流れる。そのため、排水口113の内部116に効率よく機能水161が行き渡ることになるため、排水口113の内部116の除菌に必要な機能水161の量を少なくでき、機能水吐出装置130から機能水161を吐出する時間を短くすることができる。これにより、節水を図ることができる。また、機能水161が電解水である場合には、言い換えれば、図4に例示したように機能水生成部150が電極を有する電解槽である場合には、電極の通電時間を短くすることができ、節電を図ることができる。そのため、機能水161を生成するコストを削減することができる。また、電極の消耗を抑えることができ、電極の寿命を長持ちさせることができる。
図10は、図7に表した切断面C10-C10における模式的断面図である。
図7および図10に表したように、機能水161は、機能水吐出装置130から円錐状に吐出される。円錐状に吐出された機能水161の内部の空間は、霧状の機能水161で満たされている。つまり、機能水吐出装置130から吐出された機能水161の吐水形態は、充円錐吐水である。これにより、排水口113の周囲だけではなく、排水栓112を除菌し、きれいにすることができる。
図11は、本実施形態のボウル部の変形例を表す模式的断面図である。
図11は、図6に表した切断面C9-C9における模式的断面図に相当する。
機能水吐出装置から霧状に吐出された機能水は、水滴が連結した水膜を形成し、機能水の着水位置と、排水口の内部と、の間におけるボウル部の表面の傾斜(排水勾配)を利用して自重で排水口の内部へ向かって流れる。この際に、水膜は、ボウル部の表面を動くことによって分割され、小さくなってしまい、自重をもってもボウル部の表面を流れなくなる可能性がある。
これに対して、図11に表したボウル部111Aでは、機能水吐出装置130から霧状に吐出された機能水161の着水位置と、排水口113の内部116と、の間におけるボウル部111Aの表面115Aの傾斜は、機能水161の着水位置から排水口113の内部116へ向かって徐々に急になっている。
これによれば、機能水161の着水位置と、排水口113の内部116と、の間におけるボウル部111Aの表面115Aの傾斜が、着水位置から排水口113の内部116へ向かって徐々に急になっている。そのため、水膜163は、小さくなったとしても、確実に排水口113の内部116に流れることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、機能水吐出装置130および機能水生成部150などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや機能水吐出装置130の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 洗面化粧台、 110 洗面台、 111、111A ボウル部、 112 排水栓、 113 排水口、 114 縁部、 115、115A 表面、 116 内部、 120 水栓装置、 121 吐水部、 122 操作レバー、 130 機能水吐出装置、 131 操作部、 132 機能水吐水部、 133 照射部、 141 制御部、 142 分岐金具、 143 電磁弁、 144 開閉弁、 145 給水源、 150 機能水生成部、 151 陽極、 152 陰極、 161 機能水、 162 水滴、 163 水膜、 165 ヘアキャッチャー、 167 水道水、 191 化粧鏡、 192 キャビネット、 A1 所定領域

Claims (3)

  1. 排水口を有し前記排水口に向かって下方へ傾斜した排水勾配が形成されたボウル部と、
    前記排水口を開閉可能な排水栓と、
    前記ボウル部に水道水を吐出する吐水部を有する水栓装置と、
    除菌作用を有する機能水を霧状に吐出する機能水吐水部を有する機能水吐出装置と、
    を備え、
    前記機能水吐出装置は、前記機能水を前記排水栓および前記排水口の近傍の所定領域に霧状吐水の状態で前記ボウル部に着水するように、前記機能水が前記所定領域に単位時間あたりの所定の流量で着水することにより水滴となるよう吐出させ、着水した前記機能水が前記ボウル部に沿って広がることを抑え、これを所定時間継続して着水した前記機能水の水滴同士を結合させて水膜を生成し、前記水膜を前記排水勾配の傾斜面に沿って前記排水口に流すことにより前記機能水を前記排水口の内部に導くことを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記機能水吐水部は、前記ボウル部の後方に配置されており、下斜め前方に向けて前記機能水を吐出することを特徴とする請求項1に記載の洗面化粧台。
  3. 前記所定領域は、前記排水栓の後方に位置する後方側領域よりも前記排水栓の前方側に位置する前方側領域の方が広くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の洗面化粧台。
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