JP2017127346A - 洗面化粧台 - Google Patents

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野田 昇作
Shosaku Noda
昇作 野田
久美子 勝田
Kumiko Katsuta
久美子 勝田
陽介 佐々木
Yosuke Sasaki
陽介 佐々木
勇蔵 池田
Yuzo Ikeda
勇蔵 池田
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Abstract

【課題】排水栓が上下に昇降して排水口を塞ぐ洗面化粧台であっても、排水口内部及びヘアキャッチャーに付着している細菌への殺菌力が低下してしまうことを抑制でき、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる洗面化粧台を提供する。【解決手段】排水口113の内部には、ボウル部111から流れてきた機能水を排水口113の内部の全周に行き渡らせる誘導部118が設けられており、誘導部118の下方に、ヘアキャッチャー200が配設されている。【選択図】図10

Description

本発明の態様は、一般的に、排水口が設けられたボウル部を備えた洗面化粧台に関する。
従来、排水口が設けられたボウル部を備えた洗面化粧台が知られている。また、ボウル部に細菌が繁殖してしまうことを防ぐため、殺菌機能を有する機能水を吐出する機能水吐出装置を設け、機能水吐出装置によってボウル部に機能水を吐出することで、ボウル部内の細菌の繁殖を防ぐ洗面化粧台も知られている(特許文献1)。
洗面化粧台のボウル部の表面を流れる水のほとんど全ては、排水口の内部へ流れる。そのため、ボウル部のうちで排水口および排水口の内部は最も濡れる機会が多い。濡れた箇所には黴や細菌が繁殖しやすいため、排水口および排水口の内部は黴や細菌が多く繁殖している。したがって、排水口および排水口の内部にも機能水を吐出することが望ましい。また、洗面化粧台においては、毛髪などを集めるヘアキャッチャーが排水口の内部に設けられており、このヘアキャッチャーにおいては、特に黴や細菌が繁殖しやすい。したがって、機能水吐出装置は、このヘアキャッチャーの全体に、確実に機能水を流す必要がある。
一方で、排水栓が上下に昇降して排水口を塞ぐ洗面化粧台であると、排水栓の存在によって、排水口の内部及びヘアキャッチャーに機能水を直接噴霧できない。例えば電解水やオゾン水などの機能水は、時間と共に「濃度減衰」を起こすため、早急に除菌対象物に付着させる必要があるが、排水栓の存在によって排水口の内部及びヘアキャッチャーに機能水が行き渡りにくいため、排水口内部及びヘアキャッチャーに付着している細菌への殺菌力が低下する、という課題がある。
また、このように、排水口の内部及びヘアキャッチャーに機能水を直接噴霧させずに排水口の縁部から機能水を流入させる構成であると、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうという課題がある。
特開平10−28721号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、排水栓が上下に昇降して排水口を塞ぐ洗面化粧台であっても、排水口内部及びヘアキャッチャーに付着している細菌への殺菌力が低下してしまうことを抑制でき、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる洗面化粧台を提供することを目的とする。
第1の発明は、排水口が設けられたボウル部と、前記排水口を開閉可能な排水栓と、を備えた洗面化粧台であって、殺菌機能を有する機能水を吐出する機能水吐出装置と、複数の排水孔が設けられており、前記排水口の内部へ流れ込んだ毛髪を捕集するヘアキャッチャーと、をさらに備え、前記排水口の内部には、前記ボウル部から流れてきた機能水を前記排水口の内部の全周に行き渡らせる誘導部が設けられており、前記誘導部の下方に、前記ヘアキャッチャーが配設されていることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、排水栓の存在によって、排水口の内部及びヘアキャッチャーに機能水を直接噴霧させずに排水口の縁部から機能水を流入させる構成であっても、誘導部によって機能水を排水口の内部の全周に行き渡らせることができる。したがって、排水口内部に付着している細菌を、より多く殺菌できる。また、誘導部によって機能水を排水口の内部の全周に行き渡らせることができるため、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
さらに、排水口の内部の誘導部の下方にヘアキャッチャーを配設したため、機能水がヘアキャッチャーの上端の全周から流れ込むこととなり、特に黴や細菌が繁殖しやすいヘアキャッチャー全体に付着している細菌を、より多く殺菌できる。また、ヘアキャッチャー全体においても、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記誘導部は、前記排水口の内部において、前記排水口の内部の中心軸に向かって上方の内壁の傾斜より緩やかな傾斜角度となるよう前記排水口の内部の全周に形成された段部であることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、誘導部は、排水口の内部において、排水口の内部の中心軸に向かって上方の内壁の傾斜より緩やかな傾斜角度となるよう排水口の内部の全周に形成された段部であるため、ヘアキャッチャーが配設された排水口の内部の上方に、緩やかな傾斜角度の段部を全周に設けるという簡単な構成で、容易に機能水を排水口の内部の全周に行き渡らせることができ、排水口内部及びヘアキャッチャー全体における細菌の殺菌を行うことができ、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記排水口の内部において、前記段部より下方の内壁は、前記排水口の内部の中心軸に向かって前記段部における傾斜角度より大きな傾斜角度をもつ急勾配面を有しており、前記ヘアキャッチャーは、前記ヘアキャッチャーの最下部より上方において前記複数の排水孔が形成された上方部と、前記上方部より上方に周設された上端部と、を有し、前記上端部が前記急勾配面に当接した状態で、前記段部より下方に配設されていることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、段部より下方の内壁に、排水口の内部の中心軸に向かって段部の傾斜角度より大きな傾斜角度をもつ急勾配面を設け、その急勾配面にヘアキャッチャーの上端部を当接させた状態で、ヘアキャッチャーを配設するものとしたため、段部によって機能水の下流方向への流速が低減した際にも、段部を通過した機能水が急勾配面によって下流方向への流速が加速し、機能水は流速が加速した状態で急勾配面に当接したヘアキャッチャー上端部からヘアキャッチャー内部に流れ込むこととなる。よって、機能水は排水孔から抜けにくく、ヘアキャッチャーの中央、即ち根元部分まで機能水を行き渡らせることができる。したがって、より効率的に、ヘアキャッチャー全体に機能水を行き渡らせることができ、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
第4の発明は、第3の発明において、前記複数の排水孔は、前記ヘアキャッチャーの周方向に設けられた格子である周格子及び前記ヘアキャッチャーの径方向に設けられた格子である複数の径格子によって形成されており、前記複数の径格子と前記上端部との間、及び、前記複数の径格子と前記最下部との間は、繋がっていることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、急勾配面によって下流方向への流速が加速した機能水を、径格子によってそのままの勢いで最下部まで流し込むことができる。その結果、より確実に、ヘアキャッチャーの中央、即ち根元部分まで機能水を行き渡らせることができる。以上の事より、さらにより確実に、ヘアキャッチャー全体に機能水を行き渡らせることができ、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
本発明の態様によれば、排水栓が上下に昇降して排水口を塞ぐ洗面化粧台であっても、排水口内部及びヘアキャッチャーに付着している細菌への殺菌力が低下してしまうことを抑制でき、且つ、一定の領域のみ機能水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる洗面化粧台を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる洗面化粧台を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる洗面化粧台の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の電解水吐出装置の具体例を例示する模式的斜視図である。 本実施形態の電解水生成部の具体例を表す模式的断面図である。 本実施形態のボウル部の近傍を表す模式的斜視図である。 電解水が歯ブラシに当たっている状態を表す模式的斜視図である。 本実施形態のボウル部を上から眺めた模式的平面図である。 図7に表した切断面C8−C8における模式的断面図である。 図7に表した切断面C9−C9における模式的断面図である。 図7に表した切断面C10−C10における模式的断面図である。 本実施形態のヘアキャッチャーを表す模式的斜視図である。 本実施形態のヘアキャッチャーを表す模式的平面図である。 本実施形態の排水口の内部を表す模式的平面図である。 本実施形態の段部を表す模式的部分断面図である。 本発明の排水口の内部の変形例を表す模式的平面図である。 本発明の排水口の内部の変形例を表す模式的上面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる洗面化粧台を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる洗面化粧台の要部構成を表すブロック図である。
図3は、本実施形態の電解水吐出装置の具体例を例示する模式的斜視図である。
図4は、本実施形態の電解水生成部の具体例を表す模式的断面図である。
本実施形態にかかる洗面化粧台100は、洗面台110と、水栓装置120と、電解水吐出装置(機能水吐出装置)130と、電解水生成部150と、を備える。図1に表したように、洗面台110は、例えばキャビネット192の上に設けられている。洗面台110の上には、化粧鏡191が設けられていてもよい。なお、洗面台110の周囲に配置される部材は、キャビネット192および化粧鏡191だけには限定されない。
なお、本願明細書において、「上」、「下」、「右」および「左」という記載は、洗面化粧台100の前で洗面化粧台100を見た人を基準とした上、下、右および左をそれぞれいう。また、本願明細書においては、洗面化粧台100から、洗面化粧台100の前に居る人へ向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。
洗面台110は、ボウル部111を有する。ボウル部111の後側(奥側)の部分には、バックガード180が設けられている。バックガード180は、ボウル部111の縁部119よりも高い位置まで延びている。バックガード180は、水栓装置120や電解水吐出装置130などの機能部を隠すことができ、洗面化粧台100のデザインを向上させることができる。
図1に表したように、水栓装置120は、バックガード180の前面181に設けられている。図2に表したように、水栓装置120は、吐水部121を有する。吐水部121は、ボウル部111に水167を吐出する。水167は、通常水(例えば、水道水)である。具体的に説明すると、水栓装置120は、分岐金具142および開閉弁144を介して給水源145に接続されている。分岐金具142は、例えばボウル部111の下に設けられている。水道水167は、水栓装置120の操作部である操作レバー122への手動操作により開閉弁144が開状態となった際に、開閉弁144を通って吐水部121からボウル部111に吐出される。なお、本実施形態において、操作レバー122および開閉弁144は一体に設けられている。
図1に表したように、電解水吐出装置130は、バックガード180の前面181に設けられている。図2に表したように、電解水吐出装置130は、操作部131を有する。例えば使用者が操作部131を操作すると、電解水吐出装置130は、除菌作用を有する電解水(機能水)161を霧状に吐出する。霧状の機能水161の粒子径は、分布をもっており、サブミクロンオーダーのものから、2000マイクロメートル(μm)を越えるものまで存在する。霧状の機能水161の平均粒子径は、例えば約200μm以上1500μm以下程度である。図2に表したように、電解水吐出装置130は、分岐金具142および電磁弁143を介して給水源145に接続されている。電磁弁143は、例えばボウル部111の下に設けられている。
電解水生成部150は、電磁弁143と電解水吐出装置130との間に設けられ、除菌作用を有する電解水161を生成する。例えば、図4に表したように、電解水生成部150は、陽極151と、陰極152と、を内部に有し、制御部141から出力された通電の制御信号により、陽極151と、陰極152と、の間の空間(流路)を流れる水道水を電気分解することができる。水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、水源(例えば、地下水や、ダムの水や、河川などの水)に例えば食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)などとして含まれている。
そこで、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(1)に表した反応が陰極152において生ずる。

+e → 1/2H↑ ・・・(1)
一方で、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(2)および式(3)に表した反応が陽極151において生ずる。

2OH → 2e+HO+1/2O↑ ・・・(2)
Cl → e+1/2Cl ・・・(3)
式(3)において発生した塩素は気泡としては存在しにくく、ほとんどの塩素は水に溶解する。そのため、式(3)において発生した塩素については、式(4)に表した反応が生ずる。このようにして、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸(HClO)が生成される。その結果、電解水生成部150において電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。

Cl+HO → HClO+H+Cl ・・・(4)
次亜塩素酸は、除菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、例えばボウル部111や排水口113、排水口113の内部116、ヘアキャッチャー165(図9参照)などに付着している細菌を除菌することができる。
電解水が細菌と反応すると、式(5)に表した反応が生ずる。

R−H+HClO → R−OH+H+Cl ・・・(5)

式(5)の中に表した「R−H」は、有機物であり、例えば細菌の細胞である。式(5)の中に表した「R−OH」は、分解された有機物である。これにより、細菌の細胞が変性され、除菌(殺菌)が行われる。そして、電解水が細菌と反応すると、除菌成分(HClO)が失われるため、結果として、電解水(除菌水)の濃度が下がる。
また、時間が経つと、式(6)に表した反応が生ずる。

2HClO → 2H+2Cl+O ・・・(6)

このように、時間が経つと、除菌成分(HClO)が失われるため、結果として、電解水(除菌水)の濃度が下がる。
なお、本実施形態の電解水生成部150は、次亜塩素酸を含む液を生成することには限定されない。電解水生成部150は、水を電気分解することにより除菌作用を有する電解水を生成できればよい。
なお、本実施形態の機能水生成部150は、次亜塩素酸を含む液を生成することには限定されない。例えば、機能水生成部150において生成される機能水161は、オゾンなどを含む液であってもよい。また、機能水生成部150は、陽極板および陰極板を有する電解槽ユニットに限定されるわけではない。
例えば、図3に表したように、電解水吐出装置130は、操作部131と、電解水吐水部(機能水吐出部)132と、照射部133と、を有する。電解水吐出装置130は、例えば使用者が操作部131を操作すると、電解水生成部150により生成された電解水161を電解水吐水部132からボウル部111に向けて吐出する。電解水吐出装置130は、照射部133から光を放出し、電解水吐水部132から吐出された電解水161に光を照射してもよい。
図5は、本実施形態のボウル部の近傍を表す模式的斜視図である。
図6は、電解水が歯ブラシに当たっている状態を表す模式的斜視図である。
図7は、本実施形態のボウル部を上から眺めた模式的平面図である。
図8は、図7に表した切断面C8−C8における模式的断面図である。
図9は、図7に表した切断面C9−C9における模式的断面図である。
図10は、図7に表した切断面C10−C10における模式的断面図である。
図5〜図10に表したように、ボウル部111は排水口113を有する。排水口113は、ボウル部111の表面115の隅に設けられている。具体的には、排水口113は、表面115の後側(奥側)の隅に設けられている。なお、本願明細書において、ボウル部111の表面115は、ボウル部の底面に相当する。
図8および図9に表したように、ボウル部111の表面115には、排水口113に向かって下方に傾斜した排水勾配が形成されている。排水口113の上には、排水栓112が設けられている。排水栓112は、排水口113の部分に常設され、上下方向に昇降することにより排水口113を開閉することができる。
図8に表したように、電解水吐出装置130は、排水口113に向かって斜めから電解水161を吐出する。例えば、電解水吐出装置130から霧状に吐出された電解水161は、排水栓112を含む領域に着水する。すなわち、例えば、電解水吐出装置130から霧状に吐出された電解水161のうちの少なくとも一部は、排水栓112に着水する。なお、電解水吐出装置130から吐出された電解水161が着水する領域は、これだけには限定されない。
図6に表したように、例えば使用者は、電解水吐出装置130から吐出された電解水161に歯ブラシ171を当てることにより、歯ブラシ171における細菌の繁殖を抑制することができる。
図1に関して前述したように、バックガード180がボウル部111の後側の部分に設けられ、ボウル部111の縁部119よりも高い位置まで延びている。また、排水口113は、表面115の前側の隅に設けられている。これによれば、歯ブラシ171において跳ね返った電解水161が正面にいる使用者にかかることを確実に抑えることができる。
図1に関して前述したように、電解水吐出装置130および水栓装置120は、バックガード180の前面181に設けられている。そのため、電解水吐出装置130および水栓装置120の機能部をバックガード180で隠すことができ、正面からの見た目がすっきりとしたハイデザインな洗面化粧台100を提供することができる。
しかし、排水口113がボウル部111の表面115の奥側の隅に設けられているため、バックガードの前面に設けられた電解水吐出装置が排水口から比較的遠い位置に離れると、電解水吐出装置から広がるように吐出された電解水が、バックガードに当たりやすくなる。電解水が排水口に当たる前にバックガードに当たると、電解水がバックガードの前面に存在する菌と反応して水に戻る。すると、排水口に作用する電解水の量が減ってしまう。
これに対して、電解水を吐出する電解水吐出装置の電解水吐水部がバックガードの前面からボウル部に向かって突出した量を比較的多くすると、水栓装置から吐出された水をバケツに汲む際に、電解水吐出装置が邪魔になることがある。
そこで、本実施形態にかかる洗面化粧台100では、図8に表したように、電解水吐出装置130は、正面からみたときに、ボウル部111の中央B1と排水口113との間に設けられている。図8に表した例では、電解水吐出装置130の左端部は、水栓装置120の右端部から右方向へ距離D21だけ離れた位置に設けられている。また、電解水吐出装置130の右端部は、排水口113の縁部114(図10参照)から左方向へ距離D22だけ離れた位置に設けられている。
図8に表したように、水栓装置120と排水口113との間の距離D23は、電解水吐出装置130と排水口113との間の距離D22よりも遠い。具体的には、水栓装置120の右端部と排水口113の縁部114との間の距離D23は、電解水吐出装置130の右端部と排水口113の縁部114との間の距離D22よりも遠い。
これによれば、水栓装置120から吐出された水167が、電解水吐出装置130から吐出された電解水161の進行を阻害することを抑えることができる。
図10に表したように、排水口113の内部には、フランジ部材123の端部によって形成された段部(誘導部)118が形成されている。また、段部118の下方には、ヘアキャッチャー200が配設されている。
図11および図12に表したように、ヘアキャッチャー200は、ヘアキャッチャー200の最下部218より上方において複数の排水孔202が形成された上方部204と、上方部204より上方に周設された上端部206と、排水栓112の軸芯部125が内部に挿通されている筒状部212と、を有している。複数の排水孔202は、ヘアキャッチャー200の周方向に設けられた格子である周格子208及びヘアキャッチャー200の径方向に設けられた格子である複数の径格子210によって形成されている。
図13および図14に表したように、段部118は、排水口113の内部の全周に形成されており、ボウル部111から流れてきた電解水161を排水口113の内部の全周に行き渡らせることができる。なお、図13の矢印は、排水口113の縁部114から流れてきた電解水161の流れを例示するものである。このように、排水口113の縁部114から流入してきた電解水は、段部118にぶつかり、流速が弱まる。その結果、段部118の形成方向(排水口113の内部の周方向)に沿って電解水161は広がり、その後、排水口113のさらに内部へと流れ、ヘアキャッチャー200へと流入する。なお、便宜上、図13において、排水口113の縁部114から流入してきた電解水161の矢印は1本のみとしたが、排水口113の縁部114の様々な方向から、電解水161が流入するものである。このことより、排水栓112の存在によって排水口113の内部及びヘアキャッチャー200に電解水161を直接噴霧できずに排水口113の縁部114から電解水161を流入させる構成であっても、段部118によって電解水161を排水口113の内部の全周に行き渡らせることができ、排水口113の内部に付着している細菌を、より多く殺菌できる。また、段部118によって電解水161を排水口113の内部の全周に行き渡らせることができるため、一定の領域のみ電解水161が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
さらに、排水口の内部の段部118の下方にヘアキャッチャー200を配設したため、電解水161がヘアキャッチャー200の上端部206の全周から流れ込むこととなり、特に黴や細菌が繁殖しやすいヘアキャッチャー200の全体に付着している細菌を、より多く殺菌できる。また、ヘアキャッチャー200の全体においても、一定の領域のみ電解水161が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
図14に表したように、段部118は、排水口113の内部において、排水口113の内部の中心軸(本実施形態における排水栓112の軸芯部125)に向かって、排水口113の内部の上方の内壁214の傾斜より緩やかな傾斜角度となっている。また、排水口113の内部において、段部118より下方の内壁216は、排水口113の内部の中心軸に向かって段部118における傾斜角度より大きな傾斜角度をもつ急勾配面を有している。このことより、段部118によって電解水の下流方向への流速が低減した際にも、段部118を通過した電解水は急勾配面によって下流方向への流速が加速する。そして、電解水は、流速が加速した状態で急勾配面に当接したヘアキャッチャー200の上端部206からヘアキャッチャー200の内部に流れ込むこととなる。よって、電解水は排水孔202から抜けにくく、ヘアキャッチャー200の中央である根元部分(筒状部212の外周面)まで電解水を行き渡らせることができる。したがって、より効率的に、ヘアキャッチャー200の全体に電解水を行き渡らせることができ、且つ、一定の領域のみ電解水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
図12に表したように、複数の径格子210と上端部206との間、及び、複数の径格子210と最下部218との間は、繋がっている。言い換えると、図12に表したように、上端部206と最下部218とは、上面視において、径格子210によって直線状に繋がっている。このことにより、急勾配面によって下流方向への流速が加速した電解水を、径格子210によってそのままの勢いで最下部218まで流し込むことができる。その結果、より確実に、ヘアキャッチャー200の中央である根元部分まで電解水を行き渡らせることができる。以上の事より、さらにより確実に、ヘアキャッチャー200の全体に電解水を行き渡らせることができ、且つ、一定の領域のみ電解水が多く通過することによる殺菌ムラが発生してしまうことを抑制できる。
本発明の実施の形態においては、段部118は排水口113の内部の全周に形成されているものとしたが、本発明はそれに限らず、図15や図16のように、一部分が欠けているものであっても良い。また、本発明の実施の形態においては、電解水は、排水口113の全体に吐出されるものであったが、本発明はそれに限らず、排水口113の一部分、又は、排水口113から離れたボウル部111の表面に吐出されるものであっても良い。
本発明の実施の形態においては、機能水を電解水としたが、本発明はそれに限らず、例えばオゾン水等であっても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水栓装置120および電解水吐出装置130などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや水栓装置120、電解水吐出装置130および排水口113の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 洗面化粧台、 110 洗面台、 111 ボウル部、 111a 側壁、 112 排水栓、 113 排水口、 114 縁部、 115 表面、 118 段部(誘導部)、 119 縁部、 120 水栓装置、 121 吐水部、 122 操作レバー、 123 フランジ部材、 125 軸芯部、 130 電解水吐出装置(機能水吐出装置)、 131 操作部、 132 電解水吐水部(機能水吐出部)、 133 照射部、 141 制御部、 142 分岐金具、 143、144 電磁弁、 145 給水源、 150 電解水生成部、 151 陽極、 152 陰極、 161 電解水(機能水)、 167 水、 171 歯ブラシ、 173 洗面カウンタ、 180 バックガード、 181 前面、 191 化粧鏡、 192 キャビネット、 200 ヘアキャッチャー、 202 排水孔、 204 上方部、 206 上端部、 208 周格子、 210 径格子、 212 筒状部、 214 上方の内壁、 216 下方の内壁、 218 最下部、 B1 中央

Claims (4)

  1. 排水口が設けられたボウル部と、前記排水口を開閉可能な排水栓と、を備えた洗面化粧台であって、
    殺菌機能を有する機能水を吐出する機能水吐出装置と、
    複数の排水孔が設けられており、前記排水口の内部へ流れ込んだ毛髪を捕集するヘアキャッチャーと、をさらに備え、
    前記排水口の内部には、前記ボウル部から流れてきた機能水を前記排水口の内部の全周に行き渡らせる誘導部が設けられており、
    前記誘導部の下方に、前記ヘアキャッチャーが配設されていることを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記誘導部は、前記排水口の内部において、前記排水口の内部の中心軸に向かって上方の内壁の傾斜より緩やかな傾斜角度となるよう前記排水口の内部の全周に形成された段部であることを特徴とする請求項1に記載の洗面化粧台。
  3. 前記排水口の内部において、前記段部より下方の内壁は、前記排水口の内部の中心軸に向かって前記段部における傾斜角度より大きな傾斜角度をもつ急勾配面を有しており、
    前記ヘアキャッチャーは、前記ヘアキャッチャーの最下部より上方において前記複数の排水孔が形成された上方部と、前記上方部より上方に周設された上端部と、を有し、前記上端部が前記急勾配面に当接した状態で、前記段部より下方に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の洗面化粧台。
  4. 前記複数の排水孔は、前記ヘアキャッチャーの周方向に設けられた格子である周格子及び前記ヘアキャッチャーの径方向に設けられた格子である複数の径格子によって形成されており、
    前記複数の径格子と前記上端部との間、及び、前記複数の径格子と前記最下部との間は、繋がっていることを特徴とする請求項3に記載の洗面化粧台。
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