JP2015147162A - 電解水生成装置および衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタの目詰まりを抑制することができる電解水生成装置および衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
【解決手段】陽極板および陰極板を有し前記陽極板と前記陰極板との間の空間を流れる水を電気分解する電解槽と、前記電気分解により生成されたアルカリ性水が通過する前記電解槽の出口に設けられ、表面がアルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料からなるフィルタと、を備えたことを特徴とする電解水生成装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、電解水生成装置および衛生洗浄装置に関する。
水を電気分解することにより、酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを生成する電解水生成装置がある。水道水には、固形状のスケールが含まれることがある。そこで、水道水に含まれる固形状のスケールが電解水生成装置から流出することを抑制するため、電解槽から電解水が吐水される出口にフィルタを設けた電解水生成装置がある(特許文献1)。
また、電解水生成装置では、アルカリ性水を生成する電気分解槽の内部およびアルカリ性水が通過する流路において、例えば炭酸カルシウムなどを含むスケールが発生するという問題がある。スケールは、種々の大きさの粒子に成長し、電気分解槽および電気分解槽の下流の流路を閉塞させるおそれがある。
これに対して、フィルタが設けられていると、電気分解槽および電気分解槽の下流の流路に影響を与える大きさのスケールを捕捉し、電気分解槽および電気分解槽の下流の流路が閉塞するおそれを低減することができる。
しかし、フィルタの開口部のサイズ(開口サイズ)よりも小さいスケールがフィルタに付着し堆積すると、フィルタの目詰まりが生ずることがある。フィルタの目詰まりが生ずると、フィルタが比較的早期に閉塞するおそれがある。
特開2012−179565号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、フィルタの目詰まりを抑制することができる電解水生成装置および衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、陽極板および陰極板を有し前記陽極板と前記陰極板との間の空間を流れる水を電気分解する電解槽と、前記電気分解により生成されたアルカリ性水が通過する前記電解槽の出口に設けられ、表面がアルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料からなるフィルタと、を備えたことを特徴とする電解水生成装置である。
この電解水生成装置によれば、スケールがフィルタに析出あるいは付着しても、フィルタの表面は、電解槽の内部で生成されるアルカリ性水で加水分解され溶解する。すると、フィルタの表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタの表面とともに下流側へ流される。これにより、フィルタは、スケールの成長を抑制することができる。フィルタにおけるスケールの成長を抑制することができるため、フィルタの目詰まりを抑制することができる。また、フィルタの効果をより長い時間にわたって発揮することができるため、フィルタの取り替え寿命をより長くすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記表面は、アミド結合およびエステル結合の少なくともいずれかの結合を有する材料からなることを特徴とする電解水生成装置である。
この電解水生成装置によれば、フィルタの表面は、アミド結合およびエステル結合の少なくともいずれかの結合を有する材料からなる。そのため、フィルタの表面は、電解槽の内部で生成されるアルカリ性水で加水分解され溶解する。これにより、フィルタは、スケールの成長を抑制することができる。フィルタにおけるスケールの成長を抑制することができるため、フィルタの目詰まりを抑制することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記表面は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする材料からなることを特徴とする電解水生成装置である。
この電解水生成装置によれば、フィルタの表面に特殊な素材を用いなくとも、フィルタの表面の溶解性により、フィルタの表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタの表面とともに下流側へ流される。これにより、フィルタの表面に特殊な素材を用いなくとも、フィルタは、スケールの成長を抑制し、フィルタの目詰まりを抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明の電解水生成装置と、吐水部を有し前記吐水部から水を噴射して使用者の身体を洗浄する人体局部洗浄ノズルと、前記電解水生成装置により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを便器のボウルの表面および前記人体局部洗浄ノズルの表面の少なくともいずれかに噴霧する噴霧手段と、を備えた衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、電解水生成装置により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを噴霧手段から便器のボウルの表面および人体局部洗浄ノズルの表面の少なくともいずれかに噴霧することができる。このとき、スケールが電解水生成装置のフィルタに析出あるいは付着しても、フィルタの表面は、電解槽の内部で生成されるアルカリ性水で加水分解され溶解する。すると、フィルタの表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタの表面とともに下流側へ流される。これにより、フィルタは、スケールの成長を抑制することができる。フィルタにおけるスケールの成長を抑制することができるため、フィルタの目詰まりを抑制することができる。また、フィルタの効果をより長い時間にわたって発揮することができるため、フィルタの取り替え寿命をより長くすることができる。
本発明の態様によれば、フィルタの目詰まりを抑制することができる電解水生成装置および衛生洗浄装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる電解水生成装置を表す模式的断面図である。 本実施形態のフィルタを表す模式的平面図である。 本発明者が実施した耐久試験の結果の一例を例示するグラフ図である。 本実施形態のフィルタの電気分解前の状態の一例を例示する写真である。 本実施形態のフィルタの電気分解後の状態の一例を例示する写真である。 本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を表す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電解水生成装置を表す模式的断面図である。
図2は、本実施形態のフィルタを表す模式的平面図である。
図1に表した電解水生成装置100は、電解槽110と、流路切替弁120と、第1の流路131と、第2の流路132と、フィルタ140と、を備える。なお、本実施形態では、電解水生成装置100は、流路切替弁120を必ずしも備えていなくともよい。
電解槽110は、その内部に陽極板111および陰極板112を有し、図示しない制御装置からの通電の制御によって、陽極板111と、陰極板112と、の間の空間(流路)を流れる水道水を電気分解できる。
この際、陰極板112では、式(1)に表した反応が生ずる。

+e → 1/2H↑ ・・・(1)

つまり、陰極板112においては酸(H)が消費され、陰極板112の近傍ではpHが上昇する。すなわち、陰極板112の近傍では、アルカリ性水が生成される。
一方、陽極板111では、式(2)に表した反応が生ずる。

2OH → 2e+HO+1/2O↑ ・・・(2)

つまり、陽極板111においてはアルカリ(OH)が消費され、陽極板111の近傍ではpHが下降する。すなわち、陽極板111の近傍では、酸性水が生成される。
流路切替弁120は、図示しない制御装置からの制御により、酸性水を導く第1の流路131の開閉を行う。また、流路切替弁120は、図示しない制御装置からの制御により、アルカリ性水を導く第2の流路132の開閉を行う。
電解槽110は、第1の出口115と、第2の出口116と、を有する。
第1の流路131の一端は、第1の出口115に接続されている。酸性水は、第1の出口115を通過し第1の流路131へ導かれる。
第2の流路132の一端は、第2の出口116に接続されている。アルカリ性水は、第2の出口116を通過し第2の流路132へ導かれる。
フィルタ140は、アルカリ性水が通過あるいは吐出する電解槽110の出口に設けられている。図1に表した電解水生成装置100では、フィルタ140は、第2の出口116に設けられている。
図2に表したように、フィルタ140は、例えば網目状の構造を有する。具体的には、フィルタ140は、フィルタ基部141を有する。例えば、フィルタ140は、複数のフィルタ基部141が編み込まれた構造を有する。隣り合うフィルタ基部141の間には、開口部143が形成されている。水は、フィルタ140の開口部143を通過し、フィルタ140の下流側へ流れる。フィルタ基部141の幅の寸法D1は、例えば100マイクロメートル(μm)以上300μm以下程度である。開口部143の第1の寸法D2(図2では横方向の寸法)は、例えば100μm以上300μm以下程度である。開口部143の第2の寸法D3(図2では縦方向の寸法)は、例えば100μm以上300μm以下程度である。なお、フィルタ基部141の寸法D1および開口部143の寸法D2、D3は、これだけに限定されるわけではない。
ここで、アルカリ性水が生成される部分およびアルカリ性水が通過する流路においては、例えば炭酸カルシウムなどを含むスケールが発生する。
スケールについて、さらに説明する。
前述したように、陰極板112の近傍ではpHが上昇し、アルカリ性水が生成される。pHが上昇すると、水道水に含まれる炭酸イオン(CO 2−)の溶解量は上昇する。pHの上昇に伴い、炭酸(HCO)が水素イオン(H)を放出し炭酸イオン(CO 2−)を生成し、式(3)に表した反応が生ずる。そして、発生した炭酸イオン(CO 2−)と水道水中に存在するカルシウムイオン(Ca2+)が結合し、式(4)に表した反応が生ずる。つまり、pHの上昇が、炭酸カルシウム(CaCO:スケール)の生成(溶解度低下による析出)を引き起こす。

CO → 2H+CO 2− ・・・(3)
Ca2++CO 2− → CaCO ・・・(4)
スケールは、種々の大きさの粒子に成長し、例えば、電解槽110および第2の流路132の少なくともいずれかを閉塞させるおそれがある。これに対して、本実施形態にかかる電解水生成装置100は、フィルタ140を備える。フィルタ140は、アルカリ性水が通過あるいは吐出する電解槽110の出口に設けられている。図1に表した電解水生成装置100では、フィルタ140は、第2の出口116に設けられている。これにより、フィルタ140は、開口部143の開口サイズよりも大きいサイズのスケール(例えば、電解槽110および第2の流路132の少なくともいずれかに影響を与える大きさのスケール)を捕捉することができる。一方で、開口部143の開口サイズよりも小さいサイズのスケールは、フィルタ140の開口部143を通過する。
しかし、開口部143の開口サイズよりも小さいサイズのスケールがフィルタ基部141に成長すると、フィルタ140の目詰まりが生ずることがある。フィルタ140の目詰まりが生ずると、フィルタ140が比較的早期に閉塞するおそれがある。
なお、本願明細書において、スケールの「成長」とは、スケールが析出することで、またはスケールが付着し堆積することで、スケールの容積が増加することをいう。
これに対して、本実施形態のフィルタ140は、スケールの成長を抑制することができる。具体的には、フィルタ140の表面(フィルタ基部141の表面)は、アルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料からなる。例えば、フィルタ140(具体的には、フィルタ基部141)がアルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料で形成されていてもよい。あるいは、例えば、フィルタ140(具体的には、フィルタ基部141)は、金属(例えばステンレスなど)の芯材と、その芯材の表面にコーティングされた材料であってアルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料と、を含んでいてもよい。
フィルタ140の表面は、アミド結合およびエステル結合の少なくともいずれかの結合を有する材料からなる。
例えば、フィルタ140の表面は、ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethyleneterephtalate)を主成分とする材料からなる。あるいは、フィルタ140の表面は、ポリブチレンテレフタレート(PBT:polybutyleneterephtalate)を主成分とする材料からなる。あるいは、フィルタ140の表面は、ナイロンを主成分とする材料からなる。
本実施形態によれば、開口部143の開口サイズよりも小さいサイズのスケールがフィルタ基部141に析出あるいは付着しても、フィルタ140の表面(フィルタ基部141の表面)は、電解槽110の内部で生成されるアルカリ性水で加水分解され溶解する。すると、フィルタ140の表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタ140の表面とともに下流側へ流される。これにより、本実施形態のフィルタ140は、スケールの成長を抑制することができる。フィルタ140におけるスケールの成長を抑制することができるため、フィルタ140の目詰まりを抑制することができる。また、フィルタ140の効果をより長い時間にわたって発揮することができるため、フィルタ140の取り替え寿命をより長くすることができる。
また、フィルタ140の表面に特殊な素材を用いなくとも、フィルタ140の表面の溶解性により、フィルタ140の表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタ140の表面とともに下流側へ流される。これにより、フィルタ140の表面に特殊な素材を用いなくとも、本実施形態のフィルタ140は、スケールの成長を抑制し、フィルタ140の目詰まりを抑制することができる。
なお、電解槽110においてスケールが生成されることをより抑制するため、陽極板111および陰極板112を切り替える極性反転(ポールチェンジ(PC))が行われることがある。そのため、極性反転が行われる場合には、第1の出口115と第2の出口116との両方の出口に、フィルタ140が設けられることが望ましい。図1に表した電解水生成装置100の電解槽110では、第1の出口115と第2の出口116との両方の出口に、フィルタ140が設けられている。
図3は、本発明者が実施した耐久試験の結果の一例を例示するグラフ図である。
図3に表したグラフ図の横軸は、耐久年数(年)を表す。図3に表したグラフ図の縦軸は、流量(mL/min:ミリリットル/分)を表す。
本発明者は、表面がPETを主成分とする材料からなるフィルタ140の耐久年数と、表面がポリプロピレン(PP:polypropylene)を主成分とする材料からなるフィルタ140の耐久年数と、の間の比較を行った。具体的には、本発明者は、表面がPETを主成分とする材料からなるフィルタ140および表面がPPを主成分とする材料からなるフィルタ140のそれぞれにおいて電気分解を行い、電気分解の時間(電解時間)の経過と、フィルタ140を流れる水の流量の変化と、の関係を検討した。
図3に表したグラフ図のように、PPを主成分とする材料からなるフィルタ140の場合には、電解時間の経過とともにフィルタ140を流れる水の流量が低下する。そして、1.4年間の使用年数に相当する電解時間が経過すると、フィルタ140を流れる水の流量は、0(mL/min)となった。つまり、1.4年間の使用年数に相当する電解時間が経過すると、フィルタ140の目詰まりが生じた。言い換えれば、本検討の条件においては、PPを主成分とする材料からなるフィルタ140の耐久年数は、1.4年間である。
これに対して、図3に表したグラフ図のように、PETを主成分とする材料からなるフィルタ140の場合には、電解時間が経過しても、フィルタ140を流れる水の流量は、あまり変化しなかった。そして、10年間の使用年数に相当する電解時間が経過しても、フィルタ140を流れる水の流量は、観測開始のときの流量とほとんど変わらなかった。つまり、10年間の使用年数に相当する電解時間が経過しても、フィルタ140の目詰まりは生じなかった。言い換えれば、本検討の条件においては、PETを主成分とする材料からなるフィルタ140の耐久年数は、10年間以上である。
これにより、PETを主成分とする材料からなるフィルタ140は、PPを主成分とする材料からなるフィルタ140と比較すると、フィルタ140自身の目詰まりを抑えることができる。また、PETを主成分とする材料からなるフィルタ140は、PPを主成分とする材料からなるフィルタ140と比較すると、フィルタ140の効果を長い時間にわたって発揮することができるため、フィルタ140の取り替え寿命をより長くすることができる。
図4は、本実施形態のフィルタの電気分解前の状態の一例を例示する写真である。
図5は、本実施形態のフィルタの電気分解後の状態の一例を例示する写真である。
図4(a)および図5(a)は、本実施形態のフィルタの拡大写真である。図4(b)は、図4(a)に表したフィルタの一部をさらに拡大した写真である。図5(b)は、図5(a)に表したフィルタの一部をさらに拡大した写真である。
図4(a)および図5(a)に表したように、本実施形態のフィルタ140は、複数のフィルタ基部141が編み込まれた構造を有する。隣り合うフィルタ基部141の間には、開口部143が形成されている。図4(a)〜図5(b)に表したフィルタ140の表面は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする材料からなる。図5(a)および図5(b)は、スケール加速水を用いて、560時間の電気分解を行った後の状態の一例を例示する写真である。
本発明者が実施したエネルギー分散型X線分析(EDX:Energy Dispersive X-ray spectrometry)によれば、図5(b)に表したフィルタ基部141のうちの一部141aの85%以上は、ポリエチレンテレフタレートであることがわかった。これにより、図4(a)と図5(a)とを比較すると、又は図4(b)と図5(b)とを比較すると、電気分解が行われた後では、フィルタ140の表面がアルカリ性の条件下で加水分解により溶解していることがわかる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
図6は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を表す模式的断面図である。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置500は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800の上に設けられている。図6に表したトイレ装置10は、便器800と、衛生洗浄装置500と、を備える。
便器800は、ボウル801を有する。ボウル801の表面には、光触媒層が形成されている。衛生洗浄装置500は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。なお、便蓋300は、必ずしも設けられていなくともよい。また、ボウル801の表面の光触媒層は、必ずしも形成されていなくともよい。
ケーシング400の内部には、電解水生成装置100と、人体局部洗浄ノズル410と、が設けられている。電解水生成装置100は、図1〜図5に関して前述した通りである。人体局部洗浄ノズル410は、便座200に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する。例えば、使用者は、便座200に座った状態でリモコンなどの操作部を操作し、人体局部洗浄ノズル410を便器800のボウル801内に進出させることができる。人体局部洗浄ノズル410の先端部には、図示しない吐水部が設けられている。そして、人体局部洗浄ノズル410は、その先端部に設けられた吐水部から水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
例えばケーシング400の下部には、噴霧ノズル(噴霧手段)473と、UV光源(照射段)481と、が設けられている。噴霧ノズル473は、電解水生成装置100により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを便器800のボウル801の表面に噴霧する。または、噴霧ノズル473は、電解水生成装置100により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを人体局部洗浄ノズル410の表面に噴霧する。UV光源481は、ボウル801に紫外線(UV:ultraviolet)を照射する。噴霧ノズル473およびUV光源481は、ケーシング400の内部に設けられていてもよいし、ケーシング400の外部に付設されていてもよい。
本実施形態によれば、電解水生成装置100により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを噴霧ノズル473からボウル801の表面および人体局部洗浄ノズル410の表面の少なくともいずれかに噴霧することができる。このとき、開口部143の開口サイズよりも小さいサイズのスケールがフィルタ基部141に析出あるいは付着しても、フィルタ140の表面(フィルタ基部141の表面)は、電解槽110の内部で生成されるアルカリ性水で加水分解され溶解する。すると、フィルタ140の表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタ140の表面とともに下流側へ流される。これにより、本実施形態の衛生洗浄装置500は、スケールの成長を抑制することができる。フィルタ140におけるスケールの成長を抑制することができるため、フィルタ140の目詰まりを抑制することができる。また、フィルタ140の効果をより長い時間にわたって発揮することができるため、フィルタ140の取り替え寿命をより長くすることができる。
また、フィルタ140の表面に特殊な素材を用いなくとも、フィルタ140の表面の溶解性により、フィルタ140の表面に析出あるいは付着したスケールは、成長する前にフィルタ140の表面とともに下流側へ流される。これにより、フィルタ140の表面に特殊な素材を用いなくとも、本実施形態の衛生洗浄装置500は、スケールの成長を抑制し、フィルタ140の目詰まりを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、電解水生成装置100および衛生洗浄装置500などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやフィルタ140、第1の流路131、および第2の流路132の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 トイレ装置、 100 電解水生成装置、 110 電解槽、 111 陽極板、 112 陰極板、 115 第1の出口、 116 第2の出口、 120 流路切替弁、 131 第1の流路、 132 第2の流路、 140 フィルタ、 141 フィルタ基部、 141a 一部、 143 開口部、 200 便座、 300 便蓋、 400 ケーシング、 410 人体局部洗浄ノズル、 473 噴霧ノズル、 481 UV光源、 500 衛生洗浄装置、 800 便器、 801 ボウル

Claims (4)

  1. 陽極板および陰極板を有し前記陽極板と前記陰極板との間の空間を流れる水を電気分解する電解槽と、
    前記電気分解により生成されたアルカリ性水が通過する前記電解槽の出口に設けられ、表面がアルカリ性の条件下で加水分解により溶解する材料からなるフィルタと、
    を備えたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 前記表面は、アミド結合およびエステル結合の少なくともいずれかの結合を有する材料からなることを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  3. 前記表面は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする材料からなることを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電解水生成装置と、
    吐水部を有し前記吐水部から水を噴射して使用者の身体を洗浄する人体局部洗浄ノズルと、
    前記電解水生成装置により生成された酸性水およびアルカリ性水の少なくともいずれかを便器のボウルの表面および前記人体局部洗浄ノズルの表面の少なくともいずれかに噴霧する噴霧手段と、
    を備えた衛生洗浄装置。
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