JP2017082475A - 洗面化粧台 - Google Patents

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貴文 井上
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健司 城戸
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Yukinori Kubozono
幸徳 窪園
村橋 利行
Toshiyuki Murahashi
利行 村橋
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Abstract

【課題】機能水水栓を有する洗面化粧台において、機能水の流量が少ない場合であっても、除菌対象部位に対して満遍なく機能水を供給できることを可能とする洗面化粧台を提供する。【解決手段】機能水水栓1を有する洗面化粧台5であって、ボウル部3と上方側に突出している突出部を有する排水蓋とを備え、機能水水栓1は、突出部に向かって吐水することを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、洗面化粧台に係り、特に機能水を吐出可能な機能水水栓を有する洗面化粧台に関する発明である。
従来から、除菌機能を有する電解水などの機能水を吐水可能な機能水水栓を有する洗面化粧台が知られている。特許文献1には、上記のような機能水を吐水することが可能な機能水水栓を有する手洗器が開示されている。
特開2012−81449
機能水を吐水する機能水水栓を有する洗面化粧台において、上記特許文献1のような飲用に不適な機能水を吐水する機能水水栓を設けてしまうと、飲用水と機能水との区別がつかず、使用者が誤って機能水を飲んでしまう恐れがある。そのため、極力機能水水栓から吐水される機能水の流量は少なくすることが好ましい。さらに、機能水の流量を少なくすることは、誤飲に加えて、節水効果があり地球環境にも優しいものである。
しかしながら、機能水の流量を少なくしてしまうと、対象部位に機能水が着水後に機能水が広がらず、一定の領域のみ機能水が通過し除菌ムラが発生してしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、機能水水栓を有する洗面化粧台において、機能水の流量が少ない場合であっても、除菌対象部位に対して満遍なく機能水を供給できることを可能とする洗面化粧台を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明においては、ボウル部と前記ボウル部に設けられる排水口と、前記排水口を開閉する排水蓋と、除菌機能を有する機能水を吐水可能な機能水吐水部を有する機能水水栓と、を備えた洗面化粧台であって、前記排水蓋は、前記排水蓋の上面が上方に突出する突出部と、前記突出部から外方に向かうにつれて下方に傾斜するよう構成され、前記機能水吐水部は、前記突出部に向かって吐水することを特徴とする。このような本発明によれば、洗面化粧台で手洗いやうがいを行ったあと、手洗いやうがいで飛散した水がボウル部に存在してしまうと菌が繁殖してしまう、特に水が集中的に集まる排水口周辺は菌の繁殖が顕著となり、少量の機能水で除菌しようとすると一部の領域のみしか機能水が通過できずに排水口の全周を除菌することができないが、排水蓋を突出部と突出部から外周に向かって下方に傾斜させ、突出部に向かって機能水を吐水することで、突出部に着水した機能水は機能水自らの自重で下方に傾斜していき排水口の全周に導くことができる。このように突出部に向かって機能水を吐水することで、機能水を排水口の全周に導くことができることから、少量の機能水であっても除菌ムラが発生することを抑制できる。
本発明において、好ましくは、前記排水口にはフランジが取り付けられており、前記排水蓋の外周である排水蓋外周部は、前記フランジの外周であるフランジ外周部よりも大きいことを特徴とする。このように構成された本発明においては、排水口の製造誤差を無くすためにフランジを設けることは一般的に用いられているが、フランジを設けることでボウル部および排水口との間に隙間ができてしまいその隙間に水が滞留し菌が繁殖しやすい状態になってしまうが、排水蓋の排水蓋外周部をフランジのフランジ外周部よりも大きくすることで、排水蓋から導かれる機能水がフランジとボウル部および排水口の隙間にも供給することが可能であり、排水口およびフランジ全周を除菌することが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記機能水吐水部は、前記突出部の中で最も上方に位置する突出部頂点に向かって吐水することを特徴とする。このように構成された本発明においては、突出部頂点に向かって吐水することで、突出部頂点に着水した機能水が排水蓋全周に渡って導き易くなることから、排水口およびフランジ全周を除菌することが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記機能水吐水部は、前記機能水吐水部から所定角度にて広がっていくように水滴を噴射することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、機能水吐水部から所定角度に広がっていくように水滴を噴射することで、機能水を粒化することができ、排水蓋に着水する最のエネルギーを少なくすることができる。したがって、排水蓋に着水した後に排水蓋外に水跳ねすることを抑制でき、少量の機能水を効果的に排水口およびフランジの全周に導くことができる。
本発明によれば、機能水水栓を有する洗面化粧台において、機能水の流量が少ない場合であっても、除菌対象部位に対して満遍なく機能水を供給できることを可能とする洗面化粧台を提供することができる。
本発明の実施形態による機能水水栓を有する洗面化粧台を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態による機能水水栓の構成を具体的に説明するための図であり、図2(A)は、この機能水水栓を斜め下方から見た斜視図であり、図2(B)は、この機能水水栓を図2(A)中のIIB−IIB線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態による機能水吐水部の噴霧吐水の原理を説明するための、この機能水吐水部の縦断面図である。 本発明の実施形態による飲用水吐水部と機能水吐水部とセンサとの配置関係を説明するための、本発明の実施形態による機能水水栓の断面図である。 本発明の実施形態による機能水水栓の機能構成を概略的に示すブロック図である。 機能水水栓とボウル部の排水口との位置関係を表す図である。 機能水吐水部から吐水された機能水の流れを上方側から見た図である。 機能水吐水部から吐水された機能水の流れを洗面化粧台の断面で表す図である。
まず、図1は、本発明の実施形態による機能水水栓1を有するを適用した洗面化粧台を斜め上方から見た斜視図である。図1に示すように、洗面化粧台5は、主に、人体などの被検知物の検知状態に応じて吐水と吐水の停止とを自動で行う機能水水栓1と、この機能水水栓1から吐水された水を受け止め、排水口4から排水するボウル部3と、排水口4を開閉する排水蓋6と、を有する。
次に、図2乃至図6を参照して、本発明の実施形態による洗面化粧台の詳細について説明する。
図2は、本発明の実施形態による水栓装置の構成を具体的に説明するための図である。図2(A)は、本発明の実施形態による水栓装置を斜め下方から見た斜視図であり、図2(B)は、この水栓装置を図2(A)中のIIB−IIB線に沿って見た断面図である。ここでは、本実施形態による機能水水栓1の吐水部付近の構成について主に説明する。
図2(A)に示すように、機能水水栓1は、湾曲した管状部材である吐水管11を有する。この吐水管11の先端部には、図2(A)及び図2(B)に示すように、飲用水吐水口12aから泡沫吐水を行うように構成された飲用水吐水部12と、機能水吐水口13aから噴霧吐水(言い換えるとミスト吐水)を行うように構成された、ノズル状の機能水吐水部13と、被検知物を検知する、赤外線などを利用したセンサ14と、光を照射する光照射手段(LED(Light Emitting Diode))15と、が配設されている。具体的には、吐水管11の先端部には、上から下に向かって、センサ14、飲用水吐水口12a、光照射手段15、機能水吐水口13aの順に、これらが配設されている。また、吐水管11の内部には、飲用水吐水部12に接続されており、飲用水吐水部12に対して水を供給する飲用水流路17と、機能水吐水部13に接続されており、機能水吐水部13に対して機能水水を供給する機能水流路18と、が配設されている。
ここで、飲用水吐水部12は、泡沫吐水として、フィルタにより空気を混ぜて、吐出させる水流に泡を含ませた泡沫状の吐水を行う。他方で、機能水吐水部13は、噴霧吐水として、機能水吐水口13aから所定角度をもって水が広がっていくような、言い換えると機能水吐水口13aの断面積(径)よりも広い範囲に水が広がっていくような、霧状の吐水を行う。また、機能水吐水部13は、飲用水吐水部12よりも少ない流量で噴霧吐水すると共に、飲用水吐水部12よりも速い流速で噴霧吐水する。1つの例では、飲用水吐水部12は、毎分2リットルで水を泡沫吐水し、機能水吐水部13は、毎分0.3リットルで水を噴霧吐水する。
次に、図3を参照して、本実施形態による機能水吐水部13の噴霧吐水の原理について説明する。図3は、水の流れ方向に沿って見た、機能水吐水部13の縦断面図である。
図3に示すように、機能水吐水部13においては、上端部に設けられた機能水流入口13bから流入した水によって、内部流路13d内に直進流(矢印A11参照)が生じると共に、内部流路13dの上端部の外周面に形成されたスリット部13cから流入した水によって、内部流路13d内に旋回流(矢印A12参照)が生じる。このような直進流と旋回流との相乗効果によって、内部流路13dの下端部の1つの機能水吐水口13aから、フルコーン状に噴霧吐水が行われる。具体的には、機能水吐水口13aの断面積(径)よりも大きな範囲に広がって水が吐出される。この場合、機能水吐水口13aから吐出角度θにて水が広がって吐出される。上記した飲用水吐水部12による泡沫吐水では、飲用水吐水口12aの断面積(径)とほぼ同じ範囲にて水が吐出されるため、機能水吐水部13の機能水吐水口13aからの吐出角度θは、飲用水吐水部12の飲用水吐水口12aからの吐出角度よりも大きい。
次に、図4を参照して、本実施形態による飲用水吐水部12と機能水吐水部13とセンサ14との配置関係について説明する。図4は、図2(B)と同様の、本実施形態による機能水水栓1の断面図である。
図4に示すように、本実施形態では、機能水吐水部13の機能水吐水口13aが、飲用水吐水部12の飲用水吐水口12aよりも後方側に配設され、飲用水吐水口12aからの水垂れが機能水吐水口13aにかからないようにしている。この場合、機能水吐水部13の機能水吐水口13aは、当該機能水吐水口13aから噴霧吐水された水が飲用水吐水部12の飲用水吐水口12aにかからないようにも配設されている。加えて、機能水吐水部13の機能水吐水口13aは、ボウル部3の排水蓋6(図4では図示せず)に向かって噴霧吐水するように配設されている。また、本実施形態では、人がそれほど奥にまで手を伸ばさなくてもセンサ14によって手が適切に検知されるように、センサ14が、機能水吐水部13の機能水吐水口13aよりも前方側に配設されている。言い換えると、機能水吐水口13aがセンサ14よりも後方側に配設されている。こうすることで、機能水吐水口13aから噴霧吐水された水が利用者の腕や体などの濡らしたくない部分にかかりにくくなる。
更に、本実施形態では、センサ14が機能水吐水部13の機能水吐水口13aから噴霧吐水された水を検知しないような、センサ14と機能水吐水部13との向きの関係を採用している。具体的には、センサ14の検知精度が、センサ14から離れていくほど低下するので、センサ14における被検知物の検知に関する検知方向A23に対応する指向範囲R13(センサ14の検知範囲を含む範囲であり、詳しくは検知範囲を前方に延長した範囲に相当する)が、機能水吐水部13の吐水範囲R11と前方側の離れた位置で交わるような、センサ14と機能水吐水部13との向きの関係を採用している。詳しくは、センサ14の検知方向A23が機能水吐水部13の吐水方向A22から離れていく方向に向くように、センサ14が配設されている。言い換えると、センサ14の検知方向A23に沿ったラインL13(典型的にはセンサ14の中心軸線に相当する)が、機能水吐水部13の機能水吐水口13aの中心から鉛直方向に延びるラインL12(典型的には機能水吐水部13の中心軸線に相当する)と前方側で交わらないように、センサ14が配設されている。
更に、本実施形態では、機能水吐水部13の機能水吐水口13aから噴霧吐水された水が利用者にかかりにくいような、飲用水吐水部12と機能水吐水部13との向きの関係を採用している。具体的には、飲用水吐水部12の吐水方向A21と機能水吐水部13の吐水方向A22とが互いに離れていく方向に向くように、飲用水吐水部12及び機能水吐水部13のそれぞれが配設されている。言い換えると、飲用水吐水部12の飲用水吐水口12aの中心から鉛直方向に延びるラインL11(典型的には飲用水吐水部12の中心軸線に相当する)と、機能水吐水部13の機能水吐水口13aの中心から鉛直方向に延びるラインL12(典型的には機能水吐水部13の中心軸線に相当する)とが前方側で交わらないように、飲用水吐水部12及び機能水吐水部13のそれぞれが配設されている。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態による水栓装置の機能構成について説明する。図5は、本発明の実施形態による水栓装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態による機能水水栓1は、上記した飲用水流路17及び機能水流路18(図2等参照)の両方の上流側に共通流路21が接続されている。この共通流路21には、一般的な水道水(都市水)などの通常の水(本明細書では、この水を電解水と区別するために適宜「通常水」と表記する。)が供給される。共通流路21上には、上流側から順に、共通流路21における通常水の流通を遮断するための止水栓22、通常水に混ざり込んだ異物などを取り除くフィルタ23、二次側の流量を一定に保つ定流量弁24が設けられており、共通流路21の下流端において飲用水流路17と機能水流路18とに分岐している。
飲用水流路17には、開閉することにより、当該飲用水流路17における通常水の流通と遮断とを切り替える第1の電磁弁25が設けられている。この第1の電磁弁25が開弁している場合には、飲用水流路17に通常水が流れて、飲用水流路17の下流端に接続された飲用水吐水部12から通常水が泡沫吐水される。
他方で、機能水流路18には、上流側から順に、第2の電磁弁28、調圧弁29、安全弁30、逆止弁35、電解槽37(機能水供給部)が設けられている。第2の電磁弁28は、開閉することにより、機能水流路18における通常水の流通と遮断とを切り替える。この第2の電磁弁28が開弁している場合には、機能水流路18に通常水が流れて、機能水流路18の下流端に接続された機能水吐水部13から噴霧吐水が行われる。調圧弁29は、水圧を所望の圧力(噴霧吐水を行うのに適した圧力)に調節する弁である。安全弁30は、機能水流路18内の圧力が所定圧以上となった場合(例えば機能水吐水口13aが塞がれて機能水流路18の圧力が急上昇した場合)に開弁し、機能水流路18内の水をバイパス流路31を介して飲用水流路17に流して、機能水流路18内の圧力を減圧させる弁である。逆止弁35は、水の逆流を防止する弁である。電解槽37は、通電されることにより、通常水を電気分解して電解水を生成する。なお、電解槽37の下流側に、フィルタを更に設けてもよい。
また、機能水水栓1は、機能水水栓1内の構成部を制御するコントローラ40(制御部)を更に有する。制御部は、AC電源39からの電力によって作動すると共に、AC電源39の電力を、センサ14、光照射手段15、第1の電磁弁25、第2の電磁弁28、及び電解槽37のそれぞれに供給する制御を行う。具体的には、コントローラ40は、センサ14による被検知物の検知状態を示すセンサ信号を取得し、このセンサ信号に基づいて、光照射手段15のオン/オフを切り替える制御、第1の電磁弁25の開閉を切り替える制御、第2の電磁弁28の開閉を切り替える制御、及び、電解槽37による電解水の生成の実行/停止を切り替える制御を行う。
ここで、電解槽37によって生成される機能水について説明する。
本実施形態で用いる機能水としては、電気分解によって得られる除菌機能を有する水であれば何でもよい。機能水の代表的なものとして次亜塩素酸を含有する機能水が挙げられる。一般に上水又は中水は塩素イオンを含有するため、電気分解により遊離塩素が生成される。遊離塩素は、酸性では次亜塩素酸(HClO)として存在し、この形態ではアルカリ性での存在形態である次亜塩素酸イオン(ClO - )と比較して約10倍殺菌力が強い。また、中性でもその中間程度の強力な殺菌力が得られる。従って、連続式電気分解槽で電気分解された水は、強力な殺菌力を有する殺菌水となっている。
上述したように一般的に利用されている上水又は中水は塩素イオンを含有しているが、塩素イオン濃度が低い地域で利用する場合や、強力な殺菌作用が必要な場合には、食塩などの塩化物を添加することで塩素イオンを補うことができる。
塩素発生に用いられる電極としては、導電性基材に塩素発生用触媒を担持したものか、塩素発生用触媒からなる導電性材料が利用される。塩素発生用触媒の種類により、例えば、フェライト等の鉄系電極、パラジウム系電極、ルテニウム系電極、イリジウム系電極、白金系電極、ルテニウム−スズ系電極、パラジウム−白金系電極、イリジウム−白金系電極、ルテニウム−白金系電極、イリジウム−白金−タンタル系電極等がある。導電性基材に塩素発生用触媒を担持したものは、構造を担う基材部を安価なチタン、ステンレス等の材料で構成できるので、製造コスト上有利である。
塩素以外に、ハロゲンイオンを含有する水を電気分解することによって得られる次亜ハロゲン酸であってもよい。
その他の機能水としては、電極として銀を利用することで得られる銀イオン水を挙げることができる。銀イオンは、細菌の細胞膜にある酵素に吸着し、酵素の作用を阻害するため、細菌が生命維持できなくなると言われている。接触する基材表面をコートする作用もあり、細菌が基材表面で繁殖しにくくなる。銀イオンは基材表面をコートして、細菌の付着を防ぐことができ、かつ殺菌力を有しているため、基材表面での細菌の増殖を効果的に抑制できる。その際、排水トラップの置換率を高める洗浄方法と組み合わせることで、長期間、排水口のぬめりや匂いを抑制することが可能となる。
その他、特に電気分解用の電極として二酸化鉛(β型)を用いることにより陽極側で酸素の発生と共に高濃度のオゾンを発生させるオゾン水など、様々な種類の機能水を好適に用いることが可能である。
更に、機能水以外の除菌水としては、各種の除菌成分を溶解させた水溶液が挙げられる。溶解される除菌成分としては、固体、液体、気体の何れを用いてもよい。液体の除菌成分を用いる場合には、例えば、エタノールや、イソプロパノールなどのアルコール類や、過酸化水素などを適用すればよい。また、気体の除菌成分を用いる場合には、例えば、オゾンを微細気泡として水中に溶解させることでオゾン水を作り出せばよい。また、固体の除菌成分を用いる場合には、例えば次亜塩素酸ナトリウムなどを適用すればよい。
ここで、本明細書においては、「除菌」の文言は、菌を減らす意味だけでなく(この場合、菌を除去して減らす意味だけなく、菌を殺して減らす意味も含まれる)、菌を減らさないまでも菌の増殖を抑制する意味も含む広義の概念として用いている。本発明における「機能水」は、このような意味での除菌機能を、所定の処理によって通常の水に対して付加した水を意味するものとする。
次に図6を参照して、機能水水栓とボウル部の排水口との位置関係について説明する。
ボウル部3には、ボウル部3内の水をボウル部3の外部に排出するための排水口4と、排水口4の開閉可能とするための排水蓋6と、ボウル部3と排水口4との水密性を確保するためのフランジ7とが設けられている。
排水蓋6は、排水蓋6の上面が上方に突出するよう突出部6aを有している。さらに排水蓋6は、突出部6aの最も上方に位置する突出部頂点から外方に向かって下り傾斜するよう構成されている(外方とは、水平方向において突出部から離れる方向である)。
排水蓋6の最も外側の排水蓋外周部6cは、フランジ7の最も外側のフランジ外周部7aよりも大きくなるように構成されている。
図7および図8を参照して、機能水吐水部13から吐水された機能水の流れを説明する。
図7は機能水吐水部から吐水された機能水の流れを上方側から見た図である。図8は機能水吐水部から吐水された機能水の流れを洗面化粧台の断面で表す図である。
機能水水栓1の機能水吐水部13から吐水される機能水(図7及び図8の一点鎖線)は排水蓋6に向けて吐水される。排水蓋6の突出部6aに着水した機能水(WL)は突出部6aから外周に向けて流れる。排水蓋外周部6cに到達した機能水(WL)はボウル部3およびフランジ7に落下する。
上述したように排水蓋6に着水した機能水は排水蓋6の表面に沿って、機能水の自重により落下することになる。この時、排水蓋6の突出部6aの最も上方に位置する突出部頂点に向かって機能水を吐水することで、突出部頂点に着水した機能水は、突出部頂点から全周にわたって落下することになる(図7)。このように排水蓋6の全周にわたって機能水を導くことが可能であるため、排水口4およびフランジ7の全周に少量の機能水を導くことが可能となる。
また、排水蓋外周部6cがフランジ外周部7aよりも大きくなるように構成することで、ボウル部3とフランジ7との隙間にも確実に機能水を導くことができる。
さらに、機能水吐水部13から所定角度にて広がっていくように水滴を噴射することで、機能水を粒化することができ、排水蓋に着水する最のエネルギーを少なくすることができる。したがって、排水蓋に着水した後に排水蓋外に水跳ねすることを抑制でき、少量の機能水を効果的に排水口およびフランジの全周に導くことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更をくわえたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、機能水水栓1については、自動で吐止水する自動水栓装置を実施形態に挙げたが、使用者が使用する度に操作する水栓装置であってもよい。
また、飲用水吐水部12と機能水吐水部13とを有する1つの機能水水栓1を実施形態に挙げたが、飲用水吐水部12を有する水栓装置と飲用水吐水部12を有する水栓装置とは別の水栓装置に機能水吐水部13を設けてもよい。すなわち、飲用水吐水部12と機能水吐水部13とを有する1の水栓装置だけでなく、別々の水栓装置の形態も本発明の範囲に包含される。
1 機能水水栓
3 ボウル部
4 排水口
5 洗面化粧台
6 排水蓋
6a 突出部
6b 突出部頂点
6c 排水蓋外周部
7 フランジ
7a フランジ外周部
11 吐水管
12 飲用水吐水部
12a 飲用水吐水口
13 機能水吐水部
13a 機能水吐水口
14 センサ
15 光照射手段(LED)
17 飲用水流路
18 機能水流路
21 共通流路
25 第1の電磁弁
28 第2の電磁弁
37 電解槽(機能水供給部)
40 コントローラ(制御部)

Claims (4)

  1. ボウル部と
    前記ボウル部に設けられる排水口と、
    前記排水口を開閉する排水蓋と、
    除菌機能を有する機能水を吐水可能な機能水吐水部を有する機能水水栓と、を備えた洗面化粧台であって、
    前記排水蓋は、前記排水蓋の上面が上方に突出する突出部と、前記突出部から外方に向かうにつれて下方に傾斜するよう構成され、
    前記機能水吐水部は、前記突出部に向かって吐水することを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記排水口にはフランジが取り付けられており、
    前記排水蓋の外周である排水蓋外周部は、前記フランジの外周であるフランジ外周部よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の洗面化粧台。
  3. 前記機能水吐水部は、前記突出部の中で最も上方に位置する突出部頂点に向かって吐水することを特徴とする請求項2に記載の洗面化粧台。
  4. 前記機能水吐水部は、前記機能水吐水部から所定角度にて広がっていくように水滴を噴射することを特徴とする請求項3に記載の洗面化粧台。
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