JP7248922B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
図1は、本開示の一実施形態に係る空気調和装置1の概略構成図である。
(2-1)熱源ユニット
熱源ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の外壁面近傍等)に設置されている。熱源ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁23と、熱源熱交換器24と、熱源膨張弁25と、熱源ファン26と、を有している。
圧縮機21は、冷媒回路100において、低圧の冷媒を吸入側21aから吸入して、高圧になるまで圧縮した後、吐出側21bから吐出する。ここでは、圧縮機21として、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(不図示)がモータ22によって回転駆動される密閉式構造の圧縮機が使用されている。また、モータ22は、インバータ等を介して、制御部6により回転数が制御される。圧縮機21の容量は、制御部6がモータ22の回転数を変えることにより制御される。
四路切換弁23は、冷媒回路100において、冷媒の流れの方向を切り換える。四路切換弁23は、第1ポートP1と、第2ポートP2と、第3ポートP3と、第4ポートP4と、を有する。四路切換弁23は、制御部6により、第1ポートP1と第4ポートP4が互いに連通して第2ポートP2と第3ポートP3が互いに連通する第1状態(図1の破線で示す状態)と、第1ポートP1と第2ポートP2が互いに連通して第3ポートP3と第4ポートP4が互いに連通する第2状態(図1の実線で示す状態)との間で切り換えられる。
熱源熱交換器24は、冷媒回路100において、冷媒と室外の空気との熱交換を行う熱交換器である。熱源熱交換器24の一端は、熱源膨張弁25に接続されている。熱源熱交換器24の他端は、四路切換弁23の第2ポートP2に接続されている。
熱源膨張弁25は、冷媒回路100において、冷媒を減圧する膨張機構である。熱源膨張弁25は、液冷媒連絡管4と、熱源熱交換器24の液側24aと、の間に設けられる。熱源膨張弁25は、開度制御が可能な電動膨張弁である。熱源膨張弁25の開度は、制御部6により制御される。
熱源ファン26は、気流を生成し、室外の空気を熱源熱交換器24に供給する。熱源ファン26が室外の空気を熱源熱交換器24に供給することにより、熱源熱交換器24内の冷媒と室外の空気との熱交換が促される。熱源ファン26は、熱源ファンモータ26aによって回転駆動される。熱源ファン26の風量は、制御部6が熱源ファンモータ26aの回転数を変えることにより制御される。
利用ユニット3は、対象空間である室内に設置されている。利用ユニット3は、主として、利用熱交換器31と、利用膨張弁32と、利用ファン33と、室内温度センサ34と、室内湿度センサ35と、吐出管温度センサ36とを有している。
利用熱交換器31は、冷媒回路100において、冷媒と室内の空気との熱交換を行う。利用熱交換器31は、第1利用熱交換部311と、第2利用熱交換部312と、を有する。
利用膨張弁32は、第1利用熱交換部311と、第2利用熱交換部312と、の間において冷媒を減圧する膨張弁である。利用膨張弁32は、開度制御が可能な電動膨張弁である。利用膨張弁32の開度は、制御部6により制御される。利用膨張弁32は、膨張弁の一例である。
利用ファン33は、気流を生成し、室内の空気を利用熱交換器31に通過させる。室内の空気が利用熱交換器31を通過することにより、利用熱交換器31の冷媒と室外の空気との熱交換が促される。
室内温度センサ34は、利用ユニット3のケーシング(図示省略)の空気の吸入口に設けられる。室内温度センサ34は、利用ユニット3のケーシングに流入する室内の空気の温度(室内温度Tr)を検出する。
図2は、制御部6の制御ブロック図である。制御部6は、圧縮機21と、四路切換弁23と、熱源膨張弁25と、熱源ファン26と、利用膨張弁32と、利用ファン33と、リモコン7とのそれぞれに、制御信号を送受信可能に接続されている。また、制御部6は、室内温度センサ34と、室内湿度センサ35とのそれぞれに検出信号を受信可能に接続されている。
リモコン7は、ユーザーから暖房運転、冷房運転、および、再熱除湿運転のいずれかの実行指示、目標温度Tt、目標湿度Ht等を受け付け、受け付けた結果を制御信号として制御部6に送信する。制御部6は、制御信号を受信すると記憶装置に記録する。
(3-1)利用膨張弁の動作
利用膨張弁32では、制御部6が出力する駆動パルスがゼロの状態では、主弁体322が弁室321に着座し、副弁体323が副弁ポート322aを閉じた状態となる。この際、利用膨張弁32の開度は0%(=(0パルス/500パルス)×100)であり、冷媒の流量は2.86L/min.である。利用膨張弁32では、主弁体322と主弁ポートとの間にはわずかな隙間(図示省略)が形成されているため、開度が0%であっても、微小な流量が生じている。
次に、制御部6が実行する空調運転である、暖房運転、冷房運転、および、再熱除湿運転について説明する。
制御部6は、リモコン7から暖房運転の開始についての制御信号を受信すると暖房運転を開始する。暖房運転に際して、制御部6は、四路切換弁23を第1状態へ切り換える(図1の破線参照)。さらに、制御部6は、熱源膨張弁25を、リモコン7から受信した目標温度Ttに対応する開度とし、利用膨張弁32を全開、または、全開に近い開度とし、圧縮機21を運転する。これにより、熱源熱交換器24が冷媒の蒸発器として機能し、かつ、利用熱交換器31が冷媒の凝縮器として機能する。
制御部6は、リモコン7から冷房運転の開始についての制御信号を受信すると冷房運転を開始する。冷房運転に際して、制御部6は、四路切換弁23を第2状態へ切り換える(図1の実線参照)。さらに、制御部6は、熱源膨張弁25を、リモコン7から受信した目標温度Ttに対応する開度とし、利用膨張弁32を全開、または、全開に近い開度とし、圧縮機21を運転する。これにより、熱源熱交換器24が冷媒の凝縮器として機能し、かつ、利用熱交換器31が(言い換えると、第1利用熱交換部311と第2利用熱交換部312とが)冷媒の蒸発器として機能する。
再熱除湿運転は、利用熱交換器31の一部で除湿を行い、利用熱交換器31の残りの一部で除湿した空気を加熱する空調運転である。
制御部6は、再熱除湿運転において、冷媒流量が最大流量の50%以下となる開度範囲で利用膨張弁32を制御する。当該開度範囲における利用膨張弁32に対する単位操作量での流量の平均変化量が1.84L/min.よりも小さい。
(4-1)
空気調和装置1は、空調運転を実行する空気調和装置であって、冷媒回路100と、制御部6とを備える。冷媒回路100は、圧縮機21、熱源熱交換器24、第1利用熱交換部311、利用膨張弁32、第2利用熱交換部312が環状に接続され形成される。制御部6は、冷媒回路100を制御して、第1利用熱交換部311を凝縮器として機能させ、かつ、第2利用熱交換部312を蒸発器として機能させる再熱除湿運転を実行する。制御部6は、再熱除湿運転において、冷媒流量が最大流量の50%以下となる開度範囲で利用膨張弁32を制御する。当該開度範囲における利用膨張弁32に対する単位操作量での流量の平均変化量が1.84L/min.よりも小さい。
制御部6は、再熱除湿運転において、除湿能力の異なる第1運転と第2運転とを切り換えて実行する。第1運転における利用膨張弁32の開度(6%)は、第2運転における利用膨張弁32の開度(30%)よりも小さい。
制御部6は、対象空間における除湿負荷Hlに基づいて第1運転と第2運転とを切り換える。
制御部6は、除湿負荷Hlが第1閾値湿度Hs1以下であれば第1運転を実行し、除湿負荷Hlが前記第1閾値湿度Hs1を超えると第2運転を実行する。
第1運転における圧縮機21のモータ22の回転数は、第2運転における圧縮機21のモータ22の回転数より小さい。
(5-1)変形例A
上述の実施形態に係る空気調和装置1では、制御部6は、再熱除湿運転において、除湿負荷Hlに基づいて第1運転と第2運転とを切り換えたが、第1運転と第2運転とを切り換えるトリガーはこれに限定されない。
リモコン7は、表示部71に、制御部6が第1運転及び第2運転のいずれを実行中であるかを表示してもよい。
制御部6は、再熱除湿運転と冷房運転とを切り換えて実行してもよい。
上述の実施形態に係る空気調和装置1では、制御部6は、再熱除湿運転において、除湿能力の異なる第1運転と第2運転とを切り換えて実行した。しかし、上述した開度範囲で利用膨張弁32を制御するのであれば、制御部6が、再熱除湿運転において、切り換えることができる運転の数は、2つに限定されず3つ以上であってもよい。
上述の実施形態に係る空気調和装置1では、制御部6は、再熱除湿運転において、第1運転及び第2運転のそれぞれに対応して、圧縮機21の容量、言い換えると、モータ22の回転数を制御したが、利用膨張弁32の制御により十分な除湿能力が得られれば、モータ22の回転数制御は省略してもよい。
上述の実施形態に係る空気調和装置1では、再熱除湿運転において制御部6は、室内湿度Hrと目標湿度Htとの差分に基づいて算出された除湿負荷Hlと、あらかじめ設定された閾値湿度Hsとを比較して、第1運転と第2運転との切り換え可否を判断したが、第1運転と第2運転との切り換え可否の判断方法はこれに限定されない。
上述の実施形態に係る空気調和装置1では、再熱除湿運転を開始した直後に第1運転を開始したが、制御部6は、再熱除湿運転を開始した直後に第1運転及び第2運転のいずれを実行するかを判断してもよい。
100 冷媒回路
2 熱源ユニット
21 圧縮機
23 四路切換弁
24 熱源熱交換器
25 熱源膨張弁
26 熱源ファン
3 利用ユニット
31 利用熱交換器
311 第1利用熱交換部
312 第2利用熱交換部
32 利用膨張弁(膨張弁)
33 利用ファン
4 液冷媒連絡管
5 ガス冷媒連絡管
6 制御部
7 リモコン
Claims (9)
- 対象空間における空調運転を実行する空気調和装置(1)であって、
圧縮機(21)、熱源熱交換器(24)、第1利用熱交換部(311)、膨張弁(32)、第2利用熱交換部(312)が環状に接続された冷媒回路(100)と、
前記冷媒回路を制御して、前記第1利用熱交換部を凝縮器として機能させ、かつ、前記第2利用熱交換部を蒸発器として機能させる再熱除湿運転を実行する制御部(6)と
を備え、
前記膨張弁は、
流量特性に、小流量制御域と、単位操作量に対する流量の変化が前記小流量制御域よりも大きい大流量制御域とを含み、
前記制御部は、
前記再熱除湿運転において、冷媒流量が最大流量の50%以下となる開度範囲に含まれる前記小流量制御域で前記膨張弁を制御し、
前記小流量制御域における前記膨張弁に対する前記単位操作量での流量の平均変化量は、
1.84L/min.よりも小さい、
空気調和装置。 - 前記制御部は、
前記再熱除湿運転において、除湿能力の異なる第1運転と第2運転とを切り換えて実行し、
前記第1運転における前記膨張弁の開度は、
前記第2運転における前記膨張弁の開度よりも小さい、
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、
前記対象空間における除湿負荷(Hl)に基づいて前記第1運転と前記第2運転とを切り換える、
請求項2に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、
前記除湿負荷が第1閾値(Hs1)以下であれば前記第1運転を実行し、前記除湿負荷が前記第1閾値を超えると前記第2運転を実行する、
請求項3に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、
前記再熱除湿運転と冷房運転とを切り換え、
前記冷房運転において、前記冷媒回路を制御して、前記第1利用熱交換部及び前記第2利用熱交換部を蒸発器として機能させる、
請求項4に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、
前記除湿負荷が前記第1閾値よりも大きい第2閾値(Hs2)を超えると前記冷房運転を行う、
請求項5に記載の空気調和装置。 - リモコン(7)をさらに備え、
前記制御部は、
前記リモコンの指示に基づいて前記第1運転と前記第2運転とを切り換える、
請求項2に記載の空気調和装置。 - 前記リモコンは、
表示部(71)を有し、
前記表示部は、
前記制御部が前記第1運転及び前記第2運転のいずれを実行中であるかを表示する、
請求項7に記載の空気調和装置。 - 前記第1運転における前記圧縮機の容量は、前記第2運転における前記圧縮機の容量より小さい、
請求項2から請求項8のいずれかに記載の空気調和装置。
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