JP5585549B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5585549B2
JP5585549B2 JP2011157283A JP2011157283A JP5585549B2 JP 5585549 B2 JP5585549 B2 JP 5585549B2 JP 2011157283 A JP2011157283 A JP 2011157283A JP 2011157283 A JP2011157283 A JP 2011157283A JP 5585549 B2 JP5585549 B2 JP 5585549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle
refrigerant
evaporator
condenser
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011157283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013024437A (ja
Inventor
幹治 桑原
幸彦 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011157283A priority Critical patent/JP5585549B2/ja
Publication of JP2013024437A publication Critical patent/JP2013024437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5585549B2 publication Critical patent/JP5585549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、再熱除湿方式の除湿暖房機能を備えるヒートポンプ式の空調装置に関するものである。
従来の空調装置として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。特許文献1の空調装置は、ヒートポンプサイクル内に、コンプレッサと、コンデンサと、室外熱交換器と、エバポレータとが設けられており、エバポレータとコンデンサとが送風ダクト内に配設されている。そして、コンデンサと室外熱交換器との間に第1絞りが設けられ、また室外熱交換器とエバポレータとの間に第2絞りが設けられている。第1絞り、および第2絞りとしては、例えば絞り開度が調節可能な可変絞りが使用されている。
引用文献1の空調装置では、コンデンサおよび室外熱交換器を、直列に並ぶ放熱器として使用し、またエバポレータを吸熱器として使用することで、エバポレータによって空調空気を冷却(除湿)して、この冷却(除湿)された空調空気をコンデンサによって加熱する除湿暖房運転(除湿モード)を可能としている。
除湿暖房運転時においては、エバポレータ出口温度が目標出口温度Teoとなるようにコンプレッサの回転数が制御されるようになっている。また、予め、第1絞り、および第2絞りの弁開度の組合せ(ランク1〜5)が決められており、コンデンサ出口温度Tcが目標吹出温度TAOとなるように、2つの弁開度の組合せ(ランク1〜5)が、目標出口温度Teoとコンデンサ出口温度Tcとの差ΔTに応じて変更されるようになっている。尚、ランク1〜5は、第1絞りの絞り開度が小さい側から大きい側に変更される第1絞り用ランク1〜5と、第2絞りの絞り開度が大きい側から小さい側に変更される第2絞り用ランク1〜5との各1〜5同士の組合せとなるように形成されている。
特許第3331765号公報
しかしながら、特許文献1の空調装置では、除湿暖房運転時において、コンデンサと室外熱交換器とによって冷媒を凝縮液化するので、室外熱交換器内の液冷媒の保持量が増加する。このときのサイクル内の必要冷媒量が実際の封入冷媒量を超えると、エバポレータにおいては冷媒不足状態となり、エバポレータ出口側においては、過剰な過熱度を持ち、除湿能力が低下してしまう。
この問題を回避するためには、サイクル内に充分な冷媒を封入することが必要となるが、必要冷媒量が少ない運転条件での余剰冷媒量が増加してしまい、また基本的な封入冷媒量が増加することから、液冷媒を溜めるための気液分離器を大型にする必要が生ずる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、封入冷媒量を増加させることなく、確実な除湿暖房運転が可能となる空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、圧縮機(111)、凝縮器(112)、第1絞り(113)、室外熱交換器(114)、第2絞り(115)、および蒸発器(116)が環状に接続されて、圧縮機(111)によって冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(110)を備え、
凝縮器(112)、および蒸発器(116)が送風ダクト(121)内に収容されると共に、室外熱交換器(114)が送風ダクト(121)の外部に配置され、
第1絞り(113)、および第2絞り(115)の絞り開度が、制御部(130)によって制御される空調装置において、
制御部(130)は、第1絞り(113)および第2絞り(115)の絞り開度を制御して、室外熱交換器(114)を凝縮器(112)と共に放熱器として機能させる第1モードによって、あるいは室外熱交換器(114)を蒸発器(116)と共に吸熱器として機能させる第2モードによって、送風ダクト(121)内を流通する空調空気に対して蒸発器(116)で除湿し、凝縮器(112)で加熱する除湿暖房運転を実行するにあたって、
蒸発器(116)における実際の蒸発器温度(TE)が、目標温度として設定される目標蒸発器温度(TEO)となるように、圧縮機(111)の回転速度を調整する除湿能力制御を実施し、
次に、凝縮器(112)における実際の凝縮器温度(TAV)が、目標温度として設定される目標凝縮器温度(TAO)となるように、予め定めた第1絞り(113)と第2絞り(115)との絞り開度の組合わせパターンを調整する加熱能力制御を実施し、
更に、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、第1絞り(113)および第2絞り(115)の絞り開度が共に大きくなるように変更して、第1モードの場合では室外熱交換器(114)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは、第2モードの場合では凝縮器(112)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴としている。
この発明によれば、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、室外熱交換器(114)、あるいは凝縮器(112)から流出される冷媒が気液2相状態となるように制御される。よって、室外熱交換器(114)、あるいは凝縮器(112)から流出される冷媒の状態が液相状態で過冷却された状態となることがなく、室外熱交換器(114)、あるいは凝縮器(112)内に液相状態で冷媒が多量に保持されることが抑制される。よって、初期段階でヒートポンプサイクル(110)内に封入される冷媒量を増加させなくとも、蒸発器(116)における冷媒不足状態を抑制して、蒸発器(116)での除湿能力低下を抑制することができ、確実な除湿暖房運転を実施することが可能となる。
ここで、制御部(130)は、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、第1絞り(113)および第2絞り(115)の絞り開度が共に大きくなるように変更して、室外熱交換器(114)、あるいは凝縮器(112)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように制御するようにしている。
これにより、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、第1モードの場合では、第2絞り(115)の開度を大きくすることで、室外熱交換器(114)の放熱量を小さくして室外熱交換器(114)から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができると共に蒸発器(116)へ流出される冷媒量を増加させることができる。よって、蒸発器(116)での除湿能力を維持することができる。このとき、室外熱交換器(114)で放熱量が小さくなった分、凝縮器(112)での放熱量が増加して、空調空気への加熱能力が大きくなってしまうが、第1絞り(113)の開度を大きくすることで、凝縮器(112)の加熱能力の増加を抑えて、空調空気の加熱温度を維持することができる。
また、第2モードの場合では、第1絞り(113)の開度を大きくすることで、凝縮器(112)の放熱量を小さくして凝縮器(112)から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができる。そして、第2絞り(115)の開度を大きくすることで、室外熱交換器(114)から蒸発器(116)へ流出される冷媒量を増加させることができ、蒸発器(116)での除湿能力を維持することができる。
請求項2に記載の発明では制御部(130)は、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、第2絞り(115)の絞り開度が大きくなるように変更して、蒸発器(116)に流入される冷媒量を増加させた後に、加熱能力制御において、第1絞り(113)の絞り開度が大きくなるように変更することで、第2絞り(115)の開度を大きくしたことに伴う凝縮器(112)の加熱能力増加を抑えるように調整して、室外熱交換器(114)、あるいは、凝縮器(112)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴としている。
この発明によれば、結果的には、第1絞り(113)および第2絞り(115)の絞り開度を共に大きくなるように変更するので、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明では、制御部(130)は、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、蒸発器(116)の冷媒出口側における冷媒の過熱度(SH)が、予め定めた所定過熱度(SHa)よりも大きくなったことで判定することを特徴としている。
この発明によれば、蒸発器(116)における冷媒の温度等を把握することで過熱度を把握できるので、容易且つ確実に蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを判定できる。
請求項4に記載の発明では、蒸発器(116)と圧縮機(111)との間に、冷媒の気液を分離して、液相冷媒を溜める気液分離器(117)を備え、
制御部(130)は、蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、気液分離器(117)内の液相冷媒量が予め定めた所定液相冷媒量よりも少なくなったことで判定することを特徴としている。
この発明によれば、気液分離器(117)における冷媒量を検出することで、低圧側における冷媒量が多いか少ないかを把握できるので、容易且つ確実に蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを判定できる。
請求項5に記載の発明では、圧縮機(111)、凝縮器(112)、第1絞り(113)、室外熱交換器(114)、第2絞り(115)、および蒸発器(116)が環状に接続されて、圧縮機(111)によって冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(110)を備え、
凝縮器(112)、および蒸発器(116)が送風ダクト(121)内に収容されると共に、室外熱交換器(114)が送風ダクト(121)の外部に配置され、
第1絞り(113)、および第2絞り(115)の絞り開度が、制御部(130)によって制御される空調装置において、
第2絞り(115)に対して並列に接続されて、蒸発器(116)の冷媒出口側の冷媒温度に応じて絞り開度が調整される温度式膨張弁(115A)を備え、
制御部(130)は、第1絞り(113)および第2絞り(115)の絞り開度を制御して、室外熱交換器(114)を凝縮器(112)と共に放熱器として機能させる第1モードによって、あるいは室外熱交換器(114)を蒸発器(116)と共に吸熱器として機能させる第2モードによって、送風ダクト(121)内を流通する空調空気に対して蒸発器(116)で除湿し、凝縮器(112)で加熱する除湿暖房運転を実行するにあたって、
蒸発器(116)における実際の蒸発器温度(TE)が、目標温度として設定される目標蒸発器温度(TEO)となるように、圧縮機(111)の回転速度を調整する除湿能力制御を実施し、
次に、凝縮器(112)における実際の凝縮器温度(TAV)が、目標温度として設定される目標凝縮器温度(TAO)となるように、予め定めた第1絞り(113)と第2絞り(115)との絞り開度の組合せパターンを調整する加熱能力制御を実施し、
除湿能力制御、および加熱能力制御を繰り返すようにしており、
温度式膨張弁(115A)が開かれて蒸発器(116)に流入される冷媒量が増加されると、加熱能力制御において、第1絞り(113)の絞り開度が大きくなるように変更することで、温度式膨張弁(115A)が開かれたことに伴う凝縮器(112)での加熱能力増加を抑制するように調整して、第1モードの場合では室外熱交換器(114)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは、第2モードの場合では凝縮器(112)から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴としている。
この発明によれば、温度式膨張弁(115A)は、蒸発器(116)の冷媒出口側の冷媒温度に応じて絞り開度を調整するので、蒸発器(116)に流入する冷媒量を常に適切に維持して冷媒不足状態を発生させることがない。
そして、第1モードの場合では、温度式膨張弁(115A)が開かれることによって、室外熱交換器(114)での放熱量が小さくなった分、凝縮器(112)での放熱量が増加して、空調空気への加熱能力が大きくなってしまうが、第1絞り(113)の開度を大きくするので、凝縮器(112)の加熱能力の増加を抑えて、空調空気の加熱温度を維持することができる。また、第2モードの場合では、第1絞り(113)の開度を大きくすることで、凝縮器(112)の放熱量を小さくして凝縮器(112)から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における空調装置の全体構成を示す構成図である。 第1実施形態における除湿暖房運転時に実行される制御フローチャートである。 第1絞りと第2絞りとの開度の組合せを決定するためのマップである。 ヒートポンプサイクルの作動状態1を示す作動線図である。 ヒートポンプサイクルの作動状態2を示す作動線図である。 ヒートポンプサイクルの作動状態3を示す作動線図である。 ヒートポンプサイクルの作動状態4を示す作動線図である。 絞り開度の補正係数を決定するためのマップである。 蒸発器における冷媒不足状態を示す作動線図である。 第1、第2絞りの絞り開度変更後の作動状態を示す作動線図である。 第2実施形態における除湿暖房運転時に実行される制御フローチャートである。 第3実施形態における空調装置の全体構成を示す構成図である。 第3実施形態における除湿暖房運転時に実行される制御フローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態における空調装置100について、図1〜図10を用いて説明する。図1は空調装置100の全体構成を示す構成図、図2は除湿暖房運転時に実行される制御フローチャート、図3は第1絞り113と第2絞り115との開度の組合せを決定するためのマップ、図4〜図7はヒートポンプサイクル110の作動状態1〜4を示す作動線図、図8は絞り開度の補正係数を決定するためのマップ、図9は室内蒸発器116における冷媒不足状態を示す作動線図、図10は第1絞り113、第2絞り115の絞り開度変更後の作動状態を示す作動線図である。
図1に示すように、空調装置100は、例えば車両に搭載される車両用の空調装置である。空調装置100は、ヒートポンプサイクル110、室内ユニット120、および制御装置130等を備えている。
ヒートポンプサイクル110は、車室内の冷房、暖房、あるいは除湿暖房を行うための熱サイクルであり、冷媒が循環する環状の冷媒流路110aに圧縮機111、室内凝縮器112、第1絞り113、室外熱交換器114、第2絞り115、室内蒸発器116、およびアキュムレータ117等が設けられ、また、分岐流路118に電磁弁119が設けられて形成されている。
上記ヒートポンプサイクル110を構成する各機器111〜119のうち、室内凝縮器112、および室内蒸発器116は、後述する室内ユニット120の構成部品として車室内(インストルメントパネル内)に配設され、他の機器(111、113〜117、119)は車両のエンジンルーム内に配設されている。
圧縮機111は、図示しない電動モータによって駆動されて、ヒートポンプサイクル110内の冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する電動式の流体機械であり、作動回転数に応じて冷媒の吐出量が調整されるようになっている。図示しないバッテリから供給される電力がインバータ111aによって調整されることで、圧縮機111の作動回転数および冷媒吐出量が制御されるようになっている。インバータ111aによる電力調整の作動は、制御装置130によって制御されるようになっている。
室内凝縮器112は、圧縮機111から吐出される高温高圧の冷媒の熱を、空調ケース121内を流通する空調用空気に放出して、空調用空気を加熱する暖房用の放熱用熱交換器(放熱器)であり、本発明の凝縮器に対応している。室内凝縮器112は、空調ケース121内の空調用空気流れの下流側に配設されている。
第1絞り113は、絞り開度が、冷媒流路110aの流路断面積と同等となる全開開度から、所定の絞り開度まで調整可能とする絞り部である。第1絞り113の絞り開度は、制御装置130によって制御されるようになっている。
室外熱交換器114は、第1絞り113から流出される冷媒と、車両外部の空気(以下、外気)との間で熱交換する熱交換器である。室外熱交換器114は、空調ケース121の外部で、例えばエンジンルーム内においてエンジン冷却用のラジエータ(図示せず)の前方に重なるように配設されている。尚、ラジエータの車両後方側には、室外熱交換器114およびラジエータに外気を供給するラジエータ電動ファン(図示せず)が設けられている。
ヒートポンプサイクル110による冷房運転時においては、第1絞り113の絞り開度は、全開開度に制御されて、室内凝縮器112から流出される冷媒は減圧されずに高温高圧のまま室外熱交換器114に流入されるようになっている。よって、室外熱交換器114は冷媒の熱を外気に放出する放熱用熱交換器(放熱器)として機能する。
また、ヒートポンプサイクル110による暖房運転時においては、第1絞り113の絞り開度は、所定の絞り開度に制御されて、室内凝縮器112から流出される冷媒は低温低圧に減圧されて室外熱交換器114に流入されるようになっている。よって、室外熱交換器114は外気から吸熱する吸熱用熱交換器(吸熱器)として機能する。
また、ヒートポンプサイクル110による除湿暖房運転時においては、第1絞り113の絞り開度は、その大きさが調整されるように制御されて、室内凝縮器112から流出される冷媒はある程度減圧されて室外熱交換器114に流入される場合がある。この場合であると、室外熱交換器114は冷媒の熱を外気に放出する放熱用熱交換器(放熱器)として機能する。あるいは、除湿暖房運転時においては、第1絞り113の絞り開度は、所定の絞り開度に制御されて、室内凝縮器112から流出される冷媒は低温低圧に減圧されて室外熱交換器114に流入される場合がある。この場合であると、室外熱交換器114は外気から吸熱する吸熱用熱交換器(吸熱器)として機能する。
第2絞り115は、絞り開度が調整され、室外熱交換器114から流出される冷媒を減圧する減圧手段である。第2絞り115の絞り開度は、制御装置130によって制御されるようになっている。
室内蒸発器116は、第2絞り115によって減圧された冷媒と空調ケース121内を流通する空調用空気との間で熱交換して、空調用空気から冷媒に吸熱して、空調用空気を冷却する冷房用の吸熱用熱交換器(吸熱器)であり、本発明の蒸発器に対応している。室内蒸発器116は、空調ケース131内で流路全体を横断するように配設されている。室内蒸発器126は、空調ケース131内で室内凝縮器112よりも空調用空気流れの上流側に配設されている。
アキュムレータ117は、本発明の気液分離器に対応するものであり、室内蒸発器116から流出される冷媒、あるいは後述する分岐流路118を流通する冷媒を受け入れ、冷媒の気液を分離して液相冷媒を溜め、気相冷媒および底部付近の少量の液相冷媒(オイルが溶け込んでいる)を圧縮機111へ吸入させるようになっている。
分岐流路118は、室外熱交換器114と第2絞り115との間と、室内蒸発器116とアキュムレータ117との間とを接続する流路である。分岐流路118は、第2絞り115および室内蒸発器116をバイパスするバイパス流路となっている。分岐流路118の途中部位には、分岐流路118を開閉可能とする電磁弁119が設けられている。電磁弁119による分岐流路118の開閉は、制御装置130によって制御されるようになっている。
次に、室内ユニット120は、空調用空気の温度を、乗員が設定する設定温度となるように調整して、選択された吹出し口(図示せず)のいずれかから車室内に吹出すユニットである。室内ユニット120は、空調ケース121内に送風機122、室内蒸発器116、室内凝縮器112、およびエアミックスドア124等が設けられて形成されている。
送風機122は、空調ケース121の空調用空気上流側に形成された内気吸入口121a、あるいは外気吸入口121bから空調用空気を空調ケース121内に取り入れて、最下流側となる吹出し口から車室内へ吹出す送風手段である。送風機122の作動回転数、即ち送風量は、制御装置130によって制御されるようになっている。送風機122の空調用空気流れ下流側には、上記で説明した室内蒸発器116、および室内凝縮器112が順に配設されている。また、室内凝縮器112と空調ケース121との間には、空調用空気が室内凝縮器112をバイパスして流通可能となるバイパス流路123が形成されている。
エアミックスドア124は、室内凝縮器112とバイパス流路123とを通過する空調用空気量を調整する調整手段である。エアミックスドア124は、室内凝縮器112(空調用空気通過部)、あるいはバイパス流路123を開閉する回動式のドアである。エアミックスドア124の開度に応じて、室内凝縮器112を通過して加熱される加熱空気と、室内蒸発器116で冷却されてバイパス流路123を流通する冷却空気との流量割合が調整されて、室内凝縮器112の下流側の空調用空気温度が調整されるようになっている。エアミックスドア124の開度は、制御装置130によって制御されるようになっている。
室内ユニット120において室内凝縮器112の下流側は、車室内に向かう複数の吹出し口(フェイス吹出し口、フット吹出し口、デフロスタ吹出し口)へ接続されており、上記エアミックスドア124によって温度調整された空調用空気は、複数の吹出し口のうち、選択された吹出し口から車室内に吹出されるようになっている。
室内凝縮器112と第1絞り113との間には、室内凝縮器112から流出される冷媒の圧力を検出する圧力センサ131が設けられている。圧力センサ131によって検出された圧力信号は、制御装置130に出力されるようになっている。
また、室内蒸発器116の冷媒入口側には、室内蒸発器116の入口側の温度を検出する入口温度センサ132が設けられている。加えて、室内蒸発器116の冷媒出口側には、室内蒸発器116の出口側の温度を検出する出口温度センサ133が設けられている。各温度センサ132、133は、室内蒸発器116の冷媒チューブ表面、熱交換用フィン表面、あるいはヘッダタンク表面等に設けることができる。各温度センサ132、133によって検出された温度信号は、制御装置130に出力されるようになっている。
制御装置130は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成される制御部である。制御装置130は、予め設定されたプログラムに従って、図示しないエンジン水温センサ、外気温センサ、および内気温センサからの各種温度信号、日射センサからの日射信号、および図示しない操作パネルで乗員が設定する設定温度信号等に対する演算処理を行う。また、圧力センサ131から圧力信号、各温度センサ132、133からの温度信号に対する演算処理を行う。更に、制御装置130は演算結果に基づいて、インバータ111a(圧縮機111)、第1絞り113、第2絞り115、電磁弁119、ラジエータ電動ファン、送風機122、エアミックスドア124等の制御を行うことで、以下説明する冷房運転、暖房運転、および除湿暖房運転を行う。
次に、上記構成に基づく作動について、図2〜図10を加えて説明する。
1.冷房運転
制御装置130は、外気温センサから得られる外気温度、内気温センサから得られる内気温度、日射センサから得られる日射量、および乗員が設定する設定温度をもとに、必要吹出し温度を算出する。そして、制御装置130は、車室内に吹出される空調用空気の温度が乗員の設定する設定温度となるように、必要吹出し温度に応じて、空調ケース121内に取り入れるべき空調用空気の選択(内気か外気か)、送風機122の回転数(送風量)設定、エアミックスドア124の開度の設定、吹出口の選択(フェイスかフットかデフロスタか)等を行う。
また、制御装置130は、ヒートポンプサイクル110において、第1絞り113の絞り開度を全開開度にし、第2絞り115の絞り開度を所定の絞り開度に調整し、電磁弁119を閉じ、圧縮機111およびラジエータ電動ファンを作動させる。すると、ヒートポンプサイクル110においては、冷媒は、圧縮機111、室内凝縮器112、第1絞り113、室外熱交換器114、第2絞り115、室内蒸発器116、アキュムレータ117、圧縮機111の順に循環する。
冷房運転時においては、制御装置130によってエアミックスドア124は主に室内凝縮器112を閉じる側に回動されて、空調用空気の大半はバイパス流路123を流れるように制御される。よって、室内凝縮器112内を流れる冷媒は、空調用空気にほとんど放熱することなく、高温高圧のまま室内凝縮器112から流出される形となる。また、第1絞り113が全開開度とされているので、室内凝縮器112から流出された高温高圧の冷媒は、第1絞り113において減圧されることなく、室外熱交換器114内に流入する。そして、冷媒の熱は室外熱交換器114によって外気に放出されて、冷媒は冷却されることになる。
更に、冷却されて室外熱交換器114から流出される冷媒は、第2絞り115によって低温低圧に減圧されて、室内蒸発器116に流入する。室内ユニット130内の空調用空気は、室内蒸発器116内を流れる冷媒によって冷却され、冷却空気となってバイパス流路123を通り、選択された吹出口から車室内に吹出される。このとき、空調用空気の温度は、主に、エアミックスドア124の開度制御により調整される。室内蒸発器116から流出される冷媒は、アキュムレータ117によって気液分離されて、液相冷媒がアキュムレータ117内に溜められ、気相冷媒が圧縮機111に吸入される。
2.暖房運転
制御装置130は、上記冷房運転時と同様に、必要吹出し温度を算出する。そして、制御装置130は、車室内に吹出される空調用空気の温度が乗員の設定する設定温度となるように、必要吹出し温度に応じて、空調ケース121内に取り入れるべき空調用空気の選択(内気か外気か)、送風機122の回転数(送風量)設定、エアミックスドア124の開度の設定、吹出口の選択(フェイスかフットかデフロスタか)等を行う。
次に、制御装置130は、ヒートポンプサイクル110において、第1絞り113の絞り開度を所定の絞り開度にし、第2絞りを全閉状態にし、電磁弁119を開き、圧縮機111およびラジエータ電動ファンを作動させる。すると、ヒートポンプサイクル110においては、冷媒は、圧縮機111、室内凝縮器112、第1絞り113、室外熱交換器114、分岐流路118、電磁弁119、アキュムレータ117、圧縮機111の順に循環する。
暖房運転時においては、制御装置130によってエアミックスドア124は主にバイパス流路123を閉じる側に回動されて、空調用空気の大半は室内凝縮器112を通過するように制御される。よって、室内凝縮器112内を流れる冷媒は、空調用空気に放熱して、空調用空気を加熱する。室内凝縮器112から流出される冷媒は、第1絞り113によって低温低圧に減圧されて、室外熱交換器114に流入する。この場合、室外熱交換器114は吸熱器として機能し、室外熱交換器114の冷媒は外気から吸熱することになる。このように、暖房運転時においては、空調用空気は室内凝縮器112によって加熱され、選択された吹出口から車室内に吹出される。このとき、空調用空気の温度は、主に、エアミックスドア124の開度制御により調整される。室外熱交換器114から流出される冷媒は、電磁弁119を介してアキュムレータ117によって気液分離されて、液相冷媒がアキュムレータ117内に溜められ、気相冷媒が圧縮機111に吸入される。
3.除湿暖房運転
制御装置130は、まず、ヒートポンプサイクル110において、電磁弁119を閉じ、圧縮機111およびラジエータ電動ファンを作動させる。すると、ヒートポンプサイクル110においては、冷媒は、圧縮機111、室内凝縮器112、第1絞り113、室外熱交換器114、第2絞り115、室内蒸発器116、アキュムレータ117、圧縮機111の順に循環する。
そして、制御装置130は、図2に示すフローチャートに基づいて、除湿暖房運転を実施する。まず、制御装置130は、ステップS100で、除湿能力制御を実施する。具体的には、制御装置130は、除湿暖房運転における室内蒸発器116での目標室内蒸発器温度TEOを算出し、現在の室内蒸発器温度TEが、算出した目標室内蒸発器温度TEOとなるように、圧縮機111の目標回転速度IVOを決定して、圧縮機111の回転速度を制御する。
目標室内蒸発器温度TEOは、除湿暖房運転を実施する際に室内蒸発器116において必要とされる目標温度である。制御装置130は、予め設けられた目標室内蒸発器温度算出マップをもとに目標室内蒸発器温度TEOを算出する。目標室内蒸発器温度算出マップは、例えば、外気温センサから得られる外気温度と、目標室内蒸発器温度TEOとが予め関係付けられたマップである。あるいは、目標室内蒸発器温度算出マップは、冷房運転時、暖房運転時に算出した必要吹出し温度と、目標室内蒸発器温度TEOとが予め関係付けられたマップである。また、現在の室内蒸発器温度TEは、入口温度センサ132によって得られる温度としている。
次に、制御装置130は、ステップS110で、加熱能力制御を実施する。具体的には、制御装置130は、除湿暖房運転における室内凝縮器112での目標室内凝縮器温度TAOを算出し、現在の室内凝縮器温度TAVが、算出した目標室内凝縮器温度TAOとなるように、第1絞り113と第2絞り115との絞り開度の組合せパターンを調整し、第1絞り113の目標絞り開度Aと、第2絞り115の目標絞り開度Bとを決定する。尚、目標室内凝縮器温度TAVは、本発明の目標凝縮器温度に対応し、現在の室内凝縮器温度TAVは、本発明の実際の凝縮器温度に対応する。
目標室内凝縮器温度TAOは、除湿暖房運転を実施する際に室内凝縮器112において必要とされる目標温度であり、制御装置130は、目標室内蒸発器温度TEOの算出時と同様に、予め設けられた目標室内凝縮器温度算出マップをもとに目標室内凝縮器温度TAOを算出する。目標室内凝縮器温度算出マップは、例えば、外気温センサから得られる外気温度と、目標室内凝縮器温度TAOとが予め関係付けられたマップである。あるいは、目標室内凝縮器温度算出マップは、冷房運転時、暖房運転時に算出した必要吹出し温度と、目標室内凝縮器温度TEOとが予め関係付けられたマップである。また、現在の室内凝縮器温度TAVは、圧力センサ131によって得られる冷媒の圧力値をもとに、この圧力値に対応する冷媒の温度値を算出して、得られた温度値を用いるようにしている。
また、第1絞り113と第2絞り115との絞り開度の組合せパターンは、以下のように形成するようにしている。即ち、図3に示すように、第1絞り113の絞り開度が全開側(開度大)から全閉側(開度小)に向かって、順に小さくなっていく複数の開度水準と、第2絞り113の絞り開度が全閉側(開度小)から全開側(開度大)に向かって、順に大きくなっていく複数の開度水準とを設け、各開度水準同士を組み合わせたものを第1絞り113と第2絞り115との絞り開度の組合せパターンとして形成するようにしている。以下、これを単に、開度の組合せパターンと呼ぶことにする。
開度の組合せパターンを、図3中の横軸の左側の組合せから右側の組合せにしていくと、ヒートポンプサイクル110は、図4〜図7に示すような作動モードをとり得る。即ち、第1絞り113の絞り開度を大きくし、第2絞り115の絞り開度を小さくするほど、第2絞り115での減圧が大きく得られ、図4、図5に示すように、室外熱交換器114は、室内凝縮器112と共に放熱器として機能し、室内蒸発器116が吸熱器として機能する形となる。以下、この作動モードを第1モード(図4、図5)と呼ぶことにする。
逆に、第1絞り113の絞り開度を小さくし、第2絞り115の絞り開度を大きくするほど、第1絞り113での減圧が大きく得られ、図6、図7に示すように、室外熱交換器114は、室内蒸発器116と共に吸熱器として機能し、室内凝縮器112が放熱器として機能する形となる。以下、この作動モードを第2モード(図6、図7)と呼ぶことにする。
開度の組合せパターンを、図3中の横軸の左側の組合せにするほど、室内凝縮器112と室外熱交換器114のうち、室内凝縮器112での放熱量が小さくなり、室内凝縮器112における現在の室内凝縮器温度TAVは低くなる。逆に、開度の組合せパターンを、図3中の横軸の右側の組合せにするほど、室外熱交換器114と室内蒸発器116とによる吸熱量が大きくなり、これにバランスするように室内凝縮器112での放熱量が大きくなり、室内凝縮器112における現在の室内凝縮器温度TAVは高くなる。ステップS110は、このように開度の組合せパターンを調整して、第1絞り113の絞り開度を目標絞り開度A、および第2絞り115の絞り開度を目標絞り開度Bと決定することで、室内凝縮器112における加熱能力を制御するものとなっている。
次に、制御装置130は、ステップS120で、室内蒸発器116における冷媒量が予め定めた所定量より少なくなったか否かを判定する。ここでは、具体的に、制御装置130は、室内蒸発器116における冷媒量を、室内蒸発器116の冷媒出口側における冷媒の過熱度SHを用いて把握するようにしている。
制御装置130は、過熱度SHが、予め定めた所定過熱度SHa(例えば、5℃)を超えたか否かを判定する。制御装置130は、入口温度センサ132によって得られる冷媒入口温度T1と、出口温度センサ133とによって得られる冷媒出口温度T2を用いて、過熱度SHを算出する。即ち、室内蒸発器116の冷媒入口側における冷媒は、液相冷媒が蒸発されていく気液2相の状態にあり、冷媒入口温度T1はその時の圧力に応じて一定となり、冷媒のモリエル線図の飽和蒸気線上の温度と同一となる。一方、室内蒸発器116の冷媒出口側における冷媒は、蒸発が完了した気相状態にあり、冷媒出口温度T2は、蒸発が進むにつれて温度上昇していく。よって、過熱度SHは、冷媒出口温度T2−冷媒入口温度T1として算出することができるのである。
制御装置130は、ステップS120で、算出された過熱度SHが所定過熱度SHaを超えたと判定すると、室内蒸発器116における冷媒量が不足状態にあると判定して、ステップS130で、冷媒不足防止制御を実施する。尚、ステップS120で否と判定すると、ステップS100に戻る。ステップS130では、制御装置130は、ヒートポンプサイクル110の作動モードが第1モード(図4、図5)である場合は、室外熱交換器114から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは、作動モードが第2モード(図6、図7)である場合は、室内凝縮器112から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、第1絞り113および第2絞り115の絞り開度を変更する。
上記のように、過熱度SHが所定過熱度SHaを超えている場合は、第1モード(図4、図5)においては、室内凝縮器112および室外熱交換器114によって冷媒の放熱(冷却)が促進され、室外熱交換器114内の液相冷媒の保持量が増加するために、室内蒸発器116において、必要冷媒量が不足状態となっているのである。また、第2モード(図6、図7)においても、室内凝縮器112によって冷媒の放熱(冷却)が促進され、室内凝縮器112内の液相冷媒の保持量が増加し、室内蒸発器116においては、必要冷媒量が不足状態となっているのである。このように、室内蒸発器116において冷媒不足状態となると、空調用空気の冷却(除湿)度合いが不足となり、除湿暖房効果が充分に得られなくなる。
よって、ステップS130では、制御装置130は、室内蒸発器116における冷媒不足状態を防止するために、第1絞り113および第2絞り115の絞り開度を補正して、過熱度SHが所定過熱度SHa以下となるようにする。このために、制御装置130は、ここでは、ステップS110で決定した目標絞り開度A、および目標絞り開度Bが共に大きくなるようにするための補正係数αを決定する。
制御装置130は、図8に示すマップに基づいて補正係数αを決定する。即ち、マップは、横軸に過熱度SH−所定過熱度SHaをとり、縦軸に1以上となる補正係数αをとり、両者の関係が正の1次関数となるように関係付けている。つまり、過熱度SH−所定過熱度SHaが大きくなるほど補正係数αが大きな値として決定されるようにしている。例えば、図8に示すように、過熱度SH−所定過熱度SHaがCとして得られた場合、補正係数αは、Dとして決定される。
ステップS130で補正係数αを決定した後に、制御装置130は、ステップS140で、第1絞り113の最終絞り開度EVHを目標絞り開度A×αと決定し、また、第2絞り115の最終絞り開度EVCを目標絞り開度B×αと決定し、第1絞り113、および第2絞り115の絞り開度が、それぞれ最終絞り開度EVH、最終絞り開度EVCとなるように変更する。
以上のように、本実勢形態では、除湿暖房運転時において、制御装置130は、室内蒸発器116における冷媒不足状態が発生すると、ヒートポンプサイクル110の作動モードが第1モード(図4、図5)であると、室外熱交換器114から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは作動モードが第2モード(図6、図7)であると、室内凝縮器112から流出される冷媒の状態が気液2相状態となるように、第1絞り113、および第2絞り115の絞り開度を変更するようにしている。
これにより、室外熱交換器114、あるいは室内凝縮器112から流出される冷媒の状態が液相状態で過冷却された状態となることがなく、室外熱交換器114、あるいは室内凝縮器112内に液相状態で冷媒が多量に保持されることが抑制される。よって、初期段階でヒートポンプサイクル110内に封入される冷媒量を増加させなくとも、室内蒸発器116における冷媒不足状態を抑制して、室内蒸発器116での除湿能力低下を抑制することができ、確実な除湿暖房運転を実施することが可能となる。
具体的には、本実施形態では、上記の第1絞り113、および第2絞り115の絞り開度を変更する際に、両者113、115の絞り開度が共に大きくなるように変更している。
これにより、第1モード(図4、図5)の場合では、例えば図9に示すように、室外熱交換器114の冷媒流出側において、冷媒が過冷却状態にあり、室内蒸発器116において冷媒不足状態(液相冷媒不足状態)に至っているものに対して、図10に示すように、第2絞り115の開度を大きくすることで、室外熱交換器114の放熱量を小さくして室外熱交換器114から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができると共に室内蒸発器116へ流出される冷媒量を増加させることができる。よって、室内蒸発器116での除湿能力を維持することができる。このとき、室外熱交換器114で放熱量が小さくなった分、室内凝縮器112での放熱量が増加して、空調用空気への加熱能力が大きくなってしまうが、第1絞り113の開度を大きくすることで、室内凝縮器112の加熱能力の増加を抑えて、空調用空気の加熱温度を維持することができる。
また、第2モード(図6、図7)の場合では、第1絞り113の開度を大きくすることで、室内凝縮器112の放熱量を小さくして室内凝縮器112から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができる。そして、第2絞り115の開度を大きくすることで、室外熱交換器114から室内蒸発器116へ流出される冷媒量を増加させることができ、室外蒸発器116での除湿能力を維持することができる。
また、本実施形態では、室内蒸発器116における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、室内蒸発器116の冷媒出口側における冷媒の過熱度SHが予め定めた所定過熱度SHaよりも大きくなったことで判定するようにしている。
これにより、室内蒸発器116における冷媒の温度等を把握することで過熱度SHを把握できるので、容易且つ確実に室内蒸発器116における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを判定できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、空調装置100の各構成は上記第1実施形態と同一であるが、上記第1実施形態に対して、除湿暖房運転時の制御内容を変更したものとしている。第2実施形態における除湿暖房運転時に実行される制御フローチャートを図11に示す。第2実施形態の制御フローチャート(図11)は、上記第1実施形態で説明した制御フローチャート(図2)に対して、ステップS130、およびステップS140を、それぞれステップS131、およびステップS141に変更したものとしている。
図11に示すように、除湿暖房運転時において、制御装置130は、ステップS100〜ステップS120の後に、ステップS131で冷媒不足防止制御を実施する。ステップS131では、室内蒸発器116の過熱度SHが所定過熱度SHa以下となるようにするために、まず、第2絞り115の絞り開度を補正する。第2絞り115の絞り開度補正の要領は、上記第1実施形態と同一であり、図8に示すマップに基づいて補正係数αを決定する。
そして、制御装置130は、ステップS141で、第1絞り113の最終絞り開度EVHをステップS110で設定した目標絞り開度Aと決定し、また、第2絞り115の最終絞り開度EVCを目標絞り開度B×αと決定し、第2絞り115の絞り開度を大きくする。
図11のフローチャートでは、ステップS141の後に再びステップS100〜ステップS141が継続的に繰り返される。この繰り返しが実施される中で、ステップS110の加熱能力制御において、制御装置130は、第1絞り113の絞り開度を更に変更(大きく)する。
即ち、第1モード(図4、図5)の場合では、ステップS141で第2絞り115の絞り開度を大きくすると、室外熱交換器114の放熱量を小さくして室外熱交換器114から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができると共に室内蒸発器116へ流出される冷媒量を増加させることができる。よって、室内蒸発器116での除湿能力を維持することができる。このとき、室外熱交換器114で放熱量が小さくなった分、室内凝縮器112での放熱量が増加して、空調用空気への加熱能力が大きくなる。よって、ステップS110の加熱能力制御において、加熱能力増加分を抑えるように、制御装置130は、第1絞り113の絞り開度が大きくなるように変更するのである。
また、第2モード(図6、図7)の場合では、ステップS141で第2絞り115の絞り開度を大きくすると、室外熱交換器114から室内蒸発器116へ流出される冷媒量を増加させることができ、室外蒸発器116での除湿能力を維持することができる。このとき、室内蒸発器116の吸熱量にバランスするように室内凝縮器112での放熱量が増加して、空調用空気への加熱能力が大きくなる。よって、ステップS110の加熱能力制御において、加熱能力増加分を抑えるように、制御装置130は、第1絞り113の絞り開度が大きくなるように変更するのである。
第2実施形態においては、第1絞り113と第2絞り115の絞り開度を変更(大きく)するタイミングが上記第1実施形態と異なるが、室内蒸発器116における冷媒量が不足状態となるときに、結果的には、第1絞り113および第2絞り115の絞り開度を共に大きくなるように変更するので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態における空調装置100Aを図12に示す。また、第3実施形態における除湿暖房運転時に実行される制御フローチャートを図13に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、入口温度センサ132、および出口温度センサ133を廃止し、温度式膨張弁115Aを追加したものとしている。
ヒートポンプサイクル110Aの冷媒流路110aには、第2絞り115をバイパスするバイパス流路115Bが設けられている。温度式膨張弁115Aは、バイパス流路115Bに配設されて、室内蒸発器116の出口側の冷媒の過熱度SHに応じて、バイパス流路115Bの絞り開度を自動的に調整する膨張弁として形成されている。温度式膨張弁115Aは、例えば、過熱度SHが所定過熱度SHaを超えると、温度式膨張弁115Aの絞り開度を大きくなる側に変更し、室内蒸発器116に流入される冷媒量が増加されるように作動する。逆に、温度式膨張弁115Aは、過熱度SHが所定過熱度SHa以下となると、温度式膨張弁115Aの絞り開度を小さくなる側に変更し、室内蒸発器116に流入される冷媒量が低下されるように作動する。これにより、過熱度SHが所定過熱度SHaに維持されるようになっている。
図13に示す制御フローチャートは、上記第1実施形態で説明したステップS100、およびステップS110をそのまま活用し、ステップS110の後にステップS142を追加したものである。
制御装置130は、ステップS100で、除湿能力制御のために圧縮機111の目標回転速度IVOを決定して、圧縮機111の回転速度を制御する。次に、制御装置130は、ステップS110で、加熱能力制御のために第1絞り113と第2絞り115の絞り開度(目標絞り開度A、目標絞り開度B)を決定する(図3)。
そして、制御装置130は、ステップS142で、第1絞り113の最終絞り開度EVHを目標絞り開度Aと決定し、また、第2絞り115の最終絞り開度EVCを目標絞り開度Bと決定する。そして、制御装置130は、ステップS100〜ステップS142を継続的に繰り返す。
ここで、室内蒸発器116おける冷媒不足状態が発生して、過熱度SHが所定過熱度SHaを超えると、温度式膨張弁115Aの絞り開度が大きくなる側に自動的に変更されて、室内蒸発器116に流入される冷媒量が増加される。
そして、温度式膨張弁115Aの絞り開度が大きくなる側に変更されると、ステップS100〜ステップS142の繰り返しが実施される中で、次のステップS110の加熱能力制御において、制御装置130は、第1絞り113の絞り開度を更に変更(大きく)する。
これにより、第1モード(図4、図5)の場合では、温度式膨張弁115Aの絞り開度が大きくなる側に変更されることによって、室外熱交換器114での放熱量が小さくなった分、室内凝縮器112での放熱量が増加して、空調用空気への加熱能力が大きくなってしまうが、制御装置130は、第1絞り113の開度を大きくすることで、室内凝縮器112の加熱能力の増加を抑えて、空調用空気の加熱温度を維持することができる。
また、第2モード(図6、図7)の場合では、制御装置130は、第1絞り113の開度を大きくすることで、室内凝縮器112の放熱量を小さくして室内凝縮器112から流出される冷媒の状態を気液2相状態にすることができる。
第3実施形態においては、温度式膨張弁115Aは、室内蒸発器116の冷媒出口側の冷媒温度に応じて絞り開度を自動的に調整するので、室内蒸発器116に流入する冷媒量を常に適切に維持して冷媒不足状態を発生させることがない。そして、第3実施形態では、温度式膨張弁115Aを使用するので、上記第1実施形態のように、室内蒸発器116の出口側の冷媒の過熱度SHを検出するための各温度センサ132、133を不要とすることができる。
(その他の実施形態)
室内蒸発器116における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、アキュムレータ117に例えば液面センサ等を設けて、アキュムレータ117の液相冷媒の量を検出し、検出された液相冷媒量が予め定めた所定液相冷媒量よりも少なくなったことで、判定するようにしても良い。これにより、ヒートポンプサイクル110の低圧側における冷媒量が多いか少ないかを把握できるので、容易且つ確実に室内蒸発器116における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを判定できる。
100、100A 空調装置
110、110A ヒートポンプサイクル
111 圧縮機
112 室内凝縮器(凝縮器)
113 第1絞り
114 室外熱交換器
115 第2絞り
115A 温度式膨張弁
116 室内蒸発器(蒸発器)
117 アキュムレータ(気液分離器)
121 空調ケース(送風ダクト)
130 制御装置(制御部)

Claims (5)

  1. 圧縮機(111)、凝縮器(112)、第1絞り(113)、室外熱交換器(114)、第2絞り(115)、および蒸発器(116)が環状に接続されて、前記圧縮機(111)によって冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(110)を備え、
    前記凝縮器(112)、および前記蒸発器(116)が送風ダクト(121)内に収容されると共に、前記室外熱交換器(114)が前記送風ダクト(121)の外部に配置され、
    前記第1絞り(113)、および前記第2絞り(115)の絞り開度が、制御部(130)によって制御される空調装置において、
    前記制御部(130)は、前記第1絞り(113)および前記第2絞り(115)の絞り開度を制御して、前記室外熱交換器(114)を前記凝縮器(112)と共に放熱器として機能させる第1モードによって、あるいは前記室外熱交換器(114)を前記蒸発器(116)と共に吸熱器として機能させる第2モードによって、前記送風ダクト(121)内を流通する空調空気に対して前記蒸発器(116)で除湿し、前記凝縮器(112)で加熱する除湿暖房運転を実行するにあたって、
    前記蒸発器(116)における実際の蒸発器温度(TE)が、目標温度として設定される目標蒸発器温度(TEO)となるように、前記圧縮機(111)の回転速度を調整する除湿能力制御を実施し、
    次に、前記凝縮器(112)における実際の凝縮器温度(TAV)が、目標温度として設定される目標凝縮器温度(TAO)となるように、予め定めた前記第1絞り(113)と前記第2絞り(115)との絞り開度の組合わせパターンを調整する加熱能力制御を実施し、
    更に、前記蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、前記第1絞り(113)および前記第2絞り(115)の絞り開度が共に大きくなるように変更して、前記第1モードの場合では前記室外熱交換器(114)から流出される前記冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは、前記第2モードの場合では前記凝縮器(112)から流出される前記冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴とする空調装置。
  2. 前記制御部(130)は、前記蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったときに、前記第2絞り(115)の絞り開度が大きくなるように変更して、前記蒸発器(116)に流入される冷媒量を増加させた後に、前記加熱能力制御において、前記第1絞り(113)の絞り開度が大きくなるように変更することで、前記第2絞り(115)の開度を大きくしたことに伴う前記凝縮器(112)の加熱能力増加を抑えるように調整して、前記室外熱交換器(114)、あるいは、前記凝縮器(112)から流出される前記冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記制御部(130)は、前記蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、前記蒸発器(116)の冷媒出口側における前記冷媒の過熱度(SH)が、予め定めた所定過熱度(SHa)よりも大きくなったことで判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調装置。
  4. 前記蒸発器(116)と前記圧縮機(111)との間に、前記冷媒の気液を分離して、液相冷媒を溜める気液分離器(117)を備え、
    前記制御部(130)は、前記蒸発器(116)における冷媒量が予め定めた所定量よりも少なくなったことを、前記気液分離器(117)内の液相冷媒量が予め定めた所定液相冷媒量よりも少なくなったことで判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調装置。
  5. 圧縮機(111)、凝縮器(112)、第1絞り(113)、室外熱交換器(114)、第2絞り(115)、および蒸発器(116)が環状に接続されて、前記圧縮機(111)によって冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(110)を備え、
    前記凝縮器(112)、および前記蒸発器(116)が送風ダクト(121)内に収容されると共に、前記室外熱交換器(114)が前記送風ダクト(121)の外部に配置され、
    前記第1絞り(113)、および前記第2絞り(115)の絞り開度が、制御部(130)によって制御される空調装置において、
    前記第2絞り(115)に対して並列に接続されて、前記蒸発器(116)の冷媒出口側の冷媒温度に応じて絞り開度が調整される温度式膨張弁(115A)を備え、
    前記制御部(130)は、前記第1絞り(113)および前記第2絞り(115)の絞り開度を制御して、前記室外熱交換器(114)を前記凝縮器(112)と共に放熱器として機能させる第1モードによって、あるいは前記室外熱交換器(114)を前記蒸発器(116)と共に吸熱器として機能させる第2モードによって、前記送風ダクト(121)内を流通する空調空気に対して前記蒸発器(116)で除湿し、前記凝縮器(112)で加熱する除湿暖房運転を実行するにあたって、
    前記蒸発器(116)における実際の蒸発器温度(TE)が、目標温度として設定される目標蒸発器温度(TEO)となるように、前記圧縮機(111)の回転速度を調整する除湿能力制御を実施し、
    次に、前記凝縮器(112)における実際の凝縮器温度(TAV)が、目標温度として設定される目標凝縮器温度(TAO)となるように、予め定めた前記第1絞り(113)と前記第2絞り(115)との絞り開度の組合せパターンを調整する加熱能力制御を実施し、
    前記除湿能力制御、および前記加熱能力制御を繰り返すようにしており、
    前記温度式膨張弁(115A)が開かれて前記蒸発器(116)に流入される冷媒量が増加されると、前記加熱能力制御において、前記第1絞り(113)の絞り開度が大きくなるように変更することで、前記温度式膨張弁(115A)が開かれたことに伴う前記凝縮器(112)での加熱能力増加を抑制するように調整して、前記第1モードの場合では前記室外熱交換器(114)から流出される前記冷媒の状態が気液2相状態となるように、あるいは、前記第2モードの場合では前記凝縮器(112)から流出される前記冷媒の状態が気液2相状態となるように制御することを特徴とする空調装置。
JP2011157283A 2011-07-16 2011-07-16 空調装置 Active JP5585549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157283A JP5585549B2 (ja) 2011-07-16 2011-07-16 空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157283A JP5585549B2 (ja) 2011-07-16 2011-07-16 空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013024437A JP2013024437A (ja) 2013-02-04
JP5585549B2 true JP5585549B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=47783008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011157283A Active JP5585549B2 (ja) 2011-07-16 2011-07-16 空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5585549B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022038951A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5949677B2 (ja) 2013-06-14 2016-07-13 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP6496434B1 (ja) * 2017-10-02 2019-04-03 カルソニックカンセイ株式会社 空調装置
JP7248922B2 (ja) * 2021-06-23 2023-03-30 ダイキン工業株式会社 空気調和装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3331765B2 (ja) * 1993-09-21 2002-10-07 株式会社デンソー 空調装置
JPH11159911A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JPH11159920A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JPH11334356A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Zexel:Kk 車両用空調装置
JP2001322421A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JP2002295915A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP3925426B2 (ja) * 2003-02-18 2007-06-06 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
JP4508006B2 (ja) * 2005-06-24 2010-07-21 株式会社デンソー 車両用冷凍サイクル装置
JP4740984B2 (ja) * 2008-06-19 2011-08-03 三菱電機株式会社 冷凍空調装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022038951A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
JP2022035027A (ja) * 2020-08-20 2022-03-04 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
DE112021004336T5 (de) 2020-08-20 2023-06-01 Denso Corporation Kältekreisvorrichtung
JP7331806B2 (ja) 2020-08-20 2023-08-23 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013024437A (ja) 2013-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6997558B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6073652B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6073653B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6073651B2 (ja) 車両用空気調和装置
US10500920B2 (en) Vehicle air conditioner
JP6005484B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6633303B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6619572B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6571405B2 (ja) 車両用空気調和装置
CN110214092B (zh) 车用空调装置
JP5445569B2 (ja) 車両用空調装置
JP2014094677A5 (ja)
JP2014094673A5 (ja)
JP2011240725A (ja) 車両用空気調和装置
JP5585549B2 (ja) 空調装置
CN111629919B (zh) 车辆用空气调节装置
JP2011011642A (ja) 車両用空調装置
JP2018103720A (ja) 空調装置
US20200139786A1 (en) Air-conditioning device
JP2019073053A (ja) 車両用空気調和装置
WO2018110212A1 (ja) 車両用空気調和装置
JP2019010994A (ja) 空調装置
JP7233953B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2019010997A (ja) 空調装置
JP6854668B2 (ja) 車両用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140707

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5585549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250