JP2018103720A - 空調装置 - Google Patents

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知広 前田
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Abstract

【課題】室外熱交換器の着霜状態と循環冷媒流量の不足を検出するのに用いるセンサの数を減らす。
【解決手段】空調装置1は、第2開閉弁30とコンプレッサ21との間に設けられ冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口温センサ12と、室外熱交換器23の外気の温度を検出する外気温センサ16と、エバポレータ25を通過した空気の温度を検出するエバポレータ温度センサ13と、暖房運転時における外気温センサ16の検出温度とエバポレータ温度センサ13の検出温度との差が着霜温度差以上になっている状態の経過時間に基づいて着霜が発生したと判定する着霜判定部18と、マップから導出される暖房運転時の室外熱交換器23の出口の冷媒温度又は冷房運転時のエバポレータ25の出口の冷媒温度と室外熱交換器出口温センサ12の検出温度との差に基づいて、循環の冷媒量が不足していることを判定する循環冷媒量判定部19と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置に関するものである。
特許文献1には、室外熱交換器の出口における冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ,室外熱交換器の空気入口側に配置される外気温度センサ,圧縮機の出口における冷媒の圧力を検出する高圧圧力センサ,圧縮機における冷媒の温度を検出する圧縮機温度センサ,等を備えるヒートポンプ式空調装置が開示されている。
特開2001−027455号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空調装置では、複数の温度センサや圧力センサが用いられて、各種センサが検出した温度及び圧力に基づき、室外熱交換器の着霜状態やサイクル内循環冷媒流量の不足を検出している。
本発明は、室外熱交換器の着霜状態と循環冷媒流量の不足を検出するのに用いるセンサの数を減らすことを目的とする。
本発明のある態様によれば、空調装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記圧縮機にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する加熱器と、冷房運転時に前記加熱器をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第1開閉弁と、暖房運転時に前記蒸発器をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第2開閉弁と、前記第2開閉弁と前記圧縮機との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒の温度を検出する冷媒温度検出器と、前記室外熱交換器に取り込まれる前の外気の温度を検出する外気温度検出器と、前記蒸発器を通過した空気の温度を検出する蒸発器温度検出器と、暖房運転時における前記外気温度検出器の検出温度と前記冷媒温度検出器の検出温度との差が前記室外熱交換器に着霜の発生し得る着霜温度差以上になっている状態の経過時間に基づいて、前記室外熱交換器に着霜が発生したと判定する着霜判定部と、予め作成しておいたマップから導出される暖房運転時の前記室外熱交換器の出口の冷媒温度又は冷房運転時の前記蒸発器の出口の冷媒温度と前記冷媒温度検出器の検出温度との差に基づいて、循環冷媒量が不足していることを判定する循環冷媒量判定部と、を備える。
上記態様では、第2開閉弁と圧縮機との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒の温度を検出する冷媒温度検出器を用いることで、室外熱交換器の着霜状態と循環冷媒流量の不足とを検出することができる。そのため、循環冷媒流量の不足を検出するために冷媒の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がない。したがって、室外熱交換器の着霜状態と循環冷媒流量の不足を検出するのに用いるセンサの数を減らすことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る空調装置の構成図である。 図2は、空調装置の制御ブロック図である。 図3は、冷房運転時における空調装置の冷媒の流れを説明する図である。 図4は、暖房運転時における空調装置の冷媒の流れを説明する図である。 図5は、着霜判定における着霜温度差の補正について説明する図である。 図6は、室外熱交換器から冷媒温度検出器までの距離に応じた冷媒温度の低下分を用いた着霜判定のフローチャートである。 図7は、外気の温度に応じた冷媒温度の低下分を用いた着霜判定のフローチャートである。 図8は、冷媒流路内の冷媒流量に応じた冷媒温度の低下分を用いた着霜判定のフローチャートである。 図9は、過熱度について説明するためのモリエル線図である。 図10は、暖房時の過熱度を求める際に用いるΔThと風量との相関を説明するマップである。 図11は、冷房時の過熱度を求める際に用いるΔTcと風量との相関を説明するマップである。 図12は、過少冷媒判定のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る空調装置1について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、空調装置1の全体構成について説明する。
空調装置1は、冷媒が循環する冷凍サイクル2と、温水が循環する高水温サイクル4と、車室内の空調に利用する空気が通過するHVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)ユニット5と、弁の動作などを制御するコントローラ10と、を備える。空調装置1は、冷暖房可能なヒートポンプシステムである。空調装置1は、車両(図示省略)に搭載されて車室(図示省略)内の空調を行う。例えば、冷媒にはHFO−1234yfが用いられ、温水には不凍液が用いられる。
冷凍サイクル2は、圧縮機としてのコンプレッサ21と、加熱器としての水冷コンデンサ22と、室外熱交換器23と、リキッドタンク24と、蒸発器としてのエバポレータ25と、アキュムレータ26と、これらを冷媒が循環可能となるように接続する冷媒流路20と、を備える。
コンプレッサ21は、ガス状冷媒を吸入し圧縮する。これにより、ガス状冷媒は高温高圧になる。
水冷コンデンサ22は、暖房時に、コンプレッサ21を通過した後の冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。水冷コンデンサ22は、コンプレッサ21によって高温高圧となった冷媒と高水温サイクル4を循環する温水との間で熱交換を行い、冷媒の熱を温水に伝達する。水冷コンデンサ22は、高水温サイクル4を循環する温水を介して、空調に用いられる空気を加熱する。
室外熱交換器23は、例えば車両のエンジンルーム(電気自動車においてはモータルーム)内に配置され、冷媒と外気との間で熱交換を行う。室外熱交換器23は、冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する。室外熱交換器23には、車両の走行や室外ファン32の回転によって、外気が導入される。
リキッドタンク24は、冷房時に、室外熱交換器23を通過して凝縮した冷媒を一時的に溜めると共に、冷媒をガス状(気相)冷媒と液状(液相)冷媒とに気液分離する。リキッドタンク24からは、分離した液状冷媒のみが第2膨張弁28へと流れる。
エバポレータ25は、HVACユニット5内に配置され、冷房時に、エバポレータ25を通過して空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで、冷媒を蒸発させる。エバポレータ25によって蒸発した冷媒は、第2膨張弁28を通ってアキュムレータ26へ流れる。
アキュムレータ26は、冷媒流路20を流れる冷媒を一時的に溜めると共に、ガス状冷媒と液状冷媒とに気液分離する。アキュムレータ26からは、分離したガス状冷媒のみがコンプレッサ21へと流れる。
冷媒流路20には、冷媒を減圧膨張させる第1膨張弁27と、第2膨張弁28と、が配けられる。また、冷媒流路20には、開閉によって冷媒の流れを切り換える第1開閉弁29と、第2開閉弁30と、が配置される。
第1膨張弁27は、水冷コンデンサ22と室外熱交換器23との間に配置され、水冷コンデンサ22で凝縮した冷媒を減圧膨張させる。第1膨張弁27には、例えば、固定絞りや可変絞りが用いられる。固定絞りには、例えば、オリフィスやキャピラリーチューブを用いることができ、予め使用頻度の高い特定の運転条件に対応するように絞り量が設定される。また、可変絞りには、例えば、段階的に又は無段階的に開度を調節できる電磁弁を用いることができる。
第2膨張弁28は、リキッドタンク24とエバポレータ25との間に配置され、リキッドタンク24から導かれた液状冷媒を減圧膨張させる。第2膨張弁28には、エバポレータ25を通過した冷媒の温度に応じて開度が調節される温度式膨張弁が用いられる。
第1開閉弁29は、冷房時に開かれ、暖房時に閉じられる。第1開閉弁29が開かれると、コンプレッサ21によって圧縮された冷媒は、水冷コンデンサ22及び第1膨張弁27をバイパスして、室外熱交換器23へ直接流入する。一方、第1開閉弁29が閉じられると、コンプレッサ21によって圧縮された冷媒は、水冷コンデンサ22及び第1膨張弁27を通過して室外熱交換器23へ流入する。
第2開閉弁30は、暖房時に開かれ、冷房時に閉じられる。第2開閉弁30が開かれると、室外熱交換器23で蒸発した冷媒は、リキッドタンク24,第2膨張弁28,及びエバポレータ25をバイパスして、アキュムレータ26に直接流入する。一方、第2開閉弁30が閉じられると、室外熱交換器23で蒸発した冷媒は、リキッドタンク24,第2膨張弁28,及びエバポレータ25を通過して、アキュムレータ26に流入する。
高水温サイクル4は、ウォータポンプ41と、ヒータコア42と、補助加熱器43と、水冷コンデンサ22と、これらを温水が循環可能となるように接続する温水流路40と、を備える。
ウォータポンプ41は、温水流路40内の温水を循環させる。
ヒータコア42は、HVACユニット5内に配置され、暖房時に、ヒータコア42を通過する空気に温水の熱を吸収させることで、空気を加熱する。
補助加熱器43は、内部にヒータ(図示省略)を有し、通過する温水を加熱する。ヒータには、例えば、シーズヒータやPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータが用いられる。
HVACユニット5は、空調に利用する空気を冷却又は加熱する。HVACユニット5は、空気を送風するブロワ52と、ヒータコア42を通過する空気の量を調整するエアミックスドア53と、これらを空調に利用する空気が通過可能となるように囲うケース51と、を備える。HVACユニット5内には、ヒータコア42とエバポレータ25とが配置される。ブロワ52から送風された空気は、ヒータコア42及びエバポレータ25内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。
ブロワ52は、HVACユニット5内に空気を送風する送風機である。
エアミックスドア53は、HVACユニット5内に配置されたヒータコア42のブロワ52側に設置される。エアミックスドア53は、暖房時にヒータコア42側を開き、冷房時にヒータコア42側を閉じる。エアミックスドア53の開度によって、空気とヒータコア42内の温水との間の熱交換量が調節される。
空調装置1には、吐出圧センサ11と、冷媒温度検出器としての室外熱交換器出口温センサ12と、蒸発器温度検出器としてのエバポレータ温度センサ13と、一対の水温センサ14,15と、外気温度検出器としての外気温センサ16と、が設置されている。
吐出圧センサ11は、コンプレッサ21の吐出側の冷媒流路20に設置され、コンプレッサ21にて圧縮されたガス状冷媒の圧力を検出する。
室外熱交換器出口温センサ12は、第2開閉弁30とコンプレッサ21との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒流路20内の冷媒の温度を検出する。
エバポレータ温度センサ13は、HVACユニット5のエバポレータ25の空気流れ下流側に設置され、エバポレータ25を通過した空気の温度を検出する。なお、エバポレータ温度センサ13は、エバポレータ25に直接設置されてもよい。
水温センサ14は、補助加熱器43の入口付近の温水流路40に設置され、補助加熱器43に導かれる温水の温度を検出する。
水温センサ15は、補助加熱器43の出口付近の温水流路40に設置され、補助加熱器43を通過してヒータコア42に導かれる温水の温度を検出する。
外気温センサ16は、室外熱交換器23に取り込まれる前の外気の温度を検出する。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムをCPUによって読み出すことで、空調装置1に各種機能を発揮させる。
図2に示すように、コントローラ10には、吐出圧センサ11と、室外熱交換器出口温センサ12と、エバポレータ温度センサ13と、水温センサ14,15と、外気温センサ16と、からの信号が入力される。なお、コントローラ10には、図示しない他のセンサからの信号が入力されてもよい。
コントローラ10は、入力された信号に基づいて、冷凍サイクル2の制御を実行する。すなわち、コントローラ10は、図1に破線で示すように、コンプレッサ21の出力を設定すると共に、第1開閉弁29及び第2開閉弁30の開閉制御を実行する。また、コントローラ10は、図示しない出力信号を送信することで、高水温サイクル4やHVACユニット5の制御を実行する。
また、コントローラ10は、着霜判定部18と、循環冷媒量判定部19と、を有する。
着霜判定部18は、外気の温度が低い暖房運転時に機能する。着霜判定部18は、外気温センサ16の検出温度Ta[℃]と室外熱交換器出口温センサ12の検出温度Tx[℃]とを比較する。着霜判定部18は、TaとTxとの温度差が室外熱交換器23に着霜の発生し得る着霜温度差ΔTd[℃]以上になっていることを判定する。着霜判定部18は、TaとTxとの温度差が着霜温度差ΔTd以上になっている状態の経過時間に基づいて、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する。着霜の判定については、図5から図8を参照して、後で詳細に説明する。
循環冷媒量判定部19は、予め作成しておいたマップ(図9及び図10参照)から導出される暖房運転時の室外熱交換器23の出口の冷媒飽和温度Te[℃]又は冷房運転時のエバポレータ25の出口の冷媒飽和温度Te[℃]と、室外熱交換器出口温センサ12の検出温度Txと、を比較する。循環冷媒量判定部19は、TeとTxとの差に基づいて、循環冷媒量が不足していることを判定する。循環冷媒量の不足の判定については、図9から図12を参照して、後で詳細に説明する。
次に、図3及び図4を参照して、空調装置1の各空調運転モードについて説明する。
<冷房モード>
図3に示す冷房モードでは、冷媒流路20の冷媒が、太実線で示すように循環する。
コントローラ10は、第2開閉弁30を閉じた状態にすると共に、第1開閉弁29を開いた状態にする。これにより、コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になった冷媒は、第1開閉弁29を通ってそのまま室外熱交換器23へと流れる。
室外熱交換器23へ流れた冷媒は、室外熱交換器23に導入される外気と熱交換を行い冷却された後、リキッドタンク24を通って気液分離される。リキッドタンク24の下流側に接続される第2膨張弁28には、リキッドタンク24にて気液分離された冷媒のうち液状冷媒が流通する。
その後、液状冷媒は、第2膨張弁28で減圧膨張してエバポレータ25へ流通し、エバポレータ25を通過する際に空調に利用する空気の熱を吸収することで蒸発する。エバポレータ25にて蒸発したガス状冷媒は、アキュムレータ26を介して再びコンプレッサ21へと流れる。
エバポレータ25にて冷媒によって冷却された空気は、HVACユニット5の下流に流されて冷房風として用いられる。
なお、エバポレータ25で空気を冷却することによって空気中の水蒸気を凝縮させ取り除いた後、ヒータコア42で再加熱することによって、除湿風を得ることもできる(除湿モード)。
<暖房モード>
図4に示す暖房モードでは、いわゆる外気吸熱ヒートポンプ運転が実行され、冷媒流路20の冷媒と温水流路40の温水とが、太実線で示すようにそれぞれ循環する。
コントローラ10は、第1開閉弁29を閉じた状態にすると共に、第2開閉弁30を開いた状態にする。これにより、コンプレッサ21で圧縮され高温になった冷媒は、水冷コンデンサ22へと流れる。
水冷コンデンサ22へ流れた冷媒は、水冷コンデンサ22の内部で温水を加熱することにより熱を奪われて低温になった後、第1膨張弁27を通って減圧膨張することで更に低温となって、室外熱交換器23へと流れる。室外熱交換器23へ流れた冷媒は、室外熱交換器23に導入される外気との間で熱交換を行い加熱された後、そのまま第2開閉弁30を通って、アキュムレータ26へと流れて気液分離される。そして、アキュムレータ26で気液分離された冷媒のうちガス状冷媒が、再びコンプレッサ21へと流れる。
一方、水冷コンデンサ22で冷媒によって加熱された温水は、循環してヒータコア42に流れ、ヒータコア42の周囲の空気を加熱する。加熱された空気は、HVACユニット5の下流側に流されることで、暖房風として用いられる。
なお、水冷コンデンサ22で冷媒が十分に温水を加熱できない場合には、外気吸熱ヒートポンプ運転と併用して又は独立して補助加熱器43を運転させることによって温水を加熱してもよい。
以下、図5から図8を参照して、着霜判定について説明する。
暖房運転を行う場合には、外気よりも低温の冷媒が室外熱交換器23内を流れる。室外熱交換器23周囲の外気中の水蒸気が、極低温の冷媒によって露点温度以下まで冷やされると、結露して室外熱交換器23に付着する。極低温の冷媒によって結露水が氷点下以下まで冷やされると、凍結して室外熱交換器23に着霜が発生するおそれがある。室外熱交換器23に着霜が発生すると、室外熱交換器23内を流れる冷媒と外気との間で行われる熱交換が阻害されて、ヒータコア42における加熱効率や再加熱効率、即ち空調装置1の暖房効率が低下するおそれがある。
そこで、空調装置1では、着霜判定として室外熱交換器23に着霜が発生しているか否かを判定する。着霜判定では、例えば、室外熱交換器23の出口における冷媒の温度と外気温とがかい離している場合に、室外熱交換器23にて冷媒と外気とが熱交換を十分に行えず、着霜が発生していると判定される。
まず、図5及び図6を参照して、室外熱交換器23から室外熱交換器出口温センサ12までの距離に応じた冷媒温度の低下分に基づく着霜温度差ΔTdの補正について説明する。
図5では、着霜温度差ΔTdの補正を理解しやすいように、室外熱交換器23とコンプレッサ21との間を直線状に示している。図5に示すように、室外熱交換器23の出口をC点とし、コンプレッサ21の入口をS点とし、室外熱交換器出口温センサ12が設けられる位置をX点とする。
C点における冷媒の温度をTc[℃]とし、S点における冷媒の温度をTs[℃]とし、X点における冷媒の温度をTx[℃]とする。また、外気温センサ16が検出した外気の温度をTa[℃]とし、着霜温度差をΔTd[℃]とする。
一般に、室外熱交換器23の出口の冷媒温度を検出する場合には、二点鎖線で示すように、C点に室外熱交換器出口温センサ12を配置する。これに対して、空調装置1では、C点から距離Xだけ離れたX点に室外熱交換器出口温センサ12を配置する。そのため、配管の圧損に応じた着霜温度差ΔTdの補正を行う。
C点からS点までの距離はS[mm]である。C点からS点までの間に、配管の圧損によって冷媒の圧力が低下する。それに伴い、冷媒の温度もTcからΔTs[℃]だけ低下してTsになる。
また、C点からX点までの距離はX[mm]である。C点からX点までの間に、配管の圧損によって冷媒の圧力が低下する。それに伴い、冷媒の温度もTcからΔTx[℃]だけ低下してTxになる。
ここで、距離Sと距離Xとは、空調装置1における室外熱交換器23とコンプレッサ21と室外熱交換器出口温センサ12との配置によって決定される。ここでは、例として、距離Sを300[mm]、距離Xを200[mm]とする。
冷媒の圧力(冷媒の温度)がC点からS点まで均等に降下しているとすると、TcとTxとの差であるΔTxは、ΔTx=ΔTs×(200/300)によって求められる。例えば、Tcが3.0[℃]であり、Tsが1.0[℃]であった場合には、ΔTx=(3.0−1.0)×(200/300)≒1.33[℃]である。このΔTxを用いることで、室外熱交換器23から室外熱交換器出口温センサ12までの距離に応じた冷媒温度の低下分に基づいて着霜温度差ΔTdを補正することができる。
仮に、C点に室外熱交換器出口温センサ12を配置した場合には、TaとTcとの実際の温度差は、Ta−Tcによって求められる。着霜判定部18は、実際の温度差が着霜温度差より大きくなっている状態が所定の経過時間だけ継続した場合に、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する。例えば、着霜温度差ΔTdを10[℃]とすると、Ta−Tc≧10の状態である。なお、経過時間は、TaとTcとの温度差が大きいほど短い時間に設定される。
これに対して、X点に室外熱交換器出口温センサ12を配置した場合には、TaとTxとの実際の温度差は、Ta−Txによって求められる。着霜判定部18は、実際の温度差が補正後の着霜温度差より大きくなっている状態が所定の経過時間だけ継続した場合に、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する。例えば、着霜温度差ΔTdを10[℃]とすると、Ta−Tx≧10+ΔTxの状態である。
図6のステップS101では、外気温センサ16が検出した温度Taと室外熱交換器出口温センサ12が検出した温度Txとの実際の温度差(Ta−Tx)が、補正後の着霜温度差(ΔTd+ΔTx)以上であるか否かを判定する。ステップS101にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差よりも大きくなっていると判定された場合には、ステップS102へ移行する。一方、S101にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差より小さいと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
ステップS102では、実際の温度差が補正後の着霜温度差以上となった時間が所定の時間経過したか否かを判定する。ステップS102にて、所定の時間経過したと判定された場合には、着霜が発生しているので、ステップS103に移行してコンプレッサ21の運転を停止させる。一方、ステップS102にて、所定の時間経過していないと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
これにより、室外熱交換器出口温センサ12が第2開閉弁30とコンプレッサ21との間のどの位置に設けられていても、配管の圧損による冷媒温度の低下分が補正されるので、着霜の検出精度を向上させることができる。
次に、外気の温度Taに応じた冷媒温度の低下分を用いた着霜温度差ΔTdの補正について説明する。
まず、コンプレッサ21の出力を一定(例えば最高回転数の50%)にした状態で暖房運転を行い、着霜が発生しやすい外気温の範囲内でTcとTsとを予め測定しておく。
ここで、着霜が発生しやすい外気温の範囲は、−1[℃]から5[℃]程度である。この外気温の範囲内で、例えば、外気温が5[℃]の場合と、外気温が2[℃]の場合と、外気温が−1[℃]の場合と、のように、複数の外気温の場合についてTc及びTsの測定を行っておく。
外気温が5[℃]のときに、Tcが4.0[℃]、Tsが2.0[℃]となったとする。この場合、ΔTsは、4.0−2.0=2.0[℃]である。外気温が2[℃]のときに、Tcが1.0[℃]、Tsが−1.5[℃]となったとする。この場合、ΔTsは、1.0−(−1.5)=2.5[℃]である。外気温が−1[℃]のときに、Tcが−2.0[℃]であり、Tsが−4.3[℃]となったとする。この場合、ΔTsは、−2.0−(−4.3)=2.3[℃]である。各外気温におけるΔTsの平均値をΔTsaとすると、ΔTsa=(2.0+2.5+2.3)/3≒2.3[℃]である。
外気温による冷媒の温度変化に応じたX点における冷媒温度の低下分であるΔTxa[℃]は、ΔTxa=ΔTsa×(X/S)によって求められる。よって、ΔTxa=2.3×(200/300)≒1.53となる。このΔTxaを用いることで、外気の温度Taに応じた冷媒温度の低下分を用いて着霜温度差ΔTdを補正することができる。
この場合、着霜判定部18は、TaとTxとの実際の温度差が補正後の着霜温度差より大きくなっている状態が所定の経過時間だけ継続した場合に、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する。例えば、着霜温度差ΔTdを10[℃]とすると、Ta−Tx≧10+ΔTxaの状態である。
図7のステップS201では、外気温センサ16が検出した温度Taと室外熱交換器出口温センサ12が検出した温度Txとの実際の温度差(Ta−Tx)が、補正後の着霜温度差(ΔTd+ΔTxa)以上であるか否かを判定する。ステップS201にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差よりも大きくなっていると判定された場合には、ステップS202へ移行する。一方、S201にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差より小さいと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
ステップS202では、実際の温度差が補正後の着霜温度差以上となった時間が所定の時間経過したか否かを判定する。ステップS202にて、所定の時間経過したと判定された場合には、着霜が発生しているので、ステップS203に移行してコンプレッサ21の運転を停止させる。一方、ステップS202にて、所定の時間経過していないと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
これにより、外気の温度の影響を加味して着霜温度差ΔTdが補正されるので、着霜の検出精度を更に向上させることができる。
次に、冷媒流路20内の冷媒流量に応じた冷媒温度の低下分を用いた着霜温度差ΔTdの補正について説明する。
冷媒流路20内の冷媒流量が多い場合には、配管の圧損が大きくなる。冷媒流路20内の冷媒流量は、コンプレッサ21の回転数N[%]と相関するため、コンプレッサ21の回転数Nで代用する。
コンプレッサ21の最大回転数をNmax[%]とし、コンプレッサ21の最小回転数をNmin[%]とする。例えば、Nmaxは100%で、Nminは10%である。この回転数の範囲内で、例えば、外気温が5[℃]の場合と、外気温が2[℃]の場合と、外気温が−1[℃]の場合と、において、NmaxとNminの場合についてTc及びTsの測定を行っておく。そして、それぞれの外気温におけるNmaxとNminとの差の平均値ΔTn[℃]を求める。
外気温が5[℃]かつNmaxのときに、Tcが4.0[℃]、Tsが0.0[℃]となり、外気温が5[℃]かつNminのときに、Tcが4.0[℃]、Tsが2.0[℃]となったとする。この場合、ΔTsの差は、2.0−0.0=2.0[℃]である。外気温が2[℃]かつNmaxのときに、Tcが1.0[℃]、Tsが−4.0[℃]となり、外気温が2[℃]かつNminのときに、Tcが1.0[℃]、Tsが−1.5[℃]となったとする。この場合、ΔTsの差は、−1.5−(−4.0)=2.5[℃]である。外気温が−1[℃]かつNmaxのときに、Tcが−1.0[℃]であり、Tsが−3.5[℃]となり、外気温が−1[℃]かつNminのときに、Tcが−1.0[℃]であり、Tsが−2.0[℃]となったとする。この場合、ΔTsの差は、−2.0−(−3.5)=1.5[℃]である。よって、ΔTsの差の平均値ΔTnは、ΔTn=(2.0+2.5+1.5)/3=2.0[℃]である。
外気温による冷媒の温度変化に応じたX点における冷媒温度の低下分であるΔTxaを加味した式に、更に上記平均値ΔTnを加味すると、補正後の着霜温度差は、ΔTd+ΔTxa+ΔTn×(N−50)/100によって求められる。これにより、コンプレッサ21の回転数が50[%]の場合を基準として、それよりも回転数が高い場合には着霜温度差が大きくなり、回転数が低い場合には着霜温度差が小さくなる。
着霜判定部18は、TaとTxとの実際の温度差が補正後の着霜温度差より大きくなっている状態が所定の経過時間だけ継続した場合に、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する。例えば、着霜温度差を10[℃]とすると、Ta−Tc≧10+ΔTxa+ΔTn×(N−50)/100の状態である。
図8に示すステップS301では、外気温センサ16が検出した温度Taと室外熱交換器出口温センサ12が検出した温度Txとの実際の温度差(Ta−Tx)が、補正後の着霜温度差(ΔTd+ΔTxa+ΔTn×(N−50)/100)以上であるか否かを判定する。ステップS301にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差よりも大きくなっていると判定された場合には、ステップS302へ移行する。一方、S301にて、実際の温度差が補正後の着霜温度差より小さいと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
ステップS302では、実際の温度差が補正後の着霜温度差以上となった時間が所定の時間経過したか否かを判定する。ステップS302にて、所定の時間経過したと判定された場合には、着霜が発生しているので、ステップS303に移行してコンプレッサ21の運転を停止させる。一方、ステップS302にて、所定の時間経過していないと判定された場合には、着霜が発生していないので、リターンする。
これにより、冷媒流路20内を循環する冷媒の流量を加味して着霜温度差ΔTdが補正されるので、着霜の検出精度を更に向上させることができる。
次に、図9から図11を参照して、循環冷媒量判定部による冷媒流路20内の冷媒流量の不足の判定について説明する。
暖房運転時に、HVACユニット5内に送風される空気の温度が低い場合には、冷媒が循環しないエバポレータ25内に液化した冷媒が溜まり、その分だけ冷媒流路20内を循環する冷媒流量が不足することがある。また、冷房運転時に、高水温サイクル4の温水流路40を循環する温水の温度が低い場合には、冷媒が循環しない水冷コンデンサ22内に液化した冷媒が溜まり、その分だけ冷媒流路20内を循環する冷媒流量が不足することがある。このような場合には、コンプレッサ21の負荷が高くなるおそれがあるので、コンプレッサ21の運転を停止させる。
図9に示すように、空調装置1では、室外熱交換器23の出口の冷媒温度(冷媒飽和温度)Te[℃]と室外熱交換器出口温センサ12が検出した冷媒温度Tx[℃]との差が、吸入過熱度(吸入SH)である。一般に、冷媒流路20内を循環する冷媒の量が不足すると、吸入SHが大きくなることが知られている。そこで、冷房の場合にはエバポレータ温度センサ13が検出した温度Tint[℃]と冷媒飽和温度Teとの差、暖房の場合には外気温センサ16が検出した外気温Tamb[℃]と冷媒飽和温度Teとの差について予め台上試験を行い、近似式を取得しておく。そして、吸入SHが所定の数値(閾値SHt)よりも大きくなった場合に、冷媒流量が不足している(過少冷媒)と判定する。
台上試験は、外気温の変化及び回転数の変化による影響は無視できる程度に小さいものとして、例えば、暖房時には外気温0[℃]、冷房時には外気温35[℃]の各1点について、コンプレッサ21の回転数を50[%]に設定して行う。そして、風量x[m3/min]が1.0[m3/min]の場合,2.0[m3/min]の場合,及び3.0[m3/min]の各々の場合についてΔTh及びΔTcを測定する。なお、台上試験を行う際には、室外熱交換器23の冷媒出口とエバポレータ25の冷媒出口とに、それぞれ冷媒温度センサ(図示省略)及び冷媒圧力センサ(図示省略)を取り付けておく。
ここで、ΔThは、Tambを冷媒飽和温度Teに換算する際の差であり、ΔTcは、Tintを冷媒飽和温度Teに換算する際の差である。
図10及び図11に示すように、暖房時の台上試験によって、ΔTh=ax2+bx+cの近似式が得られ、冷房時の台上試験によって、ΔTc=dx2+ex+fの近似式が得られた。
この近似式を用いると、暖房時の吸入SHであるSH_hは、SH_h=Tx−{Tamb−(ax2+bx+c)}によって求められ、冷房時の吸入SHであるSH_cは、SH_c=Tx−{Tint−(dx2+ex+f)}によって求められる(a〜fは定数)。これらの式のうち、Tx,Tamb,Tintは、室外熱交換器出口温センサ12,外気温センサ16,エバポレータ温度センサ13によって各々検出される。よって、風量xが分かれば、SH_c及びSH_hが求められる。
暖房運転時に室外熱交換器23を通過する空気の風量xは、車両の速度から求められ、冷房運転時にエバポレータ25を通過する空気の風量xは、ブロワ52の回転数から求められる。よって、エバポレータ25の出口に冷媒圧力を検出するセンサを設けなくても、吸入SHを求めることができる。
なお、図9に示すように、飽和蒸気線よりも外の場合には、等温線が大きく下に折れ曲がっているため、配管の圧損から吸入SHが受ける影響は小さい。よって、室外熱交換器出口温センサ12が第2開閉弁30とコンプレッサ21との間のどの位置に設けられても、吸入SHへの影響は小さい。よって、室外熱交換器出口温センサ12の取付位置に応じて吸入SHを補正する必要はない。
図12のステップS401では、吸入SHが、SHt以上であるか否かを判定する。ステップS401にて、吸入SHがSHt以上であると判定された場合には、ステップS402へ移行する。一方、S401にて、吸入SHがSHtより小さいと判定された場合には、冷媒の循環量は不足していないので、リターンする。
ステップS402では、冷媒の循環量が不足しているので、コンプレッサ21の運転を停止させる。そして、ステップS403では、空調装置の運転モードを冷房運転と暖房運転との間で切り換える。これにより、冷媒が循環しないためにエバポレータ25や水冷コンデンサ22に溜まった液状冷媒を、冷媒流路20内に循環させることができる。
以上より、空調装置1では、第2開閉弁30とコンプレッサ21との間に設けられて冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口温センサ12を用いることで、室外熱交換器23の着霜状態と循環冷媒流量の不足とを検出することができる。そのため、循環冷媒流量の不足を検出するために冷媒の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がない。したがって、室外熱交換器23の着霜状態と循環冷媒流量の不足を検出するのに用いるセンサの数を減らすことができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
空調装置1は、冷媒を圧縮するコンプレッサ21と、冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器23と、空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで冷媒を蒸発させるエバポレータ25と、コンプレッサ21にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する水冷コンデンサ22と、冷房運転時に水冷コンデンサ22をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第1開閉弁29と、暖房運転時にエバポレータ25をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第2開閉弁30と、第2開閉弁30とコンプレッサ21との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口温センサ12と、室外熱交換器23に取り込まれる前の外気の温度を検出する外気温センサ16と、エバポレータ25を通過した空気の温度を検出するエバポレータ温度センサ13と、暖房運転時における外気温センサ16の検出温度と室外熱交換器出口温センサ12の検出温度との差が室外熱交換器23に着霜の発生し得る着霜温度差ΔTd以上になっている状態の経過時間に基づいて、室外熱交換器23に着霜が発生したと判定する着霜判定部18と、予め作成しておいたマップから導出される暖房運転時の室外熱交換器23の出口の冷媒温度又は冷房運転時のエバポレータ25の出口の冷媒温度と室外熱交換器出口温センサ12の検出温度との差に基づいて、循環冷媒量が不足していることを判定する循環冷媒量判定部19と、を備える。
このように、空調装置1では、第2開閉弁30とコンプレッサ21との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口温センサ12を用いる。これにより、室外熱交換器23の着霜状態と循環冷媒流量の不足とを検出することができる。そのため、循環冷媒流量の不足を検出するために冷媒の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がない。したがって、室外熱交換器23の着霜状態と循環冷媒流量の不足を検出するのに用いるセンサの数を減らすことができる。
また、着霜判定部18は、室外熱交換器23から室外熱交換器出口温センサ12までの距離に応じた冷媒温度の低下分に基づいて着霜温度差ΔTdを補正して、室外熱交換器23に着霜が発生したことを判定する。
これにより、室外熱交換器出口温センサ12が第2開閉弁30とコンプレッサ21との間のどの位置に設けられていても、配管の圧損による冷媒温度の低下分が補正されるので、着霜の検出精度を向上させることができる。
また、着霜判定部18は、外気温センサ16が検出した外気の温度に応じた冷媒温度の低下分を用いて着霜温度差ΔTdを補正して、室外熱交換器23に着霜が発生したことを判定する。
これにより、外気の温度の影響を加味して着霜温度差ΔTdが補正されるので、着霜の検出精度を更に向上させることができる。
また、着霜判定部18は、冷媒の流量に応じた冷媒温度の低下分に基づいて着霜温度差ΔTdを補正して、室外熱交換器23に着霜が発生したことを判定する。
これにより、冷媒流路20内を循環する冷媒の流量を加味して着霜温度差ΔTdが補正されるので、着霜の検出精度を更に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態は、リキッドタンク24とアキュムレータ26とを共通化して単一の気液分離器(図示省略)に設けた場合にも適用可能である。この場合、室外熱交換器出口温センサ12は、共通化された気液分離器の冷媒出口と、コンプレッサ21の入口と、の間に設けられる。
1 空調装置
10 コントローラ
11 吐出圧センサ
12 室外熱交換器出口温センサ(冷媒温度検出器)
13 エバポレータ温度センサ(蒸発器温度検出器)
14 水温センサ
15 水温センサ
16 外気温センサ(外気温度検出器)
18 着霜判定部
19 循環冷媒量判定部
20 冷媒流路
21 コンプレッサ(圧縮機)
22 水冷コンデンサ(加熱器)
23 室外熱交換器
24 リキッドタンク
25 エバポレータ(蒸発器)
26 アキュムレータ
27 第1膨張弁
28 第2膨張弁
29 第1開閉弁
30 第2開閉弁

Claims (4)

  1. 空調装置であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、
    空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記圧縮機にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する加熱器と、
    冷房運転時に前記加熱器をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第1開閉弁と、
    暖房運転時に前記蒸発器をバイパスするように冷媒の流路を切り換える第2開閉弁と、
    前記第2開閉弁と前記圧縮機との間における冷房運転時と暖房運転時とに共に冷媒が流れる位置に設けられて冷媒の温度を検出する冷媒温度検出器と、
    前記室外熱交換器に取り込まれる前の外気の温度を検出する外気温度検出器と、
    前記蒸発器を通過した空気の温度を検出する蒸発器温度検出器と、
    暖房運転時における前記外気温度検出器の検出温度と前記冷媒温度検出器の検出温度との差が前記室外熱交換器に着霜の発生し得る着霜温度差以上になっている状態の経過時間に基づいて、前記室外熱交換器に着霜が発生したと判定する着霜判定部と、
    予め作成しておいたマップから導出される暖房運転時の前記室外熱交換器の出口の冷媒温度又は冷房運転時の前記蒸発器の出口の冷媒温度と前記冷媒温度検出器の検出温度との差に基づいて、循環冷媒量が不足していることを判定する循環冷媒量判定部と、を備える、
    ことを特徴とする空調装置。
  2. 請求項1に記載の空調装置であって、
    前記着霜判定部は、前記室外熱交換器から前記冷媒温度検出器までの距離に応じた冷媒温度の低下分に基づいて前記着霜温度差を補正して、前記室外熱交換器に着霜が発生したことを判定する、
    ことを特徴とする空調装置。
  3. 請求項2に記載の空調装置であって、
    前記着霜判定部は、前記外気温度検出器が検出した外気の温度に応じた冷媒温度の低下分を用いて前記着霜温度差を補正して、前記室外熱交換器に着霜が発生したことを判定する、
    ことを特徴とする空調装置。
  4. 請求項2又は3に記載の空調装置であって、
    前記着霜判定部は、冷媒の流量に応じた冷媒温度の低下分に基づいて前記着霜温度差を補正して、前記室外熱交換器に着霜が発生したことを判定する、
    ことを特徴とする空調装置。
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