JP2003214679A - 室内ユニット及び空気調和機 - Google Patents

室内ユニット及び空気調和機

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JP2003214679A
JP2003214679A JP2002011671A JP2002011671A JP2003214679A JP 2003214679 A JP2003214679 A JP 2003214679A JP 2002011671 A JP2002011671 A JP 2002011671A JP 2002011671 A JP2002011671 A JP 2002011671A JP 2003214679 A JP2003214679 A JP 2003214679A
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temperature
indoor
outdoor
heat exchanger
cooling operation
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JP2002011671A
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Michiaki Nakanishi
道明 中西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内温度の検出値(Ti)と外気温度の検出
値(To)との温度差が所定値(α℃)となるよう低く
抑えて冷房運転を行い、内外温度差の少ない冷房運転に
よる弊害の予防及び省エネルギー運転を可能にした室内
ユニットの提供を目的としている。 【解決手段】 室内ユニット制御部に、室内温度の設定
値(Ts)が室外温度の検出値(To)より所定値(α
℃)以上低い時、室内温度の検出値(Ti)を室外温度
の検出値(To)より所定値(α℃)だけ低い温度(T
i=To−α)に維持するよう冷房運転を行う所定温度
差冷房運転モードを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房又は冷房によ
り快適な室内環境を提供する室内ユニット及び空気調和
機に係り、特に、冷房運転時における内外の温度差が所
定値以上に大きくなるのを防止した冷房運転モードを備
えている室内ユニット及び空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、室内ユニット及び室外ユ
ニットの二つの大きな構成要素からなっている。これら
の各ユニットには、冷媒と室内の空気(以下、室内気)
との間及び冷媒と室外の空気(以下、室外気)との間に
おける熱交換を行う室内熱交換器及び室外熱交換器が備
えられている。
【0003】これら室内熱交換器及び室外熱交換器は、
圧縮機、膨張弁等と共に冷媒回路を構成する要素になっ
ている。冷媒はこの回路を物理的に循環することで、熱
的にも高温高圧気体、低温低圧気体、高温高圧液体、低
温低圧液体という状態変化の循環プロセスを辿り、室内
の冷暖房を実現することになる。なお、この室内の冷暖
房は、直接的には室内熱交換器内の冷媒と室内気とが熱
交換することにより実現される。
【0004】ちなみに、暖房運転時は、圧縮機で高温高
圧の気体とされた気体冷媒を室内熱交換器に送出して、
当該冷媒と室内気との間で熱交換を行うことにより冷媒
は凝縮し高温高圧の液冷媒化が実現される。また、冷房
運転時は、高温高圧の気体冷媒を室外熱交換器に送出し
て室外気と熱交換させて高温高圧の液冷媒とし、これを
さらに膨張弁に通すことで減圧し、低温低圧の液冷媒と
して室内熱交換器に送出し、この冷媒と室内気との間で
熱交換を行うことにより蒸発し低温低圧の気体化が実現
される。
【0005】このような空気調和機においては、冷房運
転時及び暖房運転時共に、室内ユニット内に設けられた
室内温度センサで検出した室内温度の検出値(Ti)が
リモートコントローラ等で使用者が設定した所望の温
度、すなわち設定温度(Ts)となるように温度制御さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の空気調和機では、特に外気温度が高い場合の冷房運
転時において、設定温度Tsが外気温度センサの検出値
Toである外気温度との差が大きくなりすぎることがあ
る(To>Ts)。このように、設定温度と外気温度と
の温度差を大きく設定しすぎた状態で冷房運転を継続す
ると、実際の室内温度Tiと外気温度との温度差が大き
くなりすぎることを原因とする弊害、いわゆる冷房病と
呼ばれるような弊害を生む恐れがあって好ましくない。
また、設定温度と外気温度との温度差が大きい運転は、
負荷の大きい状態で圧縮機等を運転することになるた
め、動力の消費量が増加して近年の省エネルギーという
観点からも好ましいものではない。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、室内温度の検出値(Ti)と外気温度の検出値
(To)との温度差が所定値(α℃)となるよう低く抑
えて冷房運転を行い、いわゆる内外温度差の大きい冷房
運転の弊害を予防すること、及び省エネルギー運転を可
能にした室内ユニット及び空気調和機の提供を目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1に記載の
室内ユニットは、吸込口から室内気を吸い込みかつ吹出
口から吹き出すためのファンと、前記室内気と室外ユニ
ットから供給された冷媒との間で熱交換を行う室内熱交
換器と、各種電気回路素子よりなり、外気温度の検出値
(To),室内温度の検出値(Ti)及び室内温度の設
定値(Ts)が入力される室内ユニット制御部と、これ
らの各機器を収納しているケーシングとを備え、前記室
内ユニット制御部に、前記室内温度の設定値(Ts)が
前記室外温度の検出値(To)より所定値(α℃)以上
低い時、前記室内温度の検出値(Ti)を前記室外温度
の検出値(To)より所定値(α℃)だけ低い温度(T
i=To−α)に維持するよう冷房運転を行う所定温度
差冷房運転モードを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】このような室内ユニットによれば、室内温
度の検出値(Ti)を室外温度の検出値(To)より所
定値(α℃)低い温度(Ti=To−α)に維持するよ
う冷房運転を行う所定温度差冷房運転モードを設けたの
で、外気温度と室内温度との差を所定値(α℃)に抑え
た冷房運転を選択することができる。この場合、前記所
定温度差冷房運転モードにおいては、前記室内ユニット
制御部が、湿度検出手段の検出値に基づいた室内の湿度
制御を実施して体感温度を下げることが好ましく、これ
により、比較的小さな温度差とした冷房運転であっても
フィーリングのよい快適な室内環境を提供することがで
きる。
【0010】請求項3に記載の空気調和機は、室外熱交
換器と、熱交換器に高温高圧の気体冷媒を送出する圧縮
機と、各種電気回路素子よりなる室外ユニット制御部と
を具備してなる室外ユニットと、請求項1または2に記
載の室内ユニットと、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0011】このような空気調和機によれば、室内温度
の検出値(Ti)を室外温度の検出値(To)より所定
値(α℃)低い温度(Ti=To−α)に維持するよう
冷房運転を行う所定温度差冷房運転モードを選択するこ
とにより、外気温度と室内温度との差を所定値(α℃)
に抑えた冷房運転を実施することができる。この時、所
定温度差冷房運転モードにおいて、室内ユニット制御部
が、湿度検出手段の検出値に基づいた室内の湿度制御を
実施して体感温度を下げれば、比較的小さな温度差とし
た冷房運転であってもフィーリングのよい快適な室内環
境を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による室内ユニット
及び空気調和機の実施の形態について、図を参照して説
明する。図2は空気調和機の全体構成を示す説明図、図
3は冷媒回路の一例を示す図である。空気調和機は、室
内ユニット10及び室外ユニット20から構成されてい
る。これら室内ユニット10及び室外ユニット20は、
冷媒が導通する冷媒配管30や図示しない電気配線等に
より接続されている。冷媒配管30は2本備えられてお
り、冷媒は、その一方において室内ユニット10から室
外ユニット20へ、また他方において室外ユニット20
から室内ユニット10へと流れることになる。
【0013】室内ユニット10は、ケーシング11と前
面パネル12とが一体的に構成されたものとなってい
る。ケーシング11は各種の機器を収納する中空部材で
あり、このケーシング11に対して前面パネル12が開
閉可能に取り付けられている。ケーシング11内には、
プレートフィン&チューブ型の室内熱交換器13、略円
筒形状のクロスフローファン(ファン)14等が備えら
れている。さらに、ケーシング11には、室内ユニット
10に関する種々の動作制御等を行うため、各種の電気
回路素子から構成された室内ユニット制御部15が備え
られている。
【0014】室内ユニット制御部15は、運転状況やエ
ラーモードを表示するための適当なインジケータ15a
を備えており、該インジケータ15aは制御部15と配
線で接続されるなどして、室内ユニット10の適所に配
置されている。このインジケータ15aは、前面パネル
12などに設けられた透視部12aにより、外部からも
確認可能となっている。なお、ケーシング11の後方に
は、据え付け板16が備えられ、これにより室内ユニッ
ト10を室内の壁等に設置することが可能となってい
る。
【0015】前面パネル12には、吸込グリル(吸込
口)12bが前面及び上面のそれぞれに形成されてい
る。室内の空気(室内気)は、これら吸込グリル12b
により多方向から室内ユニット10内に吸い込まれるよ
うになっている。ちなみに、吸込グリル12bの背後に
はエアフィルタ17が備えられており、吸い込まれた空
気等の粉塵を除く働きをしている。また、前面パネル1
2の下方に位置するケーシング11には吹出口11aが
形成されており、ここから暖められた空気あるいは冷や
された空気が吹き出されるようになっている。なお、こ
の空気吸込及び空気吹出は、前記クロスフローファン1
4が回転することによって行われる。
【0016】上述した室内ユニット10は、各種の運転
操作を行う操作部として、リモートコントローラ40を
備えている。このリモートコントローラ40には各種ス
イッチや表示部等が設けられており、空気調和機の運転
操作信号を室内ユニット制御部15の受信部(図示省
略)へ向けて送信することができる。なお、空気調和機
の運転操作は、室内ユニットの適所に設けられた図示省
略のスイッチ類でも一部実施可能である。
【0017】室外ユニット20には、筐体21内に室外
熱交換器22、プロペラファン23、圧縮機24、室外
ユニット制御部25等が備えられている。室外熱交換器
22は、周囲に多数のプレート状フィンを備えた冷媒配
管により構成されており、冷媒と室外気との熱交換を実
現するためのものである。プロペラファン23は、筐体
21内に背面から前面へと抜ける空気流を生じさせるこ
とにより新たな空気を常に筐体21内に取り込んで、室
外熱交換器22における熱交換効率の向上を図るために
設けられている。
【0018】前記室外熱交換器22及びプロペラファン
23が外部と向き合う筐体21の面には、それぞれフィ
ンガード26及びファンガード27が設けられている。
フィンガード26は、前記プレート状フィンが外部から
の不意の衝撃により破損することなどがないよう保護す
るために設けられたものである。ファンガード27も、
これと同様にプロペラファン23を外部衝撃から保護す
ることを目的として備えられているものである。
【0019】圧縮機24は、低温低圧の気体冷媒を、高
温高圧の気体冷媒に変換して吐出するものであり、冷媒
回路を構成する部品の中では最も中心的な働きを担うも
のである。ちなみに冷媒回路とは、図3に示すように、
圧縮機24に加えて、上記した室内熱交換器13、室外
熱交換器22、冷媒配管30、膨張弁31、及び冷媒の
流れ方向を規定する四方弁32等から概略構成され、冷
媒を室内ユニット10と室外ユニット20との間で循環
させる回路である。
【0020】室外ユニット制御部25は、前記プロペラ
ファン23、圧縮機24、その他室外ユニット20に備
えられた各種機器に関する動作制御等を行うもので、各
種電気回路素子から構成されているものである。
【0021】室外ユニット20には、上記の他、筐体2
1を支持するとともに外部振動等の影響を回避するた
め、台座28が備えられている。また、前記圧縮機24
に近い筐体21の壁は、前記圧縮機24のメンテナンス
等を実施するため取り外し可能なパネル29を備えたも
のとなっている。
【0022】ところで、図3に示した冷媒回路では、室
内熱交換器13が第1室内熱交換器13a及び第2室内
熱交換器13bに2分割されており、第1室内熱交換器
13aと第2室内熱交換器13bとの間にはドライ用電
磁弁33が設けられている。なお、ドライ用電磁弁33
の弁体には小孔が設けられているので、全閉状態ではこ
の小孔を冷媒が流れることにより、固定の絞り機構とし
て機能している。
【0023】また、上述した図3の冷媒回路では、いわ
ゆる「再熱ドライ」と呼ばれている運転が可能である。
この再熱ドライでは、冷房運転時にドライ用電磁弁33
を全閉位置とすることにより、第1室内熱交換器13a
を室外熱交換器22と同様の機能、すなわち凝縮器とし
て使用することができる。この結果、室内ユニット10
では、蒸発器として機能する第2室内熱交換器13bを
通過して冷却された室内気と、凝縮器として機能する第
1室内熱交換器13aを通過して加熱された室内気とが
混合されるので、第2室内熱交換器13bで冷却及び除
湿された室内気を比較的高い温度にして吹き出すことが
できる。なお、ドライ用電磁弁33を全開とすれば、第
1室内熱交換器13a及び第2室内熱交換器13bが一
体の室内熱交換器13として同じ機能を果たす。
【0024】以下では、これらの構成よりなる空気調和
機の作用について、暖房運転時及び冷房運転時のそれぞ
れの場合に分けて説明する。なお、図3においては暖房
運転時の冷媒の流れが破線矢印で示され、冷房運転時に
おける冷媒の流れが実線矢印で示されており、このよう
な冷媒の流れ方向は、四方弁32の切換操作によって実
施される。
【0025】まず、暖房運転時には、圧縮機24で高温
高圧の気体とされた冷媒は、冷媒配管30を通り室内ユ
ニット10の室内熱交換器13に送られる。この時、ド
ライ用電磁弁33は全開とされ、第1室内熱交換器13
a及び第2室内熱交換器13bは一体の凝縮器として機
能する。室内ユニット10内では、クロスフローファン
14により吸込グリル12bから取り込まれた室内気に
対して、室内熱交換器13を通過する高温高圧の気体冷
媒から熱が与えられる。この結果、前面パネル12下方
の吹出口12cからは温風が吹き出されることになる。
また同時に、高温高圧の気体冷媒は、前記室内熱交換器
13において凝縮液化し、高温高圧の液冷媒となる。
【0026】この高温高圧の液冷媒は、再び冷媒配管3
0を通って室外ユニット20における室外熱交換器22
に送られる。室外ユニット20では、膨脹弁31を通過
し減圧されて低温低圧の液冷媒となる。この液冷媒は、
蒸発器として機能する室外熱交換器22に送られ、プロ
ペラファン23により筐体21内に取り込まれた新しい
室外気から、室外熱交換器22を通過する低温低圧の液
冷媒が熱を奪うことになる。低温低圧の液冷媒は、この
ことにより蒸発気化して低温低圧の気体冷媒となる。そ
して、この気体冷媒が再び圧縮機24に送出され、上記
過程を繰り返すことになる。
【0027】次に、冷房運転時には、冷媒は上記とは逆
方向に冷媒回路中を流れる。すなわち、圧縮機24で高
温高圧の気体とされた冷媒が、冷媒配管30を通過し凝
縮器として機能する室外熱交換器22に送られ、室外気
に熱を与えて凝縮液化し高温高圧の液冷媒となる。この
高温高圧の液冷媒は、膨張弁31を通過して低温低圧の
液冷媒となり、再び冷媒配管30を通り室内熱交換器1
3に送られる。この時、ドライ電磁弁33は全開とさ
れ、第1室内熱交換器13a及び第2室内熱交換器13
bは一体の室内熱交換器13となり、蒸発器としての機
能を発揮する。低温低圧の液冷媒は、ここで室内気から
熱を奪って当該室内気を冷却するとともに、冷媒自身は
蒸発気化して低温低圧の気体冷媒となる。これが再び圧
縮機24に送出され、上記過程を繰り返すことになる。
【0028】また、上述した冷房運転時において、ドラ
イ電磁弁33を全閉とし、かつ、膨張弁31を全開とす
れば、吹出温度の低下を抑えて除湿可能な再熱ドライ運
転を実施できる。この再熱ドライ運転では、第1室内熱
交換器13aが凝縮器として機能するので、室内ユニッ
ト10に吸引した室内気は、蒸発器として機能する第2
室内熱交換器13bを通過して冷却されたものと、凝縮
器として機能する第1室内熱交換器13aを通過して加
熱されたものとが混合される。この結果、第2室内熱交
換器13bで冷却及び除湿された室内気は、加熱された
空気の混合により比較的高い温度となって吹き出され
る。
【0029】これらの運転は、室内ユニット10内に収
められた室内ユニット制御部15及び室外ユニット20
内に収められた室外ユニット制御部25が協調すること
によって制御される。
【0030】以下では、本発明の特徴的部分について説
明する。上述した室内ユニット10の室内ユニット制御
部15には、所定温度差冷房運転モードを設けてある。
この所定温度差冷房運転モードは、室内温度の検出値T
iを室外温度の検出値Toより所定値α℃だけ低い温
度、すなわち(Ti=To−α)に維持する冷房運転で
ある。
【0031】ここで、室内温度の検出値Tiは、室内ユ
ニット10内の適所に設置されている図示省略の温度セ
ンサが検出した室内温度を、室内ユニット制御部15に
入力したものである。すなわち、現時点における室内温
度の検出値である。また、室外温度の検出値Toは、室
外ユニット20内の適所に設置されている図示省略の温
度センサが検出した外気温度を、室内ユニット制御部1
5に入力したものである。すなわち、現時点における外
気温度の検出値である。なお、室内ユニット制御部15
には、上述した室内温度の検出値Tiや室外温度の検出
値Toの他にも、リモートコントローラ40から使用者
の好みで入力される設定温度Ts、室内ユニット10内
の適所に設置された湿度センサが検出した室内の湿度H
iなどが入力される。
【0032】さて、上述した所定温度差冷房運転モード
は、以下に説明する図1のフローチャートにより選択さ
れ、実行される。所定温度差運転モードは、ステップ1
(以下、S1)における運転モードの選択により開始さ
れる。このS1では、種々設けられている運転モードか
ら使用者が好みの運転モードを選択する。
【0033】次のS2では、所定温度差運転モードが選
択されているか否かを判断する。ここで所定温度差運転
モードが選択されていれば(YES)、S2からS3へ
進んで(To−Ts>α)か否かを判断する。このS2
には、データ1(以下、D1)として外気温度の検出値
Toと、D2として室内温度の設定値Tsとが入力され
る。そして、室外温度の検出値Toが設定温度Tsより
所定値α℃以上高いか否かを判断し、YESの場合には
S4の所定温度差冷房運転モードに進む。
【0034】S4では、(Ti=To−α)を維持する
ように冷房運転を実施する。すなわち、使用者が設定し
た設定温度Tsよりも室内を高い温度に維持するように
して、冷房運転が実施される。なお、このS4には、D
3として室内温度の検出値Tiと、D4として室内の湿
度検出値Hiとが入力される。
【0035】一方、S2において所定温度差冷房運転モ
ードが選択されていないNOの場合、あるいは、S3に
おいて室外温度の検出値Toが設定温度Tsより所定値
α℃以上高いか否かを判断してNOの場合には、S5の
通常の冷房運転へ進む。S5の冷房運転では、室内温度
の検出値Tiが設定温度Tsとなるように運転制御され
る。なお、ここでは「所定温度差冷房運転モード」また
は「通常の冷房運転」から選択するようにして説明した
が、これ以外の運転モードがあってもよいのは言うまで
もない。
【0036】さて、上述した所定温度差冷房運転モード
は、設定温度Tsが外気温度の検出値Toより所定値α
℃以上高い場合、外気温度の検出値Toと室内温度の検
出値Tiとの温度差を所定値α℃に維持するよう制御す
る冷房運転である。このため、この所定温度差冷房運転
モードでは、外気の温度と室内の温度との差が所定温度
α℃に維持され、圧縮機24等の負荷を低く抑えて省エ
ネルギー運転が可能になる。
【0037】また、空調する部屋の内外での温度差が所
定値α℃に低く抑えられるので、内外温度差の大きい冷
房運転の弊害(たとえば冷房病など)を防止することが
可能となる。そして、近年の研究では、内外の温度差が
おおよそ5℃以内であれば冷房病になりにくいことが知
られているので、上述した所定値α℃については5℃程
度に設定するのが好ましい。すなわち、室内温度の検出
値Tiが外気温度の検出値Toよりも5℃程度低い温度
となるように制御して、冷房運転を実施するのが好まし
い。
【0038】ところで、使用者が設定温度Tsを(To
−α)より低い温度に設定すると言うことは、よく冷え
た室内環境を好むということであり、設定温度Tsより
高い(To−α)の室温では十分な冷房フィーリングを
提供できないことが予想される。そこで、上述した所定
温度差冷房運転モードでは、室外温度の検出値Toから
所定値α℃低い室内温度の検出値Tiとなるように冷房
運転すると共に、室内の湿度をHiを低くする方向に制
御する。これは、湿度を15%下げると体感温度が約1
℃低下することが知られているためであり、設定温度T
sに近づけるよう室内の湿度を適宜低くする。
【0039】以下では、具体的な湿度制御の例を説明す
る。好適な実施例では、上述した図3の再熱ドライが可
能な冷媒回路において、ドライ用電磁弁33を電子膨張
弁33Aのように開度調整が可能なタイプに置き換え
る。そして、所定温度差冷房運転モード時には、室内温
度の検出値Ti(To−α)と設定温度Tsとの温度差
や室内の湿度検出値Hiとを考慮し、適当な体感温度が
得られるように室内の湿度検出値Hiをフィードバック
制御する。この時、電子膨張弁33の開度を適宜制御す
ることで、室内熱交換器13を通過した室内気の吹出温
度や湿度を調整することができる。
【0040】すなわち、膨張弁31を全開として電子膨
張弁33Aの開度を絞れば、第1室内熱交換器13aが
凝縮器として機能するので、室内熱交換器13全体とし
ての冷却能力は低下し、適度な温度低下と共に除湿が行
われる。また、電子膨張弁33Aを全開とし、膨張弁3
1を絞り機構として機能させれば、第1室内熱交換器1
3aも蒸発器として機能するので大きな冷却能力及び除
湿能力が得られる。従って、電子膨張弁33Aの開度調
整を行えば、必要以上に温度低下させることなく除湿で
きるので、体感温度が下がることでフィーリングのよい
冷房運転を実施できるようになる。
【0041】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、たとえば再熱ドライ以外の公
知の手法で除湿するなど、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができる。
【0042】
【発明の効果】上述した本発明の室内ユニット及び空気
調和機によれば、所定温度差冷房運転モードを設けたの
で、外気温度の検出値と室内温度の検出値との温度差を
所定値に維持する冷房運転の選択が可能になる。従っ
て、この所定温度差冷房運転モードを選択すれば、外気
温度と内気温度との温度差が大きすぎることによる弊害
を防止し、省エネルギーの面でも優れた冷房運転が可能
になる。特に、湿度制御を行って体感温度を下げれば、
より快適でフィーリングのよい冷房運転を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る室内ユニット及び空気調和機
の一実施形態を示すフローチャートである。
【図2】 本発明に係る室内ユニット及び空気調和機
の一実施形態を示す部分断面斜視図である。
【図3】 本発明に係る室内ユニット及び空気調和機
の一実施形態を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
10 室内ユニット 13 室内熱交換器 14 クロスフローファン(ファン) 15 室内ユニット制御部 20 室外ユニット 22 室外熱交換器 23 プロペラファン(室外ファン) 24 圧縮機 30 冷媒配管 40 リモートコントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口から室内気を吸い込みかつ吹出
    口から吹き出すためのファンと、前記室内気と室外ユニ
    ットから供給された冷媒との間で熱交換を行う室内熱交
    換器と、各種電気回路素子よりなり、外気温度の検出値
    (To),室内温度の検出値(Ti)及び室内温度の設
    定値(Ts)が入力される室内ユニット制御部と、これ
    らの各機器を収納しているケーシングとを備え、 前記室内ユニット制御部に、前記室内温度の設定値(T
    s)が前記室外温度の検出値(To)より所定値(α
    ℃)以上低い時、前記室内温度の検出値(Ti)を前記
    室外温度の検出値(To)より所定値(α℃)だけ低い
    温度(Ti=To−α)に維持するよう冷房運転を行う
    所定温度差冷房運転モードを設けたことを特徴とする室
    内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記所定温度差冷房運転モードでは、
    前記室内ユニット制御部が、湿度検出手段の検出値に基
    づいた室内の湿度制御を実施して体感温度を下げること
    を特徴とする請求項1に記載の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 室外熱交換器と、熱交換器に高温高圧
    の気体冷媒を送出する圧縮機と、各種電気回路素子より
    なる室外ユニット制御部とを具備してなる室外ユニット
    と、 請求項1または2に記載の室内ユニットと、を備えたこ
    とを特徴とする空気調和機。
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