JP7237593B2 - 傾斜車両 - Google Patents

傾斜車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7237593B2
JP7237593B2 JP2018554220A JP2018554220A JP7237593B2 JP 7237593 B2 JP7237593 B2 JP 7237593B2 JP 2018554220 A JP2018554220 A JP 2018554220A JP 2018554220 A JP2018554220 A JP 2018554220A JP 7237593 B2 JP7237593 B2 JP 7237593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame structure
damage
tilting
vehicle
tilt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018554220A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018101374A1 (ja
Inventor
亮 上野
晃広 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Publication of JPWO2018101374A1 publication Critical patent/JPWO2018101374A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7237593B2 publication Critical patent/JP7237593B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J3/00Acoustic signal devices; Arrangement of such devices on cycles
    • B62J3/10Electrical devices
    • B62J3/14Electrical devices indicating functioning of other devices, e.g. acoustic warnings indicating that lights are switched on
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J6/00Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
    • B62J6/22Warning or information lights
    • B62J6/24Warning or information lights warning or informing the rider, e.g. low fuel warning lights
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J50/00Arrangements specially adapted for use on cycles not provided for in main groups B62J1/00 - B62J45/00
    • B62J50/20Information-providing devices
    • B62J50/21Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/04Frames characterised by the engine being between front and rear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/02Cycle frames characterised by material or cross-section of frame members
    • B62K19/16Cycle frames characterised by material or cross-section of frame members the material being wholly or mainly of plastics

Description

本発明は、傾斜姿勢で旋回する傾斜車両に関する。
傾斜姿勢で旋回する傾斜車両として、例えば特許文献1に開示される自動2輪車が知られている。この特許文献1に開示されている車両は、カーボン繊維を用いた繊維強化樹脂によって、それぞれ一体形成された上側フレーム及び下側フレームを有する。上側フレーム及び下側フレームは、該上側フレームに設けられた上側ヘッドパイプと前記下側フレームに設けられた下側ヘッドパイプとが結合されるように、組み合わせられる。
前記特許文献1に開示されている構成では、自動2輪車のフレームを、カーボン繊維を用いた繊維強化樹脂によって構成することにより、軽量かつ高強度なフレームが得られる。
特開2007-307944号公報
ところで、本発明者らは、傾斜姿勢で旋回する傾斜車両の傾斜フレーム構造体を、繊維強化樹脂を含む材料によって構成した傾斜車両において、様々な使用環境を想定して、該使用環境の中で前記傾斜車両が受ける影響について詳細に検討した。本発明者らは、これらの検討の中で、傾斜車両の複数の利用シーンを想定し、想定される利用シーンにおいて前記傾斜車両が受ける影響について検討を行った。
鋭意検討の結果、本発明者らは、前記傾斜車両において、繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体の剛性が低下する場合と、前記傾斜フレーム構造体の剛性が低下しない場合とが混在する可能性があることを見出した。
上述のように繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体の剛性が低下した場合、傾斜車両の乗り心地が変化する可能性がある。
本発明は、傾斜姿勢で旋回し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体を有する傾斜車両において、軽量化を実現しつつ、乗り心地の変化を抑制可能な構成を得ることを目的とする。
傾斜姿勢で旋回する傾斜車両は、車両の特性上、停車時に支持されていなければ、車両の左右方向に転倒する。傾斜車両の複数の利用シーンには、このような停車時の転倒も含まれる。そのため、前記傾斜車両を設計する際は、停車時に転倒する場合もあることを考慮して設計する必要がある。本発明者らは、前記傾斜車両が停車時に転倒する状況について、複数のケースを検討した。
本発明者らの鋭意検討の結果、前記傾斜車両の停車時の転倒後に、繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体の剛性が低下する場合と、前記傾斜フレーム構造体の剛性が低下しない場合とが混在する可能性があることが分かった。このように前記傾斜フレーム構造体の剛性が低下した場合には、傾斜車両の乗り心地が変化する可能性がある。
本発明者らは、前記傾斜車両が停車時に転倒する状況についてさらに詳細に検討を行った。その結果、本発明者らは、以下の点に気付いた。
前記傾斜車両が左右方向に倒れた際には、車体のうち、倒れた方向に突出した凸部が地面等と接触する。よって、前記車両が左右方向に倒れた際に前記凸部に入力される衝撃は、局所的に高くなる。この衝撃は、車体の傾斜フレーム構造体に入力される場合がある。
繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体に対し、上述のような衝撃が入力された場合、前記傾斜フレーム構造体の外表面に大きな変形及び破壊が生じない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、前記傾斜フレーム構造体の内部では、一部に損傷が生じている可能性がある。すなわち、上述のように、傾斜フレーム構造体が繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている場合、前記傾斜フレーム構造体の内部のみに割れなどの損傷が生じる場合がある。このように前記傾斜フレーム構造体の内部で生じた損傷は、該傾斜フレーム構造体の外表面には現れにくい。よって、前記傾斜フレーム構造体の外表面を目視点検する際の可視範囲では、前記傾斜フレーム構造体が損傷を受けているかどうかは分かりにくい。なお、前記損傷は、傾斜フレーム構造体の剥離、割れ、凹み、裂けを含む。
以上より、上述のように傾斜姿勢で旋回する傾斜車両の場合には、該傾斜車両が転倒した際に、繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体の内部に損傷が生じる場合がある。
傾斜姿勢で旋回する傾斜車両は、4輪車とは異なり、車体に、左右方向に突出する部分が多く設けられている。よって、前記傾斜車両は、左右方向に倒れる際に、転倒する状況によって、最初に地面等と接触する部分が変わる。換言すると、前記傾斜車両は、左右方向に倒れる際に、転倒する状況によって、最初に地面等と接触する位置を特定することが難しい。
これに対し、本発明者らは、前記傾斜フレーム構造体の内部での損傷の発生を防止するために、前記傾斜フレーム構造体の強度を高めることを考えた。しかしながら、上述のように前記傾斜車両が転倒する際に最初に地面等と接触する位置を特定することは難しい。また、上述のような損傷は、前記傾斜フレーム構造体において左右方向に突出した凸部に生じる場合もあるし、前記傾斜フレーム構造体において前記凸部以外の部分に生じる場合もある。そのため、前記傾斜フレーム構造体において強度を高める位置を特定することが難しい。よって、前記傾斜フレーム構造体の強度を高めるためには、該傾斜フレーム構造体の剛性を全体的に高めたり、該傾斜フレーム構造体を構成する材料を変更したりする必要がある。この場合には、傾斜車両の軽量化は難しい。
本発明者らは、さらに検討を進める中で、前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に、前記傾斜フレーム構造体の内部で損傷が発生する頻度が、あまり高くないことを見出した。そして、本発明者らは、このように、前記傾斜フレーム構造体の内部で損傷が発生する頻度があまり高くないのであれば、傾斜フレーム構造体を高強度化するのではなく、傾斜フレーム構造体の内部に損傷が生じている可能性がある場合に、乗員に報知して前記傾斜車両の点検及び部品交換等を促すことにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制できることを見出した。
上述のような検討結果に基づいて、本発明者らは、以下のような構成に想到した。
本発明の一実施形態に係る傾斜車両は、傾斜姿勢で旋回する傾斜車両である。この傾斜車両は、前記傾斜車両の左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体と、前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に前記傾斜フレーム構造体が衝撃を受けることによって、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部とを備える。
傾斜姿勢で旋回する車両が例えば左右方向に転倒した際に、炭素繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体に衝撃が入力される。この衝撃によって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分(例えば内部)に損傷が生じた場合、その損傷を傾斜フレーム構造体損傷報知部によって乗員等に報知することができる。
したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現できるとともに、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合に前記傾斜フレーム構造体損傷報知部によって乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することができる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を電気的に検出する傾斜フレーム構造体損傷検出部を有する。
これにより、傾斜車両の傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合、該損傷を精度良く検出することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって傾斜フレーム構造体を構成することにより、前記傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において前後方向に離れた2点間の可視できない部分に生じた損傷を検出する。
これにより、傾斜フレーム構造体において前後方向に離れた2点間の可視できない部分に損傷が生じた場合でも、該損傷を精度良く検出することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、前記繊維強化樹脂における樹脂の引張強度よりも低い引張強度を有し、前記傾斜フレーム構造体に設けられた電線と、左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において前後方向に離れた2点間の前記電線の断線を検出する傾斜フレーム構造体損傷検出制御部と、を有する。
これにより、傾斜フレーム構造体に設けられた電線の断線によって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を検出することができる。よって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を精度良く検出することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、前記繊維強化樹脂における樹脂の引張強度よりも低い引張強度を有し、前記傾斜フレーム構造体に設けられた光ファイバケーブルと、左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において前後方向に離れた2点間の前記光ファイバケーブルの断線を検出する傾斜フレーム構造体損傷検出制御部と、を有する。
これにより、傾斜フレーム構造体に設けられた光ファイバケーブルの断線によって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を検出することができる。よって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を精度良く検出することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において前後方向に離れた2点間を伝播する振動の変化を検出する。
これにより、傾斜フレーム構造体を伝播する振動の変化によって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を検出することができる。よって、前記傾斜フレーム構造体の損傷の発生を精度良く検出することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、前記傾斜フレーム構造体が、前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合に、所定の状態変化を生じる状態変化部を有し、前記状態変化部における前記所定の状態変化に基づいて、前記可視できない部分に生じた損傷を報知する。
これにより、傾斜フレーム構造体が可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合に、傾斜フレーム構造体損傷報知部は、状態変化部が所定の状態変化を生じることにより、乗員等に損傷を報知する。よって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分に生じた損傷を、乗員等に、より確実に報知することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記状態変化部は、前記傾斜フレーム構造体内に設けられ、且つ、前記繊維強化樹脂とは異なる色を有する層である。
これにより、傾斜フレーム構造体の可視できない部分、例えば、傾斜フレーム構造体の内部に損傷が生じた場合でも、その損傷が生じた部分は他の部分に対して色が変化する。よって、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に生じた損傷を、乗員等に報知することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
しかも、上述の構成により、電気回路や検出装置等の別の装置が不要になる。よって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた際に、簡単且つ低コストな構成によって、乗員等に報知することができる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記状態変化部は、前記傾斜フレーム構造体内に設けられ、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に加わる力によって色が変化する層である。
これにより、傾斜フレーム構造体の可視できない部分、例えば、傾斜フレーム構造体の内部に所定以上の力が加わった場合、その部分は他の部分に対して色が変化する。よって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分に力が加わって損傷が生じた場合、乗員等に報知することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
しかも、上述の構成により、電気回路や検出装置等の別の装置が不要になる。よって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた際に、簡単且つ低コストな構成によって、乗員等に報知することができる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記状態変化部は、前記傾斜フレーム構造体上に形成され、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じた際に発光する塗装部である。
これにより、傾斜フレーム構造体において、可視できない部分に損傷が生じた際に、塗装部が発光するため、前記可視できない部分の損傷を乗員等により確実に報知することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
しかも、上述の構成により、電気回路や検出装置等の別の装置が不要になる。よって、傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた際に、簡単且つ低コストな構成によって、乗員等に報知することができる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、前記傾斜フレーム構造体が受ける衝撃で、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、直接的、間接的または電気的に検出する検出部を有する。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記検出部は、前記傾斜フレーム構造体が受ける衝撃で、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、直接的に、検出する。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記検出部は、前記傾斜フレーム構造体が受ける衝撃で、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、間接的に、検出する。
上述のように、傾斜フレーム構造体損傷報知部が、傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、直接的、間接的または電気的に検出する検出部を有することにより、前記傾斜フレーム構造体に対し、可視できない部分に損傷が生じるような衝撃が入力された場合に、その衝撃を、前記傾斜フレーム構造体損傷報知部によって、検出することができる。よって、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じたことを、前記傾斜フレーム構造体損傷報知部によって、乗員等により確実に報知することができる。したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
他の観点によれば、本発明の傾斜車両は、以下の構成を含むことが好ましい。前記繊維強化樹脂は、炭素繊維によって樹脂が強化された炭素繊維強化樹脂である。
これより、車両の軽量化を図れるとともに、車両の強度を向上できる。このような構成において、上述の各構成は効果的である。
すなわち、車両が左右方向に倒れた際に、上述のように炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体に対して衝撃が入力された場合、該傾斜フレーム構造体の外表面(可視範囲の部分)に変形及び破壊が生じない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、前記傾斜フレーム構造体の内部(可視できない部分)では、一部に損傷が生じている可能性がある。なお、前記損傷は、傾斜フレーム構造体の剥離、割れ、凹み、裂けを含む。可視範囲とは、傾斜車両の外観から乗員等が視認可能な範囲を意味する。よって、可視できない範囲とは、部材の内部や、部品を取り外さなければ視認できないような範囲を意味する。
このような場合でも、上述の傾斜フレーム構造体損傷報知部によって、傾斜フレーム構造体の損傷を検出することができる。よって、前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じたことを、前記傾斜フレーム構造体損傷報知部によって、乗員等に報知することができる。
したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって前記傾斜フレーム構造体を構成することにより、傾斜車両の軽量化を実現しつつ、前記傾斜フレーム構造体に損傷が生じた場合に乗員等に報知することにより、前記傾斜車両の乗り心地の変化を抑制することが可能になる。
本明細書で利用される専門用語は、特定の実施例のみを定義する目的で利用されるのであって、前記専門用語によって発明を制限する意図はない。
本明細書で利用される「及び/または」は、一つまたは複数の関連して列挙された構成物のすべての組み合わせを含む。
本明細書において、「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」及びそれらの変形の利用は、記載された特徴、工程、要素、成分、及び/または、それらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/または、それらのグループのうちの一つまたは複数を含むことができる。
本明細書において、「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」、及び/または、それらの等価物は、広義の意味で利用され、"直接的及び間接的な"取り付け、接続及び結合の両方を包含する。さらに、「接続された」及び「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な接続または結合を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で利用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
一般的に利用される辞書に定義された用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本発明の説明においては、いくつもの技術および工程が開示されていると理解される。これらの各々は、個別の利益を有し、他に開示された技術の一つ以上、または、場合によっては全てと共に利用することもできる。
したがって、明確にするために、本発明の説明では、不要に個々のステップの可能な組み合わせをすべて繰り返すことを控える。しかしながら、本明細書及び特許請求の範囲は、そのような組み合わせがすべて本発明の範囲内であることを理解して読まれるべきである。
本明細書では、本発明に係る傾斜車両の実施形態について説明する。
以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な例を述べる。しかしながら、当業者は、これらの具体的な例がなくても本発明を実施できることが明らかである。
よって、以下の開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
[傾斜車両]
本明細書において、傾斜車両とは、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜する車両を意味する。傾斜車両は、例えば、自動2輪車、3輪車などを含む。
[傾斜フレーム構造体]
本明細書において、傾斜フレーム構造体とは、傾斜車両の骨格構造(フレーム)の少なくとも一部を構成する構造体を意味する。傾斜フレーム構造体は、例えば、メインフレーム、リアフレーム(リア構造体)などを含む。
[繊維強化樹脂]
本明細書において、繊維強化樹脂とは、樹脂が繊維によって強化された材料を意味する。すなわち、繊維強化樹脂は、樹脂が繊維によって強化された材料を含んでいれば、樹脂のみの部分を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態によれば、傾斜姿勢で旋回し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料によって構成された傾斜フレーム構造体を有する傾斜車両において、軽量化を実現しつつ、乗り心地の変化を抑制可能な構成が得られる。
図1は、本発明の実施形態1に係る車両の左側面図である。 図2は、リア構造体の概略構成を示す斜視図である。 図3は、図2におけるIII-III線断面図である。 図4は、傾斜フレーム構造体損傷報知部の構成を模式的に示す図である。 図5は、傾斜フレーム構造体損傷報知部の構成を示す機能ブロック図である。 図6は、実施形態2に係る車両の図3相当図である。 図7は、実施形態3に係る車両の図3相当図である。 図8は、実施形態4に係る車両の図1相当図である。 図9は、実施形態5に係る傾斜フレーム構造体損傷報知部によってメインフレームの損傷を検出する場合の超音波発信素子及び超音波検出素子の配置の一例を示す図である。 図10は、傾斜フレーム構造体損傷報知部の構成を示す機能ブロック図である。 図11は、実施形態5の変形例に係る傾斜フレーム構造体損傷報知部の超音波発信素子及び超音波検出素子の配置の一例を示す図9相当図である。 図12は、実施形態5の変形例に係る傾斜フレーム構造体損傷報知部の超音波発信素子及び超音波検出素子の配置の一例を示す図9相当図である。 図13は、実施形態5の変形例に係る傾斜フレーム構造体損傷報知部の超音波発信素子及び超音波検出素子の配置の一例を示す図9相当図である。 図14は、実施形態5の変形例に係る傾斜フレーム構造体損傷報知部の超音波発信素子及び超音波検出素子の配置の一例を示す図である。 図15は、その他の実施形態に係る車両の図1相当図である。 図16は、図15におけるXVI-XVI線断面の一部を示す図である。 図17は、その他の実施形態に係る車両の傾斜フレーム構造体損傷報知部の構成を模式的に示す図である。 図18は、傾斜フレーム構造体損傷報知部及び車両の概略構成を示す図である。
以下で、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同一部分には同一の符号を付して、その同一部分の説明は繰り返さない。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
以下、図中の矢印Fは、車両の前方向を示す。図中の矢印Uは、車両の上方向を示す。図中の矢印Rは、車両の右方向を示す。図中の矢印Lは、車両の左方向を示す。また、前後左右の方向は、それぞれ、車両を運転する乗員から見た場合の前後左右の方向を意味する。
(実施形態1)
<全体構成>
図1は、実施形態1に係る車両1(傾斜車両)の全体構成の概略を示す側面図である。車両1は、例えば、自動2輪車であり、車体2と、前輪3と、後輪4とを備える。車両1は、傾斜姿勢で旋回する傾斜車両である。すなわち、車両1は、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜する。
車体2は、車体カバー5、ハンドル6、シート7及びパワーユニット8等の各構成部品を支持する。本実施形態では、車体2は、フレーム10と、リア構造体20とを含む。すなわち、車体2は、フレーム10及びリア構造体20(傾斜フレーム構造体)を含み、且つ、車両1の各構成部品を支持する構造体である。なお、傾斜フレーム構造体は、車両1の骨格として機能する構成であれば、枠状のフレーム部材だけでなく、応力外皮構造の部材も含む概念である。
フレーム10は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12とを有する。ヘッドパイプ11は、車両1の前側に位置し、ハンドル6に接続されたステアリングシャフト6aを回転可能に支持する。メインフレーム12は、ヘッドパイプ11から車両後方に向かって延びるように、ヘッドパイプ11に接続されている。メインフレーム12には、パワーユニット8等が支持されている。フレーム10は、車体カバー5によって覆われている。
フレーム10は、金属材料によって構成されていてもよいし、炭素繊維などの繊維によって強化された繊維強化樹脂によって構成されていてもよい。また、フレーム10は、車両1のフレームとして機能可能な材料であれば、どのような材料によって構成されていてもよい。
リア構造体20は、リア構造体20によって支持する構成部品の荷重やリア構造体20に入力される力を、リア構造体20を構成する壁部20a(図3参照)によって負担する、いわゆる応力外皮構造を有する。リア構造体20は、車体2の外表面の一部を構成する。すなわち、リア構造体20は、前記荷重及び力を負担する構造部材としての機能と、車体2の外表面の一部を構成するカバー部材としての機能とを有する。
図2は、リア構造体20の概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、リア構造体20は、車両1のリアフレームとして機能するとともに、車両1のリアカバーとしても機能する。なお、図2に示すリア構造体20は、シート7等を支持するリア構造体の一例である。リア構造体は、図2以外の構成であってもよい。
リア構造体20は、炭素繊維によって樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドなど)が強化された炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている。前記炭素繊維は、繊維同士が編まれていてもよいし、編まれていない状態であってもよい。また、前記炭素繊維は、所定長さ(例えば1mm)以上、連続した繊維であってもよいし、不連続繊維であってもよい。前記炭素繊維として、連続した繊維及び不連続繊維を用いてもよい。
リア構造体20は、車両の前後方向に長い形状を有する。リア構造体20は、車両1の前後方向の中央よりも後側において、車両1の左右方向の寸法が、前部における左右方向の寸法よりも大きい。すなわち、リア構造体20は、車両1を上方から見て、車両1の前後方向における中央よりも後側の一部が、リア構造体20の左右方向に最も突出している。リア構造体20において車両1の左方向に最も突出した部分は左側突出部26であり、リア構造体20において車両1の右方向に最も突出した部分は右側突出部27である。
詳しくは、リア構造体20は、構造体本体21と、接続部22とを有する。構造体本体21は、構造体本体21を車両1の左右方向に切断した場合の断面(以下、単に、車両1の左右方向の断面という)で見て、壁部20aによって囲まれた閉断面を有する。図2に示すように、車両1の前後方向において、構造体本体21の前部には、シート7を配置するための切り欠き部23が設けられている。
接続部22は、構造体本体21から車両1の下方に向かって延びている。接続部22は、構造体本体21の下部に、対向して一対、設けられている。接続部22は、構造体本体21と一体で形成されている。接続部22は、フレーム10に接続される。
図2に示すように、構造体本体21は、左側突出部26及び右側突出部27を有する。左側突出部26は、車両1の左右方向において、構造体本体21の左側に位置する。すなわち、左側突出部26は、リア構造体20において、車両1の左方向に突出している。右側突出部27は、車両1の左右方向において、構造体本体21の右側に位置する。すなわち、右側突出部27は、リア構造体20において、車両1の右方向に突出している。
<傾斜フレーム構造体損傷報知部>
上述のとおり、車両1は、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜する。そのため、車両1は、停車時に支持されていなければ、車両1の左右方向に転倒する。
傾斜姿勢で旋回する傾斜車両である車両1は、4輪車とは異なり、車体2に、左右方向に突出する部分が多く設けられている。そのため、車体2は、前記左右方向に多くの凹凸を有する。よって、車両1は、左方向または右方向に倒れる際に、転倒する状況によって、最初に地面等と接触する部分が変わる。
車両1が左右方向に倒れた際には、車体2のうち、倒れた方向に突出している部分が地面等と接触する。よって、車両1が左右方向に倒れた際に前記突出している部分に入力される衝撃は、局所的に高くなる。
本実施形態の場合、リア構造体20の左側突出部26及び右側突出部27が左右方向に突出しているため、車両1が左右方向に倒れた際に、左側突出部26または右側突出部27が地面等と接触する。その衝撃は、リア構造体20に直接、入力される場合がある。
上述のように、リア構造体20は、炭素繊維によって樹脂が強化された炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている。このように炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されたリア構造体20に対し、上述のような衝撃が入力された場合、リア構造体20の外表面(可視範囲の部分)に変形及び破壊が生じない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、リア構造体20の内部(可視できない部分)では、一部に損傷が生じている可能性がある。なお、前記損傷は、リア構造体20の剥離、割れ、凹み、裂けを含む。可視範囲とは、車両1の外観から乗員等が視認可能な範囲を意味する。よって、可視できない範囲とは、部材の内部や、部品を取り外さなければ視認できないような範囲を意味する。
これに対し、本実施形態では、車両1は、リア構造体20の内部の損傷を検出して報知するための傾斜フレーム構造体損傷報知部40を備える。傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、傾斜フレーム構造体損傷検出部45と、出力部43とを備える。傾斜フレーム構造体損傷検出部45は、検出用配線41(状態変化部)と、断線検出部42(傾斜フレーム構造体損傷検出制御部)と、検出用配線41の両端に位置する検出用端子41a,41bとを備える。
傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、傾斜フレーム構造体損傷検出部45の断線検出部42によって、検出用端子41a,41b間の信号を検出することにより、検出用配線41の断線を検出し、その検出結果を出力部43によって乗員等に報知する。図5に、傾斜フレーム構造体損傷報知部40の機能ブロック図を示す。図18に、傾斜フレーム構造体損傷報知部40及び車両1の概略構成を示す。
詳しくは、検出用配線41は、リア構造体20の左側突出部26を構成する壁部の内部と、右側突出部27を構成する壁部の内部とに、それぞれ配置されている。図3及び図4に、左側突出部26を構成する壁部20aの内部に検出用配線41が設けられた構成の一例を示す。検出用配線41は、リア構造体20の左側突出部26及び右側突出部27に対して、それぞれ、車両1の前後方向に沿うように配置されている。すなわち、検出用配線41は、リア構造体20に車両1の前後方向に延びるように配置されている。これにより、検出用配線41の一端側に位置する検出用端子41aと、検出用配線41の他端側に位置する検出用端子41bとは、リア構造体20において、左右方向から見て、車両1の前後方向に離間して配置されている。
なお、検出用端子41a,41bは、リア構造体20において、左右方向から見て、車両1の前後方向に離間して配置されていなくてもよい。すなわち、後述するように検出用配線41が閉ループに構成されている場合に、検出用端子41a,41bは、左右方向から見て、車両1の前後方向の同じ位置に配置されていてもよい。検出用端子41a,41bは、リア構造体20に対して、リア構造体20の損傷を検出可能なように配置されていればよい。
検出用配線41は、検出用端子41a,41b間に所定の信号が流れるように閉ループに形成されている。検出用配線41は、リア構造体20の左側突出部26及び右側突出部27に別々の閉ループを構成するように設けられていてもよいし、左側突出部26及び右側突出部27でそれぞれ一つの閉ループを構成するように設けられていてもよい。検出用配線41は、検出用端子41a,41bを介して断線検出部42に電気的に接続されている。
前記所定の信号は、後述するように断線検出部42によって検出用配線41の断線の有無を検出するための信号である。なお、前記所定の信号は、検出用配線41の断線の有無を検出するための専用の電気信号であってもよいし、他の用途に用いられる電気信号であってもよい。
検出用配線41は、リア構造体20を構成する炭素繊維強化樹脂よりも、引張強度が小さく、且つ、衝撃によってリア構造体20の内部が損傷を受けた際に断線する。検出用配線41は、金属製の電線や光ファイバなど、前記所定の信号を伝達可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
これにより、車両1が左右方向に転倒した際に、リア構造体20が衝撃を受けて内部が損傷を受けた場合には、検出用配線41が断線する。よって、検出用端子41a,41b間の検出用配線41に前記所定の信号を流そうとしても、検出用配線41には前記所定の信号は流れない。
断線検出部42は、検出用配線41の一端側に位置する検出用端子41aに対して前記所定の信号を出力するとともに、検出用配線41の他端側に位置する検出用端子41bに流れている前記所定の信号を検出する。断線検出部42は、検出用端子41aに対して前記所定の信号を出力しても検出用端子41bから前記所定の信号を検出できない場合に、損傷検出信号を生成して出力する。すなわち、断線検出部42は、リア構造体20における2点(検出用端子41a,41b)間の検出用配線41の断線を検出する。
なお、断線検出部42は、専用の制御装置によって構成されていてもよいし、車両1のパワーユニット8等を制御するためのコントローラなどの他の制御装置に設けられていてもよい。
出力部43は、断線検出部42から出力された損傷検出信号が入力された場合、乗員等に対して報知する。すなわち、出力部43は、断線検出部42によって検出用配線41に前記所定の信号が流れていないことが検出された際に、乗員等に対して報知する。出力部43は、例えば、メータ等を表示するための表示部に設けられたランプや表示画面であってもよいし、ハンドル6の周辺に設けられた表示装置等であってもよい。また、出力部43は、前記損傷検出信号を音や振動等で報知する構成であってもよい。出力部43は、前記損傷検出信号を報知するための専用の装置によって構成されていてもよいし、他の機能を有する装置が報知機能を備えた構成であってもよい。
上述のような構成を有する傾斜フレーム構造体損傷報知部40を車両1に設けることにより、車両1が停車時に左右方向に転倒して衝撃を受けた際に、その衝撃によって、リア構造体20の内部で検出用配線41が断線する。検出用配線41は、リア構造体20の表面が損傷を受けずに内部のみが損傷を受けた場合でも、断線する。
上述のように検出用配線41が断線した場合、断線検出部42から検出用配線41に出力された所定の信号は、断線検出部42によって検出されない。このとき、断線検出部42は、損傷検出信号を生成して出力する。この損傷検出信号が入力された出力部43は、乗員等に対して、リア構造体20の内部が損傷を受けた可能性があることを報知する。
よって、上述の構成により、リア構造体20において、表面の可視範囲の部分に損傷が生じることなく、可視できない内部に損傷が生じた場合に、該損傷を報知することができる。
以上より、本実施形態では、車両1は、左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、炭素繊維強化樹脂を含む材料からなるリア構造体20と、車両1が左右方向に転倒した際にリア構造体20が衝撃を受けることによって、リア構造体20において、可視範囲の部分に損傷が生じることなく、可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部40とを備える。
これにより、傾斜姿勢で旋回する車両1が例えば左右方向に転倒して、炭素繊維強化樹脂を含む材料からなるリア構造体20に衝撃が入力された際に、リア構造体20の可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じた場合、その損傷を傾斜フレーム構造体損傷報知部40によって乗員等に報知することができる。これにより、リア構造体20の可視範囲では損傷が分からない場合でも、リア構造体20の可視できない部分(例えば内部)に生じた損傷を、傾斜フレーム構造体損傷報知部40によって乗員に報知することができる。
したがって、炭素繊維強化樹脂を含む材料によってリア構造体20を構成することにより、車両1の軽量化を実現しつつ、該車両1の乗り心地の変化を抑制することができる。
傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、リア構造体20が、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合に、断線する(所定の状態変化を生じる)検出用配線41(状態変化部)を有する。傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、検出用配線41の断線(所定の状態変化)に基づいて、可視できない部分に生じた損傷を報知する。
これにより、リア構造体20が、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合に、傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、検出用配線41(状態変化部)が断線(所定の状態変化)を生じることにより、乗員等に損傷を報知する。すなわち、傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、検出用配線41の断線(所定の状態変化)によって、リア構造体20の可視できない部分に生じた損傷を報知する。よって、リア構造体20の可視できない部分に生じた損傷を、乗員等に、より確実に報知することができる。
検出用配線41は、炭素繊維強化樹脂における樹脂の引張強度よりも低い引張強度を有する線材である。傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、前記線材の断線を電気的に検出する断線検出部42と、断線検出部42によって前記線材の断線が検出された場合に、可視できない部分に生じた損傷を報知する出力部43とを有する。
これにより、炭素繊維強化樹脂を含む材料からなるリア構造体20が衝撃を受けて該炭素繊維強化樹脂の樹脂が損傷を受ける前に、検出用配線41が断線する。傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、検出用配線41の断線を断線検出部42によって電気的に検出し、その検出結果を、出力部43によって、乗員等に報知する。よって、リア構造体20が、可視できない部分が損傷を受けるような衝撃を受けた場合に、乗員等に、より確実に報知することができる。
傾斜フレーム構造体損傷報知部40は、リア構造体20が受ける衝撃で、且つ、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、電気的に検出する。
これにより、リア構造体20に、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃が入力された場合に、その衝撃を検出することができる。よって、リア構造体20の可視できない部分に損傷が生じたことを、傾斜フレーム構造体損傷報知部40によって、乗員等に報知することができる。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る車両のリア構造体120の一部を拡大して示す断面図である。この実施形態では、実施形態1における傾斜フレーム構造体損傷報知部40の代わりに、リア構造体120の壁部120a内に、損傷通知層130(傾斜フレーム構造体損傷報知部)が設けられている点で、実施形態1の構成とは異なる。以下では、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、リア構造体120の左側突出部126の壁部120a内には、損傷通知層130(状態変化部)が設けられている。損傷通知層130は、炭素繊維強化樹脂とは異なる色を有する樹脂層によって構成されている。これにより、壁部120aにおいて、損傷通知層130は、厚み方向の両側が、炭素繊維強化樹脂によって覆われている。損傷通知層130は、壁部120a内において、内表面よりも外表面に近い位置に設けられている。
損傷通知層130を構成する樹脂層は、炭素繊維強化樹脂と同じ種類の樹脂によって構成されていてもよいし、炭素繊維強化樹脂とは別の種類の樹脂によって構成されていてもよい。
特に図示しないが、損傷通知層130は、リア構造体120の右側突出部の壁部内にも設けられている。
一般的に、炭素繊維強化樹脂は、衝撃を受けて損傷しても、力が加わっていない状態では、損傷を受けてないように見える場合がある。
これに対し、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されたリア構造体120の壁部120a内に、上述のように炭素繊維強化樹脂とは異なる色の損傷通知層130を設けることにより、損傷通知層130を覆う炭素繊維強化樹脂が損傷を受けた場合に、損傷通知層130の一部が露出する。よって、リア構造体120の壁部120aが損傷を受けたことを、乗員等に明確に報知することができる。なお、本実施形態では、損傷通知層130の一部が露出することが、状態変化部における所定の変化に対応する。
本実施形態では、損傷通知層130は、リア構造体120内に設けられ、且つ、炭素繊維強化樹脂とは異なる色を有する層である。
これにより、リア構造体120の可視できない部分、例えば、リア構造体120の内部に損傷が生じた場合でも、その損傷が生じた部分は他の部分に対して色が変化する。よって、リア構造体120の可視できない部分に生じた損傷を、乗員等に報知することができる。
なお、損傷通知層130は、例えば、応力発光材料、オパール塗膜、または、塗料が内部に封入されたマイクロカプセルなどのように力が加わると色が変わる材料を含んでいてもよい。すなわち、損傷通知層130は、リア構造体120上に形成され、且つ、可視できない部分に所定以上の力が加わった場合に色が変化する層である。前記所定以上の力は、車両1が停車時に左右方向に転倒した際に受ける衝撃によって、リア構造体120の壁部120aが内部で損傷を受けるような力である。
これにより、リア構造体120の可視できない部分、例えば、リア構造体120の内部に所定以上の力が加わった場合、その部分は他の部分に対して色が変化する。よって、リア構造体120の可視できない部分に力が加わって損傷が生じた場合、乗員等に報知することができる。
しかも、上述の構成により、電気回路や検出装置等の別の装置が不要になる。よって、リア構造体120の可視できない部分に損傷が生じた際に、簡単且つ低コストな構成によって、乗員等に報知することができる。
(実施形態3)
図7は、実施形態3に係る車両のリア構造体220の一部を拡大して示す断面図である。この実施形態では、損傷通知層230(傾斜フレーム構造体損傷報知部)が、リア構造体220の壁部220aの表面に設けられている点で、実施形態2の構成とは異なる。以下では、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態2と異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、損傷通知層230(状態変化部、塗装部)は、リア構造体220における左側突出部226の壁部220aの外表面上に設けられている。損傷通知層230は、例えば、応力発光材料、オパール塗膜、または、塗料が内部に封入されたマイクロカプセルなど、力が加わると発光する発光材料を含む。
上述のような損傷通知層230は、車両1が停車時に左右方向に転倒してリア構造体220の左側突出部226が所定以上の力を受けた際に、発光する。この所定以上の力は、車両1が停車時に左右方向に転倒した際に受ける衝撃によって、リア構造体220の壁部220aが内部で損傷を受けるような衝撃である。
特に図示しないが、損傷通知層230は、リア構造体220の右側突出部の外表面上にも設けられている。
これにより、車両1が停車時に左右方向に転倒することにより、リア構造体220の壁部220aの内部(可視できない部分)が損傷を受けるような所定以上の力が損傷通知層230に作用した場合に、損傷通知層230が発光(状態変化部における所定の状態変化)して、乗員等に報知する。
本実施形態では、損傷通知層230は、リア構造体220上に形成され、且つ、可視できない部分に損傷が生じた際に発光する塗装部である。
これにより、リア構造体220において、可視できない部分に損傷が生じた際に、損傷通知層230が発光するため、前記可視できない部分の損傷を乗員等により確実に報知することができる。
しかも、上述の構成により、実施形態の構成と同様、電気回路や検出装置等の別の装置が不要になる。よって、リア構造体220の可視できない部分に損傷が生じた際に、簡単且つ低コストな構成によって、乗員等に報知することができる。
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る車両301の側面図である。この実施形態の構成は、実施形態1における傾斜フレーム構造体損傷報知部40の代わりに、車両301が、リア構造体20が受ける衝撃を検出して報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部340を備えている点で、実施形態1の構成とは異なる。以下では、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
傾斜フレーム構造体損傷報知部340は、検出部341と、制御部342と、出力部343とを備える。検出部341は、リア構造体20が受ける衝撃を検出する。検出部341は、リア構造体20に、内部(可視できない部分)に損傷が生じるような衝撃が加わった場合に、検出信号を出力する。
検出部341は、例えば、力センサ、音センサ、位置検出センサ、加速度センサなどを含む。なお、検出部341は、リア構造体20が受ける衝撃を検出可能なセンサであれば、上述の力センサ、音センサ、位置検出センサ、加速度センサ以外のセンサを含んでもよい。
検出部341が力センサの場合、検出部341は、リア構造体20に入力される力を検出する。また、検出部341が力センサの場合、検出部341は、リア構造体20において、車両1が停車時に転倒した際に最も大きな力を受ける部分に設けられることが好ましい。
検出部341が音センサの場合、検出部341は、リア構造体20に加わる衝撃によって発生する音(衝突音、リア構造体20の変形時に発生する音など、衝撃に起因して発生する音)を検出する。また、検出部341が音センサの場合、検出部341は、前記発生音を、最も効率良く検出可能な位置に設けられることが好ましい。
検出部341が位置検出センサの場合、検出部341は、リア構造体20に加わる衝撃によるリア構造体20の変位を検出する。また、検出部341が位置検出センサの場合、検出部341は、リア構造体20の変位が最も大きい位置に設けられることが好ましい。
検出部341が加速度センサの場合、検出部341は、リア構造体20に加わる衝撃によってリア構造体20に生じる加速度を検出する。また、検出部341が加速度センサの場合、検出部341は、リア構造体20に衝撃が加わった際にリア構造体20に生じる加速度が最も大きい位置に設けられることが好ましい。
上述のように、各種センサとしての検出部341は、リア構造体20が受ける衝撃を検出して電気信号として出力する。すなわち、検出部341は、リア構造体20が内部に損傷を受けるような衝撃を受けた場合に、電気的に検出して出力することができる。
なお、検出部341は、左側突出部26及び右側突出部27に加わるそれぞれの衝撃を検出可能なように、左側突出部26及び右側突出部27に対応してそれぞれ設けてもよいし、左側突出部26及び右側突出部27に加わる衝撃を一つの検出部341によって検出してもよい。
制御部342は、検出部341から出力される前記検出信号に基づいて、通知信号を生成して出力する。すなわち、制御部342は、検出部341が、リア構造体20に、内部に損傷が生じるような衝撃が加わったことを検出した場合、前記通知信号を生成して出力する。この通知信号は、出力部343に入力される。
出力部343は、制御部342から通知信号が出力された場合に、乗員等に報知する。すなわち、出力部343は、検出部341によって、リア構造体20の内部に損傷が生じるような衝撃がリア構造体20に加わったことが検出された場合、前記乗員等に、リア構造体20が損傷を受けている旨を報知する。
これにより、車両301が停車時に左右方向に転倒してリア構造体20に、内部が損傷するような衝撃が入力された場合、乗員等に報知することができる。
本実施形態では、検出部341は、リア構造体20が受ける衝撃で、且つ、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、直接的に、検出する。
これにより、リア構造体20に、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃が入力された場合に、その衝撃を、傾斜フレーム構造体損傷報知部340によって、より確実に検出することができる。よって、リア構造体20の可視できない部分に損傷が生じたことを、傾斜フレーム構造体損傷報知部340によって、乗員等により確実に報知することができる。
(実施形態5)
この実施形態では、傾斜フレーム構造体損傷報知部640は、超音波またはラム波等の振動の伝播応答の変化を検出することにより、メインフレーム12(傾斜フレーム構造体)の内部の損傷を検出する。図9は、メインフレーム12の概略構成を示す斜視図である。図10は、傾斜フレーム構造体損傷報知部640の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、傾斜フレーム構造体は、車両の骨格として機能する構成であれば、枠状のフレーム部材だけでなく、応力外皮構造の部材も含む概念である。
まず、メインフレーム12の構成を、図9を用いて説明する。
<メインフレーム>
図9に示すように、メインフレーム12は、ヘッドパイプ11から車両後方に向かって延びるように、ヘッドパイプ11に接続されている。メインフレーム12には、パワーユニット8等が支持されている。なお、フレーム10の少なくとも一部は、車体カバー5によって覆われている。
メインフレーム12は、左メインフレーム50と、右メインフレーム60とを有する。左メインフレーム50及び右メインフレーム60は、それぞれ、車両前後方向に延びる板状に形成されている。
詳しくは、本実施形態では、左メインフレーム50は、ヘッドパイプ11から後方且つ下方に向かって延びる左メインフレーム前部51と、左メインフレーム前部51の後端部から下方に向かって延びる左メインフレーム後部52とを有する。また、右メインフレーム60は、ヘッドパイプ11から後方且つ下方に向かって延びる右メインフレーム前部61と、右メインフレーム前部61の後端部から下方に向かって延びる右メインフレーム後部62とを有する。
左メインフレーム50及び右メインフレーム60の前端部は、それぞれ、ヘッドパイプ11に接続されている。すなわち、左メインフレーム50の左メインフレーム前部51の前端部と右メインフレーム60の右メインフレーム前部61の前端部とは、接続されている。
また、左メインフレーム50の左メインフレーム後部52の後端部と右メインフレーム60の右メインフレーム後部62の後端部とは、左右方向に延びるクロス部材71によって接続されている。
メインフレーム12は、前後方向において、前端部と後端部との間に、左メインフレーム50及び右メインフレーム60からそれぞれ後方且つ上方に向かって延びる左サスペンション支持部55及び右サスペンション支持部65を有する。
左メインフレーム後部52及び右メインフレーム後部62には、図示しないリアアームが回転可能に支持されている。すなわち、リアアームの前側は、左メインフレーム50及び右メインフレーム60の後部に、回転可能に接続されている。なお、前記リアアームの後部は、後輪4を回転可能に支持する。
なお、図9において、符号50a,60aは、それぞれ、左メインフレーム50及び右メインフレーム60に設けられた、リア構造体の取付部である。また、符号50b,60bは、それぞれ、左メインフレーム50及び右メインフレーム60に設けられた、リアアームの取付部である。さらに、符号50c,60cは、それぞれ、左メインフレーム50及び右メインフレーム60に設けられた、パワーユニット8の取付部である。
メインフレーム12は、炭素繊維によって樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドなど)が強化された炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている。前記炭素繊維は、繊維同士が編まれていてもよいし、編まれていない状態であってもよい。また、前記炭素繊維は、所定長さ(例えば1mm)以上、連続した繊維であってもよいし、不連続繊維であってもよい。前記炭素繊維として、連続した繊維及び不連続繊維を用いてもよい。
<傾斜フレーム構造体損傷報知部>
図9及び図10に示すように、本実施形態では、傾斜フレーム構造体損傷報知部640は、傾斜フレーム構造体損傷検出部642と、出力部643とを有する。傾斜フレーム構造体損傷検出部642は、超音波を発信する超音波発信素子645と、超音波を検出する超音波検出素子646と、損傷検出制御部647とを有する。出力部643は、傾斜フレーム構造体損傷検出部642によってメインフレーム12の損傷を検出した場合に、乗員等に対して報知する。
なお、図10は、図9に示す傾斜フレーム構造体損傷報知部640のみを抽出して機能ブロックで示した図である。
超音波発信素子645は、上述のような構成を有するメインフレーム12に対し、図9に示すように、メインフレーム12の前側に配置される。具体的には、超音波発信素子645は、左メインフレーム50及び右メインフレーム60がヘッドパイプ11に接続される部分に配置される。超音波発信素子645は、例えば、MFC(Macro Fiber Composite)アクチュエータ、スピーカーなど、超音波信号を出力可能な構成を有していれば、どのような構成を有していてもよい。
超音波検出素子646は、上述のような構成を有するメインフレーム12に対し、図9に示すように、メインフレーム12の後側に配置される。具体的には、超音波検出素子646は、左サスペンション支持部55及び右サスペンション支持部65のそれぞれの先端部分に配置される。超音波検出素子646は、例えば、AE(Acoustic Emission)センサなど、超音波信号を検出可能な構成を有していれば、どのような構成を有していてもよい。
なお、図9に示す例の場合、超音波検出素子646は、左サスペンション支持部55及び右サスペンション支持部65のそれぞれの先端部分に配置されている。しかしながら、超音波検出素子646は、左サスペンション支持部55または右サスペンション支持部65のいずれか一方の先端部分に配置されていてもよい。
損傷検出制御部647は、超音波発信素子645に対して連続してまたは定期的に、超音波信号を出力させる。また、損傷検出制御部647は、超音波発信素子645から出力され且つ超音波検出素子646によって検出された超音波信号に基づいて、メインフレーム12の内部の損傷を検出する。具体的には、損傷検出制御部647は、超音波検出素子646によって検出された超音波信号の位相が、メインフレーム12の内部に損傷がない場合の超音波信号の位相と異なる場合に、メインフレーム12の内部に損傷が生じていると判定する。
以上のように、傾斜フレーム構造体損傷報知部640の傾斜フレーム構造体損傷検出部642は、メインフレーム12が受ける衝撃で、且つ、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、超音波発信素子645、超音波検出素子646及び損傷検出制御部647を用いて電気的に検出する。
また、傾斜フレーム構造体損傷報知部640の傾斜フレーム構造体損傷検出部642は、メインフレーム12において前後方向に離れた2点間の可視できない部分に生じた損傷を検出する。
なお、損傷検出制御部647は、車両1のECU(engine control unit)等の制御部の一部によって構成されてもよいし、該制御部とは別に設けられてもよい。
また、損傷検出制御部647は、超音波発信素子645及び超音波検出素子646に対して、配線によって接続されていてもよいし、無線通信等によって通信可能に接続されていてもよい。
本実施形態の傾斜フレーム構造体損傷報知部640を用いることにより、メインフレーム12の内部の損傷を精度良く検出することができる。したがって、傾斜姿勢で旋回し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料によって構成されたメインフレーム12を有する車両1において、軽量化を実現しつつ、乗り心地の変化を抑制可能な構成を得ることができる。
(実施形態5の変形例)
図11から図13に、上述の構成を有する傾斜フレーム構造体損傷報知部640をメインフレーム12に取り付けた場合の他の例を示す。
図11に示す例では、超音波検出素子646は、左メインフレーム後部52の後端部及び右メインフレーム後部62の後端部にそれぞれ配置されている。これにより、左メインフレーム50及び右メインフレーム60の前後方向において、内部に生じた損傷を検出することができる。
図12に示す例では、超音波発信素子645は、前後方向において、左メインフレーム50の中央部及び右メインフレーム60の中央部に、それぞれ配置されている。一方、超音波検出素子646は、左メインフレーム50において、左メインフレーム前部51の前端部、左メインフレーム後部52の後端部及び左サスペンション支持部55の先端部に、それぞれ配置されている。また、超音波検出素子646は、右メインフレーム60において、右メインフレーム前部61の前端部、右メインフレーム後部62の後端部及び右サスペンション支持部65の先端部に、それぞれ配置されている。
これにより、傾斜フレーム構造体損傷報知部640によって、前後方向において、左メインフレーム50及び右メインフレーム60の全体で内部の損傷を検出することができる。
図13に示す例では、超音波発信素子及び超音波検出素子が同じ素子648によって構成されるとともに、複数の素子648が、図12に示す超音波発信素子645及び超音波検出素子646の位置と同じ位置に配置されている。すなわち、複数の素子648の一部は、左メインフレーム50において、左メインフレーム前部51の前端部、左メインフレーム50の前後方向の中央部、左メインフレーム後部52の後端部及び左サスペンション支持部55の先端部に、それぞれ配置されている。また、複数の素子648の一部は、右メインフレーム60において、右メインフレーム前部61の前端部、右メインフレーム60の前後方向の中央部、右メインフレーム後部62の後端部及び右サスペンション支持部65の先端部に、それぞれ配置されている。
上述の構成により、図13に示す例では、図12に示す例と同様、左メインフレーム50及び右メインフレーム60の長手方向の中央部に配置された素子648によって、超音波信号を入力する一方、それ以外の位置に配置された素子648によって、超音波信号を検出することができる。
また、例えば、左メインフレーム前部51、左メインフレーム後部52及び左サスペンション支持部55の少なくとも一つに配置された素子648によって、超音波信号を入力する一方、それ以外の位置に配置された素子648によって超音波信号を検出してもよい。さらに、例えば、右メインフレーム前部61、右メインフレーム後部62及び右サスペンション支持部65の少なくとも一つに配置された素子648によって、超音波信号を入力する一方、それ以外の位置に配置された素子648によって超音波信号を検出してもよい。
このように、図13に示す例では、メインフレーム12に対して、超音波信号を入力する位置と超音波信号を検出する位置とを容易に変えることができるため、メインフレーム12の内部の損傷をより確実に検出することができる。
なお、本実施形態では、メインフレーム12に対して傾斜フレーム構造体損傷報知部640の超音波発信素子645及び超音波検出素子646を配置する場合について説明した。しかしながら、図14に示すように、リア構造体620に対して傾斜フレーム構造体損傷報知部640の超音波発信素子645及び超音波検出素子646を配置してもよい。なお、リア構造体620は、傾斜フレーム構造体損傷報知部40の検出用配線41が設けられていない点以外は、実施形態1のリア構造体20と同様の構成を有する。
具体的には、図14に示すように、リア構造体620の前端部に超音波発信素子645を配置する一方、リア構造体620の後端部に超音波検出素子646を配置する。これにより、傾斜フレーム構造体損傷報知部640によって、リア構造体620の内部の損傷を、超音波信号を用いて検出することができる。
リア構造体620に対する超音波発信素子645及び超音波検出素子646の配置は、図14に示す例に限られない。例えば、リア構造体620の後端部に超音波発信素子645を配置する一方、リア構造体620の前端部に超音波検出素子646を配置してもよい。また、リア構造体620の前後方向の中央部に、超音波発信素子645を配置する一方、リア構造体620の前端部及び後端部に、超音波検出素子646を配置してもよい。さらに、リア構造体620の前後方向の中央部に、超音波検出素子646を配置する一方、リア構造体620の前端部及び後端部に、超音波発信素子645を配置してもよい。
さらに、図14の場合も、図13と同様、超音波発信素子645と超音波検出素子646とを、同じ構成を有する素子によって構成してもよい。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、車体2は、フレーム10と、応力外皮構造を有するリア構造体20,120,220,620とを含む。しかしながら、フレーム10も、応力外皮構造を有していてもよい。
前記各実施形態では、リア構造体20,120,220,620は、炭素繊維によって樹脂が強化された炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている。しかしながら、リア構造体20,120,220,620を、炭素繊維以外の繊維(例えば、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ガラス繊維など)によって樹脂が強化された繊維強化樹脂を含む材料によって構成してもよい。また、前記各実施形態では、リア構造体20,120,220,620は、エポキシ樹脂、ビニルエステル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドなどの樹脂によって構成されている。樹脂は、繊維によって強化可能な樹脂であれば、他の種類の樹脂であってもよい。
また、リア構造体20,120,220,620は、一部が、他の部分とは異なる材料によって構成されていてもよい。
前記各実施形態では、リア構造体20,120,220,620は内方に空間を有する。しかしながら、リア構造体20,120,220,620の内方に発泡体等の衝撃吸収部材が配置されていてもよい。
前記各実施形態では、フレーム10は、ヘッドパイプ11及びメインフレーム12を有する。しかしながら、フレーム10は、ヘッドパイプ11及びメインフレーム12以外のフレームを有していてもよい。
前記各実施形態では、傾斜フレーム構造体損傷報知部340は、リア構造体20が受ける衝撃で、且つ、可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、検出して乗員に報知する。また、傾斜フレーム構造体損傷報知部40,540,640及び損傷通知層130,230は、前記衝撃を受けてリア構造体20またはメインフレーム12が損傷を受けた場合に、その損傷を検出して乗員に報知する。
しかしながら、傾斜フレーム構造体損傷報知部及び損傷通知層は、リア構造体以外の傾斜フレーム構造体が受ける衝撃または該衝撃によって生じる損傷を、検出して乗員等に報知してもよい。
また、傾斜フレーム構造体損傷報知部及び損傷通知層は、メインフレーム12またはリア構造体20が可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合または当該部分に損傷を受けた場合には、メインフレーム12及びリア構造体20の可視範囲の部分に損傷が生じた場合であっても、該損傷を検出して乗員等に報知してもよい。
前記実施形態1では、リア構造体20の左側突出部26及び右側突出部27に、傾斜フレーム構造体損傷報知部40の検出用配線41がそれぞれ設けられている。前記実施形態2,3では、リア構造体120,220の左右の突出部に、損傷通知層130,230が設けられている。しかしながら、リア構造体20における左側突出部26及び右側突出部27のうち一方に傾斜フレーム構造体損傷報知部40の検出用配線41を設けて、他方に損傷通知層130,230のいずれかを設けてもよい。また、リア構造体における左側突出部及び右側突出部のうち一方に損傷通知層130を設けて、他方に損傷通知層230を設けてもよい。
前記実施形態1では、リア構造体20の左側突出部26及び右側突出部27に、それぞれ、検出用配線41が設けられている。車両1に、これらの検出用配線41に対応して、断線検出部42及び出力部43をそれぞれ設けてもよい。すなわち、車両1に、左側突出部26に設けられた検出用配線41の断線の有無を検出する左側断線検出部及び左側報知部を設けてもよい。車両1に、右側突出部27に設けられた検出用配線41の断線の有無を検出する右側断線検出部及び右側報知部を設けてもよい。
前記実施形態1では、車体2は、フレーム10と、リア構造体20とを備える。リア構造体20に傾斜フレーム構造体損傷報知部40が設けられている。しかしながら、車体カバーによって覆われたフレームに、傾斜フレーム構造体損傷報知部を設けてもよい。車体カバーによって覆われたフレームに傾斜フレーム構造体損傷報知部を設けた例として、図15に示すようにシートレール521を備えた車両501において、フレーム510に傾斜フレーム構造体損傷報知部540を設けた場合について説明する。なお、前記実施形態1におけるフレーム10に対する傾斜フレーム構造体損傷報知部の取付構造及び傾斜フレーム構造体損傷報知部の動作も、以下の説明と同様である。
以下では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分についてのみ説明する。
図15に示すように、車両501の車体502は、フレーム510と、車体カバー512と、ハンドル6と、シート7と、パワーユニット8とを備える。フレーム510は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、シートレール521とを備える。フレーム510には、フレーム510を覆うように車体カバー512が取り付けられている。車体カバー512は、少なくとも一部が、車両501の最外表面を構成する。
図16に、シートレール521に対する車体カバー512の取り付け構造を模式的に示す。フレーム510に傾斜フレーム構造体損傷報知部540を設けた場合の一例として、シートレール521に傾斜フレーム構造体損傷報知部540を設けた場合について説明する。
図16に示すように、車体カバー512は、シートレール521に対して、取付部材531を介して取り付けられている。詳しくは、取付部材531は、シートレール521に取り付けられる取付部531aと、車体カバー512を支持する支持部531bとを有する。支持部531bは、柱状に形成されている。取付部531aは、支持部531bの軸方向の一方に設けられたフランジである。取付部531aは、図示しないボルト等によってシートレール521に接続されている。支持部531bは、軸方向の他方が、図示しないボルト等によって車体カバー512に接続されている。
なお、取付部材531の構成は、上述の構成に限らず、シートレール521と車体カバー512とを接続可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。例えば、取付部材は、長手方向の両端に、それぞれ、車体カバー512及びシートレール521に接続される取付部を有していてもよい。
本実施形態では、車体カバー512とシートレール521との取付構造について説明したが、車体カバー512とフレーム510における他の部材との取付構造についても同様である。
本実施形態の場合、シートレール521に取り付けられた車体カバー512が左右方向に突出しているため、車両501が左右方向に倒れた際に、車体カバー512が地面等と接触する。その衝撃は、車体カバー512を介してシートレール521に入力される場合がある。
本実施形態では、フレーム510のシートレール521は、実施形態1のリア構造体20と同様、炭素繊維によって樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドなど)が強化された炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている。前記炭素繊維は、繊維同士が編まれていてもよいし、編まれていない状態であってもよい。また、前記炭素繊維は、所定長さ(例えば1mm)以上、連続した繊維であってもよいし、不連続繊維であってもよい。前記炭素繊維として、連続した繊維及び不連続繊維を用いてもよい。なお、フレーム510は、メインフレーム12も、シートレール521と同様、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されていてもよい。
上述のように、炭素繊維強化樹脂を含む材料によって構成されたシートレール521に対し、上述のような衝撃が入力された場合、シートレール521の外表面に変形及び破壊が生じない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、シートレール521の内部では、一部に損傷が生じている可能性がある。
これに対し、本実施形態では、図17に示すように、車両501は、シートレール521の内部の損傷を検出して報知するための傾斜フレーム構造体損傷報知部540を備える。傾斜フレーム構造体損傷報知部540は、傾斜フレーム構造体損傷検出部と、出力部43とを備える。傾斜フレーム構造体損傷検出部は、検出用配線541(状態変化部)と、断線検出部42(傾斜フレーム構造体損傷検出制御部)と、検出用配線41の両端に位置する検出用端子とを備える。傾斜フレーム構造体損傷報知部540は、検出用配線541の断線を断線検出部42によって検出し、その検出結果を出力部43によって乗員等に報知する。傾斜フレーム構造体損傷報知部540の構成は、実施形態1の傾斜フレーム構造体損傷報知部40と同様であるため、詳しい説明を省略する。
検出用配線541は、シートレール521の内部で、且つ、車両1の側方から見て、取付部材531と重なる位置に配置されている。検出用配線541は、シートレール521の内部に設けられる場合、シートレール521に沿って配置されている。検出用配線541は、所定の信号が流れるように閉ループに形成されている。検出用配線541は、断線検出部42に電気的に接続されている。
上述のような構成を有する傾斜フレーム構造体損傷報知部540を車両501に設けることにより、車両501が停車時に左右方向に転倒して衝撃を受けた際に、その衝撃によって、シートレール521の内部で検出用配線541が断線(状態変化部における所定の状態変化)する。すなわち、検出用配線541は、シートレール521の表面(可視範囲の部分)が損傷を受けずに内部(可視できない部分)のみが損傷を受けた場合に、断線する。
上述のように検出用配線541が断線した場合、出力部43は、乗員等に対して、シートレール521の内部が損傷を受けた可能性があることを報知する。これにより、車体カバー512によって可視できないシートレール521に損傷が生じた場合でも、乗員等に対して報知することができる。
なお、以上ではシートレール521に傾斜フレーム構造体損傷報知部540を設けた構成について説明した。しかしながら、フレーム510におけるメインフレーム12等の他の部材に傾斜フレーム構造体損傷報知部を設けた場合も、同様である。
前記実施形態2では、リア構造体120の壁部120aの内方に設けられた損傷通知層130は、炭素繊維強化樹脂とは異なる色を有する樹脂層によって構成されている。しかしながら、損傷通知層130は、実施形態3のように、リア構造体120の壁部120aの内方に所定以上の力が作用した場合に、発光する材料によって構成されていてもよい。
前記実施形態4では、検出部341は、車両301が停車時に左右方向に転倒した際に、リア構造体20が受ける衝撃を検出する。しかしながら、フレーム10が、炭素繊維等の繊維によって樹脂が強化された繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている場合、検出部341は、フレーム10が受ける衝撃を検出するように構成されていることが好ましい。すなわち、検出部341は、車体を構成する傾斜フレーム構造体のうち、前記繊維強化樹脂を含む材料によって構成されている部分において、車両301が停車時に左右方向に転倒した際に受ける衝撃を検出可能に構成されていることが好ましい。
前記実施形態4では、検出部341は、フレーム10及びリア構造体20が受ける衝撃を直接的に、検出している。しかしながら、検出部341は、フレーム10及びリア構造体20が受ける衝撃を間接的に検出する、傾斜角センサであってもよい。検出部341を傾斜角センサによって構成することにより、車両301の姿勢変化を、検出部341によって検出することができる。これにより、車両301の停車時の左右方向への転倒を検出することができる。したがって、車両301が左右方向に転倒した際にフレーム10及びリア構造体20が衝撃を受けたことを推測することができる。
検出部341が傾斜角センサの場合、検出部341は、車両301の左右方向への転倒に対応した姿勢変化を検出した際に、制御部342に転倒信号を出力する。制御部342は、転倒信号が入力された場合に、通知信号を生成して出力する。出力部343は、通知信号が入力された場合に、乗員等に報知する。
前記実施形態5では、傾斜フレーム構造体損傷報知部640は、メインフレーム12またはリア構造体20における超音波の伝播応答の変化を検出することにより、メインフレーム12またはリア構造体20の内部の損傷を検出する。しかしながら、傾斜フレーム構造体損傷報知部は、ラム波等の振動の伝播応答を利用して、メインフレーム12またはリア構造体20の内部の損傷を検出してもよい。また、傾斜フレーム構造体損傷報知部は、リア構造体20の内部の電気抵抗の変化を検出する構成を有していてもよい。
前記各実施形態では、車両1の例として自動2輪車を説明したが、車両1は、傾斜姿勢で旋回する傾斜車両であれば、エンジン以外の動力源によって駆動する2輪車や、自転車であってもよいし、3輪車であってもよい。
1、301、501 車両
2、502 車体
5、512 車体カバー
10、510 フレーム
20、120、220、620 リア構造体
20a、120a、220a 壁部
21 構造体本体
22 接続部
26 左側突出部
27 右側突出部
40、340、540、640 傾斜フレーム構造体損傷報知部
41、541 検出用配線(状態変化部)
41a、41b 検出用端子
42 断線検出部(傾斜フレーム構造体損傷検出制御部)
43、343、643 出力部
45、642 傾斜フレーム構造体損傷検出部
130、230 損傷通知層(傾斜フレーム構造体損傷報知部、状態変化部)
341 検出部
342 制御部
521 シートレール
541 検出用配線
645 超音波発信素子
646 超音波検出素子
647 損傷検出制御部

Claims (6)

  1. 傾斜姿勢で旋回する傾斜車両であって、
    前記傾斜車両の左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体と、
    前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に前記傾斜フレーム構造体が衝撃を受けることによって、前記傾斜フレーム構造体の可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部と、を備え
    前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、
    前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を電気的に検出する傾斜フレーム構造体損傷検出部を有し、
    前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、
    前記繊維強化樹脂における樹脂の引張強度よりも低い引張強度を有し、前記傾斜フレーム構造体に設けられた電線または光ファイバーケーブルと、
    左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において2点間の前記電線または前記光ファイバーケーブルの断線を検出する傾斜フレーム構造体損傷検出制御部と、を有する、傾斜車両。
  2. 傾斜姿勢で旋回する傾斜車両であって、
    前記傾斜車両の左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体と、
    前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に前記傾斜フレーム構造体が衝撃を受けることによって、前記傾斜フレーム構造体の可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部と、を備え
    前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、
    前記傾斜フレーム構造体の可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を電気的に検出する傾斜フレーム構造体損傷検出部を有し、
    記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、
    左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において2点間を伝播する振動の変化を検出する、傾斜車両。
  3. 請求項1または2に記載の傾斜車両において、
    前記傾斜フレーム構造体損傷検出部は、左右方向から見て、前記傾斜フレーム構造体において2点間の可視できない部分に生じた損傷を検出する、傾斜車両。
  4. 傾斜姿勢で旋回する傾斜車両であって、
    前記傾斜車両の左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体と、
    前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に前記傾斜フレーム構造体が衝撃を受けることによって、前記傾斜フレーム構造体の可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部と、を備え、
    前記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、
    前記傾斜フレーム構造体が、前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を受けた場合に、所定の状態変化を生じる状態変化部を有し、
    前記状態変化部における前記所定の状態変化に基づいて、前記可視できない部分に生じた損傷を報知し
    前記状態変化部は、前記傾斜フレーム構造体内に設けられ、且つ、前記繊維強化樹脂とは異なる色を有する層、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に加わる力によって色が変化する層または前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じた際に発光する塗装部である、傾斜車両。
  5. 傾斜姿勢で旋回する傾斜車両であって、
    前記傾斜車両の左右方向において、左方向に旋回する際に左方向に傾斜し、右方向に旋回する際に右方向に傾斜し、且つ、繊維強化樹脂を含む材料からなる傾斜フレーム構造体と、
    前記傾斜車両が左右方向に転倒した際に前記傾斜フレーム構造体が衝撃を受けることによって、前記傾斜フレーム構造体の可視範囲の部分に損傷が生じることなく可視できない部分に損傷が生じた場合に、該損傷を報知する傾斜フレーム構造体損傷報知部と、を備え、
    記傾斜フレーム構造体損傷報知部は、前記傾斜フレーム構造体が受ける衝撃で、且つ、前記傾斜フレーム構造体の前記可視できない部分に損傷が生じるような衝撃を、間接的に検出する検出部を有する、傾斜車両。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の傾斜車両において、
    前記繊維強化樹脂は、炭素繊維によって樹脂が強化された炭素繊維強化樹脂である、傾斜車両。
JP2018554220A 2016-12-01 2017-11-30 傾斜車両 Active JP7237593B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016234212 2016-12-01
JP2016234212 2016-12-01
PCT/JP2017/042940 WO2018101374A1 (ja) 2016-12-01 2017-11-30 傾斜車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018101374A1 JPWO2018101374A1 (ja) 2019-10-24
JP7237593B2 true JP7237593B2 (ja) 2023-03-13

Family

ID=62242356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018554220A Active JP7237593B2 (ja) 2016-12-01 2017-11-30 傾斜車両

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11753099B2 (ja)
EP (1) EP3533696B1 (ja)
JP (1) JP7237593B2 (ja)
TW (1) TWI648189B (ja)
WO (1) WO2018101374A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3896442A4 (en) * 2019-01-15 2022-01-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha INTERNAL AND VEHICLE STATE DETECTION DEVICE
JP6967092B2 (ja) 2020-01-16 2021-11-17 本田技研工業株式会社 自動二輪車
WO2022195817A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 本田技研工業株式会社 車両、車両診断システム及び車両診断方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138392A (ja) 2002-10-15 2004-05-13 Jfe Koken Corp 超音波探傷装置及び超音波探傷方法
US7574074B1 (en) 2008-08-18 2009-08-11 An-Bin Huang Method for detecting cracks in carbon fiber bicycle frame using embedded optical fiber
JP2009256449A (ja) 2008-04-16 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 応力発光材料およびその製造方法
US20130161926A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Industries Rad Inc. Composite bicycle frame with integral electrical interconnections and method of manufacturing same
JP5634358B2 (ja) 2011-09-12 2014-12-03 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
JP2015186979A (ja) 2014-03-27 2015-10-29 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の車体フレーム構造
JP2016105104A (ja) 2016-02-03 2016-06-09 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 疲労亀裂検出方法
WO2016102034A1 (de) 2014-12-22 2016-06-30 Rehau Ag + Co Verfahren zur überprüfung der unversehrtheit eines fahrradrahmens
JP2016142237A (ja) 2015-02-05 2016-08-08 株式会社日立製作所 構造材および風力発電設備、風力発電システム

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940031B2 (ja) * 1979-08-29 1984-09-27 藤井電工株式会社 墜落防止用親網装置
JPS60114741A (ja) * 1983-11-28 1985-06-21 Mazda Motor Corp Frp部材の疲労破壊検出方法
JPS62231142A (ja) * 1986-03-31 1987-10-09 Shimadzu Corp 構造要素
US5236212A (en) * 1991-12-03 1993-08-17 Gt Bicycles, Inc. Bicycle construction with grooved structural member
US5433465A (en) * 1992-07-31 1995-07-18 Klein Bicycle Corporation Cable guide for bicycle frames
JP3269285B2 (ja) * 1994-09-30 2002-03-25 東レ株式会社 Frp製プロペラシャフトおよびその製造方法
JP2986779B1 (ja) * 1998-06-16 1999-12-06 本田技研工業株式会社 フレームジョイント部の構造
JP4174921B2 (ja) * 1999-07-15 2008-11-05 株式会社デンソー 二輪車の事故通報装置
JP4377642B2 (ja) * 2003-09-26 2009-12-02 富士重工業株式会社 構造用複合材料の損傷探知システム
DE102004025794A1 (de) * 2004-05-26 2006-04-06 Aleksej Limonow Einrichtung zum Schutz des Fahrers eines Zweiradfahrzeuges
FR2885346B1 (fr) * 2005-05-04 2008-10-31 Look Cycle Internat Sa Dispositif de support de tige de selle
JP4648135B2 (ja) * 2005-09-06 2011-03-09 本田技研工業株式会社 自動2輪車
JP2007307944A (ja) 2006-05-16 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のフレーム構造体
TWI358371B (en) * 2007-08-30 2012-02-21 Compositech Inc Aerobar assembly
CA2637858A1 (fr) * 2008-08-05 2010-02-05 Honore Just Hemard Kinanga Banzouzi Systeme d'absorption des chocs et impact
JP2010062030A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 架空送電線
JP5439098B2 (ja) * 2009-09-15 2014-03-12 本田技研工業株式会社 自動二輪車用の乗員拘束装置
US8459682B2 (en) * 2011-06-07 2013-06-11 Calfee Design Seat post receptacle for power and circuitry elements
DE102011077181A1 (de) * 2011-06-08 2012-12-13 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Verschleißerkennung an einem Elektrofahrrad
KR20130007353A (ko) * 2011-07-01 2013-01-18 주식회사 솔리안 어린이 자전거용 바디 프레임
US20130009381A1 (en) * 2011-07-08 2013-01-10 James Colegrove Bicycle Frame Assembly with Integral Fastener Passage
US20130050685A1 (en) * 2011-08-23 2013-02-28 The Boeing Company Composite structure having an embedded sensing system
US9170172B2 (en) * 2011-08-23 2015-10-27 The Boeing Company Composite structure having an embedded sensing system
DE102011053100A1 (de) * 2011-08-30 2013-02-28 Rehau Ag + Co Zweiradrahmen, Zweirad und Verfahren zur Herstellung eines Zweiradrahmens
AU2013377729B2 (en) * 2013-02-07 2016-07-14 Full Tech Composite Manufacturing Company Fibrous composite frame
US9403572B2 (en) * 2013-07-01 2016-08-02 Specialized Bicycle Components, Inc. Bicycle frame with internal cable routing and method for making the same
DE102014004698B3 (de) * 2014-03-31 2015-08-06 Matthias Ebel Beleuchtung für ein zumindest teilweise muskelbetriebenes Fahrzeug bzw. dessen Anhänger mittels Lichtführungselementen, gesteuert durch ein mobiles Endgerät bzw. Smartphone oder durch eine zentrale Lichtquelle
WO2015159197A1 (en) * 2014-04-14 2015-10-22 Dainese S.P.A. Impact detection device
JP6434988B2 (ja) * 2014-11-07 2018-12-05 パイオニア株式会社 操作姿勢出力装置
US10336397B2 (en) * 2014-12-29 2019-07-02 Peter Tristan Ridet System and method for dynamic motorcycle frame
TW201735601A (zh) * 2016-03-28 2017-10-01 xiang-jun Zheng 具有遠端監控功能的車輛監控系統及其車用監控裝置
WO2017221410A1 (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の光学センサ支持構造
JP2018052471A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の外装部品
DE102016123577A1 (de) * 2016-12-06 2018-06-07 Brake Force One Gmbh Fahrzeugteil
DE102017204951A1 (de) * 2017-03-23 2018-09-27 Zf Friedrichshafen Ag Fahrwerkselement

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138392A (ja) 2002-10-15 2004-05-13 Jfe Koken Corp 超音波探傷装置及び超音波探傷方法
JP2009256449A (ja) 2008-04-16 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 応力発光材料およびその製造方法
US7574074B1 (en) 2008-08-18 2009-08-11 An-Bin Huang Method for detecting cracks in carbon fiber bicycle frame using embedded optical fiber
JP5634358B2 (ja) 2011-09-12 2014-12-03 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
US20130161926A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Industries Rad Inc. Composite bicycle frame with integral electrical interconnections and method of manufacturing same
JP2015186979A (ja) 2014-03-27 2015-10-29 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の車体フレーム構造
WO2016102034A1 (de) 2014-12-22 2016-06-30 Rehau Ag + Co Verfahren zur überprüfung der unversehrtheit eines fahrradrahmens
JP2016142237A (ja) 2015-02-05 2016-08-08 株式会社日立製作所 構造材および風力発電設備、風力発電システム
JP2016105104A (ja) 2016-02-03 2016-06-09 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 疲労亀裂検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3533696A4 (en) 2019-11-20
TW201823085A (zh) 2018-07-01
US11753099B2 (en) 2023-09-12
EP3533696A1 (en) 2019-09-04
EP3533696B1 (en) 2023-01-11
TWI648189B (zh) 2019-01-21
US20190283832A1 (en) 2019-09-19
WO2018101374A1 (ja) 2018-06-07
JPWO2018101374A1 (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7237593B2 (ja) 傾斜車両
JP6636130B2 (ja) 自動二輪車
JP6071811B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6213875B2 (ja) 鞍乗型車両のエアバッグ装置
CA2944815C (en) Saddle type vehicle with co-fastened cushion bracket and fender frame
WO2008156000A1 (en) Vehicle body floor structure
JP2008094135A (ja) 車両のボデー支持構造
US20190300087A1 (en) Seat frame for motorcycle
JP4910882B2 (ja) サスクロスメンバ取付け構造
JP4162643B2 (ja) 二輪車の乗員制止装置
JP2011073633A (ja) 鞍乗型車両のエアバッグ装置
JP2017178291A (ja) 鞍乗り型車両のスイングアーム
KR20130033727A (ko) 운전자 위험경고장치
WO2008090274A1 (fr) Dispositif de liaison de deux éléments de structure de véhicule automobile
JP5116104B2 (ja) 自動二輪車の盗難防止装置
JP5885770B2 (ja) 鞍乗型車両の乗車検知装置
JP2020192873A (ja) センサー用ブラケット装置
JP2006137374A (ja) 車両前部構造
JP5317793B2 (ja) 二輪車用エアバック装置
JP7149928B2 (ja) 傾斜車両
JP5775914B2 (ja) 鞍乗り型車両における電装部品のケーブル配索構造
JP6072566B2 (ja) 自動車のコラムシャフト取付け構造
TW202100996A (zh) 內部狀態檢測裝置及乘坐物
JP2014076730A (ja) 鞍乗型車両
JP6514071B2 (ja) 歩行者保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7237593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150