JP7180596B2 - 光記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
概要
光記録媒体の構成
金型の構成
金型の動作
光記録媒体の製造方法
効果
本発明者らは、光記録媒体の外周部の盛り上がりを抑制すべく鋭意検討を行った。本発明者らの知見によれば、図1Aに示すように、貼り合わせ前の状態においてディスク210には、カバー層212が設けられた側の面を凹形状に変形させる大きな反りが発生している。これは、ディスク210が、カバー層212と中間層(図示せず)を構成する紫外線硬化樹脂を硬化した際に、紫外線硬化樹脂が収縮し、基板211を引っ張る応力が働くためである。ここで、中間層は、情報信号層(図示せず)間に設けられ、情報信号層間を離間するものである。
図2Aに示すように、本開示の一実施形態に係る光記録媒体1は、貼り合わせ型、かつ追記型の光記録媒体であり、第1のディスク10と、第2のディスク20と、第1、第2のディスク10、20の間に設けられた接着剤層30とを備える。光記録媒体1は、グルーブトラックおよびランドトラックの両方にデータを記録する方式(以下「ランド/グルーブ記録方式」という。)の光記録媒体であり、中央に開口(以下「センターホール」という。)が設けられた円盤状を有する。なお、光記録媒体1の形状は円盤状に限定されるものではなく、これ以外の形状であってもよい。
基板11、21は、例えば、中央にセンターホールが設けられた円盤状を有する。基板11の第2の面11Bの外周部には、図2Bに示すように、勾配11Cが設けられている。同様に、基板21の第2の面21Bの外周部には、図2Cに示すように、勾配21Cが設けられている。対向する勾配11C、21Cによって、スピンコートにより延伸された接着剤を溜めるための空間が形成される。
接着剤層30は、硬化した紫外線硬化樹脂、例えば、アクリル樹脂およびエポキシ樹脂のうちの少なくとも1種を含む。この接着剤層30により、第1、第2のディスク10、20が貼り合わされる。より具体的には、第1のディスク10が備える基板11の第2の面11Bと、第2のディスク20が備える基板21の第2の面21Bとが、接着剤層30を介して対向するようにして、接着剤層30により貼り合わされている。カバー層12、22がそれぞれ表面側となるようにして、第1のディスク10の基板11と第2のディスク基板の基板21とが貼り合わされる。接着剤層30の厚さは、例えば0.01mm以上0.22mm以下である。接着剤層30は円環状を有し、接着剤層30の外周部の厚みが、接着剤層30の内周部の厚みよりも厚くなっている。このような厚みの関係を有しているのは、後述するように接着剤層30を構成する接着剤は、スピンコート法により延伸されるからである。
情報信号層Lは、凹状のトラック(以下「ランドトラック」という。)および凸状のトラック(以下「グルーブトラック」という。)を有している。本実施形態に係る光記録媒体1は、ランドトラックおよびグルーブトラックの両方に情報信号を記録可能に構成されている。ランドトラックとグルーブトラックとのピッチTpが、高記録密度の観点からすると、0.225nm以下であることが好ましい。
記録層41は、いわゆる無機記録層である。第1の光照射面C1から最も奥側となる情報信号層L0以外の情報信号層L1~Lnのうちの少なくとも1層の記録層41が、例えば、金属Aの酸化物、金属Bの酸化物および金属Cの酸化物を主成分として含んでいる。金属AはW、MoおよびZrのうちの少なくとも1種であり、金属BはMnであり、金属CはCu、AgおよびNiのうちの少なくとも1種である。金属Aの酸化物、金属Bの酸化物および金属Cの酸化物にそれぞれ含まれる金属A、金属Bおよび金属Cの割合が、0.46≦x1、好ましくは0.46≦x1≦1.70の関係を満たしていることが好ましい。これにより、光記録媒体1の情報信号層Lとして求められる特性を満たしつつ、優れた透過特性を実現できる。ここで、光記録媒体1の情報信号層Lとして求められる特性としては、良好な信号特性、高記録パワーマージンおよび高再生耐久性等が挙げられる。
a:金属A、金属Bおよび金属Cの合計に対する金属Aの原子比率[原子%]
b:金属A、金属Bおよび金属Cの合計に対する金属Bの原子比率[原子%]
c:金属A、金属Bおよび金属Cの合計に対する金属Cの原子比率[原子%]
誘電体層42、43が酸素バリア層として機能することで、記録層41の耐久性を向上することができる。また、記録層41の酸素の逃避を抑制することで、記録層41の膜質の変化(主に反射率の低下として検出)を抑制することができ、記録層41として必要な膜質を確保することができる。さらに、誘電体層42、43を設けることで、記録特性を向上させることができる。これは、誘電体層42、43に入射したレーザー光の熱拡散が最適に制御されて、記録部分における泡が大きくなりすぎたり、Mn酸化物の分解が進みすぎて泡がつぶれるといったことが抑制され、記録時の泡の形状を最適化することができるためと考えられる。
誘電体層42:SIZ
記録層41:WCOM(0.3≦x1≦0.5)
誘電体層43:ITO
誘電体層42:SIZ
記録層41:WCOM(0.6≦x1≦1.0)
誘電体層43:SIZ
誘電体層42:SIZ
記録層41:WCOM(0.9≦x1≦1.4)
誘電体層43:SIZ
中間層S1~Sn、S1~Smはそれぞれ、情報信号層L0~Ln、L0~Lmを物理的および光学的に十分な距離をもって離間させる役割を果たし、その表面には凹凸面が設けられている。その凹凸面は、例えば、同心円状または螺旋状のランドLdおよびグルーブGvを形成している。中間層S1~Sn、S1~Smの厚みは、9μm以上50μm以下であることが好ましい。
カバー層12、22は、硬化した紫外線硬化樹脂、例えば、アクリル樹脂およびエポキシ樹脂のうちの少なくとも1種を含む。カバー層12、22の厚さは、好ましくは10μm以上177μm以下、例えば57μmである。このような薄いカバー層12、22と、例えば0.85程度の高NA(numerical aperture)化された対物レンズとを組み合わせることによって、高密度記録を実現することができる。
ハードコート層は、第1、第2の光照射面C1、C2に耐擦傷性等を付与するためのものである。ハードコート層の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、有機無機ハイブリッド系樹脂等を用いることができる。ハードコート層が、機械的強度の向上のために、シリカゲルの微粉末を含んでいてもよい。
第1のディスク10が3層の情報信号層Lを有する場合、第1のディスク10におけるカバー層12、中間層S1および中間層S2の総厚は、好ましくは94μm以上106μm以下、例えば100μmである。中間層S1の厚みは、好ましくは20μm以上30μm以下、例えば25μm以下である。中間層S2の厚みは、好ましくは13μm以上23μm以下、例えば18μmである。
図5A、5Bを参照して、上述の基板11、21を射出成形するための金型50の構成の一例について説明する。
次に、上述の構成を有する金型50の動作の一例について説明する。まず、可動側金型52を固定側金型51に対して近接する方向に移動し、固定側金型51と可動側金型52とを突き合わせて、ミラー面51Asとミラー面52Asとによりキャビティ53を形成する。次に、キャビティ53内に溶融樹脂を充填する。この樹脂は、材料供給装置(図示せず)内で加熱され溶融状態とされ、スプール51Bを供給路としてキャビティ53内に供給される。この樹脂としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはアクリル系樹脂を用いることができる。
図6A~6D、7A~7Cを参照して、本開示の一実施形態に係る光記録媒体1の製造方法の一例について説明する。
第1のディスク10を以下のようにして作製する。
まず、図5に示した金型を備える射出成形装置を用いて、一方の面に凹凸面が形成された基板11を成形する。
次に、例えばスパッタリング法により、基板11上に、誘電体層43、記録層41、誘電体層42を順次積層することにより、情報信号層L0を形成する。以下に、誘電体層43、記録層41および誘電体層42の形成工程について具体的に説明する。
まず、基板11を、誘電体材料を主成分として含むターゲットが備えられた真空チャンバー内に搬送し、真空チャンバー内を所定の圧力になるまで真空引きする。その後、真空チャンバー内にArガスやO2ガスなどのプロセスガスを導入しながら、ターゲットをスパッタリングして、基板11上に誘電体層43を成膜する。スパッタリング法として、例えば高周波(RF)スパッタリング法、直流(DC)スパッタリング法を用いることができるが、特に直流スパッタリング法が好ましい。直流スパッタ法は高周波スパッタ法に比して成膜レートが高いため、生産性を向上することができるからである。
次に、基板11を、無機記録層成膜用のターゲットが備えられた真空チャンバー内に搬送し、真空チャンバー内を所定の圧力になるまで真空引きする。その後、真空チャンバー内にArガスやO2ガスなどのプロセスガスを導入しながら、ターゲットをスパッタリングして、誘電体層43上に記録層41を成膜する。
次に、基板11を、誘電体材料を主成分として含むターゲットが備えられた真空チャンバー内に搬送し、真空チャンバー内を所定の圧力になるまで真空引きする。その後、真空チャンバー内にArガスやO2ガスなどのプロセスガスを導入しながら、ターゲットをスパッタリングして、記録層41上に誘電体層42を成膜する。スパッタリング法として、例えば高周波(RF)スパッタリング法、直流(DC)スパッタリング法を用いることができるが、特に直流スパッタリング法が好ましい。直流スパッタ法は高周波スパッタ法に比して成膜レートが高いため、生産性を向上することができるからである。
以上により、基板11上に情報信号層L0が形成される。
次に、例えばスピンコート法により紫外線硬化樹脂を情報信号層L0上に均一に塗布する。その後、情報信号層L0上に均一に塗布された紫外線硬化樹脂に対してスタンパの凹凸パターンを押し当て、紫外線を紫外線硬化樹脂に対して照射して硬化させたのち、スタンパを剥離する。これにより、スタンパの凹凸パターンが紫外線硬化樹脂に転写され、例えばランドLdおよびグルーブGvが設けられた中間層S1が情報信号層L0上に形成される。紫外線硬化樹脂は、例えば、アクリル系およびエポキシ系の紫外線硬化樹脂のうちの少なくとも1種である。
次に、上述の情報信号層L0および中間層S1の形成工程と同様にして、情報信号層L1、中間層S2、情報信号層L3、・・・、中間層Sn、情報信号層Lnをこの順序で中間層S1上に積層する。
次に、例えばスピンコート法により、紫外線硬化樹脂を情報信号層Ln上にスピンコートしたのち、紫外線を紫外線硬化樹脂に照射し、硬化する。これにより、情報信号層Ln上にカバー層12が形成される。紫外線硬化樹脂は、例えば、アクリル系およびエポキシ系の紫外線硬化樹脂のうちの少なくとも1種である。以上により、第1のディスク10が作製される。
第2のディスク20の作製工程は、上述の第1のディスク10の作製工程と同様であるので、説明を省略する。
以下に示すように、上述のようにして作製された第1、第2のディスク10、20の間に、接着剤としての紫外線硬化樹脂を延伸し、仮硬化させる。紫外線硬化樹脂は、例えば、アクリル系およびエポキシ系の紫外線硬化樹脂のうちの少なくとも1種である。ここで、“仮硬化”とは、第1、第2のディスク10、20が剥がれたりずれたりしない程度に接着剤を部分硬化(“半硬化”と言われる場合もある。)させることをいう。
一実施形態に係る光記録媒体1は、基板11、21の両面のうち、接着剤層30側となる第2の面11B、21Bの外周部にそれぞれ勾配11C、21Cが設けられている。このため、重ね合わされた基板11、21の外周部に、スピンコート法により延伸された接着剤31を溜めるための空間を形成することができる。したがって、光記録媒体1の第1、第2の光照射面C1、C2の外周部に形成される盛り上がりを抑制することができる。
<第1のディスクの作製工程>
第1のディスクを以下のようにして作製した。まず、射出成形により、外径120mm、厚さ0.53mmを有する円盤状のポリカーボネート基板(以下「PC基板」という。)を成形した。この際、PC基板の第1の面にランドおよびグルーブ部を形成し、かつPC基板の第2の面の外周部に勾配を形成した。勾配の高さHは、表1に示すように、10μm~70μmの範囲で設定された。また、勾配の幅Wは、7mmに設定された。
上述の第1のディスクの作製工程と同様にして、第2のディスクを得た。
上述のようにして得られた第1、第2のディスクを、上述の一実施形態にて説明したようにして貼り合わせた。なお、接着剤としては、紫外線硬化樹脂(デクセリアルズ株式会社製、商品名:SK6880)を用いた。また、紫外線硬化樹脂の延伸工程において、プレスステージの回転条件は、回転数7000rpm、回転時間5秒間に設定された。以上により、目的とするランド/グルーブ記録方式の、貼り合わせ型の光記録媒体が得られた。
第1、第2のディスクの作製工程において、基板の第2の面の外周部に勾配を形成せずに、第2の面の全体をフラットな形状としたこと以外は実施例1と同様にして光記録媒体を得た。
第1、第2のディスクの作製工程において、基板の第2の面の外周部に、勾配を形成する代わりに、図8に示すように、階段状の窪みを形成した。なお、階段状の窪みの体積は、比較例2において勾配により欠落した空間部分の体積と同じになるように、窪みの段差Hを設定した。すなわち、窪みの段差Hを、実施例2の勾配の高さHの半分、すなわち10μmに設定した。これ以外のことは実施例2と同様にして光記録媒体を得た。
(接着剤層の厚み)
比較例1の光記録媒体の接着剤層の厚みを次のようにして測定した。すなわち、貼合した第1、第2のディスクを剥離して、光記録媒体の半径方向における接着剤層の厚みの変化を測定した。
実施例2、比較例1の光記録媒体における第1、第2の光照射面のRadial Tilt(β角)の周内平均値を次のようにして測定した。すなわち、半径r=24~58mmの範囲の複数の位置において、1周の範囲に渡るRadial Tilt[degree(以下省略して「deg」という。)]を測定し、それぞれの位置におけるRadial Tilt[deg]の周内平均値(1周の平均値)を算出した。なお、本明細書において、β角(反り角)は、入射光と反射光の角度により定義される(図1A参照)。
実施例1~5、比較例1、2の光記録媒体のRadial Tilt(β角)変化量を次のようにして求めた。まず、半径r1=53mm、半径r2=58mmそれぞれの位置において1周の範囲に渡ってRadial Tilt[deg]を測定し、半径r1、r2におけるRadial Tilt[deg]の周内平均値(1周の平均値)を算出した。次に、以下の式により、Radial Tiltの変化量[deg]を算出した。
Radial Tiltの変化量[deg]=(半径r2におけるRadial Tiltの周内平均値)-(半径r1におけるRadial Tiltの周内平均値)
実施例1~5、比較例1、2の光記録媒体の作製に用いたPC基板のRadial Tilt(β角)周内変動量[deg]を次のようにして求めた。まず、半径r2=58mmの位置において1周の範囲に渡ってRadial Tilt[deg]を測定した。次に、以下の式により、Radial Tilt周内変動量[deg]を算出した。
Radial Tilt周内変動量[deg]=(周内のRadial TiltのMax値)-(周内のRadial TiltのMin値)
勾配の高さが10μm以上であると、Radial Tilt変化量が-0.1deg以下となり、第1、第2のディスクの反り(外周部の開き)によるRadial Tiltの悪化を抑制することができる。これは、勾配の高さHが10μm以上にすることで、重ね合わされたPC基板の外周部に、接着剤を溜めるための、十分の大きさを有する空間が形成されたためである。一方、勾配の高さHが50μmを超えると、PC基板の成形時の応力が高くなり、PC基板(単板状態)のRadial Tilt周内変動量が大きくなり、勾配の高さHが70μmではRadial Tilt周内変動量が0.22degに達し、貼合が困難になる虞がある。したがって、基板11、21の勾配の高さHは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
(1)
第1のディスクと、
第2のディスクと、
前記第1のディスクと前記第2のディスクとを貼り合わせる接着剤層と
を備え、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクは、
第1の面と第2の面とを有し、前記第2の面の外周部に勾配が設けられた基板と、
前記第1の面に設けられた2層以上の情報信号層と、
隣接する前記情報信号層の間に設けられた中間層と、
2層以上の前記情報信号層および前記中間層を覆うカバー層と
を備え、
前記第1のディスクが備える前記基板の前記第2の面と、前記第2のディスクが備える前記基板の前記第2の面とが、前記接着剤層を介して対向している光記録媒体。
(2)
前記勾配の高さが、10μm以上50μm以下である(1)に記載の光記録媒体。
(3)
前記基板の厚みは、0.3mm以上0.6mm以下であり、
前記カバー層および前記中間層の総厚は、30μm以上110μm以下である(1)または(2)に記載の光記録媒体。
(4)
前記勾配の幅は、5mm以上10mm以下である(1)から(3)のいずれかに記載の光記録媒体。
(5)
前記カバー層、前記中間層および前記接着剤層は、紫外線硬化樹脂を含む(1)から(4)のいずれかに記載の光記録媒体。
(6)
前記紫外線硬化樹脂は、アクリル系およびエポキシ系の紫外線硬化樹脂のうちの少なくとも1種である(5)に記載の光記録媒体。
(7)
第1のディスクと第2のディスクとの間に接着剤を挟み、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクを回転させることにより、前記接着剤を延伸する
ことを含み、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクは、
第1の面と第2の面とを有し、前記第2の面の外周部に勾配が設けられた基板と、
前記第1の面に設けられた2層以上の情報信号層と、
隣接する前記情報信号層の間に設けられた中間層と、
2層以上の前記情報信号層および前記中間層を覆うカバー層と
を備え、
前記第1のディスクが備える前記基板の前記第2の面と、前記第2のディスクが備える前記基板の前記第2の面とが、前記接着剤を介して対向している光記録媒体の製造方法。
10 第1のディスク
20 第2のディスク
30 接着剤層
31 接着剤
11、21 基板
12、22 カバー層
41 記録層
42、43 誘電体層
L0~Ln、L0~Lm 情報信号層
S1~Sn、S1~Sm 中間層
C1 第1の光照射面
C2 第2の光照射面
Claims (5)
- 第1のディスクと、
第2のディスクと、
前記第1のディスクと前記第2のディスクとを貼り合わせる接着剤層と
を備え、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクは、
第1の面と第2の面とを有し、前記第2の面の外周部に勾配が設けられた基板と、
前記第1の面に設けられた2層以上の情報信号層と、
隣接する前記情報信号層の間に設けられた中間層と、
2層以上の前記情報信号層および前記中間層を覆うカバー層と
を備え、
前記第1のディスクが備える前記基板の前記第2の面と、前記第2のディスクが備える前記基板の前記第2の面とが、前記接着剤層を介して対向し、
前記勾配は、前記基板の側面に隣接して設けられ、
前記勾配の高さが、10μm以上50μm以下であり、
前記勾配の幅は、5mm以上10mm以下である光記録媒体。 - 前記基板の厚みは、0.3mm以上0.6mm以下であり、
前記カバー層および前記中間層の総厚は、30μm以上110μm以下である請求項1に記載の光記録媒体。 - 前記カバー層、前記中間層および前記接着剤層は、紫外線硬化樹脂を含む請求項1に記載の光記録媒体。
- 前記紫外線硬化樹脂は、アクリル系およびエポキシ系の紫外線硬化樹脂のうちの少なくとも1種である請求項3に記載の光記録媒体。
- 第1のディスクと第2のディスクとの間に接着剤を挟み、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクを回転させることにより、前記接着剤を延伸する
ことを含み、
前記第1のディスクおよび前記第2のディスクは、
第1の面と第2の面とを有し、前記第2の面の外周部に勾配が設けられた基板と、
前記第1の面に設けられた2層以上の情報信号層と、
隣接する前記情報信号層の間に設けられた中間層と、
2層以上の前記情報信号層および前記中間層を覆うカバー層と
を備え、
前記第1のディスクが備える前記基板の前記第2の面と、前記第2のディスクが備える前記基板の前記第2の面とが、前記接着剤を介して対向し、
前記勾配は、前記基板の側面に隣接して設けられ、
前記勾配の高さが、10μm以上50μm以下であり、
前記勾配の幅は、5mm以上10mm以下である光記録媒体の製造方法。
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