JP7151727B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents
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Description
本出願は、2018年1月18日出願の日本出願2018-006300号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献2には、複数の光ファイバ心線がバンドルされた光ファイバユニットが記載されている。
特許文献3には、光ファイバを収納するスロット溝がケーブル長手方向に沿って外周面に形成されたスロットコアと、スロット溝を覆うようにスロットコアの外周面全体に巻き付けられる押え巻きテープと、押え巻きテープ及びスロットコアを被覆するシースとを有した光ファイバケーブルが記載されている。
ケーブル長手方向に沿って形成された複数のリブを有し、前記リブ同士の間に光ファイバを収納するスロット溝が形成されたスロットコアを有する光ファイバケーブルであって、
一部、または全ての前記光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられた間欠連結型光ファイバテープ心線を複数本束ねたサブユニットと、
前記スロットコアを形成する材料よりも低ヤング率の薄皮状のチューブと、
を有し、
前記サブユニットは、前記スロット溝内に収容されており、
前記スロット溝内の前記サブユニットのうち、少なくとも前記スロット溝の外周部に位置するサブユニットは、前記チューブにより被覆されている。
スロット型ケーブルは、スロット溝の外周に粗巻きや吸水テープ等の押さえ巻きが施されている。この押さえ巻きをスロットコア上に張力を掛けて巻くと、光ファイバが入るスペースがスロットのリブ頂点を結んだ直線の内側になるように、ケーブルが多角形状に変形してしまう。このため、光ファイバ心線を収容できるスペースが制約される。このことは、光ファイバケーブルを多心化かつ高密度化をする上の制約となってしまう。
本開示によれば、多心かつ高密度の光ファイバケーブルを提供することができる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、
(1)ケーブル長手方向に沿って形成された複数のリブを有し、前記リブ同士の間に光ファイバを収納するスロット溝が形成されたスロットコアを有する光ファイバケーブルであって、
一部、または全ての前記光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられた間欠連結型光ファイバテープ心線を複数本束ねたサブユニットと、
前記スロットコアを形成する材料よりも低ヤング率の薄皮状のチューブと、
を有し、
前記サブユニットは、前記スロット溝内に収容されており、
前記スロット溝内の前記サブユニットのうち、少なくとも前記スロット溝の外周部に位置するサブユニットは、前記チューブにより被覆されており、
前記スロット溝の底部同士を結んだ線で規定される前記リブの根元部の長さをtとし、前記根元部から前記リブの頂点までを直線で結んだ距離をリブ高さhとすると、h/tが4以上8以下である。
上記構成によれば、スロットコアを形成する材料よりも低ヤング率の薄皮状のチューブによって、スロット溝の外周部に位置するサブユニットが被覆されているので、スロット溝の外周に粗巻きや吸水テープ等の押さえ巻きを施さなくてもよい。このため、粗巻きや押さえ巻きを施すことによるケーブルの変形がないので、この変形による光ファイバ収容スペースの制約がなくなり、多心かつ高密度の光ファイバケーブルを提供することができる。
また、上記構成によれば、h/tが4以上であることによりリブが細くなり、スロット溝内により多くの光ファイバを収容することができる。また、h/tが8以下であるので、リブの強度がある程度確保でき、リブが変形しにくい。
上記構成によれば、1つのスロット溝内に収容された光ファイバの心数が288心以上である、多心の光ファイバケーブルを提供することができる。
前記第二層部がエンジニアリングプラスチックで形成されていてもよい。
上記構成によれば、少なくともスロットコアの最外層部分が、比較的硬い素材であるエンジニアリングプラスチックで形成されているので、スロットコアの強度を高くすることができる。
上記構成によれば、チューブ内に吸水ヤーンが入っているので、チューブに防水機能を付与することができる。
上記構成によれば、心密度が5.0心/mm2以上である、高密度の光ファイバケーブルを提供できる。
本開示の実施形態に係る光ファイバケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の第一実施形態に係る光ファイバケーブルの長さ方向に垂直な断面図である。図1に示すように、第一実施形態の光ファイバケーブル1Aは、複数(本例では6本)のリブ2と、リブ2同士の間に設けられるスロット溝3とを有するスロットコア4を備えたスロット型のケーブルである。リブ2およびスロット溝3は、光ファイバケーブル1Aの長手方向(長さ方向)に沿って、例えば、螺旋状またはSZ状に形成されている。
また、一つのスロット溝3内に収容される光ファイバ心線の心数は、288心以上であるのが好ましく、光ファイバケーブル1Aに収納されている光ファイバ心線の心密度は、5.0心/mm2以上であるのが好ましい。
押さえ巻き130は、スロットコア104の外周に張力をかけて巻かれるので、リブ102の頂点同士を結ぶ多角形状になる。このため、断面が円形状の外被105と多角形状の押さえ巻き130との間の空間140は、光ファイバ110の収容スペースとすることはできない。なお、実際に押出成形により外被105を形成すると、図4の空間140がつぶれるため、スロット型ケーブル100の外形形状は、図4の空間140が無い多角形状になる。
したがって、比較例のスロット型ケーブル100において、スロット溝103内における光ファイバ110が収容可能なスペースは、リブ102の頂点同士を結ぶ線(押さえ巻き130)の内側になってしまう。このことは、光ファイバ110を多心化かつ高密度化をする上の制約となる。
図3を参照して、本開示の第二実施形態に係る光ファイバケーブルについて説明する。なお、上記の第一実施形態に係る光ファイバケーブル1Aと同様の構成については同じ符号を付しその説明を省略する。
2:リブ
3:スロット溝
4:スロットコア
5:外被
7:第一層部
8:第二層部(最外層部分の一例)
10:光ファイバテープ心線
11A~11L:光ファイバ心線
12:連結部
13:非連結部
20(20A~20G):サブユニット
30A,30B:チューブ
40:吸水ヤーン
Claims (5)
- ケーブル長手方向に沿って形成された複数のリブを有し、前記リブ同士の間に光ファイバを収納するスロット溝が形成されたスロットコアを有する光ファイバケーブルであって、
一部、または全ての光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられた間欠連結型光ファイバテープ心線を複数本束ねたサブユニットと、
前記スロットコアを形成する材料よりも低ヤング率の薄皮状のチューブと、
を有し、
前記サブユニットは、前記スロット溝内に収容されており、
前記スロット溝内の前記サブユニットのうち、少なくとも前記スロット溝の外周部に位置するサブユニットは、前記チューブにより被覆されており、
前記スロット溝の底部同士を結んだ線で規定される前記リブの根元部の長さをtとし、前記根元部から前記リブの頂点までを直線で結んだ距離をリブ高さhとすると、h/tが4以上8以下である、光ファイバケーブル。 - 1つの前記スロット溝内に収容された光ファイバの心数は、288心以上である、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
- 前記スロットコアは、前記ケーブル長手方向に直交する断面において内側に設けられる第一層部と、前記第一層部の外周に設けられ、複数の前記リブを有する第二層部とを含み、
前記第二層部がエンジニアリングプラスチックで形成されている、請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。 - 前記チューブ内に吸水ヤーンを有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
- 前記光ファイバケーブル内に収納されている光ファイバの心密度が5.0心/mm2以上である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
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