JP7151075B2 - ステアリングギヤボックスの取付構造 - Google Patents

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Description

本開示は、ステアリング装置におけるステアリングギヤボックスの取付構造に関する。
特許文献1はステアリングギヤボックスの取付構造の一例を開示する。特許文献1では、車両前方側において、車両の両側に設けられるサイドレール間に、ラジエータクロスメンバと、その車両後方側のサスペンションクロスメンバとが設けられている。そしてこれらのクロスメンバの(車両前後方向における)間に、ラックアンドピニオン式パワーステアリング装置の(ラックを含む)ステアリングギヤボックスが車幅方向に配置されている。そのステアリングギヤボックスは、ラジエータクロスメンバとサスペンションクロスメンバとにわたって固定されている。そして、ステアリングギヤボックスのラックにはステアリングホイール側につながるピニオンシャフトが接続され、ピニオンシャフトの回転によりタイロッド及びナックルを介して前輪が操舵されるようになっている。
そして、特許文献1におけるステアリングギヤボックスの固定は、垂直方向の取付ボルトと、水平方向の取付ボルトとで行われる。このように、特許文献1では、水平面及び垂直面からなる取付面でステアリングギヤボックスの位置決めが行われる。
特開2004-17797号公報 特開平7-112607号公報
ところで、ステアリングギヤボックスの位置決め精度は、車輪の操舵性能に大きく影響を与える。それ故、ステアリングギヤボックスの位置決め精度をより一層高めることに対する要望はある。一方で、ステアリングギヤボックスの位置決め精度を高めることができても、作業員の作業性を損なうことは好ましくない。
そこで、本開示の技術の目的は、作業員による作業性を損なわずに、ステアリングギヤボックスの位置決め精度を高めることに向けられている、ステアリングギヤボックスの取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本開示の技術は、車体に備えられる少なくとも1つのフレーム部材に設けられた第1及び第2支持部であって、前記第1支持部は第1取付面を有し、前記第2支持部は第2取付面を有する、第1及び第2支持部と、ステアリングギヤボックスのハウジング部であって、第1及び第2当接部を有し、前記第1当接部は前記第1支持部の前記第1取付面に当接可能に構成され、前記第2当接部は前記第2支持部の前記第2取付面に当接可能に構成されている、ハウジング部と、前記第1当接部が前記第1取付面に対して当接するとともに前記第2当接部が前記第2取付面に対して当接した状態で、前記ハウジング部を前記第1及び第2支持部に固定するための固定手段とを備え、前記第1支持部の前記第1取付面が前記第2支持部の前記第2取付面との間で90°よりも大きく、180°よりも小さい角度をなすように、前記第1取付面及び前記第2取付面は形成されている、ステアリングギヤボックスの取付構造、を提供する。
好ましくは、前記ステアリングギヤボックスの前記ハウジング部が前記第1及び第2支持部に固定されたとき、前記第1支持部の前記第1取付面及び前記第2支持部の前記第2取付面の各々が前記ステアリングギヤボックスの前記軸線に略平行であるように、前記第1取付面及び前記第2取付面は形成されている。
前記ステアリングギヤボックスの軸線周りの方向において、前記第1当接部における前記第1取付面に当接可能な第1当接面が、前記第2当接部における前記第2取付面に当接可能な第2当接面が該第2当接部において位置する側と同じ側に前記第1当接部において位置するように、前記第1当接面と前記第2当接面とはそれぞれ形成されているとよい。
好ましくは、前記第1支持部は車幅方向に延在するように設けられる第1クロスメンバに設けられ、前記第2支持部は車幅方向に延在するように設けられる第2クロスメンバに設けられ、前記第2クロスメンバが前記第1クロスメンバに対して車両前後方向において離れるように、前記第1クロスメンバ及び前記第2クロスメンバはサスペンション装置に備えられている。
本開示の上記技術によれば、上記構成を備えるので、作業員による作業性を損なわずに、ステアリングギヤボックスの位置決め精度を高めることができる。
一実施形態に係るサスペンション装置の構成図であり、車両側方側からの図である。 図1のサスペンション装置の片方の車輪側の構成図であり、一部断面図である。 図1のサスペンション装置のロワアームとリーフスプリングとを説明するための図である。 図2のサスペンション装置の模式的な説明図である。 従来のサスペンション装置における組付けの説明図である。 図1のサスペンション装置における組付けの説明図である。 図1のサスペンション装置を上側から見たそれの一部の模式図である。 図7のVIII-VIII線に実質的に沿った箇所での、ステアリングギヤボックス周囲の断面模式図である。 ステアリングギヤボックスの取付工程を説明するための図である。
以下、本開示の技術に係る実施形態を添付図に基づいて説明する。同一の部品(又は構成)には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
まず、本実施形態に係るステアリング装置SUが支持されて取り付けられる、サスペンション装置10について説明する。図1に、一実施形態に係るサスペンション装置10の一部の概略構成を示す。図2に、サスペンション装置10の片方の車輪側の構成を示し、その一部を断面で示す。サスペンション装置10は、ここでは車両の前輪に適用されていて、図2の符号「12」は左前輪(不図示)を支持するハブである。図1は、(左前輪のハブ及びナックルを除いて表した)図2におけるサスペンション装置10の、左前輪の側方側からの図である。なお、図示しない右前輪側は、図1及び図2の構成と左右対称な構成を実質的に有するので、以下では実質的にその説明を省略する。また、車幅方向は図1において紙面に略直交する方向であるとともに図2において紙面に略平行な方向であり、車両前後方向は図1において紙面に略平行な方向であるとともに図2において紙面に略直交する方向である。
サスペンション装置10は、車両の独立懸架方式のサスペンション装置として構成されている。サスペンション装置10は、平面形状が略V形又は略A形をなすアッパーアーム14と、平面形状が略V形又は略A形をなすロワアーム16とを備える。車輪のナックル18は、その上方部分を介して、アッパーアーム14に、特にその車幅方向外方の端部(基部)14aに、ボールジョイント20を介して枢支され、つまり揺動自在に支持されている。また、車輪のナックル18は、その下方部分を介して、ロワアーム16に、特にその車幅方向外方の端部(基部)16aに、ボールジョイント22を介して揺動自在に支持されている。
アッパーアーム14の上記基部14aから車幅方向内方に二股に分かれた2つのアーム部14bのそれぞれのアーム端部14cはブラケット24のアッパーアームブラケット25aに連結されている。それにより、アッパーアーム14はブラケット25aの支軸周りに揺動自在に支持されている。ブラケット24は、車両前後方向に延在して配置されるサイドメンバ26に固定される。サイドメンバ26は、図示しない車体フレームBFの構成要素であり、車両の両サイドに配置される。なお、サスペンション装置10では、図1に示すように、ブラケット24は、W形状に配置した5つのボルトBで、サイドメンバ26に固定される。しかし、ブラケット24を固定するためのボルトの数、配置などは、これに限定されるものではない。
車体フレームBFの左右のサイドメンバ26(図1及び図2では車両左側のサイドメンバ26のみを図示)の鉛直方向下側つまり下方に、サスクロスメンバ(サスペンションクロスメンバ)28が車幅方向に配置されている。サスクロスメンバ28は、車両前後方向にある程度の幅を有し、車幅方向に延びる複数の部材及びこれらをつなぐように設けられる車両前後方向に延びる複数の部材を備える。具体的には、サスクロスメンバ28は、車幅方向に延在する主クロスメンバ30と、車幅方向に延在する副クロスメンバ32と、車両前後方向に延びる縦メンバ34とを備える。副クロスメンバ32は主クロスメンバ30に対して車両前後方向において離れるようにサスペンション装置10に備えられている。ここでは、主クロスメンバ30の車両前方側に、主クロスメンバ30から離して副クロスメンバ32が略平行に配置される。そして、それら主クロスメンバ30と副クロスメンバ32とに亘って縦メンバ34が設けられている。なお、図1及び図2に示すように、サスペンション装置10では、縦メンバ34がサイドメンバ26に当接した状態で、サスクロスメンバ28が車体フレームBFに取り付け固定される。これにより、車両前後方向に延びるサイドメンバ26間において、主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32は(車両前後方向に直交する)車幅方向に配置される。ここでは、サスクロスメンバの構成要素は概して鉄鋼材料で作製され、それらは溶接により一体化されるが、材料、接合方法はこれらに限定されるものではない。また、このようなサスクロスメンバ28の構成は、本開示においてサスクロスメンバが主クロスメンバのみから構成されることを排除するものではない。なお、サスペンション装置10では、主クロスメンバ30の上にはエンジンが配置され、副クロスメンバの上には、ラジエータが配置されるが、本開示の技術はこれに限定されない。また、図1に示すように、主クロスメンバ30と副クロスメンバ32との間にステアリング装置(操舵装置)SU(のうちのステアリングギヤボックス60)が取り付け固定される。この取付構造(取付方法)については後述する。
より詳しくは、主クロスメンバ30は、ブラケット36を介して、縦メンバ34に取り付けられている。サスクロスメンバ28における主クロスメンバ30の上部には、ブラケット36が取り付けられる。ブラケット36は、図1に示すように主クロスメンバ30を上側から覆うように設けられるとともに、図2に示すように主クロスメンバ30の(車幅方向の)端部に対してその上部に設けられる。そして、図1及び図2に示すように、前述の縦メンバ34は、ブラケット36の上部にまたがるように配置される。このように、サスペンション装置10では、ブラケット36はサスクロスメンバ28の内部に組み込まれている。しかし、ブラケット36はサスクロスメンバ28の外部に取り付けられてもよい(つまり、ブラケット36を介してサスクロスメンバ28がサイドメンバ26に取り付けられてもよい)。なお、これらの態様のいずれでも、サスクロスメンバ28は車体フレームBF(サイドメンバ26)の鉛直方向下側に接続され、そのときサスクロスメンバ28はその内部に又はその上側にブラケット36を伴う。以下では、このブラケット36を上記ブラケット24と区別するべく、上記ブラケット24を上側ブラケットと称し、ブラケット36を下側ブラケットと称する。
副クロスメンバ32も、支持ブラケット33を介して、縦メンバ34に取り付けられている。副クロスメンバ32の車幅方向両端部のそれぞれには略鉛直方向(略上下方向)に延びる支持ブラケット33の下端部が上側から覆うように接合されている。そして、このようにして副クロスメンバ32に接合された支持ブラケット33の上端部が縦メンバ34に接合されることで、副クロスメンバ32は縦メンバ34に取り付けられている。
サスクロスメンバ28は、ロワアームブラケット38を更に有する。ロワアームブラケット38には、ロワアーム16の上記基部16aから車幅方向内方に二股に分かれた2つのアーム部16bのそれぞれのアーム端部16cが連結される。これにより、ロワアーム16はブラケット38の支軸周りに揺動自在に支持されている。ここでは、ロワアームブラケット38は、図1に示すように、車両前後方向において主クロスメンバ30を挟むように設けられる。ここでは、車両前方側のロワアームブラケット38は、副クロスメンバ32の車幅方向外側端部に接合される上記支持ブラケット33としても構成されている。したがって、車両前方側のロワアームブラケット38は、支持ブラケット33としての役割を担う。車両後方側のロワアームブラケット38は、主クロスメンバ30の延出部30Eに連結され、更にその上端部が縦メンバ34に取り付けられて固定されている。このように、ロワアーム16は下側ブラケット36に直接的に接続されておらず、下側ブラケット36は、ロワアーム16から離れている。
サスペンション装置10では、車幅方向に延在するように横置きにリーフスプリング40が配置される。リーフスプリング40は、サスクロスメンバ28のうちの主クロスメンバ30の内部空洞30sを通して配置される。そして、リーフスプリング40の一端部40aは、左前輪側(図2のハブ12側)のロワアーム16の支持部44に後述するように配置され、その他端部は、同様に図示しない右前輪側のロワアーム16の支持部44に配置される。
支持部44は、ロワアーム16の基部16aとそこから二股に延びるアーム部16bとの間に形成される略三角形領域の鉛直方向上側つまり上方に車両において略水平となるように形成されている。リーフスプリング40は、概して、車幅方向に延在し、鉛直方向上方に僅かに凸に湾曲した形状を有する。リーフスプリング40の中間部分40bは、サスクロスメンバ28内に収容されている。より具体的には、中間部分40bは、サスクロスメンバ28のうちの主クロスメンバ30内に収容されていて、ブッシュ部材47で主クロスメンバ30に対して支持されている。詳しくは、リーフスプリング40の中間部分40bは、左前輪側のブッシュ部材47(上ブッシュ48及び下ブッシュ50)と、右前輪側の不図示のブッシュ部材(上ブッシュ及び下ブッシュ)とにより、主クロスメンバ30に対して支持されている。ブッシュ部材47は、リーフスプリング40の鉛直方向上側に位置付けられて主クロスメンバ30の上側内面に接続する上ブッシュ48と、リーフスプリング40の鉛直方向下側に位置付けられて主クロスメンバ30の下側内面に接続する下ブッシュ50とを含む。リーフスプリング40は、上ブッシュ48により、ロワアーム16の支持部44に押し付けられるようにして設けられている。この上ブッシュ48は、リーフスプリング40からの力をサスクロスメンバ28に伝達可能に設けられている伝達部に相当する。また、下ブッシュ50は、リーフスプリング40に種々の役目又は機能を担わせることを可能にするように、例えばスタビライザーとしての役目も担わせることを可能にするように、リーフスプリング40を支持するように設けられている。下ブッシュ50をも設けることで、リーフスプリング40は、左右の前輪に異なる力が生じるとき、例えば、左前輪は上側に持ち上げられるが右前輪が下側に下がるようなとき、略S字状に湾曲することができ、左右前輪の両方に対して作用することができる。
図3に示すように、ロワアーム16は、上記支持部44を有するとともに、支持部44の鉛直方向上側を覆うように設けられるロワアームカバー部16eを有する。なお、このカバー部16eとの区別を明瞭にするように、上で述べた基部16a及びそこから二股に延在するアーム部16bを含む本体部16dをロワアーム本体部と称し得る。
ロワアーム16では、ロワアーム本体部16dに、リーフスプリング40の端部を支持するための上記支持部44が設けられている。支持部44はロワアーム16と同じく金属材料のうちの、鉄鋼材料で作製されている。支持部44の下側には、弾性体44aが設けられている。この弾性体44aは、支持部44に大きな力が作用したときの緩衝能を高めるように、また、ロワアーム16の回転軌跡とリーフスプリング40の回転軌跡による差を吸収するように、設けられている。そして、ロワアーム本体部16dにカバー部16eが取り付けられたロワアーム16は、車幅方向内側に開口する開口部16fを有する。リーフスプリング40は開口部16fを通してロワアーム16内の空間に延在し、リーフスプリング40の端部はロワアーム16の支持部44に支持される。このようにロワアーム16は空間を有するが、所定レベル以上の強度又は剛性を有するように、カバー部16eは、所定補強形状を有する。具体的には、ロワアーム16において、カバー部16eは、開口部16fにおいて略アーチ形状(略U字形状)を有する。なお、図1及び図2において、リーフスプリング40は、カバー部16eの内面から離れている。
上記構成のロワアーム16とサイドメンバ26との間に延びるように、衝撃吸収装置であるショックアブソーバ46が設けられている。ショックアブソーバ46の一端部46aはロワアーム16に接続されている。ショックアブソーバ46のロワアーム16への接続部16gは、ロワアーム16のカバー部16eの鉛直方向上側の面に設けられ、概ねロワアーム16の基部16a近傍上側に位置する。ショックアブソーバ46の他端部46bは、上側ブラケット24における、2つのアッパーアームブラケット25a間の接続部25bに連結されている。
さて、上記構成のサスペンション装置10においては、上記説明及び図面から明らかなように、サイドメンバ26の車幅方向外側に接続される(アッパーアーム及びショックアブソーバが接続される)上側ブラケット24は、サイドメンバ26の鉛直方向下側に接続されるサスクロスメンバ28から独立して離れている。これに対して、従来のサスペンション装置では、サスクロスメンバとサイドメンバとをつなぐブラケットはサイドメンバ26の車幅方向外側にまで延びる。例えば、特許文献2のサスペンション装置では、サスクロスメンバとサイドメンバとをつなぐブラケットが、ショックアブソーバが中心に延びるコイルばね周囲も覆うように設けられていて、そのばね受けと一体にされている。したがって、特許文献2のサスペンション装置では、構成部材間の設計上の関係性が非常に強い。このような従来のサスペンション装置に比べて、サスペンション装置10は、上記構成を有するので、高い設計の自由度を有する。そして、主クロスメンバ30の端部を上側から覆うように設けられてサイドメンバ26の鉛直方向下側つまり下方に位置する下側ブラケット36からも、上側ブラケット24は独立している。これにより、上側ブラケット24に接続するアッパーアーム14及びショックアブソーバ46は、下側ブラケット36に対して直接的には接続しておらず、つまり非接続状態にある。したがって、サスペンション装置10は、更に高い設計の自由度を有する。このように、サスペンション装置10は、上側ブラケット24と下側ブラケット36とが独立した構成を有する。
更に、上記サスペンション装置10は、以下に図2及び図4に基づいて説明するように強度又は剛性の面でも優れる。なお、図4は、図2におけるサスペンション装置10の模式図である。
まず、上で説明したように、ショックアブソーバ46の一端部46aはロワアーム16に接続され、その他端部46bは上側ブラケット24に接続されている。車幅方向において、ショックアブソーバ46のロワアーム16への接続部は、上側ブラケット24よりも外側にある。そして、上側ブラケット24は、車幅方向において外側からサイドメンバ26に接続する。したがって、ショックアブソーバ46は、車幅方向において、車両の外側から内側への力をサイドメンバ26に及ぼすことができる。このように車幅方向外側からサイドメンバ26への力の第1伝達ルートが形成されている。
そして、車幅方向外側からサイドメンバ26への力の第1伝達ルートとは別個の力の第2伝達ルートが、サイドメンバ26の鉛直方向下側に形成されている。第2伝達ルートには、上ブッシュ48、及び、上側ブラケット24から独立した下側ブラケット36が存在する。第2伝達ルートでは、リーフスプリング40からの力を上ブッシュ48、主クロスメンバ30、下側ブラケット36、縦メンバ34を順に介して、サイドメンバに付与することができる。
このようなサスペンション装置10において、例えばハブ12が鉛直方向上方に持ち上げられるような力Fが車輪に作用したとき、第1伝達ルートにおけるロワアーム16及びショックアブソーバ46を介して、サイドメンバ26には、図4中に模式的に示すような車両外方から車両内方へのモーメントM1が作用し得る。一方で、そのような力Fが車輪(ハブ12)に作用したとき、ロワアーム16からリーフスプリング40に力が伝達され、そして、リーフスプリングからの力つまり弾性力は上ブッシュ48を介して主クロスメンバ30に伝達される。その結果、(上側ブラケットから独立した)下側ブラケット36がサイドメンバ26の鉛直方向下側に配置されているので、サイドメンバ26には、図4中に模式的に示すような車両内方から車両外方へのモーメントM2を作用させることができる。図4から理解できるように、これらのモーメントM1、M2は互いに打ち消しあうような向きの力である。つまり、車輪(ハブ12)に力Fが作用するときには、従来のサスペンション装置では、サイドメンバ26にモーメントM1に相当するようなモーメントのみが作用し得るところ、本実施形態のサスペンション装置10では、互いに打ち消すような向きのモーメントM1、M2をサイドメンバ26に作用させることができる。したがって、本実施形態のサスペンション装置10は、サイドメンバを肉厚にすることなど、重量増を伴う構成変化を必要としないで、力Fに対して、剛性面で優れる。
また、サスペンション装置10では、下側ブラケット36は、車幅方向において、サイドメンバ26よりも車両の内側に、主クロスメンバ30との接続領域を実質的に有する(図2、図4参照)。この接続領域は、(車幅方向においてサイドメンバ26よりも内側にある)上ブッシュ48の鉛直方向上側にまで延在する。したがって、図2及び図4に示すように、下側ブラケット30は、鉛直方向下側部分よりも鉛直方向上側部分が、車幅方向で外側に位置するように形成されている。それ故に、車輪に上記力Fが作用するときには、下側ブラケット36は、リーフスプリング40から主クロスメンバ30を介して伝達された上向きの力をより好適にサイドメンバ26に付与し、上記モーメントM2を生じさせることができる。このように、下側ブラケット36は、主クロスメンバ30や上ブッシュ48などを介してのリーフスプリング40とサイドメンバ26との間での力の伝達を担う力伝達部材として機能し得る。
なお、上記サスペンション装置10は、その耐衝撃性等を高めるように、下側ブラケット36に設けられたバンプラバー52等を備える。
更に、上で述べたように、上側ブラケット24と下側ブラケット36とが独立した構成を有するので、サスペンション装置10は、車体フレームBFの組付け性の点で優れる。ここで、上で述べたような従来のサスペンション装置についてまず説明する。図5では左右のサイドメンバ26を備える車体フレームBFと、略L字状断面を有するブラケットBを備えるサスクロスメンバ28´とを模式的に表す。図5から理解できるように、従来のサスペンション装置では、ブラケットBを備えたサスクロスメンバ28´を車体フレームBFに組付けるとき、それらの間での前後左右、水平方向などの精密な位置決めを必要とする。
これに対して、本実施形態に係るサスペンション装置10では、上で説明したように、上側ブラケット24と下側ブラケット36(つまりサスクロスメンバ28)とが分離独立している。つまり、上側ブラケット24はサスクロスメンバ28に固定されておらず、サスクロスメンバ28から独立して離れている。そして、この構成により、上側ブラケット24はサイドメンバ26にサスクロスメンバとは別個に取り付けられ得、下側ブラケット36を備えるサスクロスメンバ28はサイドメンバ26に上側ブラケット24とは別個に取り付けられ得る。上側ブラケット24には、アッパーアーム14やショックアブソーバ46が取り付けられる。そして、下側ブラケット36を含むサスクロスメンバ28が組み立てられる。上側ブラケット24とサスクロスメンバ28とはショックアブソーバ46及びロワアーム16を介して連結されているが、上側ブラケット24とサスクロスメンバ28との間での位置が固定的に定まるものではない。これは、ロワアーム16がサスクロスメンバ28に揺動自在に取り付けられ、またショックアブソーバ46の端部46aが支軸周りに回動可能(揺動可能)であることから容易に理解されよう。したがって、図6に模式的に示すように、サスクロスメンバ28を車体フレームBFに取り付けるとき、従来のサスペンション装置ほどの精密な位置決めを必要とせずに、それらの間での前後左右、水平方向の大雑把な位置決めを行うことで、互いに当接する当接状態にし、その後位置関係を微調整することができる。そして、下側ブラケット36を伴ってサスクロスメンバ28を車体フレームBF(特にサイドメンバ26)に固定した状態で、上側ブラケット24をサイドメンバ26にしっかりと固定することができる。このように、上側ブラケット24と下側ブラケット32(つまりサスクロスメンバ28)とを分離独立させた上記構成を採用することで、サスペンション装置10では、各構成要素の、特にサスクロスメンバ28の車体フレームBF(主にサイドメンバ26)への組付け性の向上を図ることができる。
さて、このサスペンション装置10における、ステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60の取付構造について、以下、説明する。
上で述べたようにステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60は、サスクロスメンバ28の主クロスメンバ30と副クロスメンバ32との間に支持されて固定されている。ここで、図7に、サスペンション装置10を上側から見たそれの一部の模式図を示す。図7では、ロワアーム16及び上側ブラケット24などを省略し、サスペンション装置10におけるステアリングギヤボックス60の配置、取付構造等を簡略化して表している。図7では、主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32等をつなぐように設けられた2つの縦メンバ34を示すとともに、左右のアッパーアーム14と、左右のショックアブソーバ46とが模式的に示されている。なお、主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32は、車体フレームBF(車体)に備えられるフレーム部材であり、主クロスメンバ30は本開示の技術における第1クロスメンバに相当し、副クロスメンバ32は本開示の技術における第2クロスメンバに相当する。
主クロスメンバ30と副クロスメンバ32との間にステアリングギヤボックス60が配されているステアリング装置SUは、ラックアンドピニオン式のステアリングユニットである。図7では、ステアリング装置の(ラックを含む)ステアリングギヤボックス60は車幅方向(図7中の左右方向)に配されていて、主クロスメンバ30と副クロスメンバ32と略平行である。ステアリングギヤボックス60のラックにはステアリングホイール側につながるピニオンシャフト62が接続される。ピニオンシャフト62の回転によりステアリングギヤボックス60内のラックが移動し、ナックル18等を介して前輪が操舵される。
ステアリングギヤボックス60はハウジング部64を有する。ここでは、ハウジング部64は、ステアリングギヤボックス60とは別体で構成され、ステアリングギヤボックス60に固定されている。ハウジング部64のステアリングギヤボックス60への固定は、圧入やねじ接合といった機械的接合手段によりなされてもよく、溶接等の冶金的接合手段によりなされてもよい。ハウジング部64は、ステアリングギヤボックス60に当初から一体的に形成されていてもよい。ハウジング部64が主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32に支持固定されることで、ステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60はそれらクロスメンバ30、32の間でそれらに固定される。
ここで、ハウジング部64の取付個所でのステアリングギヤボックス60周囲の断面模式図を図8に示す。図8は、図7のVIII-VIII線に実質的に沿った箇所での断面模式図である。図8では、ステアリングギヤボックス60のハウジング部64内の構成の図示を省略し、ハウジング部64内にはステアリングギヤボックス60の軸線60Aのみを示す。図8は、ステアリングギヤボックス60のハウジング部64がクロスメンバ30、32に対して固定されたときの、ステアリングギヤボックス60の軸線60Aに直交する断面に対応する。なお、図8では、クロスメンバ30、32も模式的に示し、その内部構成等の図示も省略する。
ステアリングギヤボックス60のハウジング部64は、第1当接部66と、第2当接部68とを備える。これらの当接部66、68はそれぞれ、図8において軸線60Aを中心として径方向に突き出るように設けられている。しかし、当接部66、68はそのような突出形状を有することに限定されず、例えば窪んだ形状を有してもよい。第1当接部66は主クロスメンバ30側に突き出るように設けられている。第2当接部68は副クロスメンバ32側に突き出るように設けられている。これに対して、第1当接部66が機械的固定手段としてのボルト70により固定される第1支持部72は主クロスメンバ30に設けられ、第2当接部68が機械的固定手段としてのボルト74により固定される第2支持部76は副クロスメンバ32に設けられている。なお、第1当接部66を第1支持部72に固定するための固定手段は機械的固定手段以外とされてもよく、また、第2当接部68を第2支持部76に固定するための固定手段も機械的固定手段以外とされてもよい。
ここでは、第1支持部72及び第2支持部76はプレート状部材として構成されていて、それぞれ主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32から突き出るように設けられている。なお、第1支持部72及び第2支持部76はそれぞれ主クロスメンバ30及び副クロスメンバ32にボルト留めされて一体にされている。これらの支持部72、76がそれぞれボルト留めされることで、以下に説明する取付面72a、76aはそれぞれ以下に説明する所定の面角度等を有するように、クロスメンバ30、32及び支持部72、76は設計されている。しかし、第1支持部72及び第2支持部76は対応するクロスメンバに更に溶接されてもよく、あるいは種々の接合手段でクロスメンバに接合することが可能である。
主クロスメンバ30の第1支持部72は取付面(第1取付面)72aを有し、副クロスメンバ32の第2支持部76は取付面(第2取付面)76aを有する。そして、ハウジング部64の第1当接部66は、第1取付面72aに当接可能に構成された当接面(第1当接面)66aを有し、ハウジング部64の第2当接部68は、第2取付面76aに当接可能に構成された当接面(第2当接面)68aを有する。本実施形態では、第1当接部66における第1取付面72aに対して当接可能な第1当接面66aと、第2当接部68における第2取付面76aに対して当接可能な第2当接面68aとは、その向き又は配置に関して、図8及び図9に示すような関係を有する。つまり、ステアリングギヤボックス60の軸線60A周りの方向において、第1当接部66における第1取付面72aに当接可能な第1当接面66aが、第2当接部68における第2取付面76aに当接可能な第2当接面68aが当該第2当接部68において位置する側と同じ側に第1当接部66において位置するように、第1当接面66aと第2当接面68aとはそれぞれ形成されている。したがって、図8において、ステアリングギヤボックス60の軸線60A周りの方向において第1当接部66を第2当接部68に略重なるように概念的に動かしたとしたとき、第1当接面66aは第2当接面68aに略重なる。
図9に基づいて、ステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60の取付工程を説明する。図9(a)は、ステアリングギヤボックス60(のハウジング部64)がクロスメンバ30、32から離れている状態(取付前状態)を示す。この図9(a)の状態から図9(b)に示すように、主クロスメンバ30の第1支持部72の第1取付面72aの下側に第1当接部66の第1当接面66aを当接させ、副クロスメンバ32の第2支持部76の第2取付面76aの上側に第2当接部68の第2当接面68aを当接させる。そして、図9(c)に示すように、図9(c)中下側からボルト孔に挿入されたボルト70、74で、第1支持部72に第1当接部66を固定し、第2支持部76に第2当接部68を固定する。その後、本実施形態では、図7に示す取付補助部80でのボルト留めなどが行われる。
ここで、図8において、第1支持部72の第1取付面72aに平行な線(仮想面)L1と、第2支持部76の第2取付面76aに平行な線(仮想面)L2とを示す。図8から明らかなように、第1取付面72a(線L1)は第2取付面76a(線L2)と非平行な関係にある。そして、第1支持部72の第1取付面72aが第2支持部76の第2取付面76aとの間で90°よりも大きく、180°よりも小さい角度をなすように、第1取付面72a及び第2取付面76aは形成されている。つまり、図8において、第1取付面72a(線L1)と第2取付面76a(線L2)との間に定められる角度θ1は、90°よりも大きく、180°よりも小さな角度である(90°<θ1<180°)。したがって、取付面72a、76aの面角度は、特許文献1の取付面(水平面及び垂直面)の面角度よりも、種々の方向成分を含む。よって、図9におけるステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60の取付工程において、支持部72、76の取付面72a、76aに当接部66、68の当接面66a、68aを当接させた状態で、ボルト70、74をしっかりと締めることで、ステアリングギヤボックス本体60の位置決めが、所定の面角度の取付面72a、76aに沿って十分になされる。つまり、ステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60の位置を所望の位置に精度よく位置決めすることが可能になる。なお、上記角度θ1は、種々設定され得るが、例えば110°未満であってもよく、100°未満としてもよい。また、角度θ1は、例えば95°以上としてもよい。
更に、図8から明らかなように、第1取付面72a(線L1)及び第2取付面76a(線L2)の各々は、ステアリング装置SUを搭載した車体における水平面(水平方向H)と平行でなく、鉛直方向Nに対しても傾いている。したがって、図9の取付工程でのボルト留めにより、ステアリングギヤボックス60の車両の前後方向位置及び鉛直方向(上下方向)位置をより一層好適に定めることが可能になる。
更に、(ステアリングギヤボックス60のハウジング部64が第1及び第2支持部72、76に固定されている)図8の固定状態において、第1取付面72a及び第2取付面76aの各々は、ステアリングギヤボックス60の軸線60Aに略平行である。それ故、図9に示す取付工程で、より容易にかつより確実に、ステアリングギヤボックス60を所望の取付姿勢(好ましくは、ステアリングギヤボックス60の軸線60Aがクロスメンバ30、32と略平行である姿勢)にすることが可能になる。
また、ボルト70、74の数は、図7に示すようにここでは3つである(1つのボルト70及び2つのボルト74)。本実施形態では、それらのボルト70、74での3点締め付けによりステアリングギヤボックス60の所望の位置決め精度を達成するようにしている。ただし、ボルト70、74の数、配置等は、本実施形態に限定されるものではなく、ステアリングギヤボックス60の位置決め精度を高めるように設計又は選択されるとよい。
そして、図9に示す取付工程でのステアリングギヤボックス60の取付では、第1当接部66を第1支持部72に当接させるとともに第2当接部68を第2支持部76に当接させてボルト留めするだけで、ステアリング装置SUのステアリングギヤボックス60は位置決め精度よく固定される。したがって、このステアリング装置SUの上記取付構造による取付作業は、ステアリングギヤボックス60の位置決め精度の面のみならず、作業員による作業性の点でも優れる。
なお、図9では、サスクロスメンバ28(クロスメンバ30、32)の上側から、ステアリングギヤボックス60(ハウジング部64)がクロスメンバ30、32に取り付けられるところを説明した。しかし、その取付は、図9の逆さの状態でなされてもよい。つまり、サスクロスメンバ28を逆さに配置し、その下側からクロスメンバ30、32間にステアリングギヤボックス60のハウジング部64を当接させ、ボルト留めがなされてもよい。この場合には、主クロスメンバ30の第1支持部72の第1取付面72aの上側に第1当接部66の第1当接面66aが当接し、副クロスメンバ32の第2支持部76の第2取付面76aの下側に第2当接部68の第2当接面68aが当接する。上述の図9に示す姿勢での取付の場合も、この逆さ姿勢での取付の場合にも、取付面72a、76aへ当接面66a、68aを当接させることで、ステアリングギヤボックス60が脱落しないで所望の取付姿勢に維持されるとよい。これを可能にするように取付面72a、76a又は当接面66a、68aの角度(例えば角度θ1)、形状等が設定されるとよい。なお、ボルト70、74の挿入方向は、図8及び図9に示す方向に限定されず、作業員による作業性などを考えて定められ得る。
また、支持部72、76がクロスメンバ30、32に容易に位置決めされて取り付けられるように、支持部72、76及びクロスメンバ30、32の少なくともいずれか一方は所定の位置決め構造(例えば嵌合構造)を有するように設計されてもよい。これにより、支持部72、76をクロスメンバ30、32に設けることで、支持部72、76の取付面72a、76aがそれぞれ上記面角度等を有するとよい。あるいは、支持部72、76は、クロスメンバ30、32に取り付けられる種々の取付部材(不図示)に一体的に、例えば鋳造により設けられていて、その取付部材をクロスメンバ30、32に種々の接合手段により固定することで、取付面72a、76aがそれぞれ上記面角度等を有してもよい。更に、支持部72、76の各々はプレート状部材であることに限定されず、種々の構成(形状等)を有することができる。例えば、支持部72、76のいずれか一方は(略車両前後方向に延びるとともに略鉛直方向に延びる仮想面での断面において)断面略三角形の形状を有するように構成され、そのいずれかの外面が上記取付面72a、76aとされてもよい。更に、支持部72、76はクロスメンバ30、32に直接的に設けられることに限定されず、種々の部材(例えば位置決め部材)がそれらの間に介在されてもよい。
また、このようなステアリングギヤボックス60の取付作業は、サスペンション装置10では、サスクロスメンバ28にショックアブソーバ46を介して上側ブラケットを接続した後でも容易に可能である。上述のごとく、サスペンション装置10は上記構成を備え、例えば、ロワアーム16がサスクロスメンバ28に揺動自在に取り付けられ、またショックアブソーバ46の端部46aが支軸周りに回動可能(揺動可能)であるからである。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することができる。
上記実施形態では、主クロスメンバ30から延出するように設けられた第1支持部72と、主クロスメンバに対して車両前後方向に離れた副クロスメンバ32から延出するように設けられた第2支持部76とに対してステアリングギヤボックス60が固定された。しかし、これらの支持部の全ては、車幅方向に延在する1つのクロスメンバ(フレーム部材)に対して設けられてもよい。また、支持部の数は2つより多くてもよい。更に、上記実施形態では2つの支持部は別々に構成されたが、2つ以上の支持部は別々に構成されても一体的にされてもよい。
なお、上記実施形態では、(ナット付き)ボルト70、74はそれぞれ支持部72、76及び当接部66、68の対応するボルト孔に単に挿入された。ボルト70、74の締結に関しては、ゴムブッシュ等が用いられてもよい。例えば、ボルト孔とボルト70、74との間に、ゴムブッシュを設け、制振効果を高めてもよい。
なお、本開示の技術の上記構成要素の各々は、(上記の如き材料で作製されることに限定されず)種々の材料から作製され得る。例えば、支持部44は鉄鋼材料で作製されることに限定されず、その他の材料、例えば非鉄金属材料や樹脂材料から作製されてもよい。また、支持部44は、ロワアームと異なる材料から作製されてもよい。
10 サスペンション装置
14 アッパーアーム
16 ロワアーム
18 ナックル
24 上側ブラケット
26 サイドメンバ
28 サスクロスメンバ
30 主クロスメンバ
32 副クロスメンバ
34 縦メンバ
36 下側ブラケット
40 リーフスプリング
46 ショックアブソーバ
47 ブッシュ部材
48 上ブッシュ
50 下ブッシュ
60 ステアリングギヤボックス
62 ピニオンシャフト
64 ハウジング部
66 第1当接部
68 第2当接部
72 第1支持部
72a 第1取付面
76 第2支持部
76a 第2取付面

Claims (2)

  1. ステアリングギヤボックスのハウジング部であって、第1当接部及び第2当接部を有する前記ハウジング部と、
    車両のサスペンション装置に設けられた第1クロスメンバに設けられており、前記第1当接部に当接可能な第1取付面を有する第1支持部と、
    前記サスペンション装置における前記第1クロスメンバよりも前記車両の前方に設けられた第2クロスメンバに設けられており、前記第2当接部に当接可能な第2取付面を有する第2支持部と、
    前記第1当接部が前記第1取付面に対して当接するとともに前記第2当接部が前記第2取付面に対して当接した状態で、前記第1当接部を前記第1支持部に固定するための第1固定手段と、
    前記第1当接部が前記第1取付面に対して当接するとともに前記第2当接部が前記第2取付面に対して当接した状態で、前記第2当接部を前記第2支持部に固定するための第2固定手段と
    を備え、
    前記第1クロスメンバ及び前記第2クロスメンバは前記車両の車幅方向に沿って長尺であり、
    前記第1支持部の前記第1取付面と前記第2支持部の前記第2取付面とがなす角度が、90°よりも大きく、110°よりも小さ
    前記ステアリングギヤボックスの軸線周りの方向において、前記第1当接部における前記第1取付面に当接可能な第1当接面が、前記第2当接部における前記第2取付面に当接可能な第2当接面が該第2当接部において位置する側と同じ側に前記第1当接部において位置するように、前記第1当接面と前記第2当接面とはそれぞれ形成されている、
    ステアリングギヤボックスの取付構造。
  2. 前記第1当接部が前記第1支持部に固定され、前記第2当接部が前記第2支持部に固定された状態で、前記第1支持部の前記第1取付面及び前記第2支持部の前記第2取付面の各々が前記ステアリングギヤボックスの軸線に略平行であるように、前記第1取付面及び前記第2取付面は形成されている、
    請求項1に記載のステアリングギヤボックスの取付構造。
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