JP2007090958A - サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サスペンションのレイアウト性を損なうことなくロアアームとスタビライザとが干渉する問題を解消し、なおかつ、サスペンションメンバに設けられた中間マウントへの車体側フレーム結合用の治具の装着の障害とならない構造のサスペンション装置を実現する。
【解決手段】 ロアアーム3と、サスペンションメンバ1と、スタビライザ7と、サスペンションメンバ1に設けられ、ロアアーム3と平面視でオーバラップする位置の中間マウント13を含む片側3点のマウントとを有し、ロアアーム23は、平面視でスタビライザ7とオーバラップする位置においてスタビライザ7が挿通可能となるように形成された開口部3aを有し、この開口部3aはさらに、中間マウント13を車体へ取り付けるための取付用開口として共用される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、サスペンション装置に関し、特に、ロアアームおよびスタビライザを備えるサスペンション装置に関する。
サスペンションの省スペース化は、自動車のコンパクト化を図る上で重要である。しかし、その際には部材同士の干渉を避けるための工夫が必要となる。
たとえば、特開2005−112213号公報(特許文献1)には、ロアアームとスタビライザバーとを含むサスペンションにおいて、少なくともフルリバウンド時に、スタビライザバーの少なくとも一部がロアアームに形成された凹部または貫通穴に収容されるようにした構造が開示されている。同文献には、このような凹部または貫通穴は、スタビライザバーを配設する目的でロアアームに形成される。また、設計上の強度を得る目的、軽量化の目的等で凹部や貫通穴が形成されることがあり、その凹部や貫通穴を利用して形成されるとの記載がある。
特開2005−112213号公報
ところで、乗用車等の自動車におけるサスペンションは多くの場合、車体側フレームに直接組み付けられるのではなく、サブフレームとしてのサスペンションメンバに組み付けられ、そのサスペンションメンバが車体側フレームの下部に結合される(サブフレーム方式)。サスペンションとボデーとの間にサスペンションメンバを介在させることによって高い剛性を確保することができ、かつ、サスペンションからの振動を効果的に遮断することもできる。また、サスペンションメンバを介在させることは、サスペンション搭載時の作業効率や組み付け精度の点でも有利である。
サスペンションメンバは一般に、全体としては略四角形の枠型形状をなし、その四隅付近(すなわち、左右片側2点)にマウントを設け車体側フレームの下部に結合される。組立工程において、サスペンションメンバの車体側フレームへの組み付けの際には、サスペンションメンバの各マウントの下側から、車体側フレーム結合用の治具が装着され、この治具を使用してマウンティングラバーの圧入やボルトの締め付けなどが行われる。
一方近年では、振動低減効果の向上をねらって、左右片側2点の中間部にもう一点ずつマウントを設け(中間マウント)、左右片側3点において車体側フレームと結合するようにしたものが増えている。この中間マウントは、サスペンションメンバの、ちょうどロアアームの上部にあたる位置(すなわち、平面視でロアアームとオーバラップする位置)に設けられることが多い。そのため、この中間マウントの下側に車体側フレーム結合用の治具を装着するためには、ロアアームが邪魔になる。そこで、従来より、ロアアームに車体側フレーム結合用の治具を貫通させるための開口を設け、組立工程において、その開口を通して組付治具を中間マウントに装着することが行われていた。
しかし、上述の特許文献1には、このようなサスペンションメンバの車体側フレームへの取付作業時に生じるロアアーム構造の課題の認識はまったくなく、したがって、片側3点のマウントを有するサスペンションメンバを採用した場合に、ロアアームに、中間マウントに係る車体側フレーム結合用の治具を貫通させるための開口が設けられることについての記載はない。
本発明の目的は、レイアウト性を損なうことなくロアアームとスタビライザとが干渉する問題を解消し、なおかつ、サスペンションメンバに設けられた中間マウントへの車体側フレーム結合用の治具の装着の障害とならない構造のサスペンション装置を実現することにある。
本発明の一側面は、車体に対して車輪を上下方向に揺動自在に支持するサスペンション装置に係り、前記車輪を回転自在に支持する車輪支持部材から車両内側で、かつ、後方に延びるロアアームと、前記ロアアームの車両内側を支持するとともに、車体に取り付けられるサスペンションメンバと、前記サスペンションメンバに前方に向かって上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに、車幅方向に延びる中央部と該中央部の両端部から前方に延びる端部とで平面視コ字状に形成され、かつ、該端部の少なくとも一部がバンプ時に前記ロアアーム上面より下方に位置するように設定されたスタビライザと、前記サスペンションメンバに設けられ、前記ロアアームと平面視でオーバラップする位置に設けられた中間マウントを含む片側3点のマウントとを有し、前記ロアアームは、平面視で前記スタビライザとオーバラップする位置において前記スタビライザが挿通可能となるように形成された開口部を有し、この開口部はさらに、前記中間マウントを車体へ取り付けるための取付用開口として共用されることを特徴とする。
この構成によれば、サスペンションメンバに片側3点のマウントを設けた場合において、ロアアームに設けられる開口部は、スタビライザが挿通可能に形成され、これによりロアアームとスタビライザとが干渉しなくなるだけでなく、この開口部が、中間マウントを車体へ取り付けるための取付用開口として共用されるので、このロアアームに中間マウントを車体に取り付けるための取付用開口を別途設ける必要がなく、ロアアームには1つの開口を形成するだけで済むため、ロアアームの剛性を容易に確保できるとともに、ロアアームの製造性をも高めることができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スタビライザは、前記取付用開口として利用される領域の少なくとも一部を挿通するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、取付用開口として利用される領域をスタビライザの挿通域としても利用でき、開口部の大型化によるロアアームの剛性低下を抑制することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記開口部は、前記ロアアームを略均等に2分するように形成されることが好ましい。
この構成によれば、ロアアームの軽量化および剛性を両立することができる。要するに、開口部はロアアームの端部に片寄って形成されるのではなく、ロアアームの中央部に形成される。こうすることで、ロアアームの軽量化および剛性を両立することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記ロアアームは、平面視で前記スタビライザの延び方向に沿って形成され、なおかつ、前記開口部が、前記ロアアームの延び方向に沿って形成されることが好ましい。
この構成によって、ロアアーム3の開口をロアアームの中央部に形成し易くなり、開口部はロアアームの端部に片寄って形成されにくくなるため、より確実にロアアームの軽量化および剛性を両立することが可能となる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スタビライザは、ステアリングラックと上下方向でほぼ同じ位置で、かつ、近接して設けられる構成であり、前記スタビライザは、平面視で前記開口部とオーバラップする位置では、前記ステアリングラックの下方を挿通するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、スタビライザとステアリングラックとを近接して配置することができ、エンジンルームのコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、サスペンションのレイアウト性を損なうことなくロアアームとスタビライザとが干渉する問題を解消することができ、なおかつ、サスペンションメンバに設けられた中間マウントへの車体側フレーム結合用の治具の装着の障害とならない構造のサスペンション装置が実現される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決手段として必須のものであるとは限らない。
図1は、本実施形態におけるサスペンション装置の平面図、図2は図1のサスペンション装置の側面図である。ここではサスペンション装置の一例としてダブルウィッシュボーン式のサスペンションを示すが、本発明はその他の方式、たとえば、ストラット式のサスペンションにも適用することができる。
1はサスペンションメンバ(サブフレーム)である。このサスペンションメンバ1は、平面から見て略コ字状に形成された前半部分の第1フレーム1aと、平面から見て略コ字状に形成された後半部分の第2フレーム1bとを有し、この第2フレーム1bの前端部に第1フレーム1aの後端部が挿入されて溶接されるなどの手段で接合されることにより、平面視で略ロ字状に形成されている。この閉領域内に、パワートレイン60が配置されることになる。
2,2は車体前後方向に延びる左右一対のボデーサイドフレーム、2aは上記左右一対のボデーサイドフレーム2,2に橋渡され、車幅方向に横断するクロスメンバである。サスペンションメンバ1は後述するような取付構造にてロアアームを連結した状態で、このボデーサイドフレーム2,2およびクロスメンバ2aに組み付けられる。具体的には、この組付けのために、サスペンションメンバ1の第1フレーム1aの前端部左右に前方マウント12,12が設けられ、第2フレーム1bの車体前後方向の中間部にブラケット16,16を介して中間マウント13,13が設けられ、同じく第2フレーム1bの後端部左右に後方マウント14,14が設けられている。すなわち、このサスペンションメンバ1は、左右片側3点、全6点のマウントを備えている。これらの各マウントには、振動を遮断するためのマウンティングラバーが設けられている。そして、前方マウント12,12および中間マウント13,13はボデーサイドフレーム2,2と接合され、後方マウント14,14はそれぞれクロスメンバ2aに接合される。このような片側3点のマウントを有する構造は、片側2点の方式に比べ、振動遮断効果に優れ、乗り心地を向上させることができるなどの利点がある。
3,3はロアアーム、4,4はアッパアームである。また、5,5はロアアーム3およびアッパアーム4を介して連結され、車輪を回転自在に支持する車輪支持部材、6,6は下端部がロアアーム3,3に支持されたコイルスプリングおよびオイルダンパを有する緩衝装置、7は左右の緩衝装置6,6を互いに連結するスタビライザである。このスタビライザ7の前方にはステアリングラック20が近接して配されており、タイロッド21を介して車輪支持部材5に(図3参照)に接続される。
8,8は、ロアアーム3,3をサスペンションメンバ1に取り付けるためのロアアーム取付ブラケットである。このロアアーム取付ブラケット8の車外方の一端部では、ラバーブッシュなどを介在させてロアアーム3を揺動自在に支持し、車内方の他端部はサスペンションメンバ1に挿入されるなどして固定される。
図3は、図1を車体の右斜め後方から見た構造斜視図である。ここではアッパアーム4や緩衝装置6の図示は省略されている。
スタビライザ7について詳述すると、車幅方向に延びるスタビライザ7の中央部7aはアッパプレート15によってサスペンションメンバ1に前方に向かって上下方向に揺動自在に支持されるとともに、この中央部7aの左右端から前方に延びるスタビライザ7の端部7bは例えばボールジョイントを介してロアアーム3に連結されており、平面視で略コ字状に形成されている。もっともスタビライザの端部7bの処理はこれに限るものではない。たとえば、スタビライザ7の端部7bを緩衝装置6に連結するようにしてもよい。いずれにせよ、このような構成により、スタビライザ7はアッパプレート15を支点として前方に向かって上下方向に揺動する。
このスタビライザ7は、コの字状に曲げられた棒鋼であり、その中央部7aを主にトーションバーとして使用するものである。具体的には、左右両輪が同時に上下する場合にはばね作用が生じないように取り付けられ、両輪のストロークに差が生じたときにトーションバーのねじれによってこのストローク差を小さくするようにばね作用を生じさせる働きをする。この働きを首尾良く実現させるように設計すると、スタビライザ7は基本的には、ステアリングラック20と上下方向においてほぼ同じ位置で、なおかつ、近接して設けられることになる。ただし、スタビライザ7はコの字形状のため、その端部7bの前端はステアリングラック20より前方に位置する一方、中央部7aはステアリングラック20よりも後方に位置することになる。つまり、スタビライザ7の端部7bとステアリングラック20もしくはタイロッド21とは交差する。ここで図3を参照するとよく分かるように、本実施形態におけるスタビライザ7は、ステアリングラック20もしくはタイロッド21の下方を挿通するように配される。このような三次元的に交差する構成により、スタビライザ7とステアリングラック20とを近接して配置することができ、エンジンルームのコンパクト化を図ることができる。
さて、図2、図3を参照すると分かるように、スタビライザ7の下方には、ロアアーム3が位置している。上述したとおり、スタビライザ7は、アッパプレート15を支点として揺動する一方、ロアアーム3は、ロアアーム取付ブラケット8を支点として揺動する。したがって、スタビライザ7とロアアーム3との上下方向における相対位置関係は車輪支持部材5の上下方向の移動に伴い変化する。そのため、設計によっては、スタビライザ7とロアアーム3とが干渉する可能性が高い。しかしながら、車両のコンパクト化のニーズを満たす観点からは、スタビライザ7とロアアーム3との上下方向の離間長を長くすることは困難な状況である。
そこで、本実施形態では、スタビライザ7の下方に位置するロアアーム3に、平面視でスタビライザ7とオーバラップする位置に、そのスタビライザ7が挿通可能となるような開口部3aが形成される。図6は図4のB−B要部断面を示している。また、図7は図4のC−C要部断面を示している。この図6及び図7に示されるように、スタビライザ7の端部7bは少なくともその一部がロアアーム3の上面より低い位置に位置して、ロアアーム3に形成された開口部3aの内部を挿通する状態で配設される。したがって、スタビライザ7とロアアーム3の揺動状態にかかわらず、両者が干渉することはない。これより、ロアアーム3との距離の制約を受けることなく、的確なスタビライザ7の配設設計を行うことができる。
スタビライザ7とロアアーム3との干渉防止の観点からは、開口部3aは、スタビライザ7がステアリングラック20の下方を通る部分にのみ設ければよいであろう。しかし本実施形態では、開口部3aはより大型のものとした。その理由は次のとおりである。
組立工程において、ボデーサイドフレーム2およびクロスメンバ2aへのサスペンションメンバ1の組み付けの際には前方マウント12,12、中間マウント13,13、後方マウント14,14のそれぞれの下部に組付治具が装着される。これらの組付治具をサスペンションメンバ1の各装着し、そのサスペンションメンバ1を上方に位置しているボデーサイドフレーム2およびクロスメンバ2aにセットする。そして、これらの組付治具を使用して、マウンティングラバーの圧入やボルトの締め付けなどが行われる。
ここで図3の中間マウント13に注目されたい。50が中間マウント13の下部に装着された組付治具である。さて、組付治具50を中間マウント13の下部に装着するためには、中間マウント13の下方に位置しているロアアーム3が障害になる。そのため従来より、ロアアーム3に組付治具50を貫通させるための開口51(図4参照)を設けることが必要であった。しかし、上述したようなスタビライザ挿通用の開口部3aと組付治具貫通用の開口51とを別々に設けることには取り立てて利点はなく、むしろ、ロアアーム3に2つの開口を設ける点で製造性の面では不利であり、かつ、ロアアーム3の剛性の確保も難しくなるといえる。そこで本実施形態では、スタビライザ挿通用の開口部3aを大型のものとし、この開口部3aを中間マウント13をボデーサイドフレーム2およびクロスメンバ2aに取り付けるための取付用開口として共用するようにしたのである。
このことを、図5を参照して説明する。図5は、図1のA−A要部断面図である。図示のように、中間マウント13は、サスペンションメンバ1に支持されるブラケット16によって固定されている。この中間マウント13の下方にはロアアーム3が位置しているため、上記のとおり、このロアアーム3には、中間マウント13直下方の領域を含んだ開口部3aが形成される。そして、組立工程においては、組付治具50がロアアーム3の下方から開口部3a(組付治具貫通用の開口51)を貫通して中間マウント13の下部に装着される。こうして、その上方に位置されているボデーサイドフレーム2の所定位置に当接されて、組み付け作業が行われる。
図4は、本実施形態におけるロアアーム3に設けられる開口部3aの例を示す図である。図示のように、開口部3aは平面視でスタビライザ7とオーバラップする位置に形成される。しかもこの開口部3aは、従来、組付治具50を貫通させるための開口51として利用されていた領域を含んでいる。このため、ロアアーム3には1つの開口3aを形成するだけで、スタビライザ7と干渉しないようになるだけでなく、組付治具50を貫通させることもでき、組立工程においてロアアーム3が障害になることがない。このようにロアアーム3に形成すべき開口は1つで済むため、ロアアーム3の製造性を高めることができる。
ところで、組付治具50を使用してサスペンションメンバ1のボデーサイドフレーム2、クロスメンバ2aへの組み付けを完了した後は、その組付治具50は抜き取られるものである。とすると、この組み付け完了後は、組付治具貫通用の開口51は用をなさなくなり、単なる空きスペースでしかなくなる。したがって、この組み付け完了後にスタビライザ7を配設する場合には、スタビライザ7はわざわざその空きスペースを避けて配設する必要はない。つまり、図4に示すように、組付治具貫通用の開口51として利用される領域の一部または全部を、スタビライザ7が挿通するように配設してもよい。このような構成にすれば、組付治具貫通用の開口51として利用される領域をスタビライザ7の挿通域としても利用でき、開口部3aの極度の大型化によるロアアーム3の剛性低下を抑制することができる。
また、スタビライザ7を組み付けた状態のサスペンションメンバ1をボデーサイドフレーム2、クロスメンバ2aへ組み付ける場合でも、組立工程時に、車輪及びロアアーム3が下方に下がることになるため、組立工程時に、スタビライザ7が組付治具貫通用の開口51と干渉することがなく、かつ、通常使用(車輪が着地した状態)時に、スタビライザ7が組付治具貫通用の開口51を単なる空きスペースとせずにスタビライザ7の挿通域として利用することが可能となるため、開口部3aの極度の大型化によるロアアーム3の剛性低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、図4の一点鎖線Aで示すように、開口部3aは、ロアアーム3を略均等に2分するように形成される。要するに、開口部3aはロアアーム3の端部に片寄って形成されるのではなく、ロアアーム3の中央部に形成される。こうすることで、ロアアーム3の軽量化および剛性を両立することができる。
さらに本実施形態では、ロアアーム3は、図4の一点鎖線Aで示される方向、すなわち、平面視でスタビライザ7の延び方向に沿って形成される。そして、開口部3aも、ロアアーム3の延び方向に沿って形成されている。こうすることによって、ロアアーム3の開口3aをロアアーム3の中央部に形成し易くなり、より確実にロアアーム3の軽量化および剛性を両立することが可能となる。
実施形態におけるサスペンション装置の平面図である。 実施形態におけるサスペンション装置の側面図である。 実施形態におけるサスペンション装置の要部を示す斜視図である。 実施形態におけるロアアームに設けられる開口部の例を示す図である。 図1のA−A要部断面図である。 図4のB−B要部断面図である。 図4のC−C要部断面図である。
符号の説明
1:サスペンションメンバ
1a:サスペンションメンバの第1フレーム
1b:サスペンションメンバの第2フレーム
2:ボデーサイドフレーム
2a:クロスメンバ
3:ロアアーム
3a:ロアアームの開口部
4:アッパアーム
5:車輪支持部材
6:緩衝装置
7:スタビライザ
7a:スタビライザの中央部
7b:スタビライザの端部
8:ロアアーム取付ブラケット
12:前方マウント
13:中間マウント
14:後方マウント
15:アッパプレート
16:ブラケット
20:ステアリングラック
21:タイロッド

Claims (5)

  1. 車体に対して車輪を上下方向に揺動自在に支持するサスペンション装置であって、
    前記車輪を回転自在に支持する車輪支持部材から車両内側で、かつ、後方に延びるロアアームと、
    前記ロアアームの車両内側を支持するとともに、車体に取り付けられるサスペンションメンバと、
    前記サスペンションメンバに前方に向かって上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに、車幅方向に延びる中央部と該中央部の両端部から前方に延びる端部とで平面視コ字状に形成され、かつ、該端部の少なくとも一部がバンプ時に前記ロアアーム上面より下方に位置するように設定されたスタビライザと、
    前記サスペンションメンバに設けられ、前記ロアアームと平面視でオーバラップする位置に設けられた中間マウントを含む片側3点のマウントと、
    を有し、
    前記ロアアームは、平面視で前記スタビライザとオーバラップする位置において前記スタビライザが挿通可能となるように形成された開口部を有し、この開口部はさらに、前記中間マウントを車体へ取り付けるための取付用開口として共用されることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記スタビライザは、前記取付用開口として利用される領域の少なくとも一部を挿通するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
  3. 前記開口部は、前記ロアアームを略均等に2分するように形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション装置。
  4. 前記ロアアームは、平面視で前記スタビライザの延び方向に沿って形成され、なおかつ、前記開口部が、前記ロアアームの延び方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のサスペンション装置。
  5. 前記スタビライザは、ステアリングラックと上下方向でほぼ同じ位置で、かつ、近接して設けられる構成であり、
    前記スタビライザは、平面視で前記開口部とオーバラップする位置では、前記ステアリングラックの下方を挿通するように構成されることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のサスペンション装置。
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