JP7117995B2 - 収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫機に関する。
特許文献1には、グレンタンクの後方に燃料タンクが備えられたコンバインが記載されている。
特開2012-90556号公報
コンバインの稼働時間を長くして給油の頻度を下げ、作業効率を高めるために、燃料タンクの容量を大きくすることが求められる。燃料タンクの容量を大きくする際、底面積を大きくしようとすると、機体フレームも大型化してしまうため好ましくない。また、特許文献1のコンバインでは、グレンタンクの後方に燃料タンクが配置されているが、機体フレームの大きさを保ったまま燃料タンクの底面積を大きくするには、グレンタンクを小さくする必要があり、そうすると穀物の貯留可能量が減少してしまう。
本発明の目的は、機体フレームの大型化や穀物の貯留可能量の減少を回避しつつ、大きな容量の燃料タンクを配設することが可能な収穫機を実現することにある。
本発明のコンバインは、機体フレームと、前記機体フレームに支持され、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記機体フレームに支持され、且つ、前記脱穀装置と機体左右方向に並んで配置され、前記脱穀装置により得られた穀粒を貯留する貯留部と、タンク本体と給油部とを有し、且つ、前記機体フレームに載置支持され、且つ、機体の後部において前記貯留部と前記脱穀装置との間に配置された燃料タンクと、前記貯留部の後方に配置され、前記燃料タンクへの給油時に給油用容器を載置可能な載置部と、を備え、前記燃料タンクは、機体上下方向において前記脱穀装置が備えるシーブケースの上端部よりも上側まで延び、且つ、機体前後方向において前記脱穀装置の後端部よりも後側まで延びる形状であり、前記貯留部に下窄まり形状の下窄まり部が備えられるとともに前記下窄まり部における前記燃料タンクに対向する側の壁面に前記貯留部の内側へ凹入する凹入部が備えられ、且つ、前記燃料タンクは、直方体形状に形成されるとともに前記燃料タンクにおける前記貯留部に対向する側の上角部が前記凹入部に入り込む状態で配置され、前記載置部の容器載置面は、前記タンク本体の上端部よりも下側に位置し、且つ、前記シーブケースの上端部よりも上側に位置することを特徴とする。
脱穀装置の揺動選別装置が備えるシーブケースは、扱胴の下方に配置される。シーブケースの下には、脱穀された穀粒を回収する回収部が設けられる。そうすると、シーブケースは脱穀装置において比較的高い位置に配置されることになる。上記の特徴構成によれば、燃料タンクがシーブケースの上端部よりも上側まで延びる形状であることにより、燃料タンクの上下方向の長さが大きくなり、底面積をさほど大きくしなくても燃料タンクの容量を大きくすることが可能となる。すなわち、機体フレームの大型化や穀物の貯留可能量の減少を回避しつつ、大きな容量の燃料タンクを配設することができる。
また、貯留部と脱穀装置との間の空間を有効に活用して、燃料タンクの前後方向の長さを大きくし、燃料タンクの容量を大きくすることができる。
載置部の位置が高すぎると、重たい給油用容器を載置部の上に置くことが困難になる上、落下による危険性も高まる。載置部の位置が低すぎると、給油用容器から燃料タンクへ燃料を移しにくくなり、作業能率が低下する。上記の特徴構成によれば、載置部の位置が適切な高さとなり、作業性と安全性を両立でき好ましい。
さらに、燃料タンクが凹入部に入り込む状態で配置されているので、貯留部の容積を確保しつつ、燃料タンクの上下方向の長さを大きくして、燃料タンクの容量を大きくすることができる。
本発明において、前記給油部は前記タンク本体の後端部から真上に延びていると好適である。
上記の特徴構成によれば、給油部がタンク本体部の後端部に設けられているので、作業者が機体よりも後側に立って給油作業を行いやすくなる。また給油部が真上に延びているので、給油用の管等を差し込みやすく好ましい。
本発明において、 前記貯留部の後端部に連結され、前記貯留部に貯留された穀粒を上昇搬送する穀粒排出装置を備え、前記貯留部は、前記穀粒排出装置の縦搬送筒が延びる方向に沿う軸心回りで揺動可能であり、前記燃料タンクは、前記貯留部の後端よりも後側へ突出する突出部を備え、前記載置部は、平面視で前記突出部と前記縦搬送筒との間に配置されていると好適である。
上記の特徴構成によれば、燃料タンクの突出部と縦搬送筒との間に載置部が配置されているので、燃料タンクの前後方向の長さを大きくして容量を確保できると共に、給油作業時の利便性が高められる。また、貯留部の後端部の後側のスペースを有効活用でき好ましい。
本発明において、前記貯留部は、貯留された穀粒を下方へ排出する排出口を備え、前記燃料タンクは、前記貯留部の後端よりも後側へ突出する突出部を備えると好適である。
上記の特徴構成によれば、排出口を備える、いわゆるホッパタイプの収穫機において、燃料タンクが貯留部の後端よりも後側へ突出する突出部を備えることにより、燃料タンクの前後方向の長さが大きくなり、燃料タンクの容量を大きくすることができる。
本発明において、平面視で前記貯留部から機体外側へ突出して設けられるステップ部と、を備え、前記ステップ部は、前記貯留部から後方へ突出するステップ突出部を備え、前記ステップ突出部と前記突出部との間に配置されたバランスウエイトを備えると好適である。
上記の特徴構成によれば、バランスウェイトがステップ部のステップ突出部と燃料タンクの突出部との間に配置されるので、貯留部の後方におけるスペース効率を向上させることができる。
本発明において、前記載置部は前記バランスウエイトの上方に位置すると好適である。
上記の特徴構成によれば、載置部がバランスウエイトの上方に位置するので、貯留部の後方におけるスペース効率を更に向上させることができる。
本発明において、前記燃料タンクの後方に設けられ、前記燃料タンクの転倒を抑制する転倒抑制部を備えると好適である。
燃料タンクの上下方向の高さを大きくすると、燃料タンクの重心位置が高くなり、転倒の可能性が大きくなる。上記の特徴構成によれば、転倒抑制部により燃料タンクの転倒を抑制することができる。また、燃料タンクの後方に転倒抑制部が配置されるので、後方からの燃料タンクへの接触が抑制され、燃料タンクの破損を抑制することができる。
本発明において、前記転倒抑制部は、前記機体フレームに立設された縦フレームと、前記縦フレームに支持されたタンク当接部とを備えると好適である。
上記の特徴構成によれば、簡易な構成により転倒抑制部を実現することができ好ましい。また、タンク当接部が縦フレームに支持されることにより、比較的高い位置にてタンク当接部がタンクに当接するので、燃料タンクの転倒を効果的に抑制することができる。
普通型コンバイン全体の右側面図である。 普通型コンバイン全体の平面図である。 機体フレーム上に設置されたグレンタンクや脱穀装置と燃料タンクとの位置関係を示す右側面図である。 機体フレーム上に設置されたグレンタンクや脱穀装置と燃料タンクとの位置関係を示す後面図である。 図4におけるV-V線断面での矢視図である。 グレンタンク及び穀粒排出装置の支持構造を示す後面視での部分拡大図である。 グレンタンクの左側面図及び後面図である。 グレンタンク及び穀粒排出装置の支持構造を示す分解斜視図である。 貯留ホッパーを備えた普通型コンバインの右側面図である。 貯留ホッパーを備えた普通型コンバインの平面図である。 機体フレーム上に設置された貯留ホッパーや脱穀装置と燃料タンクとの位置関係を示す後面図である。 燃料タンクの支持構造を示す左側面図である。 機体フレーム上に設置されたグレンタンクや脱穀装置と燃料タンクとの位置関係を示す後面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。各図面に示す[F]の方向が普通型コンバインの機体の「前側」、[B]の方向が機体の「後側」、[L]の方向が機体の「左側」、[R]の方向が機体の「右側」と定義して説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に収穫機の一例としての普通型コンバインが示されている。
この普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1で走行する自走機体Aを備えている。この自走機体Aに対して、その前部位置に運転部Bと、刈取前処理装置Cとが備えられている。そして自走機体Aの後部位置には、刈取前処理装置Cで刈り取られた穀稈が送り込まれる全稈投入型の脱穀装置Dと、脱穀装置Dから供給される穀粒を貯留するグレンタンクE(「貯留部」の一例)と、グレンタンクEに貯留された穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置Fとが備えられている。また、自走機体Aの後端部でグレンタンクEと脱穀装置Dとの間に相当する箇所の機体フレーム10上に燃料タンク40が備えられている。
〔運転部〕
運転部Bの運転座席2の下方位置には、機体フレーム10上に搭載されたエンジン3が配置され、自走機体Aの前部の中央位置にはエンジン3からの駆動力を左右のクローラ走行装置1に伝えるミッションケース4が、機体フレーム10の上下にわたって備えられている。このミッションケース4にはエンジン3からの駆動力を無段階に変速する無段変速装置(図示せず)が備えられると共に、左右のクローラ走行装置1に伝える駆動力の断続を行う操向クラッチ(図示せず)が内蔵されている。
前記運転部Bには、前記エンジン3の上方側を覆う箱状のエンジンカバー11が備えられ、エンジンカバー11の上面に運転座席2が備えられている。このエンジンカバー11の外側部には吸気ケース11Aが形成され、吸気ケース11Aの外面側には冷却風の吸気するため防塵網が張設された吸気部11Bが形成されている。
運転座席2の前方には操縦塔12が立設され、操縦塔12の上面側に、自走機体Aの操向制御を行う操作具と、刈取前処理装置Cの昇降制御を行う操作具とを兼ねる操作レバー13が、前後及び左右に揺動自在に設けられている。
図1及び図2に示すように、運転座席2の左側部には、操縦塔12の左横端部位置から後方側へ向けて延設されたサイドパネル14が設けられている。このサイドパネル14の前端部の上面14Aには、自走機体Aの走行速度を制御する変速操作具15として、主変速レバー15Aと副変速レバー15Bとが設けられている。
そして、サイドパネル14の上面14A側で、変速操作具15よりも後方側位置に、作業クラッチレバー16として、脱穀クラッチレバー16Aと刈取クラッチレバー16Bとが左右に並ぶ状態で設けてある。この脱穀クラッチレバー16Aと刈取クラッチレバー16Bとは、脱穀クラッチレバー16Aの前後揺動操作で脱穀装置Dにおける脱穀クラッチ(図示せず)を入り切り操作し、刈取クラッチレバー16Bの前後揺動操作で刈取前処理装置Cにおける刈取クラッチ(図示せず)の入り切り操作を行うように構成されている。 さらに、その脱穀クラッチレバー16Aと刈取クラッチレバー16Bとの後方側におけるサイドパネル14上に、排出クラッチレバー(図示せず)が設けられている。排出クラッチレバーは、エンジン3からの駆動力をグレンタンクEの底スクリュー21に対して断続する排出クラッチG(図1参照)の入り切り操作を行って、穀粒排出装置Fによる穀粒排出を可能にする状態と穀粒排出を停止する状態とに切換操作するための操作具である。
〔刈取処理装置〕
刈取前処理装置Cは、植立穀稈の穂先側を掻き込みリール5の回転作動により掻き起こし、その穀稈の株元をカッター6で切断するように構成されている。刈り取られた穀稈(刈取穀稈)は、横送りオーガ7によって横送りされてフィーダ8の入り口近くに寄せ集められる。その全稈がフィーダ8により後方送りされて脱穀装置Dに送り込まれるように構成されている。
また、刈取前処理装置Cは、フィーダ8の後端部側の横軸心(図外)周りで上下揺動自在に構成されている。フィーダ8の上下揺動は、機体フレーム10とフィーダ8の下部とにわたって設けられた油圧シリンダ等のアクチュエータ18によって行われる。このアクチュエータ18の作動による揺動量の設定により穀稈の刈高さの調節が可能に構成されている。
フィーダ8の前端部の上方位置に配備された掻き込みリール5は、後端部側の揺動支点(図示せず)回りで前側を上下揺動することにより、フィーダ8に対する掻き込み高さ位置を変更可能に構成されている。このように掻き込みリール5のフィーダ8に対する相対高さを変更することで、刈り高さを変えずに植立穀稈などの刈取対象作物に対する掻き込み高さを変更することができる。この掻き込みリール5の高さ位置の変更は、フィーダ8の上部との間に介装した油圧シリンダで構成されるリール昇降装置(図示せず)の伸縮作動によって行われる。リール昇降装置による昇降作動は、操作レバー13の握り部に設けた図示しない押しボタンスイッチ等の操作入力部からの指令によって行われる。
〔脱穀装置〕
脱穀装置Dは、扱室に供給された刈取穀稈の扱き処理を行うように自走機体Aの前後方向に沿う姿勢の軸心周りに駆動回転する軸流型の扱胴100、及び扱き処理によって得られた処理物から穀粒を揺動選別する揺動選別装置(図示せず)を備えている。揺動選別装置は、上面視で矩形状に形成された枠状のシーブケース110を備えている。シーブケース110は、偏心カム式の駆動部(図示せず)により揺動駆動される。
この揺動選別装置においては、選別された穀粒のうち、一番物は揚穀装置9によってグレンタンクEに供給し、二番物は二番還元装置19によって扱胴100が旋回する扱室(図示せず)に戻され、穀粒以外の藁屑等は、揺動選別装置の後部から自走機体Aの後方に落下放出される。
〔グレンタンク〕
グレンタンクEは、揚穀装置9から供給される穀粒を貯留するためのタンク本体20を備えている。
このタンク本体20は、自走機体Aへの収納姿勢で、機体前方側に向く前壁20aと、機体後方側に向く後壁20bと、機体内方側である左側方へ向く左横壁20cと、機体外方側である右側方へ向く右横壁20dとを備えて、ほぼ矩形箱状に形成されている。また、タンク本体20は、自走機体Aの後部位置の縦向き姿勢の上下軸心Y周りでの旋回により自走機体Aに収納される作業姿勢(図2において実線で示す姿勢)と、自走機体Aから横方向に張り出す点検姿勢(図2において仮想線で示される姿勢)とに、姿勢切換自在に支持されている。
このグレンタンクEの旋回中心となる前記上下軸心Yは、タンク本体20の後面側に設けた穀粒排出装置Fが備える縦搬送筒31の筒軸心と合致するように構成されている。
図1乃至図4に示すように、前記グレンタンクEは、タンク本体20に貯留した穀粒を後方に向けて送り出す底スクリュー21をタンク本体20の底部に備えている。
タンク本体20の底壁20Aの大部分は、タンク本体20が自走機体Aに収納された作業姿勢において、揚穀装置9から供給される穀粒がタンク本体20の左右方向での底部中央側へ集められるように、左右方向で中央側ほど低位となる先細り形状の傾斜面に形成されている。このような構造であるため、底スクリュー21は、タンク本体20の左右方向でのほぼ中央位置に配設されている。
底壁20Aの傾斜面は、底スクリュー21に向けて穀粒が自重で滑落し得る程度の傾斜角度に設定されている。このような傾斜面に形成された底壁20Aを備える部位が、グレンタンクEの下部で下窄まりの傾斜部に相当する。この傾斜部に後述する凹入部22が形成されている。
底スクリュー21は、そのスクリュー軸21Aの前端がタンク本体20の前壁20aよりも前側に突出されている。このスクリュー軸21Aの前端に対してエンジン3からの駆動力が伝達されるように、かつ伝動上手側に設けてある排出クラッチG(図1参照)を介して、エンジン3からの駆動力が断続可能であるように構成されている。
タンク本体20の後壁20bには、底スクリュー21から送られる穀粒を穀粒排出装置Fに送る排出用筒部23が後方向きに突出する状態で設けられている。排出用筒部23は、後端部が上向きに屈曲形成され、その上向きの端面に穀粒排出装置Fの縦搬送筒31の下端側が接続されている。
縦搬送筒31の内部に設けられた縦スクリュー軸31Aの下端部のベベルギヤ31Aaに対して、底スクリュー21のスクリュー軸21Aの後端部に備えたベベルギヤ21Aaを噛合させて動力を伝達するように構成されている。これによって、底スクリュー21から穀粒排出装置Fの縦搬送筒31側へ穀粒が搬出される状態となる。
〔穀粒排出装置〕
穀粒排出装置Fは、上向きに立設された直管状の縦搬送筒31と、その縦搬送筒31の上端部に接続された横搬送筒32とを備えて構成されている。横搬送筒32は、縦搬送筒31とともに前記上下軸心Y回りで左右揺動可能に、かつ、水平横軸心X回りで起伏揺動可能に構成されている。
縦搬送筒31は、内部に前記縦スクリュー軸31Aを内装していて、底スクリュー21の後端部から送り出される穀粒を上昇搬送する上向きの縦搬送経路を構成している。縦搬送筒31の上端部に接続された横搬送筒32は、内部に横スクリュー軸32Aを内装していて、縦搬送筒31の上端部から受け継いだ穀粒を、水平方向などの機体外方側へ向けて搬送する横向きの横搬送経路を構成している。
穀粒排出装置Fは、その縦搬送筒31が、グレンタンクEの排出用筒部23に対して、縦搬送筒31の筒軸心に沿う上下軸心Y回りで旋回可能に接続されている。そして、縦搬送筒31の上下軸心Y回りでの旋回作動は、旋回駆動機構30によって行われる。
旋回駆動機構30は、図3乃至図6に示すように、縦搬送筒31の下端部外周に備えた旋回用ギヤ部31aと、その旋回用ギヤ部31aに噛合するピニオンギヤ33a、及びピニオンギヤ33aを駆動する電動モータ33等を備えて構成されている。
前記電動モータ33は、機体フレーム10から立設された支持フレーム50に、駆動支持部54を介して支持されており、その電動モータ33の出力軸に備えたピニオンギヤ33aが前記旋回用ギヤ部31aに噛合するように組み付けられている。これにより、電動モータ33の正転もしくは逆転にともなって、穀粒排出装置Fの横搬送筒32が、上下軸心Yまわりで時計回り、もしくは反時計回りに旋回作動可能に構成されている。
また、横搬送筒32の水平横軸心X回りでの起伏揺動は、縦搬送筒31の上部との間にわたって設けられた油圧シリンダ34の伸縮作動によって行われるように構成されている。
〔燃料タンク〕
図2乃至図6に示すように、燃料タンク40は、自走機体Aの後端部の機体フレーム10上で、グレンタンクEと脱穀装置Dとの間に配置されている。燃料タンク40は、タンク本体41と、給油部42とを備えている。タンク本体41は、取付バンド43によって機体フレーム10に固定されている。給油部42は円筒形状であって、タンク本体41の後端部に設けられており、タンク本体41の上面41cから真上に延びている。給油部42の中心軸42aは、図5に示されるように脱穀装置Dの後端部よりも後側に位置しており、図4に示されるようにグレンタンクEの左横壁20cよりも右側に位置している。
タンク本体41は、略直方体形状である。タンク本体41の機体左右方向の幅は、機体前後方向の長さ及び高さよりも小さく、機体前後方向の長さの半分及び高さの半分よりも小さい。
タンク本体41は、図1に示されるように、二番還元装置19よりも後側に位置する。タンク本体41の前面41aは、脱穀装置Dの二番還元装置19の後端近くに位置する。つまり、タンク本体41の前端部は、前後方向では、脱穀装置Dの二番還元装置19の後端近くに前端部が位置している。
タンク本体41の後面41bは、図2に示されるように、脱穀装置Dが備える扱胴100の後端部よりも後側に位置し、図2、図5に示されるように、脱穀装置Dの後端部よりも後側に位置し、グレンタンクEの後壁20bよりも後側に位置し、機体フレーム10の後端部よりも後側に位置する。つまり、タンク本体41は、脱穀装置Dが備える扱胴100の後端部よりも後側まで延び、脱穀装置Dの後端部よりも後側まで延び、グレンタンクEの後壁20bよりも後側まで延び、機体フレーム10の後端部よりも後側まで延びている。
タンク本体41の上面41cは、図4に示されるように、脱穀装置Dが備えるシーブケース110の上端部よりも上側に位置し、図4、図6に示されるように、載置部60(後述)の上面61aよりも上側に位置し、旋回駆動機構30の電動モータ33の上端部よりも上側に位置する。つまり、タンク本体41は、脱穀装置Dが備えるシーブケース110の上端部よりも上側まで延び、載置部60(後述)の上面61aよりも上側まで延び、旋回駆動機構30の電動モータ33の上端部よりも上側まで延びている。
〔グレンタンクの凹入部構造〕
グレンタンクEの凹入部22は、図4乃至図7に示されるように形成されている。
図4に示されるように、グレンタンクEのタンク本体20は、下窄まり形状の下窄まり部20fを備えている。そして、下窄まり部20fにおける燃料タンク40に対向する側の底壁20Aの下部に、グレンタンクEの内側へ凹入する凹入部22が設けられている。
図7にはグレンタンクEのタンク本体41が示されており、左側にタンク本体41の左側面図が示され、右側にタンク本体41の後面図が示されている。タンク本体41の上端及び下端と、凹入部22の上端及び下端について、左側面図と後面図とが一点鎖線で結ばれている。図7に示されるように、この凹入部22の前後方向の長さは、タンク本体20の前後方向長さの1/3程度である。そして凹入部22は、上下方向では、下窄まりの傾斜部に相当する底壁20Aの上下方向での中間部位置から、底壁20Aの上端縁よりも少し上方側に至る範囲にわたって形成されている。
つまり、凹入部22は、タンク本体20の左側の底壁20Aと、その少し上方箇所の左横壁20cとにわたって形成されている。凹入部22は、その前端部に位置する凹入前壁22aと、その後方側に位置する凹入斜壁22b及び凹入横壁22cとの三壁面によって、前側と上側及び右横側が囲まれ、後側と左横側及び下側が開放された凹入部分となっている。
凹入前壁22aは、タンク本体20の左側の底壁20Aと、その少し上方箇所の左横壁20cとに交差する状態で連なり、タンク本体20の内方側へ凹入した部分に凹入斜壁22b及び凹入横壁22cの前端側が連なる。
凹入斜壁22bは、前端側が凹入前壁22aに連なるとともに、後端側がタンク本体20の後壁20bに連なり、さらに上端側が左横壁20cに連なり、下端側が凹入横壁22cに連なる状態で設けられている。
凹入横壁22cは、前端側が凹入前壁22aに連なるとともに、後端側がタンク本体20の後壁20bに連なり、さらに上端側が凹入斜壁22bの下縁に連なり、下端側が左側の底壁20Aに連なる状態で設けられている。
図3乃至図6に示すように、凹入部22の上端部は燃料タンク40の上面41cよりも高い位置にある。したがって、燃料タンク40は、その上端部が凹入部22に入り込む状態で配置されている。
凹入斜壁22bの傾斜角度は、底壁20Aの傾斜角度と同程度に設定され、かつ、タンク本体20の内側の面に接する穀粒が自重で滑落し得る程度の傾斜角度に設定されている。凹入横壁22cはタンク本体20の左横壁20cとほぼ平行な鉛直線に沿う面に形成されている。
〔支持構造〕
グレンタンクE及び穀粒排出装置Fを支持するための支持構造について説明する。
図3乃至図6、及び図8に示すように、支持構造は機体フレーム10に立設された支持フレーム50を備えている。
この支持フレーム50は、角筒材によって矩形柱状に形成された縦柱状部51と、下端側に備えた機体フレーム10への取付座板52と、縦柱状部51の上端部に設けられた穀粒排出装置連結部53及び脱穀連結部56と、縦柱状部51の上下方向での中途位置に設けられた駆動支持部54とを備えている。このように構成された支持フレーム50は、下端の取付座板52を機体フレーム10にボルト連結することによって、縦柱状部51が起立姿勢で機体フレーム10に固定される。
縦柱状部51の上端部では、図4に示すように、縦柱状部51の上端部近くの左側に、脱穀装置Dに対する連結用の横向きフレーム55がボルト連結され、縦柱状部51の上端部が横向きフレーム55を介して脱穀装置Dと一体的に固定されている。
また、縦柱状部51の上端部近くの右側では、穀粒排出装置連結部53を介して穀粒排出装置Fが支持されている。穀粒排出装置連結部53は、図3,4及び図8に示すように、縦柱状部51の右側から後方側に向けて延出された状態で溶接固定された第1取付片53Aと、その第1取付片53Aに対して右側に対向し、第1取付片53Aとの間に縦搬送筒31を挟み込む第2取付片53Bとを備えている。
縦柱状部51の中途位置に設けられた駆動支持部54は、次のように構成されている。 すなわち、図6及び図8に示すように、縦柱状部51の中途位置に水平方向横向きに取付ブラケット54Aが延出され、この取付ブラケット54Aに旋回駆動機構30の搭載台54Bがボルト連結されている。この搭載台54Bに対して、旋回駆動機構30を構成する電動モータ33、及び縦搬送筒31の旋回用ギヤ部31aに噛合するピニオンギヤ33aが取り付けられている。
したがって、電動モータ33のピニオンギヤ33aが縦搬送筒31の旋回用ギヤ部31aに噛合するように、搭載台54Bに対して旋回駆動機構30を組み付けることにより、電動モータ33の駆動によって穀粒排出装置Fを上下軸心Yまわりで旋回駆動し得る状態に配備することができる。
〔載置部、サイドカバー体〕
縦柱状部51の中途位置には、図3乃至図6、及び図8に示すように、駆動支持部54よりも上方位置に、載置部60が取り付けられている。この載置部60は、図3に示されるように、燃料タンク40への給油時に給油用容器120を載置可能に構成されている。
載置部60は、平板状の部材であって、穀粒排出装置Fの外周部から燃料タンク40の側(左側)へ張り出すと共に、穀粒排出装置Fの外周部から後方へ張り出している。図4、図5に示されるように、載置部60における左側部分は、旋回駆動機構30を上から覆っている。図5に示されるように、載置部60における右側部分は、穀粒排出装置Fの縦搬送筒31に対して左側まで延びている。載置部60は、穀粒排出装置Fの縦搬送筒31の外周面のうちの後側部分を後方から覆う弧状部60aを備えている。
図4に示されるように、載置部60は、燃料タンク40のタンク本体41の上端部(上面41c)よりも下側に位置し、且つ、燃料タンク40のタンク本体41の上下中央部よりも上側に位置する。また載置部60は、脱穀装置Dのシーブケース110の上端部よりも上側に位置する。
図5に示されるように、燃料タンク40は、グレンタンクEの後端よりも後側へ突出する突出部41dを備えている。そして載置部60は、平面視で燃料タンク40の突出部41dと縦搬送筒31との間に配置されている
載置部60の下面に、サイドカバー体35が接続されている。サイドカバー体35は、板状の部材を折り曲げて形成されている。載置部60とサイドカバー体35とは、溶接により接続されて、一体の部材となっている。載置部60は、サイドカバー体35の上端部に支持されている。
図5、図8に示されるように、サイドカバー体35の上端部の形状は、載置部60の外周部の形状と一致している。すなわち、載置部60は、サイドカバー体35の上端部の形状に沿った形状である。
図5に示されるように、サイドカバー体35は、穀粒排出装置Fの縦搬送筒31を後ろから覆い、且つ、後ろ斜め右から覆っている。サイドカバー体35は、旋回駆動機構30を後ろから覆い、且つ、後ろ斜め左から覆い、且つ、左から覆っている。
一体の部材である載置部60及びサイドカバー体35は、以下述べる構成により支持フレーム50に支持されている。図8に示されるように、支持フレーム50の中間部における駆動支持部54と脱穀連結部56との間に、ステー57が溶接固定されている。図6、図8に示されるように、載置部60は、支持フレーム50から突出するステー57に下方から支持されている。載置部60は、ボルトによってステー57に対して着脱可能な状態で取り付けられている。
図8に示されるように、支持フレーム50の中間部における駆動支持部54とステー57との間に、取付ブラケット59が溶接固定されている。図6、図8に示されるように、サイドカバー体35は、ボルトによって取付ブラケット59に対して着脱可能な状態で取り付けられている。
図8に示されるように、駆動支持部54は、その後端部にステー54Cを備えている。図5に示されるように、サイドカバー体35は、ボルトによってステー54Cに対して着脱可能な状態で取り付けられている。すなわち、サイドカバー体35の下端部が、駆動支持部54のステー54Cに支持されている。
以上述べたとおり、載置部60及びサイドカバー体35は、支持フレーム50に対してボルトにより着脱可能な状態で取り付けられている。
サイドカバー体35の右横側方の端部は、穀粒排出装置Fの縦搬送筒31が存在する箇所の右横外方側に位置し、右端側が開放された状態となっている。このサイドカバー体35の右端側の開放箇所に対して、その右端側を覆うように、グレンタンクEの後壁20bから後方側へ向けて遮蔽体38が突出形成されている。
この遮蔽体38は、上下方向長さがサイドカバー体35の上下方向長さよりも少し短く形成され、載置部60よりも下側に位置している。そして、図5に示されるように、グレンタンクEが作業姿勢に位置している状態では、縦搬送筒31が存在する箇所の右横外方側でサイドカバー体35の右端側の開放箇所を覆うように配設されている。
そして、グレンタンクEが上下軸心Yまわりで前端側を横外方に向けた点検姿勢に姿勢切換された状態では、遮蔽体38が縦搬送筒31の外周とサイドカバー体35の内側との間で、載置部60の下側に潜り込む状態に姿勢変更される。したがって、グレンタンクEの姿勢変更にかかわらず、遮蔽体38がサイドカバー体35とともに旋回駆動機構30の周辺を覆う状態に位置する。
〔他の実施形態〕
〔1〕以下、本発明をホッパタイプの普通型コンバインに適用した例を図9-11を参照しながら説明する。以下の説明では、上記の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図9-11に記載された普通型コンバインは、グレンタンクEに代えて、貯留ホッパーH(「貯留部」の一例)を備えている。脱穀装置Dの揺動選別装置(図示せず)において選別された穀粒のうちの一番物が、揚穀装置9によって貯留ホッパーHに供給される。貯留ホッパーHは、矩形箱状部81と、流下案内部82と、排出口84とを備えている。貯留ホッパーHの下方には、貯留ホッパーHから排出される穀粒を回収する回収空間85が設けられている。貯留ホッパーHは、ホッパー支持フレーム86に支持されている。
矩形箱状部81は、無底の箱状の部材であって、内部に略直方体形状の貯留空間を備えている。流下案内部82は、3つの下窄まり状の漏斗部83を備えている。矩形箱状部81の下端開口部と、流下案内部82の上端開口部とが接続されて、矩形箱状部81の内部と流下案内部82の内部とが連なる状態で空間が形成されている。すなわち、矩形箱状部81の内部空間と流下案内部82の内部空間により、穀粒を貯留する貯留空間が形成されている。3つの漏斗部83の下端部には、穀粒を下方に排出可能な排出口84が形成されている。
回収空間85には、貯留ホッパーHの排出口84から排出される穀粒を収容するための穀粒収容袋を縦姿勢で保持する袋保持部85aが備えられている。貯留ホッパーHよりも下側に、穀粒を収容するための穀粒収容袋を受止め支持するための袋載置台85bが備えられている。貯留ホッパーHと袋載置台85bとの間の作業空間としての回収空間85において、穀粒収容袋が配置され、排出口84から流下する穀粒が袋詰めにされる。
袋載置台85bよりも右側に、穀粒回収作業を行う補助作業者が乗ることができるステップ部89が備えられている。ステップ部89は、図10に示されるように、平面視で貯留ホッパーHから機体外側へ突出して設けられる。このステップ部89は、機体内方側(左側)端部の前後揺動軸芯Z周りで揺動自在に機体フレーム10に支持され、機体横外方に張り出した作業姿勢と、機体内方側に引退する格納姿勢とに揺動姿勢変更可能なように構成されている。
ステップ部89の後端部は、図10に示されるように、後部右縦フレーム86a及び後部左縦フレーム86bよりも機体後側に位置し、貯留ホッパーHの後端部よりも機体後側に位置する。すなわち、ステップ部89は、貯留ホッパーHから後方へ突出するステップ突出部89aを備えている。
貯留ホッパーHよりも上側に、作業領域の上方側を覆う日除け部材としての補助キャノピー87が備えられている。補助キャノピー87は、ステップ部89に乗って作業する補助作業者に対する日差しを遮ることができる。
補助キャノピー87は、貯留ホッパーHの上部のうち右側の外側部分に、使用状態と格納状態とにわたり揺動可能に支持されている。説明を加えると、図11に示されるように、補助キャノピー87は、貯留ホッパーHの天板の右上部に取り付けられた一対の支点ブラケット88を介して、天板よりも高い位置にある揺動軸芯X周りで揺動可能に支持されている。
ホッパー支持フレーム86は、貯留ホッパーHの前端部及び後端部に対応する位置において機体フレーム10から立設された複数の縦フレームと、複数の縦フレームの上端部同士に亘って連結された複数の横フレームとを備えている。
本実施形態では、燃料タンク40への給油時に給油用容器120を載置可能な載置部60は、図9-11に示されるように、丸棒状の部材を上面視で略長方形状に曲げて形成されている。載置部60は、ホッパー支持フレーム86の縦フレームのうちの、後部右縦フレーム86aと後部左縦フレーム86bに支持されている。載置部60は、後部右縦フレーム86a及び後部左縦フレーム86bから後方に延びている。載置部60は、載置部60は、貯留ホッパーHの後方に配置されている。図11に示されるように、載置部60の容器載置面は、燃料タンク40のタンク本体41の上端部よりも下側に位置し、且つ、脱穀装置Dのシーブケース110の上端部よりも上側に位置する。
ステップ部89に載置して穀粒回収作業を行う補助作業者を保護するためのガード部90と、穀粒回収作業を行う補助作業者が握り操作可能な手摺91とが備えられている。
ガード部90はU字状の部材であって、両端部がホッパー支持フレーム86の横フレームに支持されている。ガード部90は、使用状態と格納状態とに亘って上下揺動可能なように構成されている。ガード部90の使用状態とは、ガード部90が貯留ホッパーHよりも機体横方向外側へ張り出して作業者の身体を受け止め可能な状態である。ガード部90の格納状態とは、ガード部90が機体横方向内側へ引退して貯留ホッパーHの天板に接近する状態である。
手摺91は棒状の部材であって、両端部がホッパー支持フレーム86の横フレームに支持されている。
機体の前後方向の重量バランスを調整するためのバランスウエイト92が備えられている。バランスウエイト92は、機体フレーム10の後端部において、燃料タンク40の突出部41dと、ステップ部89のステップ突出部89aとの間に配置されている。なおステップ突出部89aは、燃料タンク40における貯留ホッパーHの後端よりも後側へ突出する部位である。図11に示されるように、バランスウエイト92の下端部は、燃料タンク40の下端部よりも下側に位置している。載置部60は、バランスウエイト92の上方に位置している。
〔2〕燃料タンク40、及び燃料タンク40の支持構造の別の実施形態について、図10-11を参照しながら説明する。燃料タンク40は、上仕切り板93と、下仕切り板94と、燃料ゲージ95と、燃料センサ96とを備えている。
上仕切り板93及び下仕切り板94は、燃料タンク40のタンク本体41の内部において前後方向の中間部に配置され、タンク本体41の内部空間を仕切る板状の部材である。上仕切り板93は、タンク本体41の上壁から下方へ延び、タンク本体41の上下方向の中央付近まで延びている。下仕切り板94は、タンク本体41の下壁から上方へ延び、タンク本体41の上下方向の中央付近まで延びている。下仕切り板94の上端は、上仕切り板93の下端よりも上側に位置している。タンク本体41の内部に上仕切り板93及び下仕切り板94が配置されることにより、タンク本体41が揺動した際の、燃料の液面の揺れを小さく抑制することができる。
燃料ゲージ95は、タンク本体41の後面41bの上端部に配置されている。燃料ゲージ95は、タンク本体41の内部に通じる上管95a及び下管95bと、上管95aと下管95bとの間に配置された透明管95cとを備えている。燃料タンク40への給油時、燃料の液面が上昇して下管95bの高さに達すると、下管95bに燃料が流入する。そして燃料の液面が透明管95cの高さに達すると、燃料の液面が視認できる。燃料タンク40が燃料ゲージ95を備えることにより、燃料タンク40への給油時に、燃料が満量近くになったことを目視により確認することができる。
燃料センサ96は、燃料の液面の昇降に伴って昇降するフロートの位置を検出することにより、燃料タンク40に貯留された燃料の量を検出するセンサである。燃料センサ96は、タンク本体41の前後方向の中間部において、上仕切り板93と下仕切り板94の前後方向の中間に配置されている。燃料センサ96の保護のために、上仕切り板93と下仕切り板94との間隔は可及的小さく設定されている。燃料センサ96の出力は、燃料タンク40への給油の際、燃料が満量近くになったことを報知するために用いられる。詳しくは、制御部(図示なし)は、エンジンキーをONした状態で燃料センサ96からの出力信号を受信し、出力信号が示す液面の位置が上昇して満量位置(例えば、燃料がタンク容量の90%の量となる位置)に達したときに、作業者への報知(例えば、警報音を発生させる)を行う。
燃料タンク40のタンク本体41は、図12に示されるように、取付バンド43によって機体フレーム10に固定されている。取付バンド43の機体右側の端部は、機体フレーム10に設けられたステー10aにボルトで固定されている。取付バンド43の機体左側の端部には、ネジ棒43aが取り付けられている。そして、ネジ棒43aが機体フレーム10に設けられたステー10bの穴に差し込まれ、2つのナットによりステー10bに対して位置調整可能な状態で取り付けられている。ネジ棒43aは、取付バンド43の左側の面に直接取り付けられている。従って、ネジ棒43aの中心軸と、取付バンド43の表面との距離は比較的小さい。そのため、ネジ棒43aと取付バンド43との間に生じるモーメントが小さくなり、ネジ棒43aと取付バンド43との間の固定部位の破損が抑制される。
燃料タンク40の転倒を抑制する転倒抑制部97が備えられている。転倒抑制部97は、燃料タンク40の後方に、燃料タンク40のタンク本体41の後端部に接触する状態で配置されている。転倒抑制部97は、縦フレーム98と、タンク当接部99とを備えている。縦フレーム98は、断面がコの字状の部材であって、上下方向に延びる姿勢にて、機体フレーム10に立設されている。タンク当接部99は、左右方向に延びる姿勢にて、縦フレーム98に支持されている。タンク当接部99の左右の端部は、燃料タンク40の外側にて前方に折り曲げられている。タンク当接部99の左右の端部には、燃料タンク40のタンク本体41の表面と隙間を設けた状態で、クッション部材(図示なし)が設けられている。
以上のように構成された転倒抑制部97により、燃料タンク40が機体左右方向に揺動したとき、燃料タンク40がタンク当接部99のクッション部材と当接して、転倒抑制部97が燃料タンク40を支持することにより、燃料タンク40の左右方向への転倒が抑制される。また、燃料タンク40が機体前後方向に揺動したときも、燃料タンク40がタンク当接部99の前面と当接して、転倒抑制部97が燃料タンク40を支持することにより、燃料タンク40の前後方向への転倒が抑制される。
また、転倒抑制部97が燃料タンク40の後方に設けられることにより、後方からの燃料タンク40への接触が抑制され、燃料タンク40の破損を抑制することができる。
以上、転倒抑制部95をグレンタンクEを備えた普通型コンバインに適用した例(図13)について説明したが、転倒抑制部95は、図11に示されるように、ホッパタイプの普通型コンバインに適用することも可能である。
〔3〕上記実施形態では、載置部60とサイドカバー体35とが溶接により接続されている例が説明されたが、載置部60とサイドカバー体35とがボルト等により着脱可能な状態で接続されていてもよい。
〔4〕燃料タンク40及び載置部60の形状及び支持構造は、上記実施形態で説明した例に限定されない。
本発明は、走行しながら植立する作物を収穫する収穫機に適用可能であり、普通型コンバインの他、自脱型コンバイン等にも適用できる。
10 :機体フレーム
20f :下窄まり部
22 :凹入部
31 :縦搬送筒
40 :燃料タンク
41 :タンク本体
41d :突出部
42 :給油部
60 :載置部
84 :排出口
89 :ステップ部
89a :ステップ突出部
92 :バランスウエイト
97 :転倒抑制部
98 :縦フレーム
99 :タンク当接部
100 :扱胴
110 :シーブケース
120 :給油用容器
D :脱穀装置
E :グレンタンク(貯留部)
F :穀粒排出装置
H :貯留ホッパー(貯留部)

Claims (8)

  1. 機体フレームと、
    前記機体フレームに支持され、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記機体フレームに支持され、且つ、前記脱穀装置と機体左右方向に並んで配置され、前記脱穀装置により得られた穀粒を貯留する貯留部と、
    タンク本体と給油部とを有し、且つ、前記機体フレームに載置支持され、且つ、機体の後部において前記貯留部と前記脱穀装置との間に配置された燃料タンクと、
    前記貯留部の後方に配置され、前記燃料タンクへの給油時に給油用容器を載置可能な載置部と、を備え、
    前記燃料タンクは、機体上下方向において前記脱穀装置が備えるシーブケースの上端部よりも上側まで延び、且つ、機体前後方向において前記脱穀装置の後端部よりも後側まで延びる形状であり、
    前記貯留部に下窄まり形状の下窄まり部が備えられるとともに前記下窄まり部における前記燃料タンクに対向する側の壁面に前記貯留部の内側へ凹入する凹入部が備えられ、且つ、前記燃料タンクは、直方体形状に形成されるとともに前記燃料タンクにおける前記貯留部に対向する側の上角部が前記凹入部に入り込む状態で配置され、
    前記載置部の容器載置面は、前記タンク本体の上端部よりも下側に位置し、且つ、前記シーブケースの上端部よりも上側に位置する収穫機。
  2. 前記給油部は前記タンク本体の後端部から真上に延びている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記貯留部の後端部に連結され、前記貯留部に貯留された穀粒を上昇搬送する穀粒排出装置を備え、
    前記貯留部は、前記穀粒排出装置の縦搬送筒が延びる方向に沿う軸心回りで揺動可能であり、
    前記燃料タンクは、前記貯留部の後端よりも後側へ突出する突出部を備え、
    前記載置部は、平面視で前記突出部と前記縦搬送筒との間に配置されている請求項1または2に記載の収穫機。
  4. 前記貯留部は、貯留された穀粒を下方へ排出する排出口を備え、
    前記燃料タンクは、前記貯留部の後端よりも後側へ突出する突出部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の収穫機。
  5. 面視で前記貯留部から機体外側へ突出して設けられるステップ部と、を備え、
    前記ステップ部は、前記貯留部から後方へ突出するステップ突出部を備え、
    前記ステップ突出部と前記突出部との間に配置されたバランスウエイトを備える請求項に記載の収穫機。
  6. 前記載置部は前記バランスウエイトの上方に位置する請求項に記載の収穫機。
  7. 前記燃料タンクの後方に設けられ、前記燃料タンクの転倒を抑制する転倒抑制部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の収穫機。
  8. 前記転倒抑制部は、前記機体フレームに立設された縦フレームと、前記縦フレームに支持されたタンク当接部とを備える請求項に記載の収穫機。
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