JP2005000059A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2005000059A
JP2005000059A JP2003166346A JP2003166346A JP2005000059A JP 2005000059 A JP2005000059 A JP 2005000059A JP 2003166346 A JP2003166346 A JP 2003166346A JP 2003166346 A JP2003166346 A JP 2003166346A JP 2005000059 A JP2005000059 A JP 2005000059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
threshing device
tank
threshing
combine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003166346A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2003166346A priority Critical patent/JP2005000059A/ja
Publication of JP2005000059A publication Critical patent/JP2005000059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

【課題】穀粒の排出操作性の向上と作業者の取り扱い性を損なわずに、機体全体をよりコンパクトにし、しかも従来通りの穀粒貯留量を維持できるコンバインを提供すること。
【解決手段】脱穀装置15の側方部分と上方に張り出したオーバーハング部を設けたグレンタンク30と穀粒排出用オーガ18、19を備え、横オーガ19部分はグレンタンク30の進行方向右側に略前後方向に沿う方向に配置し、グレンタンク30の脱穀装置15へのオーバーハング部の傾斜壁面を穀粒が流れ落ちる安息角にし、該オーバーハング部を脱穀装置15の扱胴22のギアボックス24などで支持する支持フレーム47を設けたコンバイン。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グレンタンクに特徴のあるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインは、走行フレームの上部にエンジンを搭載し、走行フレームの下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行部を配設し、走行フレームの前方側に刈取装置と供給搬送装置が設けられている。刈取装置には、植立穀稈を分草する分草具と、植立穀稈を引き起こす引起しケースと、植立穀稈を刈り取る刈刃と該刈刃により刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する供給搬送装置が設けられ、該供給搬送装置からフィードチェーンに穀稈を引き継いで、脱穀装置に供給し脱穀、選別を行っている。刈取装置は、穀稈を所定の位置で刈取するために、刈取装置支持フレームと共に上下動する構成である。
【0003】
走行フレームの上部には、刈取装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェーンを有する脱穀装置と、脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンクが載置されている。フィードチェーンは穀粒のついた穀稈を脱穀装置に供給し、脱穀装置内に軸架され、回転運動する扱胴の扱歯で穀粒を穀稈から脱穀し、穀粒を選別分離して、選別された穀粒はグレンタンクへ搬送して一時貯留し、分離された藁屑などはカッタで切断してコンバイン後部から圃場に放出する。
【0004】
従来のコンバインのグレンタンクは、脱穀装置と並列配置されているものが多いが、中にはより多くの穀粒を貯留できるように脱穀装置の側方部分と脱穀装置の上方に張り出した部分を有するものも発明されている(特開平8−242680号公報)。
【0005】
また、従来のコンバインの穀粒排出装置は、特開2003−9644号公報等に開示された図8の側面図に示すように、穀粒を一時貯留するグレンタンク130の底部に水平方向に穀粒を搬送する底部ラセン117を設け、該底部ラセン117に連接して縦方向に穀粒を搬送し、かつ縦軸回りに旋回自在の縦オーガ118と、該縦オーガ118に連接して横方向に穀粒を搬送し、上下昇降自在で、かつ長さ方向にズーム伸縮自在の移動搬送筒119aと固定搬送筒119bとからなる横オーガ119を設ける構成になっている。
【0006】
そして、排穀作業時に排穀すべき位置にオーガ排出口119cを配置するために、縦オーガ118を旋回し、固定搬送筒119bと移動搬送筒119aを昇降し、かつ移動搬送筒119aをズーム伸張あるいはズーム短縮し、また、刈取り作業時、路上走行時など排穀作業を行わないときには、移動搬送筒119aをズーム短縮させてコンバイン上のオーガ受け113に着座、収納する。
【0007】
また、特開平9−117219号公報には、グレンタンク130の底部ラセン117に接続した折れ曲がり自在な(可撓性の)管内にコイルスクリュー115を内装した排穀管112をグレンタンク130に巻き付けた状態で保持しておき、排穀するときに前記排穀管の先端の開口部から穀粒を袋状のコンテナなどに移す構成が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−242680号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2003−9644号公報
【0010】
【特許文献3】
特開平9−117219号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−242680号公報記載のグレンタンクは脱穀装置の上方にも張り出した構成であり、多くの穀粒を貯留できるが、グレンタンクから穀粒排出するためのオーガがグレンタンクの上方に配置されるため、コンバイン全体のサイズを大きくしてしまう。
【0012】
また、図8に示す従来の穀粒排出装置は、移動搬送筒119aを固定搬送筒119b内に収納時には機体全体をコンパクトにできる利点があるが、さらに小規模の穀粒排出装置が求められている。
【0013】
さらに、図図9に示す穀粒排出装置のような折れ曲がり自在な排穀管112により構成された穀粒排出装置はグレンタンク130に巻き付けるだけでよいのでコンバインの機体全体をコンパクトにすることができる優れた発明であるが、折れ曲がり自在な分、取り扱いが易しいとは言い難い。
【0014】
本発明の課題は、穀粒の排出操作性の向上と作業者の取り扱い性を損なわずに、機体全体をよりコンパクトにし、しかも従来通りの穀粒貯留量を維持できるコンバインを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成により解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行装置3を有する走行フレーム2の前方に刈取装置6を設け、前記走行フレーム2の上方には刈取装置6で刈り取った穀稈を脱穀選別する脱穀装置15と操縦席20と該操縦席20の後方であって、脱穀装置15の側方部分と上方に張り出した部分に収穫した穀粒を一次的に貯留するグレンタンク30とを設け、該グレンタンク30内部の穀粒を排出するための穀粒排出用オーガ18、19を設けたコンバインにおいて、穀粒排出用オーガ18、19の横オーガ19部分はグレンタンク30の進行方向右側に略前後方向に沿う方向に配置し、グレンタンク30の脱穀装置15の側方から上方に張り出した部分に設けられる傾斜壁面の傾斜角度を安息角にしたコンバインである。
【0016】
請求項2記載の発明は、グレンタンク30の脱穀装置15の上方に張り出した部分を支持する支持フレーム47を脱穀装置15に設けた請求項1記載のコンバインである。
【0017】
請求項3記載の発明は、脱穀装置15の天井部を開放可能に設け、開放された状態の天井部がグレンタンク30の支持フレーム47の下方に収まるように該天井部と支持フレーム47を配置した請求項2記載のコンバインである。
【0018】
請求項4記載の発明は、脱穀装置15は穀稈から穀粒を分離するための扱胴22と、該扱胴22を回転駆動させるギアボックス24を備え、グレンタンク30の支持フレーム47をギアボックス24に支持させた請求項1ないし3のいずれかに記載のコンバインである。
【0019】
上記請求項1記載の発明により、横オーガ19をグレンタンク30の一方の側壁部の上方と天井部の側方を窪ませて形成した凹部30a(実施例ではコンバインの右側の側壁部の上方)に配置したので、従来のコンバインではグレンタンク30の天井部の上方で機体平面の対角線上に向けて配置していたオーガに比較して、コンバインのサイズがコンパクトになり、グレンタンク30の脱穀装置15の側方から上方に張り出した部分に設けられる傾斜壁面の傾斜角度を安息角にしたので穀粒が流れ落ちる。そのため、前記張り出した部分に貯留していた穀粒もオーガ18、19から外部に排出することができる。
【0020】
請求項2記載の発明により、グレンタンク30の脱穀装置15の上方に張り出した部分を支持する支持フレーム47を脱穀装置15に設けたので、グレンタンク30を補強できる。
【0021】
請求項3記載の発明により、脱穀装置15の天井部を開放可能に設け、開放された状態の天井部がグレンタンク30の支持フレーム7の下方に収まるように該天井部と支持フレーム47を配置したので、扱胴22などのメンテナンスができる。
【0022】
請求項4記載の発明により、グレンタンク30の支持フレーム47をギアボックス24に支持させたので、ギアボックス24自体がグレンタンク30の支持部材となる。
【0023】
【発明の効果】
上記請求項1記載の発明により、横オーガ19をグレンタンク30の一方の側壁部の上方と天井部の側方を窪ませて形成した凹部30a(実施例ではコンバインの右側の側壁部の上方)に配置したので、コンバインのサイズがコンパクトになり、グレンタンク30の脱穀装置15の側方から上方に張り出した部分に設けられる傾斜壁面からは確実に穀粒が流れ落ちるので、張り出した部分からでも穀粒の排出が確実に行える。
【0024】
請求項2記載の発明により、グレンタンク30の張り出し部分を脱穀装置15で支持したのでグレンタンク30が補強できる。
【0025】
請求項3記載の発明により、脱穀装置15の天井部を開放可能にしたので扱胴22などのメンテナンスができる。
【0026】
請求項4記載の発明により、グレンタンク30の支持フレーム47をギアボックス24に支持させたので、ギアボックス24自体をグレンタンク30の支持強度メンバとして利用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図2は図1のA−A線矢視図を示し、図3はコンバインの平面図を示す。
なお、本実施の形態ではコンバインの前進方向に向かって前側と後側をそれぞれ前、後といい、左側と右側をそれぞれ左、右ということにする。
【0028】
図1ないし図3に示すコンバイン1の走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン(図示せず)ならびに脱穀装置15、操縦席20およびグレンタンク30を搭載する。
【0029】
刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さに刈取できる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その後方に傾斜状に配置されて引起しラグ8aを有する穀稈引起し装置8を、その後方底部には刈刃8bをそれぞれ配置している。刈刃8bと脱穀装置15のフィードチェーン14の始端部との間に、前部搬送装置9、穂先搬送ラグ10aと株元チェン10bからなる供給搬送装置10などを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【0030】
コンバイン1の刈取装置6の作動は次のように行われる。まず、エンジンを始動してパワステレバー12やHSTレバー5をコンバイン1が前進するように操作し、刈取脱穀クラッチを入り操作して機体の各回転部を伝動させて走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起しラグ8aの引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、前部搬送装置9に掻込まれて後方に搬送され、その後、供給搬送装置10に受け継がれて扱ぎ深さが調節され、順次連続的に後部上方に搬送される。
【0031】
穀稈は供給搬送装置10からフィードチェーン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給される。脱穀装置15は、上側に扱胴22を軸架した扱室23を配置し、扱室22の下側に選別室25を一体的に設け、供給された刈取穀稈を脱穀、選別する。
【0032】
脱穀装置15に供給された穀稈は、フィードチェン14で搬送されながら主脱穀部である扱室23に挿入され、扱室23に軸架されて回転する扱胴22の多数の扱歯22aと扱網26との相互作用により脱穀され、被処理物(穀粒や藁くず)は脱穀装置15内の選別部の揺動棚27で受け止められ、上下前後方向に揺動する揺動棚27上を移動しながら、唐箕ファン28からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒は選別室25の底部に設けられた一番ラセン(図示せず)により搬送ラセン(図示せず)を内蔵している一番揚穀筒16(図4参照)を経てグレンタンク30へ搬送され、グレンタンク30に一時貯留される。
【0033】
脱穀装置15の扱室23の終端に到達した脱穀後の穀稈で長尺のままのものは、図示しない排藁チェーンおよび排藁穂先チェーンに挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の藁用カッターに投入されて切断され、圃場に放出される。
【0034】
グレンタンク30は、コンバイン1の上の空間を利用して、できるだけ内容積を大きくするために複雑な形状をしているが、走行フレーム2上の後方であって、脱穀装置15に隣接した右側に設けられている。またグレンタンク30の容積をより大きくするために、脱穀装置15の上側にも覆い被さるようなオーバーハング形状をしている。また、横オーガ19がグレンタンク30の天井部とほぼ同一高さになるようにグレンタンク30の天井部と右側壁部の一部を削った形の凹部30aを設け、この凹部30aに横オーガ19を配置できるようになっている。
【0035】
また、一番揚穀筒16の頂部の出口16aからグレンタンク30の内部に穀粒(籾)が供給され、またグレンタンク30に貯まった籾はグレンタンク30の漏斗状の底部から図示しないラセンにより縦オーガ18、続いて横オーガ19を経由して排出口19cから外部に搬出される。
【0036】
また、図1に示すように、横オーガ19は伸縮自在の移動搬送筒19aと縦オーガ18に連結される移動搬送筒19aより小径の固定搬送筒19bからなる。そして、グレンタンク30の右側壁部の上方に収納させ、ズームを最圧縮した状態で操作席20の後方に先端を位置させる。すなわち、移動搬送筒19aを固定搬送筒19bに嵌合した状態で固定搬送筒19bに沿って伸び縮みさせて、先端部のオーガ排出口19cの位置を、横オーガ19の基部の縦オーガ18に対して、遠ざけたり、近づけたり調節して排出口19cからの穀粒(籾)の落下位置を選択できる構成としている。
【0037】
オーガ受け13はグレンタンク30の前記凹部30a上に設けられ、固定搬送筒19bの先端部を常に支持している。
【0038】
このようにコンバイン1の右側方にオーガ18、19を配置することで、従来のコンバインではグレンタンク30の天井部の上方で機体平面の対角線上に向けて伸縮をしていたズーム式オーガに比較して、グレンタンク30の側壁面に沿う方向に向けて横オーガ19を伸縮できるため、横オーガ19の張り出し、収納が短時間で行える。
【0039】
また、横オーガ19をズーム式とし、後方に圧縮収納すると操縦席20の後方に横オーガ19の排出口19cが位置することになり、運転者の障害とならない。また、横オーガ19がズーム式であるので籾の排出時には横オーガ19を伸ばせば、ズーム式でないオーガに比べてコンバインから比較的遠い所まで籾を排出できる。
【0040】
横オーガ19の移動搬送筒19aの先端部にはハンドル19dを設けることで、容易に移動搬送筒19aの手動操作ができる。移動搬送筒19aを固定搬送筒19b側に全圧縮してオーガを収納する場合でもハンドル19dがあると操作が容易となる。また、ハンドル19dを移動搬送筒19aの前後方向に複数個設けても良い。この場合には、ハンドル19dを持ち換えながら、最長の長さに伸ばす場合にも操作が容易に行える。
【0041】
また、図3に示すように縦オーガ18を中心として横オーガ19を機体の外側に回動することができる。このとき横オーガ19のズームは詳細を図示しないアクチュエータ機構19eを固定搬送筒19bに設けて移動搬送筒19aを移動させることで行う。
【0042】
また、図4に示す機体斜め後方から見た斜視図に示すように、横オーガ19とグレンタンク30が一体的に縦オーガ18を回転中心にしてオープンできる構成にした。
【0043】
このとき、グレンタンク30の後方に揚穀筒16と縦オーガ18を配置し、脱穀装置15と揚穀筒16と縦オーガ18を支持メタル31で一体的に支持する構成としたので、縦オーガ18のグレンタンクオープン時の回転軸の支持強度が得られる。
【0044】
オーガ受け13をグレンタンク30に一体的に取付け、グレンタンク30の側方回動中心と横オーガ19の旋回中心を同一とし、グレンタンク30にオーガ受け13を一体で設けたのでグレンタンク30の回動時に横オーガ19も一体で側方回動する。
【0045】
また、グレンタンク30の回動時に縦オーガ18を上昇させることがなく、グレンタンク30と横オーガ19が一体的に回動させられるので、タンク30と横オーガ19が分離している構成に比べてメンテナンス性が向上する。
【0046】
さらにグレンタンク30が脱穀装置15の上方で張り出したオーバーハング形状であることにより、グレンタンク30がオープンする時に、エンジンカバー41上方をオーバハングした状態でオープンする箇所(図6の平面図の斜線部)があるので、操縦席20がグレンタンク30のオープンの支障にはならない。
【0047】
また、伝動モータ42の鉛直方向に伸びた回転軸43の先端に駆動ギア44を設け、該ギア44と噛み合うように縦オーガ18の外周にギア46を設ける。こうして伝動モータ42を駆動させると、横オーガ19とグレンタンク30は一体的に縦オーガ18を回転軸としてオープンされる。
【0048】
このように、横オーガ19の左右旋回を行う伝動モータ42の駆動でグレンタンク30のオープンと収納ができるので、グレンタンク30の開閉を容易に行える。
【0049】
また、図5に斜め前方から見た斜視図を示すが、グレンタンク30のオーバハング部分を脱穀装置15の上方に設けた支持フレーム47で連結しておくと、重量のかさむグレンタンク30の上方がしっかりと機体に固定されるのでグレンタンク30の支持を強固に行うことができる。
【0050】
また、支持フレーム47の前方の基部は脱穀装置15内の扱胴22の駆動用の伝動ケース(ギアボックス)24に支持させた。
【0051】
脱穀側板前方に配置される扱胴22の伝動系は板金構成の脱穀装置15のケースとは異なり、強度剛性が強く、グレンタンク支持フレーム47には大きな重量がかかるが、特別な補強を必要とせずに支持することができる。
【0052】
このように、グレンタンク30を脱穀装置上方にオーバーハングして配置した構成で、前記オーバーハング部に穀粒が溜まるとタンク支持部に大きなモーメントが発生し支持部の強度が不足する。これを防止するためオーバーハング下方を脱穀装置15や脱穀装置15に設けられる伝動ケース24により支えることで簡略な構成でタンクオーバーハング部を支持できる。
【0053】
また、この支持フレーム47はグレンタンク30のオーバーハング部分と連結部材48で連結されるが、連結部材48をグレンタンク30の前壁面に設けたオープン用レバー50で作動する構成にしておくと、グレンタンク30をワンタッチで開閉できる。連結部材48はグレンタンク30に固定されたスプリング51で常時支持フレーム47を連結方向に付勢させておき、この付勢力を該レバー50の操作で、レバー50とスプリング51間にあるロッド52を介して解除することでグレンタンク30はオープン可能になる。
【0054】
グレンタンク30のオーバーハング部分の傾斜壁面は穀粒が自由に滑り落ちる傾斜角度(安息角)を保つようにしているので、穀粒排出時にオーバーハング部分に貯留した穀粒が傾斜面にとどまることはない。
【0055】
また、グレンタンク支持フレーム47は、図2及び図7に示すように脱穀装置15の天井部の扱胴カバー23aを上方に開いた時、扱胴カバー23aが収納できるスペースを設けたので、グレンタンク支持フレーム47が扱胴カバー23aを開いた時の障害とならない。また、扱胴カバー23aを開くことで扱胴22などメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンバインの左側面図である。
【図2】図1のコンバインのA−A線矢視図である。
【図3】図1のコンバインの平面図である。
【図4】図1のコンバインの機体斜め後方から見た要部斜視図である。
【図5】図1のコンバインの機体斜め前方から見た要部斜視図である。
【図6】図1のコンバインの平面図である。
【図7】図1のコンバインの左側面図である。
【図8】従来技術のコンバインの側面図である。
【図9】従来技術のコンバインの側面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
5 HSTレバー 6 刈取装置
7 分草具 8 穀稈引起し装置
8a 引起しラグ 8b 刈刃
9 前部搬送装置 10 供給搬送装置
10a 穂先搬送ラグ 10b 株元チェン
12 パワステレバー 13 オーガ受け
14 フィードチェーン 15 脱穀装置
16 一番揚穀筒 16a 出口
18 縦オーガ 19 横オーガ
19a 移動搬送筒 19b 固定搬送筒
19c 排出口 19d ハンドル
19e アクチュエータ機構 20 操縦席
22 扱胴 22a 扱歯
23 扱室 23a 扱胴カバー
24 伝動ケース 25 選別室
26 扱網 27 揺動棚
28 唐箕ファン 30 グレンタンク
31 支持メタル 30a 凹部
30b 開口部 41 エンジンカバー
42 伝動モータ 43 回転軸
44 駆動ギア 46 ギア
47 支持フレーム 48 連結部材
50 オープン用レバー 51 スプリング
52 ロッド

Claims (4)

  1. 走行装置3を有する走行フレーム2の前方に刈取装置6を設け、前記走行フレーム2の上方には刈取装置6で刈り取った穀稈を脱穀選別する脱穀装置15と操縦席20と該操縦席20の後方であって、脱穀装置15の側方部分と上方に張り出した部分に収穫した穀粒を一次的に貯留するグレンタンク30とを設け、該グレンタンク30内部の穀粒を排出するための穀粒排出用オーガ18、19を設けたコンバインにおいて、
    穀粒排出用オーガ18、19の横オーガ19部分はグレンタンク30の進行方向右側に略前後方向に沿う方向に配置し、グレンタンク30の脱穀装置15の側方から上方に張り出した部分に設けられる傾斜壁面の傾斜角度を安息角にしたことを特徴とするコンバイン。
  2. グレンタンク30の脱穀装置15の上方に張り出した部分を支持する支持フレーム47を脱穀装置15に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 脱穀装置15の天井部を開放可能に設け、開放された状態の天井部がグレンタンク30の支持フレーム47の下方に収まるように該天井部と支持フレーム47を配置したことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
  4. 脱穀装置15は穀稈から穀粒を分離するための扱胴22と、該扱胴22を回転駆動させるギアボックス24を備え、グレンタンク30の支持フレーム47をギアボックス24に支持させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコンバイン。
JP2003166346A 2003-06-11 2003-06-11 コンバイン Pending JP2005000059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003166346A JP2005000059A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003166346A JP2005000059A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005000059A true JP2005000059A (ja) 2005-01-06

Family

ID=34092540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003166346A Pending JP2005000059A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005000059A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075000A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Yanmar Co Ltd コンバイン
WO2013062106A1 (ja) * 2011-10-27 2013-05-02 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2013123416A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Kubota Corp コンバインの穀粒排出構造
JP2014073086A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Yanmar Co Ltd コンバイン

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075000A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Yanmar Co Ltd コンバイン
WO2013062106A1 (ja) * 2011-10-27 2013-05-02 ヤンマー株式会社 コンバイン
CN103889210A (zh) * 2011-10-27 2014-06-25 洋马株式会社 联合收割机
JP2013123416A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Kubota Corp コンバインの穀粒排出構造
JP2014073086A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Yanmar Co Ltd コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013128448A (ja) 普通型コンバイン
WO2013035557A1 (ja) コンバイン
JP5739709B2 (ja) 脱穀装置
JP2007166978A (ja) コンバイン
JP2005000059A (ja) コンバイン
JP4039312B2 (ja) コンバイン
JP5048402B2 (ja) 自脱型コンバイン
JP4968377B2 (ja) コンバイン
JP2011250750A (ja) 普通型コンバイン
WO2014003005A1 (ja) コンバイン
JP2004154034A (ja) コンバイン
JP2011019495A (ja) コンバイン
JP2014033620A (ja) コンバイン
JP2022173776A (ja) コンバイン
JP5340617B2 (ja) コンバイン
JP7074616B2 (ja) コンバイン
JP6775459B2 (ja) コンバイン
JP2011160773A (ja) 全稈投入型コンバインの脱粒穀稈排出構造
JP2011182744A (ja) コンバイン
JP2004350518A (ja) コンバイン
JP2001161157A (ja) コンバイン
JP2003009644A (ja) 穀粒排出装置
JP4605196B2 (ja) コンバイン
JP4420160B2 (ja) コンバイン
JP2009005611A (ja) コンバイン