JP2014033620A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】穀粒タンクの容量アップ及び揺動切り換えを可能にしながら、構造簡単かつ安価に得ることができるコンバインを提供する。
【解決手段】穀粒タンク20に、脱穀装置10の横側方に位置する側方タンク部21と、脱穀装置10の上方に位置する上方タンク部22とを備えてある。側方タンク部21の底部がエンジン3の上端より低い。穀粒タンク20は、側方タンク部21に位置する揺動軸芯60aまわりに揺動自在に支持されて、上方タンク部22が脱穀装置10に対して上昇離間した上昇位置と、上方タンク部20が脱穀装置10の上方箇所に下降した下降位置とに揺動切換え自在である。揚穀装置50によって穀粒供給される穀粒タンク20の穀粒投入口24を穀粒タンク20の前側壁20fに設けてある。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関する。
従来、たとえば特許文献1に示されるコンバインがあった。このコンバインでは、機体における運転操作部の後方に脱穀装置及び穀粒タンクが設けられている。穀粒タンクには、脱穀装置側方部分と脱穀装置上方への延設部分とが備えられている。穀粒タンクは、前後方向横軸芯まわりに外側方に引出傾斜姿勢に揺動操作自在に構成されている。脱穀装置に下端が連通し、上端が穀粒タンク内に連通した揚穀筒が備えられている。揚穀筒は、脱穀装置側に取付られた下筒と穀粒タンクに固着された上筒とに分割構成され、上筒が穀タンクと一体で回動するように構成されている。
特開平6−253670号公報
穀粒タンクに、脱穀装置の運転部側の横側方に位置する側方タンク部と、この側方タンク部から機体横方向に延出して脱穀装置の上方に位置する上方タンク部とを備えることにより、脱穀装置の上方スペースを穀粒タンクの配置スペースに活用することができる。さらに、側方タンクを、底部がエンジンの上端より低くなるように形成することにより、側方タンク部の下端がエンジン上端より低い箇所に位置することになって、側方タンク部の上下長さを長くすることができるのであり、穀粒タンク全体としての容量を大にできる。
このように穀粒タンクの容量アップを図りながら、上方タンク部の下方に位置する脱穀装置天板の開放や穀粒タンクの穀粒取り出しなどを可能にするように、穀粒タンクを側方タンク部に位置する走行機体前後向きの揺動軸芯まわりに揺動自在に支持させ、上方タンク部が脱穀装置に対して上昇離間した上昇位置と、上方タンク部が脱穀装置の上方箇所に下降した下降位置とに穀粒タンクの揺動切換えを行なえるように構成するには、脱穀装置からの脱穀粒を穀粒タンクに供給する揚穀装置に穀粒タンクの揺動を許容する機能を備えさせる必要がある。
揚穀装置に穀粒タンクの揺動を許容させるよう従来の技術を適用した場合、揚穀装置が穀粒タンクに接続するタンク側装置部と脱穀装置に接続する脱穀装置側装置部とに分割した構造になり、タンク側装置部が穀粒タンク内に入り込んで、穀粒タンクに付随して動くように構成することにより、揚穀装置のタンク側装置部を構成する分割揚穀装置と、揚穀装置の脱穀装置側装置部を構成する分割揚穀装置とを揚穀装置に備える必要があり、揚穀装置の構造が複雑になっていた。また、一対の分割揚穀装置を各別に製作せねばならず、製作に手間が掛かっていた。
そして、穀粒タンクの内部に入り込むタンク側装置部のために、穀粒タンクの容量減少が発生していた。
本発明は、穀粒タンクの容量アップ及び揺動切り換えを可能にしながら、構造簡単かつ安価に得ることができるコンバインを提供することにある。
本第1発明によるコンバインは、
クローラ式走行装置によって自走する走行機体と、前記走行機体の機体横一端側の前部に設けた運転部と、前記運転部の下部に配備されたエンジンと、刈取り部からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置からの脱穀粒を揚送して前記穀粒タンクに設けられた穀粒投入口に投入する揚穀装置とを備え、
前記脱穀装置を、前記運転部に対して走行機体後方側に位置する配置で、かつ前記運転部に対して走行機体横他端側に偏倚する配置で前記走行機体に設け、
前記穀粒タンクに、前記脱穀装置の前記運転部が位置する側の横側方に位置する側方タンク部と、前記側方タンク部から走行機体横方向に延出して前記脱穀装置の上方に位置する上方タンク部とを備え、
前記側方タンク部を、底部が前記エンジンの上端より低くなるように形成し、
前記穀粒タンクは、前記側方タンク部に位置する走行機体前後向きの揺動軸芯まわりに揺動自在に支持されて、前記上方タンク部が前記脱穀装置に対して上昇離間した上昇位置と、前記上方タンク部が前記脱穀装置の上方箇所に下降した下降位置とに揺動切換え自在であり、
前記穀粒投入口を前記穀粒タンクの前側壁又は後側壁に設けてある。
本第1発明の構成によると、穀粒タンクに、脱穀装置の運転部が位置する側の横側方に位置する側方タンク部と、側方タンク部から機体横方向に延出して脱穀装置の上方に位置する上方タンク部とを備え、側方タンク部を、底部がエンジンの上端より低くなるように形成してあるから、冒頭に記したように、脱穀装置の上方スペースを穀粒タンクの配置スペースに活用することができるとともに側方タンク部の上下長さを長くすることができるのであり、穀粒タンク全体としての容量を大にできる。
穀粒タンクは、側方タンク部に位置する走行機体前後向きの揺動軸芯まわりに揺動自在に支持されて、上方タンク部が脱穀装置に対して上昇離間した上昇位置と、上方タンク部が脱穀装置の上方箇所に下降した下降位置とに揺動切換え自在であるから、脱穀装置の上方に天板が開くスペースを設けるとか、穀粒タンクの上方タンク部側が上昇してタンク内穀粒を流動し易くするように、穀粒タンクを上昇位置に上昇揺動させることができる。
穀粒投入口を穀粒タンクの前側壁又は後側壁に設けてあるから、揚穀装置を全体にわたって一体構造物に構成しても、揚穀装置が全体にわたって穀粒タンクの外部に位置する配置構成を採用しても、揺動する穀粒タンクと揚穀装置とが穀粒タンクの穀粒投入口と揚穀装置の吐出筒との間で相対移動するようにできる。また、揚穀装置の吐出筒が穀粒タンクの穀粒投入口に入り込む構成を採用した場合でも、吐出筒だけを穀粒投入口に対して出入りさせるだけで、穀粒タンクと揚穀装置の相対移動を可能にできるのであり、揚穀装置を全体にわたって一体構造物であるとか吐出筒だけが可動する構造簡単なものにしながら、かつ揚穀装置が穀粒タンクの外部に位置して揚穀装置に起因する穀粒タンクの容量減少が発生しないようにしながら穀粒タンクの揺動を可能にできる。
従って、本第1発明によると、穀粒タンク全体の容量を大にし、満杯になった穀粒タンクの穀粒取り出しのために必要となる作業中断回数を少なく済ませて能率よく収穫作業でき、かつ脱穀装置の天板開放や穀粒タンクのスムーズな穀粒取り出しを可能にするように穀粒タンクを上昇位置に上昇揺動できるものでありながら、揚穀装置を構造簡単なものに済ませて安価に得ることができる。
本第2発明は、前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの前側壁又は後側壁の前記揺動軸芯に対して直交する壁面部に位置している。
本第2発明の構成によると、揚穀装置の吐出筒が穀粒タンクの穀粒投入口に入り込むなどの簡素な構造の漏れ防止構造を採用することで、揚穀装置によって穀粒タンクに投入される脱穀粒の漏れ出しを防止できる。
従って、本第2発明によると、揚穀装置と穀粒タンクの間の穀粒漏れ防止を構造簡単な漏れ防止構造によって安価にできる。
本第3発明は、前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの上端部に位置している。
本第3発明の構成によると、揚穀装置による穀粒タンクへの脱穀粒投入が穀粒タンク内の高所で行われるから、脱穀粒の堆積上面高さが高くなり、脱穀粒が溜まらないで空き空間となるタンク内空間を少なくできる。
従って、本第3発明によると、穀粒タンクの内部空間の多くを貯留空間に使用して多量の脱穀粒を貯留できる。
本第4発明は、前記穀粒投入口が前記上方タンク部に位置している。
底部がエンジンの上端より低い側方タンク部と脱穀装置の上方に位置する上方タンク部とを備える穀粒タンクにあっては、脱穀粒が上方タンク部に投入されると、側方タンク部まで飛ばないで上方タンク部に堆積することになっても、堆積が進むに伴って上方タンク部から側方タンク部に流動して、穀粒タンクの全体に脱穀粒が行き届く。本第4発明の構成によると、穀粒投入口が上方タンク部に位置して脱穀粒の投入が上方タンク部に行なわれるから、脱穀粒があまり遠くまで飛ばない簡素な揚穀装置を採用しても、脱穀粒を穀粒タンクの全体に行き届くように供給できる。
従って、本第4発明によると、脱穀粒が穀粒タンクの全体に行き届いて多量の脱穀粒を貯留できるものでありながら、比較的簡素な揚穀装置を採用して安価に得ることができる。
本第5発明は、前記揚穀装置に、前記脱穀装置の穀粒搬出部から延出して前記側方タンク部と前記脱穀装置との間を通る上流側揚送部と、前記上流側揚送部の揚送終端部から延出して前記穀粒タンクの前外側又は後外側を通って前記穀粒投入口に至る下流側揚送部とを備えてある。
本第5発明の構成によると、揚穀装置が穀粒タンクの内部に入り込まずに外部に位置することになり、穀粒タンクの内部に入り込む場合にように揚穀装置の入り込みによる穀粒タンクの容量減少が発生することを回避できる。
従って、本第5発明によると、揚穀装置による穀粒タンクの容量減少を回避して多量の穀粒貯留をできる。
本第6発明は、前記穀粒投入口が前記上方タンク部における上端部の前記側方タンク部側と反対側の横端寄りの部位に位置し、前記下流側揚送部が前記上流側揚送部の揚送終端部から前記穀粒投入口に向けて斜め上方に延出している。
本第6発明の構成によると、上流側揚送部の揚送経路を直線経路にできる。
従って、本第6発明によると、揚送経路が直線経路となる簡素な構造の上流側揚送部を採用して安価に得ることができる。
本第7発明は、前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの前側壁に位置している。
本第7発明の構成によると、穀粒投入口に接続する揚穀装置の下流側部位が穀粒タンクの前外側に位置することになり、揚穀装置の下流側部位の運転部から見通しが容易になる。
従って、本第7発明によると、揚穀装置の下流側部位の状況を運転部から容易にチェックしながら収穫作業できる。
本第8発明は、前記側方タンク部の底部が走行機体側面視で前記脱穀装置の下部と重なり合っている。
本第8発明の構成によると、側方タンク部の底部が脱穀装置の下部と同じ低い配置高さに位置することになって側方タンク部の上下長さが長くなり、側方タンク部の容量を大にできる。
従って、本第8発明によると、側方タンク部の大容量によって穀粒タンク全体としての容量を大にし、穀粒タンクに多量の脱穀粒を貯留できる。
本第9発明は、前記上方タンク部から前記側方タンク部に脱穀粒が自重によって移動するように、前記上方タンク部の底壁を傾斜姿勢で配備してある。
本第9発明の構成によると、穀粒タンクを上昇揺動させずとも、あるいはわずかに上昇揺動させるだけで、上方タンク部に位置する脱穀粒を、自重によって側方タンク部にスムーズに移動させて側方タンク部から取り出すことができる。
従って、本第9発明によると、穀粒タンクが脱穀装置の横側方と上方とにわたって位置する貯留空間を備えるものでありながら、穀粒タンクの穀粒取り出しをスムーズにかつ操作簡単にできる。
本第10発明は、前記脱穀装置の扱胴を、走行機体前後向きの扱胴軸芯まわりに回転する状態で備えてある。
本第10発明の構成によると、脱穀装置の走行機体前後方向長さを長くし、その長さによって脱穀処理を脱穀不良がない状態で行なわせながら、脱穀装置の設置に必要な走行機体横方向スペースを小にし、側方タンク部の配備に利用可能な走行機体横方向スペースを大にして側方タンク部の横幅を大にすることができる。
従って、本第10発明によると、脱穀不良が無い脱穀処理を行なわせながら、側方タンク部の容量を大にして穀粒タンク全体としての容量を大にし、多量の脱穀粒を貯留できる。
本第11発明は、前記上方タンク部の前記側方タンク部からの延出端が前記扱胴軸芯に対して前記側方タンク部側と反対側に位置している。
本第11発明の構成によると、上方タンク部の側方タンク部からの延出長さを長くして、上方タンク部の容量を大にできる。
従って、本第11発明によると、上方タンク部の容量を大にして穀粒タンク全体の容量を大にし、多量の脱穀粒を貯留できる。
本第12発明は、前記脱穀装置の天板又は扱胴が備えられた上部構造体を、上昇開き姿勢と下降閉じ姿勢とに揺動昇降自在に構成してある。
本第12発明の構成によると、穀粒タンクを上昇位置に切換えることにより、脱穀装置の上方に天板又は上部構造体を上昇開き姿勢に切り換えるスペースを設けて、天板又は上部構造体を上昇開き姿勢に切り換えられるようにできる。
従って、本第12発明によると、脱穀装置の横側方と上方とにわたって位置する貯留空間を穀粒タンクに備えさせるものでありながら、天板又は上部構造体を上昇開き姿勢に切り換えて扱室や扱胴を開き、扱室や扱胴の清掃などを容易にできる。
本第13発明は、前記穀粒タンクを前記上昇位置と前記下降位置とに揺動操作する油圧シリンダを設けてある。
本第13発明の構成によると、穀粒タンクに穀粒が入っていて穀粒タンクの荷重が大になっている際でも、油圧シリンダの操作力によって穀粒タンクを上昇位置に楽に切換えることができる。
従って、本第13発明によると、たとえば脱穀装置にワラ詰まりが発生した際、穀粒が入っていて重くなっている穀粒タンクを上昇位置に切換えて脱穀装置の上方に天板や上部構造体を上昇開放するスペースを設け、扱室や扱胴を開放して詰まり解消をできる。
本第14発明は、前記穀粒タンクの前記上昇位置において走行機体横外下方向き状態となる前記側方タンク部の横側壁に、開閉自在な穀粒排出口を設けてある。
本第14発明の構成によると、穀粒タンクを上昇位置に切換えると、穀粒排出口が走行機体横外側に下向きになり、この穀粒排出口を開くことによって、タンク内の穀粒が穀粒排出口から自重によって流出する。
従って、本第14発明によると、穀粒タンクを油圧シリンダによって上昇位置に切換え操作する機能をダンプ機能に利用して構造簡単に穀粒排出をできる。
本第15発明は、前記側方タンク部の底部に設けた排出スクリューと、前記排出スクリューの搬送終端部から走行機体上方向きに延出して前記排出スクリューからの脱穀粒を揚送する縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤの搬送終端部から延出して前記縦スクリューコンベヤからの脱穀粒を搬出する横スクリューコンベヤと、前記側方タンク部の内部空間を仕切る作用状態と解除状態とに切換え自在な仕切り部材とを備え、
前記作用状態の仕切り部材は、前記側方タンク部の内部空間を、前記穀粒排出口が位置するとともに前記上方タンク部の内部空間に連通する上部空間部と、該上部空間部より下方に位置するとともに前記排出スクリューが位置する下部空間部とに仕切るように構成してある。
本第15発明の構成によると、仕切り部材を作用状態にすれば、穀粒タンクに貯留された脱穀粒が上部空間部を通って穀粒排出口から流出することになり、排出スクリューを通過させずに穀粒取り出しできる。
従って、本第15発明によると、穀粒排出口による穀粒取り出しを行なう際、排出スクリューを通過させずにスムーズに行なえる。
本第16発明は、前記側方タンク部の底部に設けた排出スクリューと、前記排出スクリューの搬送終端部から機体上方向きに延出して前記排出スクリューからの脱穀粒を揚送する縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤの搬送終端部から延出して前記縦スクリューコンベヤからの脱穀粒を搬出する横スクリューコンベヤとを備えてある。
本第16発明の構成によると、穀粒タンクに貯留された穀粒が側方タンク部の底部から排出スクリューによって排出され、排出スクリューからの穀粒が縦スクリューコンベヤによって揚送され、揚送終端部から横スクリューコンベヤによって搬出されることにより、穀粒タンクの穀粒取り出し箇所である側方タンク部の底部より高い配置高さの箇所に揚送して供給することができる。
従って、本第16発明によると、側方タンク部の貯留容量が大になるよう側方タンク部の底部をエンジンと同じ配置高さに配置することにより、穀粒タンクの穀粒取り出し箇所である側方タンク部の底部が的低い配置高さに位置するものでありながら、穀粒タンクの穀粒取り出し箇所よりも高い箇所に位置する運搬車荷台などに穀粒を搬出できて便利である。
本第17発明は、前記縦スクリューコンベヤを前記穀粒タンクの後方に配備してある。
本第17発明の構成によると、縦スクリューコンベヤをコンバイン全体としての後端部に位置させることができる。
従って、本第17発明によると、縦スクリューコンベヤ及び横スクリューコンベヤに対する点検等の作業を行なうのに、走行機体の後方スペースから容易かつ能率よく行なうことができる。
本第18発明は、前記排出スクリューの回転軸芯と前記穀粒タンクの揺動軸芯とが同一の軸芯である。
本第18発明の構成によると、排出スクリューの伝動構造に穀粒タンクの揺動を可能する特別な機構を設けることなく、穀粒タンクの揺動を可能にできる。
従って、本第18発明によると、排出スクリューの伝動構造を、穀粒タンクの揺動を可能する特別な機構が不要な構造簡単なものに済ませることできる。
本第19発明は、前記横スクリューコンベヤを、走行機体外側に向いた使用姿勢と、走行機体横方向視で前記側方タンク部の上端部と重なり合う状態かつ走行機体前後方向に沿った状態の格納姿勢とに切換え自在に構成してある。
本第19発明の構成によると、横スクリューコンベヤを使用姿勢にすることにより、走行機体から離れて位置する箇所に穀粒を搬出することができる。横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが側方タンク部の上端部付近に走行機体前後向き姿勢で位置することになり、横スクリューコンベヤを走行機体横外側に突出しないとかあまり突出しないように格納できる。
従って、本第19発明によると、走行機体から離れた供給先に穀粒を搬出できるものでありながら、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第20発明は、前記側方タンク部の前記上方タンク部側と反対側の横端側における上端部に、走行機体横外上方向きに開口して、前記格納姿勢の横スクリューコンベヤが入り込む切欠き部を設けてある。
本第20発明の構成によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが側方タンク部の切欠き部に入り、横スクリューコンベヤを走行機体横外側に突出しないとかあまり突出しないように格納できる。
従って、本第20発明によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第21発明は、前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが前記運転部の上方に位置するように構成してある。
本第21発明の構成によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが運転部に入り、横スクリューコンベヤを運転部から走行機体横外側に突出しないとかあまり突出しないように格納できる。
従って、本第21発明によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第22発明は、前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが、前記側方タンク部の横側壁に沿った状態で、前記側方タンク部の上端部の走行機体横外側に位置するように構成してある。
本第22発明の構成によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすると、横スクリューコンベヤが側方タンク部の上端部の走行機体横外側に側方タンク部の横側壁に沿って位置し、横スクリューコンベヤを走行機体横外側に突出しないとかあまり突出しないように格納できる。
従って、本第22発明によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第23発明は、前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが前記刈取り部の刈り幅内に位置するように構成してある。
本第23発明の構成によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすると、横スクリューコンベヤの先端側が刈取り部の刈り幅内に入り、横スクリューコンベヤの先端側を刈取り部から横外側に突出しないように格納できる。
従って、本第23発明によると、横スクリューコンベヤを格納姿勢にすることにより、横スクリューコンベヤが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第24発明は、前記運転部に運転キャビンを設けてある。
本第24発明の構成によると、運転部の居住空間を運転キャビンによって快適な状態に維持できる。
従って、本第24発明によると、快適な居住空間に居て快適に運転及び作業を行なえる。
本第25発明は、前記穀粒タンクの高さを前記運転キャビンの高さと同じに設定してある。
本第25発明の構成によると、穀粒タンクのためにコンバイン全体の地上高さが高くなることを回避しながら、穀粒タンクの容量を大にできる。
従って、本第25発明によると、コンバイン全体の地上高さがあまり高くならなくて走行し易いものでありながら、多量の脱穀粒を貯留をできる。
本第26発明は、前記エンジンに走行機体横向きの状態で設けられた出力軸と、前記エンジンの後方に配備した中継伝動ケースと、前記中継伝動ケースの走行機体横向きの入力軸と前記エンジンの出力軸とを連動させる伝動ベルトと、前記中継伝動ケースの走行機体前後向きの出力軸と前記排出スクリューのスクリュー軸とを連動させる伝動ベルトとを備え、前記エンジンの出力が前記排出スクリューに伝達されるように構成してある。
本第26発明の構成によると、エンジンの出力軸の駆動力を中継伝動ケースに伝達する伝動ベルトを、長手方向がエンジンの出力軸に対して直交又はほぼ直交する状態で動力伝達するようにできる。中継伝動ケースの出力軸の駆動力をスクリュー軸に伝達する伝動ベルトを、長手方向がスクリュー軸に対して直交又はほぼ直交する状態で動力伝達するようにできる。
従って、本第26発明によると、伝動ベルトを採用した構造簡単な伝動構造によってエンジンから排出スクリューに伝動するものでありながら、伝動ベルトに無理な張力が掛からなくて、長期にわたってスムーズに伝動できる。
コンバインの全体を示す側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 穀粒タンク、揚穀装置及び脱穀装置を示す正面図である。 穀粒タンク及び脱穀装置を示す後面図である。 還元装置及び揚穀装置を示す側面図である。 上昇位置に切り換えた状態での穀粒タンク、及び上昇開き姿勢に切り換えた状態の脱穀装置の天板を示す正面図である。 (a)は、穀粒貯留状態でのブロワ装置を示す平面図、(b)は、穀粒タンクを揺動操作する状態でのブロワ装置を示す平面図である。 別の実施構造を備えたコンバインの全体を示す側面図である。 別の実施構造を備えたコンバインの全体を示す平面図である。 格納姿勢の横スクリューコンベヤと穀粒タンク及び運転キャビンとの位置関係を示す正面図である。 別の実施構造を備えた穀粒タンクを示す縦断正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す平面図である。図1,2に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1(以下、走行装置1と略称する。)が装備された走行機体を備え、走行機体の機体フレーム2の後部に設けられた脱穀装置10及び穀粒タンク20を備え、脱穀装置10の前部から機体前方向きに延出するフィーダ31を有した刈取り部30を備えて構成されている。
このコンバインは、刈取り部30を下降作業状態にして走行機体を走行させることにより、稲、麦などの収穫作業を行なう。
走行機体について説明する。
走行機体は、機体前部の右横側に設けた運転部40を備えている。運転部40には、運転座席41、運転座席41の前方に設けたフロントパネル42、フロントパネル42の上端部に設けたフロント操作パネル43、フロント操作パネル43に配備した操縦レバー44、運転座席41の横側方に設けたサイド操作パネル45を備えてある。操縦レバー44は、走行機体の操向操作及び刈取り部30の昇降操作を行なうものである。すなわち、操縦レバー44は、左右方向に揺動操作することにより、左右一対の操向クラッチ(図支せず)を介して左右一対の走行装置1,1を駆動及び停止操作する。操縦レバー44は、前後方向に揺動操作することにより、刈取り部30を昇降操作する昇降シリンダ(図支せず)を駆動及び停止操作する。
走行機体は、運転部40の下部に設けたエンジン3、機体フレーム2の前端部に左右一対の走行装置1,1の間に配置して支持させた走行ミッション4を備え、エンジン3からの駆動力を走行ミッション4に入力して左右一対の走行装置1,1を駆動することによって自走するように構成してある。
エンジン3は、具体的には、運転座席41の下方に配備してある。走行ミッション4は、エンジン3からの駆動力を前進側及び後進側の駆動力に変換して、かつ前進側及び後進側の駆動力を無段階に変速して走行装置1に伝達する静油圧式無段変速装置(図支せず)を備えている。
刈取り部30について説明する。
刈取り部30は、フィーダ31を備える他、フィーダ31の前端部に後端部が連結された刈取りフレーム32を備えている。刈取りフレーム32の左右前端部にデバイダ33を設けてある。刈取りフレーム32は、フィーダ31に連なる搬送デッキ34、搬送デッキ34の前端部に駆動自在に設けたバリカン形の刈取装置35、搬送デッキ34の上方に駆動回転自在に設けた横送りオーガ36、刈取装置35の上方に駆動回転自在に位置する回転リール37を備えている。回転リール37は、刈取りフレーム32の後端部から前方向きに上下揺動操作自在に延出する左右一対の支持アーム37a,37aに支持されており、支持アーム37aの揺動調節によって昇降調節される。
フィーダ31は、脱穀機体11の前部に設けた支持部から運転部40の横側方を通って前方に延出するよう配備されている。フィーダ31は、脱穀装置10の前部に上下揺動自在に支持されており、昇降シリンダ(図示せず)によって揺動操作されることにより、刈取り部30をデバイダ33及び刈取装置35が地面上近くに下降した下降作業状態と、デバイダ33及び刈取装置35が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。
従って、刈取り部30は、左右一対のデバイダ33,33の先端どうしの間隔で設定される刈り幅Wを備え、この刈り幅Wで植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を脱穀装置10に供給する。
すなわち、刈取り部30を下降作業状態にして走行機体を走行させることにより、左右一対のデバイダ33,33が植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象の植立穀稈に分草し、回転リール37が刈取り対象の植立穀稈の穂先側を横送りオーガ36の上方に掻き寄せる。この植立穀稈の株元を刈取装置35が刈り取る。横送りオーガ36の左右側に螺旋送り板36aを一体回転自在に設けてあり、横送りオーガ36は、刈取り穀稈の刈取装置35による切断箇所から穂先までの全体を螺旋送り板36aによってフィーダ31の前方に横移送する。フィーダ31の前方に到達した刈取り穀稈を、横送りオーガ36に設けた掻き送りアーム36bによってフィーダ31の始端部に供給し、フィーダ31によって後方側に搬送して脱穀装置10に供給する。
脱穀装置10について説明する。
図3は、脱穀装置10を示す縦断側面図である。図3に示すように、脱穀装置10は、脱穀機体11の内側上部に設けた扱室12及び扱室12に駆動回転自在に設けた扱胴13を有する脱穀部10Aを備え、この脱穀部10Aによってフィーダ31からの刈取り穀稈を脱穀処理する。
すなわち、扱胴13の回転支軸13bの前端部に扱胴駆動ギヤ機構14を連結してあり、扱胴13は、扱胴駆動ギヤ機構14に伝達されるエンジン4aからの駆動力によって走行機体前後向きの扱胴軸芯13aまわりに回転駆動される。扱胴13の前端部に、2枚の掻き込み螺旋羽根15aが備えられた掻き込みドラム15を一体回転自在に連結してある。掻き込みドラム15は、フィーダ31によって脱穀機体11の前壁に位置する投入口11aから脱穀機体内に供給された刈取り穀稈の刈取装置35による切断箇所から穂先までの全体を2枚の掻き込み螺旋羽根15aによって扱室12に掻き込み供給する。扱胴13は、回転方向及び周方向に並ぶ複数のバー形の扱歯13cを備え、扱室12に供給された刈取り穀稈を扱歯13cによって扱室後方向きに搬送しながら脱穀処理する。扱胴13は、周方向に間隔を隔てて並ぶ複数本の扱歯支持杆13dを備えて、バー形扱胴に構成してある。扱胴13は、刈取り穀稈の稈身が扱歯支持杆13dどうしの間から内部に入り込んで脱穀負荷を軽減できることにより、扱室12に供給された多量の刈取り穀稈を良好に能率よく脱穀処理する。
脱穀装置10は、扱室12の下方に駆動揺動自在に設けた揺動選別装置16を有した選別部10Bを備え、この選別部10Bによって脱穀部10Aからの脱穀処理物を穀粒と塵埃とに選別処理する。
すなわち、揺動選別装置16は、扱室12から受網12aを介して落下した脱穀処理物を受け止める。揺動選別装置16が受け止めた脱穀処理物を、揺動選別装置16による揺動選別と、揺動選別装置16の前方に配備してある主唐箕17及び副唐箕17aによって後方向きに供給される選別風による風選別とによって脱穀粒と塵埃とに選別し、脱穀粒を揺動選別装置16から落下させ、塵埃を扱室12から排出される脱穀排ワラと共に脱穀機体11の後壁に連結している排ワラ細断装置18に供給する。排ワラ細断装置18は、脱穀部10A及び選別部10Bからの脱穀排ワラ及び塵埃を回転刃18aによって細断し、排塵口18bから走行機体後方側に排出する。
脱穀装置10は、揺動選別装置16の下方に脱穀機体前後方向に並べて設けた1番スクリューコンベヤ19a及び2番スクリューコンベヤ19bを備えている。1番スクリューコンベヤ19aは、揺動選別装置16から落下した1番処理物としての処理粒を機体横方向に搬送して脱穀機体11の横外側に位置する揚穀装置50に供給する。2番スクリューコンベヤ19bは、揺動選別装置16から落下した2番処理物としての未処理粒を脱穀機体横方向に搬送して脱穀機体11の横外側に位置する還元装置53に供給する。図6に示すように、還元装置53は、2番スクリューコンベヤ19bからの未処理粒を回転羽根及び固定刃によって精粒化処理する再処理部53aと、再処理部53aからの穀粒を脱穀機体11の上部に揚送し、脱穀機体11の横壁に位置する還元口(図示せず)から脱穀機体内に送り込んで揺動選別装置16の始端側に送り込むスクリューコンベヤ53bとを備えて構成してある。2番スクリューコンベヤ19bの前方にブロワ17bを配備し、このブロワ17bにより、2番スクリューコンベヤ19bに落下する処理物に選別風を供給するように構成してある。
穀粒タンク20について説明する。
図2,4,5に示すように、穀粒タンク20は、脱穀装置10に対して運転部40側の側方に位置する側方タンク部21と、この側方タンク部21の上部から走行機体左横方向に延出して脱穀装置10の上方に位置する上方タンク部22とを備えて構成してある。
側方タンク部21と上方タンク部22とは、穀粒タンク20全体としての貯留空間が一つになるように連通し合っており、穀粒タンク20は、脱穀装置10の横側方と上方とにわたって位置する貯留空間を備えている。穀粒タンク20は、側方タンク部21の上端面と上方タンク部22の上端面とが面一に連なるように形成してある。
側方タンク部21は、底壁21aの走行機体前後方向視形状がV字形状となるように形成してある。側方タンク部21には、走行機体前後方向視の形状が下細り形状となり、かつ後壁21rに設けた機体後方向き開口の排出口23を有した底部21cを備えてある。側方タンク部21は、底部21cがエンジン3の上端より低く位置するように形成してある。側方タンク部21は、底部21cが走行機体側面視で脱穀装置10の1番スクリューコンベヤ19a及び2番スクリューコンベヤ19bを有する下部10Cと重なり合う配置高さに位置するように形成してある。
上方タンク部22は、側方タンク部21からの延出端22sに相当する左横側壁が扱胴軸芯13aに対して側方タンク部21側と反対側に位置するように形成してある。上方タンク部22の底壁22aを側方タンク部21に向かって下がる傾斜姿勢で配備し、穀粒タンク20の脱穀粒が底壁22aの傾斜によって、上方タンク部22から側方タンク部21に自重で移動するように構成してある。
穀粒タンク20の脱穀粒の貯留について説明する。
穀粒タンク20の前側壁20fに穀粒投入口24を設けてある。詳述すると、穀粒投入口24は、前側壁20fのうち、後述する穀粒タンク20の揺動軸芯60aに対して直交する壁面部に配置してある。さらに詳述すると、穀粒投入口24は、穀粒タンク20の上端部であって、上方タンク部22における上端部に配備してある。穀粒投入口24は、上方タンク部22における上端部の側方タンク部側とは反対側の横端寄りの部位に配備してある。この穀粒投入口24と脱穀装置10の穀粒搬出部19cとにわたって揚穀装置50を設けてあり、穀粒タンク20は、脱穀装置10の1番スクリューコンベヤ19aから送り出される脱穀粒を揚穀装置50によって供給されて貯留する。
図4,6に示すように、揚穀装置50は、脱穀装置10の穀粒搬出部19cとしての1番スクリューコンベヤ19aの搬送終端部に搬送始端側が連通する上流側揚送部51と、この上流側揚送部51の揚送終端部に搬送始端側が連通する下流側揚送部55とを備えて構成してある。
上流側揚送部51は、脱穀装置10の穀粒搬出部19cから機体前方向きに延出し、側方タンク部21と脱穀装置10との間を通って穀粒タンク20の前側に至るよう配備してある。この上流側揚送部51は、脱穀装置10の穀粒搬出部19cから延出する揚送ケース52と、1番スクリューコンベヤ19aからの脱穀粒を揚送するように揚送ケース52の内部に駆動自在に設けたバケットコンベヤ52aとを備えて構成してある。
下流側揚送部55は、上流側揚送部51の揚送終端部から機体横上方向きに延出し、穀粒タンク20の前側を穀粒投入口24に向けて斜め上方に通るように配備してある。この下流側揚送部55は、上流側揚送部51の揚送ケース52の搬送終端側に中継ケース56を介して搬送始端部が接続され、バケットコンベヤ52aからの脱穀粒を中継ケース56を介して受継いで揚送するスクリューコンベヤ57と、スクリューコンベヤ57の搬送終端部に配備したブロワ装置58とによって構成してある。ブロワ装置58は、ブロワケース58aの内部で回転駆動される回転羽根及びブロワケース58aから延出して延出端側が穀粒投入口24に入り込んだ吐出筒58bを備え、スクリューコンベヤ57からの脱穀粒を、回転羽根が発生させる搬送風及び吐出筒58bによる案内によって穀粒投入口24から穀粒タンク20の側方タンク部21及び上方タンク部22の内部に飛散させる。
穀粒タンク20の穀粒取り出しについて説明する。
図1,5に示すように、側方タンク部21の底部21cの内側に排出スクリュー60を回転駆動自在に設け、穀粒タンク20の後方に走行機体上下向きの縦スクリューコンベヤ61を設け、縦スクリューコンベヤ61の搬送終端部から横スクリューコンベヤ62を延出させてあり、穀粒タンク20に貯留された脱穀粒を排出スクリュー60、縦スクリューコンベヤ61及び横スクリューコンベヤ62によって取り出すように構成してある。
すなわち、排出スクリュー60は、走行機体前後向きのスクリュー軸芯を回転軸芯として回転駆動され、側方タンク部21に位置する脱穀粒を走行機体後方向きに搬送して後壁21rの排出口23から側方タンク部21の後外側に排出する。上方タンク部22に位置する脱穀粒は、側方タンク部21での排出スクリュー60による穀粒排出が進むに伴い、自重による流動によって側方タンク部21に移動して排出スクリュー60によって側方タンク部21から排出される。
縦スクリューコンベヤ61は、排出スクリュー60の搬送終端部に中継ケース63を介して接続された搬送筒61aを備え、排出スクリュー60によって側方タンク部21の後外側に排出された脱穀粒を、中継ケース63を介して受け継いで揚送する。
横スクリューコンベヤ62は、縦スクリューコンベヤ61の搬送終端部に中継ケース64を介して接続された搬送筒62aを備え、縦スクリューコンベヤ61からの脱穀粒を、中継ケース64を介して受け継いで搬送し、搬送筒62aの先端部に設けてある吐出筒62bから吐出する。
横スクリューコンベヤ62は、縦スクリューコンベヤ61の下部に配備した旋回操作機構65(図1参照)が駆動されることにより、穀粒取出しのための使用姿勢と、収穫作業や移動走行のための格納姿勢とに切り換わるようになっている。
図2に二点鎖線で示す横スクリューコンベヤ62は、使用姿勢に切換えられた状態の横スクリューコンベヤである。この図に示すように、横スクリューコンベヤ62は、旋回操作機構65が旋回モータによって駆動されて縦スクリューコンベヤ61の搬送筒61aを回転操作し、これによって縦スクリューコンベヤ61のスクリュー軸芯を回転軸芯として走行機体横外側に揺動操作されると、縦スクリューコンベヤ61の搬送終端部から走行機体横外側に延出した状態になり、穀粒タンク20からの穀粒を走行機体に対して横側に離れて位置する運搬車荷台などの供給先に搬出するように使用姿勢になる。
図1及び2に実線で示す横スクリューコンベヤ62は、格納姿勢に切換えられた状態の横スクリューコンベヤである。これらの図に示すように、横スクリューコンベヤ62は、旋回操作機構65が旋回モータによって駆動されて縦スクリューコンベヤ61の搬送筒61aを回転操作し、これによって縦スクリューコンベヤ61のスクリュー軸芯を回転軸芯として走行機体横内側に揺動操作され、縦スクリューコンベヤ61の搬送終端部から走行機体前方向きに延出した状態になると、格納姿勢になる。
格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62は、走行機体横方向視で側方タンク部21の上端部と重なり合う状態、かつ走行機体前後方向に沿った状態になる。
図1,2,4に示すように、側方タンク部21の上端部における上方タンク部22側と反端の横端側に走行機体横外上方向きに開口する切欠き部21dを設けてあり、格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62は、基端側が切欠き部21dに入った状態になる。
図2に示すように、側方タンク部21及び運転部40の機体横外側端縁は、同一又はほぼ同一の機体横方向箇所に位置している。格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62の基端側が側方タンク部21の切欠き部21dに入り込むことにより、格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62は、先端側が運転部40の走行機体横外方側端部に位置した状態になる。
排出スクリュー60、縦スクリューコンベヤ61及び横スクリューコンベヤ62の駆動構造について説明する。
図2に示すように、エンジン3の後方であって、穀粒タンク20の前方に中継伝動ケース70を配備し、中継伝動ケース70に設けた走行機体横向きの入力軸70aと、エンジン3に設けた走行機体横向きの出力軸3aとを伝動ベルト71によって連動させるように構成してある。エンジン3の出力軸3aは、走行機体内側向きに突出している。側方タンク部21の前外側に設けたスクリュー支持ケース72から排出スクリュー60のスクリュー軸60bの端部を機体前方側に突出させ、このスクリュー軸端部と中継伝動ケース70に設けた走行機体前後向きの出力軸70bとを伝動ベルト73によって連動させるように構成してある。
排出スクリュー60と縦スクリューコンベヤ61とを接続する中継ケース63に内装されたギヤ伝動機構(図示せず)により、排出スクリュー60の駆動力を縦スクリューコンベヤ61の縦スクリューに伝達するように構成してある。縦スクリューコンベヤ61と横スクリューコンベヤ62とを接続する中継ケース64に内装されたギヤ伝動機構(図示せず)により、縦スクリューコンベヤ61の駆動力を横スクリューコンベヤ62の搬送スクリュー(図示せず)に伝達するように構成してある。
穀粒タンク20の揺動切り換えについて説明する。
穀粒タンク20の前後側に設けたタンク支持体75,76が中継ケース63及びスクリュー支持ケース72に回動自在に支持されており、穀粒タンク20は、排出スクリュー60の走行機体前後向きの回転軸芯を揺動軸芯60aとして揺動自在に支持されている。中継ケース63及びスクリュー支持ケース72は、機体フレーム2に固定されている。
穀粒タンク20の前後側に油圧シリンダ77を配備し、横スクリューコンベヤ62を穀粒タンク20の揺動に対する障害にならないように走行機体横外向きに揺動させた状態にして油圧シリンダ77を駆動操作することにより、穀粒タンク20を油圧シリンダ77によってメンテナンス用の上昇位置と通常用の下降位置とに揺動切換できるように構成してある。
図7は、上昇位置に切り換えた状態での穀粒タンク20及び上昇開き姿勢に切り換えた状態での脱穀装置10の天板11bを示す正面図である。
この図に示すように、脱穀装置10の天板11bは、横一端側に配置した脱穀装置前後向き(走行機体前後向き)の開閉軸芯Xまわりに揺動昇降自在に支持されており、扱室12の上方を開く上昇開き姿勢と扱室12を閉じる下降閉じ姿勢とに揺動開閉できるようになっている。天板11bの開閉軸芯Xは、側方タンク部21が位置する側とは反対側の横端側に位置している。
穀粒タンク20は、油圧シリンダ77によって揺動軸芯60aまわりに走行機体横外側に揺動操作されることにより、上昇位置に切り換わり、上方タンク部22を脱穀装置10に対して上昇離間させて脱穀装置10の上方を開放し、天板11bを開いて扱室12及び扱胴13を清掃や点検するなどの脱穀装置10のメンテンナスを可能にする。
図4は、下降位置に切り換えた状態での穀粒タンク20を示す正面図である。この図に示すように、穀粒タンク20は、油圧シリンダ77によって揺動軸芯60aまわりに走行機体内側に揺動操作されると、下降位置に切り換わり、脱穀装置10からの脱穀粒を貯留するための通常用の取り付け姿勢になる。穀粒タンク20に、上方タンク部22の端部から下方向きに延出する脚部材を備えさせ、穀粒タンク20が下降位置に切り換わると、脚部材が脱穀装置10の機体フレームに乗って受け止め支持されるように構成することにより、脱穀装置10の機体フレームを活用して穀粒タンク20を安定的に支持できる。
図8に示すように、揚穀装置50のブロワ装置58に電動モータ59を設けてある。図8(a)は、穀粒貯留状態でのブロワ装置58を示す平面図である。図8(b)は、穀粒タンク20を揺動操作する状態でのブロワ装置58を示す平面図である。これらの図に示すように、穀粒タンク20を揺動操作する際、ブロワ装置58を電動モータ59によってスクリューコンベヤ57の搬送筒に対して回転操作し、吐出筒58bを揺動する穀粒タンク20の前側壁20fに当らないように穀粒タンク20の穀粒投入口24の外部に退出させるように構成してある。
〔別実施形態〕
図9は、別の実施構造を備えたコンバインの全体を示す側面図である。図10は、別の実施構造を備えたコンバインの全体を示す側面図である。
別の実施構造を備えたコンバインにあっては、運転部40に運転キャビン46を設け、穀粒タンク20の高さを運転キャビン46の高さと同じに設定してある。
別の実施構造を備えたコンバインでは、側方タンク部21及び運転キャビン46の機体横外側端縁は、同一又はほぼ同一の機体横方向箇所に位置している。従って、図9,10,11に示すように、格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62は、走行機体横方向視で側方タンク部21の上端部と重なり合う状態、かつ走行機体前後方向に沿った状態になる。そして、格納姿勢になった横スクリューコンベヤ62は、先端側が運転キャビン46の横外側を通って運転部40より前方に突出し、運転部40より前方に突出した部位が刈取り部30の刈り幅W内に位置した状態になる。
図12は、別の実施構造を備えた穀粒タンク20を示す縦断正面図である。
別の実施構造を備えた穀粒タンク20では、穀粒タンク20の上昇位置において走行機体横外下方向き状態となる側方タンク部21の横側壁21eに設けた穀粒排出口26、及び側方タンク部21に対する仕切り部材28を備えてある。
穀粒排出口26は、横側壁21eに揺動開閉自在に装着した蓋体27によって開閉できるように構成してある。
仕切り部材28は、側方タンク部21の内部に装着することにより、側方タンク部21の両横側壁に受け止め支持された作用状態になり、側方タンク部21の内部空間Sを穀粒排出口26が位置するとともに上方タンク部22の内部空間に連通する上部空間部S1と、この上部空間部S1より下方に位置するとともに排出スクリュー60が位置する下部空間部S2とに仕切るように構成してある。仕切り部材28は、側方タンク部21から取り出すことにより、側方タンク部21の内部空間Sに対する仕切り作用を解除するよう解除状態になる。
つまり、穀粒タンク20に脱穀粒を貯留する際、仕切り部材28を作用状態にしておく。すると、穀粒タンク20を上昇位置に揺動操作して、横スクリューコンベヤ62を使用せずに穀粒排出口26から穀粒を取り出す際、排出スクリュー60に入り込んで取り出せない脱穀粒が発生することを回避できる。
穀粒排出口26から穀粒を排出する際の排出高さを高くするように、仕切り部材28、穀粒排出口26及び蓋体27の配置高さを、たとえば穀粒タンク20の上下方向での中央部ぐらいなどに高くして実施してもよい。
脱着によって作用状態と解除状態に切り換える仕切り部材28を採用するに替え、側方タンク部21の内部に作用状態と解除状態とに揺動切り換え自在に取り付けた仕切り部材を採用して実施してもよい。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、運転部40を走行機体の右横端側に設け、脱穀装置10が運転部40に対して走行機体左横端側に偏倚する構成を採用した例を示したが、運転部40を走行機体の左横端側に設け、脱穀装置10が運転部40に対して走行機体右横端側に偏倚する構成を採用して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、穀粒タンク20の穀粒投入口24を前側壁20fに設けた例を示したが、後側壁に設けて実施してもよい。
(3)上記した実施例では、縦スクリューコンベヤ61を穀粒タンク20の後方に配備した例を示したが、排出スクリュー60が穀粒タンク20の前外側に穀粒排出するように構成し、穀粒タンク20の前方に配備して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、扱胴13の清掃などを可能にするように、脱穀装置10の天板11bを上昇開き姿勢と下降閉じ姿勢とに揺動昇降自在に支持する構成を採用した例を示したが、脱穀機体のうち扱胴13が回転自在に装備される上部構造体を上昇開き姿勢と下降閉じ姿勢とに揺動昇降自在に支持する構成を採用して実施してもよい。
(1)本発明は、植立穀稈を地面付近で切断する一段刈り状態で刈り取るように刈取り部30を構成し、刈取り穀稈が株元から穂先までの全体にわたって扱室12に投入されるように脱穀装置10を構成するに替え、植立穀稈を地面付近箇所、及び地面付近箇所と穂部の間の箇所の二箇所で切断する二段刈り状態で刈り取るように刈取り部を構成し、二段刈りの刈取り穀稈の穂先側だけを扱室に投入される脱穀装置を構成したコンバインにも利用できる。
(2)本発明は、植立穀稈を梳き揚げタイプの引起し装置によって引起こしながら地面付近で切断するように刈取り部を構成し、刈取り穀稈の株元を脱穀フィードチェーンによって挟持搬送することにより、刈取り穀稈の穂先側を扱室に供給して回動する扱胴によって脱穀処理するように脱穀装置を構成したコンバインにも利用できる。
1 クローラ式走行装置
3 エンジン
3a 出力軸
3b 上端
10 脱穀装置
10C 下部
11b 天板
13 扱胴
13a 扱胴軸芯
19c 穀粒搬出部
20 穀粒タンク
20t 上端
21 側方タンク部
21c 底部
21d 切欠き部
21e 横側壁
22 上方タンク部
22a 底壁
22f 前側壁
22s 延出端
24 穀粒投入口
26 穀粒排出口
28 仕切り部材
30 刈取り部
40 運転部
46 運転キャビン
46t 上端
50 揚穀装置
51 上流側揚送部
55 下流側揚送部
60 排出スクリュー
60a 揺動軸芯
60b スクリュー軸
61 縦スクリューコンベヤ
62 横スクリューコンベヤ
70 中継伝動ケース
70a 入力軸
70b 出力軸
71 伝動ベルト
73 伝動ベルト
77 油圧シリンダ
S 内部空間
S1 上部空間
S2 下部空間
W 刈り幅

Claims (26)

  1. クローラ式走行装置によって自走する走行機体と、前記走行機体の機体横一端側の前部に設けた運転部と、前記運転部の下部に配備されたエンジンと、刈取り部からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置からの脱穀粒を揚送して前記穀粒タンクに設けられた穀粒投入口に投入する揚穀装置とを備え、
    前記脱穀装置を、前記運転部に対して走行機体後方側に位置する配置で、かつ前記運転部に対して走行機体横他端側に偏倚する配置で前記走行機体に設け、
    前記穀粒タンクに、前記脱穀装置の前記運転部が位置する側の横側方に位置する側方タンク部と、前記側方タンク部から走行機体横方向に延出して前記脱穀装置の上方に位置する上方タンク部とを備え、
    前記側方タンク部を、底部が前記エンジンの上端より低くなるように形成し、
    前記穀粒タンクは、前記側方タンク部に位置する走行機体前後向きの揺動軸芯まわりに揺動自在に支持されて、前記上方タンク部が前記脱穀装置に対して上昇離間した上昇位置と、前記上方タンク部が前記脱穀装置の上方箇所に下降した下降位置とに揺動切換え自在であり、
    前記穀粒投入口を前記穀粒タンクの前側壁又は後側壁に設けてあるコンバイン。
  2. 前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの前側壁又は後側壁の前記揺動軸芯に対して直交する壁面部に位置している請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの上端部に位置している請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記穀粒投入口が前記上方タンク部に位置している請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記揚穀装置に、前記脱穀装置の穀粒搬出部から延出して前記側方タンク部と前記脱穀装置との間を通る上流側揚送部と、前記上流側揚送部の揚送終端部から延出して前記穀粒タンクの前外側又は後外側を通って前記穀粒投入口に至る下流側揚送部とを備えてある請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記穀粒投入口が前記上方タンク部における上端部の前記側方タンク部側と反対側の横端寄りの部位に位置し、
    前記下流側揚送部が前記上流側揚送部の揚送終端部から前記穀粒投入口に向けて斜め上方に延出している請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記穀粒投入口が前記穀粒タンクの前側壁に位置している請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンバイン。
  8. 前記側方タンク部の底部が走行機体側面視で前記脱穀装置の下部と重なり合っている請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバイン。
  9. 前記上方タンク部から前記側方タンク部に脱穀粒が自重によって移動するように、前記上方タンク部の底壁を傾斜姿勢で配備してある請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンバイン。
  10. 前記脱穀装置の扱胴を、走行機体前後向きの扱胴軸芯まわりに回転する状態で備えてある請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンバイン。
  11. 前記上方タンク部の前記側方タンク部からの延出端が前記扱胴軸芯に対して前記側方タンク部側と反対側に位置している請求項10に記載のコンバイン。
  12. 前記脱穀装置の天板又は扱胴が備えられた上部構造体を、上昇開き姿勢と下降閉じ姿勢とに揺動昇降自在に構成してある請求項1〜11のいずれか一項に記載のコンバイン。
  13. 前記穀粒タンクを前記上昇位置と前記下降位置とに揺動操作する油圧シリンダを設けてある請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンバイン。
  14. 前記穀粒タンクの前記上昇位置において走行機体横外下方向き状態となる前記側方タンク部の横側壁に、開閉自在な穀粒排出口を設けてある請求項1〜13のいずれか一項に記載のコンバイン。
  15. 前記側方タンク部の底部に設けた排出スクリューと、前記排出スクリューの搬送終端部から走行機体上方向きに延出して前記排出スクリューからの脱穀粒を揚送する縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤの搬送終端部から延出して前記縦スクリューコンベヤからの脱穀粒を搬出する横スクリューコンベヤと、前記側方タンク部の内部空間を仕切る作用状態と解除状態とに切換え自在な仕切り部材とを備え、
    前記作用状態の仕切り部材は、前記側方タンク部の内部空間を、前記穀粒排出口が位置するとともに前記上方タンク部の内部空間に連通する上部空間部と、該上部空間部より下方に位置するとともに前記排出スクリューが位置する下部空間部とに仕切るように構成してある請求項14記載のコンバイン。
  16. 前記側方タンク部の底部に設けた排出スクリューと、前記排出スクリューの搬送終端部から機体上方向きに延出して前記排出スクリューからの脱穀粒を揚送する縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤの搬送終端部から延出して前記縦スクリューコンベヤからの脱穀粒を搬出する横スクリューコンベヤとを備えてある請求項1〜15のいずれか一項に記載のコンバイン。
  17. 前記縦スクリューコンベヤを前記穀粒タンクの後方に配備してある請求項16に記載のコンバイン。
  18. 前記排出スクリューの回転軸芯と前記穀粒タンクの揺動軸芯とが同一の軸芯である請求項16又は17に記載のコンバイン。
  19. 前記横スクリューコンベヤを、走行機体外側に向いた使用姿勢と、走行機体横方向視で前記側方タンク部の上端部と重なり合う状態かつ走行機体前後方向に沿った状態の格納姿勢とに切換え自在に構成してある請求項16〜18のいずれか一項に記載のコンバイン。
  20. 前記側方タンク部の前記上方タンク部側と反対側の横端側における上端部に、走行機体横外上方向きに開口して、前記格納姿勢の横スクリューコンベヤが入り込む切欠き部を設けてある請求項19に記載のコンバイン。
  21. 前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが前記運転部の上方に位置するように構成してある請求項20に記載のコンバイン。
  22. 前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが、前記側方タンク部の横側壁に沿った状態で、前記側方タンク部の上端部の走行機体横外側に位置するように構成してある請求項19に記載のコンバイン。
  23. 前記格納姿勢において、前記横スクリューコンベヤが前記刈取り部の刈り幅内に位置するように構成してある請求項22に記載のコンバイン。
  24. 前記運転部に運転キャビンを設けてある請求項22又は23に記載のコンバイン。
  25. 前記穀粒タンクの高さを前記運転キャビンの高さと同じに設定してある請求項24に記載のコンバイン。
  26. 前記エンジンに走行機体横向きの状態で設けられた出力軸と、前記エンジンの後方に配備した中継伝動ケースと、前記中継伝動ケースの走行機体横向きの入力軸と前記エンジンの出力軸とを連動させる伝動ベルトと、前記中継伝動ケースの走行機体前後向きの出力軸と前記排出スクリューのスクリュー軸とを連動させる伝動ベルトとを備え、
    前記エンジンの出力が前記排出スクリューに伝達されるように構成してある請求項16〜25のいずれか一項に記載のコンバイン。
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