JP7233334B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
この種のコンバインとしては、たとえば特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示されるコンバインでは、搬送装置としての揚穀装置が備えられ、底スクリューとしての排出スクリューが備えられている。
収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する搬送装置と、前記穀粒タンクの底部内に設けられ、前記穀粒タンクから穀粒を排出する底スクリューと、前記穀粒タンクの内部における上部に設けられ、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向に沿う方向に分散させて穀粒堆積の均平化を図る均平化装置と、が備えられ、前記搬送装置のうちの搬送終端側部が前記穀粒タンクの内部に差し込まれており、前記搬送終端側部の排出部は、前記底スクリューの穀粒移送方向での中間部分の上方箇所において穀粒を排出するよう構成され、前記排出部に設けられ、前記排出部の排出量の制御および前記排出部の排出の規制を行う制御部が備えられ、前記制御部は、前記排出部のうち、前記底スクリューに対向する排出部分からの排出量が、前記排出部のうち、前記排出部分以外の部分からの排出量よりも少なくなるように、かつ、前記底スクリューの上流側部分に向けた前記排出部の排出量が前記底スクリューの下流側部分に向けた前記排出部の排出量よりも多くなるように構成され、前記排出部から排出されて平面視で前記底スクリューに対して前記排出部が位置する側と反対側に向けて飛散しようとする穀粒を前記底スクリューの上流側部分に向かうように案内する方向規制部材が備えられ、前記均平化装置は、前記底スクリューの上方において、前記底スクリューの上流側端部に対応する箇所と、前記底スクリューの下流側端部に対応する箇所とに亘って設けられた均平化スクリューであり、前記均平化スクリューは、前記底スクリューの穀粒移送方向に沿う方向に延びるスクリュー軸、及び、前記スクリュー軸の軸心に沿う方向に間欠的に並ぶ状態で前記スクリュー軸に設けられた複数のスクリュー羽根を備え、前記複数のスクリュー羽根に、前記穀粒移送方向において前記搬送装置の排出部よりも上流側に位置する第1スクリュー羽根と、前記穀粒移送方向において前記搬送装置の排出部よりも下流側に位置する第2スクリュー羽根と、が備えられ、前記第1スクリュー羽根の螺旋方向は、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向上流側に移送する方向に設定されており、前記第2スクリュー羽根の螺旋方向は、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向下流側に移送する方向に設定されており、前記スクリュー軸において、前記第2スクリュー羽根の存在密度が前記第1スクリュー羽根の存在密度よりも大きい。
前記排出部は、穀粒を回転羽根によって掻き飛ばして排出するよう構成されていると好適である。
前記搬送装置の動力を分岐させて前記均平化装置に伝達する動力伝達機構が備えられていると好適である。
前記搬送装置に、前記脱穀装置に接続され、前記脱穀装置によって得られた穀粒を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部の搬送方向と異なる方向に延ばされ、穀粒を前記穀粒タンクに供給する第2搬送部と、前記第1搬送部の動力を前記第2搬送部に伝達する動力中継部と、が備えられ、前記動力伝達機構は、前記搬送装置の動力を前記動力中継部から分岐させて前記均平化装置に伝達すると好適である。
前記動力中継部と前記均平化装置の入力部とが前記穀粒タンクに対して、前記底スクリューの穀粒移送方向における上手側および下手側のうちの一方の側方に設けられ、前記動力伝達機構は、前記穀粒タンクのうちの前記一方の側方の側壁に沿って設けられていると好適である。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの走行機体に関し、図1,2,3に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,2に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図3に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1,5,6などに示されるように、穀粒タンク12の底部内に、底スクリュー20が回転可能に設けられている。底スクリュー20は、穀粒タンク12の全横幅にわたって、かつ、機体横幅方向に延びる状態で設けられている。図4,12に示されるように、底スクリュー20のスクリュー軸20aの端部に駆動プーリ25cが設けられている。底スクリュー20は、駆動プーリ25cがエンジン18からの動力によって駆動されることによって駆動される。図2,6に示されるように、穀粒排出装置17と穀粒タンク12との間に、穀粒排出装置17の搬送始端部と底スクリュー20の搬送終端部とを接続する接続ケース21が設けられている。接続ケース21は、穀粒タンク12の壁に回転可能に支持されている。穀粒排出装置17は、接続ケース21の回転軸芯を揺動支点にして揺動操作されることにより、走行機体の左横外側に張り出た使用姿勢と、穀粒タンク12の横外側に機体前後方向に沿って位置する格納姿勢とに亘って揺動する。
図4に示されるように、脱穀装置11の底部に、選別処理後の穀粒を脱穀装置11の右横外側に排出する一番スクリュー11aが設けられている。搬送装置14は、脱穀装置11の穀粒排出部としての一番スクリュー11aの搬送終端部に搬送始端部が接続された第1搬送部30、及び、穀粒タンク12に搬送終端部が接続された第2搬送部40を有している。第2搬送部40は、第1搬送部30の搬送方向と異なる方向に延ばされている。第1搬送部30の搬送終端部と第2搬送部40の搬送始端部とが中継ケース50によって接続されている。第2搬送部40は、図14に示されるように、スクリューコンベヤによって構成されている。以下において、搬送装置14を説明するに当たり、第2搬送部40をスクリューコンベヤ40と呼称する。
図4に示されるように、第1搬送部30は、一番スクリュー11aの搬送終端部から機体上方向きに延ばされた搬送ケース31を備えている。搬送ケース31の下端部が一番スクリュー11aの搬送終端部に連通されている。図14に示されるように、搬送ケース31の上端部31aが中継ケース50の投入口51に連通されている。図4,14に示されるように、搬送ケース31の下端部内に、駆動スプロケット32が回転可能に設けられ、搬送ケース31の上端部内に、従動スプロケット33が回転可能に設けられている。駆動スプロケット32と従動スプロケット33とに無端チェーン34が巻回されている。無端チェーン34の長手方向での複数箇所に搬送体35(スラット)が支持されている。
中継ケース50は、図14,15,16,18に示されるように、投入口51が備えられた投入ケース部50A、及び、貫通穴52が備えられた供給ケース部50Bを有している。図14,15,17に示されるように、投入口51は、中継ケース50の周壁55のうちの第1搬送部30の搬送終端部に対向する部分に備えられている。投入口51の上縁51aは、投入ケース部50Aの天板部53における折り曲げ端部53aによって形成されている。図14,15,16に示されるように、中継ケース50は、投入口51が第1搬送部30の搬送終端部に連通する状態で第1搬送部30に支持されている。投入口51に投入された穀粒は、投入ケース部50Aに流入し、投入ケース部50Aから供給ケース部50Bに流入する。スクリューコンベヤ40のスクリュー羽根41の下部41aが貫通穴52を通して供給ケース部50Bに挿入されている。中継ケース50に投入された穀粒が供給ケース部50Bでスクリューコンベヤ40に供給される。
図4,5,6に示されるように、スクリューコンベヤ40の搬送終端側部40A(搬送装置14の搬送終端側部に相当)が穀粒タンク12の内部に接続されている。具体的には、搬送終端側部40Aが穀粒タンク12の底壁に設けられた貫通穴を通して穀粒タンク12の内部に差し込まれている。搬送終端側部40Aの穀粒タンク12への差し込みは、平面視において、搬送終端側部40Aが底スクリュー20と交差する状態で行われている。
搬送終端側部40Aは、支持部材43を介して穀粒タンク12の壁に支持されている。
図5,6に示されるように、穀粒タンク12の上部内に、穀粒タンク12の内部に溜まった穀粒を底スクリュー20の穀粒移送方向に沿う方向に分散させて穀粒堆積の均平化を図る均平化装置としての均平化スクリュー60が設けられている。排出部44に、排出部44から排出される穀粒の排出量を制御し、かつ、排出部44による底スクリュー20への排出を規制する制御部70が設けられている。制御部70に、排出部44から排出された穀粒の飛散方向を規制する方向規制部材72が備えられている。
図4に示されるように、搬送装置14と均平化スクリュー60とに亘り、搬送装置14の動力を分岐させて均平化スクリュー60に伝達する動力伝達機構85が設けられている。均平化スクリュー60は、搬送装置14を動力源にして駆動される。
(1)上記実施形態では、搬送装置14が穀粒タンク12の右横側に設けられ、穀粒排出装置17が穀粒タンク12の左横側に設けられた例を示したが、これに限らず、搬送装置14が穀粒タンク12の左横側に設けられ、穀粒排出装置17が穀粒タンク12の右横側に設けられたものであってもよい。
11 脱穀装置
12 穀粒タンク
12a 側壁
14 搬送装置
20 底スクリュー
30 第1搬送部
40 第2搬送部
40A 搬送終端側部
44 排出部
46 回転羽根
60 均平化スクリュー(均平化装置)
61 スクリュー軸
62 スクリュー羽根(第2スクリュー羽根)
63 スクリュー羽根(第1スクリュー羽根)
67 入力軸(入力部)
70 制御部
72 方向規制部材
85 動力伝達機構
86 動力中継部
Claims (5)
- 収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、
前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する搬送装置と、
前記穀粒タンクの底部内に設けられ、前記穀粒タンクから穀粒を排出する底スクリューと、
前記穀粒タンクの内部における上部に設けられ、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向に沿う方向に分散させて穀粒堆積の均平化を図る均平化装置と、が備えられ、
前記搬送装置のうちの搬送終端側部が前記穀粒タンクの内部に差し込まれており、
前記搬送終端側部の排出部は、前記底スクリューの穀粒移送方向での中間部分の上方箇所において穀粒を排出するよう構成され、
前記排出部に設けられ、前記排出部の排出量の制御および前記排出部の排出の規制を行う制御部が備えられ、
前記制御部は、前記排出部のうち、前記底スクリューに対向する排出部分からの排出量が、前記排出部のうち、前記排出部分以外の部分からの排出量よりも少なくなるように、かつ、前記底スクリューの上流側部分に向けた前記排出部の排出量が前記底スクリューの下流側部分に向けた前記排出部の排出量よりも多くなるように構成され、
前記排出部から排出されて平面視で前記底スクリューに対して前記排出部が位置する側と反対側に向けて飛散しようとする穀粒を前記底スクリューの上流側部分に向かうように案内する方向規制部材が備えられ、
前記均平化装置は、前記底スクリューの上方において、前記底スクリューの上流側端部に対応する箇所と、前記底スクリューの下流側端部に対応する箇所とに亘って設けられた均平化スクリューであり、
前記均平化スクリューは、前記底スクリューの穀粒移送方向に沿う方向に延びるスクリュー軸、及び、前記スクリュー軸の軸心に沿う方向に間欠的に並ぶ状態で前記スクリュー軸に設けられた複数のスクリュー羽根を備え、
前記複数のスクリュー羽根に、前記穀粒移送方向において前記搬送装置の排出部よりも上流側に位置する第1スクリュー羽根と、前記穀粒移送方向において前記搬送装置の排出部よりも下流側に位置する第2スクリュー羽根と、が備えられ、
前記第1スクリュー羽根の螺旋方向は、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向上流側に移送する方向に設定されており、前記第2スクリュー羽根の螺旋方向は、穀粒を前記底スクリューの穀粒移送方向下流側に移送する方向に設定されており、
前記スクリュー軸において、前記第2スクリュー羽根の存在密度が前記第1スクリュー羽根の存在密度よりも大きいコンバイン。 - 前記排出部は、穀粒を回転羽根によって掻き飛ばして排出するよう構成されている請求項1に記載のコンバイン。
- 前記搬送装置の動力を分岐させて前記均平化装置に伝達する動力伝達機構が備えられている請求項1または2に記載のコンバイン。
- 前記搬送装置に、前記脱穀装置に接続され、前記脱穀装置によって得られた穀粒を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部の搬送方向と異なる方向に延ばされ、穀粒を前記穀粒タンクに供給する第2搬送部と、前記第1搬送部の動力を前記第2搬送部に伝達する動力中継部と、が備えられ、
前記動力伝達機構は、前記搬送装置の動力を前記動力中継部から分岐させて前記均平化装置に伝達する請求項3に記載のコンバイン。 - 前記動力中継部と前記均平化装置の入力部とが前記穀粒タンクに対して、前記底スクリューの穀粒移送方向における上手側および下手側のうちの一方の側方に設けられ、
前記動力伝達機構は、前記穀粒タンクのうちの前記一方の側方の側壁に沿って設けられている請求項4に記載のコンバイン。
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