JP2013183716A - コンバインの穀粒貯留構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】穀粒タンクでの穀粒充填率の向上を図れるようにする。
【解決手段】脱穀装置からの穀粒を揚送装置により揚送し、揚送装置からの穀粒を放擲装置67を介して穀粒タンク4の内部に放擲供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、放擲装置67から穀粒タンク4の内部への穀粒の放擲供給を可能にする供給口53を、穀粒タンク4の上端部のうちの前後一方の縦板38とこの縦板38に連なる左右一方の縦板40とで形成するコーナー部分4Cに位置する状態に形成し、放擲装置67を、揚送装置の搬送終端部に備えた放擲板の回転により、穀粒を供給口53からコーナー部分4Cを形成する2つの縦板38,40にわたって拡散した状態で穀粒タンク4の内部に放擲供給するように構成して、揚送装置の搬送終端部に配備した。
【選択図】図13

Description

本発明は、脱穀装置からの穀粒を揚送装置により揚送し、前記揚送装置からの穀粒を放擲装置を介して穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造に関する。
上記のようなコンバインの穀粒貯留構造としては、放擲装置(レベリングディスク)を穀粒タンク(グレンタンク)の内部に配備したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−275053号公報(段落番号0011、図1、図2、図4)
上記の構成では、揚送装置からの穀粒を放擲装置によって飛散させることにより、穀粒を穀粒タンクの内部に均平に充填することはできるが、穀粒タンクにおける放擲装置の配置領域だけでなく、放擲装置よりも上方の領域を穀粒貯留領域として使用することができないことから、穀粒タンクでの穀粒貯留容量が低下し、穀粒タンクでの穀粒の充填率が低下することになる。
本発明の目的は、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上を図れるようにすることにある。
本発明の請求項1に係る発明は、脱穀装置からの穀粒を揚送装置により揚送し、前記揚送装置からの穀粒を放擲装置を介して穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
前記放擲装置から前記穀粒タンクの内部への穀粒の放擲供給を可能にする供給口を、前記穀粒タンクの上端部のうちの前後一方の縦板とこの縦板に連なる左右一方の縦板とで形成するコーナー部分に位置する状態に形成し、
前記放擲装置を、前記揚送装置の搬送終端部に備えた放擲板の回転により、穀粒を前記供給口から前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板にわたって拡散した状態で前記穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成して、前記揚送装置の搬送終端部に配備した。
上記の発明では、穀粒タンクにおける内部空間の略全体を穀粒の貯留領域とした状態で、穀粒を穀粒タンク内の貯留領域の全域にわたって均平に拡散供給することができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上を図ることができる。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の発明において、
前記揚送装置に、スクリュの回転によって穀粒を揚送するスクリュコンベヤを備え、
前記放擲板を、前記スクリュコンベヤの搬送終端部に前記スクリュと一体回転する状態に装備した。
上記の発明では、スクリュコンベヤによって揚送した穀粒を、スクリュとの一体回転で放擲作動する放擲板により、穀粒タンク内の貯留領域に拡散した状態で放擲供給することができる。
従って、放擲板の駆動に関する構成の簡素化を図ることができる。更に、穀粒を穀粒タンク内に均平に拡散させた状態で貯留できるために、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上を図ることができる。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に記載の発明において、
穀粒が前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板の間で拡散するように前記放擲板を回転可能に支持する回転軸を傾斜姿勢で装備した。
上記の発明では、放擲板の回転軸が傾斜することにより、放擲板によって放擲される穀粒を上方への移動成分を有する状態でコーナー部分を形成する2つの縦板の間で拡散させることができる。そのため、穀粒タンク内での穀粒の貯留上限位置を高くすることができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上をより効果的に図ることができる。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、
穀粒を前記放擲板から前記穀粒タンクの天板を経由して前記穀粒タンクの内部に供給するように構成した。
上記の発明では、穀粒を供給口から穀粒タンクの天板に沿わせた状態で穀粒タンクの内部に供給できる。そのため、穀粒タンク内での穀粒の貯留上限位置を高くすることができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上をより効果的に図ることができる。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の発明において、
前記供給口を、前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板のうちの一方の縦板に形成し、
前記天板を、前記供給口を形成する一方の縦板に連なる一対の縦板の上端縁よりも上方に位置する水平部と、それらの上端縁に対向する前記水平部の一対の側端縁から対応する前記上端縁に向けて傾斜する一対の傾斜部とを備える状態に形成した。
上記の発明では、放擲板からの穀粒を、放擲板による拡散だけでなく、天板の水平部及び一対の傾斜部によって更に好適に拡散させることができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上をより効果的に図ることができる。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、
前記放擲装置に、前記放擲板が放擲する穀粒を前記穀粒タンクの内部に案内する案内部を備えた。
上記の発明では、放擲装置から穀粒タンクの内部への穀粒の供給をより確実に行うことができる。
従って、放擲装置から穀粒タンクの内部への穀粒の供給不良による穀粒回収率の低下をより確実に防止することができる。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項6に記載の発明において、
前記案内部が前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板の間で往復移動するように構成した。
上記の発明では、案内部の往復移動によって穀粒タンクの内部への穀粒の拡散供給量を均一な状態で安定させることができる。そのため、穀粒を穀粒タンク内の貯留領域の全域にわたってより均平に拡散供給することができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の向上をより効果的に図ることができる。
本発明の請求項8に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、
前記穀粒タンクを、穀粒貯留用の貯留状態と穀粒排出用の傾倒状態とに切り換え可能に構成し、
前記穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向と異なる方向に位置する縦板に前記供給口を形成した。
上記の発明では、穀粒タンクを貯留状態から傾倒状態に切り換えることにより、穀粒タンク内の穀粒を排出することができる。
つまり、穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向に位置する縦板に供給口を形成した場合に穀粒タンクを傾倒状態に切り換えるための準備操作として必要になる、揚送装置や放擲装置などの退避操作を省くことができる。
従って、穀粒タンクを傾倒状態に切り換えるだけの簡単な操作で穀粒タンク内の穀粒を排出することができる。
本発明の請求項9に係る発明は、上記請求項6又は7に記載の発明において、
前記穀粒タンクを、穀粒貯留用の貯留状態と穀粒排出用の傾倒状態とに切り換え可能に構成し、
前記穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向と異なる方向から前記案内部が前記供給口を介して前記穀粒タンクの内部に入り込むように構成し、
前記案内部が前記穀粒タンクの内部に入り込む供給状態と前記穀粒タンクの外部に退避する退避状態とに切り換え可能に構成した。
上記の発明では、案内部を供給状態から退避状態に切り換えた後、穀粒タンクを貯留状態から傾倒状態に切り換えることにより、穀粒タンク内の穀粒を排出することができる。
つまり、穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向から案内部が供給口を介して穀粒タンクの内部に入り込むように構成した場合に穀粒タンクを傾倒状態に切り換えるための準備操作として必要になる、揚送装置や放擲装置などの退避操作を省くことができる。
従って、案内部を穀粒タンクの内部に入り込ませることで穀粒回収率の低下をより確実に防止できるようにしながらも、案内部を退避状態に切り換えて穀粒タンクを傾倒状態に切り換えるだけの簡単な操作で穀粒タンク内の穀粒を排出することができる。
本発明の請求項10に係る発明は、上記請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、
前記脱穀装置の上方に前記穀粒タンクを配備し、
前記揚送装置に、前記脱穀装置の外側で前記脱穀装置の穀粒排出部から上向きに延出する下側搬送機構と、前記穀粒タンクの外側で前記下側搬送機構の搬送終端部から上向きに延出する上側搬送機構とを備え、
前記穀粒タンクを、前記下側搬送機構の上方に張り出す張出部を備える幅広に構成した。
上記の発明では、脱穀装置と穀粒タンクとを水平方向に並設する場合には脱穀装置によって制限されていた穀粒タンクにおける幅方向の拡張を行い易くすることができる。
そして、穀粒タンクを幅方向に拡張させても、揚送装置を、穀粒の搬送に支障を来たすことなく、平面視での穀粒タンクからの張り出しを抑制しながら、脱穀装置及び穀粒タンクの外側を回り込ませた状態で、脱穀装置の穀粒排出部から穀粒タンクの供給口にわたるように構成することができる。
更に、揚送装置を脱穀装置及び穀粒タンクの外側を回り込ませた状態に構成する上において、下側搬送機構の上方領域を穀粒タンクの拡張領域に有効利用することから、無駄のない好適な状態で穀粒タンクを幅方向に拡張させることができる。
従って、穀粒タンクの容量を大きくしながら、揚送装置を、平面視において穀粒タンクからの張り出しが少ない纏まった状態に構成することができる。
本発明の請求項11に係る発明は、上記請求項10に記載の発明において、
前記下側搬送機構と前記上側搬送機構のいずれか一方を、その上下両端部に備えた回転体にわたる無端回動帯の回動により、前記無端回動帯に備えた複数の搬送体で穀粒を揚送するスラットコンベヤ又はバケットコンベヤで構成し、他方を、その上下両端部にわたるスクリュの回転によって穀粒を揚送するスクリュコンベヤで構成した。
上記の発明では、下側搬送機構と上側搬送機構の双方を構造が複雑で嵩張り易いスラットコンベヤ又はバケットコンベヤで構成する場合に比較して、揚送装置を、構造が簡単で小さく纏まった状態に構成することができ、又、下側搬送機構と上側搬送機構の双方を搬送中に穀粒の噛み込みなどによる損傷を招く虞のあるスクリュコンベヤで構成する場合に比較して、揚送装置の搬送による穀粒品質の低下を抑制することができる。
従って、揚送装置を構造簡単に小さく纏まった状態に構成しながら、揚送装置の搬送による穀粒品質の低下を抑制することができる。
普通型コンバインの全体右側面図である。 普通型コンバインの全体左側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 普通型コンバインの全体背面図である。 穀粒タンク及び揚送装置などの斜視図である。 (a)は穀粒タンク及び揚送装置などの構成を示す正面図である。(b)は脱穀装置上部の構成を示す縦断正面図である。 (a)は穀粒タンクの貯留状態を示す要部の正面図である。(b)は穀粒タンクの傾倒状態を示す要部の正面図である。 穀粒タンクの蓋板を開位置に揺動操作した状態を示す要部の斜視図である。 脱穀装置及び揚送装置などの構成を示す右側面図である。 (a)は下側搬送機構の構成を示す要部の一部縦断右側面図である。(b)は下側搬送機構の構成を示す要部の一部縦断正面図である。 (a)は揚送装置の中継箇所及び伝動系の構成を示す要部の一部縦断右側面図である。(b)は揚送装置の中継箇所及び伝動系の構成を示す要部の一部縦断正面図である。 (a)は放擲装置における案内部の供給状態を示す要部の一部横断平面図である。(b)は放擲装置における案内部の退避状態を示す要部の一部横断平面図である。 (a)は放擲装置による穀粒の供給状態を示す要部の横断平面図である。(b)は放擲装置による穀粒の供給状態を示す要部の縦断右側面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係るコンバインの穀粒貯留構造を、コンバインの一例である普通型(全稈投入型)コンバインに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜6に示すように、本実施形態で例示する普通型コンバインは、走行機体1の前部に、機体の走行に伴って収穫対象の穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取搬送装置2を、走行機体1から前方に向けて延出した状態で昇降揺動可能に配備している。走行機体1には、刈取搬送装置2からの穀稈に扱き処理を施し、扱き処理で得た処理物に選別処理を施す脱穀装置3を搭載している。脱穀装置3の上方には、脱穀装置3での扱き処理及び選別処理によって得た単粒化穀粒を貯留する穀粒タンク4を配備している。脱穀装置3の後端部には、脱穀処理後の脱粒穀稈に細断処理を施して機外に排出する細断処理装置5を連結している。
走行機体1は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて格子状に形成した機体フレーム6を備え、この機体フレーム6の前部に駆動輪としての左右一対の前輪7を配備し、機体フレーム6の後部に操向輪としての左右一対の後輪8を配備して、前輪駆動型の後輪操舵式に構成している。
機体フレーム6の前部には、左右の前輪7にわたる幅広に形成した運転キャビン9を、機体フレーム6の前部に立設した運転キャビン用の支持フレーム10を介して左右の前輪7の上方に位置する状態で配備している。運転キャビン9の内部には、後輪操舵用のステアリングホイール11及び運転座席12などを装備している。
機体フレーム6における右側の前輪7の後方で脱穀装置3の前部右側方箇所にはエンジン13を搭載している。そして、このエンジン13からの動力を、伝動系(図示せず)を介して、刈取搬送装置2、脱穀装置3、細断処理装置5、及び、左右の前輪7などに伝達している。
図1〜3に示すように、刈取搬送装置2は、その前部の左右両端箇所に備えたデバイダ14により、未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分ける。又、刈取搬送装置2の前部上方に配備した回転リール15により収穫対象穀稈の着粒側を後方に掻き込み、かつ、刈取搬送装置2の底部に装備したバリカン型の切断機構16により収穫対象穀稈の株元側を切断することによって収穫対象の穀稈を取り込む。そして、取り込んだ穀稈を、切断機構16の後方に左右向きに配備したスクリュ搬送式のオーガ17により左右中央側の所定箇所に寄せ集めて後方に送り出し、その所定箇所から脱穀装置3の前端上部にわたるように架設したフィーダ18により脱穀装置3に向けて搬送する。
フィーダ18は、ケーシング19に内蔵したスラットコンベヤ(図示せず)により、穀稈を脱穀装置3の前端上部に向けて掻き上げ搬送し、脱穀装置3の前端上部に形成した穀稈投入口20から脱穀装置3の内部に投入するように構成している。又、機体フレーム6の前部と運転キャビン用の支持フレーム10とで囲まれた空間を通って、その空間の上下幅内での昇降揺動が可能となるように、その後端部を脱穀装置3の前端上部に連結している。
刈取搬送装置2は、機体フレーム6の前端下部とフィーダ18の前端下部とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ21により、脱穀装置3との連結点を支点にして昇降揺動する。そして、この昇降揺動によって刈り高さ調節などを行うことが可能となるように構成している。
図1〜6に示すように、脱穀装置3は、脱穀フレームを兼ねる脱穀ケース22の上部に前後向きに内蔵した扱胴23により、穀稈投入口20から脱穀ケース22の内部に投入された穀稈に扱き処理を施す。そして、この扱き処理で得た処理物のうち、扱胴23を下方から覆う受網24から漏下する処理物を、受網24の下方に配備した揺動選別機構25に選別対象の処理物として供給する。揺動選別機構25は、選別対象の処理物を後方に移送しながら篩い選別して穀粒などを漏下させる。揺動選別機構25の前下方には、その前下方の位置から揺動選別機構25による選別処理中の処理物に選別風を供給する唐箕26を配備している。つまり、揺動選別機構25による篩い選別に加えて、比重の軽い稈屑などを後上方に風力搬送して稈屑などの漏下を防止する風力選別を行うように構成している。
揺動選別機構25の前部側の下方には、揺動選別機構25の前部側から漏下した単粒化穀粒を1番物として回収する1番回収部27を配備している。揺動選別機構25の後部側の下方には、揺動選別機構25の後部側から漏下した枝梗付き穀粒や二股粒などを2番物として回収する2番回収部28を配備している。1番回収部27には、回収した1番物を脱穀装置3の右側部に備えた穀粒排出部3Aに搬送する1番スクリュ29を左右向きに配備している。2番回収部28には、回収した2番物を脱穀装置3の右端部に備えた2番還元機構30に搬送する2番スクリュ31を左右向きに配備している。2番還元機構30は、回収した2番物に扱き処理を施し、扱き処理後の2番物を揚送して揺動選別機構25に還元するように構成している。
脱穀ケース22は、機体フレーム6に連結した固定ケース32の上端部に可動ケース33を、複数のヒンジ34及びハンドル付きボルト35を介して連結することにより、ハンドル付きボルト35による連結を解除した状態では、複数のヒンジ34を支点にした可動ケース33の、扱胴23の上部を覆い隠す閉位置と扱胴23の上部を開放する開位置とにわたる開閉揺動操作が可能となるように構成している。
図1〜8に示すように、穀粒タンク4は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて形成したタンクフレーム36、底板37、前後左右の縦板38〜41、及び、天板42、などによって、脱穀装置3の左外方に張り出す左側張出部4Aと、脱穀装置3の右外方に張り出してエンジン13などの上方に位置する右側張出部4Bとを備えるように構成することにより、運転キャビン9と同様に左右の前輪7にわたる幅広に拡張形成している。又、その左半部側が脱穀装置3の上方に位置するのに対して、その右半部側が脱穀装置3の上端部よりも下方に位置する状態に拡張形成している。
タンクフレーム36は、その前後両端部の右下端箇所に前方又は後方に突出する支軸部36Aを備え、かつ、その底部の左側箇所に下方に延出する前後一対の脚部36Bを備えている。
各支軸部36Aは、機体フレーム6における脱穀装置3の右側方箇所に立設した穀粒タンク用の支持フレーム43の右上端部に備えた前後一対の枢支部43Aに相対回転可能に内嵌している。つまり、前後の支軸部36Aを支点にした穀粒タンク4の左右方向への揺動操作が可能となるように構成している。そして、タンクフレーム36と支持フレーム43とにわたって、前後の支軸部36Aを支点にして穀粒タンク4を、脱穀装置3の上部に近接した穀粒貯留用の貯留位置と脱穀装置3の上部から離れて右方に傾倒した穀粒排出用の排出位置とにわたって左右方向に揺動駆動する油圧式のダンプシリンダ44を架設している。
各脚部36Bは、それらの下端部がダンプシリンダ44の収縮作動で脱穀装置3の左端部に当接することにより、穀粒タンク4を貯留位置に保持するように構成している。
穀粒タンク4の右端部において、右側の縦板41は、その下部側が上部側よりも機体の左外側に位置する状態に形成している。穀粒タンク4の右端部には、その下部からの穀粒の排出を可能にする状態で底板37の右端部と右側の縦板41の下端部との間に形成した穀粒排出口45、穀粒排出口45の前後幅の変更を可能にする機能を有する状態で穀粒排出口45を開閉するように右側の縦板41の下端部に左右揺動可能に垂下連結した複数の開閉板46、及び、タンクフレーム36との連結軸47を支点にして右側の縦板41の下部側に沿って起立する姿勢と右外方に倒伏する姿勢とにわたって起伏揺動する蓋板48を備えている。蓋板48は、その起立姿勢では各開閉板46の右外方への揺動を阻止することにより穀粒排出口45を閉塞し、かつ、その倒伏姿勢では各開閉板46の右外方への揺動を許容することにより穀粒排出口45の開放を可能にするように構成している。前後の縦板38,39と蓋板48とにわたって、倒伏した蓋板48を穀粒を機体右外方に流下案内するガイド板として機能させる前後一対の腰折れリンク49を架設している。前後の縦板38,39の右端上部には、対応する腰折れリンク49の蓋板側の枢支軸50との係合で蓋板48を閉位置に固定保持する前後一対の係合アーム51を一体揺動する状態に備えたロックレバー52を左右揺動可能に装備している。
上記の構成から、ロックアーム52を揺動操作して蓋板48の閉位置での固定保持を解除し、蓋板48を閉位置から開位置に揺動操作し、ダンプシリンダ44を伸長作動させて穀粒タンク4を貯留位置から排出位置に揺動駆動することにより、穀粒タンク4を、その内部に穀粒を貯留する貯留状態から右方向に傾倒して内部の貯留穀粒を穀粒排出口45から機体の右外方に排出する傾倒状態に切り換えることができる。又、蓋板48を開位置から閉位置に揺動操作し、ロックアーム52を揺動操作して蓋板48を閉位置に固定保持し、ダンプシリンダ44を収縮作動させて穀粒タンク4を排出位置から貯留位置に揺動駆動することにより、穀粒タンク4を傾倒状態から貯留状態に切り換えることができる。
そして、穀粒タンク4を傾倒状態に切り換えることにより、脱穀装置3の上部に備えた可動ケース33を開位置に揺動操作することが可能になり、脱穀装置3の上部に備えた扱胴23などに対する上方からのメンテナンスが可能になる。
天板42は、後側の縦板39の上端縁及び左右の縦板40,41の上端縁よりも上方に位置する水平部42A、後側の縦板39の上端縁に対向する水平部42Aの後端縁から後側の縦板39の上端縁に向けて傾斜する後側の傾斜部42B、及び、左右の縦板40,41の上端縁に対向する水平部42Aにおける左右の側端縁から対応する左右の縦板40,41の上端縁に向けて傾斜する左右の傾斜部42C,42Dとを備える状態に形成している。
穀粒タンク4は、穀粒タンク4の内部への穀粒の供給を可能にする供給口53を、穀粒タンク4の上端部のうちの前側の縦板38と左側の縦板40とで形成するコーナー部分4Cに形成している。具体的には、供給口53を、前側の縦板38における上端部の左端側箇所に、天板42の左側の傾斜部42Cに沿う左下がりの傾斜姿勢で形成している。
図1〜6及び図9〜13に示すように、脱穀装置3の穀粒排出部3Aから穀粒タンク4の供給口53にわたって、脱穀装置3での扱き処理及び選別処理によって得た単粒化穀粒を穀粒タンク4に搬送する揚送装置54を架設している。揚送装置54は、脱穀装置3の右外側において脱穀装置3の穀粒排出部3Aから前上方に向かう前傾姿勢で延出する下側搬送機構55と、穀粒タンク4の前外側において下側搬送機構55の搬送終端部から左上方に向かう左傾倒姿勢で延出する上側搬送機構56とを備えて、穀粒タンク4の穀粒排出側となる右側張出部4Bを迂回するように構成している。
下側搬送機構55は、脱穀装置3の穀粒排出部3Aに連通接続したコンベヤケース57の内部において、その上下両端部に備えた回転体58,59である駆動スプロケット58と従動スプロケット59とにわたって巻き掛けた無端回動帯60である無端回動チェーン60が回動することにより、穀粒排出部3Aの穀粒を、無端回動チェーン59の回動方向に一定間隔をあけた状態で無端回動チェーン59に備えた複数の搬送体61である搬送板61によって掻き上げ搬送するスラットコンベヤ62によって構成している。下側搬送機構55の搬送終端部には、揚送した穀粒を上側搬送機構56の搬送始端部に流下案内する穀粒ガイド63を備えている。穀粒ガイド63には、ダクトを採用して穀粒の漏れ出しを防止するように構成している。
上側搬送機構56は、穀粒ガイド63に連通接続したコンベヤケース64の内部において、その上下両端部にわたって回転可能に架設したスクリュ65が回転することにより、下側搬送機構55が搬送した穀粒を穀粒タンク4の供給口53に揚送するスクリュコンベヤ66によって構成している。上側搬送機構56の搬送終端部には、揚送した穀粒を穀粒タンク4の供給口53から穀粒タンク4の内部に放擲供給する放擲装置67を配備している。放擲装置67は、揚送した穀粒をスクリュ65との平面視左回りでの一体回転により遠心方向に放射状に放擲する一対の放擲板68、及び、放擲板68を覆うとともにスクリュ65の回転中心を中心にした回転が可能な状態でコンベヤケース64の上端部に外嵌した放擲ケース69、などを備えている。放擲ケース69には、放擲板68が放擲する穀粒を穀粒タンク4の内部に案内する案内部69Aを形成している。
下側搬送機構55は、穀粒タンク4の右側張出部4Bの下方において、脱穀装置3の右側面とエンジン13との間に形成される空間を利用して、その空間を通る状態で脱穀装置3の右側面とエンジン13との間に位置するように配備している。又、右側張出部4Bの張り出し方向と直交する方向に沿う状態で脱穀装置3の右側面に沿うように装備している。これにより、下側搬送機構55を脱穀装置3の右側面に近接させた状態で装備することができ、機体フレーム6における下側搬送機構55の右外方箇所を、エンジン13やエンジン13の周辺機器などを配備する配置領域として、無駄のない状態でより有効に利用することができる。
更に、その搬送終端部に備えた穀粒ガイド63が平面視で穀粒タンク4の右側張出部4Bの前端よりも機体前側に位置する状態で、かつ、その上端部が脱穀装置3よりも上方に位置する状態となるように前傾姿勢で装備している。これにより、穀粒タンク4を、その右半部側が脱穀装置3の上端部よりも下方に位置する状態に拡張形成し易くしながら、又、穀粒ガイド63と穀粒タンク4の前外側に配備する上側搬送機構56との接続を簡単に行えるようにしながら、垂直姿勢で装備する場合に比較して下側搬送機構55での穀粒の搬送効率の向上を図れるようにしている。又、上側搬送機構56によるスクリュ搬送が短くなるようにして、スクリュ搬送時に生じる虞のある穀粒の損傷を抑制するようにしている。
上側搬送機構56は、穀粒タンク4の前面と運転キャビン9の背面との間に形成された空間を利用して、脱穀装置3の右外側に位置する下側搬送機構55の搬送終端部から穀粒タンク4の左上端部に位置する供給口53に向かう左傾倒姿勢で、穀粒タンク4の前面に沿う状態に装備している。これにより、運転キャビン9を上側搬送機構56の支持フレームに利用することが可能になる。その結果、穀粒タンク4を左右方向への揺動操作で貯留状態と傾倒状態とに切り換え可能に構成するものでありながら、上側搬送機構56の放擲装置67から穀粒タンク4の内部への穀粒の放擲供給が可能となるように上側搬送機構56を穀粒タンク4の前面に近接させた状態で固定装備するための支持構造に要する構成の簡素化を図ることができる。
又、上側搬送機構56の下端部が脱穀装置3の上端部と略同じ高さに位置するように構成している。これにより、上側搬送機構56の下端部と供給口53との高低差を小さくすることができ、その分、上側搬送機構56の搬送傾斜角度を緩くすることができる。その結果、上側搬送機構56での穀粒搬送効率を向上させることができる。
図10に示すように、下側搬送機構55は、その駆動スプロケット58を1番スクリュ29の搬送終端部に1番スクリュ29と一体回転する状態に装備することにより、1番スクリュ29と連動するように構成している。つまり、下側搬送機構55をスラットコンベヤ62で構成することにより、その駆動スプロケット58を1番スクリュ29の搬送終端部に装備するだけの簡単な構成で、下側搬送機構55を1番スクリュ29に連動させることができる。
図5、図6、図9及び図11に示すように、下側搬送機構55及び上側搬送機構56の機体外側となる右外側には、下側搬送機構55から上側搬送機構56に伝動する伝動系70を配備している。伝動系70は、下側搬送機構55における上部の右外側端部に配置したベルトテンション式の第1伝動機構71、及び、上側搬送機構56の底部に連接した伝動ケース72に内蔵したベベルギア式の第2伝動機構73、などを備えて構成している。
第1伝動機構71は、下側搬送機構55の従動スプロケット59と左右向きの従動軸74を介して一体回転する第1プーリ75、伝動ケース72から右外方に延出した伝動軸76の延出端に装備することにより第1プーリ75が位置する下側搬送機構55の右外側端部に配置した第2プーリ77、及び、第1プーリ75と第2プーリ77とにわたって回し掛けた伝動ベルト78、などを備えて構成している。
第2伝動機構73は、上側搬送機構56のスクリュ65と一体回転する状態で上側搬送機構56の底部に配置した第1ベベルギア79、及び、第1プーリ75と平行な姿勢で第1ベベルギア79に噛合した状態で伝動軸76を介して第2プーリ77と一体回転する第2ベベルギア80、などを備えて構成している。
つまり、下側搬送機構55から上側搬送機構56への伝動系70にベルトテンション式の第1伝動機構71を備えたことにより、上側搬送機構56において穀粒詰まりが発生した場合には、その詰まりに伴う駆動負荷の増大により、第1伝動機構71における第1プーリ75と第2プーリ77との間において伝動ベルト78の滑りを誘発させることができ、上側搬送機構56を停止させることができる。これにより、上側搬送機構56であるスクリュコンベヤ66が、その内部において穀粒詰まりが発生した状態で作動することに起因した穀粒の損傷を効果的に抑制することができる。
そして、その第1伝動機構71を下側搬送機構55及び上側搬送機構56の機体外側に配備したことにより、第1伝動機構71の目視による上側搬送機構56での穀粒詰まりの有無の判別が可能になり、上側搬送機構56での穀粒詰まりに対する措置を早期に行い易くなる。又、第1伝動機構71に対する伝動ベルト78の交換などのメンテナンスが行い易くなる。
図1〜6、図9、図12及び図13に示すように、上側搬送機構56は、穀粒タンク4の供給口53に対して直交する左傾倒姿勢で運転キャビン9に固定している。上側搬送機構56の上端部を運転キャビン9に連結する連結部材81には、スクリュ65の回転中心を中心にして放擲ケース69を回動させることによって案内部69Aを揺動駆動する電動式のワイパーモータ82、及び、放擲ケース69の回転角を検出する角度センサ83を装備している。
図示は省略するが、走行機体1には、CPU及びEEPROMなどを備えるマイクロコンピュータを利用して構成した電子制御ユニット(以下、ECUと略称する)を搭載している。ECUには、例えば脱穀装置3に対する伝動系に備えた脱穀クラッチの作動状態を検出する脱穀クラッチセンサの出力に基づいて脱穀装置3が作動状態か停止状態かを判別し、角度センサ83が出力する放擲ケース69の回転角から案内部69Aの操作位置を求め、判別した脱穀装置3の状態と求めた案内部69Aの操作位置などに基づいてワイパーモータ82の作動を制御して案内部69Aを揺動操作する穀粒貯留制御手段を制御プログラムとして備えている。
図5、図6、図9、図12及び図13に示すように、案内部69Aは、穀粒貯留制御手段の制御作動により、脱穀装置3の作動状態では穀粒タンク4の供給口53から穀粒タンク4の内部に入り込む供給状態に切り換わり、脱穀装置3の停止状態では穀粒タンク4の外部に退避する退避状態に切り換わるように構成している。又、供給状態では、供給口53が位置するコーナー部分4Cを形成する前側の縦板38と左側の縦板40との間で往復移動するように構成している。
そして、前述したように、上側搬送機構56の装備姿勢が穀粒タンク4の供給口53に対して直交する左傾倒姿勢であることにより、放擲板68及び放擲ケース69を回転可能に支持する回転軸84であるスクリュ軸の姿勢が、穀粒タンク4の供給口53に対して直交する左傾倒姿勢となっている。そのため、案内部69Aは、上下方向の移動成分を有する状態で前側の縦板38と左側の縦板40との間を往復移動することになり、前側の縦板38に天板42の左側の傾斜部42Cに沿う左下がりの傾斜姿勢で形成した供給口53に沿って往復移動するようになっている。
この構成から、脱穀装置3の作動状態では、放擲装置69の案内部69Aが供給状態となって上下方向の移動成分を有する状態で前側の縦板38と左側の縦板40との間を往復移動するようになる。これにより、放擲板68が放擲する穀粒を、穀粒タンク4における上部左前端箇所のコーナー部分4Cに形成した供給口53から穀粒タンク4の内部に、そのコーナー部分4Cを形成する前側の縦板38と左側の縦板40との間で天板42を経由する状態で拡散供給することができる。
そして、このような形態で穀粒を穀粒タンク4の内部に拡散供給することにより、放擲装置69の案内部69Aが前側の縦板38から左側の縦板40に向けて移動する際には、その移動に伴って穀粒タンク4に対する穀粒供給状態を、
(1)穀粒を前側の縦板38に沿わせて主に穀粒タンク内における右前側の貯留領域に供給する状態、
(2)天板42の右側の傾斜部42Dに沿わせて主に穀粒タンク内における右側で前後中央側の貯留領域に供給する状態、
(3)天板42の水平部42A及び右側の傾斜部42Dに沿わせて主に穀粒タンク内における右後側の貯留領域に供給する状態、
(4)天板42の水平部42A及び後側の傾斜部42Bに沿わせて主に穀粒タンク内の後側で左右中央側の貯留領域に供給する状態、
(5)天板42の左側の傾斜部42Cに沿わせて主に穀粒タンク内の左後側の貯留領域に供給する状態、
(6)天板42の左側の傾斜部42C及び左側の縦板40に沿わせて主に穀粒タンク内の左側で前後中央側の貯留領域に供給する状態、
(7)左側の縦板40に沿わせて主に穀粒タンク内の左前側の貯留領域に供給する状態、
などに、上記(1)〜(7)の記載順に連続的に変更することができる。
又逆に、放擲装置69の案内部69Aが左側の縦板40から前側の縦板38に向けて移動する際には、その移動に伴って穀粒タンク4に対する穀粒供給状態を、前述した順序とは逆の(7)〜(1)の記載順に連続的に変更することができる。
つまり、穀粒を穀粒タンク内の貯留領域の全域にわたって死角のない状態で均平に拡散供給することができ、しかも、穀粒を供給口53から穀粒タンク4の天板42に沿わせた状態で穀粒タンク4の内部に供給できることから、穀粒タンク内での貯留上限位置を高くすることができ、その結果、穀粒タンク4での穀粒の充填率を効果的に高めることができる。
一方、脱穀装置3の停止状態では、放擲装置69の案内部69Aが退避状態となることにより、脱穀装置3の停止状態で行う穀粒タンク4からの穀粒排出作業においては、放擲ケース69の案内部69Aが穀粒タンク4の外部に退避して穀粒タンク4の左右方向への揺動操作による貯留状態と傾倒状態との切り換えを許容していることから、穀粒タンク4からの穀粒排出作業を、放擲装置69の案内部69Aが干渉する不都合を招くことなく速やかに行うことができる。
〔別実施形態〕
〔1〕コンバインとしては、運転キャビン9を装備していないものであってもよく、エンジン13を脱穀装置3の左側方に配備したものであってもよい。又、脱穀装置3と穀粒タンク4とを機体の前後方向又は左右方向に並設したものであってもよい。
〔2〕脱穀装置3としては、刈り取った収穫対象穀稈の株元側を挟持して後方に搬送することにより、刈り取った収穫対象穀稈の着粒側のみに脱穀処理を施すように構成した自脱型用のものであってもよい。
〔3〕脱穀装置3としては、その左側部に穀粒排出部3Aを備えたものであってもよい。
〔4〕穀粒タンク4としては、供給口53を、穀粒タンク4の上端部のうちの前側の縦板38と左側の縦板40とで形成するコーナー部分、前側の縦板38と右側の縦板41とで形成するコーナー部分、後側の縦板39と左側の縦板40とで形成するコーナー部分、及び、後側の縦板39と右側の縦板41とで形成するコーナー部分、のうちのいずれかに位置する状態に、前後左右の縦板38〜41及び天板42のいずれか、又は、それらのコーナー部分を形成する前後左右の縦板38〜41及び天板42のいずれか2つにわたるように形成したものであってもよい。
〔5〕穀粒タンク4としては、貯留状態と傾倒状態とに切り換え可能に構成したものではなく、貯留穀粒排出用の搬送装置又は袋詰め装置などを備えたものであってもよい。又、走行機体1に着脱可能に構成したものであってもよい。
〔6〕穀粒タンク4としては、天板42を、供給口53を形成する一方の縦板38に連なる一対の縦板39,41の上端縁にわたる円弧状に形成したものであってもよい。又、下側搬送機構55の上方に張り出す張出部4Bを備えていないものであってもよい。
〔7〕揚送装置54としては、下側搬送機構55を、その上下両端部に備えた駆動スプロケット(回転体58)と従動スプロケット(回転体59)とにわたる無端回動チェーン(無端回動帯60)の回動により、無端回動チェーン60に備えた複数のバケット(搬送体61)で穀粒を揚送するバケットコンベヤで構成したものであってもよく、又、スクリュコンベヤ66で構成したものであってもよい。
〔8〕揚送装置54としては、上側搬送機構56を、その上下両端部に備えた駆動スプロケット(回転体58)と従動スプロケット(回転体59)とにわたる無端回動チェーン(無端回動帯60)の回動により、無端回動チェーン60に備えた複数のバケット(搬送体61)で穀粒を揚送するバケットコンベヤで構成したものであってもよく、又、スラットコンベヤ62で構成したものであってもよい。
〔9〕揚送装置54としては、下側搬送機構55を、その搬送終端部が平面視で左側張出部4A又は右側張出部4Bの横外側に位置する状態となる傾斜姿勢で装備し、上側搬送機構56を、穀粒タンク4における左側の縦板40の外面又は右側の縦板41の外面に沿う状態で装備したものであってもよい。
〔10〕揚送装置54としては、下側搬送機構55を、その搬送終端部が平面視で張出部4A,4Bの後外側に位置する状態となる傾斜姿勢で装備し、上側搬送機構56を、穀粒タンク4における後側の縦板39の外面に沿う状態で装備したものであってもよい。
〔11〕揚送装置54としては、下側搬送機構55を、その搬送終端部が平面視で左側張出部4Aの前外側に位置する状態となる傾斜姿勢で装備し、上側搬送機構56を、穀粒タンク4における前側の縦板38の外面に沿う状態で装備したものであってもよい。
〔12〕揚送装置54としては、下側搬送機構55及び上側搬送機構56の少なくともいずれか一方を垂直姿勢で装備したものであってもよい。
〔13〕揚送装置54としては、下側搬送機構55の搬送終端部に、断面U字状の穀粒ガイド63を備えたものであってもよく、又、穀粒ガイド63に代えて、下側搬送機構55が揚送した穀粒を上側搬送機構56の搬送始端部に横送りする横送り機構など備えたものであってもよい。
〔14〕放擲装置68としては、上側搬送機構56が揚送した穀粒を電動モータなどによる放擲板68の回転駆動で穀粒タンク4の内部に拡散放擲するように構成したものであってもよい。
〔15〕放擲装置68としては、スクリュコンベヤ66の搬送終端部に、ワイパーモータ82の作動で揺動する案内部69Aを備えずに、スクリュ65と一体回転する放擲板68を備えるだけ、又は、その放擲板68と固定式の案内部とを備えるだけで、スクリュコンベヤ66が揚送した穀粒を穀粒タンク4の内部に拡散放擲するように構成したものであってもよい。
本発明に係るコンバインの穀粒貯留構造は、脱穀装置からの穀粒を揚送装置により揚送し、揚送装置からの穀粒を放擲装置を介して穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成した普通型コンバインや自脱型コンバインなどに適用することができる。
3 脱穀装置
3A 穀粒排出部
4 穀粒タンク
4B 張出部
4C コーナー部分
38 縦板
40 縦板
42 天板
42A 水平部
42C 傾斜部
42D 傾斜部
53 供給口
54 揚送装置
55 下側搬送機構
56 上側搬送機構
58 回転体
59 回転体
60 無端回動帯
61 搬送体
62 スラットコンベヤ
65 スクリュ
66 スクリュコンベヤ
67 放擲装置
68 放擲板
69A 案内部
84 回転軸

Claims (11)

  1. 脱穀装置からの穀粒を揚送装置により揚送し、前記揚送装置からの穀粒を放擲装置を介して穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
    前記放擲装置から前記穀粒タンクの内部への穀粒の放擲供給を可能にする供給口を、前記穀粒タンクの上端部のうちの前後一方の縦板とこの縦板に連なる左右一方の縦板とで形成するコーナー部分に位置する状態に形成し、
    前記放擲装置を、前記揚送装置の搬送終端部に備えた放擲板の回転により、穀粒を前記供給口から前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板にわたって拡散した状態で前記穀粒タンクの内部に放擲供給するように構成して、前記揚送装置の搬送終端部に配備したコンバインの穀粒貯留構造。
  2. 前記揚送装置に、スクリュの回転によって穀粒を揚送するスクリュコンベヤを備え、
    前記放擲板を、前記スクリュコンベヤの搬送終端部に前記スクリュと一体回転する状態に装備した請求項1に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  3. 穀粒が前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板の間で拡散するように前記放擲板を回転可能に支持する回転軸を傾斜姿勢で装備した請求項1又は2に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  4. 穀粒を前記放擲板から前記穀粒タンクの天板を経由して前記穀粒タンクの内部に供給するように構成した請求項1〜3のいずれか一つに記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  5. 前記供給口を、前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板のうちの一方の縦板に形成し、
    前記天板を、前記供給口を形成する一方の縦板に連なる一対の縦板の上端縁よりも上方に位置する水平部と、それらの上端縁に対向する前記水平部の一対の側端縁から対応する前記上端縁に向けて傾斜する一対の傾斜部とを備える状態に形成した請求項4に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  6. 前記放擲装置に、前記放擲板が放擲する穀粒を前記穀粒タンクの内部に案内する案内部を備えた請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  7. 前記案内部が前記コーナー部分を形成する前記2つの縦板の間で往復移動するように構成した請求項6に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  8. 前記穀粒タンクを、穀粒貯留用の貯留状態と穀粒排出用の傾倒状態とに切り換え可能に構成し、
    前記穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向と異なる方向に位置する縦板に前記供給口を形成した請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  9. 前記穀粒タンクを、穀粒貯留用の貯留状態と穀粒排出用の傾倒状態とに切り換え可能に構成し、
    前記穀粒タンクの傾倒状態切り換え方向と異なる方向から前記案内部が前記供給口を介して前記穀粒タンクの内部に入り込むように構成し、
    前記案内部が前記穀粒タンクの内部に入り込む供給状態と前記穀粒タンクの外部に退避する退避状態とに切り換え可能に構成した請求項6又は7に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  10. 前記脱穀装置の上方に前記穀粒タンクを配備し、
    前記揚送装置に、前記脱穀装置の外側で前記脱穀装置の穀粒排出部から上向きに延出する下側搬送機構と、前記穀粒タンクの外側で前記下側搬送機構の搬送終端部から上向きに延出する上側搬送機構とを備え、
    前記穀粒タンクを、前記下側搬送機構の上方に張り出す張出部を備える幅広に構成した請求項1〜9のいずれか一つに記載のコンバインの穀粒貯留構造。
  11. 前記下側搬送機構と前記上側搬送機構のいずれか一方を、その上下両端部に備えた回転体にわたる無端回動帯の回動により、前記無端回動帯に備えた複数の搬送体で穀粒を揚送するスラットコンベヤ又はバケットコンベヤで構成し、他方を、その上下両端部にわたるスクリュの回転によって穀粒を揚送するスクリュコンベヤで構成した請求項10に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
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