JP7183128B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する搬送装置と、が備えられ、前記搬送装置に、前記脱穀装置に接続され、前記脱穀装置からの穀粒を揚送する第1搬送部と、穀粒を前記穀粒タンクに供給する第2搬送部と、前記第1搬送部の搬送終端部と前記第2搬送部の搬送始端部とを接続する中継ケースと、が備えられ、前記第2搬送部は、スクリューコンベヤであり、前記スクリューコンベヤのスクリュー羽根に、前記第2搬送部の搬送始端部から前記中継ケースの底部まで延出する延出部分が備えられ、前記延出部分を前記中継ケースが覆っており、前記延出部分を覆う位置における前記中継ケースの周壁は、2つの平行な平板状部分、及び、前記2つの平板状部分を接続する半割筒状部分を備え、前記2つの平板状部分のうちの一方の側の平板状部分において、前記第1搬送部の搬送終端部に対向する部分に前記第1搬送部の搬送終端部から穀粒が投入される投入口が開口されており、前記スクリューコンベヤの前記スクリュー羽根は、前記2つの平板状部分のうちの他方の側の平板状部分から前記半割筒状部分を通って前記2つの平板状部分のうちの一方の平板状部分に向かう方向に回転し、前記周壁と前記スクリュー羽根との間隔は、前記他方の側の平板状部分から前記半割筒状部分を通って前記一方の側の平板状部分に向かうほど狭くなっている。
前記中継ケースの底部は、前記投入口の下端よりも低い位置に設けられていると好適である。
前記スクリューコンベヤの下部におけるスクリュー羽根の送りピッチが前記スクリューコンベヤの上部におけるスクリュー羽根の送りピッチよりも小さく設定されており、前記スクリュー羽根のうちの送りピッチが小さい部分が前記中継ケースの前記底部から前記中継ケースと前記スクリューコンベヤの搬送筒との境界よりも高い位置まで延ばされていると好適である。
前記中継ケースの前記半割筒状部分と、前記スクリューコンベヤの搬送筒のうち、前記半割筒状部分に繋がる筒部分との間に、前記筒部分が前記半割筒状部分に対して前記搬送筒の内側に変位した段差が形成されていると好適である。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの走行機体に関し、図1,2,3に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,2に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図3に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1,5,6などに示されるように、穀粒タンク12の底部内に、底スクリュー20が回転可能に設けられている。底スクリュー20は、穀粒タンク12の全横幅にわたって、かつ、機体横幅方向に延びる状態で設けられている。図4,12に示されるように、底スクリュー20のスクリュー軸20aの端部に駆動プーリ25cが設けられている。底スクリュー20は、駆動プーリ25cがエンジン18からの動力によって駆動されることによって駆動される。図2,6に示されるように、穀粒排出装置17と穀粒タンク12との間に、穀粒排出装置17の搬送始端部と底スクリュー20の搬送終端部とを接続する接続ケース21が設けられている。接続ケース21は、穀粒タンク12の壁に回転可能に支持されている。穀粒排出装置17は、接続ケース21の回転軸芯を揺動支点にして揺動操作されることにより、走行機体の左横外側に張り出た使用姿勢と、穀粒タンク12の横外側に機体前後方向に沿って位置する格納姿勢とに亘って揺動する。
図4に示されるように、脱穀装置11の底部に、選別処理後の穀粒を脱穀装置11の右横外側に排出する一番スクリュー11aが設けられている。搬送装置14は、脱穀装置11の穀粒排出部としての一番スクリュー11aの搬送終端部に搬送始端部が接続された第1搬送部30、及び、穀粒タンク12に搬送終端部が接続された第2搬送部40を有している。第2搬送部40は、第1搬送部30の搬送方向と異なる方向に延ばされている。第1搬送部30の搬送終端部と第2搬送部40の搬送始端部とが中継ケース50によって接続されている。第2搬送部40は、図14に示されるように、スクリューコンベヤによって構成されている。以下において、搬送装置14を説明するに当たり、第2搬送部40をスクリューコンベヤ40と呼称する。
図4に示されるように、第1搬送部30は、一番スクリュー11aの搬送終端部から機体上方向きに延ばされた搬送ケース31を備えている。搬送ケース31の下端部が一番スクリュー11aの搬送終端部に連通されている。図14に示されるように、搬送ケース31の上端部31aが中継ケース50の投入口51に連通されている。図4,14に示されるように、搬送ケース31の下端部内に、駆動スプロケット32が回転可能に設けられ、搬送ケース31の上端部内に、従動スプロケット33が回転可能に設けられている。駆動スプロケット32と従動スプロケット33とに無端チェーン34が巻回されている。無端チェーン34の長手方向での複数箇所に搬送体35(スラット)が支持されている。
中継ケース50は、図14,15,16,18に示されるように、投入口51が備えられた投入ケース部50A、及び、貫通穴52が備えられた供給ケース部50Bを有している。図14,15,17に示されるように、投入口51は、中継ケース50の周壁55のうちの第1搬送部30の搬送終端部に対向する部分(平板状部分)に備えられている。投入口51の上縁51aは、投入ケース部50Aの天板部53における折り曲げ端部53aによって形成されている。図14,15,16に示されるように、中継ケース50は、投入口51が第1搬送部30の搬送終端部に連通する状態で第1搬送部30に支持されている。投入口51に投入された穀粒は、投入ケース部50Aに流入し、投入ケース部50Aから供給ケース部50Bに流入する。スクリューコンベヤ40のスクリュー羽根41の下部41aが貫通穴52を通して供給ケース部50Bに挿入されている。中継ケース50に投入された穀粒が供給ケース部50Bでスクリューコンベヤ40に供給される。
図4,5,6に示されるように、スクリューコンベヤ40の搬送終端側部40A(搬送装置14の搬送終端側部に相当)が穀粒タンク12の内部に接続されている。具体的には、搬送終端側部40Aが穀粒タンク12の底壁に設けられた貫通穴を通して穀粒タンク12の内部に差し込まれている。搬送終端側部40Aの穀粒タンク12への差し込みは、平面視において、搬送終端側部40Aが底スクリュー20と交差する状態で行われている。
搬送終端側部40Aは、支持部材43を介して穀粒タンク12の壁に支持されている。
図5,6に示されるように、穀粒タンク12の上部内に、穀粒タンク12の内部に溜まった穀粒を底スクリュー20の穀粒移送方向に沿う方向に分散させて穀粒堆積の均平化を図る均平化装置としての均平化スクリュー60が設けられている。排出部44に、排出部44から排出される穀粒の排出量を制御し、かつ、排出部44による底スクリュー20っへの排出を規制する制御部70が設けられている。制御部70に、排出部44から排出された穀粒の飛散方向を規制する方向規制部材72が備えられている。
図4に示されるように、搬送装置14と均平化スクリュー60とに亘り、搬送装置14の動力を分岐させて均平化スクリュー60に伝達する動力伝達機構85が設けられている。均平化スクリュー60は、搬送装置14を動力源にして駆動される。
(1)上記した実施形態では、中継ケース50の底部54が投入口51の下端51bよりも低い例を示したが、これに限らず、底部54と投入口51の下端51bとが同じ高さに位置するものであってもよい。
11 脱穀装置
12 穀粒タンク
14 搬送装置
30 第1搬送部
40 第2搬送部(スクリューコンベヤ)
41 スクリュー羽根
42 搬送筒
50 中継ケース
51 投入口
51b 投入口の下端
51c 投入口の端部
51d 投入口の端部
54 底部
55 周壁
55a 周壁の部分(平板状部分)
55b 周壁の部分(平板状部分)
56 段差
E 隙間(間隔)
E1 隙間の部分
E2 隙間の部分
K 境界
P1 送りピッチ
P2 送りピッチ
W1 間隔
W2 間隔
Claims (4)
- 収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、
前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する搬送装置と、が備えられ、
前記搬送装置に、前記脱穀装置に接続され、前記脱穀装置からの穀粒を揚送する第1搬送部と、穀粒を前記穀粒タンクに供給する第2搬送部と、前記第1搬送部の搬送終端部と前記第2搬送部の搬送始端部とを接続する中継ケースと、が備えられ、
前記第2搬送部は、スクリューコンベヤであり、
前記スクリューコンベヤのスクリュー羽根に、前記第2搬送部の搬送始端部から前記中継ケースの底部まで延出する延出部分が備えられ、
前記延出部分を前記中継ケースが覆っており、
前記延出部分を覆う位置における前記中継ケースの周壁は、2つの平行な平板状部分、及び、前記2つの平板状部分を接続する半割筒状部分を備え、
前記2つの平板状部分のうちの一方の側の平板状部分において、前記第1搬送部の搬送終端部に対向する部分に前記第1搬送部の搬送終端部から穀粒が投入される投入口が開口されており、
前記スクリューコンベヤの前記スクリュー羽根は、前記2つの平板状部分のうちの他方の側の平板状部分から前記半割筒状部分を通って前記2つの平板状部分のうちの一方の平板状部分に向かう方向に回転し、
前記周壁と前記スクリュー羽根との間隔は、前記他方の側の平板状部分から前記半割筒状部分を通って前記一方の側の平板状部分に向かうほど狭くなっているコンバイン。 - 前記中継ケースの底部は、前記投入口の下端よりも低い位置に設けられている請求項1に記載のコンバイン。
- 前記スクリューコンベヤの下部におけるスクリュー羽根の送りピッチが前記スクリューコンベヤの上部におけるスクリュー羽根の送りピッチよりも小さく設定されており、
前記スクリュー羽根のうちの送りピッチが小さい部分が前記中継ケースの前記底部から前記中継ケースと前記スクリューコンベヤの搬送筒との境界よりも高い位置まで延ばされている請求項2に記載のコンバイン。 - 前記中継ケースの前記半割筒状部分と、前記スクリューコンベヤの搬送筒のうち、前記半割筒状部分に繋がる筒部分との間に、前記筒部分が前記半割筒状部分に対して前記搬送筒の内側に変位した段差が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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