JP3821770B2 - コンバイン - Google Patents

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JP3821770B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用コンバインにおいて、刈取装置で刈り取った穀稈を脱穀装置へ搬送するための搬送装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用コンバインでは、走行する機体の前部に刈取装置が備えられ、機体上部に脱穀装置が備えられ、刈取装置と脱穀装置との間に、刈取装置で刈り取った穀稈を脱穀装置まで搬送するための搬送装置が備えられている。そして、コンバインを操縦する運転部は、機体の前部に設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、搬送装置として、刈取装置の後部から脱穀装置の入口まで連続する搬送用のコンベアを設け、該コンベアをフィーダハウジングに内装している。フィーダハウジングの前部には刈取装置が連結され、また、後部は脱穀装置を内装する筐体に上下回動可能に支承されている。さらに、フィーダハウジングにアクチュエータにより伸縮駆動されるアームを取り付け、フィーダハウジングの前部に設けた刈取装置を昇降可能としている。
【0004】
そして、コンバインの運転部の配置構成は、(1)脱穀装置の前方の左右一側に搬送装置が配設され、左右他側に運転部が配設されたもの、(2)搬送装置が左右略中央に配設され、該搬送装置の上方に運転部が配置されたもの、これら二種に大概して分類される。前記(1)の運転部の配置構成を採用すると、(2)の運転部の配置構成を採用するものと比較して、機体の全高をより低く構成するために有利である。また、(2)の運転部の配置構成を採用するものは、(1)の運転部の配置構成を採用するものと比較して機体の左右バランスが良好となり、また、刈取装置全体を上方から見ながら操縦することができるため操縦性が良好になるという利点がある。
【0005】
【特許文献1】
特公平5−49246号公報
【特許文献2】
特開平11−266666号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、機体の全高を低くするために運転部を左右一側に配置すると、左右他側の前端が見にくく、しかも、搬送装置が左右一側に偏心して、横送り装置からの受け継ぎ部で詰まりが生じるおそれがある。一方、搬送装着を左右中央部に配置して、搬送効率を上げるとともに、運転部をその上方に配置して左右の視界を向上させようとすると、全高が高くなり、トラック等の荷台に載置して搬送や移動を行おうとしても、地上高制限を受けて自走させたり、キャビンを分解したりする必要があった。
上記従来技術に鑑み、本発明では、機体の全高を低く抑えながらも、運転部を機体左右略中央に配設することを可能とし、コンパクトな機体と、良好な操縦性を実現するためのコンバインの構造を提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
請求項1においては、穀稈を刈り取る刈取装置8と、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置18と、刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀装置18へ搬送するための搬送装置9を機体に備えたコンバインにおいて、該搬送装置9を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該中間屈曲点89、若しくは、該中間屈曲点89近傍に、刈取装置8の昇降用回動支点である支軸75を配置し、前記搬送装置9を、コンベア11と、コンベア11を内装するフィーダハウジング10とで構成し、フィーダハウジング10を中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該フィーダハウジング10を、刈取装置8を前部に連結した前ハウジング70と、その後端を脱穀装置18への投入口12に連通し、脱穀装置18を内装する筐体33に挿入された状態で固定された後ハウジング71で構成し、前ハウジング70を中間屈曲点89で回動可能に連結し、前記コンベア11の軌道を、前記中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、前記中間屈曲点89におけるコンベア11の内周にガイドローラ76を、外周にコンベア11の軌道をガイドローラ76に沿わせるためのガイド部材97を設け、側面視において、搬送装置9の昇降用回動支点である支軸75より前部の略上方に運転部である運転席15を配置したものである。
【0009】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ガイド部材97を、コンベア11のチェン11aを押圧する押圧体91と、該押圧体91を付勢する板バネ体95で構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は第一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく脱穀・選別部を示す側面図である。
【0011】
図4は搬送装置を示す側面図、図5は同じく平面図、図6はコンベアを示す平面図、図7は搬送装置の後部を示す側面図、図8はガイド部材を示す平面図、図9は図8におけるX矢視端面図、図10はガイド部材の別実施例を示す側面図、図11は刈取装置を昇降させる様子を示す側面図である。
【0012】
図12は第二実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図13は同じく平面図、図14は同じく脱穀・選別部を示す側面図、図15は搬送装置の別実施例を示す平面図である。
【0013】
本発明に係るコンバインでは、図1及び図11に示す如く、刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀装置18へ搬送するための搬送装置9において、該搬送装置9を搬送経路中途部の中間屈曲点89において屈曲可能に構成し、そして、該中間屈曲点89に刈取装置8の昇降用回動支点を設けたことを特徴としている。
【0014】
前記搬送装置9を無端式のコンベア11と該コンベアを内装するフィーダハウジング10で構成し、該フィーダハウジング10を、機体側に固定された後ハウジング71と、該後ハウジング71前端に上下回動可能に連結した前ハウジング70とで構成している。そして、前ハウジング70の前方に刈取装置8を連結するとともに、前ハウジング70と本機との間にアクチュエータとしての油圧シリンダ32を設け、該刈取装置8を搬送装置9の中間屈曲点89に設けた回動支点を中心として回動駆動可能としている。
【0015】
また、コンベア11は、前ハウジング70の前部に設けられたガイドローラ74と、後ハウジング71の後部に設けられたスプロケット90に巻回され、さらに、ガイドローラ74とスプロケット90との間に位置する中間屈曲点89において、コンベア11の内周側にガイドローラ76を設けるとともに、該ガイドローラ76にコンベア11を沿わせるためのガイド部材97を設けて、ガイドローラ76からスプロケット90間のコンベア11の軌道を固定し、ガイドローラ76からガイドローラ74までのコンベア11の軌道が前ハウジング11の回動に伴って移動するようにしている。
【0016】
上述の如く屈曲可能に構成した搬送装置9の上方には、運転部であるキャビン17が配設される。搬送装置9を屈曲させることによって、従来のコンバインと比較して、機体の全長及び全高を変更することなく、刈取装置8の回動支点を低位置とすることを可能とし、また、刈取装置8の回動支点から刈取装置8までの長さを短くするとともに回動支点を前方に配設することを可能としている。従って、従来のコンバインと比較して、刈取装置8を上下昇降させるために必要となるスペースが低減され、コンパクトに構成することが可能となる。
【0017】
また、搬送装置を左右一側に、キャビンを左右他側に配設した従来のコンバインと同様の高さ位置にキャビン17を配設しても、本発明に係る搬送装置9の構造によって、キャビン17と干渉することがないようにキャビン17の下方に搬送装置9を配設することを可能としている。すなわち、従来のコンバインに対して、機体の全長・全高を変更することなく、刈取装置8で刈り取った穀稈をキャビン17の下を通過して脱穀装置18の投入口12まで供給することができるのである。従って、コンバインにおけるキャビン17の配置を容易にし、キャビン17等を広範囲に設けることができる効果を有している。
【0018】
さらに、搬送装置を左右略中央に配設し、該搬送装置の上方にキャビンを配設した従来のコンバインと比較して、本発明に係る搬送装置9の構造によって、キャビン17を低く配設することを可能とし、機体の全高を低く構成することを可能としている。従って、機体の重心が低くなり、バランスを安定させることができ、また、トラックの荷台に載せての搬送時や収納時に必要なスペースを低減させることができる。さらに、キャビン17から圃場までの距離が近くなるために、機体の操縦性の向上も期待される。
【0019】
そして、搬送装置9の前後中途部の中間屈曲点89おいて、該搬送装置9の前部を屈曲(回動)可能とし、該中間屈曲点を刈取装置8の回動支点とすることで、搬送装置9の後端位置の自由度が高められている。本実施例においては、搬送装置9の後端は脱穀装置18への投入口12近傍に配設され、穀稈は該投入口12まで搬送装置9のコンベア11によって搬送される。従来のコンバインでは、搬送装置の後端位置が、刈取装置の回動支点であったため、搬送装置の後端と刈取装置との間にビータ等の補助的な搬送機構が備えられていたが、これを廃止することができて、部品点数の削減によるコストダウンに寄与している。
【0020】
ここで、本発明に係る第一実施例について説明する。
まず、第一実施例に係るコンバインの全体構成について図1乃至図3を用いて説明する。
【0021】
コンバインでは、クローラ式走行装置1上に機体フレーム13が配設され、該機体フレーム13上に脱穀装置18や選別装置19から成る脱穀・選別部を内装する筐体33が配置され、該筐体33の後部にエンジン48等を収納するエンジンルーム49等が配設されている。筐体33の上には、グレンタンク30が配設され、該グレンタンク30よりその内部に貯留された穀粒を排出するための排出オーガ40が機体後部から前方にかけて備えられている。
【0022】
前記筐体33の前方には刈取装置8が配置され、該刈取装置8の後端と筐体33前上部に設けられた脱穀装置18の前部入口が搬送装置9によって連通されている。搬送装置9は機体左右略中央に配設されている。
さらに、前記搬送装置9の上方には運転席15や操向ハンドル16等を収納したキャビン17が配設され、該キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側より乗降可能とされている。
【0023】
前記刈取装置8は、搬送装置9の構成部材であるフィーダハウジング10の前部に連結されたプラットホーム2内部に横架され支承された横送りオーガ3と、該横送りオーガ3の前下部に備えられた刈刃4と、プラットホーム2上方に設けられた掻き込み用のリール5等で構成されている。前記横送りオーガ3は、進行方向と直交する方向に回転軸を有し、その回転によってプラットホーム2の左右略中央後部に連結されたフィーダハウジング10へ刈り取った穀稈が送られるように螺旋が形成されている。
【0024】
また、プラットホーム2の左右両側の前端には、分草板7・7が設けられ、プラットホーム2の後部の左右両端にはリール5を横架した支持アーム6の後部が枢支され、該支持アーム6の左右一側にはリール5回転駆動用のベルトやプーリ等からなる動力伝達機構が設けられている。リール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されたアクチュエータとしての油圧シリンダ29によって昇降される。
【0025】
前記搬送装置9は、フィーダハウジング10と、該フィーダハウジング10内に配設された無端状のコンベア11で構成されている。前記フィーダハウジング10の前端は、前記プラットホーム2の後部に、横送りオーガ3のスクリューの送り終端位置に合わせて連通されている。また、フィーダハウジング10の後端は、脱穀装置18への投入口12に連通されており、該投入口12の後方には進行方向に対し略直角方向に回転軸心を有する第一ロータ21が配設されており、コンベア11により、穀稈は強制的に脱穀装置18の第一ロータ21へ搬送される。
【0026】
前記フィーダハウジング10の後部は、脱穀・選別部を内装する筐体33の前部に挿入され、該筐体33に昇降回動自在に支持されており、フィーダハウジング10の下面と機体フレーム13との間に油圧シリンダ32を介装して、刈取装置8が昇降可能とされている。
【0027】
前記脱穀・選別部は筐体33内部に配設され、刈取装置8により刈り取られ、搬送装置9により搬送されてきた穀稈を脱穀する脱穀装置18と、該脱穀装置18により脱穀された穀粒を選別する選別装置19とで構成されている。
【0028】
前記脱穀装置18は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24等からなり、前記筐体33上部に収納されている。前記第一ロータ21と第二ロータ22は略同じ形状に構成されており、筒の外周には、周囲に図示せぬ複数の扱歯を有するスクリュー21a・22aが設けられ、軸心は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置されている。
【0029】
前記第一ロータ21と第二ロータ22の下方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロータ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー35・36が配置され、前ロータ室と後ロータ室が構成されている。
また、第一ロータ21下方の受網23右側の後部は、前低後高に緩やかな円弧状の傾斜が形成され、第二ロータ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。さらに、前記受網24の左後部に排出口24aが開口されている。
【0030】
さらに、前記上部カバー35・36の水平状に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー35・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作することによって、穀稈が第一ロータ21及び第二ロータ22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせて調整可能とされ、脱穀装置18の汎用性が高められている。
【0031】
また、第一ロータ21のスクリュー21aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同様に、第二ロータ22のスクリュー22aは、第二ロータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に形成され、スクリュー22a終端部より左側の排出口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)が送り羽根22b・22b・・により送られて排出口24aより排出される。
【0032】
このような構成において、フィーダハウジング10から投入口12へ穀稈が搬送されると、第一ロータ21の回転によって、穀稈は右方へ搬送されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロータ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によって左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の左端に送られると、排出口24aより落下する。
【0033】
該排出口24a下部から後下方にはガイドプレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられている。前記排稈ビータ61は、左端部が排出口24aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出口24a右端部よりさらに右側に延出され、排出口24aより排出された排稈は後方に左右幅広く搬送される。排稈ビータ61後方には、機体後端部に左右に全幅に渡ってチョッパー式のスプレッダー62が横架され、排出口24aより排出され排稈ビータ61にスプレッダー62まで搬送された排藁は、該スプレッダー62の複数の鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出される。
【0034】
一方、前記脱穀・選別部において、脱穀装置18の下方には選別装置19が配設されている。選別装置19は、流穀板25、揺動本体50、プレファン34、選別風を発生させる唐箕27、選別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベア28、二番物を搬送する二番コンベア31等より構成され、脱穀装置18から落下した脱穀物を選別できるようにしている。
【0035】
次に、前記搬送装置9の構造について詳細に説明する。
【0036】
図4及び図5に示す如く、フィーダハウジング10は、前部の前ハウジング70と後部の後ハウジング71で構成されている。前ハウジング70と後ハウジング71は、回動可能に連結されている。前記前ハウジング70の前部には刈取装置8の構成部材であるプラットホーム2が連結され、前ハウジング70内部とプラットホーム2出口が連通されている。そして、前ハウジング70内の前部に左右水平方向に回動可能に横架された前カウンタ軸73に、コンベア11をガイドするガイドローラ74が外嵌されている。
【0037】
また、前ハウジング70の後部には支軸75が左右水平方向に回動可能に横架され、該支軸75にガイドローラ76・76が外嵌されている。さらに、支軸75は前ハウジング70より左右両外側に延出され、延出部分にスプロケット77・78が外嵌されている。そして、前ハウジング70に固定された支軸75を支承している支承部材79・79が、筐体33に固設されたステー80・80に回動可能に支承されている。
【0038】
一方、後ハウジング71は、その前部が前ハウジング70の後部に挿入され、その後部が筐体33に挿入された状態に配置されており、後ハウジング71の底部は、供給板81で構成されている。供給板81は、筐体33内部に固定され、前ハウジング70の後端から、第一ロータ21の前下方に亘って連続する板状部材であって、コンベア11によって搬送される穀稈は該供給板81の上方を通過するうちに整流されて第一ロータ21に導かれる。
【0039】
後ハウジング71の後部において、後カウンタ軸82が回動可能に左右水平方向に横架され、後ハウジング71内の該後カウンタ軸82両側にスプロケット90・90が外嵌固定されている。そして、該後カウンタ軸82の左右一側が後ハウジング71よりも外側に延出されて、この延出部分にスプロケット83とプーリ84が外嵌されている。従って、エンジン48からの動力が、プーリ84に巻回された伝動ベルト(図示せず)により後カウンタ軸82に伝達され、さらに、後カウンタ軸82のスプロケット83と支軸75のスプロケット78に巻回されたチェン85によって、後カウンタ軸82の回動が支軸75に伝達される。そして、支軸75のスプロケット77と、前ハウジング70の前側部に回動可能に支承された伝動軸86に外嵌されたスプロケット87とに、巻回されたチェン88によって、支軸75へ伝達された動力が、刈取装置8へと伝達され、刈刃4や横送りオーガ3等が駆動される。
【0040】
前記後カウンタ軸82は、筐体33内部であって脱穀装置18の投入口12近傍に配置されている。従って、刈取装置8により刈り取られた穀稈は、脱穀装置18の投入口12まで、搬送装置9のコンベア11により直接搬送されることとなる。
【0041】
上述の如く構成されたフィーダハウジング10は、後ハウジング71は固定され、前ハウジング70が軸75を中心として回動可能であり、すなわち、支軸75の位置においてフィーダハウジング10全体として前後中途部において屈曲することが可能である。この支軸75の位置を中間屈曲点89とする。
そして、前ハウジング70の下面に設けられたステー70aには、アクチュエータとしての油圧シリンダ32の伸縮アーム32aの端部が支承されており、その基部を機体フレーム13に支承された油圧シリンダ32による伸縮アーム32aの伸縮によって、前ハウジング70が回動駆動される。
なお、後ハウジング71と略一直線上になる位置から、フィーダハウジング10の上方に配置されたキャビン17に当接する手前の上方位置まで回動することができる。
【0042】
そして、前記後カウンタ軸82に外嵌されたスプロケット90・90と、支軸75のガイドローラ76・76と、前カウンタ軸73に外嵌されたガイドローラ74には、コンベア11が巻回されている。該コンベア11の下方と箱状に形成されたフィーダハウジング10の下面との間が穀稈の搬送経路となる。
【0043】
図6にも示す如く、コンベア11は、前記後カウンタ軸82に外嵌されたスプロケット90・90と、支軸75のガイドローラ76・76と、前カウンタ軸73に外嵌されたガイドローラ74に亘って、巻回された左右のチェン11a・11aと、左右のチェン11a・11a間に架設されたスラット11bで構成されている。
【0044】
なお、中間屈曲点89に位置する支軸75に外嵌されたガイドローラ76・76を、スプロケットではなくローラとしているのは、フィーダハウジング10の下面である搬送面とコンベア11の間隙の小さい中間屈曲点89において、搬送される穀稈が噛み合うことを防止するためである。
また、コンベア11のチェン11a・11aを巻回する、スプロケット90・90とガイドローラ76・76のピッチ径を合わせるように構成している。ガイドローラ76・76は、刈取装置8を駆動するための支軸75に外嵌されているため、相対速度を小さくし、また、ガイドローラ76・76のブッシュの耐久性を向上させるためである。
【0045】
そして、前記コンベア11の軌道を常にガイドローラ76・76に沿わせるために、図7乃至図9にも示す如く、中間屈曲点89において、コンベア11を該コンベア11の外周側からガイドローラ76・76側に押圧するためのガイド部材97が設けられている。前記ガイド部材97は、コンベア11の左右のチェン11a・11aを押圧するために左右に一つずつ設けられた押圧体91・91と、該押圧体91・91をコンベア11側へ付勢する付勢部材で構成されている。本実施例では、付勢部材として板バネ体95を採用している。
【0046】
上述の如く、中間屈曲点89において、コンベア11の内周側にガイドローラ76・76を、外周側にガイド部材97としての押圧体91・91を設けることによって、前ハウジング70が支軸75を中心として回動し、フィーダハウジング10が中間屈曲点89において屈曲した状態となっても、コンベア11は常にガイドローラ76・76の外周に沿うこととなり、ガイドローラ76からスプロケット90までのコンベア11の軌道が固定される。
このようにして、搬送装置9が屈曲しても、コンベア11のチェン11a・11aの周長は殆ど変化せず、コンベア11は弛緩すること無く、前記後カウンタ軸82に外嵌されたスプロケット90・90と、支軸75のガイドローラ76・76と、前カウンタ軸73に外嵌されたガイドローラ74に緊張して巻回された状態を保持することができるようにしている。
【0047】
ガイド部材97の構成部材である押圧体91は、固定された側のハウジングである後ハウジング71の前部を構成する上面板94に固定されたステー92に支承されている。ステー92には筒状部材92aが固設されており、該筒状部材92aに、軸93が回動可能に挿入され、該軸93には、押圧体91の支持部91aが固設されている。支持部91aはチェン11aに沿って前後方向に配設されており、該支持部91aの下辺は船底状に形成されて、この下辺に支持部91aと略直交する方向に押圧部91bが形成されている。押圧部91bはチェン11aの幅に合わせた左右幅を持ち、該押圧部91bの前端はガイドローラ76上部に位置し、後端はガイドローラ76とスプロケット90の間に位置している。
なお、前記押圧体91の支持部91aの上辺部に、穀稈の刺さり込みを防止するための刺さり込み防止部材を設けることもできる。
【0048】
そして、前記支持部91aの後端は、上面板94の上方に延出するように凸部が一体的に形成されて、規制部91cが設けられている。規制部91cは、上面板94の上面に固定された付勢部材としての板バネ体95の下面に当接している。板バネ体95は、上面板94の左右幅と略同様の幅を有し、上面板94の左右略中央において調節ボルト96・96によって、上面板94との離間距離を調節可能であるように該上面板94に固定されている。板バネ体95はその左右端部において下方より押圧体91・91の規制部91c・91cにより上方へ突き上げられ、その左右略中央において調節ボルト96・96により上方への動きが規制されて、該板バネ体95により押圧体91・91がコンベア11側へ付勢されている。そして、調節ボルト96・96により板バネ体95の規制位置を調節することにより、押圧体91・91のチェン11a・11aの押圧具合を調節することができる。
【0049】
上述の構成によれば、後ハウジング71の上面に設けられた調節ボルト96・96により、押圧体91・91のチェン11a・11aへの押圧具合、すなわち、コンベア11の緊張具合を調節することができる。
そして、板バネ体95を用いることにより、左右略中央に一箇所に設けられた調節ボルト96・96を調節することで、左右の押圧体91・91のチェン11a・11aへの押圧具合を均等とすることができ、コンベア11の左右においてテンション力を均等とすることができるため、コンベア11の調整が簡易になる。
【0050】
また、板バネ体95の弾性により、板バネ体95の左右略中央の位置が固定されていても、押圧体91・91は軸93・93を中心として幾分回動可能である。従って、ガイド部材97は、コンベア11のテンションの自動微調整を行う機能も果たしている。すなわち、ガイド部材97はコンベア11のチェン11aがガイドローラ76・76に沿うようにガイドする機能と、コンベア11のテンションの自動微調整を行う機能を併せ持っており、これらを別体に構成するときと比較して、部品点数の低減に寄与している。
【0051】
なお、図10に示す如く、ガイド部材97の押圧体91(91’)を、ローラ状部材91e・91eとすることもできる。ローラ状部材91e・91eは後ハウジング71の構成部材である上面板94に固定されたステー92に支承されており、コンベア11を構成する左右のチェン11a・11aのそれぞれを中間屈曲点89において、コンベア11の外周側から押圧するように左右に一つずつ配設されている。ローラ状部材・91eはその上部を後ハウジング71の上方に延出した状態として、後ハウジング71の大きさを変更することなく取り付けることができるようにしている。
【0052】
また、上記コンベア11においては、該コンベア11を無端状であって一輪のコンベアで構成しているが、無端状のコンベアを二輪用いて前後に配置することもできる。この場合、中間屈曲点89に位置する支軸75を前のコンベアの後カウンタ軸且つ後のコンベアの前カウンタ軸として用いることができる。
【0053】
上述の如く構成された搬送装置9では、該搬送装置9の中間屈曲点89より後方は固定され、図11に示す如く、該搬送装置9の中間屈曲点89より前方は該中間屈曲点89に設けられた支軸75を中心として回動することとなる。すなわち、搬送装置9の搬送経路は中間屈曲点89で屈曲することとなる。
なお、本実施例では、中間屈曲点89で搬送装置89を屈曲可能としているが、搬送装置89の搬送経路を湾曲させたり、円曲させたりすることもできる。
また、本実施例では、中間屈曲点89を搬送装置9の搬送経路の中途部に一箇所設けているが、中間屈曲点89を搬送経路中途部に複数設けることもできる。これにより、搬送経路の形状の自由度が高まり、搬送経路を湾曲させたり、円曲させたりすることも可能となる。
【0054】
そして、中間屈曲点89に位置する支軸75は刈取装置8の昇降用回動支点でもあり、刈取装置8の回動支点が、搬送装置9を屈曲可能に構成しないときと比較して前方に位置することとなる。
【0055】
そして、中間屈曲点89の上方にはキャビン17が配置されている。すなわち、刈取装置の昇降用回動支点の上方にキャビン17が配置されていることとなる。
なお、本実施例においては、支軸75に前ハウジング70と後ハウジング71の連結軸としての機能と、コンベア11の方向転換軸としての機能とを兼用させているため、刈取装置8の昇降用回動支点は中間屈曲点89となるが、コンベア11の方向転換軸と前ハウジング70と後ハウジング71の連結軸を別部材に構成し、刈取装置8の昇降用回動支点を中間屈曲点89近傍に配置することもできる。
【0056】
このようにして、搬送装置9を搬送経路の中途部に位置する中間屈曲点89において屈曲可能とし、該中間屈曲点89若しくは該中間屈曲点89の近傍に刈取装置8の昇降用回動支点を配設することによって、刈取装置8の昇降用回動支点の高さ位置を従来の構造と比較して、前方且つ下方に配設することが可能となり、キャビン17の下方に刈取装置8の昇降用回動支点を配置することが可能となる。
【0057】
また、搬送装置9の後端位置と刈取装置8の昇降用回動支点が必ずしも等しい位置にある必要はないので、搬送装置9の後端位置の自由度が高まり、脱穀装置18を内装する筐体33内部であって脱穀装置18への投入口12寸前に搬送装置9の後端を配置することを可能としている。
【0058】
次に、第二実施例について説明する。
本第二実施例においては、コンバインとして、前後方向を軸方向とする扱胴37を有するコンバインに、本発明に係る搬送装置9を採用している。
【0059】
まず、コンバインの全体構成を説明する。
図12乃至図14に示す如く、コンバインでは、クローラ式走行装置1上に機体フレーム13が配置され、該機体フレーム13前部上であって左右略中央にキャビン17が配設されている。機体フレーム13の右後上にはエンジン48が配設され、その前方にグレンタンク30を配置され、該グレンタンク30より穀粒を排出するための排出オーガ40を機体後部から前方にかけて備えられている。
【0060】
また、前記機体フレーム13の前方には刈取装置8が配置され、機体フレーム13左側上に脱穀装置18と選別装置19から成る脱穀・選別部を内装する筐体33が配設されている。そして、刈取装置8の後端と、筐体33の前部に配設された脱穀装置18への投入口12がフィーダハウジング10によって連通され、該フィーダハウジング10に内装されたコンベア11によって、刈取装置8から脱穀装置18へ穀稈が搬送される。このフィーダハウジング10とコンベア11等により搬送装置9が構成されている。
【0061】
このフィーダハウジング10の前部にプラットホーム2が設けられており、該プラットホーム2には進行方向と直角に横送りオーガ3が左右方向に配置され、該横送りオーガ3の前下部に刈刃4が横設されている。
【0062】
前記プラットホーム2の左右両側の前端に分草板7・7が配設され、プラットホーム2の後部の左右両端にはリール5を横架した支持アーム6の後部が枢支され、この支持アーム6の左右一側にはリール回転駆動用のベルトやプーリ等からなる動力伝達機構が設けられている。このリール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されたアクチュエータとしての油圧シリンダ29によって昇降される。
【0063】
前記搬送装置9は、機体左右略中央より左右一側に偏った状態に配設され、前部が刈取装置8の構成部材であるプラットホーム2の左右略中央に連結され、後部が脱穀装置18を内挿する筐体33に挿入されている。
なお、本実施例においては、搬送装置9は機体の左側に偏った状態に配設されているが、右側に偏った状態に配設することもできる。
【0064】
そして、搬送装置9の上方には、運転席15や操向ハンドル16等より成る運転部が内装されるキャビン17が配設されている。すなわち、搬送装置9とキャビン17が平面視において少なくとも一部重複した状態に配設されている。
【0065】
前記フィーダハウジング10は、筐体33側に固定され、その後部が該筐体33に内装された状態に配設された後ハウジング71と、該後ハウジング71の前部に回動可能に連結された前ハウジング70で構成されている。前ハウジング70の前部にはプラットホーム2が連結されている。
そして、前ハウジング70の前部に支承された前カウンタ軸73にガイドローラ74が外嵌され、前ハウジング70と後ハウジング71の連結部に支承された支軸75にガイドローラ76が外嵌され、後ハウジング71の後部に支承された後カウンタ軸82にスプロケット90が外嵌されている。これらのガイドローラ74・76とスプロケット90に、コンベア11が巻回されている。
【0066】
上述の如く構成された搬送装置9では、前ハウジング70が支軸75を中心として回動可能に構成されており、前ハウジング70の回動に伴って前ハウジング70に支承された前カウンタ軸73が移動するため、支軸75より前方のコンベア11の軌道が変更され、支軸75近傍においてコンベア11が屈曲される。この搬送装置9の屈曲可能部分を中間屈曲点89とする。
【0067】
そして、前ハウジング70と機体フレーム13との間にアクチュエータとしての油圧シリンダ32が架設され、前ハウジング70の前部に連結された刈取装置8が支軸75を昇降用回動支点として回動駆動される。すなわち、刈取装置8の昇降用回動支点は中間屈曲点89に配置され、その上方にはキャビン17が配置されていることとなる。
なお、本実施例においては、支軸75に前ハウジング70と後ハウジング71の連結軸としての機能と、コンベア11の方向転換軸としての機能とを兼用させているため、刈取装置8の昇降用回動支点は中間屈曲点89となるが、コンベア11の方向転換軸と前ハウジング70と後ハウジング71の連結軸を別部材に構成し、刈取装置8の昇降用回動支点を中間屈曲点89近傍に配置することもできる。
【0068】
なお、搬送装置9の構造は前述の第一実施例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
脱穀・選別部において、脱穀装置18の下方に選別装置19が配設されている。脱穀装置18内には、前後方向にスクリュー型のインペラを周面に付設した扱胴37が配され、穀稈の脱穀を行うようにしており、また、扱胴37の下方に受網38を介して選別装置19が配設され、脱穀装置18により脱穀された処理物の選別を行うようにしている。
【0070】
この選別装置19は、チャフシーブ39を有する揺動本体50や、該揺動本体の下方で流穀板25上に前側から順に配される唐箕27、一番コンベア28、二番コンベア31等で構成され、前記受網38から漏下する穀粒の選別を行うようにしている。
また、前記扱胴37の後部下方には、回転軸に複数の切断刃を植設したチョッパー式のスプレッダー62を配し、扱胴37により扱ぎ室後部へ移送される排稈を細かく切断した後に、機体外部へ排出される。
【0071】
なお、図15に示す如く、刈取装置8の左右一側に偏った状態に搬送装置9を連結し、左右反対側にキャビン17を配設することも可能である。本実施例では、左側に搬送装置9を右側にキャビン17を配設している。
この構成においても、搬送装置9を搬送経路の前後中途部に位置する中間屈曲点89において屈曲可能に構成し、該中間屈曲点89若しくは該中間屈曲点89の近傍に刈取装置8の昇降用回動支点を配設することによって、搬送装置9の後端位置の自由度が高まり、脱穀装置18の扱胴37への投入口12の直ぐ手前までコンベア11で穀稈を搬送することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0073】
請求項1の如く、穀稈を刈り取る刈取装置8と、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置18と、刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀装置18へ搬送するための搬送装置9を機体に備えたコンバインにおいて、該搬送装置9を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該中間屈曲点89、若しくは、該中間屈曲点89近傍に、刈取装置8の昇降用回動支点である支軸75を配置し、前記搬送装置9を、コンベア11と、コンベア11を内装するフィーダハウジング10とで構成し、フィーダハウジング10を中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該フィーダハウジング10を、刈取装置8を前部に連結した前ハウジング70と、その後端を脱穀装置18への投入口12に連通し、脱穀装置18を内装する筐体33に挿入された状態で固定された後ハウジング71で構成し、前ハウジング70を中間屈曲点89で回動可能に連結し、前記コンベア11の軌道を、前記中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、前記中間屈曲点89におけるコンベア11の内周にガイドローラ76を、外周にコンベア11の軌道をガイドローラ76に沿わせるためのガイド部材97を設け、側面視において、搬送装置9の昇降用回動支点である支軸75より前部の略上方に運転部である運転席15を配置したので、次のような効果を奏するものである。
【0074】
第1に、穀稈を刈り取る刈取装置8と、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置と、刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀装置へ搬送するための搬送装置を機体に備えたコンバインにおいて、搬送装置を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点で屈曲可能に構成したので、刈取装置の昇降用回動支点を搬送装置後端より前方且つ下方に配設することができるようになり、運転部の配置の自由度が高まる。さらに、搬送装置の後端位置の自由度が高まる。
【0075】
第2に、前記中間屈曲点、若しくは、該中間屈曲点近傍に、刈取装置の昇降用回動支点を配置したので、刈取装置の昇降用回動支点を搬送装置後端より前方且つ下方に配設することができるようになり、運転部の配置の自由度が高まる。さらに、搬送装置の後端位置の自由度が高まる。
【0076】
第3に、前記搬送装置をコンベアとコンベアを内装するハウジングとで構成し、ハウジングを中間屈曲点で屈曲可能に構成したので、搬送経路を屈曲させることができる。また、中間屈曲点を刈取装置の昇降用回動支点とすることができ、刈取装置の昇降用回動支点を搬送装置後端より前方且つ下方に配設することができるようになり、運転部の配置の自由度が高まる。
【0077】
第4に、前記ハウジングを、刈取装置を前部に連結した前ハウジングと、その後端を脱穀装置への投入口に連通した後ハウジングで構成し、これらを中間屈曲点で回動可能に連結したので、搬送経路を屈曲させることができる。また、中間屈曲点を刈取装置の昇降用回動支点とすることができ、刈取装置の昇降用回動支点を搬送装置後端より前方且つ下方に配設することができるようになり、運転部の配置の自由度が高まる。
【0078】
第5に、前記搬送装置をコンベアとコンベアを内装するハウジングとで構成し、コンベアの軌道を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点で屈曲可能に構成したので、搬送装置を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点で屈曲可能に構成したので、刈取装置の昇降用回動支点を搬送装置後端より前方且つ下方に配設することができるようになり、運転部の配置の自由度が高まる。さらに、搬送装置の後端位置の自由度が高まる。
【0079】
第6に、前記中間屈曲点におけるコンベアの内周にガイドローラを、外周にコンベアの軌道をガイドローラに沿わせるためのガイド部材を設けたので、搬送装置の中間屈曲点より前方を回動させても、コンベアの緊張を保持することができる。
第7に、側面視において、搬送装置の中間回動支点より前部の略上方に運転部を配置したので、運転部を機体左右略中央に配設しても機体の全高を抑えることができる。
【0080】
請求項2に示す如く、前記ガイド部材を、コンベアのチェンを押圧する押圧体と、該押圧体を付勢する板バネ体で構成したので、搬送装置の中間屈曲点より前方を回動させても、コンベアの緊張を保持することができる。また、コンベアの緊張を自動調節する機能を果たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく脱穀・選別部を示す側面図。
【図4】 搬送装置を示す側面図。
【図5】 同じく平面図。
【図6】 コンベアを示す平面図。
【図7】 搬送装置の後部を示す側面図。
【図8】 ガイド部材を示す平面図。
【図9】 図8におけるX矢視端面図。
【図10】 ガイド部材の別実施例を示す側面図。
【図11】 刈取装置を昇降させる様子を示す側面図。
【図12】 第二実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図13】 同じく平面図。
【図14】 同じく脱穀・選別部を示す側面図。
【図15】 搬送装置の別実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 クローラ式走行装置
8 刈取装置
9 搬送装置
10フィーダハウジング
11 コンベア
11a チェン
11b スラット
12 投入口
17 キャビン
18 脱穀装置
19 選別装置
32 油圧シリンダ
33 筐体
70 前ハウジング
71 後ハウジング
73 前カウンタ軸
74 ガイドローラ
75 支軸
76 ガイドローラ
81 供給板
82 後カウンタ軸
89 中間屈曲点
90 スプロケット
91 押圧体
95 板バネ体
97 ガイド部材

Claims (2)

  1. 穀稈を刈り取る刈取装置8と、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置18と、刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀装置18へ搬送するための搬送装置9を機体に備えたコンバインにおいて、該搬送装置9を搬送経路の途中に設けた中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該中間屈曲点89、若しくは、該中間屈曲点89近傍に、刈取装置8の昇降用回動支点である支軸75を配置し、
    前記搬送装置9を、コンベア11と、コンベア11を内装するフィーダハウジング10とで構成し、フィーダハウジング10を中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、該フィーダハウジング10を、刈取装置8を前部に連結した前ハウジング70と、その後端を脱穀装置18への投入口12に連通し、脱穀装置18を内装する筐体33に挿入された状態で固定された後ハウジング71で構成し、前ハウジング70を中間屈曲点89で回動可能に連結し、
    前記コンベア11の軌道を、前記中間屈曲点89で屈曲可能に構成し、前記中間屈曲点89におけるコンベア11の内周にガイドローラ76を、外周にコンベア11の軌道をガイドローラ76に沿わせるためのガイド部材97を設け、
    側面視において、搬送装置9の昇降用回動支点である支軸75より前部の略上方に運転部である運転席15を配置したことを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記ガイド部材97を、コンベア11のチェン11aを押圧する押圧体91と、該押圧体91を付勢する板バネ体95で構成したことを特徴とするコンバイン。
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