JP5752929B2 - コンバインの穀粒貯留構造 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体の左右一方に搭載した脱穀装置から搬出した穀粒を前記走行機体の左右他方に搭載した穀粒タンクに揚送コンベヤを介して供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造に関する。
上記のようなコンバインの穀粒貯留構造としては、スクリュ式揚送装置(揚送コンベヤ)の上端部に形成した穀粒排出口をグレンタンク(穀粒タンク)の左側板における上端部の前後中央側に連通させて、スクリュ式揚送装置(揚送コンベヤ)で揚送した穀粒を、スクリュ式揚送装置のスクリュの上端部にスクリュと一体回転するように設けた羽根体により、グレンタンクの左側板における上端部の前後中央側からグレンタンク内に拡散放出するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
又、バケット式揚穀装置(揚送コンベヤ)の上端部からグレンタンク(穀粒タンク)の内部に向けて延出した移送装置を、グレンタンクの内部における上端部の前後中央側に位置するように配置して、バケット式揚穀装置で揚送した穀粒を、移送装置の移送螺旋によりグレンタンクの左右中央側に移送した後、移送螺旋の移送終端部に移送螺旋と一体回転するように配備した拡散翼により、グレンタンクの内部における上端部の前後中央側からグレンタンク内に拡散放出するように構成したものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平7−298759号公報(段落番号0008〜0009、図1〜2) 特開平7−31271号公報(段落番号0009、図1〜2)
上記の構成では、穀粒タンクにおける上端部の前後中央側から穀粒タンク内に穀粒を拡散放出することから、放出した穀粒が穀粒タンクの前後両側にわたって行き渡るようにするためには、グレンタンクの前後中央側から前後両端部にわたる180度に近い広い拡散角度で穀粒を拡散放出する必要がある。そして、このような拡散放出を行うと、例えば図7に示すように、穀粒タンクの内部に貯留する穀粒の頂部が穀粒タンクの前後中央側に位置するようになって、その頂部が穀粒タンクの上端部に達するようになる穀粒タンクの満杯状態では、その頂部の前後に位置する穀粒タンクの前上側部分と後上側部分の双方に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されるようになることから、穀粒タンクでの穀粒充填率の低下を招くようになる。
特に、特許文献2に記載の構成では、移送螺旋により、移送螺旋と一体回転する拡散翼の回転領域のうちの下側の領域に多くの穀粒が移送されるようになることから、拡散翼による拡散翼の回転方向上手側への穀粒の拡散放出が行われ難くなり、そのため、拡散翼の回転方向上手側に位置する穀粒タンクの上側部分(図7では穀粒タンクの前上端部)において、穀粒を貯留することができない空間がより大きく形成されるようになり、結果、穀粒タンクでの穀粒充填率がより大きく低下し易くなる。
本発明の目的は、穀粒タンクでの穀粒充填率の低下を抑制することにある。
本発明の第1の課題解決手段では、
走行機体の左右一方に搭載した脱穀装置から搬出した穀粒を前記走行機体の左右他方に搭載した穀粒タンクに揚送コンベヤを介して供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
前記揚送コンベヤの上端部に、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記穀粒タンクの内部に拡散放出する拡散放出部を備え、
前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤの上端部から前記穀粒タンクの左右中央側に向けて延出する左右向きのスクリュコンベヤで構成して、前記穀粒タンクにおける天板の前側部分と前側板の上側部分とが形成するコーナー部に配備するとともに、前記スクリュコンベヤにおける搬送ケースの延出端部に、前記搬送ケースの底面部分と背面部分とにわたる放出口を形成して、前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって穀粒を拡散放出するように構成し
前記スクリュコンベヤにおける搬送スクリュの延出端部に前記搬送スクリュと一体回転する放擲板を備えて、前記放出口からの前記放擲板による前記拡散放出部の下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出を可能にし、
前記放出口を、その前記揚送コンベヤ側の放出領域が前記搬送スクリュにおける搬送終端部の搬送領域と重合するように形成しているコンバインの穀粒貯留構造。
本発明の第2の課題解決手段では、
走行機体の左右一方に搭載した脱穀装置から搬出した穀粒を前記走行機体の左右他方に搭載した穀粒タンクに揚送コンベヤを介して供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
前記揚送コンベヤの上端部に、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記穀粒タンクの内部に拡散放出する拡散放出部を備え、
前記拡散放出部を、前記穀粒タンクにおける天板の前側部分と前側板の上側部分とが形成するコーナー部に配備して、前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって穀粒を拡散放出するように構成し、
前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤの上端部から前記穀粒タンクの左右中央側に向けて延出する左右向きのスクリュコンベヤで構成し、前記スクリュコンベヤにおける搬送スクリュの延出端部に前記搬送スクリュと一体回転する放擲板を備え、前記スクリュコンベヤにおける搬送ケースの延出端部に、前記放擲板による前記拡散放出部の下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出を可能にする放出口を形成して、前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記スクリュコンベヤにより前記穀粒タンクの左右中央側に搬送した後、前記放擲板により前記穀粒タンクの前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって拡散放出するように構成し、
前記放出口を、その前記揚送コンベヤ側の放出領域が前記搬送スクリュにおける搬送終端部の搬送領域と重合するように形成している。
この課題解決手段によると、揚送コンベヤが揚送した穀粒を、拡散放出部によって、穀粒タンクにおける前上側のコーナー部から穀粒タンク内の前部及び後部にわたるように約90度の拡散角度で拡散放出するようになり、これにより、穀粒タンクの内部に貯留する穀粒の頂部が穀粒タンクの前部側に位置するようになる。そして、穀粒タンクの満杯状態では、穀粒タンクの前部側に位置する穀粒の頂部が穀粒タンクの上端部に達するようになることから、穀粒タンクの前上側部分に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されるのを防止することができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の低下を抑制することができる。
又、この課題解決手段によると、揚送コンベヤが揚送した穀粒を、穀粒タンクにおける前上側のコーナー部において穀粒タンクの左右中央側に搬送した後に、そのコーナー部の左右中央側から穀粒タンク内の前部及び後部にわたって拡散放出することから、穀粒を揚送コンベヤにより穀粒タンクにおける前上側のコーナー部の左右一側部に揚送した後に、揚送コンベヤの上端部に備えた放擲板により、穀粒タンクにおける前上側のコーナー部の左右一端部から穀粒タンク内の前部及び後部にわたって拡散放出するように構成する場合に比較して、穀粒タンクの左右方向での穀粒貯留量の差を小さくすることができ、穀粒タンクの左右一端側に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されるのを防止することができる。
更に、搬送スクリュにより穀粒タンクにおける前上側のコーナー部の左右中央側に向けて搬送した穀粒の一部を拡散放出部の放出口における揚送コンベヤ側の放出領域から拡散放出部の下方に向けて流下させることができ、又、その残りの穀粒を搬送スクリュの延出端部に備えた放擲板により放出口から穀粒タンク内の前部及び後部にわたって拡散放出することができる。
つまり、揚送コンベヤで揚送した穀粒を搬送スクリュで穀粒タンクの左右中央側に向けて搬送すると、搬送スクリュで搬送する穀粒の多くが放擲板の回転領域のうちの下側の領域に供給されるようになり、そのため、その下側の領域から放擲板によって穀粒タンクの後方側に放擲される穀粒が多くなる傾向が強くなるが、この課題解決手段では、放出口における揚送コンベヤ側の放出領域において拡散放出部の下方に向けて流下する穀粒量を確保することができ、これにより、搬送スクリュによって放擲板の回転領域まで搬送された穀粒の多くが放擲板により穀粒タンクの後方側に拡散放出されるようになったとしても、穀粒タンクの前部側に適量の穀粒を供給することができ、穀粒タンクの前部側と後部側とに良好な配分で穀粒を分配供給することができる。
その結果、穀粒タンクの前後方向での穀粒貯留量の差を小さくしながら、穀粒タンクの内部に貯留する穀粒の頂部を穀粒タンクの前部側に位置させることができ、よって、穀粒タンクの前部側に位置する穀粒の頂部が穀粒タンクの上端部に達するようになる穀粒タンクの満杯状態において、穀粒タンクの前上側部分に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されるのを防止するだけでなく、穀粒タンクの後上側部分に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されるのを防止することができる。
従って、穀粒タンクでの穀粒充填率の低下をより効果的に抑制することができる。
本発明の第3の課題解決手段では、上記第1又は2の課題解決手段において、
前記穀粒タンクに貯留した穀粒の機外への排出を可能にする穀粒排出装置を、前記穀粒タンクの底部に前後向きに配備した搬出スクリュコンベヤと、前記穀粒タンクから後方に延出する前記搬出スクリュコンベヤの後端部に立設した揚送スクリュコンベヤと、前記脱穀装置の上方に設定した収納位置を基準にした昇降揺動及び旋回移動が可能となるように前記揚送スクリュコンベヤの上端部に連設した排出スクリュコンベヤとから構成し、
前記穀粒タンクを、前記天板が前記収納位置に収納した前記排出スクリュコンベヤの搬送基端部よりも上方に位置するように構成し、前記穀粒タンクの後上端部に前記排出スクリュコンベヤの搬送基端部との干渉を阻止する凹部を形成している請求項1又は2に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
この課題解決手段によると、穀粒タンクにおける天板の高さ位置を高くして穀粒タンクでの穀粒貯留量の増大を図るようにしながらも、穀粒を貯留することができない空間が形成され易い穀粒タンクの後上側部分を有効利用して穀粒タンクの後上端部に凹部を形成することで、排出スクリュコンベヤの旋回移動時や収納位置への収納時に、穀粒タンクの後上端部が排出スクリュコンベヤの搬送基端部に干渉する虞を回避することができる。
普通型コンバインの全体左側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 穀粒タンク及びその付近の構成を示す要部の右側面図である。 穀粒タンクへの穀粒貯留構造を示す要部の一部縦断背面図である。 穀粒タンクへの穀粒貯留構造を示す要部の一部縦断左側面図である。 穀粒タンクへの穀粒貯留構造を示す要部の一部縦断右側面図である。 従来構造での穀粒タンクの穀粒貯留状態を示す要部の一部縦断右側面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係るコンバインの穀粒貯留構造を、コンバインの一例である普通型(全稈投入型)コンバインに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、この実施形態で例示する普通型コンバインは、走行機体1における右半部の前部側に搭乗運転部2を形成するキャビン3を装備し、走行機体1の下部に左右一対のクローラ4を配備してある。走行機体1の前部には、機体の走行に伴って収穫対象の未刈り穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送装置5を、走行機体1から機体前方に向けて延出した状態で昇降揺動可能に装備してある。走行機体1の左半部には、刈取搬送装置5からの刈り取り後の穀稈に扱き処理を施し、扱き処理で得た処理物に選別処理を施す脱穀装置6を搭載してある。走行機体1における右半部の後部側には、脱穀装置6での扱き処理及び選別処理で得た穀粒を貯留する穀粒タンク7を搭載してある。脱穀装置6の後端部には、脱穀処理後の脱粒穀稈などを細断するチョッパ(図示せず)を内部に備えて脱穀装置6からの稈屑などを機外に排出する排稈装置8を装備してある。穀粒タンク7には、穀粒タンク7に貯留した穀粒の機外への排出を可能にするスクリュ搬送式の穀粒排出装置9を装備してある。
刈取搬送装置5は、機体の走行に伴って、その前部の左右両端に配備したデバイダ10により未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分け、刈取搬送装置5の前部上方に配備した回転リール11により収穫対象穀稈の穂先側を後方に掻き込み、刈取搬送装置5の底部に装備したバリカン型の切断機構12により収穫対象穀稈の株元側を切断して収穫対象穀稈を取り込む。そして、取り込んだ収穫対象穀稈である刈取穀稈を、切断機構12の後方に配備したスクリュ搬送式のオーガ13により左右方向の所定箇所に寄せ集めて後方に送り出し、その所定箇所から脱穀装置6にわたるように架設した掻上げ搬送式のフィーダ14により脱穀装置6に供給搬送する。
刈取搬送装置5の昇降揺動は、走行機体1とフィーダ14とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ15の伸縮作動で、フィーダ14の後端部に配備した左右向きのフィーダ駆動軸16を支点にして行うように構成してある。
図示は省略するが、脱穀装置6は、フィーダ14が搬送した刈取穀稈に扱胴による扱き処理を施し、この扱き処理で受網から漏下した処理物に揺動選別機構による篩い選別処理と唐箕からの選別風による風力選別処理とを施す。そして、これらの選別処理で揺動選別機構の前半部から漏下する単粒化穀粒を1番物として脱穀装置5における底部の前後中央側に側面視で底窄まり形状に形成した1番回収部により回収し、揺動選別機構の後半部から漏下する枝梗付き穀粒や二股粒などの未単粒化穀粒を2番物として1番回収部の後方に側面視で底窄まり形状に形成した2番回収部により回収し、受網及び揺動選別機構から漏下せずに受網及び揺動選別機構の後端に達した扱き処理後の脱粒穀稈や選別処理後の稈屑などを3番物として受網及び揺動選別機構の後端から排稈装置8に流下供給して排稈装置8から機外に排出する。
図4に示すように、1番回収部により回収した単粒化穀粒は、1番回収部の底部に左右向きに装備した1番スクリュ17により、1番スクリュ17の搬送終端部である右端部に連動連結したバケット式の揚送コンベヤ18に供給搬送する。
図示は省略するが、2番回収部により回収した未単粒化穀粒は、2番回収部の底部に左右向きに装備した2番スクリュにより、2番スクリュの搬送終端部である右端部に連動連結した2番還元機構に供給搬送し、2番還元機構の再処理部により再脱穀処理を施した後、2番還元機構の搬送スクリュにより揺動選別機構の選別始端部に還元する。
図4〜6に示すように、揚送コンベヤ18は、脱穀装置6の右側部に連結した縦長のコンベヤケース19の内部において、1番スクリュ17と一体回転する状態でコンベヤケース19の下端部に備えた駆動スプロケット20とコンベヤケース19の上端部に備えた従動スプロケット21とにわたって無端回動チェーン22を巻き掛け、その無端回動チェーン22の外周側に複数のバケット23を一定間隔をあけて並ぶように配備して、1番スクリュ17の搬送作動(左側面視左回りの回転)に伴って各バケット23が左側面視で左回りに回動移動することで、1番スクリュ17により脱穀装置6からが搬送した穀粒を揚送コンベヤ18の前上端部に形成した揚送穀粒回収部18Aに揚送するように構成してある。揚送穀粒回収部18Aには、各バケット23からの穀粒を揚送穀粒回収部18Aに流下案内する帆布製などの案内体24を、揚送穀粒回収部18Aの後端部分から後方のバケット移動領域に向けて後上がりの傾斜姿勢で延出するように装備してある。
揚送穀粒回収部18Aには、この揚送穀粒回収部18Aで回収した穀粒を穀粒タンク7の内部に搬入して拡散放出する拡散放出部18Bを連設してある。拡散放出部18Bは、揚送穀粒回収部18Aから右向きに延出するスクリュコンベヤ25で構成してある。スクリュコンベヤ25は、揚送コンベヤ18におけるコンベヤケース19の右側板19Aから右方向に延出した断面形状八角形の搬送ケース26の内部に、揚送穀粒回収部18Aの内部から右方向に延出する搬送スクリュ27、及び、搬送スクリュ27の延出端部(右端部)において搬送スクリュ27と一体回転する一対の放擲板28とを備えて構成してある。搬送ケース26の延出端部(右端部)には、搬送スクリュ27が搬送した穀粒の流下や一対の放擲板28による拡散放出を可能にする放出口26Aを形成してある。放出口26Aは、搬送ケース26の延出端部において、搬送ケース26の延出方向(左右方向)では、搬送スクリュ27の搬送終端よりも揚送コンベヤ側の位置から搬送ケース26の延出端(右端)にわたって、放出口26Aにおける揚送コンベヤ側の放出領域が搬送スクリュ27における搬送終端部の搬送領域と重合するように形成してある。又、搬送ケース26の周方向では、拡散放出部18Bの下方への穀粒の流下や拡散放出部18Bの下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出を許容するように搬送ケース26の底面部分と背面部分とにわたって形成してある。
搬送スクリュ27は、コンベヤケース19における上端部の左外側箇所に備えたベルト式伝動機構29により、左側面視で左回りに回転するように揚送コンベヤ18の従動軸30に連動連結してある。これにより、一対の放擲板28による拡散放出部18Bの下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出が行い易くなっている。
尚、揚送コンベヤ18は、その上端部の他物との接触を防止し易くするために、その上端位置がキャビン3の上端位置よりも低くなるように上下長さを制限してある。
図1〜3に示すように、穀粒排出装置9は、穀粒タンク7に貯留した穀粒を、穀粒タンク7の底部に前後向きに配備した搬出スクリュコンベヤ31により穀粒タンク7の後方に搬出し、搬出した穀粒を、搬出スクリュコンベヤ31の後端部に立設した揚送スクリュコンベヤ32により揚送し、揚送した穀粒を、揚送スクリュコンベヤ32の上端部に連設した排出スクリュコンベヤ33により機外に排出するように構成してある。
搬出スクリュコンベヤ31は、前端部が穀粒タンク7から前方に延出し、かつ、後端部が穀粒タンク7から後方に延出する搬出スクリュ34、及び、搬出スクリュ34の後端部を覆うとともに揚送スクリュコンベヤ32との連通接続を可能にする搬出ケース35、などを備えて構成してある。搬出スクリュ34の前端部には、搭乗運転部2の後下部に形成した原動部36のエンジン(図示せず)から穀粒排出装置9への伝動を断続するベルトテンション式の排出クラッチ37を、排出伝動用のベベルギア式伝動機構(図示せず)を介して接続してある。
揚送スクリュコンベヤ32は、下端部を搬出スクリュ34の後端部にベベルギア式伝動機構(図示せず)を介して連動連結する揚送スクリュ38、及び、下端部を搬出ケース35の上端部に相対回転可能に連通接続した円筒状の揚送ケース39、などを備えて構成してある。
排出スクリュコンベヤ33は、揚送スクリュ38の上端部にベベルギア式伝動機構(図示せず)を介して連動連結する水平姿勢の中継スクリュ(図示せず)、中継スクリュにベベルギア式伝動機構(図示せず)を介して連動連結する排出スクリュ40、下端部を揚送ケース39の上端部に相対回転不能に連通接続したくの字円筒状の第1中継ケース41、一端部を第1中継ケース41の上端部に中継スクリュの回転中心を支点にした相対回転が可能となるように連通接続したくの字円筒状の第2中継ケース42、及び、一端部を第2中継ケース42の他端部に相対回転不能に連通接続した円筒状の排出ケース43、などを備えて構成してある。排出ケース43の他端部には、この他端部から下方への穀粒の排出を可能にする矩形の排出口44を形成してある。
穀粒排出装置9において、搬出スクリュコンベヤ31の搬出ケース35には、揚送スクリュ38の回転中心を支点にして揚送ケース39を回転させることで、排出スクリュコンベヤ33を揚送スクリュ38の回転中心を支点にして旋回移動させるウォーム減速機付きの電動モータからなる旋回モータ(図示せず)を装備してあり、この旋回移動により、旋回方向での排出口44の位置を任意に変更することができる。又、第1中継ケース41と排出ケース43とにわたって単動式の油圧シリンダからなる昇降シリンダ45を架設してあり、この昇降シリンダ45の作動により、中継スクリュの回転中心を支点にして排出スクリュコンベヤ33を昇降揺動させることができ、この昇降揺動により、高さ方向での排出口44の位置を任意に変更することができる。
脱穀装置6には、排出スクリュコンベヤ33を昇降揺動及び旋回移動させる際の基準位置として脱穀装置6の上方に設定した収納位置において排出スクリュコンベヤ33を受け止め支持する受具46を立設装備してある。
上記の構成から、穀粒排出装置9は、旋回モータ及び昇降シリンダ45の作動で、脱穀装置6の上方に設定した収納位置を基準にして排出スクリュコンベヤ33を昇降揺動及び旋回移動させることができ、排出スクリュコンベヤ33の排出口44を穀粒排出箇所に応じた適切な位置に変更することができる。
尚、穀粒排出装置9の排出スクリュコンベヤ33は、その内部に残留した穀粒の排出口44からの漏れ出しを防止するために、前上がりの傾斜姿勢で収納位置に位置するように構成してある。又、収納位置に収納した移動走行時での他物との接触を防止し易くするために、収納位置に収納した状態では、その他端部(延出端部)が刈取搬送装置5の左右幅内に位置し、かつ、その上端部がキャビン3の上端部よりも低くなるように構成してある。
図1〜6に示すように、穀粒タンク7は、複数の板金材や補強部材などをボルト連結して構成した板金製で、その全体が走行機体1の上方に位置して穀粒の貯留を可能にする作業位置と、その前部側が走行機体1の右外側に張り出して脱穀装置6との間を開放するメンテナンス位置とにわたって、穀粒排出装置9の揚送スクリュコンベヤ32を支点にした揺動操作が可能となるように構成してある。又、手動操作式のロック機構(図示せず)による作業位置での固定保持が可能となるように構成してある。
穀粒タンク7において、前側板47は、キャビン3の背面や原動部36の後端などとの間に、穀粒タンク7の揺動操作時における前側板47などのキャビン3や原動部36などとの接触を回避できる隙間を確保しながら、キャビン3の背面や原動部36の後端などにできるだけ接近させた位置に配備してある。左側板48は、その後半部48Aが脱穀装置6の右外側箇所に配備した2番還元機構などに干渉しない状態で揚送コンベヤ18におけるコンベヤケース19の右側板19Aよりも左側(脱穀装置側)に位置するように屈曲形成してある。天板49は、収納位置に収納した排出スクリュコンベヤ33の搬送基端部よりも上方で、キャビン3の上端部よりも下方に位置するように構成してある。つまり、穀粒タンク7の天板49をキャビン3の上端部よりも低くして移動走行時での穀粒タンク7の他物との接触を防止し易くしながら、穀粒タンク7での穀粒貯留量の増大を図るようにしてある。
穀粒タンク7の左側板48において、天板49の前側部分49Aと前側板47の上側部分47Aとに隣接する前上端のコーナー部48Bには、作業位置とメンテナンス位置とにわたる穀粒タンク7の揺動操作の際に、穀粒タンク7に対する揚送コンベヤ18における拡散放出部18Bの抜き差しを許容する左側面視矩形状の開口48Cを形成してある。
つまり、穀粒タンク7を作業位置に固定保持した作業走行時などにおいては、揚送コンベヤ18の拡散放出部18Bが穀粒タンク7における天板49の前側部分49Aと前側板47の上側部分47Aとが形成する前上端のコーナー部7Aに位置するように構成してある。又、拡散放出部18Bの放出口26Aが、穀粒タンク7におけるコーナー部7Aの左右中央側に位置するように構成してある。
以上の構成から、脱穀装置6での扱き処理及び選別処理で得た穀粒(単粒化穀粒)は、揚送コンベヤ18の各バケット23により揚送穀粒回収部18Aに揚送することができる。揚送穀粒回収部18Aに揚送した穀粒は、拡散放出部18Bの搬送スクリュ27により穀粒タンク7における前上端のコーナー部7Aの左右中央側に向けて搬送することができる。そのコーナー部7Aの左右中央側に向けて搬送した穀粒は、その一部を拡散放出部18Bの放出口26Aにおける揚送コンベヤ側の放出領域(搬送スクリュ27の搬送終端部の搬送領域と重合する放出領域)から拡散放出部18Bの下方に向けて流下させることができ、又、その残りを搬送スクリュ27の延出端部に備えた一対の放擲板28により放出口26Aから穀粒タンク7の内部における拡散放出部18Bの下方から後方にわたる範囲に拡散放出することができる。
これにより、穀粒タンク7に貯留する穀粒を、穀粒タンク7における前上端のコーナー部7Aに配備した拡散放出部18Bの放出口26Aから、拡散放出部18Bの下方である穀粒タンク7の前端側部分から拡散放出部18Bの後方である穀粒タンク7の後端側部分にわたる穀粒タンク7の全領域に良好な配分で分配供給することができ、この分配供給により、穀粒タンク7の前後方向での穀粒貯留量の差を小さくしながら、穀粒タンク7の内部に貯留する穀粒の頂部を穀粒タンク7の前部側に位置させることができる。その結果、例えば図7に示すように、穀粒タンク7の上端部における前後中央側に拡散放出部18Bを配備する場合に生じる、穀粒タンク7の内部に貯留する穀粒の頂部が穀粒タンク7の前後中央側に位置して、穀粒タンク7の前上側部分と後上側部分との双方に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されることに起因した穀粒タンク7での穀粒充填率の低下を防止することができる。又、穀粒タンク7の内部に貯留する穀粒の頂部が穀粒タンク7の前部側に位置することで、作業中の機体の前後バランスを良好にすることができる。
図4及び図5に示すように、拡散放出部18Bにおける搬送ケース26の基端側(左端側)には、穀粒タンク7を作業位置に固定保持した場合に、穀粒タンク7における左側板48の開口48Cと搬送ケース26との間に残る開口部分を覆うフランジ状の閉塞部材50を装備してある。閉塞部材50における右側面の周縁部には、穀粒タンク7を作業位置に固定保持した場合に、閉塞部材50の右側面と穀粒タンク7の左側板48における開口48Cの周縁部との間に発生する隙間を埋めるスポンジ製のシール部材(図示せず)を貼り付けてある。
図3及び図6に示すように、穀粒タンク7の前下端部には、穀粒タンク7の後方に向けて凹入する第1凹部51を形成してあり、この第1凹部51に排出クラッチ37の従動プーリ36Aやテンションアーム36B及び排出伝動用のベベルギア式伝動機構などを穀粒タンク7と一体揺動するように配備してある。第1凹部51は、前側板47の下端部に連接した前屈曲板52により形成してある。前屈曲板52は、拡散放出部18Bの放出口26Aから流下した穀粒や第1凹部51の上方に貯留した穀粒を穀粒タンク7の後下部に流下案内する後下がり傾斜姿勢の傾斜板部52Aと、傾斜板部52Bの下端から下方に延出する垂直姿勢の垂直板部52Bとを備えるように形成してある。
つまり、前述したように穀粒タンク7の前側板47をキャビン3の背面や原動部36の後端などにできるだけ接近させて穀粒タンク7での穀粒貯留量の増大を図るようにしながらも、穀粒タンク7の前下端部に、排出クラッチ37の従動プーリ36Aや排出伝動用のベベルギア式伝動機構などを配備するための空間を確保することができる上に、穀粒タンク7の後部側での穀粒の貯留を促進させることができ、結果、穀粒タンク7の後上端部に穀粒を貯留することができない空間が大きく形成されることに起因した穀粒タンク7での穀粒充填率の低下を抑制することができる。
図1〜3、図5及び図6に示すように、穀粒タンク7の後上端部には、穀粒タンク7の下方に向けて凹入することで、排出スクリュコンベヤ33の搬送基端部に備えた第1中継ケース41や第2中継ケース42、及び、昇降シリンダ45などとの干渉を阻止する第2凹部53を形成してある。第2凹部53は、天板49の左側後端部に連接した左右幅の狭い左側屈曲板54と天板49の右側後端部に連接した左右幅の広い右側屈曲板55とから形成してある。左側屈曲板54は、左側板48における前後中間側の左右向き板部48Dの後方に位置し、垂直に近い大きい傾斜角で後下がり傾斜する第1傾斜板部54A、第1傾斜板部54Aよりも小さい傾斜角で後下がり傾斜する第2傾斜板部54B、及び、第2傾斜板部54Bよりも小さい傾斜角で後下がり傾斜する第3傾斜板部54C、などを備えて、排出スクリュコンベヤ33の収納位置への収納を許容する深さで凹入しながら、拡散放出部18Bの放出口26Aから左後方に放出された穀粒を穀粒タンク7の左後下部に分散案内するように形成してある。右側屈曲板55は、左側屈曲板54の第1傾斜板部54Aよりも小さく第2傾斜板部54Bよりも大きい傾斜角で後下がり傾斜する第1傾斜板部55Aと、左側屈曲板54の第3傾斜板部54Cと同じ傾斜角で後下がり傾斜する第2傾斜板部55Bとから、左側屈曲板54の右端部から穀粒タンク7の右側板56にわたる左右幅を有して、排出スクリュコンベヤ33の旋回移動を許容しながら、拡散放出部18Bの放出口26Aから後方に放出された穀粒を穀粒タンク7の後下部に分散案内するように形成してある。
つまり、穀粒タンク7における天板49の高さ位置をできるだけキャビン3の上端部に近づけて穀粒タンク7での穀粒貯留量の増大を図るようにしながらも、穀粒を貯留することができない空間が形成され易い穀粒タンク7の後上側部分を有効利用して穀粒タンク7の後上端部に前述した第2凹部53を形成することで、排出スクリュコンベヤ33の旋回移動時や収納位置への収納時に、穀粒タンク7の後上端部が排出スクリュコンベヤ33の搬送基端部に備えた各中継ケース41,42や昇降シリンダ45などに干渉する虞を回避することができる上に、穀粒タンク7の後部側での均一な穀粒の貯留を更に促進させることができる。
左側屈曲板54の右端部には、左側屈曲板54と天板49及び右側屈曲板55との間を塞ぐ縦板部54Dを備えてある。
図2に示すように、穀粒タンク7の天板49における拡散放出部18Bの直後方箇所には、平面視矩形状の蓋体57によって開閉する平面視矩形状の点検口49Bを形成してあり、これにより、拡散放出部18Bにおいて穀粒の詰まりが発生した場合には、詰まった穀粒の除去作業を、穀粒タンク7をメンテナンス位置に揺動させることなく点検口49Bから行うことができ、穀粒タンク7をメンテナンス位置に揺動させることによる拡散放出部18Bの放出口26Aからの穀粒の外部への流出を防止することができる。
〔別実施形態〕
〔1〕コンバインとしては、刈取穀稈の着粒部(穂先側)のみを脱穀装置の内部に供給するように構成した自脱型コンバインであってもよい。
〔2〕揚送コンベヤ10として、揚送スクリュを備えたスクリュ式のものを採用するようにしてもよい。又、スクリュ式の揚送コンベヤ10を採用する場合においては、拡散放出部18Bの参考形態として、揚送スクリュの上端部に揚送スクリュと一体回転する放擲板28を備えて拡散放出部18Bを構成し、1番スクリュ17により脱穀装置6から搬送した穀粒を、揚送スクリュにより揚送した後、拡散放出部18Bの放擲板28により、穀粒タンク7における天板49の前側部分49Aと前側板47の上側部分47Aとが形成する前上端のコーナー部7Aの一部である穀粒タンク7の左側板48における前上端のコーナー部48Bに形成した放出口から穀粒タンク内の前後両端部にわたって拡散放出するように構成してもよい。
〔3〕上記の実施形態では、バケット式の揚送コンベヤ18に備えたスクリュコンベヤ25からなる拡散放出部18Bを、穀粒タンク7の内部における天板49の前側部分49Aと前側板47の上側部分47Aとが形成する前上端のコーナー部7Aに備えるように構成したが、そのコーナー部7Aにおける前側板47の前外側、又は、天板49の上外側にスクリュコンベヤ25からなる拡散放出部18Bを備えて、前側板47又は天板49に形成した放出口から穀粒タンク内の前後両端部にわたって拡散放出するように構成してもよい。
〔4〕スクリュコンベヤ25からなる拡散放出部18Bを、穀粒タンク7の作業位置とメンテナンス位置とにわたる揺動操作に伴って穀粒タンク7と一体揺動するように穀粒タンク7に備えるようにしてもよい。
〔5〕拡散放出部18Bに備える放擲板28の数量や形状は種々の変更が可能であり、例えば、拡散放出部18Bに1枚又は3枚以上の放擲板28を備えるようにしてもよく、又、穀粒タンク7の左右方向での穀粒の拡散放出が可能となるように形成したものであってもよい。
〔6〕放出口26Aの形状としては種々の変更が可能であり、例えば、放出口26Aにおいて、搬送スクリュ27における搬送終端部の搬送領域と重合する揚送コンベヤ側の放出領域を、放出口26Aにおける搬送スクリュ27の回転方向下手側部分(放出口26の後側部分)にのみ形成する、あるいは、放出口26Aにおける搬送スクリュ27の回転方向上手側部分(放出口26の前側部分)にのみ形成するようにしてもよい。又、放出口26Aにおいて、搬送スクリュ27における搬送終端部の搬送領域と重合する揚送コンベヤ側の放出領域を形成しないようにしてもよい。
本発明に係るコンバインの穀粒貯留構造は、穀粒タンクを備えた自脱型コンバインや普通型コンバインに適用することができる。
1 走行機体
6 脱穀装置
7 穀粒タンク
7A コーナー部
9 穀粒排出装置
18 揚送コンベヤ
18B 拡散放出部
25 スクリュコンベヤ
26 搬送ケース
26A 放出口
27 搬送スクリュ
28 放擲板
31 搬出スクリュコンベヤ
32 揚送スクリュコンベヤ
33 排出スクリュコンベヤ
47 前側板
47A 上側部分
49 天板
49A 前側部分
53 凹部

Claims (3)

  1. 走行機体の左右一方に搭載した脱穀装置から搬出した穀粒を前記走行機体の左右他方に搭載した穀粒タンクに揚送コンベヤを介して供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
    前記揚送コンベヤの上端部に、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記穀粒タンクの内部に拡散放出する拡散放出部を備え、
    前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤの上端部から前記穀粒タンクの左右中央側に向けて延出する左右向きのスクリュコンベヤで構成して、前記穀粒タンクにおける天板の前側部分と前側板の上側部分とが形成するコーナー部に配備するとともに、前記スクリュコンベヤにおける搬送ケースの延出端部に、前記搬送ケースの底面部分と背面部分とにわたる放出口を形成して、前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって穀粒を拡散放出するように構成し
    前記スクリュコンベヤにおける搬送スクリュの延出端部に前記搬送スクリュと一体回転する放擲板を備えて、前記放出口からの前記放擲板による前記拡散放出部の下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出を可能にし、
    前記放出口を、その前記揚送コンベヤ側の放出領域が前記搬送スクリュにおける搬送終端部の搬送領域と重合するように形成しているコンバインの穀粒貯留構造。
  2. 走行機体の左右一方に搭載した脱穀装置から搬出した穀粒を前記走行機体の左右他方に搭載した穀粒タンクに揚送コンベヤを介して供給するように構成したコンバインの穀粒貯留構造において、
    前記揚送コンベヤの上端部に、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記穀粒タンクの内部に拡散放出する拡散放出部を備え、
    前記拡散放出部を、前記穀粒タンクにおける天板の前側部分と前側板の上側部分とが形成するコーナー部に配備して、前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって穀粒を拡散放出するように構成し、
    前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤの上端部から前記穀粒タンクの左右中央側に向けて延出する左右向きのスクリュコンベヤで構成し、前記スクリュコンベヤにおける搬送スクリュの延出端部に前記搬送スクリュと一体回転する放擲板を備え、前記スクリュコンベヤにおける搬送ケースの延出端部に、前記放擲板による前記拡散放出部の下方から後方にわたる範囲への穀粒の拡散放出を可能にする放出口を形成して、前記拡散放出部を、前記揚送コンベヤが揚送した穀粒を前記スクリュコンベヤにより前記穀粒タンクの左右中央側に搬送した後、前記放擲板により前記穀粒タンクの前記コーナー部から前記穀粒タンク内の前部及び後部にわたって拡散放出するように構成し、
    前記放出口を、その前記揚送コンベヤ側の放出領域が前記搬送スクリュにおける搬送終端部の搬送領域と重合するように形成しているコンバインの穀粒貯留構造。
  3. 前記穀粒タンクに貯留した穀粒の機外への排出を可能にする穀粒排出装置を、前記穀粒タンクの底部に前後向きに配備した搬出スクリュコンベヤと、前記穀粒タンクから後方に延出する前記搬出スクリュコンベヤの後端部に立設した揚送スクリュコンベヤと、前記脱穀装置の上方に設定した収納位置を基準にした昇降揺動及び旋回移動が可能となるように前記揚送スクリュコンベヤの上端部に連設した排出スクリュコンベヤとから構成し、
    前記穀粒タンクを、前記天板が前記収納位置に収納した前記排出スクリュコンベヤの搬送基端部よりも上方に位置するように構成し、前記穀粒タンクの後上端部に前記排出スクリュコンベヤの搬送基端部との干渉を阻止する凹部を形成している請求項1又は2に記載のコンバインの穀粒貯留構造。
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