JP2017063658A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】計測した穀粒品質の誤差を小さくし、グレンタンク内の穀粒の偏りを防止できるコンバインを提供する。【解決手段】脱穀装置からグレンタンク7へ穀粒を搬送する揚穀装置53と、揚穀装置53によってグレンタンク7内に搬送される穀粒の水分を計測する計測装置110を備え、揚穀装置53で搬送された穀粒を、計測装置110を経由せずにグレンタンク7へ案内する第1経路101と、揚穀装置53で搬送された穀粒を、計測装置110へ案内する第2経路102と、計測装置110を通過した穀粒をグレンタンク7の前部から後方へ向かって放出する放出装置120を備える。【選択図】図8
Description
本発明は、コンバインに係るものである。
従来、脱穀装置の側方にグレンタンクを備え、揚穀装置からグレンタンク放出された穀粒の一部を品質計測装置に取り込んで、穀粒の品質を計測した後の穀粒をグレンタンク内へ放出するコンバインが知られている。(特許文献1)。
上記特許文献記載のコンバインは、揚穀装置によりグレンタンクに供給される穀粒のうち、極少量のみの品質を計測している。そのため、稲や麦の穀粒と比較して、水分等の品質のばらつきが大きい大豆等の豆類の計測を行う場合、グレンタンクに貯留される穀粒全体の品質と、品質計測装置で計測した品質の間の誤差が大きくなる傾向がある。
また、品質計測装置から放出される穀粒は、グレンタンクにおける計測装置の近傍の位置に偏って貯留されることになり、この偏りにより、グレンタンクの容量を有効に活用できず最大貯留量が少なくなったり、コンバインの重量バランスが悪化して走行性能が低下することがある。
そこで、本発明は、この様な問題を解消し、計測した穀粒品質の誤差を小さくし、グレンタンク内の穀粒の偏りを防止できるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、脱穀装置(5)からグレンタンク(7)へ穀粒を搬送する揚穀装置(53)と、揚穀装置(53)によってグレンタンク(7)内に搬送される穀粒の水分を計測する計測装置(110)を備えたコンバインにおいて、前記揚穀装置(53)で搬送された穀粒を、前記計測装置(110)を経由せずに前記グレンタンク(7)へ案内する第1経路(101)と、前記揚穀装置(53)で搬送された穀粒を、前記計測装置(110)へ案内する第2経路(102)と、前記計測装置(110)を通過した穀粒を前記グレンタンク(7)の前部から後方へ向かって放出する放出装置(120)を備えたことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記放出装置(120)は、縦軸回転する跳出板(122)を備え、前記グレンタンク(7)内の穀粒の貯留高さを検出する高さセンサ(130a,130b,130c)を、前後方向に所定間隔で複数備え、前記複数の高さセンサ(130a,130b,130c)のうち最も低い貯留高さを検出した高さセンサ(130a,130b,130c)の前後位置に基づいて、前記跳出板(122)の回転速度を変更する構成とした請求項1に記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記計測装置(110)をグレンタンク(7)の外側に配置した請求項1または請求項2に記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記放出装置(120)とグレンタンク(7)を連通させる連通口(123a)を、前記第1経路(101)の下側に臨ませた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、揚穀装置(53)から計測装置(110)へ穀粒を案内する第2経路(102)によって、計測装置(110)への穀粒の取込み量を増加させることができる。これによって、グレンタンクに貯留される穀粒全体の水分値と、品質計測装置で計測した水分値の間の誤差を小さくすることができる。
その上で、計測装置(110)を通過した穀粒をグレンタンク(7)の後方へ放出する放出装置(120)を備えているので、計測装置(110)の周囲に穀粒が偏ることを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、最も低い貯留高さを検出した高さセンサ(130a,130b,130c)の前後位置に基づいて、前記跳出板(122)の回転速度を変更するので、グレンタンク(7)内の穀粒の偏りを更に少なくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明による効果に加えて、計測装置(110)によってグレンタンク(7)の貯留容量が少なくなることを防止できる。また、計測装置(110)のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明による効果に加えて、放出装置(120)から放出される穀粒によって、第1経路(101)から流下する穀粒を第1経路(101)の終端部から離れた位置まで飛ばすことが可能となり、グレンタンク(7)内での穀粒の偏りを更に軽減することができる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
実施形態に係るコンバイン1を、図1ないし図7に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す側面図である。図2は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す平面図である。
以下では、便宜上、図示のように互いに直交する3つの方向をそれぞれ前後方向、左右方向および上下方向と定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。前後方向は、コンバイン(機体)1の長さ方向であり、左右方向は幅方向、上下方向は高さ方向である。このうち、前方は、刈取り作業時におけるコンバイン1の進行方向であり、左方は、前方に向かって左手方向であり、右方は、前方に向かって右手方向であり、下方は、重力が作用する方向である。なお、これらの方向は、説明をわかりやすくするために便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
コンバイン1は、走行しながら農作物(特に大豆等の豆類の穀稈)の刈取りと脱穀を行う移動式農業機械である。このコンバイン1は、機体フレーム2の下部に配置された走行装置3と、機体フレーム2の前端部に取り付けられた刈取装置4と、機体フレーム2の上部左側(一側)に搭載された脱穀装置5と、機体フレーム2上の右前部に配置された運転室6と、機体フレーム2の上部右側(他側)であって運転室6の後方に配置されたグレンタンク(穀粒貯留装置)7と、機体フレーム2上であって、運転室6の後部下方に配置されたディーゼルエンジン(以下、エンジンという)8とが搭載されている。コンバイン1のグレンタンク7の底部には、送風筒61が接続され、送風筒61には、第1搬送筒20(排出搬送装置の一部)が接続されている。また、コンバイン1は、第1搬送筒20の入口側に送風装置60を設け、第2搬送筒30(排出搬送装置の一部)の出口側には穀粒排出案内用の排出装置70を設けたものである。ここで、排出搬送装置は、主として、第1搬送筒20と第2搬送筒30とで構成される。
走行装置3は、機体フレーム2の上下方向の下側に設けられる。走行装置3は、エンジン8からの動力を左右一対の履帯3aに伝え、コンバイン1を走行させる。
刈取装置4は、機体フレーム2の前方に設けられる。刈取装置4は、エンジン8からの駆動力によって駆動し穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を脱穀装置5などに搬送するものである。刈取装置4は、主として、刈取部41と、搬送装置46と、刈取動力伝達機構(図示省略)とを備える。ここで、刈取動力伝達機構は、エンジン8からの駆動力を刈取部41および搬送装置46に伝達するものである。
刈取部41は、オーガフレーム42と、オーガ(図示省略)と、穀稈刈取用の主切断装置44を含んで構成される。オーガフレーム42は、底板42aと、車幅方向左右一対の左右側板42bと、後板42cとからなる。オーガは、オーガフレーム42内に車幅方向に沿って配置され、回転自在に支持される。主切断装置44は、往復移動する可動刃(図示省略)が固定刃(図示省略)との間に穀稈を挟みこむことで、穀稈を切断して刈り取る。
また、刈取部41は、固定刃および可動刃の上側に、主切断装置44により切断し刈り取られた穀稈を掻込む掻込リール45が設けられる。掻込リール45は、前後方向の位置、および、上下方向の高さが調節自在に設けられる。刈取装置4は、エンジン8から伝達される駆動力によって、オーガ等が駆動することで主切断装置44によって穀稈を刈り取り、取り込む。また、刈取装置4は、図示しない昇降シリンダなどにより、主切断装置44が上下方向に昇降される。
搬送装置46は、刈取部41の後側、より詳細には刈取部41と機体フレーム2との間に設けられる。搬送装置46は、エンジン8からの駆動力によって、主切断装置44で刈り取った穀稈を刈取部41から脱穀装置5に搬送するものである。
脱穀装置5は、刈取装置4の後側でかつグレンタンク7の側方に設けられ、下部の選別部(図示省略)と上部の脱穀部(図示省略)を有する。選別部は、エンジン8からの駆動力によって、脱穀部により脱穀された穀稈の藁等の夾雑物と穀粒とを分離する装置である。脱穀部は、エンジン8からの駆動力によって搬送された穀稈を脱穀するものである。すなわち、脱穀部は、刈取装置4が刈り取った穀稈から穀粒を切離す装置である。
運転室6は、作業員が着座した状態で、運転操作や刈取操作などを行うための運転座席である。運転室6は、機体フレーム2の前後方向の前方に設けられ、エンジン8の上下方向の上側に設けられている。また、運転室6の周囲には、作業員が着座した状態で操作可能な位置に、例えば、刈取装置4の昇降操作を行うための刈取昇降レバー(図示省略)、排出搬送装置の昇降操作や旋回操作、伸長操作を行うためのオーガ操作レバー(図示省略)、オーガパネルスイッチ80(図7参照)、表示パネル等が設けられている。
エンジン8は、コンバイン1で用いる駆動力の発生源であり、燃焼室で燃料を燃焼させることにより燃料のエネルギーを機械的仕事に変換して回転力として出力する熱機関である。エンジン8は、機体フレーム2の前後方向の前方で、運転室6の上下方向の下側に形成されたエンジンルーム(図示省略)に搭載されている。
グレンタンク7は、脱穀装置5により選別された穀粒を一時的に貯留する穀粒貯留装置である。グレンタンク7は、運転室6の前後方向の後方で、機体フレーム2の車幅方向の右側に設けられている。グレンタンク7は、その下部に繰出装置54を備える。繰出装置54は、グレンタンク7内に貯留された穀粒を排出搬送装置に一定量ずつ送り出す装置である。なお、効率的に繰出装置54を動作させるために、グレンタンク7の底部は、繰出装置54が位置する中央に向かって窄まった、逆錐台形状に形成されている。排出搬送装置は、エンジン8からの駆動力によってグレンタンク7内の穀粒を搬送し、グレンタンク7の外部へ排出させるものである。グレンタンク7内の穀粒は、排出搬送装置内、具体的には、グレンタンク7の後方に立設した第1搬送筒20内およびその第1搬送筒20の上端部から延在する第2搬送筒30内を送風装置60からの風力によって搬送されて、排出装置70から外部へ排出される。
図8〜10に示すように、グレンタンク7の上部には、揚穀装置53が接続されている。揚穀装置53は、脱穀装置5の選別部からグレンタンク7へ穀粒を移送する装置であり、一定間隔ごとに搬送バケット53aが取り付けられた無端状のチェーン53bを備えている。
揚穀装置53の上部前側には、揚穀装置53により上方へ移送されて、前方へ投げ出された穀粒をグレンタンク7内、及び後述する計測装置110へ案内する移送経路であるシュータ100が設けられている。このシュータ100は、穀粒を直接グレンタンク7内へ案内する第1経路としての第1シュータ101と、穀粒を計測装置110へ案内する第2経路としての第2シュータ102を含んでいる。
第1シュータ101は、グレンタンク7の内部側が低くなるように傾斜する案内板101aを有する。すなわち、案内板101aは、機体左側の部位に対して右側の部位が低くなる姿勢で傾斜している。なお、第1シュータ101からグレンタンク7内へ穀粒を供給する第1連通口101bは、グレンタンク7の上部(上端部の近傍)に配置されている。
第2シュータ102は、計測装置110側が低くなるように傾斜する案内板102aを有する。すなわち、案内板102aは、機体左側の部位に対して右側の部位が低くなるように傾斜すると共に、機体後側の部位に対して前側の部位が低くなるように傾斜している。また、案内板102aの下部(前部)には、計測装置110内へ穀粒を送り込む第1開口102bが形成されている。
計測装置110は、非破壊で穀粒の品質を測定することができれば、構成、態様は任意であるが、本実施形態においては、高周波容量式の水分測定器を採用している。具体的な図示は省略するが、円筒状の穀粒容器の外周にコイルが配置され、高周波により比透磁率を測定することで、穀粒の水分を算出するものである。
第1開口102bには、制御装置により開閉制御されるシャッタを備えている。計測装置110の底部には、第2開口110aが形成されており、この第2開口110aも第1開口102bと同様にシャッタを備えている。
計測装置110の下側には、計測装置110で計測された後、第2開口110aから落下した穀粒をグレンタンク7の内部へ向かって放出する放出装置120が配置されている。
放出装置120は、回転軸121と、この回転軸121に180度の間隔で取り付けられた2枚の跳出板122と、回転軸121を回転駆動する電動モータを備えている。また、放出装置120の周囲には、跳出板122の回転軌跡外周を覆うと共に、グレンタンク7の内側に向かって広がる形状に形成されたケーシング123を備えている。なお、ケーシング123とグレンタンク7の第2連通口123a(連通口に相当する)は、グレンタンク7の左側板における第1連通口101bの下側の位置に開口している。
上述の構成により、揚穀装置53の上端部において搬送バケット53aから投げ出された穀粒は、第1シュータ101と第2シュータ102に落下する。第2シュータ102に落下する穀粒の量は、例えば揚穀装置53で移送される穀粒量の1/3程度である。第1シュータ101に落下した穀粒は、案内板101a上を流下して、グレンタンク7内に落下する。
第2シュータ102に入り込んだ穀粒は、第1開口102bのシャッタが開放されることで、計測装置110内に入り込む。このとき、第2開口110aのシャッタは閉鎖されており、計測装置110の円筒状容器内には、一定量の穀粒が貯留される。そして、一定時間経過後に、第1開口102bのシャッタが閉鎖され、計測装置110による水分計側が実行される。
水分計側が終了すると、第2開口110aのシャッタが開放され、計測装置110内の穀粒は、第2開口110aより下方へ落下し、回転する跳出板122により、グレンタンク7内へ放出される。
このとき、放出装置120は、グレンタンク7の上面に、前後に所定の間隔で設けられた高さセンサとしての貯留高さセンサ130a,130b,130cの検出状態に応じて、回転速度が変更される。すなわち、グレンタンク7内に貯留された穀粒が、前後方向で偏っている場合、放出装置120による穀粒の放出位置を変更することで、穀粒の偏りを少なくする。
例えば、最も低い貯留高さを検出しているセンサが、前部のものであるほど、放出装置120の駆動速度(回転速度)を低下させて、穀粒をグレンタンク7の前部へ放出し、最も低い貯留高さを検出しているセンサが、後部のものであるほど、放出装置120の駆動速度(回転速度)を増加させ、穀粒をグレンタンク7の後部へ放出する。
このように、放出装置120の駆動速度を増加させたときには、第2連通口123aが第1連通口101bの下側に位置しているので、第1連通口101bから落下した穀粒も、第2連通口123aから放出される穀粒の勢いによって後部へ送り込むことができる。
図3等に示すように、第1搬送筒20は、コンバイン1の前後方向の後方に配設された弾性体の円筒部材(内径d1)であり、一端部20aが送風筒61に接続されている。一端部20aと送風筒61とは周面に隙間なく密着した状態で接続されている。送風筒61の入口側には、後述する送風装置60が配設されている。これにより、第1搬送筒20においては、送風筒61の上方の繰出装置54から送風筒61を介して流入した穀粒が、風力で第1搬送筒20内を搬送されて、第2搬送筒30へ流入する。また、図3に示すように、第1搬送筒20には、コンバイン1の後方上部で湾曲した湾曲部21が形成されている。第1搬送筒20は、内周面に静電気を防止する加工が施されている。第1搬送筒20の他端部20bの内径は、第2搬送筒30の内側筒32の内径よりもわずかに大に拡大成型されている。これにより、第1搬送筒20の他端部20bには、第2搬送筒30の内側筒32が嵌合されている。
支持部材22は、図3に示すように、湾曲部21において、第1搬送筒20を下方より支持する。支持部材22はローラ状であり、その外周面上側が第1搬送筒20の外周面下側と当接して支持する。支持部材22によって、第1搬送筒20は、支持部材22との当接位置から他端部20bにかけて水平状に保持された、すなわち、軸方向が直線状に延びる直線部24が形成されている。これにより、第2搬送筒30の張り出し方向によらず、第1搬送筒20の他端部20bが第2搬送筒30の一端部30aに対してねじれることを防止する。
このような第1搬送筒20は、湾曲部21近傍、すなわち、コンバイン1の前後方向の後方上部が、ケーシング23によって覆われ、保護されている。
第2搬送筒30は、コンバイン1の上部に配設され、一端部30aが第1搬送筒20の他端部20bに挿入されて接続されており、図3、図4に示すように、軸方向に伸縮自在なものである。第2搬送筒30の他端部30bには、後述する排出装置70が接続されている。第2搬送筒30は、外側筒31に内側筒32が進退自在に挿入された二重筒構造の鋼管である。図5に示すように、外側筒31の内径はd1であり、第1搬送筒20と同径である。内側筒32の内径はd2であり、内径d2は外側筒31の内径d1よりも進退可能な程度にわずかに小さい。内側筒32の外径が、外側筒31の内径d1と同径に設定されている。ここで、同径とは、略同径(同径よりもわずかに小さい、同径よりもわずかに大きい)を含むものとする。
図6に示すように、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32a内周面には、テーパ35が形成されている。テーパ35は、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32a内周面の内径が、先端側(図6中の左方向)に向かって徐々に大きくなるように加工されている。これにより、内側筒32の一端部32aと、第1搬送筒20との段差が小さくなり、第1搬送筒20の内径d1と内側筒32の内径d2との差が連続的に変化する。
この第2搬送筒30は、後述するオーガパネルスイッチ80を介して、回動駆動装置(図示省略)によって張り出し方向が調節自在であり、後述する伸縮駆動装置40によって長さ調節が自在である。
第2搬送筒30は、穀粒の未排出時は、第2搬送筒30の軸方向略中央部に配設された支持部材35の上部に載置されて固定されている。第2搬送筒30は、穀粒の排出時は、例えば、トラックの荷台やコンテナなど所定位置に穀粒を排出するように、作業者がオーガパネルスイッチ80を操作する。そして、制御装置90がオーガパネルスイッチ80からの制御信号を受信したことを検出すると、制御装置90から回動駆動装置に対して第2搬送筒30の張り出し方向を調節する制御信号を送信する。
第2搬送筒30は、穀粒の未排出時は、図3に示すように、伸縮駆動装置40によって外側筒31内に内側筒32を収容して、第2搬送筒30の軸方向の長さを短くする。第2搬送筒30は、穀粒の排出時は、図4に示すように、伸縮駆動装置40によって外側筒31内から内側筒32を引き出して、例えば、穀粒運搬用トラック(以下、トラック)の荷台やコンテナなど所定位置に穀粒が排出されるように、第2搬送筒30の軸方向の長さを適切な長さに調節する。
伸縮駆動装置40は、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aに配設され、内側筒32に対して外側筒31を進退させて、第2搬送筒30を伸縮させるものである。伸縮駆動装置40は、主として、レール部材41と、可動部材42と、モータ43と、これらを収容したケーシング44とを備える。レール部材41は、第2搬送筒30と平行に、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aと他端部32bとの間に延設されている。レール部材41は、内側筒32、外側筒31から離接して配設されている。レール部材41の外周面には、係合溝41aが全周に亘って形成されている。可動部材42は、外側筒31の一端部31aに配設され、モータ43によって駆動され、係合溝41aと係合しながらレール部材41に沿ってスライドする。すなわち、可動部材42が係合溝41aと係合しながらレール部材41に沿ってスライドすると、外側筒31が内側筒32に対して移動する。モータ43は、可動部材42に対して、駆動するための動力を供給するものである。
ケーシング44は、外側筒31と内側筒32の外周面と同様に湾曲した湾曲面を有しており、外側筒31と内側筒32の上方に配設されている。ケーシング44の一端部44aは、内側筒32の一端部32aに固定具44bを介して固定されている。ケーシング44に対して、外側筒31は進退自在である。
このような伸縮駆動装置40によって、第2搬送筒30の外側筒31は、レール部材41に沿って、内側筒32に対して一端部32aと他端部32bとの間を移動する。すなわち、外側筒31は、伸縮駆動装置40の配設位置よりも前後方向の前方において、内側筒32に対して移動する。
送風装置60は、図1に示すように、グレンタンク7に貯留された穀粒を、風力で、第1搬送筒20と第2搬送筒30とを介して搬送するためのものである。送風装置60は、回転体が回転することにより外気を吸い込んで、送風口(図示省略)から空気を噴き出す。送風口から噴き出された空気は、送風筒61を通過して、第1搬送筒20の入口側に流入する。送風装置60から噴き出された空気によって、穀粒は第1搬送筒20、第2搬送筒30内を搬送されて出口側(排出装置70側)まで搬送される。
排出装置70は、図5に示すように、第2搬送筒30の外側筒31の他端部31bに配設され、第2搬送筒30の軸方向と異なる方向に開口した排出口71を有するものであり、導電性材料である鋼板を加工して形成されている。排出口71は、上下方向の下側に向かって開口が形成されており、排出口71まで搬送された穀粒は下方に落下する。このようにして、排出装置70は、穀粒を、例えば、近くに停車したトラックの荷台などの排出先に排出する。排出装置70の排出口71は、第2搬送筒30の外側筒31の他端部31bと周面において隙間なく密着した状態で接続されている。排出口71には、シュータ72が着脱自在に配設される。
シュータ72は、排出口71に接続され、穀粒をガイドするものである。シュータ72は、工具を使用せずに着脱できるように、例えば、蝶ネジ72aなどで固定されている。これにより、シュータ72は、作業者によっていつでも容易に開閉したり、取り外したりされる。
オーガパネルスイッチ80は、図7に示すように、穀粒の排出に関係する操作を行うスイッチが配設されており、主として、排出スイッチ81や、停止スイッチ82を含むスイッチが配設されている。オーガパネルスイッチ80は、スイッチのON、OFFを制御信号として制御装置90に伝送する。
排出スイッチ81は、コンバイン1から穀粒の排出を開始するスイッチである。排出スイッチ81は、作業者によって「ON(排出)」にされると、その旨の制御信号を制御装置90に伝送する。そして、制御装置90によって、繰り出し装置(図示省略)および送風装置60が駆動される。このようにして、排出スイッチ81が「ON(排出)」にされると、グレンタンク7からの穀粒の排出が開始される。
停止スイッチ82は、コンバイン1からの穀粒の排出を停止するスイッチである。停止スイッチ82は、作業者によって「ON(停止)」にされると、その旨の制御信号を制御装置90に伝送する。そして、制御装置90によって、繰り出し装置が停止された後に、送風装置60が停止される。このようにして、停止スイッチ82が「ON(停止)」にされると、グレンタンク7からの穀粒の排出が停止される。
制御装置90は、刈取昇降レバーやオーガ操作レバーの操作に基づいて、刈取装置4の昇降操作や排出搬送装置の昇降操作や旋回操作、伸長操作を行う。また、制御装置90は、オーガパネルスイッチ80の排出スイッチ81、停止スイッチ82などから制御信号を受信して、回動駆動装置、伸縮駆動装置40、送風装置60に対して制御信号を送信するものである。
次に、このように構成されたコンバイン1の穀粒搬送時の動作について、図面を参照して説明する。
コンバイン1は、エンジン8が発生させる駆動力によって走行装置3が駆動して走行しながら、刈取装置4によって穀稈を刈り取る。刈取装置4により刈り取られた穀稈は、脱穀装置5に搬送される。刈取装置4は、分草体により分草し、掻込リール45によりオーガフレーム42内に穀稈を掻込んで、主切断装置44で切断し刈り取る。そして、コンバイン1は、刈取装置4で刈り取った穀稈を搬送装置46によって脱穀装置5に搬送する。そして、コンバイン1は、脱穀装置5にて穀稈を脱穀して穀粒を選別し、選別した穀粒をグレンタンク7に貯蔵する。
作業者は、運転室6の表示パネルを確認してグレンタンク7に貯留された穀粒が満杯または所定量以上となったことがわかると、コンバイン1を停車して、トラックを近くに停車する。
そして、作業者はオーガパネルスイッチ80を操作して、トラックの荷台に合わせて、第2搬送筒30の高さ、張り出し方向、長さを調節する操作をする。制御装置90は、オーガパネルスイッチ80からの張り出し方向調節の制御信号を検出すると、第2搬送筒30の回動駆動装置に対して張り出し方向を所定角度とする制御信号を送信する。このようにして、第2搬送筒30の張り出し方向が調節される。また、制御装置90は、オーガパネルスイッチ80からの長さ調節の制御信号を検出すると、第2搬送筒30の伸縮駆動装置40に対して外側筒31を前後方向の前方に引き出して所定の長さにする制御信号を送信する。このようにして、コンバイン1の排出装置70の排出口71が、トラックの荷台の上方に位置する。
そして、作業者は、オーガパネルスイッチ80の排出スイッチ81を押下する。制御装置90は、排出スイッチ81からの「ON(排出)」信号を検出すると、繰り出し装置を駆動する制御信号を送信するともに、送風装置60を駆動する制御信号を送信する。このようにして、コンバイン1は、グレンタンク7内の穀粒を、風力によって第1搬送筒20、第2搬送筒30を搬送して、排出装置70から外部へ排出する。
作業者は、運転室6の表示パネルを確認してグレンタンク7に貯留された穀粒がなくなった(排出が完了した)ことがわかると、オーガパネルスイッチ80の停止スイッチ82を押下する。制御装置90は、停止スイッチ82からの「ON(停止)」信号を検出すると、繰り出し装置を停止する制御信号を送信して、第1所定時間経過後に、送風装置60を停止する制御信号を送信する。このようにして、グレンタンク7からの穀粒の排出が停止される。
このようにして、所望の範囲の刈取り作業が終了するまで、コンバイン1を走行しながら刈取装置4によって穀稈を刈り取り、脱穀装置5によって脱穀して、排出装置70から穀粒をトラックに排出することが繰り返される。
以上のように、実施形態に係るコンバイン1によれば、伸縮駆動装置40によって第2搬送筒30を伸縮することで排出搬送装置の長さを所望の長さに調節することができる。このように、第2搬送筒30を伸縮させることで、排出先としてのトラックの荷台やコンテナとの位置関係によらず、穀粒をより容易に排出できる。
また、伸縮駆動装置40は、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aの上下方向の上側に配設されている。このため、例えば、伸縮駆動装置40を第1搬送筒20のケーシング23上に配設した場合と比べて、コンバイン1の高さを抑制できる。
また、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aはわずかに拡大成型されているので、第1搬送筒20の他端部20bと内側筒32とを嵌合できる。このため、第1搬送筒20と内側筒32との接続に、例えば、継手を含む他の接続部品が不要である。このため、コンバイン1に使用される部品数を削減できる。また、第1搬送筒20と内側筒32とを直接接続できるので、継手などの接続部品における空気の漏出を抑制し、穀粒の搬送効率が低下することを抑制できる。
また、第1搬送筒20の他端部20bに、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aが挿入されて接続されているため、第2搬送筒30の伸縮時であっても、第1搬送筒20に摩擦が生じない。また、第1搬送筒20の内径d1と第2搬送筒30の外側筒31の内径d1は同径であり、第1搬送筒20と第2搬送筒30において内圧(送風装置60から送風される空気の圧力)が低下することもない。これにより、コンバイン1は、搬送時に穀粒の粒速が低下しないので、十分な風力によって穀粒のつまりを防止して、穀粒をスムーズに排出できる。
また、第2搬送筒30の内側筒32の一端部32aと、第1搬送筒20との段差が小さくなり、第1搬送筒20の内径d1と内側筒32の内径d2との差が連続的に変化する。このため、第1搬送筒20と内側筒32との接続部における段差によって、搬送される穀粒が損傷することを低減できる。また、送風装置60から送風される空気の流路である第1搬送筒20と第2搬送筒30における段差が低減されるので、空気の圧力損失が低減される。
また、支持部材22によって、第1搬送筒20の湾曲部21を下方から支持して、支持部材22との当接位置から他端部20bにかけて、第1搬送筒20が水平状態に保持される。これにより、第2搬送筒30の張り出し方向によらず、第1搬送筒20の他端部20bが、第2搬送筒30の一端部30aに対してねじれることを防止するので、第1搬送筒20の外れ、折れ曲がりを防止できる。このため、送風装置60からの風力を安定供給できる。しかも、支持部材22によって、第1搬送筒20の湾曲部21を下方から支持することで、湾曲部21の剛性を高めることができる。
5 脱穀装置
7 グレンタンク
53 揚穀装置
101 第1シュータ(第1経路)
102 第2シュータ(第2経路)
110 計測装置
120 放出装置
122 跳出板
123a 連通口(第2連通口)
130a 貯留高さセンサ(高さセンサ)
130b 貯留高さセンサ(高さセンサ)
130c 貯留高さセンサ(高さセンサ)
7 グレンタンク
53 揚穀装置
101 第1シュータ(第1経路)
102 第2シュータ(第2経路)
110 計測装置
120 放出装置
122 跳出板
123a 連通口(第2連通口)
130a 貯留高さセンサ(高さセンサ)
130b 貯留高さセンサ(高さセンサ)
130c 貯留高さセンサ(高さセンサ)
Claims (4)
- 脱穀装置(5)からグレンタンク(7)へ穀粒を搬送する揚穀装置(53)と、揚穀装置(53)によってグレンタンク(7)内に搬送される穀粒の水分を計測する計測装置(110)を備えたコンバインにおいて、
前記揚穀装置(53)で搬送された穀粒を、前記計測装置(110)を経由せずに前記グレンタンク(7)へ案内する第1経路(101)と、
前記揚穀装置(53)で搬送された穀粒を、前記計測装置(110)へ案内する第2経路(102)と、
前記計測装置(110)を通過した穀粒を前記グレンタンク(7)の前部から後方へ向かって放出する放出装置(120)を備えたことを特徴とするコンバイン。 - 前記放出装置(120)は、縦軸回転する跳出板(122)を備え、
前記グレンタンク(7)内の穀粒の貯留高さを検出する高さセンサ(130a,130b,130c)を、前後方向に所定間隔で複数備え、
前記複数の高さセンサ(130a,130b,130c)のうち最も低い貯留高さを検出した高さセンサ(130a,130b,130c)の前後位置に基づいて、前記跳出板(122)の回転速度を変更する構成とした請求項1に記載のコンバイン。 - 前記計測装置(110)をグレンタンク(7)の外側に配置した請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
- 前記放出装置(120)とグレンタンク(7)を連通させる連通口(123a)を、前記第1経路(101)の下側に臨ませた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015191351A JP2017063658A (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015191351A JP2017063658A (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | コンバイン |
Publications (1)
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JP2017063658A true JP2017063658A (ja) | 2017-04-06 |
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ID=58490639
Family Applications (1)
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JP2015191351A Pending JP2017063658A (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | コンバイン |
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JP (1) | JP2017063658A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019195297A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | コンバインの穀粒計測装置 |
CN112567965A (zh) * | 2019-09-27 | 2021-03-30 | 克拉斯自行式收获机械有限公司 | 联合收割机、用于运输联合收割机的方法和布置 |
CN113170651A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-07-27 | 潍柴雷沃重工股份有限公司 | 一种粮仓、粮仓籽粒均布的控制方法及收获机 |
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2015
- 2015-09-29 JP JP2015191351A patent/JP2017063658A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7083273B2 (ja) | 2018-05-10 | 2022-06-10 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | コンバイン |
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