JP2009284808A - コンバインの穀稈供給調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送穀稈の穂部と稈部との境界を検出する境界検出センサにより刈取条数を検出し、脱穀装置の選別部の調節制御を合わせて行ない選別精度を向上させる。
【解決手段】反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部Uと稈部Vとの境界Wを検出する境界検出センサ6を設け、境界検出センサ6の検出値である搬送穀稈の表面からの反射光の距離により予め設定した刈取条数と穀稈層厚から刈取条数を検出し、脱穀装置の唐箕の選別風量を大・小に調節する。
【選択図】図3
【解決手段】反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部Uと稈部Vとの境界Wを検出する境界検出センサ6を設け、境界検出センサ6の検出値である搬送穀稈の表面からの反射光の距離により予め設定した刈取条数と穀稈層厚から刈取条数を検出し、脱穀装置の唐箕の選別風量を大・小に調節する。
【選択図】図3
Description
この発明は、コンバインの穀稈供給調節装置に関し、脱穀装置に供給される穀稈の穂部と稈部の境界を検出して、この境界を基準に供給位置の調節を行わせるもの等に利用できる。
コンバインにおいて、刈取装置の供給搬送部から脱穀装置の穀稈供給口へ供給される穀稈の供給位置を深・浅に調節する扱深さ制御装置を有し、反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部と稈部との境界Wを検出する境界検出センサを、この検出した境界Wを基準に扱深さを調節制御可能な位置に設け、脱穀負荷の抑制と選別精度の向上を図ったたものは、公知である。
特開平9−107772号公報
本発明は、反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部と稈部との境界Wを検出する扱ぎ深さ制御用の境界検出センサを利用して、この検出値から合わせてコンバインの刈取条数を検出し、刈取条数に応じて脱穀装置の選別部を調節し、選別精度の向上を図ろうとするものである。
請求項1の発明は、刈取装置(1)の供給搬送部(2)から脱穀装置(3)の穀稈供給口(4)へ供給される穀稈の供給位置を深・浅に調節する扱深さ制御装置(5)を備え、反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部(U)と稈部(V)との境界(W)を検出する境界検出センサ(6)を、この検出した境界(W)を基準に扱深さを調節制御可能な位置に設け、前記境界検出センサ(6)における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により予め設定した刈取条数と穀稈層厚の関係から刈取条数を検出するようにしたことを特徴とするコンバインの穀稈供給調節装置の構成とする。
前記構成によると、コンバインの作業において、刈取装置(1)で刈り取られた穀稈を供給搬送部(2)による搬送によって、脱穀装置(3)の穀稈供給口(4)へ供給して脱穀処理を行わせるが、この脱穀処理のための穀稈搬送時に、穀稈供給口(4)近傍の適切な位置に、例えばLEDによる穀稈への反射光をフォトダイオードに受光して穀稈の穂部(U)と稈部(V)との境界(W)を検出する境界検出センサ(6)を配置し、この境界検出センサ(6)によって検出した検出値を、扱深さ制御装置(5)に送って周波数分析を行い、この分析の結果、周波数の差によって識別される境界(W)を検出可能な位置まで、例えばモータ等による扱深さ制御機構によって扱深さ位置を調節制御させる。また、境界検出センサ(6)の検出値における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により予め設定した刈取条数と穀稈層厚の関係から刈取条数が検出される。
請求項2の発明は、前記境界検出センサ(6)における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により検出された刈取条数が大の場合には前記脱穀装置(3)の選別部の調節手段を穀稈量大側に調節し、刈取条数が小の場合には前記脱穀装置(3)の選別部の調節手段を穀稈量小に調節することを特徴とする請求項1記載のコンバインの穀稈供給調節装置の構成とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、境界検出センサ(6)における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により検出された刈取条数が大の場合には、脱穀装置(3)の選別部の調節手段である例えば唐箕風量調節手段が穀稈量大に調節され、刈取条数が小の場合には、脱穀装置(3)の選別部の例えば唐箕風量調節手段が穀稈量小に調節される。
請求項1の発明は、境界検出センサ(6)による検出値の周波数分析を行い、この分析結果によって検出される境界(W)が、最良の脱穀性能を得られる位置となるよう境界検出センサ(6)を配置することによって、穂部(U)の寸法に長短があっても、穂部(U)と稈部(V)との境界(W)を基準として扱深さを調節するため、従来の如く、穂部(U)の先端側を基準とするものと違って、穂部(U)の寸法が短いときでも不必要な稈部(V)まで脱穀することがなくなり、藁屑の発生が少なくなり脱穀負荷の増大を抑制し、一番穀粒への稈切れの混入を少なくして選別精度を向上させることができる。また、境界検出センサ(6)の検出値を利用して刈取条数の検出をすることができるので、条数検出用のセンサを特別に設ける必要もなく、コストの低減を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、境界検出センサ(6)による検出刈取条数の大小に応じて脱穀装置(3)の選別部の選別手段を穀稈の大側あるいは小側に関連してタイミング良く調節し、脱穀物の選別精度を高めることができる。
以下に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
コンバインの車台7の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ8を有する走行装置9を配設し、該車台7上にはフィードチェン10に挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯溜する穀粒タンク11を備えた脱穀装置3を載設する。この脱穀装置3の前方側には、前端位置から立毛穀稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引き起こす引起部13と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部14と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して前記フィードチェン10へ受け渡しする掻込搬送部15、及びこの掻込搬送部15から搬送穀稈を引き継ぐ供給搬送部2等を有する刈取装置1を、油圧駆動による伸縮シリンダ16により土壌面に対して昇降自在に作用させるよう構成する。
コンバインの車台7の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ8を有する走行装置9を配設し、該車台7上にはフィードチェン10に挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯溜する穀粒タンク11を備えた脱穀装置3を載設する。この脱穀装置3の前方側には、前端位置から立毛穀稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引き起こす引起部13と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部14と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して前記フィードチェン10へ受け渡しする掻込搬送部15、及びこの掻込搬送部15から搬送穀稈を引き継ぐ供給搬送部2等を有する刈取装置1を、油圧駆動による伸縮シリンダ16により土壌面に対して昇降自在に作用させるよう構成する。
刈取装置1の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置17と、この操作のための操作席18とを設け、この操作席18の下方側にエンジン19を搭載すると共に、後方側に前記穀粒タンク11を配置する。このような刈取装置1、脱穀装置3、走行装置9、操作装置17、エンジン19等によってコンバインの機体20を構成する。
前記刈取装置1の供給搬送部2は、穀稈の穂先側を穂先送りラグ21aに保持して搬送する穂先側搬送部21と、株元側を株元送りチェン22aに挟持して搬送する株元側搬送部22とを各々上・下位置に分離して設け、この供給搬送部2で搬送される穀稈を脱穀装置3のフィードチェン10に引継ぎ可能な位置に配置する。
該供給搬送部2の後端部近傍位置に設けた回動支点によって、供給搬送部2の前端側を上下に揺動させるモータ23を、株元側搬送部22下面側の適切な位置に設けた揺動アーム24を介し連動連結すると共に、該モータ23を供給穀稈の扱深さを深くする側と浅くする側とに各々駆動させる、深方向駆動リレー25と浅方向駆動リレー26とを機体20の適宜位置に配置して扱深さ制御機構Mを構成させる。前記掻込搬送部15と供給搬送部2とによって形成される穀稈搬送通路に、搬送穀稈の有無を検出する穀稈センサ前27と穀稈センサ後28とを各々配設する。
搬送供給される穀稈の穂部Uと稈部Vとの境界Wを検出する境界検出センサ6を、図3に示す如く、隔壁29aで遮蔽された箱29の一方側にLED30を他方側にフォトダイオード31を各々設け、このLED30からの発光を穀稈に照射してその反射光を集光レンズ32により集光して、ガラス板33とピンホール板34を介して該フォトダイオード31に受けて該境界Wを検出可能に構成すると共に、この境界検出センサ6を、脱穀装置3の穀稈供給口4の近傍において、該境界Wの検出により最良の脱穀性能を得られる扱深さを調節可能な位置に配設する。
CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を行うと共に、該境界検出センサ6の検出値を入力して周波数の分析を行う分析回路35を内蔵した扱深さ制御装置5を前記操作装置17の一側に内装して設ける。この扱深さ制御装置5は、図4に示す如く、その入力側に、境界検出センサ6,穀稈センサ前27,穀稈センサ後28等を各々接続すると共に、その出力側に、深方向駆動リレー25,浅方向駆動リレー26等を各々接続して設け、該分析回路35は、図5に示す如く、境界検出センサ6から入力した信号の低周波成分を除去する高域フィルタ35aと、この高域フィルタ35aによって抽出された高周波成分の波形を整形する波形整形回路35bと、この波形整形回路35bによって整形された波形を電圧に変換するf−v変換回路35cとを各々接続して構成させる。なお、この境界検出センサ6の作用時に、フォトダイオード31が受ける反射光の光度が常に正常値の範囲にあるかどうかをチェックする機能を設ける。
刈り取られた穀稈は掻込搬送部15から供給搬送部2へ引き継がれ、この供給搬送部2の穂先側搬送部21による保持と株元側搬送部22による挟持とによって、株元側をフィードチェン10へ受け渡し挟持させると共に、穂先側を穀稈供給口4へ送り込む。この穀稈の搬送により穀稈センサ前27と穀稈センサ後28が共にONしたときに、該穀稈供給口4の近傍に配置した境界検出センサ6によって、供給穀稈に対してLED30から発光した反射光をフォトダイオード31に受けて、この受光によってフォトダイオード31に流れる信号電流を、扱深さ制御装置5に内蔵した分析回路35に入力する。
該分析回路35では、この入力信号を高域フィルタ35a処理により高周波成分を抽出し、この高周波成分を波形整形回路35bによって波形整形し、この整形された波形をf−v変換回路35cによって電圧に変換する。この変換された電圧は周波数が高くなる程高くなることから、穀稈の穂部Uが籾の付着により凹凸信号が細かくなって周波数が高くなる特性を利用し、穂部Uと稈部Vとをその周波数の差によって識別し、穂部Uと稈部Vとの境界Wを検出する位置まで、扱深さ制御機構Mによる深方向駆動リレー25又は浅方向駆動リレー26によりモータ23を駆動し、穀稈の扱深さ位置を深・浅に調節制御させ、該境界Wを基準として脱穀を行い、穂部Uを主体とし稈部Vの脱穀を最小限に止めることによって、脱穀時の藁屑の発生を少なくして、脱穀負荷の抑制と、選別精度の向上を図ることができる。
また、前記境界検出センサ6の別の実施形態として図示省略したが、境界検出センサを、フォトダイオードにカラーフィルタを用いたカラーセンサとしてもよい。
また、前記境界検出センサ6の検出情報に基づく搬送穀稈からの反射光の距離により搬送穀稈の層厚を検出し、予め設定した刈取条数、走行速度と穀稈層厚の関係から刈取条数を検出する。
また、前記境界検出センサ6の検出情報に基づく搬送穀稈からの反射光の距離により搬送穀稈の層厚を検出し、予め設定した刈取条数、走行速度と穀稈層厚の関係から刈取条数を検出する。
即ち、境界検出センサ6から前記分析回路35に検出信号が入力されると、高域フィルタ35aにより低周波成分を除去し、高域フィルタ35aによって抽出された高周波成分の波形を波形整形回路35bにより整形し、この波形整形回路35bによって整形された波形を、f−v変換回路35cにより電圧に変換される。しかして、図6(A)に示す検出電圧値と穀稈層厚の関係、及び、図6(B)に示す穀稈層厚と刈取条数との関係から予め検出電圧値と刈取条数とを設定しておくことにより、境界検出センサ6の検出値により刈取条数を検出することができる。
しかして、刈取条数大の場合には、脱穀装置3の唐箕(図示省略)の風力調節手段を強い側に調節し、刈取条数小の場合には、脱穀装置3の唐箕の風力調節手段を弱い側に調節し、選別風制御を時間遅れを来すことなくタイミング良く調節することができる。また、刈取条数大の場合には、脱穀装置3の揺動選別棚(図示省略)のグレンシーブ(図示省略)、チャフシーブ(図示省略)のシーブ開度調節手段を広く調節し、刈取条数小の場合には、揺動選別棚のグレンシーブ、チャフシーブのシーブ開度調節手段を狭く調節し、揺動選別棚の選別精度を高めることができる。なお、図8及び図9はその制御フローを示す。
前記構成によると、境界検出センサ6の検出情報から穀稈の穂部Uと稈部Vの境界を検出すると共に、刈取条数を検出できるため、穀稈の穂部Uと稈部Vとの境界を基準とした扱ぎ深さ制御と、脱穀装置3の唐箕(図示省略)の風力調節、あるいは、揺動選別棚のグレンシーブ、チャフシーブのシーブ開度調節を時間遅れなく行なうことができ、脱穀物の選別精度を高めることができる。また、扱ぎ深さセンサである境界検出センサ6を利用して刈取条数を検出するので、刈取条数検出用のセンサを特別に設ける必要もなく、コストの低減を図ることができる。
次に、図7に基づき境界検出センサ6の箱29の構成について説明する。
隔壁29aで遮蔽された箱29の一方側にLED30を他方側にフォトダイオード31を各々設け、このLED30からの発光を穀稈に照射してガラス板33を通過した反射光を集光レンズ32により集光して、ピンホール板34を介してフォトダイオード31に受けるように構成している。そして、箱29の下部をガラス板33で閉鎖するにあたり、傾斜させたガラス板33を左右保持具41,14により支持している。
隔壁29aで遮蔽された箱29の一方側にLED30を他方側にフォトダイオード31を各々設け、このLED30からの発光を穀稈に照射してガラス板33を通過した反射光を集光レンズ32により集光して、ピンホール板34を介してフォトダイオード31に受けるように構成している。そして、箱29の下部をガラス板33で閉鎖するにあたり、傾斜させたガラス板33を左右保持具41,14により支持している。
前記構成によると、フォトダイオード31の光軸と直交してガラス板33を配置した場合に比較して、ガラス板33からの反射光の影響を軽減できて、測定誤差を小さくすることができる。また、ガラス板33の外側面に付着した水滴が傾斜下部側に流下して水滴を小さくすることができ、測定誤差を軽減することができる。
また、箱29に取り付けた左右保持具41,41にガラス板33を嵌め込み取り付けることにより、箱29の構成を簡素化し大きな型材を必要とせず、製造コストの低減を図ることができる。
また、前記境界検出センサ6の穀稈穂先側寄りに雑草センサ(図示省略)を設け、搬送穀稈の穂先部に雑草の付着していることを検出すると、モニタ画面(図示省略)に報知し、オペレータに搬送穀稈に雑草が付着していることを知らせるように構成してもよい。コンバインの刈取作業中にはオペレータは前方の刈取作業に集中していことが多く、脱穀装置3への穀稈の供給状態の確認がおろそかになる。しかし、前記構成によると、穂先側搬送部21、株元側搬送部22の搬送中の穀稈に雑草のあることを知ることができるので、オペレータは脱穀装置3への供給前に搬送穀稈から雑草を除去することができ、脱穀装置3の詰まりを防止し、選別精度を高めることができる。
次に、図10及び図11に基づき、雑草センサ46の雑草検出に基づく扱ぎ深さ制御について説明する。
搬送穀稈の穂先先端部の通過部位に扱ぎ深さセンサ(株元側)45a及び扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bを所定間隔空けて配設し、この扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bの穂先側寄りに雑草センサ46を設け、これらセンサ45a,45b,46を扱ぎ深さ制御装置5の入力側に接続している。扱ぎ深さスイッチ(図示省略)をONしパイロットランプ(図示省略)を点灯すると、扱ぎ深さ制御が開始される。
搬送穀稈の穂先先端部の通過部位に扱ぎ深さセンサ(株元側)45a及び扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bを所定間隔空けて配設し、この扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bの穂先側寄りに雑草センサ46を設け、これらセンサ45a,45b,46を扱ぎ深さ制御装置5の入力側に接続している。扱ぎ深さスイッチ(図示省略)をONしパイロットランプ(図示省略)を点灯すると、扱ぎ深さ制御が開始される。
しかして、扱ぎ深さセンサ(株元側)45a及び扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bの検出情報に基づき、前記モータ23により穂先側搬送部21及び株元側搬送部22を供給穀稈の扱深さを深くする側あるいは浅くする側に駆動させて、扱ぎ深さセンサ(株元側)45aにより搬送穀稈の穂先部を接触検出し、扱ぎ深さセンサ(穂先側)45bには穂先部を接触検出しないように前記制御機構Mを作動させ、扱ぎ深さ制御が実行される。
また、雑草センサ46が穂部の上方部位に雑草が有るのを検出すると、浅扱ぎ側への扱ぎ深さ調整出力を所定時間牽制すると共に、この牽制時間に制限を設け、浅扱ぎ側への扱ぎ深さ調整出力の牽制が固定されるのを防止している。
即ち、図11に示すように、本制御が開始すると、雑草センサ46が雑草層厚を検出し(ステップS1)、雑草層厚が設定値以上か否かを判定し(ステップS2)、Noであると、前記ステップS1に戻る。また、Yesであると、雑草有と判定し(ステップS3)、浅扱ぎ側への扱ぎ深さ調整出力を停止し(ステップS4)、タイマーをセットし計時を開始する(ステップS5)。次いで、タイムアップすると(ステップS6)、雑草センサ46の層厚検出を開始し(ステップS7)、検出雑草層厚が設定値以上か否かを判定し(ステップS8)、Yesであると、前記ステップS5に戻り、Noであると、浅扱ぎ側の扱ぎ深さ調整制御の牽制を解除する。
前記構成によると、雑草センサ46の所定層厚以上の雑草検出時における浅扱ぎ調整出力の牽制を周期的に解除するため、浅扱ぎ牽制状態で固定されるのを防止し、また、雑草終了あるいは雑草除去後の通常の扱ぎ深さ制御への移行を円滑に行なうことができる。
次に、図12に基づきコンバインの圃場の硬軟検出装置について説明する。
機体のローリング調節機能及びピッチング調節機能を備えたコンバインにおいて、機体には所定位置から圃場面まで距離を測定する距離センサ51を設けている。また、例えば、ローリング調節手段及びピッチング調節手段のリンクの傾斜角度をポテンショメータで測定し、距離センサ51と走行クローラ8の接地面までの車高を検出する車高センサ52を設けている。そして、図12(B)に示すように、距離センサ51の検出距離Lsと車高センサ52の検出距離Lbから走行クローラ8の沈下量Ldを算出し、機体のローリング調節、ピッチング調節を補正しながら機体の圃場面からの沈下量を算出し、沈下量の大・小により圃場の硬軟を判定し、モニタ表示画面(図示省略)に表示するように構成している。
機体のローリング調節機能及びピッチング調節機能を備えたコンバインにおいて、機体には所定位置から圃場面まで距離を測定する距離センサ51を設けている。また、例えば、ローリング調節手段及びピッチング調節手段のリンクの傾斜角度をポテンショメータで測定し、距離センサ51と走行クローラ8の接地面までの車高を検出する車高センサ52を設けている。そして、図12(B)に示すように、距離センサ51の検出距離Lsと車高センサ52の検出距離Lbから走行クローラ8の沈下量Ldを算出し、機体のローリング調節、ピッチング調節を補正しながら機体の圃場面からの沈下量を算出し、沈下量の大・小により圃場の硬軟を判定し、モニタ表示画面(図示省略)に表示するように構成している。
前記構成によると、ローリング調節あるいはピッチング調節されるコンバインにおいて、圃場の硬軟を低コストで正確に検出することができ、コンバインの圃場での旋回モードや車速を適正に選択することができる。
次に、図13に基づきコンバインの穀稈倒伏検出装置について説明する。
コンバインにはグレンタンク56に収納した穀粒を排出オーガー57により排出するように構成している。この排出オーガー57は、縦排出オーガー57aと、基部横排出オーガー57bと、基部横排出オーガー57bに伸縮自在に取り付けている先端横排出オーガー57cと、先端横排出オーガー57cの先端部に取り付けられていて左右方向に回動自在の排出口57dにより構成されていて、アクチュエータにより縦排出オーガー57aに対して基部横排出オーガー57b及び先端横排出オーガー57cは旋回及び上下回動可能で、且つ、基部横排出オーガー57bに対して先端横排出オーガー57cを伸縮調節可能で、更に、先端横排出オーガー57cの軸心回りに排出口57dを左右に回動調節できるように構成している。
コンバインにはグレンタンク56に収納した穀粒を排出オーガー57により排出するように構成している。この排出オーガー57は、縦排出オーガー57aと、基部横排出オーガー57bと、基部横排出オーガー57bに伸縮自在に取り付けている先端横排出オーガー57cと、先端横排出オーガー57cの先端部に取り付けられていて左右方向に回動自在の排出口57dにより構成されていて、アクチュエータにより縦排出オーガー57aに対して基部横排出オーガー57b及び先端横排出オーガー57cは旋回及び上下回動可能で、且つ、基部横排出オーガー57bに対して先端横排出オーガー57cを伸縮調節可能で、更に、先端横排出オーガー57cの軸心回りに排出口57dを左右に回動調節できるように構成している。
また、収納状態の排出オーガ57を受ける収納受け具58を設け、この収納受け具58にはオーガ収納センサ59を設け、排出オーガ57の収納状態を検出可能に構成している。また、先端横排出オーガー57cの先端部には距離測定型の穀稈倒伏検出センサ60を設け、これらのセンサ59,60を制御部の入力側に接続している。排出オーガ57が収納受け具58に収納された状態で、先端横排出オーガー57cを最伸長状態にすると、穀稈倒伏検出センサ60が刈取装置1の分草杆10よりも前方へ突出し、圃場の穀稈の倒伏状態を検出できるように構成している。そして、排出オーガ57が収納受け具58に収納されているのをオーガ収納センサ59が検出し、且つ、先端横排出オーガー57cの最伸長状態を伸長検出センサ(図示省略)が検出している状態でのみ、穀稈倒伏検出センサ60は穀稈の倒伏状態を検出できるようにしている。
前記構成によると、先端横排出オーガー57cの最伸長状態にある排出オーガ57が収納受け具58に収納されている状態で、穀稈倒伏検出センサ60の高さが基準高さにある状態でのみ、穀稈倒伏検出センサ60により穀稈の倒伏状態を検出するので、穀稈の倒伏状態を高い精度で測定することができる。
(B)検出層厚と刈取条数の関係を示す図。
境界検出センサの切断側面図。
フローチャート。
フローチャート。
扱ぎ深さセンサ(株元側)、扱ぎ深さセンサ(穂先側)を示す斜視図。
フローチャート。
コンバインの側面図、背面図。
コンバインの側面図。
1 刈取装置
2 供給搬送部
3 脱穀装置
4 穀稈供給口
5 扱深さ制御装置
6 境界検出センサ
U 穀稈の穂部
V 穀稈の稈部
W 穀稈の稈部と穂部との境界
2 供給搬送部
3 脱穀装置
4 穀稈供給口
5 扱深さ制御装置
6 境界検出センサ
U 穀稈の穂部
V 穀稈の稈部
W 穀稈の稈部と穂部との境界
Claims (2)
- 刈取装置(1)の供給搬送部(2)から脱穀装置(3)の穀稈供給口(4)へ供給される穀稈の供給位置を深・浅に調節する扱深さ制御装置(5)を備え、反射光による周波数分析を行いその周波数の差により穀稈の穂部(U)と稈部(V)との境界(W)を検出する境界検出センサ(6)を、この検出した境界(W)を基準に扱深さを調節制御可能な位置に設け、前記境界検出センサ(6)における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により予め設定した刈取条数と穀稈層厚の関係から刈取条数を検出するようにしたことを特徴とするコンバインの穀稈供給調節装置。
- 前記境界検出センサ(6)における搬送穀稈の表面からの反射光の距離により検出された刈取条数が大の場合には前記脱穀装置(3)の選別部の調節手段を穀稈量大側に調節し、刈取条数が小の場合には前記脱穀装置(3)の選別部の調節手段を穀稈量小に調節することを特徴とする請求項1記載のコンバインの穀稈供給調節装置。
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JP2008140260A Pending JP2009284808A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | コンバインの穀稈供給調節装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018235486A1 (ja) * | 2017-06-23 | 2018-12-27 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
JP2019004771A (ja) * | 2017-06-23 | 2019-01-17 | 株式会社クボタ | コンバイン |
CN112868364A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 株式会社久保田 | 联合收割机 |
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2008
- 2008-05-29 JP JP2008140260A patent/JP2009284808A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018235486A1 (ja) * | 2017-06-23 | 2018-12-27 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
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KR20200014735A (ko) * | 2017-06-23 | 2020-02-11 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 수확기 |
KR102589076B1 (ko) * | 2017-06-23 | 2023-10-16 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 수확기 |
CN112868364A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 株式会社久保田 | 联合收割机 |
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