JP6373131B2 - 収穫機 - Google Patents

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本発明は、圃場に植立する作物を収穫する収穫部が備えられている収穫機に関する。
例えば、下記の特許文献1に、従来の収穫機が記載されている。この収穫機には、圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、収穫部に連結され、収穫部において収穫された作物を、収穫部の後壁に形成された連通口(特許文献1では「接続用開口部」)を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられている。収穫部をフィーダ側に支持する支持構造は、収穫部の連通口の左右幅内(フィーダの左右幅内)に位置している。
特開2013−183680号公報([図6]、[図7])
ところで、一般的に、フィーダは、収穫部の左右中心よりも左右一方側に偏倚した箇所に連結されていることが多い。従来のように、収穫部の連通口の左右幅内に位置する支持構造により収穫部をフィーダ側に支持するものであると、フィーダの左側と右側で収穫部の重量バランスが不均衡となるため、収穫部やフィーダのフレーム構造に負荷が掛かりやすく、耐久性の面での懸念があった。このため、収穫部をフィーダ側に支持する支持構造には、改善の余地があった。
上記実情に鑑み、フィーダ側に収穫部を好適に支持できる収穫機の提供が望まれていた。
本発明に係る収穫機の特徴構成は、圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され、前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームと、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部とが備えられ、前記下部フレームの先端に、前記収穫部の下部側に連結される下部側連結部が備えられ、前記下部側連結部と前記上部側連結部とを連結する連結部材が備えられている点にある。
本発明によると、収穫部の後壁のうち連通口の位置する箇所が、フィーダに連結されると共に、収穫部の後壁のうち連通口よりも機体左右方向における横側方箇所がフィーダに連結された支持部によって支持されるようになっている。このような支持部を備えることにより、収穫部の左右幅に対する左右方向における収穫部の支持範囲が十分に広くなり、収穫部を左右でバランス良く支持することが可能となる。よって、収穫部やフィーダのフレーム構造に無理な負荷が掛かりにくくなり、優れた耐久性を有する構造とすることができる。そして、フィーダ側の支持部の下部フレームにより、フィーダの下部側と収穫部の下部側とを連結するようにしているので、フィーダの下部側と、収穫部の下部側との連結強度を高めることができる。さらに、フィーダ側の支持部の上部側連結部と収穫部の上部側とを連結するようにしているので、フィーダと、収穫部の上部側との連結強度を高めることができる。そしてさらに、下部フレームの先端に備えられる下部側連結部が、収穫部の下部側に連結されるので、フィーダの下部側と収穫部の下部側とを好適に連結できるものとなる。そして、連結部材により、収穫部の下部側に連結される下部側連結部と上部側連結部とを連結するようにしているので、高い強度を有する構造とすることができる。
また、別の本発明に係る収穫機の特徴構成は、圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され、前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームと、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部と、前記上部側連結部と前記下部フレームとを連結する第一フレームと、が備えられている点にある。
別の本発明によると、収穫部の後壁のうち連通口の位置する箇所が、フィーダに連結されると共に、収穫部の後壁のうち連通口よりも機体左右方向における横側方箇所がフィーダに連結された支持部によって支持されるようになっている。このような支持部を備えることにより、収穫部の左右幅に対する左右方向における収穫部の支持範囲が十分に広くなり、収穫部を左右でバランス良く支持することが可能となる。よって、収穫部やフィーダのフレーム構造に無理な負荷が掛かりにくくなり、優れた耐久性を有する構造とすることができる。そして、フィーダ側の支持部の下部フレームにより、フィーダの下部側と収穫部の下部側とを連結するようにしているので、フィーダの下部側と、収穫部の下部側との連結強度を高めることができる。さらに、フィーダ側の支持部の上部側連結部と収穫部の上部側とを連結するようにしているので、フィーダと、収穫部の上部側との連結強度を高めることができる。さらに、フィーダ側の支持部の第一フレームにより、上部側連結部と下部フレームとを連結するようにしているので、高い強度を有する構造とすることができる。
また、さらに別の本発明に係る収穫機の特徴構成は、圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され、前記後壁のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所に、前記連通口とは別の開口が形成され、前記支持部が、前記開口に入り込んだ状態で前記後壁に連結されている点にある。
さらに別の本発明によると、収穫部の後壁のうち連通口の位置する箇所が、フィーダに連結されると共に、収穫部の後壁のうち連通口よりも機体左右方向における横側方箇所がフィーダに連結された支持部によって支持されるようになっている。このような支持部を備えることにより、収穫部の左右幅に対する左右方向における収穫部の支持範囲が十分に広くなり、収穫部を左右でバランス良く支持することが可能となる。よって、収穫部やフィーダのフレーム構造に無理な負荷が掛かりにくくなり、優れた耐久性を有する構造とすることができる。そして、収穫部の後壁のうち連通口よりも機体左右方向における横側方箇所に形成された開口に、フィーダ側の支持部を入り込ませて、後壁と支持部とを連結している。よって、収穫部の後壁が、フィーダ側の支持部により安定して支持されるものとなる。
本発明において、前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームが備えられていると好適である。
本構成によれば、フィーダ側の支持部の下部フレームにより、フィーダの下部側と収穫部の下部側とを連結するようにしているので、フィーダの下部側と、収穫部の下部側との連結強度を高めることができる。
本発明において、前記支持部に、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部と、前記上部側連結部と前記下部フレームとを連結する第一フレームと、が備えられていると好適である。
本構成によれば、フィーダ側の支持部の上部側連結部と収穫部の上部側とを連結するようにしているので、フィーダと、収穫部の上部側との連結強度を高めることができる。さらに、フィーダ側の支持部の第一フレームにより、上部側連結部と下部フレームとを連結するようにしているので、高い強度を有する構造とすることができる。
本発明において、前記フィーダの底部に底フレームが備えられ、前記底フレームが、前記フィーダの外方まで延出され、前記底フレームに、前記下部フレーム及び前記収穫部の昇降を行う油圧シリンダが連結されていると好適である。
本構成によれば、フィーダの底部に備えられる底フレームのうちフィーダの外方まで延出された延出部分に、フィーダ側の支持部の下部フレーム、及び、収穫部の昇降を行う油圧シリンダを支持するようにしている。つまり、底フレームが、収穫部の支持構造、及び、油圧シリンダの支持構造として兼用される部材となり、構成の簡素化を実現できる。(6)
本発明において、前記上部側連結部に、前記収穫部の上部フレームを載置支持する載置部が備えられ、前記載置部と前記フィーダの外側面とを連結する第二フレームが備えられていると好適である。
本構成によれば、第二フレームにより、上部側連結部の載置部とフィーダの外側面とを連結するようにしているので、高い強度を有する構造とすることができる。そして、その載置部に、収穫部の上部フレームを載置支持するようにしているので、載置部により、収穫部の上部フレームを安定して支持できる。
全稈投入型コンバインを示す全体左側面図である。 全稈投入型コンバインを示す全体平面図である。 刈取部の前処理装置を示す背面図である。 フィーダを示す平面図である。 フィーダの周辺を示す右側面図である。 支持部の周辺を示す右側面図である。 刈取部の前処理装置及びフィーダを示す平面図である。 フィーダの内部構造を示す左側面図である。 フィーダの内部構造を示す平面図である。 フィーダの内部構造を示す正面図である。 全稈投入型コンバインの動力伝達図である。 第一テンション機構の周辺を示す左側面視の断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1、図2に、稲、麦、大豆等の作物を収穫対象とする全稈投入型コンバイン(「収穫機」の一例)が示されている。この全稈投入型コンバインには、左右一対のクローラ式走行装置11の上部に機体フレーム12が支持された自走式の走行機体が備えられている。また、この全稈投入型コンバインには、圃場に植立する作物を収穫搬送する収穫ヘッダ部13、収穫された作物の全稈を脱穀処理する脱穀装置14、脱穀処理後の穀粒を貯留するグレンタンク15、グレンタンク15に貯留された穀粒を機外に排出するためのアンローダ16、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部17等が備えられている。
運転部17は、走行機体の前部右側に位置している。運転部17には、操縦者が着座する運転座席18、各種の操作レバー19等が備えられている。グレンタンク15は、運転部17の後方側に位置している。脱穀装置14は、グレンタンク15の左側に位置している。脱穀装置14とグレンタンク15とは、左右に並ぶ状態で配置されている。運転部17の下方側には、駆動用のエンジン21が備えられている。すなわち、走行機体の右側にエンジン21が位置しており、走行機体の左側に脱穀装置14が位置している。
図1に示されるように、収穫ヘッダ部13は、走行機体の前部側に昇降揺動可能に連結されている。具体的には、収穫ヘッダ部13は、油圧シリンダからなる昇降シリンダ22の伸縮により、機体フレーム12に対して左右向きの昇降軸心P周りに揺動可能となっている。すなわち、収穫ヘッダ部13は、収穫作業を行う下降作業状態と、収穫作業を行わない上昇非作業状態との間で、昇降軸心P周りに上下昇降自在に構成されている。収穫ヘッダ部13には、圃場に植立する作物を刈り取って収穫する刈取部23(「収穫部」の一例)と、刈取部23で収穫された作物を脱穀装置14に向けて搬送するフィーダ24と、が備えられている。
[刈取部について]
刈取部23には、植立穀稈を収穫対象の植立穀稈と収穫対象外の植立穀稈とに梳き分ける左右一対のデバイダ25、収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール26、収穫対象の植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈刃27、刈刃27による切断後の収穫作物を左右方向の中央側の所定箇所に寄せ集めて後方に向けて送り出す横送りオーガ28が備えられている。そして、刈取部23には、デバイダ25、回転リール26、刈刃27、横送りオーガ28を支持する前処理フレーム体29が備えられている。
図3、図7に示されるように、前処理フレーム体29には、底部に位置する底板部30と、底板部30の後部側に位置する後壁31と、底板部30と後壁31の両横端部に位置する左右一対の縦向きの側板部32と、が備えられている。
図7に示されるように、横送りオーガ28には、左右の側板部32に支持される支軸33と、その支軸33の軸心周りで回動自在に支持された回転ドラム34と、その回転ドラム34の外周部に立設された螺旋羽根35と、収穫作物を機体後方のフィーダ24に向けて掻き込む掻き込み体36と、が備えられている。収穫作物は、回転ドラム34を回転駆動することにより、螺旋羽根35により左右中央側へ集められ、回転ドラム34と連れ回りして回転ドラム34から出退動する掻き込み体36によってフィーダ24側へ送られる。
図2に示されるように、刈取部23は、機体左右方向における脱穀装置14の横外左端部とグレンタンク15の横外右端部との間の距離よりも大きな左右幅(収穫幅)を有しており、走行機体よりも左右幅が広い部位となっている。つまり、刈取部23は、左右のクローラ式走行装置11の横外端部間の距離よりも大きな左右幅を有している。具体的には、刈取部23の刈刃27の右横外端部は、右のクローラ式走行装置11の右横外端部よりも、右横外側に位置している。また、刈取部23の刈刃27の左横外部は、左のクローラ式走行装置11の左横外端部よりも、左横外側に位置している。すなわち、左右方向において左右のクローラ式走行装置11が、刈取部23により植立作物が刈り取られる領域よりも横内側に位置している。これにより、刈取部23による植立作物の収穫を効率的に行うことができると共に、クローラ式走行装置11の横外側箇所に、クローラ式走行装置11の踏み代が左右方向に広く確保され、クローラ式走行装置11による未収穫作物の踏みつけが生じにくくなっている。
図3に示されるように、刈取部23の前処理フレーム体29における後壁31には、左右方向に沿って延びる上部横フレーム37(「上部フレーム」に相当)と、左右方向に沿って延びる下部横フレーム38と、上下方向に沿って延びる複数の縦フレーム39と、縦向きの複数の後面板40と、左右方向に沿って延びる複数の横架フレーム41と、が備えられている。
図6に示されるように、上部横フレーム37と、下部横フレーム38とは、刈取部23の後部に位置している。図3に示されるように、上部横フレーム37と下部横フレーム38とは、夫々、角パイプにより構成されている。上部横フレーム37と下部横フレーム38とは、夫々、左右方向において刈取部23の左右幅に略等しい長さに形成されている。下部横フレーム38は、上部横フレーム37の下方に位置している。各縦フレーム39は、上部横フレーム37と下部横フレーム38とに亘って架設され、左右方向に間隔を空けて並べられている。各横架フレーム41は、夫々、上部横フレーム37と下部横フレーム38との間において、隣り合う縦フレーム39間に架設されている。後面板40は、機体前部側から当て付けた状態で複数の縦フレーム39に複数のボルトの締結によって連結固定されている。
図3、図7に示されるように、後壁31には、横送りオーガ28の後方側に位置する箇所において、収穫した作物をフィーダ24側に供給する連通口A1が形成されている。また、後壁31のうち連通口A1よりも機体左右方向における横側方箇所には、連通口A1とは別の開口A2が、後面板40の一部を切り欠いて形成されている。図7に示されるように、連通口A1は、刈取部23の左右中心C1よりも左右一方側である左側に偏倚した箇所に形成されている。開口A2は、刈取部23の左右中心C1よりも左右他方側である右側に偏倚した箇所に形成されている。つまり、連通口A1と開口A2との間に、刈取部23の左右中心C1が位置している。刈取部23の重心は、刈取部23の左右中心C1の近傍に位置している。つまり、連通口A1と開口A2との間に、刈取部23の重心が位置している
図6、図7に示されるように、フィーダ24側に、刈取部23の前処理フレーム体29を連結するに際し、前処理フレーム体29の後端部側に位置する上部横フレーム37と下部横フレーム38とが、フィーダ24の前端部側に連結固定されるようになっている。図3、図6、図7に示されるように、上部横フレーム37は、後壁31に形成された連通口A1と開口A2とを通じて、フィーダ24の上部側に連結されるようになっている。図3、図6に示されるように、下部横フレーム38には、左右方向に並んで複数(例えば3つ)の連結孔部42が備えられている。下部横フレーム38は、各連結孔部42において、フィーダ24の下部側にボルト連結されるようになっている。
[フィーダについて]
図1、図4〜図10、図12に示されるように、フィーダ24には、収穫作物を機体後方へ搬送する搬送機構43を収容したフィードケース44が備えられている。フィードケース44は、筒状に形成されており、底板45と、底板45の左右両端部から立設される左右一対の側板46と、左右の側板46の上方を覆う天板47と、が備えられている。図8、図9に示されるように、フィードケース44の前端部は開放されて入口部B1となっており、フィードケース44の後端部は開放されて出口部B2となっている。フィーダ24の入口部B1が、刈取部23の連通口A1と連通し、フィーダ24の出口部B2が、脱穀装置14の投入口と連通するようになっている。
図8〜図10、図12に示されるように、搬送機構43には、エンジン21から駆動力が伝達される左右一対の駆動体48と、駆動体48の前方に位置する円筒状の従動体49と、各駆動体48と従動体49とに亘って夫々巻回される無端回動体からなる左右一対の搬送チェーン50と、左右の搬送チェーン50に亘って左右向きに架設され、左右の搬送チェーン50の回動方向に複数備えられる搬送体51と、左右の搬送チェーン50に対して、左右の搬送チェーン50が張るようにテンション力を付与可能な第一テンション機構52と、が備えられている。
[底板について]
図8、図10に示される底板45は、ステンレス製とされている。左右の側板46及び天板47は、鉄製とされている。底板45と、左右の側板46との異種材料間の接合は、アルゴン溶接により行われる。例えば、作物が稲である場合、インディカ種の稲は、ジャポニカ種の稲よりも、茎部や穀粒が硬い傾向にある。底板45を、鉄よりも耐久性の高いステンレス製としていることにより、長期の使用にも耐えうる耐久性の高いフィードケース44を構成できる。
[案内板について]
図9、図10に示されるように、従動体49の周部には、左右の搬送チェーン50の間の領域を略三等分するような配置で、2つの案内板53が備えられている。2つの案内板53により横長の搬送体51を案内している。これにより、例えば、左右の搬送チェーン50の間の左右中央部の1つの案内板を備えるものに比べて、搬送体51が撓みにくいものにできる。
[動力伝達機構について]
図11に示されるように、エンジン21の駆動力は、静油圧式無段変速装置54にて変速されたのち走行駆動部55を介して左右のクローラ式走行装置11に伝達される。また、エンジン21の駆動力が、第一伝動ベルト56を介して唐箕57の回転軸58に伝達され、その回転軸58の左側端部から第二伝動ベルト59を介して、脱穀装置14における各部の装置、すなわち、一番回収スクリュー60、二番回収スクリュー61、選別用の揺動駆動機構62に動力が伝達される。
一方、回転軸58の左側端部から第三伝動ベルト63、左右向きの正転伝動軸64及びベベルギア伝動機構65を介して脱穀装置14の扱胴66に動力が伝達され、正転伝動軸64から動力断続自在な正転用伝動機構67を介して入力軸68に動力が伝達され、この入力軸68から刈取部23の各部に動力が伝達される。
入力軸68は、フィーダ24の駆動側の回転軸を兼ねる構成となっている。また、入力軸68からチェーン伝動機構69を介して、フィーダ24の搬送始端部の右横側方に備えられた横向きの駆動軸70に動力が伝達される。また、駆動軸70からの動力は、横送りオーガ28と回転リール26とに伝達されると共に、回転動力を左右方向の往復動力に変換する動力変換機構71を介して刈刃27に伝達される。
ベベルギア伝動機構65の右側には左右向きの逆回転軸72が設けられ、逆回転軸72から入力軸68に逆回転動力の伝達を可能にする動力断続自在な逆転用伝動機構73が備えられている。詳述はしないが、正転用伝動機構67を伝動切り状態にして、逆転用伝動機構73を一時的に伝動切り状態から伝動入り状態にして逆転駆動することで、刈取部23において穀稈が噛み込まれて詰まりが発生したときに、その詰まり穀稈を除去できるようにしている。
フィーダ24に、正転伝動軸64を介して動力が伝達される状態では、左右の搬送チェーン50は、正転方向R1に回転駆動されるようになっている(図8参照)。一方、フィーダ24に、逆回転軸72を介して動力が伝達される状態では、左右の搬送チェーン50は、逆転方向R2に回転駆動されるようになっている(図8参照)。
[フィーダ側に対する刈取部の支持構造について]
図6、図7等に示されるように、フィーダ24の前端部は、刈取部23の前処理フレーム体29の後部に連結されている。フィーダ24は、刈取部23において収穫された作物を、刈取部23の後壁31に形成された連通口A1を介して受け取って後方へ搬送するように構成されている。具体的には、収穫作物は、刈取部23の連通口A1からフィーダ24の入口部B1に供給され、搬送機構43により機体後方へ搬送され、出口部B2から脱穀装置14の投入口部へ供給される。
図4、図7、図8に示されるように、フィーダ24のフィードケース44の天板47の前端部には、平板を屈曲して構成された左取付部材75が溶接等により固定されている。左取付部材75には、横向きの面状の第一載置部76と、縦向きの面状の第一取付部77と、が形成されている。第一取付部77の前面には、第一係止爪78が溶接等により固定されている。第一載置部76は、刈取部23の上部横フレーム37を載置支持するように構成されている。第一係止爪78は、第一載置部76よりも上方に突出している。
図4〜図7に示されるように、フィーダ24の底部には、機体左右方向に沿って延びる底フレーム80が備えられている。具体的には、フィーダ24のフィードケース44の底板45の下面に、底フレーム80が溶接等により固定されている。底フレーム80は、角パイプにより構成されている。底フレーム80は、フィーダ24のフィードケース44の右横外方まで延出されている。
図4〜図7に示されるように、底フレーム80には、支持部81が連結固定されている。支持部81は、フィーダ24のフィードケース44の右横外側へオーバーハングした構造となっている。支持部81には、下部フレーム82と、第一フレーム83と、上部側連結部84と、連結部材85と、が備えられている。
図4に示されるように、底フレーム80におけるフィードケース44の右横外方まで延出された延出端部の前面に、下部フレーム82の後端部が溶接等により固定されている。下部フレーム82は、角パイプにより構成されている。下部フレーム82は、後方から前方に向かうにつれてフィーダ24の横外側へ離れるように傾斜した姿勢で配置されている。図8に示されるように、下部フレーム82は、フィーダ24のフィードケース44のうち底板45の板面と略平行に延びるものとされている。
図4に示されるように、底フレーム80の前面と下部フレーム82の左側面とは、補強部材86により連結されている。補強部材86は、アングル部材により構成されている。補強部材86は、底フレーム80と下部フレーム82とに溶接等により固定されている。
図4、図6に示されるように、下部フレーム82の前端部には、平板を屈曲した接続部材87が溶接等により固定されている。接続部材87は、前端部が下方へ屈曲された形状となっている。接続部材87の上面には、第一フレーム83の下端部が溶接等により固定されている。図6に示されるように、接続部材87の下方には、接続部材87の下面と、下部フレーム82の側面とを連結する縦向きの補強リブ88が溶接等により固定されて備えられている。下部フレーム82は、フィーダ24の下部側と刈取部23の下部側とを連結するように構成されている。
図4、図6に示されるように、上部側連結部84は、刈取部23の上部側に連結されるように構成されている。上部側連結部84は、底フレーム80よりも前方の箇所、且つ、下部フレーム82よりも上方の箇所において、フィーダ24のフィードケース44の前部から右横外側へ延出されている。上部側連結部84には、機体横向きに沿って延びる第二フレーム89と、第三フレーム90と、が備えられている。第二フレーム89及び第三フレーム90は、角パイプにより構成されている。第二フレーム89の左端部は、フィーダ24のフィードケース44の右の側板46に溶接等により固定されている。第三フレーム90は、第二フレーム89の右端部の前面に溶接固定されている。言い換えれば、第三フレーム90は、第二フレーム89のうちフィーダ24から遠い側の端部に溶接等により固定されている。第二フレーム89及び第三フレーム90の上面と、第三フレーム90の前面とに亘って溶接等により固定される上取付部材91が備えられている。上取付部材91は、平板を曲げて形成されている。また、第二フレーム89の後面の下部と、第二フレーム89及び第三フレーム90の下面と、第三フレーム90の前面の下部とに亘って溶接固定される下取付部材92が備えられている。下取付部材92は、平板を曲げて形成されている。
図6に示されるように、第一フレーム83の上端部は、下取付部材92の下面に溶接等により固定されている。第一フレーム83は、角パイプにより構成されている。第一フレーム83は、縦向きに延びるものとなっている。つまり、第一フレーム83は、上部側連結部84を下方から支持している。第一フレーム83は、上部側連結部84と下部フレーム82とを連結するように構成されている。
図6に示されるように、上取付部材91には、横向きの面状の第二載置部93(「載置部」に相当)と、縦向きの面状の第二取付部94と、が形成されている。第二取付部94の前面には、第二係止爪95が溶接等により固定されている。第二載置部93は、刈取部23の上部横フレーム37を載置支持するように構成されている。第二フレーム89は、第二載置部93とフィーダ24の外側面とを連結するように構成されている。第二載置部93は、第一載置部76と左右一直線上に並ぶように配置されている。第二係止爪95は、第二載置部93よりも上方に突出している。第二係止爪95は、第一係止爪78と左右一直線上に並ぶように配置されている。
図4、図6に示されるように、フィーダ24のフィードケース44の右の側板46と第二フレーム89の後面とは、架設フレーム99により連結されている。架設フレーム99は、右の側板46に固定された板状の補強プレート99Aを介して、右の側板46に連結されている。架設フレーム99は、角パイプにより構成されている。架設フレーム99は、前方に向かうにつれて、前上がりとなり、且つ、右横外側に位置するように、傾斜して配置されている。
図5、図6、図8に示されるように、下部フレーム82の先端には、刈取部23の下部側に連結される下部側連結部96が備えられている。下部側連結部96は、フィーダ24のフィードケース44の左端部から下部フレーム82の右端部に至る左右幅を有している。図4に示されるように、下部側連結部96には、左右方向に並べて、複数(例えば3つ)の被連結孔部97が形成されている。複数の被連結孔部97のうち左端の被連結孔部97は、第一係止爪78の直下に位置し、複数の被連結孔部97のうち左端の被連結孔部97は、第二係止爪95の直下に位置している。
図4、図6に示されるように、連結部材85は、下部側連結部96と上部側連結部84とを連結するものとなっている。連結部材85は、後方が開放された箱状の部材により構成されている。連結部材85は、フィーダ24のフィードケース44の右の側板46に連結されている。連結部材85の下端部は、下部側連結部96の上面に溶接等により固定されている。連結部材85の上端部は、第二フレーム89の下面に溶接等により固定されている。
図6、図8に示されるように、底フレーム80の後部には、昇降シリンダ22の基端部を昇降軸心P周りに回動自在に連結するシリンダブラケット98が溶接等により固定されている。つまり、底フレーム80には、シリンダブラケット98を介して、刈取部23の昇降を行う昇降シリンダ22が連結されている。
図6〜図8に示されるように、刈取部23を、フィーダ24側に連結する際には、まず、第一係止爪78を連通口A1に入り込ませると共に、第二係止爪95を開口A2に入り込ませる。そして、第一載置部76と第二載置部93により、フィーダ24側の上部横フレーム37を支持する。下部横フレーム38の後面に、下部側連結部96の前面を当て付けて、3箇所の連結孔部42と3箇所の被連結孔部97とをボルト連結する。このようにして、支持部81は、開口A2に入り込んだ状態で後壁31に連結されている。
図6〜図8に示されるように、刈取部23をフィーダ24側に連結した状態では、フィーダ24は、刈取部23の左右中心C1よりも、右側方に偏倚した箇所に連結されるようになっている。また、刈取部23をフィーダ24側に連結した状態では、刈取部23のうち連通口A1の位置する箇所が支持されると共に、刈取部23のうち連通口A1よりも機体左右方向における横側方箇所の開口A2の位置する箇所が支持されるようになっている。刈取部23のうち連通口A1よりも機体左右方向における横側方箇所の開口A2の位置する箇所は、フィーダ24に連結され、フィーダ24の右横側方にオーバーハング状態で位置する支持部81によって支持されている。
また、フィーダ24と刈取部23を連結した状態では、第一係止爪78は、フィーダ24の左右幅内(連通口A1の左右幅内)において、フィーダ24の左右中心C2を挟んで、刈取部23の左右中心C1とは反対側に位置している。第一載置部76は、上部横フレーム37のうち連通口A1の左右全幅に亘り、連通口A1の左右幅よりも広い範囲の箇所を下方から支持している。また、第二係止爪95は、刈取部23の左右中心C1よりもフィーダ24から遠い側に位置している。第二載置部93は、上部横フレーム37のうち刈取部23の左右中心C1よりもフィーダ24から離れた箇所を下方から支持している。つまり、第一載置部76と第二載置部93との間に、刈取部23の左右中心C1が位置している。
すなわち、刈取部23の上部に位置する上部横フレーム37は、刈取部23の重心が近くに位置する刈取部23の左右中心C1の左右両側において、第一載置部76と第二載置部93とにより支持されるようになっている。これと共に、刈取部23の下部に位置する下部横フレーム38は、第一載置部76の直下に位置する下部側連結部96の左端側の被連結孔部97、及び、第二載置部93の直下に位置する下部側連結部96の左端側の被連結孔部97により支持されるようになっている。これにより、刈取部23の左右中心C1の近傍に位置する刈取部23の重心に近い箇所が支持されるので、フィーダ24側に刈取部23を安定して支持させることが可能となり、刈取部23の上部横フレーム37、下部横フレーム38、フィーダ24側の側板46等のフレーム構造に負荷がかかりにくく、耐久性の優れた構造とすることができる。
[第一テンション機構について]
図5、図8、図9、図12に示されるように、フィーダ24の搬送機構43における第一テンション機構52は、フィードケース44の側板46に支持されている。第一テンション機構52には、左右一対の板状の第一テンションアーム100と、左右一対の第一テンションアーム100を連結する左右方向に沿った連結ロッド101と、連結ロッド101に回動自在に支持される左右一対の第一テンションローラ102と、左右一対の付勢機構103と、が備えられている。左右の第一テンションアーム100、左右の第一テンションローラ102は、夫々、フィードケース44の内側に位置している。第一テンション機構52における左右の付勢機構103は、フィードケース44の横外側に位置している。
図8、図9に示されるように、左右の第一テンションアーム100は、フィードケース44のうち左右の側板46に、夫々、基端部が第一横軸心X1周りに回動自在に枢支されている。左右の第一テンションローラ102は、第一テンションアーム100の遊端部側に位置しており、夫々、左右の搬送チェーン50を案内することが可能となっている。各第一テンションローラ102は、鋳物製とされており、樹脂製のものよりも高い耐久性を有している。
図12に示されるように、左右の付勢機構103には、夫々、フィードケース44の側板46に固定される固定部材104と、テンションロッド105と、第一段付カラー106と、第二段付カラー107と、圧縮バネ108と、筒状の牽制カラー109と、第三段付カラー110と、調整用の2つのナット111と、が備えられている。
テンションロッド105は、上部にネジ部が形成されており、固定部材104に形成された孔部を貫通するように配置されている。第一段付カラー106、第二段付カラー107、圧縮バネ108、牽制カラー109、第三段付カラー110は、テンションロッド105に挿通され、テンションロッド105に対して相対移動自在となっている。第一段付きカラー106の上面には、ナット111のうち下側のナット111の下面が当接するようになっている。第一段付カラー106の外周側の下面には、圧縮バネ108の上端部が当接するようになっている。第二段付カラー107の外周側の上面には、圧縮バネ108の下端部が当接するようになっている。第二段付カラー107の下面には、第三段付カラー110の上面が当接するようになっている。第三段付カラー110の外周側の下面は、固定部材104の上面に当接するようになっている。牽制カラー109は、圧縮バネ108の内側において、第一段付カラー106の内周側の下面と、第二段付カラー107の内周側の上面との間に位置している。2つのナット111は、テンションロッド105のネジ部に、テンションロッド105の軸方向に調節自在に締結固定されるようになっている。
図5、図8、図9、図12に示されるように、左右の側板46には、夫々、円弧状のガイド孔112が形成されており、左右のテンションロッド105の下端部と、左右の第一テンションアーム100の遊端部とが、夫々、側板46のガイド孔112を左右方向に貫通する横連結部材113により連結されている。
第一テンション機構52における付勢機構103の圧縮バネ108の付勢力で、テンションロッド105が上方へ引き上げられることにより、第一テンションアーム100の遊端部が、第一横軸心X1周りに揺動され、第一テンションローラ102によって搬送チェーン50を張るようにテンション力が付与される。
通常時は、搬送チェーン50が正転方向R1(図8参照)に回転駆動されるようになっている。搬送チェーン50の下方に作物の詰まり等が生じた際は、搬送チェーン50が正転方向R1とは反対の逆転方向R2(図8参照)に回転駆動され、搬送チェーン50に発生した作物の詰まりを解消できるように構成されている。搬送チェーン50が正転方向R1に回転駆動される際には、搬送チェーン50のうち第一テンションローラ102が作用する部位は、緩み側となる。一方、搬送チェーン50が逆転方向R2に回転駆動される際には、搬送チェーン50のうち第一テンションローラ102が作用する部位は、張り側となる。このため、搬送チェーン50が逆転方向R2に回転駆動される際には、搬送チェーン50から第一テンションローラ102に作用する力が、搬送チェーン50が正転方向R1に回転駆動される際よりも大きくなる。
図12に示されるように、第一テンション機構52の付勢機構103において、第一段付カラー106と第二段付カラー107との間に、圧縮バネ108と共に牽制カラー109が備えられているので、圧縮バネ108が牽制カラー109の長さ以上には、圧縮されないようになっている。これにより、上記のように、搬送チェーン50を逆転方向R2に回転駆動される際にも、圧縮バネ108が過度に圧縮されることがなく、圧縮バネ108の破損を好適に防止できる。
また、第一テンション機構52の付勢機構103において、テンションロッド105に対する2つのナット111の締結位置を調節して、圧縮バネ108の付勢力を調節するにあたり、牽制カラー109の軸方向長さを基準にして、圧縮バネ108のバネ長の調節を行うことが可能となっている。このため、第一テンション機構52のテンション力の調節作業を行い易くなっている。
[ストッパについて]
図8に示されるように、フィーダ24の下部側には、昇降シリンダ22の縮退を制限可能なストッパ114が備えられている。ストッパ114は、下方に開放されたチャンネル状の形状となっている。ストッパ114の基端部は、第三横軸心X3周りに枢支されており、ストッパ114の遊端部は、フィーダ24の下面側に、保持部材115により着脱自在に保持されている。保持部材115によるストッパ114の遊端部の保持を解除すると、ストッパ114は、ストッパ114の自重で、第三横軸心X3周りに揺動し、昇降シリンダ22のロッド22Aの外側に嵌まり込んで、昇降シリンダ22のハウジング22Bに当接し、昇降シリンダ22のロッド22Aの縮退を規制する。これにより、収穫ヘッダ部13を上昇非作業状態に維持することが可能となっている。
[チェーン伝動機構について]
図5に示されるように、チェーン伝動機構69には、エンジン21から駆動力が伝達される駆動スプロケット120、駆動スプロケット120の前方に位置する従動スプロケット121、駆動スプロケット120と従動スプロケット121とに亘って巻き掛けられる無端回動体である駆動チェーン122と、駆動チェーン122をガイドする複数のガイド転輪123と、駆動チェーン122に張り側のテンション力を付与する第二テンション機構124と、が備えられている。
第二テンション機構124は、フィードケース44の右の側板46に支持されている。第二テンション機構124には、基端部が横向きの第二横軸心X2周りに揺動可能な板状の第二テンションアーム125と、第二テンションアーム125の遊端部に回動自在に支持され、駆動チェーン122が張るようにテンション力を付与する第二テンションローラ126と、第一テンション機構52における付勢機構103と同様の構造を有する1つの付勢機構103と、が備えられている。
第二テンションアーム125、第二テンションローラ126、第二テンション機構124の付勢機構103は、夫々、フィードケース44の横外側に位置している。
第二テンション機構124における付勢機構103の圧縮バネ108の付勢力で、テンションロッド105が上方へ引き上げられることにより、第二テンションアーム125の遊端部が、第二横軸心X2周りに揺動され、第二テンションローラ126によって駆動チェーン122を張るようにテンション力が付与される。
通常時は、駆動チェーン122が正転方向Q1(図5参照)に回転駆動されるようになっている。一方、例えば、横送りオーガ28に作物の詰まり等が発生した際には、駆動チェーン122が、正転方向Q1とは逆方向の逆転方向Q2(図5参照)に回転駆動され、横送りオーガ28に発生した作物の詰まりを解消できるように構成されている。駆動チェーン122が正転方向Q1に回転駆動される際には、駆動チェーン122のうち第二テンションローラ126が作用する部位は、緩み側となる。一方、駆動チェーン122が逆転方向Q2に回転駆動される際には、駆動チェーン122のうち第二テンションローラ126が作用する部位は、張り側となる。このため、駆動チェーン122を逆転方向Q2に回転駆動される際には、駆動チェーン122から第二テンションローラ126に作用する力が、駆動チェーン122が正転方向Q1に回転駆動される際よりも大きくなる。
図12に示されている第一テンション機構124の付勢機構103と同様に、第二テンション機構124の付勢機構103に、第一段付カラー106、第二段付カラー107との間に、圧縮バネ108と共に牽制カラー109が備えられているので、圧縮バネ108が牽制カラー109の長さ以上には、圧縮されないようになっている。これにより、上記のように、駆動チェーン122を逆転方向Q2に回転駆動するような場合であっても、圧縮バネ108が過度に圧縮されることがなく、圧縮バネ108の破損を好適に防止できる。
また、第二テンション機構124の付勢機構103において、テンションロッド105に対する2つのナット111の締結位置を調節して、圧縮バネ108の付勢力を調節するにあたり、牽制カラー109の軸方向長さを基準にして、圧縮バネ108のバネ長の調節を行うことが可能となっている。このため、第二テンション機構124のテンション力の調節作業を行い易くなっている。
図5、図6、図7、図11に示されるように、上述の駆動軸70は、従動スプロケット121に一体的に連結され、従動スプロケット121からフィードケース44の右横外側へ向けて左右方向に沿って延びている。駆動軸70により、エンジン21からの駆動力が、刈取部23の回転リール26、刈刃27、横送りオーガ28に伝達される。従動スプロケット121及び駆動チェーン122は、連結部材85と第一フレーム83よりもフィードケース44の右の側板46に近い側に位置している。駆動軸70は、支持部81における連結部材85と第一フレーム83との間を通るように配置されている。これにより、駆動軸70との干渉が生じないようにしながら、高い強度を有する支持部81をコンパクトに配置した構造とすることができる。
[別実施形態]
以下、上記した実施形態を変更した別実施形態について説明する。以下の各別実施形態で説明している事項以外は、上記した実施形態で説明している事項と同様である。上記した実施形態及び以下の各別実施形態は、矛盾が生じない範囲で、適宜組み合わせてもよい。尚、本発明の範囲は、上記した実施形態及び以下の各別実施形態に限定されるものではない。
(1)上記した実施形態では、後方から前方に向かうにつれてフィーダ24の横外側へ離れるように傾斜した姿勢で配置されている下部フレーム82が一例に示されているが、これに限られない。例えば、前後方向に延びてから横方向に延びるL字状の他の下部フレームであってもよい。
(2)上記した実施形態では、下部側連結部96と上部側連結部84とを連結する連結部材85が備えられたものが一例に示されているが、これに限られず、連結部材85が備えられていなくてもよい。
(3)上記した実施形態では、底フレーム80に、下部フレーム82及び「油圧シリンダ」である昇降シリンダ22が連結されているものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、底フレーム80に下部フレーム82を連結し、底フレーム80とは異なる別フレームに昇降シリンダ22を連結するようにしてもよい。
(4)上記した実施形態では、支持部81が、開口A2に入り込んだ状態で後壁31に連結されているものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、支持部81が開口A2に入り込んでいない状態で、後壁31の後面部等にボルト連結等により連結されるようにしてもよい。
(5)上記した実施形態では、支持部81が、後壁31のうち、刈取部23の左右中心C1よりもフィーダ24から遠い側の箇所に連結されているものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、支持部81が、後壁31のうち、刈取部23の左右中心C1上の箇所や、刈取部23の左右中心C1よりもフィーダ24に近い側の箇所に連結されていてもよい。
(6)上記した実施形態では、左右の表現が用いられているが、左と右とが反対になっている構造であってもよい。
本発明は、圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、収穫部に連結され、収穫部において収穫された作物を、収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられた収穫機に利用できる。収穫機としては、例えば、上記した全稈投入型コンバインの他、自脱型コンバイン、トウモロコシ収穫機等が挙げられる。
22 :昇降シリンダ(油圧シリンダ)
23 :刈取部(収穫部)
24 :フィーダ
31 :後壁
37 :上部横フレーム(上部フレーム)
80 :底フレーム
81 :支持部
82 :下部フレーム
83 :第一フレーム
84 :上部側連結部
85 :連結部材
89 :第二フレーム
93 :第二載置部(載置部)
96 :下部側連結部
A1 :連通口
A2 :開口

Claims (7)

  1. 圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、
    前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され
    前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームと、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部とが備えられ、
    前記下部フレームの先端に、前記収穫部の下部側に連結される下部側連結部が備えられ、
    前記下部側連結部と前記上部側連結部とを連結する連結部材が備えられている収穫機。
  2. 圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、
    前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され、
    前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームと、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部と、前記上部側連結部と前記下部フレームとを連結する第一フレームと、が備えられている収穫機。
  3. 圃場に植立する作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に連結され、前記収穫部において収穫された作物を、前記収穫部の後壁に形成された連通口を介して受け取って後方へ搬送するフィーダと、が備えられ、
    前記収穫部のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所が、前記フィーダに連結された支持部によって支持され、
    前記後壁のうち前記連通口よりも機体左右方向における横側方箇所に、前記連通口とは別の開口が形成され、
    前記支持部が、前記開口に入り込んだ状態で前記後壁に連結されている収穫機。
  4. 前記支持部に、前記フィーダの下部側と前記収穫部の下部側とを連結する下部フレームが備えられている請求項に記載の収穫機。
  5. 前記支持部に、前記収穫部の上部側に連結される上部側連結部と、前記上部側連結部と前記下部フレームとを連結する第一フレームと、が備えられている請求項に記載の収穫機。
  6. 前記フィーダの底部に底フレームが備えられ、
    前記底フレームが、前記フィーダの外方まで延出され、
    前記底フレームに、前記下部フレーム及び前記収穫部の昇降を行う油圧シリンダが連結されている請求項1、2、4のいずれか一項に記載の収穫機。
  7. 前記上部側連結部に、前記収穫部の上部フレームを載置支持する載置部が備えられ、前記載置部と前記フィーダの外側面とを連結する第二フレームが備えられている請求項1、2、5の何れか一項に記載の収穫機。
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