JP2014014298A - コンバイン - Google Patents

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Masaya Mizumoto
雅也 水本
Yuji Tanaka
祐二 田中
Mikio Okada
幹夫 岡田
Kazuo Yasuda
和男 安田
Taiichiro Azuma
泰一郎 東
Yusaku Yoshida
有作 吉田
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Abstract

【課題】収穫作業を能率よくでき、かつ穀粒タンクからの穀粒取り出しを行ないコンバインを高速走行し易い状態で得る。
【解決手段】走行機体は、走行車輪1,2で自走する。脱穀装置10の扱室は、刈取り穀稈が切断箇所から穂先まで投入される。穀粒タンク20は、脱穀装置10に対して側方に位置する側方タンク部21と、脱穀装置10の上方に位置する上方タンク部22とを備えている。側方タンク部21の下端が上方タンク部22の下端及び脱穀装置10の天板より低い配置高さに位置している。穀粒タンク20に排出スクリュー60,61を設け、排出スクリュー60,61からの穀粒を搬出する搬出オーガ63を、脱穀装置10に対して側方タンク部21が位置する側と反対側に配備してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、刈取り部からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクとを走行機体に設けたコンバインに関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、刈取り穀稈を刈刃による切断箇所から穂先まで扱室に投入して脱穀処理する脱穀部を備え、脱穀部からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクとして、脱穀部の側方及び上方にわたって位置するよう形成した穀物タンクを備えたコンバインがあった。
特開2000−37134号公報
刈取り穀稈を刈取装置による切断箇所から穂先まで扱室に投入して回転する扱胴によって脱穀処理する脱穀装置を備えることにより、多量の刈取り穀稈を扱室に迅速に供給しても脱穀処理が良好に行われるようにでき、脱穀装置の側方及び上方にわたって位置する穀粒タンクを備えることにより、穀粒タンクの容量を大にすることができ、穀粒タンクが満杯になるまでの脱穀処理を迅速に行なわせることができるとともに満杯になった穀粒タンクから脱穀粒を取り出すための作業中断回数を少なく抑制することが可能になる。
ところが、走行機体を走行車輪によって自走するように構成することにより、圃場から圃場へ路上走行して移動する際など、高速走行することを可能にしようとしても、さらに、穀粒タンクの内部に排出スクリューを設けるとともに排出スクリューからの穀粒を搬出する搬出オーガを設けることにより、穀粒タンクからの穀粒取り出しを行い易くしようとしても、良好な重量バランスを得られなければ、高速走行しにくくなる。
本発明の目的は、収穫作業を能率よく行うことができるとともに穀粒タンクからの穀粒取り出しを行ない易いものでありながら、高速走行し易いコンバインを提供することにある。
本第1発明は、刈取り部からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクとを走行機体に設けたコンバインにおいて、
前記走行機体を走行車輪によって自走するように構成し、
前記脱穀装置は、前記刈取り部からの刈取り穀稈が刈取装置による切断箇所から穂先まで投入される扱室を備えて、かつ前記扱室に扱胴を回転駆動される状態で設けて構成してあり、
前記穀粒タンクは、前記脱穀装置に対して側方に位置する側方タンク部と、前記脱穀装置の上方に位置した状態で前記側方タンク部に連通する上方タンク部とを備えて構成してあり、
前記側方タンク部を、下端が前記上方タンク部の下端及び前記脱穀装置の天板より低い配置高さに位置するように形成し、
前記穀粒タンクの内部に排出スクリューを設けるとともに、前記排出スクリューからの穀粒を搬出する搬出オーガを設け、
前記搬出オーガを、前記脱穀装置に対して前記側方タンク部が位置する側と反対側に配備してある。
本第1発明の構成によると、脱穀装置は、刈取り穀稈が刈取装置による切断箇所から穂先まで投入される扱室を備えて、かつ扱室に扱胴を回転駆動される状態で設けて構成してあるから、多量の刈取り穀稈を扱室に迅速に供給しても脱穀処理が良好に行われるようにできる。穀粒タンクは、脱穀装置に対して側方に位置する側方タンク部と、脱穀装置の上方に位置した状態で側方タンク部に連通する上方タンク部とを備えて構成し、側方タンク部を、下端が上方タンク部の下端及び脱穀装置の天板より低い配置高さに位置するように形成してあるから、穀粒タンク全体としての容量を大にできる。従って、穀粒タンクが満杯になるまでの脱穀処理を迅速に行なわせることができるとともに満杯になった穀粒タンクから脱穀粒を取り出すための作業中断回数を少なく抑制することができる。穀粒タンクの内部に排出スクリューを設けるとともに、排出スクリューからの穀粒を搬出する搬出オーガを設けてあるから、穀粒タンクからの穀粒取り出しを排出スクリュー及び搬出オーガによって容易に行なうことができる。
走行機体を走行車輪によって自走するように構成してあるから、走行機体の走行速度を速くすることができるものである。そして、側方タンク部を下端が上方タンク部の下端及び脱穀装置の天板より低い配置高さに位置するように形成してあるから、側方タンク部のタンク重量及び穀粒重量が重くなりがちであるが、搬出オーガを脱穀装置に対して側方タンク部が位置する側と反対側に配備してあるから、搬出オーガ及び側方タンク部の重量が脱穀装置の両側方に分散して、搬出オーガ及び穀粒タンク全体としてのタンク重量及び穀粒重量が脱穀装置に対して側方タンク部が位置する側とその反対側と分散して走行機体に掛かることになり、コンバイン全体としての重量バランスが良好になって高速走行し易くなるから、実際の走行速度を速くし易い。
従って、本第1発明によると、穀粒タンクが満杯になるまでの脱穀処理を迅速に行なわせるとともに穀粒タンクから脱穀粒を取り出すための作業中断回数を少なく済ませることができて、さらに穀粒タンクからの穀粒取り出しを排出スクリュー及び搬出オーガによって行ない易くて、収穫作業を能率よく行なうことができるものでありながら、殊に移動走行の際、高速走行して迅速に移動できる。
本第2発明は、前記搬出オーガを、走行機体内外方向視で前記上方タンク部と前記脱穀装置の間に前記脱穀装置に沿って位置した格納姿勢と、走行機体外方側に突出した使用姿勢とに切換え自在に支持してある。
本第2発明の構成によると、搬出オーガを使用姿勢に切換えることにより、搬出オーガが走行機体外方側に突出して走行機体から離れた供給先に穀粒を搬出することができる。搬出オーガを格納姿勢にすることにより、搬出オーガが走行機体内外方向視で上方タンク部と脱穀装置の間に脱穀装置に沿って位置して搬出オーガの走行機体横外側への突出を無くしたり少なくしたりできる。
従って、本第2発明によると、走行機体から離れた供給先に穀粒を搬出できるものでありながら、搬出オーガを格納姿勢にすることにより、搬出オーガが走行機体の側方に位置する建物や樹木などに当り難くて走行し易い。
本第3発明は、前記上方タンク部及び前記側方タンク部の底部に前記排出スクリューを設けてある。
本第3発明の構成によると、側方タンク部の下端が上方タンク部の下端より低い箇所に位置するものでありながら、上方タンク部及び側方タンク部の穀粒排出を排出スクリューによってスムーズにできる。
従って、本第3発明によると、側方タンク部の下端が上方タンク部の下端より低い箇所に位置するものでありながら、穀粒タンク全体からの穀粒取り出しを能率よくできる。
本第4発明は、前記搬出オーガが前記上方タンク部に設けた排出スクリューの搬送終端部に接続し、前記側方タンク部の排出スクリューからの脱穀粒を前記上方タンク部に移送する移送装置を設けてある。
本第4発明の構成によると、下端が上方タンク部より低く位置する側方タンク部の穀粒が移送装置によって上方タンク部に移送され、上方タンク部に位置する穀粒及び側方タンク部から上方タンク部に移送された穀粒が上方タンク部の排出スクリューと搬出オーガとによって搬出されるから、搬出オーガとして比較的高い箇所から延出するコンパクトなものを採用しながら、穀粒タンクの全体に位置する穀粒を高所に搬出することができる。
従って、本第4発明によると、穀粒タンクの全体に位置する穀粒を搬出漏れが生じにくいように搬出できるものでありながら、コンパクトな搬出オーガを採用して安価に高所まで搬出することができる。
本第5発明は、前記側方タンク部及び上方タンク部の排出スクリューを連動させる連動機構と前記移送装置とを、前記側方タンク部及び上方タンク部の排出スクリューの搬送始端側と搬送終端側とに分散させて配備してある。
本第5発明の構成によると、搬出オーガの点検などの作業は、排出スクリューの搬送終端側であって、連動機構が存在しない箇所で行なうことができ、連動機構の点検などの作業は、搬出スクリューの搬送始端側であって、搬出オーガが存在しない箇所で行なうことができる。
従って、本第5発明によると、搬出オーガと連動機構の一方の点検などの作業を行なうのに、他方を外すとか分解するなどの手間を掛けずに能率よく行なうことができる。
コンバインの全体を示す左側面図である。 コンバインの全体を示す右側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 穀粒タンク、移送装置及び搬出オーガを示す斜視図である。 穀粒タンクを示す縦断正面図である。 穀粒タンク及び伝動構造を示す斜視図である。 (a)は、移送装置を示す正面図、(b)は、切り状態の噛合いクラッチを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す左側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す右側面図である。図3は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す平面図である。図1,2,3に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対の前側の走行車輪1,1(以下、前車輪1と呼称する。)及び左右一対の後側の走行車輪2,2(以下、後車輪2と呼称する。)が装備された走行機体を備え、走行機体の機体フレーム3の後部に設けられた脱穀装置10及び穀粒タンク20を備え、脱穀装置10の前部から機体前方向きに延出するフィーダ31を有した刈取り部30を備えて構成され、刈取り部30を下降作業状態にして走行機体を走行させることにより、稲、麦などの収穫作業を行なう。
走行機体について説明する。
走行機体は、前車輪1と後車輪2の間の走行機体横端部に配備した原動部4、左右一対の前車輪1,1を駆動自在に支持する走行ミッション5を備え、原動部4に設けたエンジン4aからの駆動力を走行ミッション5に入力して左右一対の前車輪1,1を駆動することによって自走するように構成してある。
走行ミッション5は、エンジン4aからの駆動力を前進側及び後進側の駆動力に変換して、かつ前進側及び後進側の駆動力を無段階に変速して前車輪1に伝達する静油圧式無段変速装置を備えている。エンジン4aは、後述する穀粒タンク20における側方タンク部21の下方に位置するよう配備してある。エンジン4aは、エンジン4aより後方に配備したエンジン冷却ラジエータ6との間で循環される冷却水によって冷却される。エンジン冷却ラジエータ6は、エンジン4aから伝動ベルトを介して伝動されて回転駆動される回転冷却ファン(図示せず)を備えている。エンジン4aは、脱穀装置10のエンジン4aが位置する側とは反対側の横側方に配備した燃料タンク7から燃料供給されるように構成してある。燃料タンク7は、後端側に位置する走行機体上下向きの開閉軸芯7aまわりに枢支されている。すなわち、燃料タンク7は、開閉軸芯7aまわりに揺動操作されることにより、脱穀装置10の横側方に走行機体前後向き姿勢で位置して脱穀装置用の伝動機構(図示せず)を覆う閉じ状態と、図3に二点鎖線で示す如く走行機体横向き姿勢になって脱穀装置用の伝動機構(図示せず)を開放するメンテナンス用の開き状態とに切り換わるように構成してある。
走行機体は、機体フレーム3の前部に脱穀装置10及び穀粒タンク20の前方に配置して設けた運転部8を備えている。運転部8には、運転キャビン8aを備えてある。この運転部8に搭乗してパワーステアリング装置(図示せず)を操作することにより、左右一対の後車輪2,2を揺動操向操作して走行機体の操向操作を行なうように構成してある。
刈取り部30について説明する。
刈取り部30は、フィーダ31を備える他、フィーダ31の前端部に後端部が連結された刈取りフレーム32を備えている。刈取りフレーム32の左右前端部にデバイダ33を設けてある。刈取りフレーム32は、フィーダ31に連なる搬送デッキ34、搬送デッキ34の前端部に駆動自在に設けたバリカン形の刈取装置35、搬送デッキ34の上方に駆動回転自在に設けた横送りオーガ36、刈取装置35の上方に駆動回転自在に位置する回転リール37を備えている。回転リール37は、刈取りフレーム32の後端部から前方向きに上下揺動操作自在に延出する左右一対の支持アーム37a,37aに支持されており、支持アーム37aの揺動調節によって昇降調節される。
フィーダ31は、脱穀機体11の前部に設けた支持部から運転部8の下方を通って前方に延出するよう配備されている。フィーダ31は、脱穀装置10の前部に上下揺動自在に支持されており、昇降シリンダ38によって揺動操作されることにより、刈取り部30をデバイダ33及び刈取装置35が地面上近くに下降した下降作業状態と、デバイダ33及び刈取装置35が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。
従って、刈取り部30は、下降作業状態に操作されて、走行機体が走行されることにより、植立穀稈を刈取り、刈取り穀稈を脱穀装置10に供給する。
すなわち、左右一対のデバイダ33,33が植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象の植立穀稈に分草する。回転リール37が刈取り対象の植立穀稈の穂先側を横送りオーガ36の上方に掻き寄せ、刈取装置35がその植立穀稈の株元を刈取る。横送りオーガ36の左右側に螺旋送り板36aを一体回転自在に備えてあり、横送りオーガ36は、螺旋送り板36aにより、刈取り穀稈の刈取装置35による切断箇所から穂先までの全体をフィーダ31の前方箇所に横送りする。フィーダ31の前方箇所に到達した刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を、横送りオーガ36の中間部に一体回転自在に設けてある掻き送りアーム36bによってフィーダ31の搬送始端部に送り込み、フィーダ31によって後方側に搬送して脱穀装置10に供給する。
脱穀装置10について説明する。
図4は、脱穀装置10を示す縦断側面図である。図4に示すように、脱穀装置10は、脱穀機体11の内側上部に設けた扱室12及び扱室12に走行機体前後向きの扱胴軸芯13aまわりに駆動回転自在に設けた扱胴13を有する脱穀部10Aを備え、この脱穀部10Aによってフィーダ31からの刈取り穀稈を脱穀処理する。
すなわち、扱胴13の回転支軸13bの前端部に扱胴駆動ギヤ機構14を連結してあり、扱胴13は、扱胴駆動ギヤ機構14に伝達されるエンジン4aからの駆動力によって扱胴軸芯13aまわりに回転駆動される。扱胴13の前端部に、2枚の掻き込み螺旋羽根15aが備えられた掻き込みドラム15を一体回転自在に連結してある。掻き込みドラム15は、フィーダ31によって脱穀機体11の前壁に位置する投入口11aから脱穀機体内に供給された刈取り穀稈の刈取装置35による切断箇所から穂先までの全体を2枚の掻き込み螺旋羽根15aによって扱室12に掻き込み供給する。扱胴13は、回転方向及び周方向に並ぶ複数のバー形の扱歯13cを備え、扱室12に供給された刈取り穀稈を扱歯13cによって扱室後方向きに搬送しながら脱穀処理する。扱胴13は、周方向に間隔を隔てて並ぶ複数本の扱歯支持杆13dを備えて、バー形扱胴に構成してある。扱胴13は、刈取り穀稈の稈身が扱歯支持杆13dどうしの間から内部に入り込んで脱穀負荷を軽減できることにより、扱室12に供給された多量の刈取り穀稈を良好に能率よく脱穀処理する。
脱穀装置10は、扱室12の下方に駆動揺動自在に設けた揺動選別装置16を有した選別部10Bを備え、この選別部10Bによって脱穀部10Aからの脱穀処理物を穀粒と塵埃とに選別処理する。
すなわち、揺動選別装置16は、扱室12から受網12aを介して落下した脱穀処理物を受け止める。揺動選別装置16が受け止めた脱穀処理物を、揺動選別装置16による揺動選別と、揺動選別装置16の前方に配備してある主唐箕17及び副唐箕17aによって後方向きに供給される選別風による風選別とによって脱穀粒と塵埃とに選別し、脱穀粒を揺動選別装置16から落下させ、塵埃を扱室12から排出される脱穀排ワラと共に脱穀機体11の後壁に連結している排ワラ細断装置18に供給する。排ワラ細断装置18は、脱穀部10A及び選別部10Bからの脱穀排ワラ及び塵埃を回転刃18aによって細断し、排塵口18bから走行機体後方側に排出する。
脱穀装置10は、揺動選別装置16の下方に脱穀機体前後方向に並べて設けた1番スクリューコンベヤ19a及び2番スクリューコンベヤ19bを備えている。1番スクリューコンベヤ19aは、揺動選別装置16から落下した1番処理物としての処理粒を機体横方向に搬送して脱穀機体11の横外側に位置する揚穀装置40に供給する。2番スクリューコンベヤ19bは、揺動選別装置16から落下した2番処理物としての未処理粒を脱穀機体横方向に搬送して脱穀機体11の横外側に位置する還元装置45に供給する。図7に示すように、還元装置45は、2番スクリューコンベヤ19bからの未処理粒を回転羽根及び固定刃によって精粒化処理する再処理部45aと、再処理部45aからの穀粒を脱穀機体11の上部に揚送し、脱穀機体11の横壁に位置する還元口(図示せず)から脱穀機体内に送り込んで揺動選別装置16の始端側に送り込むスクリューコンベヤ45bとを備えて構成してある。2番スクリューコンベヤ19bの前方にブロワ17bを配備し、このブロワ17bにより、2番スクリューコンベヤ19bに落下する処理物に選別風を供給するように構成してある。
穀粒タンク20について説明する。
図1,2,3,5,6,7に示すように、穀粒タンク20は、脱穀装置10に対して走行機体右横側での側方に位置する側方タンク部21と、この側方タンク部21から走行機体左横方向に延出して脱穀装置10の上方に位置する上方タンク部22とを備えて構成してあり、脱穀装置10の側方と脱穀装置10の上方とにわたって位置している。
側方タンク部21と上方タンク部22とは、穀粒タンク20全体としての貯留空間が一つになるように連通し合っている。側方タンク部21は、底壁21aの走行機体前後方向視形状がV字形状となるように、かつ下端21Dが上方タンク部22の下端22D及び脱穀装置10の天板10aよりも低い配置高さに位置するように形成してある。穀粒タンク20は、穀粒タンク20全体としての底壁20aの走行機体前後方向視形状がW字形状となるように、かつ側方タンク部21の上面と上方タンク部22の上面とが面一に連なるように形成してある。
穀粒タンク20は、側方タンク部21の底部21bに連結している支持構造体50及び上方タンク部22の底部22bの前後複数箇所に連結している支持体55によって支持されている。支持構造体50は、機体フレーム3に走行機体前後方向及び横方向に分散配置して立設された複数の支柱部材51,52、複数の支柱部材51,52のうちの走行機体内側の支柱部材51の上端部に架設されて側方タンク部21の底部21bを下方から受け止め支持する機体前後向きの梁部材53、側方タンク部21の底部21bと脱穀機体11の横壁とに連結された機体横向きの連結部材54を備えている。複数の支柱部材51,52のうちの走行機体外側の支柱部材52の上端部は、側方タンク部21の横側壁に連結している。梁部材53は、側方タンク部21の底部21bの前後側に板金部材を付設して設けられた連結用脚部21cを受け止め支持している。支持体55は、脱穀装置10の側方タンク部21が位置する側とは反対側の横端部に配備された脱穀フレームに載置されるように構成してある。
側方タンク部21に揚穀装置40の搬送終端側を接続してあり、穀粒タンク20は、脱穀装置10の1番スクリューコンベヤ19aから送り出された脱穀粒を揚穀装置40によって供給されて貯留する。
揚穀装置40は、脱穀機体11から横外側に突出して、エンジン4aの後方に、かつ還元装置45よりも機体横外側に位置する1番スクリューコンベヤ19aの搬送終端部から立ち上がり、上端側が側方タンク部21の底壁21aを貫通して側方タンク部21の内部に至る搬送筒41と、1番スクリューコンベヤ19aからの脱穀粒を搬送筒41の上端部まで揚送するように搬送筒41の内部に駆動自在に設けたバケットコンベヤ(図示せず)と、バケットコンベヤからの穀粒を搬送筒41の上端部に位置する吐出口から側方タンク部21及び上方タンク部22の内部に向けて飛散させるよう搬送筒41の上端部に設けたブロワ(図示せず)とを備えて構成してある。搬送筒41は、側方タンク部21の底壁21aのうちの排出スクリュー60に対して脱穀装置10が位置する側とは反対側に位置する部位に設けた貫通孔21eを挿通している。
側方タンク部21及び上方タンク部22に、機体前後方向視での形状が下細り形状となるように形成し、かつ前壁に設けた機体前方向き開口の排出口を備えた底部21b,22bを設け、側方タンク部21及び上方タンク部22の底部21b,22bの内側に排出スクリュー60,61を駆動自在に設けてある。側方タンク部21に設けた排出スクリュー60の搬送終端部と上方タンク部22に設けた穀粒排出部66aとにわたって移送装置62を設けてある。上方タンク部22に設けた排出スクリュー61の搬送終端部に搬出オーガ63の搬送始端部を接続してあり、穀粒タンク20に貯留された穀粒を排出スクリュー60,61、移送装置62及び搬出オーガ63によって取り出すように構成してある。
すなわち、側方タンク部21の排出スクリュー60は、側方タンク部21に貯留された穀粒を側方タンク部21の前方側に搬送して前壁の排出口から側方タンク部21の前外側に設けた中継ケース65の内部に排出する。排出スクリュー60の搬送終端部と移送装置62の搬送始端部とが中継ケース65によって接続され、移送装置62は、側方タンク部21の排出スクリュー60からの穀粒を、中継ケース65において受け継いで走行機体横方向に移送し、搬送終端部に位置する吐出筒62aから上方タンク部22の穀粒排出部66aに吐出する。上方タンク部22の排出スクリュー61は、上方タンク部22に貯留された穀粒を上方タンク部22の前方側に搬送して前壁の排出口から搬送終端部66bに搬送する。排出スクリュー61の搬送終端部66bと、上方タンク部22の穀粒排出部66aとは、上方タンク部22の底部22bの前外側に設けた中継ケースによって構成してある。搬出オーガ63は、上方タンク部22の排出スクリュー61からの穀粒を搬送終端部66bにおいて受け継ぎ、移送装置62からの穀粒を上方タンク部22の穀粒排出部66aにおいて受け継ぎ、受継いだ上方タンク部22及び移送装置62からの穀粒を搬出筒63aに沿わせて搬送して搬出筒63aの延出端部に位置する吐出筒63bから吐出する。
移送装置62は、側方タンク部21の中継ケース65から走行機体横方向に延出し、延出端側が上方タンク部22の穀粒排出部66aに吐出筒62aを介して連通している移送筒62bと、移送筒62bの内部に駆動回転自在に設けた移送スクリューとを備えて構成してある。
搬出オーガ63は、上方タンク部22の排出スクリュー61の搬送終端部66bに対して走行機体上下向きの姿勢切換え軸芯Yまわりに揺動自在に連結されており、穀粒取り出しのための使用姿勢と収穫作業や移動走行のための格納姿勢とに切換え可能になっている。
図3及び図7に二点鎖線で示す搬出オーガ63、図5に実線で示す搬出オーガ63は、使用姿勢に切換えた状態の搬出オーガ63を示す。このように、搬出オーガ63は、姿勢切換え軸芯Yまわりに走行機体横外側に揺動操作して、吐出筒63bが位置する先端側が走行機体から横外側に突出した状態になると、穀粒タンク20の側方タンク部21及び上方タンク部22からの穀粒を走行機体に対して横側に離れて位置する運搬車荷台などの供給先に搬出するように使用姿勢になる。この時、搬出オーガ63は、姿勢切換え軸芯Yが傾斜軸芯であることにより、延出端側ほど高い配置高さに位置するよう傾斜した姿勢になる。この時、搬出オーガ63の基端部に設けてある連結フランジ部63cと、排出スクリュー61の搬送終端部66bに設けてある連結フランジ部66cとが接合し合った連結状態となり、搬出オーガ63のスクリュー軸と搬送終端部66bの伝動軸とにわたって設けてある噛合いクラッチ68〔図8(b)参照〕が入り状態になる。
図1,3,7に実線で示す搬出オーガ63、図5に二点鎖線で示す搬出オーガ63は、格納姿勢に切換えた状態の搬出オーガ63を示す。このように、搬出オーガ63は、姿勢切換え軸芯Yまわりに走行機体内側に揺動操作して、走行機体内外方向視で上方タンク部22と脱穀装置10の間に脱穀装置10に沿って位置した状態になると、走行機体横側方に位置する建物や樹木などに当り難くいように格納姿勢になる。この時、図8(b)に示すように、連結フランジ部63cと連結フランジ部66cとが離間し合った状態となって噛合いクラッチ68が切り状態になる。この時、また、図6に示すように、搬出オーガ63の延出端側を上方タンク部22の後部に設けた支持部材67に係止させることにより、搬出オーガ63を格納姿勢に固定できる。
側方タンク部21及び上方タンク部22の排出スクリュー60,61、移送装置62及び搬出オーガ63を駆動する伝動機構70は、図7,8に示すように構成してある。
すなわち、伝動機構70は、エンジン4aの出力軸4bの駆動力を伝動ベルト71などによって側方タンク部21の排出スクリュー60及び移送装置62に伝達する上手側伝動機構70Aと、側方タンク部21及び上方タンク部22の排出スクリュー60,61を連動させる中伝動機構としての連動機構70Bと、上方タンク部22の排出スクリュー61の駆動力を搬出オーガ63に伝達する下手側伝動機構70Cとを備えて構成してある。
図7に示すように、上手側伝動機構70Aは、エンジン4aの出力軸4bの駆動力を伝動ベルト71を介して中継軸72の入力プーリ72aに伝達し、中継軸72の出力プーリ72bの駆動力を伝動ベルト73を介して中継ケース65の入力軸65aに伝達し、入力軸65aの駆動力を中継ケース65に内装したギヤ伝動機構(図示せず)によって側方タンク部21の排出スクリュー60及び移送装置62の移送スクリューに伝達するように構成してある。エンジン4aの出力軸4bは、走行機体横外側向きに突出している。
図6,7に示すように、連動機構70Bは、側方タンク部21及び上方タンク部22の排出スクリュー60,61の搬送始端側に配備してあり、側方タンク部21の排出スクリュー60の駆動力を、この排出スクリュー60の搬送始端側から上方タンク部22の排出スクリュー61の搬送始端側に伝達するように構成してある。連動機構70Bは、穀粒タンク20の後外側に配備してある。連動機構70Bは、具体的には、側方タンク部21の排出スクリュー60におけるスクリュー軸に一体回転自在に設けた出力プーリ75と中継軸76の入力プーリ76aとに巻回した伝動上手側の伝動ベルト77と、中継軸76の出力プーリ76bと上方タンク部22の排出スクリュー61に一体回転自在に設けた入力プーリ61aとに巻回した伝動下手側の伝動ベルト78とを備えて構成してある。中継軸76は、穀粒タンク20の後外側であって、側方タンク部21の排出スクリュー60と上方タンク部22の排出スクリュー61との間の箇所に位置するよう配備してある。
図8に示すように、下手側伝動機構70Cは、上方タンク部22の穀粒排出部66a、排出スクリュー61の搬送終端部66bを構成する中継ケースと、この中継ケースに収容された伝動軸と搬出オーガ63のスクリュー軸とに亘って設けた噛合いクラッチ68とを備えて構成してある。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、前側の走行車輪1及び後側の走行車輪2のうちの前側の走行車輪1だけを駆動する構成を採用した例を示したが、前側の走行車輪1及び後側の走行車輪2のうちの後側の走行車輪2だけを駆動する構成、あるいは前側及び後側の走行車輪1,2を駆動する構成を採用して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、側方タンク部21を脱穀装置10に対して走行機体右側の側方に位置するよう配備した例を示したが、脱穀装置10に対して走行機体左側の側方、あるいは走行機体後側の側方、あるいは走行機体前側の側方に位置するよう配備して実施してもよい。
(3)上記した実施例では、排出スクリュー60,61を穀粒タンク20の前方側に穀粒排出するよう構成し、搬出オーガ63を格納姿勢の状態で吐出筒63bが穀粒タンク20に対して後方側に位置するよう構成した例を示したが、排出スクリュー60,61を穀粒タンク20の後方側に穀粒排出するように構成し、搬出オーガ63の格納姿勢の状態で吐出筒63bが穀粒タンク20に対して前方側に位置するよう構成してもよい。
(4)上記した実施例では、側方タンク部21及び上方タンク部22に排出スクリュー60,61を設けた例を示したが、上方タンク部22の穀粒が自重によって側方タンク部21に移動するように上方タンク部22の底壁を傾斜姿勢で配備して、上方タンク部22に排出スクリューを設けず、側方タンク部21だけに排出スクリュー60を設けて実施してもよい。この場合、側方タンク部21の排出スクリュー60からの穀粒を搬出オーガ63に移送する移送装置を設けることになる。
(5)上記した実施例では、移送装置62を穀粒タンク20の前側に設け、連動機構70Bを穀粒タンク20の後側に設けた例を示したが、移送装置62を穀粒タンク20の後側に設け、連動機構70Bを穀粒タンク20の前側に設けて実施してもよい。
(6)上記した実施例では、揚穀装置40をバケットコンベヤが備えられた構成にした例を示したが、スクリューコンベヤを備えた構成にして実施してもよい。
本発明は、植立穀稈を地面付近で切断する一段刈り状態で刈り取るように刈取り部30を構成し、刈取り穀稈が株元から穂先までの全体にわたって扱室12に投入されるように脱穀装置10を構成するに替え、植立穀稈を地面付近箇所、及び地面付近箇所と穂部の間の箇所の二箇所で切断する二段刈り状態で刈り取るように刈取り部を構成し、二段刈りの刈取り穀稈の穂先側だけを扱室に投入される脱穀装置を構成したコンバインにも利用できる。
1,2 走行車輪
10 脱穀装置
10a 天板
12 扱室
13 扱胴
20 穀粒タンク
21 側方タンク部
21D 側方タンク部の下端
22 上方タンク部
22D 上方タンク部の下端
30 刈取り部
35 刈取装置
60,61 排出スクリュー
63 搬出オーガ
70B 連動機構

Claims (5)

  1. 刈取り部からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱穀粒を貯留する穀粒タンクとを走行機体に設けたコンバインであって、
    前記走行機体を走行車輪によって自走するように構成し、
    前記脱穀装置は、前記刈取り部からの刈取り穀稈が刈取装置による切断箇所から穂先まで投入される扱室を備えて、かつ前記扱室に扱胴を回転駆動される状態で設けて構成してあり、
    前記穀粒タンクは、前記脱穀装置に対して側方に位置する側方タンク部と、前記脱穀装置の上方に位置した状態で前記側方タンク部に連通する上方タンク部とを備えて構成してあり、
    前記側方タンク部を、下端が前記上方タンク部の下端及び前記脱穀装置の天板より低い配置高さに位置するように形成し、
    前記穀粒タンクの内部に排出スクリューを設けるとともに、前記排出スクリューからの穀粒を搬出する搬出オーガを設け、
    前記搬出オーガを、前記脱穀装置に対して前記側方タンク部が位置する側と反対側に配備してあるコンバイン。
  2. 前記搬出オーガを、走行機体内外方向視で前記上方タンク部と前記脱穀装置の間に前記脱穀装置に沿って位置した格納姿勢と、走行機体外方側に突出した使用姿勢とに切換え自在に支持してある請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記上方タンク部及び前記側方タンク部の底部に前記排出スクリューを設けてある請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記搬出オーガが前記上方タンク部に設けた排出スクリューの搬送終端部に接続し、
    前記側方タンク部の排出スクリューからの脱穀粒を前記上方タンク部に移送する移送装置を設けてある請求項3記載のコンバイン。
  5. 前記側方タンク部及び上方タンク部の排出スクリューを連動させる連動機構と前記移送装置とを、前記側方タンク部及び上方タンク部の排出スクリューの搬送始端側と搬送終端側とに分散させて配備してある請求項4記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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