JP2007244246A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】フィーダハウスの搬入口部直前方における穀稈の滞留を防止すること。
【解決手段】刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けると共に、同ドラムの略中央部に中間螺旋形スクリュウ羽根をフィーダハウスの搬入口部に対向させて設けることとした。
【選択図】図3
【解決手段】刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けると共に、同ドラムの略中央部に中間螺旋形スクリュウ羽根をフィーダハウスの搬入口部に対向させて設けることとした。
【選択図】図3
Description
本発明は、横送りオーガに中間螺旋形スクリュウ羽根を設けたコンバインに関する。
従来、コンバインが具備する刈取部の一形態として、刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けている。
特開平9−9770号公報
ところが、左側螺旋形スクリュウ羽根と右側螺旋形スクリュウ羽根との中間では、刈取穀稈に直接作用する羽根等がないために、刈取穀稈が起立したままの状態で横臥されることがない場合がある。
その場合には、刈取穀稈が横送りオーガに掻き込まれることがないために、刈取穀稈は、フィーダハウスの搬入口部に搬入されることもなく、圃場に残されることがある。
そこで、本発明では、刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けると共に、同ドラムの略中央部に中間螺旋形スクリュウ羽根をフィーダハウスの搬入口部に対向させて設けたことを特徴とした。
また、以下の点にも特徴を有する。
(1)中間螺旋形スクリュウ羽根の一側端部は、横方向への搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根の一側端部と前後方向に重合させたこと。
(2)中間螺旋形スクリュウ羽根は、左・右側螺旋形スクリュウ羽根よりも小径螺旋に形成したこと。
(1)中間螺旋形スクリュウ羽根の一側端部は、横方向への搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根の一側端部と前後方向に重合させたこと。
(2)中間螺旋形スクリュウ羽根は、左・右側螺旋形スクリュウ羽根よりも小径螺旋に形成したこと。
請求項1記載の本発明では、刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けると共に、同ドラムの略中央部に中間螺旋形スクリュウ羽根をフィーダハウスの搬入口部に対向させて設けている。
このようにして、左側螺旋形スクリュウ羽根によりドラムの左側方から略中央部寄りに搬送される刈取穀稈と、右側螺旋形スクリュウ羽根によりドラムの右側方から略中央部寄りに搬送される刈取穀稈とに、ドラムの略中央部に設けた中間螺旋形スクリュウ羽根を確実に掻込み作用させることができるため、掻き込まれた刈取穀稈を中間螺旋形スクリュウ羽根と対向するフィーダハウスの搬入口部に確実に搬入することができる。
従って、刈取穀稈が圃場に残されるという不具合を防止することができると共に、刈取穀稈の搬送性能を向上させることができる。
その結果、作業中の車速を増大させることができて、処理能力を向上させることができる。
請求項2記載の本発明では、中間螺旋形スクリュウ羽根の一側端部は、横方向への搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根の一側端部と前後方向に重合させている。
このようにして、横方向への搬送距離が大きい、すなわち、刈取穀稈の横送り量が多い螺旋形スクリュウ羽根の一側端部と中間螺旋形スクリュウ羽根の一側端部とを、前後方向に重合させているため、特に、横送り量の多い刈取穀稈を確実に掻き込んで横臥状態となして、フィーダハウスの搬入口部に確実に搬入することができる。
請求項3記載の本発明では、中間螺旋形スクリュウ羽根は、左・右側螺旋形スクリュウ羽根よりも小径螺旋に形成している。
このようにして、中間螺旋形スクリュウ羽根を、左・右側螺旋形スクリュウ羽根よりも小径螺旋に形成することにより、左・右側螺旋形スクリュウ羽根に比して搬送性能を低減させて、フィーダハウスの搬入口部への取込性能を向上させることができる。
すなわち、ドラムの略中央部において左側方と右側方の両方から横送りされてくる刈取穀稈を、略中央部において滞留させることなくフィーダハウスの搬入口部へ円滑にかつ確実に搬入させることができる。
以下に、本発明の最良の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すAは、本発明に係る汎用コンバインを示しており、同汎用コンバインAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2を配設すると共に、機体フレーム1の前端部に刈取部3を搬送部4を介して昇降自在に取り付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別部6を配設する一方、同揺動選別部6の後方であって、脱穀部5の後方下部に排藁処理部7を配設している。
また、汎用コンバインAは、機体フレーム1の前部であって、搬送部4の右側位置に運転部8を配設し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の右側位置に穀粒貯留部9を配設し、同穀粒貯留部9に穀粒搬出部10を連通連設すると共に、同穀粒貯留部9の直後方位置に原動機部11を配設している。
以下に、汎用コンバインAの各部の構造について説明する。
〔走行部〕
走行部2,2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。
走行部2,2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。
〔刈取部〕
刈取部3は、図1及び図2に示すように、搬送部4の先端部にプラットフォーム18を連設し、同プラットフォーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に往復駆動型刈刃装置20を横架し、同往復駆動型刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込み用リール22を配置している。
刈取部3は、図1及び図2に示すように、搬送部4の先端部にプラットフォーム18を連設し、同プラットフォーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に往復駆動型刈刃装置20を横架し、同往復駆動型刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込み用リール22を配置している。
このようにして、圃場に植立した穀稈を掻き込み用リール22により掻き込むと共に、往復駆動型刈刃装置20により穀稈の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀稈を寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしている。
〔搬送部〕
搬送部4は、図1及び図2に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設している。
搬送部4は、図1及び図2に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設している。
このようにして、刈取部3の横送りオーガ19により寄せ集められた穀稈を搬送コンベア25で後方の脱穀部5へ搬送するようにしている。
〔脱穀部〕
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室30を形成し、同扱室30の内部には、エンジン動力にて回転駆動し、刈り取られた穀稈を脱穀する軸流式のスクリュウ型扱胴31を備えている。
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室30を形成し、同扱室30の内部には、エンジン動力にて回転駆動し、刈り取られた穀稈を脱穀する軸流式のスクリュウ型扱胴31を備えている。
また、この扱胴31は、その外周にスクリュウ羽根32を、螺旋状でかつ半径方向外方に突設するとともに、多数の扱歯を、所定間隔でかつその一端が当該スクリュウ羽根32の外周縁よりも半径方向外よりに突出するように配設している。
そして、この扱胴31を機体の前後方向に軸支し、前記フィーダハウス24に連通する扱室30前側の搬出口33に扱胴31の前端部を望ませて設けるとともに、扱室30後側の排塵口を除く前記扱胴31下側に受網34を張設している。
これにより、搬送部4によって搬送された穀稈は、扱胴31と受網34との間に形成される脱穀空間内において、同扱胴31の回転駆動により、扱胴31の左側端部から右側端部へ移送されながら脱穀処理され、その後、穀粒は自重により受網34を通過して下方の揺動選別部6へ落下する一方、排藁は後方の排塵口を通って排藁処理部7へ移送されるようにしている。
〔揺動選別部〕
揺動選別部6は、図1に示すように、扱胴31の直下方位置に揺動体35を揺動機構36を介して上下方向に揺動可能に配設している。
揺動選別部6は、図1に示すように、扱胴31の直下方位置に揺動体35を揺動機構36を介して上下方向に揺動可能に配設している。
この揺動体35の揺動により、脱穀処理された処理物は、穀粒と藁とに分離される。
分離された穀粒は、揺動選別部6の下部に収集された後に、搬送されて穀粒貯留部9に至ることとなる。
一方、分離された藁は、揺動選別部6の後方に集められ、排藁処理部7に搬送される。
〔排藁処理部〕
排藁処理部7では、前記扱室30の後方に備えた排塵口や、前記揺動選別部6の後方より搬送された排藁を、カッターにより細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
排藁処理部7では、前記扱室30の後方に備えた排塵口や、前記揺動選別部6の後方より搬送された排藁を、カッターにより細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
〔運転部〕
運転部8は、機体フレーム1の前端右側上部に略矩形箱型状のキャビン37を配設し、同キャビン37内の平面視中央後部に座席38を配設し、同座席38の前方位置にフロントコラム39を配設し、同フロントコラム39の上端部にステアリングホイール40を設けている。
運転部8は、機体フレーム1の前端右側上部に略矩形箱型状のキャビン37を配設し、同キャビン37内の平面視中央後部に座席38を配設し、同座席38の前方位置にフロントコラム39を配設し、同フロントコラム39の上端部にステアリングホイール40を設けている。
〔穀粒貯留部〕
穀粒貯留部9は、前記した運転部8の後方位置にグレンタンク41を配設し、前記揺動選別部6にて選別された穀粒を、同グレンタンク41に貯留可能としている。
穀粒貯留部9は、前記した運転部8の後方位置にグレンタンク41を配設し、前記揺動選別部6にて選別された穀粒を、同グレンタンク41に貯留可能としている。
〔穀粒搬出部〕
穀粒搬出部10では、グレンタンク41内の下部に設けた穀粒搬出手段(図示せず)を介して、搬出オーガ42へ穀粒を搬送可能としている。
穀粒搬出部10では、グレンタンク41内の下部に設けた穀粒搬出手段(図示せず)を介して、搬出オーガ42へ穀粒を搬送可能としている。
この搬出オーガ42は、機体上部の後方から前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。42aは、搬出オーガ42の搬出口である。
そして、搬出オーガ42は、伸延する筒状の搬出ケース43内に搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を架設して、同搬出用スクリュウコンベアにより穀粒を搬出口42aまで搬出することができるようにしている。
このようにして、揺動選別部6によって選別され、グレンタンク41内に貯留している穀粒を機体の外部に搬出することができるようにしている。
〔原動機部〕
原動機部11は、機体の上側後部位置にエンジンを内設し、同エンジンを往復駆動型刈刃装置20やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。
原動機部11は、機体の上側後部位置にエンジンを内設し、同エンジンを往復駆動型刈刃装置20やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。
そして、エンジンを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
〔本発明の要旨〕
上記のような構成において、本発明の要旨は、刈取部3に備えた横送りオーガ19の、搬入口部50の直前方に位置する外周面に、中間螺旋形スクリュウ羽根57を配設したことにある。
上記のような構成において、本発明の要旨は、刈取部3に備えた横送りオーガ19の、搬入口部50の直前方に位置する外周面に、中間螺旋形スクリュウ羽根57を配設したことにある。
ここで刈取部3をより詳細に説明すると、図3に示すように、刈取部3に設けた横送りオーガ19は、左右方向に軸線を向けたドラム51の外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根52と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根53とを備えている。
そして、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53の中央寄り側の終端部間には、中間螺旋形スクリュウ羽根57をフィーダハウス24の搬入口部50に対向させて設けている。
この中間螺旋形スクリュウ羽根57の一側端部は、横方向への搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根、すなわち、図3上においては右側螺旋形スクリュウ羽根53の一側端部と前後方向に重合させている。
換言すれば、右側螺旋形スクリュウ羽根53の中央寄りの端部と、中間螺旋形スクリュウ羽根57の右側始端部分とを、ドラム51の円周方向に沿って重合させ、二重巻きの状態となるようにしている。
したがって、このような構成によれば、右側螺旋形スクリュウ羽根53により搬送されながらも、同右側螺旋形スクリュウ羽根53の中央寄り終端に至るまで横臥されなかった刈取穀稈が、再度中間螺旋形スクリュウ羽根57の始端部で拾われることとなるので、フィーダハウス24の前方で刈取穀稈が停滞するのを防止でき、刈取穀稈が圃場に落下するのを防ぐことができる。
また、搬入口部50の前方で、刈取穀稈が停滞することがないので、横送りオーガ19に刈取穀稈が巻き付くのを防止することができる。
併せて、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53により、フィーダハウス24の前方まで搬送された刈取穀稈を、速やかに横向きに倒して取り込み、停滞を防ぐので、圃場の刈り残しがなく、また、刈取後の刈高さを均一にすることができる。
さらに、刈取穀稈が滞りなくフィーダハウス24内に取り込まれるので、フィーダハウス24内からプラットフォーム18への藁等の戻りを少なくすることができ、しかも、搬送コンベア25から脱穀部5への受け継ぎを円滑に行うことができる。
また、中間螺旋形スクリュウ羽根57は、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53よりも小径螺旋に形成している。
これにより、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53によって、中央寄りに搬送されてきた刈取穀稈の流れを、中間螺旋形スクリュウ羽根57で阻害することがない。
それゆえ、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53の搬送性能を維持しながらも、フィーダハウス24前方での穀稈の滞留を防止できるので、取り込み性能を向上させることができる。
その結果、作業中の車速を増大させることができて、処理能力を向上させることができる。
また、中間螺旋形スクリュウ羽根57は、搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根で中央寄りに搬送されてきた大量の刈取穀稈の上層部分を均一に均し、搬入口部50近傍に拡散させる効果も有している。
したがって、刈取穀稈は、均一な層で搬送コンベア25により脱穀部5に供給されることとなり、脱穀精度を向上させることができる。
これにより、フィーダハウス24内では常に略一定量の刈取穀稈が搬送されることとなるため、フィーダハウス24内に配設された部品の摩耗を防止でき、フィーダハウス24の耐久性を向上させることができる。
次に、上述してきた構成を備えるコンバインAにおける、刈取作業時の穀稈の流れについて説明する。
いま、本発明に係るコンバインAのエンジンを駆動し、各部を稼働させながら前進すると、掻込み用リール22は、圃場に植立する未刈り穀稈を掻込みながらプラットフォーム18に引き寄せる。
プラットフォーム18に近接した未刈り穀稈は、同プラットフォーム18の前方に配設した往復駆動型刈刃装置20によって、株元部分が切断されて、刈取穀稈となりプラットフォーム18内に入り、横送りオーガ19に倒れかかる。
ドラム51の左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53が巻回されている部位の刈取穀稈は、横送りオーガ19の回動に伴ってフィーダハウス24の搬入口部50の略中央部に寄せ集められながら横臥される。
また、搬送距離が大きい(搬送穀稈量が多い)右側螺旋形スクリュウ羽根53の終端部に至るまで横臥されることのなかった穀稈は、ドラム51に配設した中間螺旋形スクリュウ羽根57の回動に伴って次第に横臥する。
一方、フィーダハウス24直前方の往復駆動型刈刃装置20で刈り取られた刈取穀稈は、ドラム51に配設した中間螺旋形スクリュウ羽根57の回動に伴って、次第に横臥することとなる。
横臥した刈取穀稈は、中間螺旋形スクリュウ羽根57で均一に均されながら、順次、回動する横送りオーガ19に備えたフィンガ54でプラットフォーム18の奥へと掻き込まれ、フィーダハウス24の搬入口部50へと搬送され、脱穀部5に供給されて脱穀されることとなる。
したがって、フィーダハウス24の直前方において、起立した刈取穀稈や、左・右側螺旋形スクリュウ羽根52、53により略中央部に搬送された刈取穀稈が停滞するのを防止でき、円滑に刈取穀稈を搬入口部50へ搬送することができる。
この結果、より多くの未刈り穀稈を刈取部3で処理可能となるため、コンバインAの車速を高めることができ、穀稈の収穫効率を向上させることができる。
A コンバイン
3 刈取部
5 脱穀部
18 プラットフォーム
19 横送りオーガ
24 フィーダハウス
50 搬入口部
51 ドラム
52 左側螺旋形スクリュウ羽根
53 右側螺旋形スクリュウ羽根
57 中間螺旋形スクリュウ羽根
3 刈取部
5 脱穀部
18 プラットフォーム
19 横送りオーガ
24 フィーダハウス
50 搬入口部
51 ドラム
52 左側螺旋形スクリュウ羽根
53 右側螺旋形スクリュウ羽根
57 中間螺旋形スクリュウ羽根
Claims (3)
- 刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、
横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けると共に、同ドラムの略中央部に中間螺旋形スクリュウ羽根をフィーダハウスの搬入口部に対向させて設けたことを特徴とするコンバイン。 - 中間螺旋形スクリュウ羽根の一側端部は、横方向への搬送距離が大きい左右いずれか一方の螺旋形スクリュウ羽根の一側端部と前後方向に重合させたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
- 中間螺旋形スクリュウ羽根は、左・右側螺旋形スクリュウ羽根よりも小径螺旋に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。
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- 2006-03-14 JP JP2006069742A patent/JP2007244246A/ja active Pending
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Legal Events
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