JP2004208574A - コンバインの脱穀制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手扱ぎ作業時における操作性の向上。
【解決手段】脱穀用フィードチェンの搬送速度が変速可能な構成とし、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェンの搬送速度が大となるように構成したコンバインの脱穀制御装置であって、フィードチェンの搬送速度を所定速度で伝動可能な操作手段を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀制御装置の構成とする。また、操作手段をフィードチェンオ始端部近傍に設け、さらに、操作手段を足踏みペダルで構成する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインに設ける脱穀装置のフィードチェン搬送速度に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術としては、コンバインの車速が大なるほどフィードチェンの搬送速度も大となるようにする構成である。このような構成において、フィードチェンの搬送速度を所定速度で伝動可能にする操作手段は設けられていない(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2554200号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインの脱穀制御装置では、次のような欠点がある。即ち、手扱ぎ作業のときにフィードチェンを所定速度で伝動できないので、フィードチェンは低速で駆動されるのみである。従って、手扱ぎ作業が速やかに実行できず作業能率の向上が望めない。
【0005】
本発明の課題は、前述のような不具合を防止するコンバインの脱穀制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、脱穀用フィードチェンの搬送速度が変速可能な構成とし、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェンの搬送速度が大となるように構成したコンバインの脱穀制御装置であって、フィードチェンの搬送速度を所定速度で伝動可能な操作手段を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀制御装置としたものである。
【0007】
請求項1の作用は、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェンの搬送速度が大となる。手扱ぎ作業のときに操作手段を操作すると、フィードチェンは所定速度で駆動する。
請求項2記載の発明では、前記操作手段を前記フィードチェンの始端部近傍に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの脱穀制御装置としたものである。
【0008】
請求項2の作用は、請求項1の作用と共に、手扱ぎ作業を行うときには、フィードチェンの始端部近傍に設けた操作手段を操作する。
請求項3記載の発明では、前記操作手段は足踏みペダルから構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの脱穀制御装置としたものである。
【0009】
請求項3の作用は、請求項1又は請求項2の作用とともに、手扱ぎ作業を行うときには足踏みペダルを踏んで手扱ぎ作業を行う。
【0010】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、操作手段を操作するとフィードチェンは所定速度で駆動するので、作業能率が向上するようになる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果と共に、操作手段をフィードチェンの始端部近傍に設けているので、手扱ぎ時に操作が容易となる。
請求項3記載の発明においては、請求項1又は請求項2の効果と共に、両手に穀稈を持った状態で足踏みペダルを踏むことができるので、作業が容易となる。また、緊急時には足踏みペダルから足を外すとすぐにフィードチェンが停止するので安全である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の脱穀装置4を搭載したコンバインが示されている。
走行装置14を有する車台15の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置16を設け、車台15上には前記刈取装置16で刈り取った穀稈をフィードチェン17にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀装置4と、コンバインを操作する操作部18と、前記脱穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク19とを設けている。
【0013】
また、グレンタンク19内下方には、一時貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ20が車台15に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オーガ20には横オーガ21が昇降可能に設けられている。
【0014】
前記脱穀装置4について、図2〜図4に基づいて説明する。
図2は脱穀装置4の側面図、図3は脱穀装置4の平面図である。
脱穀装置4内には、扱網22を有する扱胴1を扱胴軸23で軸架した扱室2と、該扱室2の一側には、扱室2の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網24を有する排塵処理胴25を排塵処理胴軸25aで軸架した排塵処理室26が設けられている。そして、扱室2と排塵処理室26の下方には揺動選別棚3を設けている。
【0015】
また、排塵処理胴25の前方には、二番処理胴27と二番処理胴受樋28(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室29が構成されている。二番処理胴27は、本実施例では扱胴1の一側であって、排塵処理胴25の前方に排塵処理胴25と一体的に構成されている。この二番処理胴27は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴27は二番処理胴軸27cにて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴25と二番処理胴27とは一体的に排塵処理胴軸25aと二番処理胴軸27cとで支持されている構成である。
【0016】
さらに、図4は図3にて示すS1ーS1断面図であるが、扱網22から漏れた被処理物は二番処理室29内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴27は二番物の他に、扱室2内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網22と二番処理胴受樋28(網や格子状でもよい)と排塵処理網24は、それぞれ扱胴1と二番処理胴27と排塵処理胴25の下方に設けられている。
【0017】
前記扱室2と二番処理室29と排塵処理室26の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚3が設置されていて、該揺動選別棚3の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕5を設け、該唐箕5から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン6を設け、該一番ラセン6の選別風送り方向下手側には二番ラセン7を設けている。この二番ラセン7にて収集された二番物を前記二番処理室29へ揚穀するための二番揚穀筒41が設けられている。
【0018】
前記揺動選別棚3の構成について説明する。揺動選別棚3は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚3a,脱穀物を選別するグレンシーブ3b,二番物を選別するチャフシーブ3c,排塵を機外に移送して放出するストローラック3dとから構成されている。該ストローラック3dの下方は、二番物を二番ラセン7内へ案内する二番棚先7aで構成されていて、この二番棚先7aの終端部近傍まで前記排塵処理胴25が延出している構成である。吸引ファン8は、選別室30内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴1に対して排塵処理胴25と対向する位置に設けられている。
【0019】
このような脱穀装置4を搭載したコンバインにおいて、エンジン44(図5に図示)からの動力を走行伝動装置32に入力して、任意の速度に変速して走行装置14を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置16,供給搬送装置31及び脱穀装置4に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具33により分草されて、引起しケース34の引起しラグ35にて引き起こされ、その後、刈刃36にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置37により後方の供給搬送装置31の始端部に向かって搬送されていく構成である。
【0020】
株元搬送装置37の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置31の始端部に引き継がれ、その後、供給搬送装置31の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置4のフィードチェン17の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン17に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴1と扱網22により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚3上に落下して、該揺動選別棚3の揺動作用と唐箕5からの風選作用により選別され、一番ラセン6内へと取り込まれていき、該一番ラセン6に取り込まれた穀粒は、グレンタンク19内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン17の終端部から、排稈チェン38の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター39に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
【0021】
扱室2内の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室29内に取り込まれていく。該二番処理室29内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴27と二番処理胴受樋28との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚3上に落下していく。扱胴1と二番処理胴27と排塵処理胴25は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置4の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴27の処理歯27aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0022】
即ち、該処理歯27aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯27aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋28との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴27の搬送終端部に設けられている羽根27bは、被処理物を揺動選別棚3上に強制的に送り出すものである。
【0023】
前記排塵処理胴25の排塵処理歯25bは、扱室2の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯25bは、排塵処理胴25の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0024】
しかし、本実施例では、排塵処理網24の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚3上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室26の終端部まで搬送されて、排塵処理胴25の終端部の羽根40にてストローラック3d上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室26内にて搬送される間に、排塵処理胴25と排塵処理網24との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚3上に落下し、さらに、二番ラセン7内へと回収されていく構成である。
【0025】
前述のように、扱室2内の脱穀物で、揺動選別棚3上に落下せず、二番処理室29内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室1の終端部まで搬送される。この扱室1の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室26内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室2の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室26内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚3上に落下していく。
【0026】
扱室2内の終端部から排塵処理室26内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室2から排塵処理室26への引継ぎ部分においても、排塵処理胴25の外周にラセン形状の排塵処理歯25bを設けていて、該排塵処理歯25bの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0027】
このような、揺動選別棚3の揺動作用と唐箕5からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン6内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン7内へと取り込まれていく。該二番ラセン7内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒41にて前記二番処理室29の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室2からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋28との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根27bにより下方の揺動選別棚3上に強制的に落下していく構成である。
【0028】
次に、図5について説明する。
この図はコンバイン全体の伝動機構線図を示している。エンジン44の動力は出力軸45から各々刈取部B,脱穀部C,走行部Dへと伝達されていく構成である。エンジン44の出力軸45の端部にはプーリ46が固定されていてベルト47,プーリ48を介して脱穀入力軸49へ動力伝達されていく構成である。この脱穀入力軸49の他端にはベベルギヤ51が固定されていて、このベベルギヤ51と噛み合っているベベルギヤ52から二番処理胴軸27cへ動力が伝達され、二番処理胴27と排塵処理胴25が回転駆動する構成である。
【0029】
前記二番処理胴軸27cには歯車53が固定されていて、この歯車53からカウンタ歯車54,歯車55,軸56へと動力が伝達されていき、さらに、この軸56に固定のプーリ57からベルト58,プーリ59を介して扱胴軸23と扱胴1が回転駆動される構成である。また、扱胴軸23の後部から排稈チェン38が駆動される構成である。
【0030】
前記脱穀入力軸49にはプーリ50が固定されていて、このプーリ50からベルト51,プーリ52を介して唐箕軸53が回転駆動され、さらに、唐箕軸53に固定のプーリ54からベルト55,プーリ56を介して揺動選別棚3を揺動する揺動軸57に動力伝達される構成である。揺動軸57にはプーリ58が固定されていて、このプーリ58からベルト59,プーリ60を介して軸61が回転駆動され、さらに、軸61に固定の歯車62から歯車63を介して軸64に動力伝達され、この軸64に固定のスプロケット65から脱穀装置4のフィードチェン17が回転駆動される構成である。前記プーリ60にはワンウェイクラッチ61aが設けられている。
【0031】
前記唐箕軸53の他端にはプーリ67が固定されていて、このプーリ67から一番ラセン6,二番ラセン7,吸引ファン8及びカッター39が駆動される構成である。
一方、前記エンジン出力軸45には別のプーリ68が固定されていて、このプーリ68からグレンタンク19下部の下部ラセン69が回転駆動され、この下部ラセン69に連結する縦オーガ20と横オーガ21とが回転駆動されてグレンタンク19内の穀粒が機外へと排出されていく構成である。
【0032】
さらに、前記エンジン出力軸45には別のプーリ70が固定されていて、このプーリ70から走行部Dが回転駆動される構成である。前記プーリ70からベルト71,プーリ72を介して油圧無段変速装置73の入力軸73aが回転駆動する構成で、この回転駆動力は可変油圧ポンプ73bの斜板の傾斜角の量に応じて定量モータ73cへの送油量が決定され、この送油量に応じて出力軸73dが回転する構成である。この出力軸73dの他端には歯車74が固定されていて、この歯車74からカウンタ歯車75,歯車76を介して軸77が回転駆動される構成である。
【0033】
前記カウンタ歯車75を支持する軸75aの他端にはプーリ78が固定されていて、このプーリ78からベルト79,プーリ80を介して前記軸61が駆動される構成である。そして、プーリ80にはワンウェイクラッチ80aが設けられている。前述のごとく、軸61にはプーリ60も設けられており、従って、脱穀装置4のフィードチェン17は、プーリ60に伝達される動力とプーリ80に伝達される動力の二系統から回転駆動される構成である。コンバインの場合、エンジン44は一定の回転数で駆動するので、プーリ60に伝達される動力は所定回転数で駆動され、一方、プーリ80に伝達される動力は油圧無段変速装置73を経由しているので、コンバインの車速に応じて可変された回転数で駆動される構成である。
【0034】
前記油圧無段変速装置73からプーリ80に伝達されてきた回転数でフィードチェン17を駆動すると、このフィードチェン17の回転数はコンバインの車速に比例して増減速する。また、刈取部Bの回転数もコンバインの車速に比例して増減速するので、コンバインの車速にかかわらず刈取部B側の回転数とフィードチェン17の回転数との差が少なくなり、穀稈はスムーズに刈取部Bからフィードチェン17へと引き継ぎ搬送されていく。また、フィードチェン17の駆動を走行伝動装置32から取り出す構成としているので、フィードチェン17を変速するために別の装置が不要となりコストダウンとなる。
【0035】
前記軸77は走行伝動装置32を貫通して他側に延出し、プーリ81が固定されている。この軸77の中間部であって走行伝動装置32内には副変速部82が設けられ、動力伝達方向下手側の左右のサイドクラッチブレーキ部83L,83Rを通過して走行装置14が駆動される構成である。
【0036】
前記プーリ81の回転駆動は刈取部Bへ伝達される構成である。即ち、プーリ81からベルト84,プーリ85を介して刈取入力軸86が駆動され、さらに、刈取入力軸86の中間部に設けるベベルギヤ87からベベルギヤ88を介して刈刃36,引起し装置34,株元搬送装置37などが駆動される。また、前記刈取入力軸86の他端には歯車89が固定されていて、この歯車89から歯車90,軸91,ベベルギヤ92,ベベルギヤ93,軸94を介して供給搬送装置31が駆動される構成である。
【0037】
供給搬送装置31は、搬送穀稈の株元側を挾持して搬送する株元チェン31aと穀稈の穂先側を搬送する穂先ラグ31bとから構成されるいる。この供給搬送装置31は油圧無段変速装置73を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して搬送速度が可変する構成である。もちろん、刈取部B全体も油圧無段変速装置73を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して回転数が可変する構成である。
【0038】
前述のごとく、供給搬送装置31と脱穀装置4のフィードチェン17の搬送速度にあっては、共にコンバインの車速の変化に対応して可変可能な構成としていて、具体的にはコンバインの車速が速くなるほど供給搬送装置31とフィードチェン17の搬送速度は速くなるように構成している。また、供給搬送装置31の搬送速度は、フィードチェン17の搬送速度よりも速くなるように構成しているので、供給搬送装置31からフィードチェン17への引継ぎの際に、穀稈の層厚が薄くなることを防止でき、従って、搬送乱れが防止できるようになる。また、穂先先行で脱穀されるので、浅扱ぎ状態になるのを防止できる。
【0039】
次に、図6について説明する。
揺動選別棚3の軸57に固定のプーリ58と、フィードチェン17へ動力伝達する軸61に設けるプーリ60との間に巻き回いされているベルト59にテンションクラッチ95を設け、このテンションクラッチ95を操作する操作手段97を設ける構成とする。この操作手段97を操作すると、連繋機構96を介してテンションクラッチ95が入り切りする構成である。
【0040】
手扱ぎ作業を実行するときには、操作手段97を操作して揺動選別棚3の軸57からの動力をフィードチェン17へ伝達するようする。このときのフィードチェン17の回転速度は、車速が所定以上の高速状態のときの速度と略同じ速度に設定している。これにより、手扱ぎ作業時にはフィードチェン17は高速で回転するので、作業能率が向上するようになる。また、操作手段97はフィードチェン17の始端部近傍に設けているので、手扱ぎ作業時における操作性が向上するようになる。
【0041】
また、図7に示すように、操作手段97は足踏みペダルから構成しているので、両手に穀稈を持った状態で足踏みペダルを踏むことができ、作業が容易となる。また、緊急時には足踏みペダルから足を外すとすぐにフィードチェン17が停止するので安全である。
【0042】
前記足踏みペダル97の回動支点部にはポジションセンサ98を設け、一方、テンションクラッチ95を入り切りするモータ99を設ける構成とし、足踏みペダル97を一度踏んで離すとこの動きをポジションセンサ98が検出してモータ99を駆動して、テンションクラッチ95が入りとなる構成である。再び、足踏みペダル97を一度踏んで離すとこの動きをポジションセンサ98が検出してモータ99を駆動して、テンションクラッチ95が切りとなる構成である。これにより、手扱ぎ作業のときには常時足踏みペダル97を踏まなくてよいので、作業の能率が向上するようになる。
【0043】
次に、図8と図9について説明する。
前記扱室2内の被処理物量を検出する被処理物量検出センサ100を設け、この被処理物量検出センサ100が所定値以上の量を検出すると、コントローラ101は前記モータ99へ出力信号を送信してテンションクラッチ95を入り状態とする構成としている。これにより、図9に示すように、コンバインの車速が低速状態であっても、フィードチェン17は高速状態で駆動され、その結果、フィードチェン17の挾持されている穀稈は速やかに搬送されていくので、扱室2内に藁屑が増えるのを抑制することが可能となる。また、穀稈が高速で搬送されるときには、扱室2内の藁屑を所定量連れ出すので、扱室2内の負荷が少なくなり、選別性能の低下を防止できるようになる。
【0044】
次に、図10について説明する。
コンバインの車速が変化すると、走行伝動装置32に連結している軸75aの回転数が変化してフィードチェン17の速度が変化し、さらに、コンバインの車速が所定値以下になると、揺動選別棚3の駆動軸57から所定速度でフィードチェン17が駆動される構成である。この場合の実施例では、軸57からの速度は低速状態に設定している。そして、旋回時等において、刈取装置16を上昇させると、モータ102が駆動されてテンションクラッチ103が切れ、走行伝動装置32からの動力が断たれると共に、揺動選別棚3からの動力がフィードチェン17へと伝達される構成としている。これにより、フィードチェン17は低速状態で回転されるので、枝梗粒の量を低減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】脱穀装置の左側面図
【図3】脱穀装置の平面図
【図4】脱穀装置の正面の断面図
【図5】伝動機構線図
【図6】伝動機構線図
【図7】正面図
【図8】ブロック図
【図9】車速とフィードチェン速度の関係図
【図10】伝動機構線図
【符号の説明】
4…脱穀装置、17…フィードチェン、97…操作手段(足踏みペダル)。

Claims (3)

  1. 脱穀用フィードチェンの搬送速度が変速可能な構成とし、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェンの搬送速度が大となるように構成したコンバインの脱穀制御装置であって、フィードチェンの搬送速度を所定速度で伝動可能な操作手段を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀制御装置。
  2. 前記操作手段を前記フィードチェンの始端部近傍に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの脱穀制御装置。
  3. 前記操作手段は足踏みペダルから構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの脱穀制御装置。
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JP2014087297A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2014195435A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 井関農機株式会社 コンバインのフィードチェン駆動制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014087297A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Iseki & Co Ltd コンバイン
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