JP4096500B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインやハーベスタ等の脱穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の脱穀装置において、扱室の下方には揺動選別棚のみを設ける構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような脱穀装置では、次のような欠点がある。即ち、扱室内の被処理物量が多くなると、揺動選別棚に落下する被選別物量が多くなってしまい、選別性能の低下という不具合を生じていた。最悪の場合、揺動選別棚やその伝動系の破損が発生していた。
【0004】
本発明の課題は、前述のような不具合を防止する脱穀装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、扱胴(1)を有する扱室(2)の下方に揺動選別棚(3)を設けた脱穀装置(4)において、前記揺動選別棚(3)は、被選別物の移送方向の上手側から移送棚(3a)と脱穀物を選別するグレンシーブ(3b)と二番物を選別するチャフシーブ(3c)と排塵を機外に移送して放出するストローラック(3d)とから構成し、揺動選別棚(3)の上部に、扱室(2)終端部の排出口(6)から落下する被選別物を受けて後方へ移送しながら選別する副揺動選別棚(5)を設け、該副揺動選別棚(5)は、前記扱室(2)の後部から脱穀装置(4)後部に設けている横断流ファン(7)の始端部近傍に配置して設け、副揺動選別棚(5)は、被選別物の移送方向の上手側から副移送棚(5a)と副シーブ(5b)と副ストローラック(5c)とを配置して構成し、副揺動選別棚(5)の副ストローラック(5c)と揺動選別棚(3)のストローラック(3d)は平面視においてそれぞれ交互に配置し、揺動選別棚(3)のグレンシーブ(3b)の間隔(l)に対して副揺動選別棚(5)の副シーブ(5b)の間隔(L)の方を長く構成し、副揺動選別棚(5)の副シーブ(5b)の終端部分(37)は、一番ラセン(24)の一番棚先(38)の終端部分(39)よりも後方に位置させる構成とし、さらに 、副揺動選別棚(5)の副ストローラック(5c)は、前側の回動支点(40)を支点として上下方向に振動するように構成したことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の脱穀装置4を搭載したコンバインが示されている。走行装置8を有する車台9の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置10を設け、車台9上には前記刈取装置10で刈り取った穀稈をフィードチェン11にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀装置4と、コンバインを操作する操作部12と、前記脱穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク13とを設けている。
【0008】
また、グレンタンク13内下方には、一時貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ14が車台9に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オーガ14には横オーガ15が昇降可能に設けられている。
【0009】
前記脱穀装置4について、図2〜図5に基づいて説明する。
図2と図3は脱穀装置4の側面図、図4は脱穀装置4の平面図である。また、線の重なり防止のため、図2は二番処理胴20,排塵処理胴18等を省略していて、図3は副揺動選別棚5等を省略している。
【0010】
脱穀装置4内には、扱網16を有する扱胴1を扱胴軸1aで軸架した扱室2と、該扱室2の一側には、扱室2からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網17を有する排塵処理胴18を排塵処理胴軸18aで軸架した排塵処理室19が設けられている。そして、扱室2と排塵処理室19の下方には揺動選別棚3を設けている。
【0011】
また、排塵処理胴18の前方には、二番処理胴20と二番処理胴受樋21(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室22が構成されている。二番処理胴20は、本実施例では扱胴1の一側であって、排塵処理胴18の前方に設けられていて、基本的には二番物を処理するものである。さらに、図4は図3にて示すS1―S1断面であるが、扱網16から漏れた被処理物は二番処理室22内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴20は二番物の他に、扱室2内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網16と二番処理胴受樋21(網や格子状でもよい)と排塵処理網17は、それぞれ扱胴1と二番処理胴20と排塵処理胴18の下方に設けられている。
【0012】
前記扱室2と二番処理室22と排塵処理室19の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚3が設置されていて、該揺動選別棚3の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕23を設け、該唐箕23から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン24を設け、該一番ラセン24の選別風送り方向下手側には二番ラセン25を設けている。
【0013】
揺動選別棚3の構成について説明する。揺動選別棚3は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚3a,脱穀物を選別するグレンシーブ3b,二番物を選別するチャフシーブ3c,排塵を機外に移送して放出するストローラック3dとから構成されている。該ストローラック3dの下方は、二番物を二番ラセン25内へ案内する二番棚先25aで構成されていて、この二番棚先25aの終端部近傍まで前記排塵処理胴18が延出している構成である。横断流ファン7は、選別室26内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、ストローラック3dの上方に設けられている。
【0014】
前述のごとく構成された脱穀装置4を搭載したコンバインにおいて、エンジン(図示せず)からの動力を走行伝動装置27に入力して、任意の速度に変速して走行装置8を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置10,供給搬送装置28及び脱穀装置4に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具29により分草されて、引起しケース30の引起しラグ31にて引き起こされる。その後、刈刃32にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置33により後方の供給搬送装置28の始端部に向かって搬送される。
【0015】
そして、株元搬送装置33の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置28の始端部に引き継がれる。その後、供給搬送装置28の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置4のフィードチェン11の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン11に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴1と扱網16により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚3上に落下して、該揺動選別棚3の揺動作用と唐箕23からの風選作用により選別され、一番ラセン24内へと取り込まれていく。該一番ラセン24に取り込まれた穀粒は、グレンタンク13内に一時貯溜され、脱穀後の排稈はフィードチェン11の終端部から、排稈チェン34の始端部に引き継がれて搬送されていく。その後、カッター35に送られて切断されて、下方の圃場上に放出されていく。
【0016】
扱室2内の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室22内に取り込まれていく。該二番処理室22内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴20と二番処理胴受樋21との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚3上に落下していく。扱胴1と二番処理胴20と排塵処理胴18は、共に選別風上手側から下手側を見た状況(脱穀装置4の正面視)において、時計回りで回転する構成であるので、従って、二番処理胴20の処理歯20aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0017】
即ち、該処理歯20aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯20aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋21との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴20の搬送終端部に設けられている羽根20bは、被処理物を揺動選別棚3上に強制的に送り出すようにする。
【0018】
前記排塵処理胴18の排塵処理歯18bは、脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯18bは、排塵処理胴18の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0019】
しかし、本実施例では、排塵処理網17の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚3上に落下して、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室19の終端部まで搬送されて、排塵処理胴18の終端部の羽根36にてストローラック3d上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室19内にて搬送される間に、排塵処理胴18と排塵処理網17との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて、下方の揺動選別棚3上に落下して、さらに、二番ラセン25内へと回収されていく。
【0020】
前述のように、扱室2内の脱穀物で、揺動選別棚3上に落下せず、二番処理室22内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室1の終端部まで搬送される。この扱室1の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室19内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。
【0021】
扱室2内の終端部から排塵処理室19内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室2から排塵処理室19への引継ぎ部分においても、排塵処理胴18の外周にラセン形状の排塵処理歯18bを設けていて、該排塵処理歯18bの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0022】
このような、揺動選別棚3の揺動作用と唐箕23からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン24内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン25内へと取り込まれていく。該二番ラセン25内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒37にて前記二番処理室22の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室2からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋21との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根20bにより下方の揺動選別棚3上に強制的に落下させられていく。
【0023】
このような一連の作業を行う脱穀装置4において、揺動選別棚3の上部には副揺動選別棚5を設ける構成とする。これにより、被選別物は揺動選別棚3と副揺動選別棚5の両方にて選別されるので、揺動選別棚3に作用する負荷が軽減するようになる。従って、穀粒の選別性能低下を防止できると共に、揺動選別棚3やその伝動系の破損も防止できる。
【0024】
また、副揺動選別棚5は、扱室2の後部から脱穀装置4後部に設けている横断流ファン7の始端部近傍に配置して設ける構成とする。扱室2後部の排出口6から落下する被選別物は、副揺動選別棚5に受けられて後方へと移送されながら選別され、該副揺動選別棚5の終端部まで搬送されてきた被選別物は横断流ファン7にて機外へと排出されていく。また、比重の重い被選別物は、下方の揺動選別棚3のストローラック3dへと落下していく。
【0025】
これにより、揺動選別棚3に作用する負荷が軽減するようになる。特に、扱室2終端部の排出口6から落下してくる被選別物を効率よく選別することができる。
さらに、副揺動選別棚5は、上手側から副移送棚5a,副シーブ5b,副ストローラック5cとから構成する。
【0026】
副揺動選別棚5の始端部に落下した被選別物は、副移送棚5aにて後方へと搬送され副シーブ5bへと送られる。該副シーブ5bへ送られた被選別物は揺動作用と唐箕23からの選別風により選別され、穀粒は下方へと落下する。残りの被選別物は、さらに後方の副ストローラック5cへと搬送され、揺動作用と選別風との作用により、ササリ粒が分けられてササリ粒は下方へと落下して、二番ラセン25内へと回収されていく。
【0027】
これにより、扱室2の終端部から落下してきた被選別物の選別性能が向上するようになると共に、揺動選別棚3に作用する負荷を軽減することができる。また、ササリ粒の回収効率も向上するようになる。
前記副揺動選別棚5の副シーブ5bの終端部分37は、一番棚先38の終端部分39よりも後方に位置するように構成する。これにより、副シーブ5bにて選別された穀粒は、一番ラセン24内へと効率的に回収できるようになる。
【0028】
副揺動選別棚5の副シーブ5bの間隔Lと、揺動選別棚3のグレンシーブ3bの間隔lとの関係においてL>lとなるように構成する。これにより、副揺動選別棚5の副シーブ5bにて選別された穀粒は、下方へと落下しやすくなる。また、小さな藁屑も下方へと落下しやすくなるので、副揺動選別棚5上に残るのは長い藁屑のみとなり、従って、副ストローラック5cでのササリ粒の回収が効率的に実行できるようになる。前記副シーブ5bから落下する小さな藁屑は、下方の揺動選別棚3にて選別されるので、問題はない。
【0029】
また、副揺動選別棚5の副ストローラック5cの終端部分と揺動選別棚3のストローラック3dの始端部分とは、所定距離Aオーバーラップするように構成する。すると、副ストローラック5c上の被選別物は、終端部まで搬送されて横断流ファン7に取り込まれなかったものは、下方のストローラック3d上に落下して再度ササリ粒が回収されるようになるので、ササリ粒の回収効率が向上するようになる。
【0030】
次に、図6について説明する。
副揺動選別棚5の副ストローラック5cは上下方向に振動するように構成する。具体的には、脱穀装置4の側方の機枠にピン38を固着し、該ピン38は、副ストローラック5cの取り付け部と共用の回動支点40に遊嵌して設けているプレート39の長穴39aに挿入している。
【0031】
これにより、副ストローラック5c上の被選別物のさばき作用が増大するので、ササリ粒の回収効率が向上するようになる。また、副ストローラック5cの終端部まで搬送されてきた藁屑は、横断流ファン7へと取り込まれやすくなり、藁屑の排出効率が向上するようになる。
【0032】
次に、図7について説明する。
前記副揺動選別棚5の副ストローラック5cと下方の揺動選別棚3のストローラック3dの位置関係において、それぞれを交互に配置する構成とする。これにより、上側の副ストローラック5cから藁屑が落下しても、下方のストローラック3dが受け止めるので、長い藁屑が二番ラセン25内に入り込むのを防止することができ、従って、結果的には一番ラセン24内の選別性能も向上するようになる。
【0033】
次に、図8について説明する。揺動選別棚3の駆動クランク軸40に遊嵌するカラー41を設け、該カラー41の左右にはプレート41aを延出し、さらに、該プレート41aには軸42を遊嵌している構成である。そして、該軸42にはゴム等の弾性体43を設けている。該弾性体43は、燃料タンク44に当接しているので、前記揺動選別棚3が駆動すると、弾性体43は燃料タンク44の上部を当接しながら前後方向に移動する。これにより、燃料タンク44上に藁屑等が堆積するのを防止することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、被選別物は揺動選別棚3と副揺動選別棚5の両方にて選別されるので、揺動選別棚3に作用する負荷が軽減するようになる。従って、穀粒の選別性能低下を防止できると共に、揺動選別棚3やその伝動系の破損も防止できる。また、揺動選別棚3に作用する負荷が軽減するようになる。特に、扱室2終端部の排出口6から落下してくる被選別物を効率よく選別することができる。扱室2の終端部から落下してきた被選別物の選別性能が向上するようになると共に、揺動選別棚3に作用する負荷を軽減することができる。また、ササリ粒の回収効率も向上するようになる。
【0035】
また、副揺動選別棚5の副ストローラック5cと揺動選別棚3のストローラック3dは平面視においてそれぞれ交互に配置する構成としているので、上側の副ストローラック5cから藁屑が落下しても、下方のストローラック3dが受け止めるので、長い藁屑が揺動選別棚3のストローラック3d下方に落下していくのを防止することができるようになる。
また、揺動選別棚3のグレンシーブ3bの間隔lに対して副揺動選別棚5の副シーブ5bの間隔Lの方を長く構成しているので、副揺動選別棚5の副シーブ5bにて選別された穀粒は、下方へと落下しやすくなる。また、小さな藁屑も下方へと落下しやすくなるので、副揺動選別棚5上に残るのは長い藁屑のみとなり、従って、副ストローラック5cでの ササリ粒の回収、即ち、長い藁屑の中に存在する穀粒の回収が効率的に実行できるようになる。
また、副揺動選別棚5の副シーブ5bの終端部分37は、一番棚先38の終端部分39よりも後方に位置させる構成としているので、副シーブ5bにて選別された穀粒は、一番ラセン24内へと効率的に回収できるようになる。
また、副揺動選別棚5の副ストローラック5cは、前側の回動支点40を支点として上下方向に振動するように構成しているので、副ストローラック5c上の被選別物のさばき作用が増大してササリ粒の回収効率が向上するようになる。また、副ストローラック5cの終端部まで搬送されてきた藁屑は、横断流ファン7へと取り込まれやすくなり、藁屑の排出効率が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】脱穀装置の左側面図
【図3】脱穀装置の左側面図
【図4】脱穀装置の平面図
【図5】脱穀装置の正面の断面図
【図6】脱穀装置の左側面図
【図7】脱穀装置の平面図
【図8】背面図
【符号の説明】
1 扱胴
2 扱室
3 揺動選別棚
3a 移送棚
3b グレンシーブ
3c チャフシーブ
3d ストローラック
4 脱穀装置
5 副揺動選別棚
5a 副移送棚
5b 副シーブ
5c 副ストローラック
6 排出口
7 横断流ファン
24 一番ラセン
37 副シーブの終端部分
38 一番棚先
39 一番棚先の終端部分
40 副ストローラックの前側の回動支点
L 副揺動選別棚の副シーブの間隔
l 揺動選別棚のグレンシーブの間隔
Claims (1)
- 扱胴(1)を有する扱室(2)の下方に揺動選別棚(3)を設けた脱穀装置(4)において、前記揺動選別棚(3)は、被選別物の移送方向の上手側から移送棚(3a)と脱穀物を選別するグレンシーブ(3b)と二番物を選別するチャフシーブ(3c)と排塵を機外に移送して放出するストローラック(3d)とから構成し、揺動選別棚(3)の上部に、扱室(2)終端部の排出口(6)から落下する被選別物を受けて後方へ移送しながら選別する副揺動選別棚(5)を設け、該副揺動選別棚(5)は、前記扱室(2)の後部から脱穀装置(4)後部に設けている横断流ファン(7)の始端部近傍に配置して設け、副揺動選別棚(5)は、被選別物の移送方向の上手側から副移送棚(5a)と副シーブ(5b)と副ストローラック(5c)とを配置して構成し、副揺動選別棚(5)の副ストローラック(5c)と揺動選別棚(3)のストローラック(3d)は平面視においてそれぞれ交互に配置し、揺動選別棚(3)のグレンシーブ(3b)の間隔(l)に対して副揺動選別棚(5)の副シーブ(5b)の間隔(L)の方を長く構成し、副揺動選別棚(5)の副シーブ(5b)の終端部分(37)は、一番ラセン(24)の一番棚先(38)の終端部分(39)よりも後方に位置させる構成とし、さらに、副揺動選別棚(5)の副ストローラック(5c)は、前側の回動支点(40)を支点として上下方向に振動するように構成したことを特徴とする脱穀装置。
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