JP2002136216A - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JP2002136216A
JP2002136216A JP2000334717A JP2000334717A JP2002136216A JP 2002136216 A JP2002136216 A JP 2002136216A JP 2000334717 A JP2000334717 A JP 2000334717A JP 2000334717 A JP2000334717 A JP 2000334717A JP 2002136216 A JP2002136216 A JP 2002136216A
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culm
cylinder
threshing
handling
grains
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Application number
JP2000334717A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Yasushi Ihara
靖 井原
Akifumi Miyamoto
章史 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀装置の排稈チェンから排出される排稈の中
に存在しているササリ粒の回収率を向上させるようにす
る。 【解決手段】 扱胴1を有する扱室2の下方に揺動選別
棚3を設けた脱穀装置4において、前記扱胴1の後方に
は、脱穀済みの穀稈に接触してササリ粒を回収する回転
体5を設けたことを特徴とする脱穀装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインやハ
ーベスタ等の脱穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の脱穀装置において、扱胴の後方に
回転体を設ける構成のものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような脱穀装置
では、次のような欠点がある。即ち、扱胴にて脱穀済み
の穀稈群内に存在しているササリ粒は、回収されること
なく脱穀装置の後方から圃場上へと排出されてしまうと
いう不具合を生じていた。
【0004】本発明の課題は、前述のような不具合を防
止する脱穀装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって達成される。すなわち、請求項1記載の発
明では、扱胴1を有する扱室2の下方に揺動選別棚3を
設けた脱穀装置4において、前記扱胴1の後方には、脱
穀済みの穀稈に接触してササリ粒を回収する回転体5を
設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0006】請求項2記載の発明では、前記扱胴1の一
側には、二番処理胴20を設けたことを特徴とする請求
項1に記載の脱穀装置としたものである。請求項3記載
の発明では、前記二番処理胴20の後方には、前記扱室
2の終端部から排出される被処理物を受け入れて処理す
る排塵処理胴18を設けたことを特徴とする請求項2に
記載の脱穀装置としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1には、本発明の脱穀装置4を搭載し
たコンバインが示されている。走行装置8を有する車台
9の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置10を設け、
車台9上には前記刈取装置10で刈り取った穀稈をフィ
ードチェン11にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀
装置4と、コンバインを操作する操作部12と、前記脱
穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタ
ンク13とを設けている。
【0008】また、グレンタンク13内下方には、一時
貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せ
ず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引
き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ1
4が車台9に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オ
ーガ14には横オーガ15が昇降可能に設けられてい
る。
【0009】前記脱穀装置4について、図2〜図5に基
づいて説明する。図2と図3は脱穀装置4の側面図、図
4は脱穀装置4の平面図である。また、線の重なり防止
のため、図2は二番処理胴20,排塵処理胴18等を省
略している。
【0010】脱穀装置4内には、扱網16を有する扱胴
1を扱胴軸1aで軸架した扱室2と、該扱室2の一側に
は、扱室2からの処理物を受け入れて処理する排塵処理
網17を有する排塵処理胴18を排塵処理胴軸18aで
軸架した排塵処理室19が設けられている。そして、扱
室2と排塵処理室19の下方には揺動選別棚3を設けて
いる。
【0011】また、排塵処理胴18の前方には、二番処
理胴20と二番処理胴受樋21(網や格子状のものでも
よい。)からなる二番処理室22が構成されている。二
番処理胴20は、本実施例では扱胴1の一側であって、
排塵処理胴18の前方に設けられていて、基本的には二
番物を処理するものである。さらに、図5は図4にて示
すS1―S1断面であるが、扱網16から漏れた被処理
物は二番処理室22内に取り込まれる構成であるので、
前記二番処理胴20は二番物の他に、扱室2内から入り
込んできた被処理物も一緒に処理する構成となってい
る。前記扱網16と二番処理胴受樋21(網や格子状で
もよい)と排塵処理網17は、それぞれ扱胴1と二番処
理胴20と排塵処理胴18の下方に設けられている。
【0012】前記扱室2と二番処理室22と排塵処理室
19の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別す
る揺動選別棚3が設置されていて、該揺動選別棚3の下
方には、選別風送り方向始端側に唐箕23を設け、該唐
箕23から送風される選別風の送り方向下手側には一番
ラセン24を設け、該一番ラセン24の選別風送り方向
下手側には二番ラセン25を設けている。
【0013】揺動選別棚3の構成について説明する。揺
動選別棚3は、選別送り方向の始端側から順番に、落下
した脱穀物を後方に移送する移送棚3a,脱穀物を選別
するグレンシーブ3b,二番物を選別するチャフシーブ
3c,排塵を機外に移送して放出するストローラック3
dとから構成されている。該ストローラック3dの下方
は、二番物を二番ラセン25内へ案内する二番棚先25
aで構成されていて、この二番棚先25aの終端部近傍
まで前記排塵処理胴18が延出している構成である。横
断流ファン7は、選別室26内の軽い塵埃を機外に排出
するためのもので、ストローラック3dの上方に設けら
れている。
【0014】前述のごとく構成された脱穀装置4を搭載
したコンバインにおいて、エンジン(図示せず)からの
動力を走行伝動装置27に入力して、任意の速度に変速
して走行装置8を駆動する。すると、コンバインは前進
を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取
装置10,供給搬送装置28及び脱穀装置4に、エンジ
ンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような
状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具29
により分草されて、引起しケース30の引起しラグ31
にて引き起こされる。その後、刈刃32にて刈り取ら
れ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置33により後方
の供給搬送装置28の始端部に向かって搬送される。
【0015】そして、株元搬送装置33の終端部まで搬
送された穀稈は、後方の供給搬送装置28の始端部に引
き継がれる。その後、供給搬送装置28の終端部まで搬
送された穀稈は、脱穀装置4のフィードチェン11の始
端部に引き継がれると共に、該フィードチェン11に引
き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴1と扱
網16により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺
動選別棚3上に落下して、該揺動選別棚3の揺動作用と
唐箕23からの風選作用により選別され、一番ラセン2
4内へと取り込まれていく。該一番ラセン24に取り込
まれた穀粒は、グレンタンク13内に一時貯溜され、脱
穀後の排稈はフィードチェン11の終端部から、排稈チ
ェン34の始端部に引き継がれて搬送されていく。その
後、カッター35に送られて切断されて、下方の圃場上
に放出されていく。
【0016】扱室2内の残りの脱穀物は、後方へと搬送
されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処
理室22内に取り込まれていく。該二番処理室22内に
取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送さ
れながら、二番処理胴20と二番処理胴受樋21との相
互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下
方の揺動選別棚3上に落下していく。扱胴1と二番処理
胴20と排塵処理胴18は、共に選別風上手側から下手
側を見た状況(脱穀装置4の正面視)において、時計回
りで回転する構成であるので、従って、二番処理胴20
の処理歯20aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上
手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0017】即ち、該処理歯20aには被処理物を選別
風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処
理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯2
0aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部
と二番処理胴受樋21との間の相互作用にて被処理物を
処理する構成となっている。二番処理胴20の搬送終端
部に設けられている羽根20bは、被処理物を揺動選別
棚3上に強制的に送り出すようにする。
【0018】前記排塵処理胴18の排塵処理歯18b
は、脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような
向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵
処理歯18bは、排塵処理胴18の外周面に巻回いされ
ているラセン形状となっている。
【0019】しかし、本実施例では、排塵処理網17の
目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選
別棚3上に落下して、落下しなかった長い藁屑は排塵処
理室19の終端部まで搬送されて、排塵処理胴18の終
端部の羽根36にてストローラック3d上に強制的に排
出される。そして、このように被処理物が排塵処理室1
9内にて搬送される間に、排塵処理胴18と排塵処理網
17との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀
物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ
粒)が取り出されて、下方の揺動選別棚3上に落下し
て、さらに、二番ラセン25内へと回収されていく。
【0020】前述のように、扱室2内の脱穀物で、揺動
選別棚3上に落下せず、二番処理室22内にも取り込ま
れなかった残りの脱穀物は、扱室1の終端部まで搬送さ
れる。この扱室1の終端部まで搬送されてきた脱穀物
は、排塵処理室19内に取り込まれ、取り込まれた脱穀
物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。
【0021】扱室2内の終端部から排塵処理室19内に
脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、
扱室2から排塵処理室19への引継ぎ部分においても、
排塵処理胴18の外周にラセン形状の排塵処理歯18b
を設けていて、該排塵処理歯18bの送り作用で引継ぎ
部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0022】このような、揺動選別棚3の揺動作用と唐
箕23からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン
24内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物
と共にさらに後方に送られ、二番ラセン25内へと取り
込まれていく。該二番ラセン25内に取り込まれた二番
物は、二番揚穀筒37にて前記二番処理室22の選別風
送り方向下手側に還元されて、扱室2からの脱穀物と合
流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されなが
ら、二番処理胴受樋21との相互作用で脱穀処理されな
がら搬送され、終端部の羽根20bにより下方の揺動選
別棚3上に強制的に落下させられていく。
【0023】このような一連の作業を行う脱穀装置4に
おいて、扱胴1の後方には、脱穀済みの穀稈に接触して
ササリ粒を回収する回転体5を設ける構成とする。図6
から図8には、この回転体5の構成が示されている。も
ちろん、回転体5を設けるにあたっては、前記二番処理
胴20と排塵処理胴18を設けていない脱穀装置でもよ
い。
【0024】フィードチェン11にて搬送されながら扱
胴1にて脱穀された穀稈は、フィードチェン11にて、
さらに後方へと搬送されて排稈チェン34へと引継ぎ搬
送されていくが、該排稈チェン34へと引継ぎ搬送され
る排稈の中には、穀粒(ササリ粒)が残っているので、
このササリ粒の回収率の向上が望まれている。排稈チェ
ン34の穂先側には、穂先送りラグ34aを設けている
が、ササリ粒の回収に対しては、ほとんど効果がない。
【0025】そこで、扱胴1の後方であって、排稈チェ
ン34の前方に回転体5を設ける構成とする。該回転体
5は、扱胴1を回転駆動している扱胴軸1aと同軸にて
回転駆動している。また、排稈チェン34は、前記扱胴
軸1aからベルトプーリ群34b,ベベルギヤ34cを
介して駆動されている。図7は、図6のS2ーS2断面
である。このように、排稈は回転体5に接触してたたか
れることにより、ササリ粒が回収されるようになる。従
って、作業能率が向上するようになる。
【0026】図8は、穀稈の流れを示しているが、扱胴
1の終端の後板と扱網16との間には、空間部39を構
成している。これにより、扱室2内の藁屑は、前記空間
部39から下方へと落下するので、扱室2内の藁屑が回
転体5に影響を与えることを防止でき、回転体5はフィ
ードチェン11にて搬送される排稈のみに対してササリ
粒落しの作用を与えることができるので、回収率が向上
するようになる。
【0027】前述のごとく、回転体5にて排稈をたたく
と、基本的には穀粒のみ下方の揺動選別棚3上に落下す
るが、品種等によっては、藁屑が下方へと落下する場合
があったり、枝梗付の枝梗粒が多い場合がある。このよ
うな場合においては、扱胴1の一側(本実施例では、グ
レンタンク13側)に二番処理胴20を設ける構成とす
る。該二番処理胴20は、前述のような作用効果を奏す
るので、ササリ粒を回収した際にも、枝梗粒の処理にお
いて大きな威力を発揮する。これにより、ササリ粒の回
収率が向上すると共に、枝梗粒の処理がスムーズにでき
るので、一番の選別性能が向上するようになる。
【0028】また、ササリ粒を回収しても、扱室2から
の被処理物が揺動選別棚3上に落下すると、前記二番処
理胴20に多きな負荷が作用してしまい、その結果、枝
梗粒の処理がスムーズに実行できなくなってしまう。そ
こで、前述したように、二番処理胴20の後方には、扱
室2内の被処理物を取り込んで処理する排塵処理胴18
を設ける構成とする。これにより、扱室2内の被処理物
は、揺動選別棚3上に落下したササリ粒に対しては影響
を与えることがないので、二番処理胴20にてスムーズ
に処理されていく。
【0029】次に、図9と図10について説明する。排
稈チェン34の始端側であって、排稈の穂先側には、傾
斜板40を設けると共に、該傾斜板40には長穴40a
を設ける構成とする。本実施例においては、前述の回転
体5は設けていないので、ササリ粒の回収が実行されな
いのであるが、前記傾斜板40を設けることにより、簡
易的に、しかもコスト的にも安くササリ粒の回収が可能
となる。即ち、図10のに示すように、排稈チェン34
にて搬送される排稈の穂先部分は、傾斜板40に当接す
るので、搬送中の排稈に抵抗が作用する。これにより、
ササリ粒の回収が可能となり、作業能率が向上するよう
になる。
【0030】回収されたササリ粒は、排塵処理室19内
へと落下して、該排塵処理室19内の被処理物と合流す
る。そして、排塵処理胴18にて処理作用を受けて、下
方の揺動選別棚3上へと落下していき、選別作用を受け
て二番ラセン25内へと取り込まれていく。そして、二
番揚穀筒37から二番処理室22内へと送られて、二番
処理胴20にて処理作用を受ける。
【0031】次に、図11について説明する。前述の構
成では、排稈チェン34の穂先側に穂先送りラグ34a
を設けていたが、該穂先送りラグ34aには搬送中の排
稈からササリ粒を回収する能力はない。そこで、穂先送
りラグ34aの替わりに、穂先送り回転体41を設ける
構成とする。
【0032】排稈チェン34は、扱胴軸1aからベルト
プーリ群34b,ベベルギヤ34cを介して回転駆動さ
れている。また、穂先送り回転体41についても、扱胴
軸1aからベルトプーリ群41a,ベベルギヤ41bを
介して回転駆動されている構成である。前記穂先送り回
転体41には、処理歯41cが設けられている。該処理
歯41cの作用は、排稈チェン34にて搬送される排稈
の穂先部分をたたいてササリ粒を回収することである。
これにより、ササリ粒の回収率が向上して作業能率が向
上するようになる。回収されたササリ粒は、複数の長穴
42から下方の揺動選別棚3上へと落下していく。
【0033】前記処理歯41cにおいては、単に排稈を
たたくだけでもよいが、搬送される排稈が多い場合に
は、反って排稈の搬送の抵抗となりすぎてしまう。そこ
で、処理歯41cは、穂先送り回転体41に対して送り
作用を持つように配置する。即ち、従来の連続した送り
ラセンの一部となるように、処理歯41cを配置するよ
うに構成する。これにより、ササリ粒の回収ができると
共に、排稈の送りもスムーズに実行可能となる。
【0034】次に、図12について説明する。前記排稈
チェン34の構成について、該排出チェン34を前側排
稈チェン43と後側排稈チェン44とから構成するよう
にする。しかも、前側排稈チェン43の搬送速度V1
は、後側排稈チェン44の搬送速度V2よりも速い構成
とする。
【0035】これにより、前側排稈チェン43にて搬送
される排稈の層厚は薄くなるので、排稈の中に存在して
いるササリ粒は、搬送中に下方へと自由落下していき、
ササリ粒の回収率が向上するようになる。また、後側排
稈チェン44にて搬送される排稈の層厚は厚くなるの
で、この時点で排稈の搬送姿勢が良くなり、カッター3
5に正常な姿勢で投入されるので、カッター35の切断
性能の低下を防止できるようになる。
【0036】前記後側排稈チェン44は、穂先送りラグ
34a側に設けているが、その反対側でも問題はない。
また、穂先送りラグ34aについては、高速の前側排稈
チェン43が作用する部分については、設けない方がよ
い。これは、かえってササリ粒の回収に対してほとんど
効果がないからである。しかしながら、前側排稈チェン
43を高速状態に構成したのと同様に、前側の穂先送り
ラグを独立して設けて、高速状態で駆動するようにして
もよい。
【0037】次に、図13と図14について説明する。
前記後側排稈チェン44の配置は、前記前側排稈チェン
43に対して所定角度Aを設けて配置構成するようにす
る。しかも、後側排稈チェン44は、排稈がカッター3
5の軸芯35aに対して略平行状態で投入されるように
配置する。穂先送りラグ34aについては、前述のごと
く、後側排稈チェン44の穂先側のみに設ける構成とす
る。前側排稈チェン43は、扱胴軸1aからベルトプー
リ群34b,ベベルギヤ34cを介して駆動される構成
である。また、後側排稈チェン44と穂先送りラグ34
aは、排塵処理胴18の排塵処理胴軸18aの終端か
ら、ベベルギヤ46,軸47を介して駆動される構成で
ある。
【0038】これにより、搬送される排稈は、前側排稈
チェン43から後側排稈チェン44へと引き継がれる際
において開くので、排稈の中に存在しているササリ粒は
下方へと自由落下していく。そして、長穴42から下方
の揺動選別棚3上へと落下していくので、ササリ粒の回
収率が向上するようになる。
【0039】また、このような構成において、前述した
ように後側排稈チェン44の搬送速度V2に対して、前
側排稈チェン43の搬送速度V1を速くなるように構成
してもよい。これにより、排稈は前側排稈チェン43に
て搬送される間においては、排稈の層厚が薄くなるの
で、前側排稈チェン43で搬送される間にもササリ粒は
回収されることとなり、より一層ササリ粒の回収率が向
上するようになる。
【0040】図14は図13の別実施例であるが、後側
排稈チェン44と穂先送りラグ34aとは、カッター3
5の軸芯35aに対して所定角度Bの状態に傾いていて
もよい。この所定角度Bは、排稈の切断性能に影響を与
えない程度であればよい。次に、図15〜図17につい
て説明する。
【0041】図に示すように、排稈チェン34を上側排
稈チェン48と下側排稈チェン49との上下2段にて構
成するようにする。図16は、図15のS4ーS4断面
を示している。前記上側排稈チェン48と下側排稈チェ
ン49の駆動は、扱胴1の扱胴軸1aの終端からベルト
プーリ群34bとベベルギヤ34cを介して駆動される
構成である。ベベルギヤ34cに伝達されている動力
は、先ず、軸48aから上側排稈チェン48へと伝達さ
れる。該軸48aには歯車50が固定されていて、下側
排稈チェン49を回転させる軸49aに固定の歯車51
と噛み合っている構成である。しかも、歯車50から歯
車51への動力伝達の際には、増速するように構成され
ている。
【0042】これにより、下側排稈チェン49は上側排
稈チェン48に対して速い速度で駆動するようになる。
従って、搬送される穀稈は、回転しながら後方のカッタ
ー51へと搬送されていくので、この搬送中において、
排稈の中に存在しているササリ粒は自由落下して、長穴
42から下方の揺動選別棚3上へと落下していく。これ
により、ササリ粒の回収率が向上するようになる。
【0043】前述の構成では、下側排稈チェン49は上
側排稈チェン48に対して速い速度で駆動する構成であ
ったが、その逆の構成でも作用効果は同じである。この
ような構成において、穂先送りラグ34aを設けると、
該穂先送りラグ34aは、回転しながら搬送される排稈
の抵抗となるので、設けないほうがよい。しかしなが
ら、搬送穀稈の後方への搬送に対して、穂先送れの状態
となる場合には、穂先送りラグ34aを設けてもよい。
この時、穂先送りラグ34aは、その先端部が少し搬送
穀稈に当接する程度でよい。また、穂先送りラグ34a
は、図16に示すように、下側排稈チェン49から駆動
してもよいし、上側排稈チェン48から駆動してもよ
い。
【0044】次に、図18と図19の別実施例について
説明する。前述のような脱穀装置4にて脱穀選別された
穀粒は、グレンタンク13内へと一時貯留されるが、該
グレンタンク13が穀粒で満杯状態となると、縦オーガ
14,横オーガ15を使用して横オーガ15の穀粒排出
口52からトラック等の荷台である機外へと排出してい
く。
【0045】前記縦オーガ14と横オーガ15の駆動に
ついて説明する。エンジン53の出力軸53aにはプー
リ54が設けられている。該プーリ54にはベルト55
が巻き回いされていて、該ベルト55の動力は、プーリ
56へと伝達されていく。該プーリ56の軸から、ベベ
ルギヤ57を経由して軸58へと駆動されていく。該軸
58には、プーリ59が固定されていて、該プーリ59
には、グレンタンク13内の下部ラセン61の軸61a
の端部に固定のプーリ60との間にベルト62が巻き回
いされていて、さらに、該ベルト62には、テンション
クラッチ63が設けられている。前記下部ラセン61が
回転すると、搬送下手側のベベルギヤ64により、縦オ
ーガ内のラセン14aが回転して、さらに、横オーガ1
5内のラセン15aが回転するので、グレンタンク13
内の穀粒は機外へと排出されていく。
【0046】従って、コンバインの操作部12に設けら
れている穀粒排出クラッチレバー(図示せず)を入り状
態とすると、エンジン53からの動力が前記下部ラセン
61へと伝達されていき、また、穀粒排出クラッチレバ
ーを切り状態とすると、エンジン53からの動力が断た
れるので、グレンタンク13内の穀粒排出が停止する。
【0047】このように、通常はエンジン53からの動
力により、グレンタンク13内の穀粒を機外へと排出す
るのであるが、濡れ扱ぎ状態の時においては、穀粒が湿
っているので、搬送力が必要となり、エンジン53に負
荷が作用して該エンジン53の回転が下がってしまって
いた。また、無理にエンジン53の回転を上げると、穀
粒が損傷してしまうという不具合が発生していた。
【0048】そこで、縦オーガ14の搬送上手側始端部
にブロア65からの風を送風可能に構成する。該ブロア
65の駆動は、エンジン53から取ってもよいし、ま
た、電気的に駆動する構成でもよい。また、ブロア65
の位置は、コンバインに搭載可能な位置であれば、どこ
でもよい。
【0049】前述のように、穀粒排出時に穀粒の搬送抵
抗によりエンジン53の回転が下がると、ブロア65を
駆動して、穀粒の搬送をアシストするようにする。これ
により、穀粒が湿っている状態において、穀粒をスムー
ズに機外へと排出することが可能となる。また、ブロア
65から送風された風は、ラセン14a,ラセン15a
斜面上に沿って流れていくので、より、穀粒の搬送がス
ムーズに実行可能となる。また、縦オーガ14と横オー
ガ15が故障しても、ブロア65により穀粒を機外へと
排出できるので、作業能率が向上するようになる。
【0050】次に、図20について説明する。図20
は、グレンタンク13内の下部ラセン61と縦オーガ1
4との引継ぎ部分の拡大図を示している。即ち、前記エ
ンジン53からの動力は、下部ラセン61までとして、
搬送下手側の縦オーガ14内のラセン14aと、横オー
ガ15内のラセン15aは駆動せずに固定の構成として
もよい。この場合、下部ラセン61の下手側まで搬送さ
れた穀粒は、ブロア65の風による搬送能力のみで機外
へと排出するようにする。
【0051】これにより、縦オーガ14,横オーガ15
は駆動しないので騒音が下がると共に、ブロア65の風
は、縦オーガ14内のラセン14aと横オーガ15内の
ラセン15aの斜面上に沿ってスムーズに搬送されてい
くので、穀粒もスムーズに機外へと搬送されていく。従
って、穀粒の詰りや搬送能力の低下を防止できるように
なる。
【0052】
【発明の効果】本発明は上述のごとく、請求項1記載の
発明においては、排稈は回転体5に接触してたたかれる
ことにより、ササリ粒が回収されるようになる。従っ
て、作業能率が向上するようになる。
【0053】請求項2記載の発明においては、ササリ粒
の回収率が向上すると共に、枝梗粒の処理がスムーズに
できるので、一番の選別性能が向上するようになる。請
求項3記載の発明においては、扱室2内の被処理物は、
揺動選別棚3上に落下したササリ粒に対しては影響を与
えることがないので、二番処理胴20にてスムーズに処
理されていく。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】脱穀装置の左側面図
【図3】脱穀装置の左側面図
【図4】脱穀装置の平面図
【図5】脱穀装置の正面の断面図
【図6】脱穀装置の平面図
【図7】断面図
【図8】側面図
【図9】脱穀装置の平面図
【図10】断面図
【図11】脱穀装置の平面図
【図12】脱穀装置の平面図
【図13】脱穀装置の平面図
【図14】脱穀装置の平面図
【図15】脱穀装置の平面図
【図16】断面図
【図17】断面図
【図18】側面図
【図19】側面図
【図20】側面図
【符号の説明】
1…扱胴、2…扱室、3…揺動選別棚、4…脱穀装置、
5…回転体、18…排塵処理胴、20…二番処理胴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B094 AA07 AB02 AB06 AB10 AB12 AC03 AC15 AD01 AE02 EA07 JC01 JC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱胴1を有する扱室2の下方に揺動選別
    棚3を設けた脱穀装置4において、前記扱胴1の後方に
    は、脱穀済みの穀稈に接触してササリ粒を回収する回転
    体5を設けたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記扱胴1の一側には、二番処理胴20
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 【請求項3】 前記二番処理胴20の後方には、前記扱
    室2の終端部から排出される被処理物を受け入れて処理
    する排塵処理胴18を設けたことを特徴とする請求項2
    に記載の脱穀装置。
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