JP2007244248A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】横送りオーガの羽根なし部近傍で起立したままの刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガによるフィーダハウスの搬入口部への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにする。
【解決手段】未刈り穀稈の株元部を左右方向に往復移動する往復駆動型刈刃により刈り取り、刈り取った刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、往復駆動型刈刃は、左右方向に伸延する固定刃と、同固定刃上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃とを具備して、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けることとした。
【選択図】図3
【解決手段】未刈り穀稈の株元部を左右方向に往復移動する往復駆動型刈刃により刈り取り、刈り取った刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、往復駆動型刈刃は、左右方向に伸延する固定刃と、同固定刃上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃とを具備して、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けることとした。
【選択図】図3
Description
本発明は、往復駆動型刈刃に刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けたコンバインに関する。
従来、コンバインが具備する刈取部の一形態として、刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、横送りオーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根とを設けている。
特開平9−9770号公報
ところが、左側螺旋形スクリュウ羽根と右側螺旋形スクリュウ羽根との中間では、刈取穀稈に直接作用する羽根等がないために、刈取穀稈が起立したままの状態で横臥されることがない場合がある。
その場合には、刈取穀稈が横送りオーガに掻き込まれることがないために、刈取穀稈は、フィーダハウスの搬入口部に搬入されることもなく、圃場に残されることがある。
そこで、本発明では、未刈り穀稈の株元部を左右方向に往復移動する往復駆動型刈刃により刈り取り、刈り取った刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、往復駆動型刈刃は、左右方向に伸延する固定刃と、同固定刃上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃とを具備して、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けることとした。
また、以下の点にも特徴を有する。
(1)株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する板状の払い本片の上面に、摩擦抵抗が大きい抵抗面を形成したこと。
(2)株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する棒状に形成したこと。
(1)株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する板状の払い本片の上面に、摩擦抵抗が大きい抵抗面を形成したこと。
(2)株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する棒状に形成したこと。
請求項1記載の本発明では、未刈り穀稈の株元部を左右方向に往復移動する往復駆動型刈刃により刈り取り、刈り取った刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、往復駆動型刈刃は、左右方向に伸延する固定刃と、同固定刃上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃とを具備して、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けている。
このようにして、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、株元部払い体を設けているため、上記往復摺動刃の往復摺動に連動して株元部払い体が左右方向に往復移動して、横送りオーガの略中央部に対向する刈取穀稈の株元部を左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガによるフィーダハウスの搬入口部への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにすることができる。
請求項2記載の本発明では、株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する板状の払い本片の上面に、摩擦抵抗が大きい抵抗面を形成している。
このようにして、刈取穀稈の株元部が、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する板状の払い本片上に載ると、同払い本片は、往復摺動刃に連動して左右方向に往復移動しているため、刈取穀稈の株元部を左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガによるフィーダハウスの搬入口部への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにすることができる。
この際、払い本片の上面には、摩擦抵抗が大きい抵抗面を形成しているため、同抵抗面上の刈取穀稈の株元部を左右方向に確実に払うことができて、フィーダハウスの搬入口部への搬入が円滑になされるようにすることができる。
請求項3記載の本発明では、株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する棒状に形成している。
このようにして、棒状に形成した株元部払い体を往復摺動刃に連動させて左右方向に往復移動させることができるため、同株元部払い体により刈取穀稈の株元部を確実に左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガによるフィーダハウスの搬入口部への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにすることができる。
以下に、本発明の最良の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すAは、本発明に係る汎用コンバインを示しており、同汎用コンバインAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2を配設すると共に、機体フレーム1の前端部に刈取部3を搬送部4を介して昇降自在に取り付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別部6を配設する一方、同揺動選別部6の後方であって、脱穀部5の後方下部に排藁処理部7を配設している。
また、汎用コンバインAは、機体フレーム1の前部であって、搬送部4の右側位置に運転部8を配設し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の右側位置に穀粒貯留部9を配設し、同穀粒貯留部9に穀粒搬出部10を連通連設すると共に、同穀粒貯留部9の直後方位置に原動機部11を配設している。
以下に、汎用コンバインAの各部の構造について説明する。
〔走行部〕
走行部2,2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。
走行部2,2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。
〔刈取部〕
刈取部3は、図1及び図2に示すように、搬送部4の先端部にプラットフォーム18を連設し、同プラットフォーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に往復駆動型刈刃装置20を横架し、同往復駆動型刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込みリール22を配置している。
刈取部3は、図1及び図2に示すように、搬送部4の先端部にプラットフォーム18を連設し、同プラットフォーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に往復駆動型刈刃装置20を横架し、同往復駆動型刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込みリール22を配置している。
このようにして、圃場に植立した穀稈を掻き込みリール22により掻き込むと共に、往復駆動型刈刃装置20により穀稈の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀稈を寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしている。
〔搬送部〕
搬送部4は、図1及び図2に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設している。
搬送部4は、図1及び図2に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設している。
このようにして、刈取部3の横送りオーガ19により寄せ集められた穀稈を搬送コンベア25で後方の脱穀部5へ搬送するようにしている。
〔脱穀部〕
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室30を形成し、同扱室30の内部には、エンジン動力にて回転駆動し、刈り取られた穀稈を脱穀する軸流式のスクリュウ型扱胴31を備えている。
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室30を形成し、同扱室30の内部には、エンジン動力にて回転駆動し、刈り取られた穀稈を脱穀する軸流式のスクリュウ型扱胴31を備えている。
また、この扱胴31は、その外周にスクリュウ羽根32を、螺旋状でかつ半径方向外方に突設するとともに、多数の扱歯を、所定間隔でかつその一端が当該スクリュウ羽根32の外周縁よりも半径方向外よりに突出するように配設している。
そして、この扱胴31を機体の前後方向に軸支し、前記フィーダハウス24に連通する扱室30前側の搬出口33に扱胴31の前端部を望ませて設けるとともに、扱室30後側の排塵口を除く前記扱胴31下側に受網34を張設している。
これにより、搬送部4によって搬送された穀稈は、扱胴31と受網34との間に形成される脱穀空間内において、同扱胴31の回転駆動により、扱胴31の左側端部から右側端部へ移送されながら脱穀処理され、その後、穀粒は自重により受網34を通過して下方の揺動選別部6へ落下する一方、排藁は後方の排塵口を通って排藁処理部7へ移送されるようにしている。
〔揺動選別部〕
揺動選別部6は、図1に示すように、扱胴31の直下方位置に揺動体35を揺動機構36を介して上下方向に揺動可能に配設している。
揺動選別部6は、図1に示すように、扱胴31の直下方位置に揺動体35を揺動機構36を介して上下方向に揺動可能に配設している。
この揺動体35の揺動により、脱穀処理された処理物は、穀粒と藁とに分離される。
分離された穀粒は、揺動選別部6の下部に収集された後に、搬送されて穀粒貯留部9に至ることとなる。
一方、分離された藁は、揺動選別部6の後方に集められ、排藁処理部7に搬送される。
〔排藁処理部〕
排藁処理部7では、前記扱室30の後方に備えた排塵口や、前記揺動選別部6の後方より搬送された排藁を、カッターにより細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
排藁処理部7では、前記扱室30の後方に備えた排塵口や、前記揺動選別部6の後方より搬送された排藁を、カッターにより細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
〔運転部〕
運転部8は、機体フレーム1の前端右側上部に略矩形箱型状のキャビン37を配設し、同キャビン37内の平面視中央後部に座席38を配設し、同座席38の前方位置にフロントコラム39を配設し、同フロントコラム39の上端部にステアリングホイール40を設けている。
運転部8は、機体フレーム1の前端右側上部に略矩形箱型状のキャビン37を配設し、同キャビン37内の平面視中央後部に座席38を配設し、同座席38の前方位置にフロントコラム39を配設し、同フロントコラム39の上端部にステアリングホイール40を設けている。
〔穀粒貯留部〕
穀粒貯留部9は、前記した運転部8の後方位置にグレンタンク41を配設し、前記揺動選別部6にて選別された穀粒を、同グレンタンク41に貯留可能としている。
穀粒貯留部9は、前記した運転部8の後方位置にグレンタンク41を配設し、前記揺動選別部6にて選別された穀粒を、同グレンタンク41に貯留可能としている。
〔穀粒搬出部〕
穀粒搬出部10では、グレンタンク41内の下部に設けた穀粒搬出手段(図示せず)を介して、搬出オーガ42へ穀粒を搬送可能としている。
穀粒搬出部10では、グレンタンク41内の下部に設けた穀粒搬出手段(図示せず)を介して、搬出オーガ42へ穀粒を搬送可能としている。
この搬出オーガ42は、機体上部の後方から前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。42aは、搬出オーガ42の搬出口である。
そして、搬出オーガ42は、伸延する筒状の搬出ケース43内に搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を架設して、同搬出用スクリュウコンベアにより穀粒を搬出口42aまで搬出することができるようにしている。
このようにして、揺動選別部6によって選別され、グレンタンク41内に貯留している穀粒を機体の外部に搬出することができるようにしている。
〔原動機部〕
原動機部11は、機体の上側後部位置にエンジンを内設し、同エンジンを往復駆動型刈刃装置20やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。
原動機部11は、機体の上側後部位置にエンジンを内設し、同エンジンを往復駆動型刈刃装置20やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。
そして、エンジンを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
〔本発明の要旨〕
上記のような構成において、本発明の要旨は、刈取部3に備えた往復駆動型刈刃装置20に株元部払い体57を配設し、横送りオーガ19のスクリュウ羽根がない部分において滞留しがちな刈取穀稈の株元部分を払うことにより、起立した刈取穀稈を横臥させるようにしたことにある。
上記のような構成において、本発明の要旨は、刈取部3に備えた往復駆動型刈刃装置20に株元部払い体57を配設し、横送りオーガ19のスクリュウ羽根がない部分において滞留しがちな刈取穀稈の株元部分を払うことにより、起立した刈取穀稈を横臥させるようにしたことにある。
すなわち、図3及び図3のC−D断面図を示した図4により刈取部3をより詳細に説明すると、プラットフォーム18に設けた横送りオーガ19は、左右方向に軸線を向けたドラム50の外周面に、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋形スクリュウ羽根51と、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側螺旋形スクリュウ羽根52とを備えている。
そして、左・右螺旋形スクリュウ羽根51、52の中央寄り側の終端部間には、ドラム50の円周方向外周面に羽根がない羽根なし部Nを有しており、この羽根なし部Nは、フィーダハウス24の搬入口部53の前方に形成している。
また、ドラム50の外周面の複数箇所には、同ドラム50の半径方向外方に向けて棒状のフィンガ54を突設している。
このフィンガ54は、ドラム50の回動に伴って、プラットフォーム18内に貯留した刈取穀稈を引っかけながら掻き込んで、フィーダハウス24の搬入口部53へ搬送するようにしている。
往復駆動型刈刃装置20は、図5に示すように、左右方向に伸延する固定刃55と、同固定刃55上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃56とを具備しており、この固定刃55と往復摺動刃56との間に植立している穀稈を挟み込んで切断するようにしている。
ここで、フィーダハウス24の搬入口部53の直前方、すなわち、羽根なし部Nの直前方に位置する往復摺動刃56には、刈取穀稈の株元部を左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となす株元部払い体57を配設している。
この株元部払い体57は、往復摺動刃56の基端部分に払い本片58、58、58をボルト59で固定して形成することができる。
この払い本片58、58、58の上面(刈取穀稈が接触する面)は、起立した状態の刈取穀稈の株元部に対して摩擦抵抗を与えることができる素材であればよく、例えば、シート状に成形したゴムやシリコン樹脂等を用いることができる。
なお、図3によれば、払い本片58、58、58を矩形状としているが、この形状は限定されるものではなく、本来の機能を損なわない範囲で、台形、三角形等適宜選択することができる。
また、払い本片58、58、58は、所定の間隔Bを開けて配設している。
この間隔Bは、往復駆動型刈刃装置20の振幅や、歯の大きさによって適宜決めることができ、図3〜図5に示す実施例では、略歯2つ分の間隔Bをあけている。
したがって、往復駆動型刈刃装置20を駆動すると、払い本片58、58、58が左右方向に往復しながら振動することとなり、刈取穀稈は、抵抗の大きい払い本片58、58、58と、抵抗の小さな間隔B部分とに交互にさらされることとなり、次第に横臥される。
すなわち、刈取穀稈が払い本片58、58、58上に載ると、同払い本片58、58、58は、往復摺動刃56に連動して左右方向に往復移動しているため、刈取穀稈の株元部を左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガ19によるフィーダハウス24の搬入口部53への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにすることができる。
また、図6〜8は他の実施例を示している。図6及び図6のE−F断面図を示した図7に示す株元部払い体57は、正面略コ字状に形成しており、往復摺動刃56の上面から後方へ向けて伸延する棒状の棒状体60をプラットフォーム18の内方へ向けて配設している。
さらに、この棒状体60は、刈取後に起立している状態の刈取穀稈の株元部付近に当接するように伸延させている。
このような株元部払い体57によれば、図8に示すように、往復駆動型刈刃装置20の駆動により、往復摺動刃56の左右往復運動に伴って動く棒状体60が、刈取穀稈の株元部を確実に左右方向に払い、同刈取穀稈の姿勢を横臥状となして、横送りオーガ19によるフィーダハウス24の搬入口部53への刈取穀稈の搬入が、確実になされるようにすることができる。
また、羽根なし部Nの前方で起立して停滞する穀稈の掻込みを促進するためには、例えば図9及び図9のG−H断面図を示した図10に示すように、横送りオーガ19の羽根なし部N近傍に、板状の左側掻込板61、右側掻込板62を配設しても良い。
すなわち、この両側の掻込板61、62は、ドラム50の表面に、同ドラム50の回動軸と平行であって、半径方向外方に向けて立設しており、左側掻込板61は、左側螺旋形スクリュウ羽根51の中央寄り末端部近傍で同左側螺旋形スクリュウ羽根51と接触させて配設し、また、右側掻込板62は、右側螺旋形スクリュウ羽根52の中央寄り末端部近傍で同右側螺旋形スクリュウ羽根52と接触するように配設している。
しかも、両側の掻込板61、62は、図11に示すように、両側に配設した左・右螺旋形スクリュウ羽根51、52の高さよりも低くするとともに、ドラム50の外周面において円周方向に略180度の間隔を置いて配設し、さらに、先端部分を波形状に形成している。
したがって、横送りオーガ19が回動すると、羽根なし部N前方で起立した状態の刈取穀稈を、前記掻込板61、62が押し倒し、穀稈を横臥させてフィーダハウス24の内方へ搬送することとなり、刈取穀稈の停滞を防ぐことができる。
また、掻込板61、62は、左・右螺旋形スクリュウ羽根51、52の羽根の高さよりも低く形成しているので、横送りオーガ19の横搬送を妨げることなく刈取穀稈の掻き込むことができる。
さらに、掻込板61、62の先端部を波形状に形成しているので、起立した穀稈に対して十分な摩擦力を生じさせることができ、効果的に穀稈を押し倒して横臥させることができる。
なお、この掻込板61、62はドラム50の表面にボルト等で螺設することで、着脱可能としている。
したがって、乾燥立毛麦等を高速刈りで刈り取る場合には、掻込板61、62を取り付けて停滞稈の発生を防ぐことができるとともに、稲やそば等の軟弱稈を刈り取る場合には前記掻込板61、62を容易に取り外して効率的な取り込みができ、用途に応じて使い分けることができる。
これまで説明してきた構成によれば、横送りオーガ19の羽根なし部N近傍において、起立した刈取穀稈が停滞するのを防止でき、円滑に刈取穀稈を搬入口部53へ搬送することができる。
これにより、プラットフォーム18で横送りオーガに掻き込まれることなく停滞していた刈取穀稈が、同プラットフォーム18から脱落して、圃場に残されてしまうことを防止することができる。
A コンバイン
3 刈取部
5 脱穀部
18 プラットフォーム
19 横送りオーガ
20 往復駆動型刈刃装置
24 フィーダハウス
53 搬入口部
55 固定刃
56 往復摺動刃
57 株元部払い体
58 払い本片
60 棒状体
3 刈取部
5 脱穀部
18 プラットフォーム
19 横送りオーガ
20 往復駆動型刈刃装置
24 フィーダハウス
53 搬入口部
55 固定刃
56 往復摺動刃
57 株元部払い体
58 払い本片
60 棒状体
Claims (3)
- 未刈り穀稈の株元部を左右方向に往復移動する往復駆動型刈刃により刈り取り、刈り取った刈取穀稈をプラットフォーム内に横架した横送りオーガにより略中央部寄りに横送りして、フィーダハウスの搬入口部に搬入すると共に、同フィーダハウスの搬出口部より脱穀部へ搬送するようにした刈取部を具備するコンバインにおいて、
往復駆動型刈刃は、左右方向に伸延する固定刃と、同固定刃上にて左右方向に往復摺動する往復摺動刃とを具備して、フィーダハウスの搬入口部の直前方に位置する往復摺動刃の部分に、刈取穀稈の株元部を払う株元部払い体を設けたことを特徴とするコンバイン。 - 株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する板状の払い本片の上面に、摩擦抵抗が大きい抵抗面を形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
- 株元部払い体は、往復摺動刃の上面から後方へ向けて伸延する棒状に形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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JP (1) | JP2007244248A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015084663A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 三菱農機株式会社 | コンバインの刈取部 |
JP2020185015A (ja) * | 2020-08-18 | 2020-11-19 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
JP2022110716A (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | ヤンマーホールディングス株式会社 | 収穫機械の掻込装置、掻込部材及び収穫機械 |
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