JP2011078385A - 刈取収穫機 - Google Patents
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Abstract
【課題】掻込オーガの掻込フィンガで掻込された刈取穀稈を搬送部の取込口にスムーズに搬送させる刈取収穫機を提供する。
【解決手段】
刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部13と、同掻込部13で掻き込んだ穀稈を取込口76から取り込んで後方へ搬送する搬送部4とを装備し、掻込部4には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガ13を設け、掻込オーガ13は、一側方から搬送部4の取込口76に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部71と、取込口76の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部73と、他側方から搬送部4の取込口76に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部72とにより構成し、一側オーガ形成部71は他側オーガ形成部72より短幅に形成し、中央掻込部73の外周部には、掻込フィンガ80を斜列に複数個立設している。
【選択図】図3
【解決手段】
刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部13と、同掻込部13で掻き込んだ穀稈を取込口76から取り込んで後方へ搬送する搬送部4とを装備し、掻込部4には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガ13を設け、掻込オーガ13は、一側方から搬送部4の取込口76に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部71と、取込口76の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部73と、他側方から搬送部4の取込口76に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部72とにより構成し、一側オーガ形成部71は他側オーガ形成部72より短幅に形成し、中央掻込部73の外周部には、掻込フィンガ80を斜列に複数個立設している。
【選択図】図3
Description
この発明は刈取収穫機、詳しくは刈取収穫機の刈取部の構造に関する。
従来、刈取収穫機の一形態として汎用コンバインがあり、その汎用コンバインの刈取部には、刈取穀稈をプラットホーム内に横架した掻込オーガにより略中央部寄りに横送りして、搬送部(フィーダハウス)の取込口に搬入すると共に、同搬送部の搬出口部より脱穀部へ搬送するようにしたものがある。
掻込オーガは、一側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部(例えば左側オーガ形成部)と、取込口の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部と、他側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部(例えば右側オーガ形成部)とにより構成し、一側オーガ形成部は他側オーガ形成部より短幅に形成している。
また、掻込オーガは、左右方向に軸線を向けたドラムの外周面に、例えば、刈取穀稈を左側方から略中央部寄りに搬送する左側螺旋状コンベアと、刈取穀稈を右側方から略中央部寄りに搬送する右側方螺旋状コンベアとを設けている(例えば、特許文献1参照)。このようにして、掻込オーガにより左右から寄せ集めながら中央掻込部に横送りし、搬送部の取込口に穀稈を搬送している。
ところが、従来の刈取収穫機は、車速が2m/s前後になると、掻込オーガの左右から搬送されてきた穀稈が、搬送部の取込口に対向する位置まで搬送されて合流する際に、その位置で穀稈の搬送量が大きくなり、停滞する穀稈も増えて取込不良が発生してしまう。また、取込不良となると、刈刃で切断する前に掻込オーガ上で停滞した穀稈が邪魔をし、穀稈の刈残し原因となってしまう。さらに、上記のように、停滞する穀稈の量が増えると、搬送部に取り込まれる穀稈の量も増え、搬送部で穀稈が滞留し、その滞留により搬送部の搬送チェンの歯飛び等を発生させてしまう。
また、従来の刈取収穫機は、キャビンを右側に配置している関係上、FHコンベアは機体の左側に配置している。このため、FHハウスの取込口に対向する中央掻込部は、掻込オーガの中央からやや左側にオフセットした形で配置されている。したがって、左側オーガ形成部は右側オーガ形成部よりも長さが短く、左側螺旋状コンベアが右側オーガの螺旋状コンベアよりも短く形成されている。これにより、左側オーガの左側螺旋状コンベアで掻き込まれる穀稈が、その左側螺旋状コンベアにより十分に横臥することができず、右側オーガ形成部から横送りされる穀稈と合流できずに、穀稈の取込の停滞が生じてしまう。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、掻込オーガの掻込フィンガで掻込された穀稈を搬送部の取込口にスムーズに搬送させる刈取収穫機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部と、同掻込部で掻き込んだ穀稈を取込口から取り込んで後方へ搬送する搬送部とを装備し、掻込部には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガを設けた刈取収穫機において、掻込オーガは、一側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部と、取込口の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部と、他側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部とにより構成し、一側オーガ形成部は他側オーガ形成部より短幅に形成し、中央掻込部の外周部には、掻込フィンガを斜列に複数個立設したことを特徴とする刈取収穫機である。
請求項2に記載の発明は、掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアと同一方向に配置することを特徴とする請求項1記載の刈取収穫機である。
請求項3に記載の発明は、掻込フィンガは、掻込オーガの外周面において略180°間隔を有して2列に複数個配置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の刈取収穫機である。
請求項4に記載の発明は、回転自在の掻込オーガの中空部には回転軸を偏心して配置し、その回転軸に多数の掻込フィンガの基端を放射状に並設すると共に、掻込フィンガは掻込オーガの外周面から出没可能に構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の刈取収穫機である。
請求項5に記載の発明は、掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアの搬送面側と側面視でオーバラップする位置で掻込オーガの外周部に突設することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の刈取収穫機である。
(1)請求項1記載の本発明では、刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部と、同掻込部で掻き込んだ穀稈を取込口から取り込んで後方へ搬送する搬送部とを装備し、掻込部には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガを設けた刈取収穫機において、掻込オーガは、一側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部と、取込口の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部と、他側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部とにより構成し、一側オーガ形成部は他側オーガ形成部より短幅に形成し、中央掻込部の外周部には、掻込フィンガを斜列に複数個立設している。
このように、中央掻込部の外周部に掻込フィンガを斜列に複数個立設することにより、中央掻込部に対応する掻込オーガ部分では立設状態の刈取穀稈を斜列に立設した掻込フィンガにより強制的に横臥した状態として搬送部の取込口より取り込みやすくでき、穀稈は比較的長手のオーガ形成部により刈取穀稈の立設取込姿勢を可及的に横臥した状態に矯正しながら取込口へと搬送して取込が可能であり、他方、一側方オーガ形成部では短幅のオーガ形成部のため、立設姿勢のまま取込口方向へ搬送されたとするが、斜列に配設した掻込フィンガにより強制的に横臥状態に矯正されて、取込口近傍においては刈取穀稈がほとんど横臥した状態で搬送されるため、中央掻込部と他側オーガ形成部における合流搬送にも拘らず、最小の占拠空間で多量の穀稈を取込口へ取込むことができる効果がある。
(2)請求項2記載の本発明では、掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアと同一方向に配置するようにしている。このように、一側方オーガ形成部では短幅のオーガ形成部のため、立設姿勢のまま取込口方向へ搬送されたとするが、中央掻込部に設けた複数個の掻込フィンガが螺旋状コンベアと同一方向に配置されているので、その螺旋状コンベアと同一方向に配置された掻込フィンガにより取込口近傍においては刈取穀稈がほとんど横臥した状態で搬送されるため、中央掻込部と他側オーガ形成部における合流搬送にも拘らず、最小の占拠空間で多量の穀稈を取込口へ取込むことができる効果がある。
(3)請求項3記載の本発明では、掻込フィンガは、掻込オーガの一回転において対象な位置にある掻込フィンガが360°の範囲で穀稈の横臥姿勢を強制的に形成することができるため、取込口に対向する箇所での掻込フィンガにより掻き込み能力を従来の締付部材に1つの掻込フィンガを配置した場合よりも倍にすることができる。
(4)請求項4記載の本発明では、回転自在の掻込オーガの中空部には回転軸を偏心して配置し、その回転軸に多数の掻込フィンガの基端を放射状に並設すると共に、掻込フィンガは掻込オーガの外周面から出没可能に構成しているので、掻込オーガの前部では各掻込フィンガを突出させながら穀稈に作用させることができ、掻込オーガの後部及び下部では掻込フィンガを掻込オーガの内部に没入させるようにして、他の部材との接触などを防止するようにすることができる。
(5)請求項5記載の本発明では、掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアの搬送面側と側面視でオーバラップする位置で掻込オーガの外周部に突設しているので、螺旋状コンベアの搬送面の作用により横送りされる穀稈をスムーズに斜列に構成した掻込フィンガの列に穀稈を受け渡すことができる。
本実施形態におけるコンバインは、刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部と、同掻込部で掻き込んだ穀稈を取込口から取り込んで後方へ搬送する搬送部とを装備し、掻込部には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガを設け、掻込オーガは、一側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部と、取込口の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部と、他側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部とにより構成し、一側オーガ形成部は他側オーガ形成部より短幅に形成している。
そして、特徴的構造として、取込口の前方に対向する中央掻込部には、掻込フィンガを斜列に複数個立設している。また、掻込フィンガは、掻込オーガの外周面において略180°間隔を有して2列に複数個配置している。
なお、中央掻込部の配置する掻込フィンガの個数は限定されず、さらに、複数個で構成する掻込フィンガの列数も限定されない。また、左側に一側オーガ形成部を設け、右側に他側オーガ形成部を設けることができるし、又はこれを逆に設けることもできる。
また、斜列に構成する掻込フィンガの螺旋方向を、右送り重視にすることもできるし、又は、左送り重視にすることもできる。
以下に、本実施形態におけるコンバインを、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本実施形態における脱穀選別装置を備えたコンバインAとしての汎用コンバインを示しており、同コンバインAは、機体1の下部に左右一対のクローラ式の走行部3を配設すると共に、機体1の前端縁部に刈取部2を、搬送部4を介して昇降自在に取り付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に選別部6を配設する一方、同揺動体32の後方上部であって、脱穀部5の直後方位置に排藁処理部40を配設している。
また、コンバインAは、機体1の前部であって、搬送部4の右側方位置に運転部7を配設し、同運転部7の直後方位置であって、脱穀部5の右側方位置に穀粒貯留部8を配設し、更には、同穀粒貯留部8の直後方位置に原動機部9を配設している。
次に、コンバインAの各部の構造について図1および図2を参照して説明する。
走行部3は、図1に示すように、機体1の下部に走行フレーム25を取付け、同走行フレーム25の前端部に駆動輪45を連動連結する一方、走行フレーム25の後端部に遊動輪46を回転自在に軸支し、これら駆動輪45と遊動輪46との間に履帯26を巻回している。図中、43は転動輪である。
刈取部2は、図1および図2に示すように、搬送部4を、機体1の前端部に上下回動自在に取り付けており、前後方向に伸延させて筒状に形成した搬送ケースであるフィーダハウス60の内部に、搬送コンベアであるフィーダハウスコンベア(以下「FHコンベア14」ということがある)を配設している。
フィーダハウス60の前端に形成した取込口76に、プラットホーム21の本体21aを連通連設し、同本体21aの左右側端部にそれぞれ設けた左右一対のオーガ支持壁39,39間に、刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込オーガ13を左右方向の軸線廻りに回転自在に横架している。なお、掻込オーガ13およびFHコンベア14の構成については詳細に後述する。
また、上記掻込オーガ13の前側上方には、掻き込みリール11を配設している。さらに、上記プラットホーム21の下面側には、左右長手状に伸延したバリカン状の刈刃12を設けている。27はディバイダーである。
このようにして、圃場に植立した穀稈を掻き込みリール11により掻き込むと共に、刈刃12により穀稈の根元部分を刈り取り、その後、掻込オーガ13により刈り取った穀稈を同掻込オーガ13の略中央部に寄せ集めて、後方の搬送部4のFHコンベア14へ受け渡すようにしている。そして、掻込オーガ13により寄せ集められた穀稈を、FHコンベア14を介して後方の脱穀部5に搬送するようにしている。
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室44を形成し、同扱室44の内部に円筒状の扱胴28を、回動軸線を機体1の長さ方向に向けた状態で配設している。また、扱胴28の本体の周壁には螺旋状の羽根体29を取付けている。そして、扱胴28の直下方位置にコンケーブ47(受網体)を扱胴28の下半部周面に沿わせて周方向に連続的に張設している。
選別部6は、図1に示すように、扱胴28の直下方位置に揺動体32を、揺動機構33を介して上下方向に揺動可能に配設している。35は、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋、37は、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋、41は唐箕である。42は、プレクーリングファンである。
揺動体32には、上記扱胴28の直下方に位置させたフィードパン48と、穀粒漏下量を調節自在とした前側チャフシーブ30と、同前側チャフシーブ30の下方に設けるグレンシーブ49と、上記前側チャフシーブ30の後方に配置して穀粒漏下量を調節自在とした後側チャフシーブ31とが配設されている。
そして、一番穀粒受樋35内には左右方向に伸延する一番コンベア36を配置し、同一番コンベア36の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア(図示せず)の下端部を連設する一方、同揚穀コンベアの上端部を上記した穀粒貯留部8に連設して、一番穀粒受樋35内の一番穀粒を一番コンベア36→揚穀コンベア→穀粒貯留部8に搬送するようにしている。
また、二番穀粒受樋37内には左右方向に伸延する二番コンベア38を配置し、同二番コンベア38の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア(図示せず)の後端部を連設する一方、同還元コンベアの前端部を上記した扱室44に連設して、二番穀粒受樋37内の二番穀粒を選別部6に還元して、再度選別するようにしている。
排藁処理部40は、図1に示すように、脱穀部5の扱胴28の直後方位置に後部搬送ビータ(図示せず)を配設し、同後部搬送ビータの後方位置に排藁カッター(図示せず)を配設している。そして、脱穀部5で脱穀処理された後の排藁を後部搬送ビータの搬送作用によって排藁カッター(図示せず)へ搬送し、同排藁カッター(図示せず)により排藁を細断した後に、機体1の外部へ排出するようにしている。
運転部7は、機体1の前端右側(平面視)上部に略矩形箱型状のキャビン50を配設し、同キャビン50内の平面視中央後部に座席(図示せず)などを配設している。
穀粒貯留部8は、上記した脱穀部5に設けた扱胴28の右側方方位置にグレンタンク58を配設し、同グレンタンク58に上記した選別部6に設けた一番穀粒受樋35を、揚穀コンベア(図示せず)を介して連通連結すると共に、グレンタンク58内の右側下部に横搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を前後方向に軸線を向けて横架し、同横搬出用スクリュウコンベア(図示せず)の後端部に下端部を連通連結した縦搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を原動機部9の右側方位置にて上下方向に軸線を向けて配置し、同縦搬送用スクリュウコンベアの上端部に後端部を連通連結した排出オーガ10を前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。13は、排出オーガ10の排出口である。
原動機部9は、機体1の左前部にエンジンEを配設し、同エンジンEをミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。そして、エンジンEを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
次に、掻込オーガ13およびFHコンベア14について詳細に説明する。
上述のように、搬送部4は、前後方向に伸延させて筒状に形成した搬送ケースであるフィーダハウス60の内部に、搬送コンベアであるFHコンベア14を配設している。
同FHコンベア14は、フィーダハウス60内の前部に従動側軸23に軸支したドラム20を左右方向に伸延させて横架する一方、フィーダハウス60内の後部に駆動側軸22を左右方向に伸延させて横架している。また、上記ドラム20は、上記駆動側軸22にフィーダチェーン24を介して連動連結している。
フィーダハウス60の前端には取込口76を形成し、その取込口76の前方にプラットホーム21の本体21aを連通連設し、同本体21aの左右側端部にそれぞれ設けた左右一対のオーガ支持壁39,39間に、掻込オーガ13を左右方向の軸線廻りに回転自在に横架している。
掻込オーガ13は、図3に示すように、左右方向(機体の左右幅方向)に伸延させて形成した左側オーガ形成部71と右側オーガ形成部72と中央掻込部73とに3区分して構成している。そして、左側オーガ形成部71の外周部及び右側オーガ形成部72の外周部に螺旋状コンベア75a、75b(螺旋状の羽根体)を取り付けて形成している。
すなわち、左側オーガ形成部71の外周部の左側螺旋状コンベア75aは、巻ピッチの数が1であり、螺旋状コンベア75aの羽根体は所定高さを有すると共に、羽根体と羽根体との巻ピッチは所定幅を有する。上記左側螺旋状コンベア75aの搬送作用面79aの方向は回転下手側(左側)から中央掻込部73に向かって傾斜している。
これに対して、右側オーガ形成部72の外周部の右側螺旋状コンベア75bは、巻ピッチの数が3であり、右側螺旋状コンベア75bの羽根体は所定高さを有すると共に、羽根体と羽根体との巻ピッチは所定幅を有する。右側螺旋状コンベア75bの搬送作用面79bの方向は回転下手側(右側)から中央掻込部73に向かって傾斜している。
そして、掻込オーガ13を、エンジンからの動力の伝達により、図1の側面視で時計回りに回転させると、上記左側螺旋状コンベア75aの搬送作用面79aの作用により、左側オーガ形成部71における刈取穀稈は中央掻込部73まで横送りされる。また、上記右側螺旋状コンベア75bの搬送作用面79bの作用により、右側オーガ形成部72における刈取穀稈は中央掻込部73まで横送りされる。
そして、中央掻込部73まで横送りされた刈取穀稈は、掻込フィンガ80により、搬送部4の取込口76に取り込むようにしている。すなわち、取込口76の前方に対向する中央掻込部73の外周部に対して放射方向に出没可能に設けられた掻込フィンガ80により、刈取穀稈を、穂先を先頭にして横臥した状態でFHコンベア14の取込口76に取り込むようにしている。
これにより、掻込オーガ13の前部では、各掻込フィンガ80を突出させながら刈取穀稈に作用させることができ、掻込オーガ13の後部及び下部では掻込フィンガ80を掻込オーガ13の内部に没入させるようにして、他の部材との接触などを防止するようにしている。
そのような構成において、本発明の要旨は、図3及び図4に示すように、掻込フィンガ80を、中央掻込部73の外周部において斜列に複数個配置したことにある。
すなわち、図4に示すように、掻込オーガ13の中央掻込部73の外周部にはフィンガ挿通孔74が配設されている。フィンガ挿通孔74は円形の貫通孔で、そのフィンガ挿通孔74が中央掻込部73の外周部において斜列に複数個配設されている。78は、掻込オーガ13の内周部をメンテナンスするために配設されたメンテナンス孔である。
また、掻込オーガ13の内周部には、プラットホームのオーガ左側支持壁39aにされた第1回動軸81の左端部を回動自在に軸支すると共に、掻込オーガ13内に設けた回動軸支持壁39bに第2回動軸82の右端部を回動自在に軸支している。その第1回動軸81の右端部と、第2回動軸82の左端部との間に、連結部材84を介して、第3回動軸83を連結している。
第3回動軸83は、掻込オーガの内部において、第1回動軸81及び第2回動軸82を中心として、偏心回転自在に設けている。そして、図5に示すように、第3回動軸83に、複数個の掻込フィンガ80を取り付ける複数個の締付部材77を並設している。
すなわち、各掻込フィンガ80は、各締付部材77にその基端部を取り付けており、その先端部は掻込オーガ13の外周面に斜列に形成したフィンガ挿通孔74から出没可能に構成している。
また、各締付部材77には、掻込オーガ13の外周面に向かって前後にそれぞれ突出させた前側掻込フィンガ80aの基端部及び後側締付部材77bの基端部を取り付けている。すなわち、図7に示すように、締付部材77は、前側締付部材77aと後側締付部材77bとに2分割に構成している。そして、前側締付部材77aには前側掻込フィンガ80aの基端部を取り付け、後側締付部材77bには後側掻込フィンガ80bの基端部を取り付けている。
また、図4及び図6に示すように、フィンガ挿通孔74が、中央掻込部73の外周部において略180°間隔を有して2列に配設されている。そして、前側掻込フィンガ80aの先端部及び後側掻込フィンガ80bの先端部は、各フィンガ挿通孔74に挿通するようにしている。
これにより、前側掻込フィンガ80aと後側掻込フィンガ80bとは、掻込オーガ13の外周部において略180°間隔を有して2列に複数個斜列に配置されることになる。
そして、図5に示すように、前側掻込フィンガ80aは突出しながら刈取穀稈に作用することができ、後側掻込フィンガ80bは掻込オーガ13の内部に没入させるようにして、各掻込フィンガ80a、80bは側面視で円形の軌跡Bを描きながら刈取穀稈に作用するようにしている。なお、Cは、螺旋状コンベア75a,75bの頂点部の軌跡である。
このように、掻込オーガ13の一回転において、対象な位置にある前側掻込フィンガ80aと後側掻込フィンガ80bとが、360°の範囲で刈取穀稈の横臥姿勢を強制的に形成することができるため、各掻込フィンガ80a、80bにより掻き込み能力を従来の締付部材77に1つの掻込フィンガ80を配置した場合よりも倍にすることができる。
しかも、2列の掻込フィンガ80によって、ほとんどの刈取穀稈がFHコンベア14の取込口76に搬送されるため、掻込オーガ13上に巻きつく刈取穀稈も少なくなるので、その巻き付いた刈取穀稈を容易に取除くことができる。
さらに、掻込フィンガ80は、左側オーガ形成部71の外周部に形成された左側螺旋状コンベア75a、又は右側オーガ形成部72の外周部に形成された右側螺旋状コンベア75bの搬送面側と側面視でオーバラップする位置で掻込オーガ13の外周部に突設することもできる。
これにより、左側螺旋状コンベア75a又は右側螺旋状コンベア75bの搬送面に沿って横送りされた刈取穀稈を、スムーズに斜列に構成した掻込フィンガ80に受継がせることができる。
この結果、上記構成を有するコンバインAは、圃場を走行させることにより、圃場に植立した穀稈を、掻き込みリール11により掻き込みながら、刈刃12により穀稈の根元部分を刈り取って、掻込オーガ13に搬送するようにしている。
その後、刈取穀稈を、掻込オーガ13の左右の螺旋状コンベア75a、75bにより同掻込オーガ13の略中央部に寄せ集めて、後方の搬送部4のFHコンベア14へ受け渡すようにしている。すなわち、掻込オーガ13の外周部において刈取穀稈は、複数個の掻込フィンガ80に掻き込まれながら、横臥した状態でFHコンベア14の取込口76により取り込まれるようにしている。
そして、掻込フィンガ80は、左側オーガ形成部71の回動に伴って、プラットホーム21内に貯留した刈取穀稈を引っかけながら掻き込んで、搬送部4の取込口76に移送するようにしている。
このように、中央掻込部73の外周部に掻込フィンガ80を斜列に複数個立設することにより、中央掻込部73に対応する掻込オーガ13部分では刈取穀稈を強制的に横臥した状態としてFHコンベア14の取込口76より取り込みやすくできる。
また、左右の左側オーガ形成部71及び右側オーガ形成部72から横送りされる刈取穀稈を、左側オーガ形成部71及び右側オーガ形成部72を横臥した状態で中央掻込部73まで横送りし、横臥した刈取穀稈を掻込フィンガ80により取込口76に取り込むようにしている。これにより、上記中央側の刈取穀稈と左右側の刈取穀稈とを横臥した状態で合流させることができ、スムーズに搬送部4に取込口76に搬送させることができる。
また、掻込フィンガ80は、掻込オーガ13の外周部において略180°間隔を有して2列に複数個配置している。そして、まず、1列目の掻込フィンガ80の列で刈取穀稈を掻き込み、掻込オーガ13の半回転により2列目の掻込フィンガ80の列で刈取穀稈を掻き込みようにしている。このように、取込口76に対向する箇所に配置する掻込フィンガ80を2列に構成することで、従来の締付部材77に1つの掻込フィンガ80を配置した場合よりも倍にすることができる。
さらに、本実施形態におけるコンバインAは、キャビン50を右側に配置している関係上、FHコンベア14は機体の左側に配置している。このため、FHコンベア14の取込口76に対向する中央掻込部73は、掻込オーガ13に中央からやや左側にオフセットした形で配置されている。
このため、左側オーガ形成部71は右側オーガ形成部72よりも短幅に形成され、上述のように右側螺旋状コンベア75bが略3の巻数を有するのに対して、左側螺旋状コンベア75aは略1の巻数を有することとなる。したがって、刈取穀稈が十分横臥されない状態で中央掻込部73まで横送りされることとなり、取込口76への取込不良が生じやすい。
そこで、図8に示すように、掻込フィンガ80を、左側オーガ形成部71の外周部に形成された左側螺旋状コンベア75aと螺旋形態の傾斜に沿って、同一方向に配置するようにしている。短幅を有する左側オーガ形成部71から掻込される刈取穀稈は、左側螺旋状コンベア75aからその左側螺旋状コンベア75aと同一方向に配置された掻込フィンガ80により取込口76まで搬送することができ、その後の取込口76から取込やすくなる。
すなわち、短幅の左側螺旋状コンベア75aで十分に横臥できない刈取穀稈を、その左側螺旋状コンベア75aと同一方向に配置した複数個の掻込フィンガ80により、十分に横臥した状態でFHコンベア14の取込口76まで搬送することができる。
A 汎用コンバイン
4 搬送部
13 掻込オーガ
14 フィーダハウスコンベア
71 左側オーガ形成部
72 右側オーガ形成部
73 中央掻込部
75 取込口
75a,75b 螺旋状コンベア
77 締付部材
80 掻込フィンガ
4 搬送部
13 掻込オーガ
14 フィーダハウスコンベア
71 左側オーガ形成部
72 右側オーガ形成部
73 中央掻込部
75 取込口
75a,75b 螺旋状コンベア
77 締付部材
80 掻込フィンガ
Claims (5)
- 刈り取った穀稈を略中央部寄りに掻き込む掻込部と、同掻込部で掻き込んだ穀稈を取込口から取り込んで後方へ搬送する搬送部とを装備し、掻込部には刈取全幅と略同一幅の掻込オーガを設けた刈取収穫機において、
掻込オーガは、一側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む一側オーガ形成部と、取込口の前方に対向する穀稈を掻き込む中央掻込部と、他側方から搬送部の取込口に穀稈を掻き込む他側オーガ形成部とにより構成し、一側オーガ形成部は他側オーガ形成部より短幅に形成し、
中央掻込部の外周部には、掻込フィンガを斜列に複数個立設したことを特徴とする刈取収穫機。 - 掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアと同一方向に配置することを特徴とする請求項1記載の刈取収穫機。
- 掻込フィンガは、掻込オーガの外周面において略180°間隔を有して2列に複数個配置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の刈取収穫機。
- 回転自在の掻込オーガの中空部には回転軸を偏心して配置し、その回転軸に多数の掻込フィンガの基端を放射状に並設すると共に、掻込フィンガは掻込オーガの外周面から出没可能に構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
- 掻込フィンガは、一側オーガ形成部の外周部に形成された螺旋状コンベアの搬送面側と側面視でオーバラップする位置で掻込オーガの外周部に突設することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009235459A JP2011078385A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 刈取収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009235459A JP2011078385A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 刈取収穫機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011078385A true JP2011078385A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=44073155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009235459A Pending JP2011078385A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 刈取収穫機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011078385A (ja) |
-
2009
- 2009-10-09 JP JP2009235459A patent/JP2011078385A/ja active Pending
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