JP2001352825A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2001352825A
JP2001352825A JP2000178497A JP2000178497A JP2001352825A JP 2001352825 A JP2001352825 A JP 2001352825A JP 2000178497 A JP2000178497 A JP 2000178497A JP 2000178497 A JP2000178497 A JP 2000178497A JP 2001352825 A JP2001352825 A JP 2001352825A
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JP
Japan
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beater
communication
threshing
teeth
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JP2000178497A
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English (en)
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Hideki Yamanaka
秀城 山中
Tomoyoshi Hirose
知義 広瀬
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】損傷穀粒の発生を可及的に防止可能な連通ビー
タを第1扱胴に配設したコンバインを提供すること。 【解決手段】刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部(5)に、
第1扱胴(51)と第2扱胴(52)とを機体前後方向にそれぞ
れ横置き配置したコンバインにおいて、第1扱胴(51)の
周面終端部に、同第1扱胴(51)から第2扱胴(52)へ作物
を受け継ぐための連通ビータ(57)を設け、しかも、同連
通ビータ(57)を、作物に線接触するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関
し、特に、脱穀部を複胴型としたコンバインに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、穀桿
を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀桿を
脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺動
選別する揺動選別部と、上記脱穀部より排出された排藁
を処理する排藁処理部とを装備したものがある。
【0003】上記脱穀部についていえば、第1扱胴と第
2扱胴とを機体前後方向にそれぞれ横置き配置した複胴
型があり、第1扱胴で脱穀されずに残された粃などの穀
粒についても第2扱胴で効率的に脱穀し、収穫ロスを大
きく低減可能としている。
【0004】上記構成において、第1扱胴から第2扱胴
へ穀桿などの作物を受け渡す場合、第1扱胴の周面終端
部に設けられた連通ビータにより受け継ぎ搬送を行うよ
うにしている。
【0005】かかる連通ビータは、通常、作物と接触す
る部分を略板状に形成した羽根型のもので、第1扱胴の
周方向に沿って3箇所に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した連
通ビータは、穀粒などの作物と接触する部分が面状とな
っているため、作物に対して面で衝撃を与えてしまうも
のであった。
【0007】したがって、連通ビータの構成そのもの
が、作物が稲の場合は脱ぷ、大豆の場合は損傷の発生の
原因となっていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
るコンバインを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
本発明では、刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部に、第1
扱胴と第2扱胴とを機体前後方向にそれぞれ横置き配置
したコンバインにおいて、第1扱胴の周面終端部に、同
第1扱胴から第2扱胴へ作物を受け継ぐための連通ビー
タを設け、しかも、同連通ビータを、作物に線接触する
ように形成した。
【0010】また、請求項2記載の本発明では、上記連
通ビータを、互いに平行に植設した複数の扱歯及び/ま
たは板歯で形成した。
【0011】また、請求項3記載の本発明では、連通ビ
ータを、第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設
け、しかも、各連通ビータを構成する扱歯または板歯
は、第1扱胴の周面にスパイラル状に並設されているこ
ととした。
【0012】さらに、請求項4記載の本発明では、連通
ビータを、第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設
け、しかも、各連通ビータを構成する扱歯または板歯
は、第1扱胴の軸線方向に沿って並設されていることと
した。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】本発明に係るコンバインは、基本的構造と
して、穀桿を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取
った穀桿を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した
穀粒を揺動選別する揺動選別部とを装備している。
【0015】そして、上記脱穀部についていえば、第1
扱胴と第2扱胴とを機体前後方向にそれぞれ横置き配置
した複胴型として、第1扱胴の周面終端部に設けた連通
ビータにより穀桿などを第2扱胴へ受け継ぎ搬送し、第
1扱胴で脱穀されずに残された粃などの穀粒についても
第2扱胴で効率的に脱穀し、収穫ロスを大きく低減可能
としている。
【0016】かかる構成において、本実施形態では、連
通ビータを、作物に線接触するように形成したことに特
徴を有する。
【0017】すなわち、穀粒に接触して作用する部分
を、従来の面接触によるものから線接触によるものと
し、穀粒に衝撃を与える面積を小さくして、損傷粒の発
生を可及的に低減可能としている。
【0018】また、かかる構成では、作用面の投影面積
が実質的に小さくなり、作業負荷を小さくすることがで
きるので、仕事効率も向上する。
【0019】作物に線接触するように形成した連通ビー
タは、具体的には、互いに平行に植設した複数の扱歯及
び/または板歯で形成することができる。
【0020】扱歯を用いる場合は、扱胴に設ける扱歯を
そのまま転用することが可能であり、新たな部品などを
設定する必要がない。また、板歯であっても構成はきわ
めて簡単なので製造コストからも何ら問題がない。
【0021】さらに具体的に説明すると、上記したよう
に複数の扱歯及び/または板歯で形成した連通ビータ
を、第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設け、し
かも、各連通ビータを構成する扱歯または板歯を、第1
扱胴の周面にスパイラル状に並設することができる。
【0022】また、他の例として、上記連通ビータを、
第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設け、しか
も、各連通ビータを構成する扱歯または板歯を、第1扱
胴の軸線方向に沿って並設することもできる。
【0023】いずれの構成でも、作物の損傷を大幅に低
減することが可能で、なおかつ受け継ぎ搬送も円滑に行
える。
【0024】なお、扱歯や板歯の配設個数は、実験的に
4枚程度とすることが好ましいことが分かっている。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0026】図1は、本実施例に係るコンバインである
汎用コンバインの側面視による全体説明図、図2は脱穀
部の平面視による説明図、図3は本発明の要部となる連
通ビータを設けた第1扱胴の側面図、図4は同連通ビー
タの斜視図である。
【0027】図1に示すように、本実施例に係るコンバ
インAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ
式の走行部2,2を配設するとともに、機体フレーム1
の前端部に刈取部3を搬送部4を介して昇降自在に取り
付け、同搬送部4の直後方位置に本発明の要部となる脱
穀部5を配設している。
【0028】また、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別
部6を配設し、同揺動選別部6の後方上部であって、脱
穀部5の直後方位置に排藁処理部7を配設している。
【0029】また、コンバインAは、機体フレーム1の
前部であって、搬送部4の右側方位置に運転部8を配設
し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の直上
方位置に穀粒貯留部9を配設し、さらに、同穀粒貯留部
9の直後方位置に原動機部10を配設している。
【0030】以下、図1〜図4を参照しながらコンバイ
ンAの各部の構造について詳述する。
【0031】〔走行部2〕走行部2は、図1に示すよう
に、機体フレーム1の下部に走行フレーム20を取付け、
同走行フレーム20の前端部に駆動輪21を連動連結する一
方、走行フレーム20の後端部に遊動輪22を回転自在に軸
支し、さらに、これら駆動輪21と遊動輪22との間に転動
輪23を取付け、駆動輪21、遊動輪22、転動輪23を介して
履帯24を巻回している。なお、前記駆動輪21は、機体フ
レーム1の前部に配置して原動機部10に連動連結した図
示しないミッションに連動連結している。
【0032】〔刈取部3〕刈取部3は、図1に示すよう
に、搬送部4の先端部にプラットホーム31を連設し、同
プラットホーム31内に左右方向に軸線を向けた横送りオ
ーガ32を回動可能に横架し、同横送りオーガ32の直前方
位置に刈刃装置33を横架し、同刈刃装置33の直前方位置
にディバイダー34を配置し、同ディバイダー34の上方位
置に掻き込みリール35を昇降機構36を介して配置してい
る。
【0033】このようにして、圃場に植立した穀桿を掻
き込みリール35により掻き込むと共に、刈刃装置33によ
り穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ32
により同横送りオーガ32の略中央部に刈り取った穀桿を
寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしてい
る。
【0034】〔搬送部4〕搬送部4は、図1に示すよう
に、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィ
ーダハウス41を上下回動自在に取り付け、同フィーダハ
ウス41の内部に搬送コンベア42を配設するとともに、機
体フレーム1の前端上部に搬送ビータ43を回動可能に横
架している。図中、44は、フィーダハウス41を昇降させ
る昇降用油圧シリンダーである。
【0035】このようにして、刈取部3の横送りオーガ
32により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア42と搬送ビ
ータ43とで後方の脱穀部5へ搬送するようにしている。
【0036】〔脱穀部5〕脱穀部5は、本発明の要部と
なるもので、図2に示すように、第1扱胴51と第2扱胴52
とを、機体前後に対して横置き配置した構成としてい
る。
【0037】すなわち、図1及び図2に示すように、搬
送部4の直後方位置に扱室50を形成し、同扱室50の内部
に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴51と第2扱胴52と
を回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開
けて配設している。そして、各扱胴51,52の直下方位置
には受網53,54を配設している(図1)。
【0038】また第1・第2扱胴51,52の周面には、図示
しない扱歯を多数突設しており、穀桿の穂先側を扱室50
内に導くと同時に稲のからまりをほぐし、前記受網53,5
4と協働して主たる脱穀作業を行っている。
【0039】かかる構成により、前記搬送部4によって
搬送された穀桿は、第1扱胴51の作用によって第1扱胴51
の左側端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理され、
その後、第1扱胴51から第2扱胴5 2へ受け継ぎ搬送さ
れ、同第2扱胴52の作用によって第2扱胴52の右側端部
から左側端部へ移動しながら脱穀処理されて、穀粒は自
重により各受網53,54を通過して下方の揺動選別部6へ
落下する一方、排藁は後方の排藁処理部7へ移送され
る。55,56は穀桿や穀粒を移動させるためのスパイラル
羽根であリ、本実施例では、第1・第2扱胴51,52の周面
にスパイラル状に突設している。
【0040】なお、本実施例では、第1扱胴51の外径と
第2扱胴52の外径は略同一径として、第2扱胴52での脱
穀処理面積を大きくして、脱穀処理を円滑かつ確実に行
うことができるようにしている。
【0041】上記構成において、本発明の要旨となるの
は、第1扱胴51の周面終端部51aに、同第1扱胴51から第
2扱胴52へ穀粒をつけた穀桿を受け継ぐための連通ビー
タ57を設け、しかも、同連通ビータ57を、穀粒に線接触
するように形成したことにある。
【0042】本実施例における連通ビータ57は、前記し
た脱穀用の扱歯を転用しておリ、複数種ある扱歯中、最
も背の高い並歯58を用いており、同並歯を、図4に示す
ように、第1扱胴51の周面に対応するように湾曲させて
形成したビータ基板500上に第1扱胴51の軸方向に沿う
ように、一定間隔をあけて4個並設して連通ビータ57を
構成している。
【0043】すなわち、図2に示すように、連通ビータ
57は、穀桿の受け継ぎ搬送方向に対して直交方向に並歯
58が並設されていることになり、穀粒と接触する部分
は、略線接触となる。
【0044】また、本実施例では、上記ビータ基板500
を、第1扱胴51の周面終端部51aに、周方向に沿って等
間隔に3個取付けており(図3参照)、適量の穀桿を円滑
に受け継ぎ搬送可能としている。なお、図4中、510は
基板取付用ボルト挿通孔である。
【0045】ところで、前記並歯58は、細板580の略中
央に、中央部をくり抜いた略スペード型の板体581を突
設するとともに、同板体581を覆うようにして、山形に
湾曲させた鋼棒582の両端部を前記板体581に連設してい
る。
【0046】かかる構成により、穀粒に接触して作用す
る部分を、従来の面接触によるものから線接触によるも
のにでき、穀粒に衝撃を与える面積を小さくして、損傷
粒の発生を可及的に低減することができる。
【0047】また、かかる構成では、作用面の投影面積
が実質的に小さくなり、作業負荷も小さくすることがで
きるので仕事効率も向上する。
【0048】さらに、第1・第2扱胴51,52に使用される
扱歯をそのまま転用したことで、新たに専用部品を設定
する必要がない。
【0049】作物に線接触するように形成した連通ビー
タは、具体的には、互いに平行に植設した複数の扱歯及
び/または板歯で形成することができる。
【0050】また、板歯であっても構成はきわめて簡単
なので製造コストからも何ら問題がない。
【0051】次に、連通ビータ57の他の実施態様につい
て説明する。
【0052】ここでは、図5及び図6に示すように、連
通ビータ57を、第1扱胴51の円周方向に沿って等間隔に3
箇所設け、しかも、各連通ビータ57を構成する並歯58
を、第1扱胴51の周面にスパイラル状に並設している。
【0053】すなわち、第1扱胴51の円周方向に、中心
角120度の間隔で3箇所に設けられた連通ビータ57の4
個の並歯58それぞれは、互いにわずかに位相差をもって
同一周方向にずらされて設けられており、各並歯58の連
続がスパイラル状になっているものである。
【0054】かかる構成によっても、前述したように、
穀粒との接触が線接触となることは変わらず、穀粒に衝
撃を与える面積が小さくなり、損傷粒の発生を低減する
ことができるとともに、仕事効率を向上させることがで
きる。
【0055】また、上記してきた並歯58に代えて、板状
の歯体である板歯を用いてもよい。
【0056】すなわち、板歯を上記並歯58同様に配置す
ることで、穀粒との接触を、その面ではなく、線状の端
面で行うようにするものである。
【0057】かかる構成によっても、上記してきた構成
と同様の効果を得ることができるとともに、並歯58に比
べて形状や構成をよりシンプルにすることができ、製造
コストについても原価低減が可能となる。
【0058】なお、並歯58や板歯は、細板580などを用
いず、第1扱胴51に直接植設しても構わない。
【0059】〔揺動選別部6〕揺動選別部6は、図1に
示すように、前述してきた脱穀部5の下方に設けられて
おり、第1扱胴51と第2扱胴52の直下方位置に、図示しな
い揺動機構を介して上下方向に揺動可能に配設した揺動
体60を具備している。
【0060】本実施例におけ同揺動体60は、第1扱胴51
の前縁部直下方位置から第2扱胴52の略中心部直下方位
置まで前後左右方向に広がりを有する第1フィードパン
61と、同第1フィードパン61の上方に、間隙をあけて配
設した第2フィードパン62と、前記第1フィードパン61
の後方位置に連続させて配置したチャフシーブ63と、同
チャフシーブ63の下方に配置したグレンシーブ64とを揺
動機枠65に取り付けて構成している。なお、チャフシー
ブ63の後部には、藁屑をほぐして中にある穀粒を後述す
る二番穀粒受樋67に落下させて再選別を行うストローラ
ックが一体的に取付けられている。
【0061】そして、チャフシーブ63の前半部直下方位
置及び後半部直下方位置に、左右方向に伸延して一番穀
粒を受ける一番穀粒受樋66と、左右方向に伸延して二番
穀粒を受ける二番穀粒受樋67を前後方向に間隔を開けて
配置し、同一番穀粒受樋66の前方位置であって、前記第
1フィードパン61の下方位置に唐箕68を配設している。
【0062】そして、同唐箕68より後上方に位置するチ
ャフシーブ63に向けて唐箕風を圧送し、チャフシーブ63
より落下してくる籾や塵などに風を当て、風に逆らって
落ちる穀粒を一番穀粒受樋66へ飛ばすとともに、比重の
小さいものを二番穀粒受樋67上へ飛ばす、所謂風選別を
可能としている。
【0063】かかる構成により、上段に位置する第2フ
ィードパン62には、第1扱胴51で脱粒された穀粒の一部
と、第2扱胴52で脱粒された穀粒全てとが落下し、これ
らはチャフシーブ63の5枚目以降の略10枚程度のチャ
フシーブ63で処理することができる。他方、第1フィー
ドパン61では、第1扱胴51で脱粒された大部分の穀粒
を、前部側の約4枚のチャフシーブ63で粗選別処理し、
下方のグレンシーブ64に選別した穀粒を落下させること
になる。
【0064】このように、本実施例では、フィードパン
を上下に配設した二段構成としたことにより、かなりの
量の穀粒を分担することができ、チャフシーブ63全体に
おける選別容量が密度的に大幅に低減し、チャフシーブ
63による選別性能を向上させることができる。
【0065】〔排藁処理部7〕排藁処理部7は、図1に
示すように、第2扱胴62の直後方位置に、略円筒状の搬
送ビータ71を左右方向に軸線を向けたビータ支軸72によ
り回動可能に配設し、同搬送ビータ71の後方位置に排藁
カッター73を左右方向に軸線を向けたカッター支軸74に
より回動可能に配設して構成している。
【0066】そして、脱穀部5で脱穀処理された後の排
藁を搬送ビータ71の搬送作用によって排藁カッター73へ
搬送し、同排藁カッター73により排藁を細断した後に、
機体の外部へ排出すると共に、揺動選別部6で選別され
た排藁を唐箕風により機体の外部に排出するようにして
いる。なお、搬送ビータ71は、ビータ支軸72に取付けた
ビータドラム75の外周面に略三角形板状に形成した複数
の搬送刃76を突設している。
【0067】また、搬送ビータ71の直下方位置には、第
2扱胴52で脱穀処理された後の排藁を揺動選別部6に落
下させずに排藁処理部7へと確実に送るための排藁搬送
ガイド体77を配設している。
【0068】〔運転部8〕運転部8は、機体フレーム1の
前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン80を配設し、同
キャビン80の平面視中央後部に座席81を配設し、同座席
81の前方位置にフロントコラム82を配設し、同フロント
コラム82の上端部にステアリングホイール83と変速レバ
ー84とを設け、座席81の左側部にサイドコラム86を配設
し、同サイドコラム86の上端部に各種の操作レバー87を
設けている。
【0069】〔穀粒貯留部9〕穀粒貯留部9は、第1扱
胴51と第2扱胴52の直上方位置にグレンタンク91を配設
し、同グレンタンク91に一番穀粒受樋66を揚穀コンベア
610を介して連通連結するとともに、グレンタンク91に
排出オーガ92を連通連結している。
【0070】そして、揺動選別部6によって選別された
一番穀粒をグレンタンク91の内部に貯留するとともに、
排出オーガ92によって機体の外部に排出できるようにし
ている。 〔原動機部10〕原動機部10は、機体の上側後部にエンジ
ン101を配設し、同エンジン101を刈刃装置33やミッショ
ン等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連
動連結している。
【0071】そして、エンジン101を駆動させることに
よって、各動力機構部が連動して作動するようにしてい
る。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0073】(1)請求項1記載の本発明では、刈り取っ
た穀桿を脱穀する脱穀部に、第1扱胴と第2扱胴とを機
体前後方向にそれぞれ横置き配置したコンバインにおい
て、第1扱胴の周面終端部に、同第1扱胴から第2扱胴へ
作物を受け継ぐための連通ビータを設け、しかも、同連
通ビータを、作物に線接触するように形成したことによ
り、穀粒に接触して作用する部分を、線接触によるもの
となすことができ、穀粒に衝撃を与える面積を小さくし
て、損傷粒の発生を可及的に低減することができる。
【0074】また、かかる構成としたことで、作用面の
投影面積を実質的に小さくすることができ、作業負荷を
小さくして仕事効率を向上させることができる。
【0075】(2)請求項2記載の本発明では、上記連通
ビータを、互いに平行に植設した複数の扱歯及び/また
は板歯で形成したことにより、例えば、扱歯を用いる場
合は、扱胴に設ける扱歯をそのまま転用することが可能
であって新たな部品などを設定する必要がなく、また、
板歯を用いる場合は、その構成がきわめて簡単なので、
いずれにしても安価に製造することが可能となる。
【0076】(3)請求項3記載の本発明では、上記連通
ビータを、第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設
け、しかも、各連通ビータを構成する扱歯または板歯
は、第1扱胴の周面にスパイラル状に並設されているこ
ととしたので、上記(1)、(2)の効果に加え、穀桿などを
滞留させることなく、また詰まらせたりすることなく円
滑に受け継ぎ搬送することができる。
【0077】(4)請求項4記載の本発明では、上記連通
ビータを、第1扱胴の円周方向に沿って等間隔に3箇所設
け、しかも、各連通ビータを構成する扱歯または板歯
は、第1扱胴の軸線方向に沿って並設されていることと
したので、上記(1)、(2)の効果に加え、穀桿などを滞留
させることなく、また詰まらせたりすることなく円滑に
受け継ぎ搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るコンバインである汎用コンバイ
ンの側面視による全体説明図である。
【図2】脱穀部の平面視による説明図である。
【図3】本発明の要部となる連通ビータを設けた第1扱
胴の側面図である。
【図4】同連通ビータの斜視図である。
【図5】連通ビータの他の実施態様を示す説明図であ
る。
【図6】同連通ビータを設けた第1扱胴の側面図であ
る。
【符号の説明】 5 脱穀部 51 第1扱胴 52 第2扱胴 57 連通ビータ 58 並歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA05 AC02 AD03 AD07 BA19 CC01 DA02 2B094 AA02 AA14 DA01 DA04 EA05 EB11 FA04 FC03 FC08 GA01 GA06 GB01 GB02 GB13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部(5)に、
    第1扱胴(51)と第2扱胴(52)とを機体前後方向にそれぞ
    れ横置き配置したコンバインにおいて、 第1扱胴(51)の周面終端部に、同第1扱胴(51)から第2扱
    胴(52)へ作物を受け継ぐための連通ビータ(57)を設け、
    しかも、同連通ビータ(57)を、作物に線接触するように
    形成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】連通ビータ(57)を、互いに平行に植設した
    複数の扱歯及び/または板歯で形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】連通ビータ(57)を、第1扱胴(51)の円周方
    向に沿って等間隔に3箇所設け、しかも、各連通ビータ
    (57)を構成する扱歯または板歯は、第1扱胴(51)の周面
    にスパイラル状に並設されていることを特徴とする請求
    項2記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】連通ビータ(57)を、第1扱胴(51)の円周方
    向に沿って等間隔に3箇所設け、しかも、各連通ビータ
    (57)を構成する扱歯または板歯は、第1扱胴(51)の軸線
    方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項2
    記載のコンバイン。
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