JP2000312526A - コンバインの脱穀部 - Google Patents

コンバインの脱穀部

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JP2000312526A
JP2000312526A JP11122882A JP12288299A JP2000312526A JP 2000312526 A JP2000312526 A JP 2000312526A JP 11122882 A JP11122882 A JP 11122882A JP 12288299 A JP12288299 A JP 12288299A JP 2000312526 A JP2000312526 A JP 2000312526A
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threshing
handling
cylinder
handling cylinder
handle
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JP11122882A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kubo
孝之 久保
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの低燃費化、脱穀部における脱穀
能力向上、所要動力の低減し、籾殻を処理する際の動力
効率の向上を課題とする。 【解決手段】 扱胴6に配設された隣り合うスパイラル
31との間に扱き歯32を設置する。扱胴6の上方に空
隙35を設け、その上部に脱穀手段を配設した回転胴3
3を設置する。扱胴6上方に空隙35を設け、その上部
にコンベヤ37を設置する。扱胴カバー40の扱胴側の
面を凸凹形状とする。扱胴カバー40の扱胴側の面に衝
突板41を設置する。衝突板42の断面形状を三角形と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインの脱穀部
の脱穀効率の向上と低燃費化のための技術に関するもの
であり、とくに、扱胴および扱胴カバーの形状に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境や省資源への対応から、低燃
費化を実現する必要性が高まりつつ有る。そこで、コン
バインにおいては、低燃費化を実現するための手段の一
つとして刈取部や、脱穀部、選別部といった作業機部に
おける、所要動力の低減を行う必要が上げられている。
とくに、脱穀部における脱穀能力向上によって、脱穀部
の所要動力を低減し、籾殻を処理する際の動力効率の向
上が試みられている。従来、自脱型のコンバインにおい
ては扱胴に扱き歯が配設され、普通(軸流)型のコンバ
インにおいては扱胴にスパイラル部を設け、穀稈の脱穀
と搬送を行う構成をとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軸流型のコンバインで
は扱胴にスパイラルを設け、その周囲にコンケーブを設
ける構造では、充分な脱粒作用は得られない。そのた
め、扱き残し粒がおおくなり、排稈口損失が大きくなっ
ていた。また、穀稈の扱胴軸方向へ搬送作用をもたらす
箇所は、主として扱胴スパイラル部と送塵弁である。上
記構造では、殻稈は扱胴軸方向に円滑に流れにくい。そ
のため、扱胴部の負荷が大きく、詰まり現象が起き易く
なる。また、扱胴スパイラル部とその先端に扱き歯が設
置されている扱き胴構造と扱胴上部の扱胴カバーにおい
て、扱胴側面の断面形状が平坦では充分な脱粒作用は得
られない。このため、扱き残し粒が多くなり、排稈口の
損失が大きくなる可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明においては、次の様な解決手段を示すもので
ある。まず、請求項1に記載のごとく、軸流型コンバイ
ンの脱穀部において、扱胴外周上にスパイラルと扱き歯
を交互に設置する。
【0005】請求項2に記載のごとく、軸流型コンバイ
ンの脱穀部において、扱胴の上方に空隙を設け、その上
部に脱穀手段を配設した回転胴を設置し、該回転胴軸の
方向を水平且つ扱胴軸に対し直角とし、回転方向を穀稈
の搬送方向とする。
【0006】請求項3に記載のごとく、軸流型コンバイ
ンの脱穀部において、扱胴外周上にスパイラルと扱き歯
を交互に設置するとともに、扱胴の上方に空隙を設け、
その上部に脱穀手段を配設した回転胴を設置し、該回転
胴軸の方向を水平且つ扱胴軸に平行とし、回転方向を穀
稈の搬送方向とする。
【0007】請求項4に記載のごとく、前記回転胴を前
後平行に複数配置した。
【0008】請求項5に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方に空隙を設け、その上部にコン
ベヤを設置し、該コンベヤを水平且つ扱胴軸に平行に設
置し、回転方向を穀稈搬送方向とする。
【0009】請求項6に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面を凸
凹形状とする。
【0010】請求項7に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面に衝
突板を設置し、取り外し可能な構造とする。
【0011】請求項8に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上部の扱胴カバーの扱胴側の面に衝
突板を設置し、該衝突板の断面形状を三角形とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイ
ン全体側面図、図2は第1実施例の脱穀部の構成を示す
側面図、図3は第2実施例の脱穀部の構成を示す側面
図、図4は同じく正面一部断面図、図5は第3実施例の
脱穀部の構成を示す側面図、図6は第4実施例の脱穀部
の構成を示す側面図、図7は第5実施例の脱穀部の構成
を示す側面図、図8は第6実施例の脱穀部の構成を示す
正面断面図、図9は第7実施例の脱穀部の構成を示す正
面断面図、図10は第8実施例の脱穀部の構成を示す正
面断面図である。
【0013】図1において軸流型コンバインの全体構成
から説明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレー
ム2を配置し、この機体フレーム2の進行方向右側前部
にキャビン3を載置して、このキャビン内に座席や操向
レバーや作業レバーや昇降レバー等を配置して、操縦部
を構成している。この操縦部後方にはエンジンおよびグ
レンタンク4を配置し、このグレンタンク4には、収納
穀粒を排出するための排出オーガ5を備えている。
【0014】前記機体フレーム2の左側より前方には刈
り取り部Cを突出し、刈り取り部Cの後端に脱穀部Dの
前部入口と連通し、脱穀部ではスクリュウ型の扱胴6を
その回転軸が前後方向水平になるように配置し、この扱
胴6の下部には受網7を配置している。この脱穀部Dの
下方に選別部Eが配置され、唐箕9やグレンシーブ1
0、流穀板11等からなる。
【0015】前記刈取部Cは前記脱穀部Dの入口にフィ
ーダハウス12の後部を連通し、このフィーダハウス1
2内にはフィーダコンベア15を設け、刈り取った穀稈
を脱穀部Dへ搬送するようにしている。この前部にプラ
ットホーム14を設けており、このプラットホーム14
には進行方向と直角に横送りオーガ16が配設され、こ
の横送りオーガ16前部に刈刃17が横設されている。
【0016】そして、プラットホーム14の両側前端に
分草板18を設け、プラットホーム14の後部両側には
リール19を横架した支持アーム20の後部が枢支さ
れ、この支持アーム20の左右一側にはリール回転駆動
用のベルトやプーリー等からなる後述する無段変速機構
が設けられている。このリール19は支持アーム20と
プラットホーム14の間にアクチュエータとして油圧シ
リンダー21を設けて、これにより昇降され、刈取部C
は機体フレーム2とフィーダハウス12の間にアクチュ
エータとして油圧シリンダ22を介装して、これによっ
て昇降される。
【0017】次に、図2において、扱胴の第一実施例に
ついて説明する。本実施例においては、扱胴6外周にス
パイラル31と扱き歯32が設置されている。扱胴6の
外周面には、らせん状に形成されたスパイラル31が前
後方向に所定長さ配設されており、該スパイラル31・
31間には扱き歯32・32・・・が渦巻き状に半径方
向に突出して前後方向所定長さ配置されている。このよ
うに扱胴6に配置されたスパイラル31の後方にらせん
状に複数の扱き歯32・32・32・・・を配置し、こ
の後にスパイラル31を交互に配置している。こうし
て、前記刈取部Cにおいて刈り取られた穀稈は、フィー
ドコンベア15により扱胴6に供給され、扱胴6の回動
により前端のスパイラルによって穀稈を後方に供給す
る。扱き歯32の後方には、スパイラル31が配設され
ており、この交互に配置されたスパイラル31と扱き歯
32と受網7により脱穀される。また、同時にわらも切
断され、穀粒と切れ稈の混合物は、こぎ室を回転しつつ
籾や藁屑は受け網7から漏下し、漏下しない稈は後方よ
り排出される。
【0018】前記扱胴6において前後方向で隣り合うス
パイラル31の間に扱き歯32を設置することで、扱き
歯32と穀粒との衝突確率が向上し、脱穀性能が増加す
る。その結果、扱き残しが少なくなり、排稈口損失が減
少する。すなわち、スパイラル31の間に扱き歯32が
配設されているため、穀稈がスパイラル31により扱き
歯32の配設位置に集約され易くなる。穀稈が集約され
ることにより、扱き歯32の配設部に余分な空間ができ
にくく、扱き歯32と穀粒との衝突による衝撃が穀稈の
移動等により分散されにくくなり、脱穀効率が向上す
る。また、扱胴6にはスパイラル31の配設部と扱き歯
32の配設部が交互に配設されているため、扱胴6の一
部に過大な負荷が掛かることが無く、回動に伴う負荷を
平準化し、回動負荷を軽減できる。さらに、穀稈の搬送
を効率的に行うことができ、脱穀効率を向上できる。
【0019】次に本発明の第二実施例について説明す
る。図3、図4において、扱胴6の上方には空隙35が
設けられており、該空隙35の上部位置には回転胴33
が設置されている。該回転胴33の回転軸は水平且つ扱
胴6の回動軸に対して直角である。また、回転胴33の
回転方向は、穀稈を後方に送る方向もしくは、脱穀部左
より見た場合において、反時計まわりとされている。回
転胴33の外周面には脱粒棒34が突設されている。扱
胴6の外周面の全域にはスパイラル31が配置されてお
り、該スパイラル31の外側縁部には扱き歯32・32
・・・が適宜間隔をあけて配設されている。
【0020】上記構成において、スパイラル31の先端
に設置されている扱き歯32により、穀粒は脱穀され穀
稈は扱胴6上部の空隙35に投擲される。扱胴6の上方
の空隙35に流入した穀稈は回転胴33の脱穀棒34と
衝突し、再度脱粒される。そのため、脱粒性能が向上
し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少する。
また、回転胴33は扱胴6の軸方向に強制的に穀稈を投
擲するため、穀稈は円滑に扱胴6の後方に供給される。
これにより、扱胴6の負担が軽減され、脱穀部における
穀稈のつまりを抑制できる。
【0021】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図5において、扱胴6の外周面には、らせん状に形
成されたスパイラル31が複数配設されており、該スパ
イラル31・31間には扱き歯32・32が配置されて
いる。また、扱胴6の上方には空隙35が設けられてお
り、該空隙35の上部位置には回転胴33が設置されて
いる。回転胴33は扱き歯32の配設位置の上方に配設
されており、回転胴33の外周面には複数の脱粒棒34
が突設されている。スパイラル31により扱き歯32の
配設位置に集約された穀稈は、扱き歯32により脱穀さ
れる。さらに、扱き歯32により空隙35に投擲された
穀稈は、回転胴33に配設された脱粒棒34により脱穀
される。この後、扱胴6の後部に配設されたスパイラル
31により、後部の扱き歯32の配設位置に置いて、穀
稈がさらに脱穀される。
【0022】上記のごとく、脱穀部を構成するため、扱
胴6において隣り合うスパイラル31との間に扱き歯3
2を設置することで、扱き歯32と穀粒との衝突確率が
向上する。また、扱き歯32によって、穀稈が扱胴6上
部の空隙35に投擲される。扱胴6上方の空隙部に流入
した穀稈は回転胴33の脱粒棒34と衝突し、再度脱粒
される。そのため、脱粒性能が向上し、扱き残し粒が少
なくなり、排稈口損失が減少する。また、回転胴33は
扱胴6の軸方向に強制的に穀稈を投擲するため、穀稈は
円滑に流れることができ、扱胴部の負荷が減少し、詰ま
りが発生しにくくなる。
【0023】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図6において、扱胴6の外周面には、らせん状に形
成されたスパイラル31が複数配設されており、該スパ
イラル31・31間には扱き歯32・32が配置されて
いる。また、扱胴6の上方には複数の箇所に空隙35が
設けられており、該空隙35の上部位置には回転胴33
が設置されている。回転胴33は扱胴6の扱き歯32の
配設位置の上方に配設されており、回転胴33の外周面
には複数の脱粒棒34が突設されている。スパイラル3
1により扱き歯32の配設位置に集約された穀稈は、扱
き歯32により脱穀される。さらに、扱き歯32により
空隙35に投擲された穀稈は、回転胴33に配設された
脱粒棒34により脱穀される。この後に、扱胴6の後部
に配設されたスパイラル31により、後部の扱き歯32
の配設位置に置いて、穀稈が脱穀され、空隙35に投擲
されて、回転胴33の脱粒棒34により脱穀される。な
お、図3の如くスパイラル31上に扱き歯を配置する構
成とすることもできる。また、回転胴33は扱き歯32
上方ではなくスパイラル31上方に配置する構成とする
ことも可能である。
【0024】上記のごとく、脱穀部を構成するため、扱
胴6において隣り合うスパイラル31との間に扱き歯3
2を設置することで、扱き歯32と穀粒との衝突確率が
向上する。また、扱き歯32によって、穀稈が扱胴6上
部の空隙35に投擲される。扱胴6上方の空隙部に流入
した穀稈は回転胴33の脱粒棒34と衝突し、再度脱粒
される。この脱粒過程が複数回行われるため、脱粒性能
が向上し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少
する。また、回転胴33は扱胴6の軸方向に強制的に穀
稈を投擲するため、穀稈は円滑に流れることができ、扱
胴部の負荷が減少し、詰まりが発生しにくくなる。ま
た、脱穀性能と搬送性能が向上される。
【0025】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図7において、扱胴6の上方には空隙35が設けら
れており、空隙35の上部にはコンベヤ37が配設され
ている。コンベヤ37は水平且つ扱胴6の軸方向に平行
に設置されており、回転方向は脱穀部の左より見て、反
時計回りとされている。このコンベヤ37には脱穀棒3
4が設置されている。扱胴6の外周面の全域にはスパイ
ラル31が配置されており、該スパイラル31の外側縁
部には扱き歯32が配設されている。扱胴6の上方に配
設されたコンベヤ37は回転胴33・33および回転胴
38に巻架されており、回転胴33により駆動される。
回転胴33によりコンベヤ37は下面が前部から後部方
向に駆動される。コンベヤ37の外面には脱穀棒34が
突設せれており、コンベヤ37が駆動されることにより
移動する。
【0026】スパイラル31の先端に設置されている扱
き歯32により、穀粒は脱穀され穀稈は扱胴6上部の空
隙35に投擲される。扱胴6の上方の空隙35に流入し
た穀稈は回転胴33の脱穀棒34と衝突し、再度脱粒さ
れる。そのため、脱粒性能が向上し、扱き残し粒が少な
くなり、排稈口損失が減少する。また、回転胴33は扱
胴6の軸方向に強制的に穀稈を投擲するため、穀稈は円
滑に扱胴6の後方に供給される。これにより、扱胴6の
負担が軽減され、脱穀部における穀稈のつまりを抑制で
きる。また、扱胴6の全長にわたってコンベヤ37が設
置されるため、脱穀性能および搬送性能が向上する。
【0027】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。図8において、扱胴カバー40の扱胴側の表面は凹
凸形状に構成されている。扱胴6の下方には受け網7が
配設されており、上方には扱胴カバー40が設けられて
いる。扱胴6の外周面の全域にはスパイラル31が配置
されており、該スパイラル31の外縁部には扱き歯32
が配置されている。これにより、扱胴6の回動により穀
稈を搬送すると共に、脱穀を行うことができる。扱胴6
の下方に配設された受け網7は扱胴6の下部を覆う形状
に構成されており、扱胴6の上方に配設された扱胴カバ
ー40は扱胴6の上部を覆う形状になっている。また、
扱胴カバー40の扱胴6側の表面には凸部40a・40
a・40a・・・が設けられている。扱胴カバー40の
扱胴6側面の形状としては、他に凹部もしくは凸部およ
び凹部を設けることも可能であり、取り外し可能な凸形
状の突起物を配設することも可能である。
【0028】これにより、扱胴6の扱き歯32により、
扱胴軸に対し、回転運動する穀稈が扱胴6の上方に配設
された扱胴カバー40において、扱胴6側の面の凹凸形
状部に衝突し、穀粒が脱粒される。このため、脱粒率が
増加し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少す
る。
【0029】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。図9において、扱胴カバー40の扱胴側の表面に
は、取り外し可能な衝突板41が設置されている。扱胴
6と扱胴カバー40の間には、衝突板41が配設されて
おり、該衝突板41は扱胴カバー40に取り外し可能に
構成されている。また、衝突板41には凹凸が設けられ
ており、該衝突板41に穀稈が衝突し易いように構成さ
れている。衝突板41は扱胴カバー40に取り外し可能
に配設されているため、扱胴6までの距離を調節するこ
とができる。
【0030】これにより、扱胴6の扱き歯32により、
扱胴軸に対し、回転運動する穀稈が扱胴6の上方に配設
された扱胴カバー40において、扱胴6側の面の凹凸形
状部に衝突し、穀粒が脱粒される。このため、脱粒率が
増加し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少す
る。また、稈の詰まりによって、衝突板41が変形した
場合に取り外しが可能であるため、容易に部品交換をお
こなえる。
【0031】次に、本発明の第8実施例について説明す
る。図10において、扱胴カバー40の扱胴側の表面に
は、衝突板42・42・42・・・が設置されており、
該衝突板42の断面形状は三角形とされている。扱胴カ
バー40に配設された衝突板42は断面形状が略三角形
に形成されており、扱胴6の回動により上方に投擲され
た穀稈に衝突し易いように構成されている。該衝突板4
2の穀稈が衝突する側は扱胴カバーの下面に対して切り
立った形状になっており、反対側は穀稈の搬送が阻害さ
れないように扱胴カバー40に対する仰角が小さく構成
されている。これにより、穀稈が衝突板42に衝突する
際には、衝撃が大きくなるとともに、扱胴6の周囲にお
ける穀稈の回動が阻害されないようにできる。
【0032】上記のごとく、扱胴カバー40に衝突板4
2を配置するため、扱胴6の扱き歯32により、扱胴軸
に対し、回転運動する穀稈が扱胴6の上方に配設された
扱胴カバー40において、扱胴6側の面の凹凸形状部に
衝突し、穀粒が脱粒される。このため、脱粒率が増加
し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少する。
また、衝突板42の断面形状を三角形にすることによ
り、より一層の脱穀効果が増加し、扱き残し粒が少なく
なり、排稈口損失が減少する。なお、前記受け網7の代
わりにコンケーブとすることも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次
のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載
のように、軸流型コンバインの脱穀部において、扱胴外
周上にスパイラルと扱き歯を交互に設置するので、扱胴
において隣り合うスパイラの間に扱き歯を設置すること
で、扱き歯と穀粒との衝突確率が向上し、脱穀性能が増
加する。その結果扱き残しが少なくなり、排稈口損失が
減少する。
【0034】請求項2に記載のごとく、軸流型コンバイ
ンの脱穀部において、扱胴の上方に空隙を設け、その上
部に脱穀手段を配設した回転胴を設置し、該回転胴軸の
方向を水平且つ扱胴軸に対し直角とし、回転方向を穀稈
の搬送方向とするので、スパイラルの先端に設置されて
いる扱き歯により、穀粒は脱穀され穀稈は扱胴上部の空
隙に投擲される。扱胴の上方の空隙に流入した穀稈は回
転胴の脱穀棒と衝突し、再度脱粒される。そのため、脱
粒性能が向上し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失
が減少する。また、回転胴は扱胴の軸方向に強制的に穀
稈を投擲するため、穀稈は円滑に扱胴の後方に供給され
る。これにより、扱胴の負担が軽減され、脱穀部におけ
る穀稈のつまりを抑制できる。
【0035】請求項3に記載のごとく、軸流型コンバイ
ンの脱穀部において、扱胴外周上にスパイラルと扱き歯
を交互に設置するとともに、扱胴の上方に空隙を設け、
その上部に脱穀手段を配設した回転胴を設置し、該回転
胴軸の方向を水平且つ扱胴軸に平行とし、回転方向を穀
稈の搬送方向とするので、扱胴において隣り合うスパイ
ラルとの間に扱き歯を設置することで、扱き歯と穀粒と
の衝突確率が向上する。また、扱き歯によって、穀稈が
扱胴上部の空隙に投擲される。扱胴上方の空隙部に流入
した穀稈は回転胴の脱粒棒と衝突し、再度脱粒される。
そのため、脱粒性能が向上し、扱き残し粒が少なくな
り、排稈口損失が減少する。また、回転胴は扱胴の軸方
向に強制的に穀稈を投擲するため、穀稈は円滑に流れる
ことができ、扱胴部の負荷が減少し、詰まりが発生しに
くくなる。
【0036】請求項4に記載のごとく、前記回転胴を前
後平行に複数配置したので、扱胴において隣り合うスパ
イラルとの間に扱き歯を設置することで、扱き歯と穀粒
との衝突確率が向上する。また、扱き歯によって、穀稈
が扱胴上部の空隙に投擲される。扱胴上方の空隙部に流
入した穀稈は回転胴の脱粒棒と衝突し、再度脱粒され
る。この脱粒過程が複数回行われるため、脱粒性能が向
上し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少す
る。また、回転胴は扱胴の軸方向に強制的に穀稈を投擲
するため、穀稈は円滑に流れることができ、扱胴部の負
荷が減少し、詰まりが発生しにくくなる。また、脱穀性
能と搬送性能が向上される。
【0037】請求項5に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方に空隙を設け、その上部にコン
ベヤを設置し、該コンベヤを水平且つ扱胴軸に平行に設
置し、回転方向を穀稈搬送方向とするので、スパイラル
の先端に設置されている扱き歯により、穀粒は脱穀され
穀稈は扱胴上部の空隙に投擲される。扱胴の上方の空隙
に流入した穀稈は回転胴の脱穀棒と衝突し、再度脱粒さ
れる。そのため、脱粒性能が向上し、扱き残し粒が少な
くなり、排稈口損失が減少する。また、回転胴は扱胴の
軸方向に強制的に穀稈を投擲するため、穀稈は円滑に扱
胴の後方に供給される。これにより、扱胴の負担が軽減
され、脱穀部における穀稈のつまりを抑制できる。ま
た、扱胴の全長にわたってコンベヤが設置されるため、
脱穀性能および搬送性能が向上する。
【0038】請求項6に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面を凸
凹形状とするので、扱胴の扱き歯により、扱胴軸に対
し、回転運動する穀稈が扱胴の上方に配設された扱胴カ
バーにおいて、扱胴側の面の凹凸形状部に衝突し、穀粒
が脱粒される。このため、脱粒率が増加し、扱き残し粒
が少なくなり、排稈口損失が減少する。
【0039】請求項7に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面に衝
突板を設置し、取り外し可能な構造とするので、扱胴の
扱き歯により、扱胴軸に対し、回転運動する穀稈が扱胴
の上方に配設された扱胴カバーにおいて、扱胴側の面の
凹凸形状部に衝突し、穀粒が脱粒される。このため、脱
粒率が増加し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が
減少する。また、稈の詰まりによって、衝突板が変形し
た場合に取り外しが可能であるため、容易に部品交換を
おこなえる。
【0040】請求項8に記載のごとく、コンバインの脱
穀部において、扱胴上部の扱胴カバーの扱胴側の面に衝
突板を設置し、該衝突板の断面形状を三角形とするの
で、扱胴カバーに衝突板を配置するため、扱胴の扱き歯
により、扱胴軸に対し、回転運動する穀稈が扱胴の上方
に配設された扱胴カバーにおいて、扱胴側の面の凹凸形
状部に衝突し、穀粒が脱粒される。このため、脱粒率が
増加し、扱き残し粒が少なくなり、排稈口損失が減少す
る。また、衝突板の断面形状を三角形にすることによ
り、より一層の脱穀効果が増加し、扱き残し粒が少なく
なり、排稈口損失が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】第1実施例の脱穀部の構成を示す側面図であ
る。
【図3】第2実施例の脱穀部の構成を示す側面図であ
る。
【図4】同じく正面一部断面図である。
【図5】第3実施例の脱穀部の構成を示す側面図であ
る。
【図6】第4実施例の脱穀部の構成を示す側面図であ
る。
【図7】第5実施例の脱穀部の構成を示す側面図であ
る。
【図8】第6実施例の脱穀部の構成を示す正面断面図で
ある。
【図9】第7実施例の脱穀部の構成を示す正面断面図で
ある。
【図10】第8実施例の脱穀部の構成を示す正面断面図
である。
【符号の説明】
6 扱胴 7 受け網 31 スパイラ 32 扱き歯 33 回転胴 34 脱穀棒 35 空隙 40 扱胴カバー 41 衝突板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴外周上にスパイラルと扱き歯を交互に設置することを
    特徴とするコンバインの脱穀部。
  2. 【請求項2】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴の上方に空隙を設け、その上部に脱穀手段を配設した
    回転胴を設置し、該回転胴軸の方向を水平且つ扱胴軸に
    対し直角とし、回転方向を穀稈の搬送方向とするコンバ
    インの脱穀部。
  3. 【請求項3】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴外周上にスパイラルと扱き歯を交互に設置するととも
    に、扱胴の上方に空隙を設け、その上部に脱穀手段を配
    設した回転胴を設置し、該回転胴軸の方向を水平且つ扱
    胴軸に平行とし、回転方向を穀稈の搬送方向とすること
    を特徴とするコンバインの脱穀部。
  4. 【請求項4】 前記回転胴を前後平行に複数配置したこ
    とを特徴とする請求項3記載のコンバインの脱穀部。
  5. 【請求項5】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴上方に空隙を設け、その上部にコンベヤを設置し、該
    コンベヤを水平且つ扱胴軸に平行に設置し、回転方向を
    穀稈搬送方向とすることを特徴とするコンバインの脱穀
    部。
  6. 【請求項6】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面を凸凹形状とすること
    を特徴とするコンバインの脱穀部。
  7. 【請求項7】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴上方の扱胴カバーの扱胴側の面に衝突板を設置し、取
    り外し可能な構造とすることを特徴とするコンバインの
    脱穀部。
  8. 【請求項8】 軸流型コンバインの脱穀部において、扱
    胴上部の扱胴カバーの扱胴側の面に衝突板を設置し、該
    衝突板の断面形状を三角形とすることを特徴とするコン
    バインの脱穀部。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167687A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Kubota Corp 脱穀装置
KR101151084B1 (ko) 2007-01-11 2012-06-04 가부시끼 가이샤 구보다 콤바인 및 이것에 탑재 가능한 탈곡 장치

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KR101427458B1 (ko) * 2007-01-11 2014-08-07 가부시끼 가이샤 구보다 전간 투입형 콤바인 및 탈곡 장치

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