JP2001016960A - 汎用コンバインの脱穀部 - Google Patents

汎用コンバインの脱穀部

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JP2001016960A
JP2001016960A JP11195538A JP19553899A JP2001016960A JP 2001016960 A JP2001016960 A JP 2001016960A JP 11195538 A JP11195538 A JP 11195538A JP 19553899 A JP19553899 A JP 19553899A JP 2001016960 A JP2001016960 A JP 2001016960A
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JP
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rotor
feed
screw blade
culm
blade
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JP11195538A
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English (en)
Inventor
Keita Kamikubo
啓太 上窪
Junichi Shono
潤一 正野
Munenori Miyamoto
宗徳 宮本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用コンバインの脱穀部における穀稈等の滞
留を防ぐ構造とすることを課題とする。 【解決手段】 汎用コンバインの脱穀部18の連通部1
23(排出部124)において、第一ロータ21(第二
ロータ22)に配設したスクリュー羽根21a(スクリ
ュー羽根22a)と送り羽根21b(送り羽根22b)
との略境界面におけるロータ上半面の周囲に、ロータ回
転軸21d(ロータ回転軸22d)とは垂直な面の仕切
板251(仕切板252)を配設する。また、第一ロー
タ21(第二ロータ)に配設したスクリュー羽根21a
(スクリュー羽根22a)は、該仕切板251(仕切板
252)を越えて連通部123(排出部124)まで回
転しながら移動し、該スクリュー羽根21a(スクリュ
ー羽根22a)の回転面は、連通部123(排出部12
4)と一部ラップさせた構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用コンバインの
脱穀部において穀稈を送出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より汎用コンバインは走行装置より
前方に刈取部を突設し、該刈取部により刈り取った穀稈
をビータの回動によりはね飛ばし後方に搬送して前後方
向に配設したスクリュー型のロータに供給される。そし
て、該ロータの回転によって、脱穀を行い、脱粒後の排
稈は機体後方に放出される。脱穀部における受網を漏下
した穀粒や藁屑やゴミ等は脱穀部下方に配設した選別装
置によって選別され、藁屑やゴミ等は機体後方から排出
され、精粒は脱穀部の上部に配置したグレンタンクに貯
留されるように構成していた。
【0003】また、脱穀部において、ロータのスクリュ
ー羽根や送り羽根が固設されるドラムは筒状に成形さ
れ、該ドラムの左右端部内には巻付防止板が配置されて
いた。機枠フレーム内周面のロータ位置の側方にも巻付
防止板が固設されていた。該巻付防止板は中心部にロー
タの駆動軸を挿入可能な孔を開口し、ドラムの内径に略
等しい外径を有する円板状に形成されていた。さらに該
巻付防止板の外周部を内側に向けて屈曲させて縁部を形
成し、該縁部をドラム端部の内周面に沿って若干の隙間
を開けて挿入させて機枠フレーム内周面との間の隙間を
なくして、穀稈がロータの駆動軸に絡み付くことがない
ようにしていた。
【0004】前記巻付防止板の縁部がドラム端部の外周
面を被装する形状とせず、内周面に沿って挿入させたこ
とでスクリュー羽根端部をドラム端部まで延出すること
ができ、ロータ端部に搬送された穀稈をスクリュー羽根
で軸方向に送ることができ、ロータ上に穀稈を滞留させ
ることがないように構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
においては、汎用コンバインの脱穀部におけるロータの
送り方向略終端部、スクリュー羽根と送り羽根と境界面
において、スクリュー羽根側から送り羽根へと穀稈を送
出する際、穀稈の受け渡し位置によっては、穀稈に送り
羽根によるフォローアップが充分に行うことができない
ため、充分な投出力を与えることができず、連通口や排
出部手前、ロータ側下方あたりに穀稈等が滞留する問題
がある。
【0006】本発明は、前記の点を鑑み、汎用コンバイ
ンの脱穀部における穀稈等の滞留を防ぐ構造とすること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する
課題であり、次に課題を解決するための手段を説明す
る。すなわち、汎用コンバインの脱穀部のロータの送り
方向略終端部における穀稈送出部において、ロータ外周
に配設したスクリュー羽根と、送り方向略終端部に配置
した送り羽根との略境界面に、ロータ上半面の外周囲
に、ロータ回転軸に対して垂直な面の仕切板を配設し
た。また、前記ロータに配設したスクリュー羽根は、前
記仕切板を越えて送り羽根側まで延出し、該スクリュー
羽根終端側の先端回転面は、穀稈送出部とラップさせ
た。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は汎用コンバインの全体側面図一
部断面図、図2は同じく平面図、図3は脱穀部及び選別
装置の側面断面図、図4は脱穀部平面断面図、図5は同
じく右側面断面図、図6は同じく背面断面図、図7は2
連のロータの平面図、図8は第一ロータの右側面図、図
9は送り羽根の側面図、図10は同じく平面図、図11
は第一ロータの平面展開図、図12は同じく平面図であ
る。
【0009】まず、本発明に係わる汎用コンバインの全
体構成を図1、図2および図3を参照しながら説明す
る。クローラー式走行装置1上に機枠フレーム13が搭
載され、該機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀部
18と、エンジン48等を収納するエンジンルーム49
が載置固定され、脱穀部18上にはグレンタンク30が
配置され、該グレンタンク30側部にはその内部に貯留
された穀粒を排出する排出オーガ40が配置されてい
る。また、前記機枠フレーム13より前方に刈取部8が
突出されている。刈取部8はプラットホーム2内に横送
りオーガ3を左右方向に収納し、回転駆動することによ
って穀稈を略左右中央に集めるようにしている。前記プ
ラットホーム2前端下部には刈刃4が横設され、該刈刃
4の前上方には掻込リール5が配設されている。前記プ
ラットホーム2の両側の後部上に昇降リンク6の後部が
枢支され、該昇降リンク6の前端に前記掻込リール5が
回転自在に支持され、油圧モーター等によって掻込リー
ル5が回転駆動される。また、前記プラットホーム2の
両側前端には分草板7が配設されている。
【0010】前記刈取部8と脱穀部18の間には搬送装
置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10
内にコンベア11が収納され、前記プラットホーム2の
後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前
記横送りオーガ3のスクリュー羽根の送り終端位置に合
わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該
フィーダハウス10の後端は、脱穀入口12に連通され
ており、該脱穀入口12には左右水平方向に回転軸心を
有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制的に
脱穀部18へ送るようにしている。フィーダハウス10
の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持されて
いる。そして、フィーダハウス10の下面と機枠フレー
ム13との間には図示せぬ油圧シリンダーを介装して、
刈取部8を昇降可能としている。さらに、前記フィーダ
ハウス10とビータ34の上方には運転席15や操向ハ
ンドル16等を収納したキャビン17を配置し、該キャ
ビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して視界
を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側より
乗り降りできるようにしている。
【0011】また、前記フィーダハウス10、ビータ3
4及び脱穀入口12は、機体の進行方向に向かって左側
寄りに設けられ、該脱穀入口12は第一ロータ(前ロー
タ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀部18の第一
ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしてい
る。
【0012】前記脱穀部18は、第一ロータ(前ロー
タ)21と第二ロータ(後ロータ)22と受網23・2
4等からなり、前記機枠フレーム13上部に収納されて
いる。前記第一ロータ21と第二ロータ22は略同じ形
状に構成されており、筒の外周は、周囲に扱歯を有する
スクリュー羽根21a・22aを設けたスクリュー型に
構成されて、軸心は左右水平方向に向けられて、前後平
行に配置されている。前後方向に軸芯を有するロータを
配置した脱穀部では前後方向に長くなるが、本実施例の
如く左右に軸芯を有するロータ21・22を設けた脱穀
部18では前後方向に短くすることができ、選別装置1
9後部の上方の空間を利用してエンジンルーム49を設
けることができ、効率良くレイアウトができる。
【0013】前記第一ロータ21と第二ロータ22の下
方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロー
タ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー3
5・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成
している。また、第一ロータ21下方の受網23右側の
後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロー
タ22の上外周の接線方向に向かって延出されて、穀稈
送出部である連通部123が形成され、該連通部123
後端は第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出
されている。更に、前記受網24の左後部に穀稈送出部
である排出部124が形成されている。
【0014】更に、前記上部カバー35・36の水平状
に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が
左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー3
5・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に
枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作
することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ
22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わ
せた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用
性のある脱穀部18が構成されるのである。
【0015】また、第一ロータ21のスクリュー羽根2
1aは、第一ロータ21の左端より連通部123の直左
側までの間に形成され、連通部123前方の第一ロータ
21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板
状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同
様に第二ロータ22のスクリュー羽根22aは、第二ロ
ータ22の右端部より排出部124の直右側までの間に
形成され、スクリュー羽根22a終端部より左側の排出
部124前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b
・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り
羽根22b・22b・・で送って排出部124より排出
するようにしている。
【0016】このような構成において、フィーダハウス
10から脱穀入口12へ刈り取った穀稈が送られると、
第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送
されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端
に至ると緩傾斜状に形成した連通部123から第二ロー
タ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によ
って左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の
左端に送られると、排出部124より落下される。
【0017】該排出部124下部から後下方にはガイド
プレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の
上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的
に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられてい
る。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に
比べ外径を小さくしたコンパクトで、組立容易な形状と
し、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転
速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21
・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す
性能を高めている。
【0018】前記排稈ビータ61は、左端部が排出部1
24の左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出
部124右端部よりさらに右側に延出し、排出部124
より排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビ
ータ61後方の吸引ファン92に取り込まれ、機体後端
部に左右に全幅に渡って横架されたチッパー式のスプレ
ッダー62に受け継いで、該スプレッダー62の複数の
鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出
される。
【0019】また、前記脱穀部18下方には選別装置
(揺動選別装置)19が配置され、その構成は、流穀板
25、揺動本体50、選別風を発生させる唐箕27、選
別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベア28
と二番物を搬送する二番コンベア31等より構成されて
いる。前記一番コンベア28及び二番コンベア31は側
面視でクローラー式走行装置1の後方に横設され、一番
コンベア28の左端部に連通して立状に配したバケット
式の揚穀コンベア29や、一番コンベア28の左端部の
左端部に連設する還元コンベア32とクローラー式走行
装置1とが干渉することのない効率的なレイアウトとし
てる。さらに、選別装置19は機枠フレーム14の前後
途中部より後部の間に収納され、選別装置19前方の機
枠フレーム14前部とフィーダハウス10後下方位置に
走行駆動用のミッション装置45を配置でき、効率の良
いレイアウトとして全長を短くすることができる。
【0020】前記揺動本体50は、前記第一ロータ21
前端の下方より選別装置19の後端までに渡って配置さ
れ、揺動リンク機構51によって揺動自在に支持されて
いる。前記揺動本体50前部には第一ロータ21と第二
ロータ22の下方に渡って落下された穀稈を受けるグレ
ーンパン50aが形成されている。該グレーンパン50
aは側面視で波状に形成され揺動本体50の揺動で後方
に搬送するようにしている。
【0021】前記グレーンパン50a後端に連接してフ
ルイ線52が配置されている。該フルイ線52の下方よ
り揺動本体50の後端部にかけて、揺動本体50の幅方
向に横架した複数のチャフフィンより成るチャフ部が配
置されている。該チャフ部は、前側より脱粒された穀稈
量に応じてチャフフィンの前下がり傾斜角度が変わる可
動チャフ53と、手動によってチャフフィンの前下がり
傾斜角度が変える手動チャフ54と、チャフフィンの前
下がり傾斜角度が固定された固定チャフ55より構成さ
れている。該チャフ部の下方の揺動本体50底面は落下
口55bが開口され、図示せぬクリンプ網によって被装
されている。
【0022】また、前記揺動本体50のグレーンパン5
0aの前後途中部の下方に唐箕27が横設され、ガイド
に従って後方に選別風を送り落下口55b等より揺動本
体50内に選別風を送風して、前記チャフ部で比重選別
と風選別とを行い、一番物と二番物とに選別している。
【0023】このような構成において、前記第一ロータ
21と第二ロータ22の受網23・24より落下された
穀粒や藁屑等は、揺動本体50のグレーンパン50a上
に受け止められて後方に搬送され、グレーンパン50a
後部よりフルイ線52で後方に跳ね飛ばされて、そのま
まチャフ部に落下させて比重選別と風選別とが行われる
のである。
【0024】次に脱穀部の穀稈の流れについて、図4、
図5および図6を参照しながら説明する。脱穀部18
は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24
等からなり、運転席15後方、機枠フレーム13上部に
収納されている。ロータ21・22の外周は、周囲に扱
歯を有するスクリュー羽根21a・22aを設けたスク
リュー型に構成されて、軸心は左右水平方向に向けられ
て、前後平行に配置されている。
【0025】また、第一ロータ21のスクリュー羽根2
1aは、第一ロータ21の左端より連通部123の直左
側までの間に形成され、連通部123前方の第一ロータ
21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板
状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。該
送り羽根21b・21b・・は本数を限定するものでな
いが、軽量化及び部品数の減少と搬送効率を高めるため
に三本が形成されている。そして、送り方向終端部のス
クリュー羽根21aと送り羽根21b・21b・・との
略境界面、ロータ回転軸21dとは垂直な面に第一ロー
タ21と隙間を介して第一ロータ21上方の周囲に仕切
板251が配設されている。ロータ21送り方向終端部
のスクリュー羽根21aの先端は該仕切板251の左右
幅内に位置し、該ロータ21送り方向終端部のスクリュ
ー羽根21a先端の回転面は仕切板251を越えた連通
部123に位置して送り羽根21bの回転面と一部ラッ
プさせた構造としている。
【0026】同様に第二ロータ22のスクリュー羽根2
1aは、第二ロータ22の右端部より排出部124の直
右側までの間に形成され、左側の排出部124の第二ロ
ータ22外周面には送り羽根22b・22b・・が形成
されている。よって、脱穀後の排稈(排藁)は送り羽根
22b・22b・・で送って排出部124より排出する
ようにしている。また、同様に送り方向終端部のスクリ
ュー羽根22aと送り羽根22b・22b・・との略境
界面、ロータ回転軸22dとは垂直な面に第二ロータ2
2と隙間を介して第二ロータ22上方の周囲に仕切板2
52が配設されている。ロータ22送り方向終端部のス
クリュー羽根22aは該仕切板252を越えて延設され
ている。該ロータ22送り方向終端部のスクリュー羽根
22aは排出部124側の送り羽根22bの回転面と一
部ラップさせて配置した構造としている。また、前記仕
切板252は図5に示すように、第二ロータ22の上半
分の位置に配置されて、3分割されて組立、分解を容易
にしてメンテナンスも容易にできるようにしている。
【0027】ビータ34にはね飛ばされて脱穀部18に
送出された穀稈は、第一ロータ21で脱穀されるとも
に、穀稈は、第一ロータ21外周のスクリュー羽根21
aに案内され、第一ロータ21右端部に送られていく。
そして、脱穀する際に穀粒が仕切板251でブロックさ
れ連通部123へはね飛ばされるのを防ぎ、確実に穀粒
を受網23から選別装置19へ落とすようにしている。
また該仕切板251で穀稈もまた一旦、ブロックされて
無造作に連通部123に送られるのを防ぎ、確実に該穀
稈はスクリュー羽根21aで案内されて一定位置から連
通部123側の送り羽根21b・21b・・に引き継が
れる。
【0028】このようにして、仕切板251がないと、
前記穀稈が斜め方向に移動して、送り羽根21b・21
b・・で投出される投出力が弱く、該穀稈はそのまま第
一ロータ21側下方に落ちて溜まって、詰まりの原因と
なってしまうが、仕切板251を配設することにより、
仕切板251を越えて側方へ穀稈や穀粒等が飛び出すこ
とがなく、更に、送り方向終端部のスクリュー羽根21
aが送り羽根21bの回転面と一部ラップしているの
で、第一ロータ21の連通部123側への横送り作用が
増し、送られた穀稈は、送り羽根21b・21b・・の
回転により、ロータ21を略半周してフォローアップさ
れ、充分な案内が与えられた後、連通部123の第二ロ
ータ22側にアンダースローで投げ出される。
【0029】次に穀稈は、再び第二ロータ22で脱穀さ
れ、第二ロータ21外周のスクリュー羽根22aに案内
されて第二ロータ22左端部に送られていく。そして、
また脱穀する際に穀粒が仕切板252でブロックされ排
出部124へはね飛ばされるのを防ぎ、確実に穀粒を受
網24から選別装置19へ落とすようにしている。穀稈
は2連のロータ21・22で略完全に脱穀されて排稈と
なり、該排稈もまた、該仕切板252で一旦ブロックさ
れて無造作に排出部124に送られるのを防ぎ、確実に
該排稈はスクリュー羽根22aで案内されて一定位置か
ら排出部124側の送り羽根22b・22b・・に引き
継がれる。
【0030】そうして、仕切板252を越えて第二ロー
タ22の排出部124側に送られた排稈は、送り羽根2
2b・22b・・により、ロータ22を略一周してフォ
ローアップされ、充分な案内が与えられた後、排出部1
24の排稈ビータ61側にオーバースローで投げ出され
る。
【0031】また、第二ロータ終端部のスクリュー羽根
22aの回転面と排出部124とのラップ代L2は、第
一ロータ21の終端部のスクリュー羽根21aの回転面
と連通部123とのラップ代L1よりも大きく取り、ま
た、ラップ代を大きく取る程、一旦仕切板251・25
2でブロックされて再び送り方向終端部のスクリュー羽
根21a・22aに案内されて連続して送られてくる穀
稈(排稈)の停滞を緩和するのに効果的である。第二ロ
ータ22の送り羽根22b・22b・・の投出するまで
の案内は、第二ロータ22での投出がオーバースローで
あり投出方向が略水平方向となりより充分な投出力を要
するためには、アンダースローで投出する第一ロータ2
1の送り羽根21b・21b・・の案内よりも長くし、
第二ロータ22を略一周させて充分な投出力をつけて排
出部124の排稈ビータ61側に投げ出されるのであ
る。
【0032】このように、ロータ21・22のスクリュ
ー羽根21a・22aと送り羽根21b・22bとの略
境界位置に仕切板251・252を配設して、該仕切板
251・252で穀稈(排稈)やはね飛ばされた穀粒を
一旦ブロックし、さらにはロータ21・22送り方向終
端部のスクリュー羽根21a・22aの回転面の一部と
穀稈送出部(連通部123、排出部124)とをラップ
させて、仕切板251・252直後で穀稈(排稈)を送
り羽根21b・22bに略一定位置から確実に受け渡
し、該送り羽根21b・22bにより充分な投出力をつ
けて投げ出すという構成にすることにより、連通部12
3や排出部124手前、ロータ側下方あたりに穀稈等を
滞留させないのである。
【0033】図7に示すように、前記第一ロータ21
(及び第二ロータ22)のスクリュー羽根21a(スク
リュー羽根22a)や送り羽根21b(送り羽根22
b)が固設されるドラム21c(ドラム22c)は筒状
に成形され、該ドラム21c(ドラム22c)の左右端
部内には巻付防止板58・58が配置されている。図3
に示すように、機枠フレーム13内周面の第一ロータ2
1(及び第二ロータ22)位置の側方に巻付防止板58
・58が固設されている。該巻付防止板58は中心部に
第一ロータ21の駆動軸を挿入可能な孔58aを開口
し、ドラム21cの内径に略等しい外径を有する円板状
に形成されている。さらに該巻付防止板58の外周部を
内側に向けて屈曲させて縁部58bを形成し、該縁部5
8bをドラム21c端部の内周面に沿って若干の隙間を
開けて挿入させて機枠フレーム13内周面との間の隙間
をなくして、穀稈が第一ロータ21(及び第二ロータ2
2)の駆動軸に絡み付くことがないようにしている。
【0034】前記巻付防止板58の縁部58bがドラム
21c端部の外周面を被装する形状とせず、内周面に沿
って挿入させたことでスクリュー羽根21a端部をドラ
ム21c端部まで延出することができ、第一ロータ21
(及び第二ロータ22)端部に搬送された穀稈をスクリ
ュー羽根21aで左右方向に送ることができ、第一ロー
タ21(及び第二ロータ22)上に穀稈を滞留させるこ
とがないのである。
【0035】また、前記の第一ロータ21と第二ロータ
22とは同一の径であり、送り羽根21b・21b・・
と送り羽根22b・22b・・とを同一形状として、さ
らに、第一ロータ21の回転方向を進行方向の左側面視
で反時計回りとし、第二ロータ22の回転方向を逆の時
計回りとすることで、スクリュー羽根21aとスクリュ
ー羽根22aとの巻回方向も同一とすることができ、第
一ロータ21と第二ロータ22とを完全に同一形状とし
て汎用性を高めることができ、コストの削減が図ること
ができ、さらに、ロータ21・22周囲に配設する仕切
板251・252も同一形状として加工することができ
る。また、第二ロータ22の回転方向を時計回りとする
ことで、第一ロータ21端部で後上方に搬送された穀稈
を搬送方向を略同一方向として第二ロータ22で受け継
ぐことができ、受け継ぎ易くしている。
【0036】次に脱穀部のロータの送り羽根について、
図8、図9および図10を参照しながら説明する。前述
のように、第一ロータ21と第二ロータ22は、同一形
状としており、以下、図8から図12は、第一ロータ2
1の図面であるが、第二ロータ22も構成に関しては第
一ロータ21と同様であり、断りのない限り第一ロータ
21の図面を参照しながら説明する。
【0037】図8で示すように、第一ロータ21(第二
ロータ22)表面において送り羽根21b・21b・・
(送り羽根22b・22b・・)は、ロータ送り方向終
端部にロータ半径方向に板状に突設され、該送り羽根2
1b・21b・・(送り羽根22b・22b・・)は第
一ロータ21(第二ロータ22)本体とは固定ボルト8
1・81・・で締結されており、該第一ロータ21(第
二ロータ22)本体と着脱自在な構造としている。
【0038】また、図9および図10で示すように、各
送り羽根21b(送り羽根22b)プレート状の鋼板を
側面視V字状に折り曲げて、左右対称な形状としてお
り、穀稈との接触で該送り羽根21b・21b・・(送
り羽根22b・22b・・)の側面視左右一側面が磨耗
したときなどには、各送り羽根21b(送り羽根22
b)を側面視左右反対に取り付けて消耗していない面を
穀稈に接触するようにして第一ロータ21(第二ロータ
22)に取付けて使用することができる。また、前述の
如く、第一ロータ21と第二ロータ22とは同一の径で
あり、送り羽根21b・21b・・と送り羽根22b・
22b・・とは同一形状であるため、消耗の具合によ
り、該送り羽根21b・21b・・と送り羽根22b・
22b・・とを交換することもできる。
【0039】また、前記送り羽根21b・21b・・
(送り羽根22b・22b・・)は、脱穀時、絶えず穀
稈と接触するため磨耗等により疲労しやすく、また、穀
稈を脱穀する際に抽出される水分等により腐蝕しやすく
もあるため、耐蝕性、耐久性に優れたステンレス等の合
金鋼を使用している。
【0040】また、図11に示すように、前記送り羽根
21b・21b・・(送り羽根22b・22b・・)と
穀稈をロータ一側端から他側端まで案内する第一ロータ
21(第二ロータ22)表面に螺旋状に配設されたスク
リュー羽根21a(スクリュー羽根22a)の送り終端
と送り羽根21bとの隙間部分は狭くなるので、スクリ
ュー羽根21a(スクリュー羽根22a)の終端近傍に
位置する送り羽根21b(22b)のスクリュー羽根側
に切欠部21f(22f)を設けている。該切欠部21
f(22f)は斜めにカットした形状となっており、穀
稈がこの隙間部分に引掛かるのを防止している。
【0041】また、前記第一ロータ21表面に螺旋状に
配設したスクリュー羽根21a(スクリュー羽根22
a)間は、短冊板状の補強板82で補強され、該スクリ
ュー羽根21a(スクリュー羽根22a)の強度が高め
られている。
【0042】次に脱穀部のロータにおける送り羽根とス
クリュー羽根との配置について、図11および図12を
参照しながら説明する。前記スクリュー羽根21a(ス
クリュー羽根22a)の終端と送り羽根21b・21b
・・(送り羽根22b・22b・・)のスクリュー羽根
側とは正面視においてラップさせている。言い換えれ
ば、送り羽根21b・21b・・(送り羽根22b・2
2b・・)の回転面とスクリュー羽根21a(スクリュ
ー羽根22a)の終端の回転面の一部をラップさせてラ
ップ代L3(L4)を設けている。
【0043】このような構成にすることにより、穀稈等
がスクリュー羽根21a(スクリュー羽根22a)から
送り羽根21b・21b・・(送り羽根22b・22b
・・)へスムーズに受け渡され、穀稈の詰まりを防いで
いる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので次の
ような効果を奏するものである。すなわち、請求項1の
ように、汎用コンバインの脱穀部のロータの送り方向略
終端部における穀稈送出部において、ロータ外周に配設
したスクリュー羽根と、送り方向略終端部に配置した送
り羽根との略境界面に、ロータ上半面の外周囲に、ロー
タ回転軸に対して垂直な面の仕切板を配設したことによ
り、脱穀する際に穀粒が仕切板でブロックされ穀稈送出
部(連通部、排出部)へはね飛ばされるのを防ぎ、確実
に穀粒を受網から選別装置へ落とすようにしている。ま
た該仕切板で穀稈(排稈)もまたブロックされて無造作
に穀稈送出部(連通部、排出部)に送られるのを防ぎ、
確実に該穀稈(排稈)はスクリュー羽根で案内されて略
一定位置からの送り羽根に引き継がれる。
【0045】このように仕切板を配設することにより、
前記穀稈(排稈)が従来のように無造作に穀稈送出部
(連通部、排出部)に送られると、スクリュー羽根から
送り羽根への受け渡し位置によっては、ほとんど送り羽
根で案内されないまま投出されるので投出力が弱く、該
穀稈はそのままロータ側下方に落ちて溜まり、これらの
詰まりの原因を防ぐのである。
【0046】また請求項2のように、前記ロータに配設
したスクリュー羽根は、前記仕切板を越えて送り羽根側
まで延出し、該スクリュー羽根終端側の先端回転面は、
穀稈送出部とラップさせたことにより、ロータ外周のス
クリュー羽根に案内され仕切板の手前でブロックされた
穀稈(排稈)は、再び送り方向終端部のスクリュー羽根
に案内されて仕切板を越え送り羽根側に送られ、該穀稈
(排稈)の案内は、スクリュー羽根と穀稈送出部(連通
部、排出部)のラップ面で確実に送り羽根に引き継が
れ、該送り羽根により充分な投出力をつけて該穀稈(排
稈)を投げ出すので、穀稈送出部(連通部、排出部)で
のロータ側下方あたりに穀稈(排稈)等を滞留させるこ
となく穀稈送出部(連通部、排出部)での詰まりが解消
されるのである。
【0047】また、スクリュー羽根と穀稈送出部(連通
部、排出部)とのラップ代を大きく取る程、一旦仕切板
でブロックされて再び送り方向終端部のスクリュー羽根
に案内されて連続して送られてくる穀稈(排稈)の停滞
を緩和するのに効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの全体側面図一部断面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】脱穀部及び選別装置の側面断面図である。
【図4】脱穀部の平面断面図である。
【図5】同じく右側面断面図である。
【図6】同じく背面断面図である。
【図7】2連のロータの平面図である。
【図8】第一ロータの右側面図である。
【図9】送り羽根の側面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】第一ロータの平面展開図である。
【図12】同じく平面図である。
【符号の説明】
18 脱穀部 21 第一ロータ 21a スクリュー羽根 21b 送り羽根 21d ロータ回転軸 22 第二ロータ 22a スクリュー羽根 22b 送り羽根 22d ロータ回転軸 123 連通部 124 排出部 251 仕切板 252 仕切板 L1 ラップ代 L2 ラップ代
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 宗徳 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B094 AA02 AA14 AH01 AH05 AJ13 AJ14 DA01 DA04 DA09 EA05 FB01 FB04 FC03 GA01 GB01 JA10 JB09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用コンバインの脱穀部のロータの送り
    方向略終端部における穀稈送出部において、ロータ外周
    に配設したスクリュー羽根と、送り方向略終端部に配置
    した送り羽根との略境界面に、ロータ上半面の外周囲
    に、ロータ回転軸に対して垂直な面の仕切板を配設した
    ことを特徴とする汎用コンバインの脱穀部。
  2. 【請求項2】 前記ロータに配設したスクリュー羽根
    は、前記仕切板を越えて送り羽根側まで延出し、該スク
    リュー羽根終端側の先端回転面は、穀稈送出部とラップ
    させたことを特徴とする請求項1記載の汎用コンバイン
    の脱穀部。
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