JP7130486B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の作物を収穫する収穫部と、前記収穫部によって収穫された作物の脱穀処理を行うと共に脱穀処理物の選別処理を行う脱穀装置と、が備えられたコンバインに関する。
上記したコンバインにおいて、脱穀装置に、扱胴と、扱胴による脱穀処理物を漏下させる受網と、受網の下方に揺動可能に設けられ、受網から漏下した脱穀処理物を選別処理する揺動選別装置と、が備えられたものがある。
この種のコンバインでは、従来、例えば特許文献1に示されるように、揺動選別装置の後部下方に入力軸(文献1では、偏芯駆動軸)を設け、入力軸と揺動選別装置のシーブケースとの連結部材によって入力軸の動力を揺動選別装置に伝達することにより、揺動選別装置の揺動操作を可能にされている。
特開2016-36262号公報
従来の場合、入力軸の地上高さが低くなるので、走行装置によって跳ね上げられる土や、圃場面付近で飛散するワラ屑などが入力軸や入力軸への伝動系に付着しやすい。殊に、脱穀装置の下部が走行機体のメインフレームよりも下側に位置するなど、脱穀装置の搭載位置が低いコンバインでは、入力軸の地上高さが著しく低くなるので、土やワラ屑などが入力軸などに付着しやすい。
本発明は、入力軸などに土やワラ屑などが付着しにくいコンバインを提供する。
本発明によるコンバインは、
圃場の作物を収穫する収穫部と、前記収穫部によって収穫された作物の脱穀処理を行うと共に脱穀処理物の選別処理を行う脱穀装置と、が備えられ、前記脱穀装置に、扱胴と、前記扱胴による脱穀処理物を漏下させる受網と、前記受網の下方に揺動可能に設けられ、前記受網から漏下した脱穀処理物を選別処理する揺動選別装置と、が備えられ、前記揺動選別装置を駆動する選別駆動機構に、前記揺動選別装置の後部に装着された駆動軸と、前記揺動選別装置よりも高い位置に設けられた入力軸と、前記入力軸を前記駆動軸に連動連結するリンク機構と、が備えられ、前記リンク機構が前記脱穀装置の左横外側及び右横外側に設けられており、前記脱穀装置の後部に連結され、脱穀排ワラを細断処理する排ワラ細断装置が備えられ、前記排ワラ細断装置は、前記入力軸の後方に配置され、前記リンク機構に、前記入力軸に一端部が連結された入力側リンク、前記駆動軸に一端部が連結された選別装置側リンク、前記入力側リンクの他端部と前記選別装置側リンクの他端部とを相対回転可能に連結する連結軸と、が備えられ、機体側面視において、前記選別装置側リンクは、中間部が両端部よりも前側に位置する曲がり形状に形成され、前記揺動選別装置の後部上方に揺動可能に設けられ、前記受網から漏下した脱穀処理物を選別処理して処理物を前記揺動選別装置に漏下させる第2揺動選別装置が備えられ、前記入力軸の動力が前記リンク機構の中間部から前記第2揺動選別装置に伝達されるよう構成されている。
本構成によると、入力軸の地上高さが高くなるので、入力軸や入力軸への動力伝達系に土やワラ屑などが付着しにくい。
本構成によると、選別装置側リンクの曲がり形状によって選別装置側リンクと排ワラ細断装置との干渉を回避しつつ排ワラ細断装置を脱穀装置に寄せて設けることができるので、排ワラ細断装置を備えるものでありながら、コンバイン全体の前後長さを短くできる。
本構成によると、受網から漏下する脱穀処理物を揺動選別装置の他に、第2揺動選別装置によっても選別処理されるので、精度よい選別処理が行われる。入力軸の動力をリンク機構の中間部から分岐させて第2揺動選別装置に伝達できるので、第2揺動選別装置に動力伝達する伝動系を構造簡単に得られる。
コンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 選別駆動機構を示す左側面図である。 選別駆動機構を示す後面図である。 左側のリンク機構を示す左側面図である。 右側のリンク機構を示す右側面図である。 第2揺動選別装置の前部を示す斜視図である。 第2揺動選別装置を示す縦断面図である。 開度調節部を示す側面図である。 唐箕駆動プーリを示す平面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、コンバインの機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、紙面表側の方向を「機体左方」、紙面裏側の方向を「機体右方」とする。
〔コンバインの全体の構成について〕
図1に示されるように、コンバインは、機体フレーム1、機体フレーム1の前部に駆動可能に装備された左右一対の前車輪2、機体フレーム1の後部に操向可能に装備された左右一対の後車輪3を有する機体を備えている。機体フレーム1には、左右一対の機体前後方向に延びるメインフレーム1aが備えられている。機体の前部に搭乗型の運転部4が形成されている。運転部4には、搭乗空間を覆うキャビン5が備えられている。機体フレーム1の前部には、収穫搬送装置6が連結されている。収穫搬送装置6には、機体の前方に設けられ、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って収穫する収穫部7と、収穫部7の後部に前部が連結され、収穫部7が収穫した刈取り後の穀稈を搬送するフィーダ8とが備えられている。フィーダ8は、機体左右向きの連結軸芯P1を揺動支点にした揺動昇降が可能な状態で機体フレーム1に連結されている。収穫部7は、フィーダ8に連結された油圧式の昇降シリンダ9の伸縮作動によってフィーダ8が揺動昇降されることにより、下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。機体の後部に、フィーダ8が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置10が設けられている。脱穀装置10は、脱穀装置10の下部10tがメインフレーム1aよりも下側に位置する状態で機体フレーム1に支持されている。脱穀装置10の後部に、脱穀排ワラを細断処理する排ワラ細断装置11が連結されている。脱穀装置10の前部の上方に、脱穀装置10から供給搬送装置(図示せず)によって搬送される脱穀物としての単粒化穀粒を回収して貯留する脱穀物タンク12が設けられている。脱穀物タンク12の下部の左横側部分に、貯留された穀粒を排出する脱穀物排出装置13が接続されている。脱穀装置10の後部の上方に、エンジン14を有する原動部15が形成されている。
〔収穫部の構成について〕
収穫部7においては、図1に示されるように、収穫部7の前端部における左右端部に、未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けるデバイダ16が設けられている。収穫部7の前部上方に、収穫対象穀稈の穂先側を後方に向けて掻き込む回転リール17が設けられている。デバイダ16の後方に、掻き込まれた穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置18が設けられている。刈取装置18の後方に、刈取り穀稈をフィーダ8の前側箇所に寄せ集め、寄せ集めた刈取り穀稈の株元から穂先までの全体をフィーダ8に供給するオーガ19が設けられている。
〔脱穀装置の構成について〕
脱穀装置の説明にあたり、脱穀装置の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]が「前」とし、脱穀装置の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]が「後」とする。
図2に示されるように、脱穀装置10には、フィーダ8が投入する作物としての刈取り穀稈を脱穀処理物として、この脱穀処理物に脱穀処理を施す脱穀部10A、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す選別部10B、及び、選別処理後の回収対象の処理物を回収する回収部10Cが備えられている。この脱穀装置10において、脱穀部10Aにおける脱穀処理方向及び選別部10Bにおける選別処理方向が車体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側及び選別処理方向の上手側が車体の前側に位置するように設定してある。
図2に示されるように、脱穀部10Aには、脱穀装置10の上部に形成された扱室21が備えられている。扱室21には、扱胴22が扱室21の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸23を回転中心P2にして回転駆動されるように支持されている。扱室21の前下部には、フィーダ8が掻き上げ搬送した脱穀処理物の扱室21への投入を可能にする供給口24が形成されている。扱室21の後下部には、脱穀処理後の排出対象の処理物の扱室21からの排出を可能にする排塵口25が形成されている。扱胴22の周囲のうちの扱胴22の下方の領域に受網26が装備されている。扱胴22及び受網26は、後上がりの傾斜状態で設けられている。
扱室21は、扱胴22を支持する前支持壁27と後支持壁28、扱胴22の上方に設けられた天板29、及び受網26などによって区画形成されている。天板29の内側に扱室21の前後方向に並ぶ複数の送塵弁30が設けられている。扱胴22は、図2に示されるように、扱胴22の前部に設けられた掻込み部31と、扱胴22のうち、掻込み部31の後側の部位に設けられた扱き処理部32とを備えている。
脱穀部10Aにおいては、フィーダ8によって供給口24から扱室21に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀処理物として掻込み部31によって扱室21の内部側に掻き込まれて扱き処理部32と受網26とによって脱穀処理される。脱穀処理される脱穀処理物は、扱き処理部32による回転操作と、送塵弁30による送り案内とを受けて扱室21の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理物の扱室後端側へ移動が速くなり過ぎることを扱胴22及び受網26の後上がり傾斜によって防止される。脱穀処理によって得た穀粒が受網26から選別部10Bに漏下する。脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどが排塵口25から排ワラ細断装置11に供給される。
〔扱胴の構成について〕
扱胴22は、図2に示されるように、脱穀部10Aの処理方向での扱胴軸芯を回転中心P2として回転駆動されるように扱室21に支持されている扱胴支軸23と、扱胴22の前部に設けられ、扱胴支軸23によって回転駆動される掻込み部31と、扱胴22のうちの掻込み部31の後側の部位に設けられ、扱胴支軸23によって回転駆動される扱き処理部32とを備えている。
扱き処理部32は、図2に示されるように、扱胴支軸23に支持され、扱胴支軸23によって回転駆動される扱胴本体22Aを備えている。扱胴22の外周面としての扱胴本体22Aの外周面に、複数の扱歯33が扱胴軸芯に沿う方向に間隔を空けて並ぶ状態で、かつ扱胴22の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で設けられている。各扱歯33は、扱胴本体22Aの外周面から扱胴径方向外側に向けて突出している。
扱胴本体22Aは、扱胴軸芯に沿った状態で、かつ扱胴支軸23の周方向に間隔を空けて並んだ状態で扱胴支軸23に支持された6本の棒状の扱歯支持部材34を備えている。
各扱歯支持部材34は、前支持部材35、3つの中間支持部材36、及び、後支持部材37を介して扱胴支軸23に相対回転不能に支持されている。各扱歯支持部材34には、複数の棒状の扱歯33が扱胴軸芯に沿った方向に間隔を空けた状態で支持されている。各扱歯支持部材34の扱歯33は、扱歯支持部材34から扱胴22の径方向外側に向けて突出している。6本の扱歯支持部材34それぞれは、3つの中間支持部材36のうちの中央の中間支持部材36よりも前側に位置する前側分割扱歯支持部材34Aと、中央の中間支持部材36よりも後側に位置する後側分割扱歯支持部材34Bとに分割されている。扱き処理部の周方向において、6本の前側分割扱歯支持部材34Aの配列ピッチが同じであり、6本の後側分割扱歯支持部材34Bの配列ピッチが同じであり、前側分割扱歯支持部材34Aの配列と後側分割扱歯支持部材34Bの配列とが異なっている。
本実施形態では、扱歯支持部材34は、丸パイプ鋼材によって構成してある。扱歯支持部材34には、丸パイプ鋼材の他、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。また、扱歯支持部材34には、アングル材やチャンネル材も採用可能である。本実施例では、各扱歯33は、丸鋼材によって構成してある。扱歯33には、丸鋼材の他、角棒鋼材、丸パイプ材、各パイプ材など各種の棒状部材を採用することができる。本実施形態では、中間支持部材36として、扱胴支軸23と扱歯支持部材34との間が全域に亘って閉塞した形状の板状部材を採用している。中間支持部材36としては、扱胴支軸23と扱歯支持部材34との間に中間支持部材36の周方向に並ぶ複数の貫通孔を有した形状の板状部材を採用することができる。
扱胴22は、扱歯支持部材34どうしの間を介して扱室21に連通する内部空間を内部に形成した籠状に構成し、かつ、扱胴22の外周面から扱胴径方向外側に向けて突出する複数の扱歯33を扱胴22の周方向及び処理方向に間隔を空けて整列した状態で備えるように構成し、いわゆるバー形の扱胴に構成してある。
従って、扱胴22は、処理方向の扱胴支軸23を回転中心P2として回転することにより、掻込み部31からの脱穀処理物を、扱き処理部32と受網26との間に導入する。扱胴22は、受網26との間の扱き処理空間に位置する脱穀処理物に扱歯支持部材34及び扱歯33による打撃や扱歯33の梳き込みなどによる脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物の内部空間への入り込みを許容し、扱き処理空間の処理物と内部空間の処理物とを撹拌しながら、これらの処理物に扱歯支持部材34及び扱歯33の打撃や扱歯33の梳き込みなどによる脱穀処理を施す。
〔掻込み部の構成について〕
掻込み部31には、図2に示されるように、扱胴22の前端側ほど小径である基台部38と、基台部38の外周部から基台部38の外側に向かって立ち上がる状態で基台部38の外周部に設けられた螺旋羽根39とが備えられている。2つの螺旋羽根39が備えられている。
掻込み部31においては、基台部38が前支持部材35を介して扱胴支軸23によって駆動されて、2つの螺旋羽根39が扱胴軸芯を回転中心にして回転駆動される。フィーダ8によって供給口24から扱室21に投入された刈取穀稈が回転する螺旋羽根39によって案内底板40(図2参照)に沿わせて扱胴22の後方に向けて掻き込まれる。
〔選別部の構成について〕
図2に示すように、選別部10Bには、受網26の下方に揺動可能に設けられた第1揺動選別装置41と、第1揺動選別装置41と受網26との間の空間に揺動可能に設けられた第2揺動選別装置42と、受網26の後下方に設けられた第1ガイド43と、第2揺動選別装置42の後下方に設けられた第2ガイド44と、第1揺動選別装置41の前下方に設けられ、選別部10Bの後方に向かう選別風を供給する唐箕45と、が備えられている。
第1揺動選別装置41は、受網26の前側部分の下方と受網26の後側部分の下方とにわたって設けられている。第1揺動選別装置41は、選別対象の脱穀処理物を後方に向けて搬送しながら選別処理する。第2揺動選別装置42は、図2に示されるように、第1揺動選別装置41と受網26との間の空間のうち、受網26の後側部分の下方に後上がりの傾斜状態で設けられている。第2揺動選別装置42は、選別対象の脱穀処理物を後方に向けて搬送しながら、かつ、選別対象物の後方への移動が速くなり過ぎることを後上がりの傾斜によって防止しつつ選別処理する。第2揺動選別装置42の搬送終端部は、受網26の後部よりも前側に位置している。
本実施形態では、第2揺動選別装置42は、受網26の後側部分の下方に後上がりの傾斜状態で設けられているが、これに限らない。第2揺動選別装置42を受網26の前側部分の下方と受網26の後側部分の下方とにわたって設けてもよい。第2揺動選別装置42を前後方向で水平となる状態で設けてもよい。本実施形態では、第2揺動選別装置42の搬送終端部が受網26の後部よりも前側に位置する構成を採用しているが、第2揺動選別装置42の搬送終端部が受網26の後部に対応する箇所に位置する構成を採用してもよい。
第1ガイド43は、前下がりの傾斜状態で設けられており、受網26の後側部分から漏下した脱穀処理物を第2揺動選別装置42に流下案内する。第2ガイド44は、前下がりの傾斜状態で設けられており、第2揺動選別装置42から後方に落下した脱穀処理物を第1揺動選別装置41に流下案内する。また、唐箕45からの選別風が第2ガイド44によって選別部10Bの後上方に向かうように案内される。
選別部10Bにおいては、受網26から漏下した脱穀処理物が選別処理物として第1揺動選別装置41及び第2揺動選別装置42によって受け止められ、第1揺動選別装置41による篩い選別と、第2揺動選別装置42による篩い選別と、唐箕45からの選別風による風選別とによって1番処理物としての清粒と、2番処理物としての未処理粒と、ワラ屑などの塵埃とに選別処理される。清粒及び未処理粒は、回収部10Cに落下され、塵埃は、選別風と共に排出口46から脱穀装置10の外部に排出される。
〔第2揺動選別装置について〕
第2揺動選別装置42には、図2,7に示されるように、第2揺動選別装置42の選別枠としての第2選別枠47が備えられている。第2選別枠47の内部に第2チャフシーブ48が支持されている。
図7,8に示されるように、第2選別枠47の前側部分に、唐箕45からの選別風を第2選別枠47の前側から内部に流入させる通風口49が形成されている。図4,8に示されるように、第2選別枠47の後側部分に、選別風を第2選別枠47の内部から後側に流出させる排風口50が形成されている。通風口49及び排風口50は、第2選別枠47の横幅方向に並べて形成されている。
図2,5,6に示されるように、第2選別枠47の前部に、第2選別枠47の横幅方向に延びる支軸51が設けられている。支軸51の両端部を転動可能に、かつ、スライド可能に支持する支持部材51aが脱穀装置10の左右の脱穀機壁に設けられている。第2選別枠47の後部に、第2揺動選別装置42の駆動軸としての第2駆動軸52が装着されている。
第2揺動選別装置42においては、第2駆動軸52に動力が伝達されることにより、第2揺動選別装置42の後部が支軸51を揺動支点にして上下動する状態で揺動操作され、受網26の後部から漏下した脱穀処理物、及び、第1ガイド43から流下した脱穀処理物が選別対象物として第2チャフシーブ48によって受け止められ、第2揺動選別装置42の後方に向けて搬送されつつ、第2チャフシーブ48による篩い選別と、唐箕45からの選別風による風選別と、によって穀粒と塵埃とに選別処理される。第2チャフシーブ48によって選別処理される処理物の後方への移動速度が速くなり過ぎることを第2揺動選別装置42の後上がり傾斜によって防止しつつ選別処理される。選別された穀粒が第2チャフシーブ48から漏下して第1揺動選別装置41に供給される。選別された塵埃が選別風と共に第2揺動選別装置42の後方へ排出される。
第2チャフシーブ48は、図7,8に示されるように、第2選別枠47の前後方向に間隔を空けて並ぶ複数のチャフリップ板48aによって構成されている。チャフリップ板48aどうしの間の隙間が処理物漏下開口になる。
図8,9に示されるように、各チャフリップ板48aの上部が支点軸48bを介して第2選別枠47の支持部47aに支持されている。各チャフリップ板48aは、支点軸48bを揺動支点にして前後揺動可能な状態で第2選別枠47に支持されている。各チャフリップ板48aの下部が連動リンク53に連結されている。チャフリップ板48aと連動リンク53とは、連結ピン48cを介して相対回転可能に連結されている。複数のチャフリップ板48aは、第2選別枠47に対して同じ揺動方向に連動して揺動する状態で連動リンク53によって連動連結されている。
図7に示されるように、第2揺動選別装置42の前側部分における左横外側箇所に開度調節部54が設けられている。開度調節部54によって第2チャフシーブ48の処理物漏下開度を変更できるようになっている。脱穀機壁には、脱穀機壁のうち、開度調節部54に対応する部位に形成された点検口55(図9参照)と、点検口55を開閉する蓋体(図示せず)とが備えられている。
具体的には、図9に示されるように、開度調節部54の一端部が第2選別枠47の外側に設けられた支持部材56に支軸57を介して支持されている。開度調節部54は、支軸57を揺動支点にして第2選別枠47に対して揺動操作できる状態で支持されている。開度調節部54と連動リンク53とが操作ピン58によって連動連結されている。操作ピン58は、支持部材56及び第2選別枠47に形成された長穴形の貫通穴59を挿通している。開度調節部54には、開度調節部54を操作位置に位置決めするロックピン54aの脱着が可能な1つのピン穴54bが形成されている。支持部材56には、ロックピン54aの脱着が可能な複数のピン穴56aが形成されている。
第2揺動選別装置42においては、脱穀装置10の左横外側から手を点検口55を通して内部に差し入れて開度調節部54を揺動操作することにより、第2チャフシーブ48の処理物漏下開度を変更できる。
すなわち、開度調節部54を揺動操作すると、操作ピン58が支軸57を揺動支点にして貫通穴59の内部で前後方向に移動し、連動リンク53が操作ピン58によって前後方向に移動操作されて各チャフリップ板48aが揺動し、処理物漏下開口が広くなったり、狭くなったりする。処理物漏下開口が広くなると、穀粒が迅速に漏下する。処理物漏下開口が狭くなると、塵埃が漏下しにくくなる。開度調節部54のピン穴54bと、ピン穴54bに対応する支持部材56のピン穴56aとにロックピン54aを装着することにより、開度調節部54が操作位置にロックピン54aによって位置決めされ、第2チャフシーブ48の処理物漏下開口が変更した広さの状態に保持される。
本実施形態では、開度調節部54は、第2揺動選別装置42の前側部分における左横外側箇所に設けられているが、第2揺動選別装置42の前側部分における右横外側箇所に設けて実施してもよい。本実施形態では、開度調節部54は、揺動式に構成されているが、スライド式や回転式に構成して実施してもよい。
〔第1揺動選別装置について〕
第1揺動選別装置41には、図2に示されるように、第1揺動選別装置41の選別枠としての第1選別枠60が備えられている。第1選別枠60の内部に、グレンパン61、第1チャフシーブ62及びグレンシーブ63が支持されている。
図3に示されるように、第1選別枠60の前部に、第1選別枠60の横幅方向に延びる支軸64が設けられている。支軸64の両端部を転動可能に、かつ、スライド可能に支持する支持部材65が脱穀装置10の左右の脱穀機壁に設けられている。第1選別枠60の後部に、第1揺動選別装置41の駆動軸としての第1駆動軸66が装着されている。第1駆動軸66は、筒軸によって構成されている。
第1揺動選別装置41においては、第1駆動軸66に動力が伝達されることにより、第1揺動選別装置41の後部が支軸64を揺動支点にして上下動する状態で揺動操作され、受網26から漏下した脱穀処理物、及び、第2チャフシーブ48から漏下した選別処理物が選別対象物として、グレンパン61、第1チャフシーブ62及びグレンシーブ63によって受け止められ、第1揺動選別装置41の後方に向けて搬送されつつ、グレンパン61による篩い選別と、第1チャフシーブ62による篩い選別と、グレンシーブ63による篩い選別と、唐箕45からの選別風による風選別と、によって1番処理物としての清粒と、2番処理物としての未処理粒と、塵埃とに選別処理される。清粒及び未処理粒が回収部10Cに供給される。塵埃が選別風と共に排出口46から脱穀装置10の外部に排出される。
具体的には、グレンパン61は、第1選別枠60の前部に設けられている。第1チャフシーブ62は、グレンパン61の後下方と第1選別枠60の後部とに亘って設けられている。第1チャフシーブ62には、第1揺動選別装置41の前後方向に分離した前側第1チャフシーブ62Fと後側第1チャフシーブ62Rとが備えられている。後側第1チャフシーブ62Rは、前側第1チャフシーブ62Fの後下方に設けられている。後側第1チャフシーブ62Rの搬送終端部が第2揺動選別装置42の搬送終端部よりも後側に位置している。前側第1チャフシーブ62F及び後側第1チャフシーブ62Rは、後上がりの傾斜状態で設けられている。後側第1チャフシーブ62Rの傾斜角は、前側第1チャフシーブ62Fの傾斜角よりも急角度に設定されている。グレンシーブ63は、前側第1チャフシーブ62Fの下方に設けられている。
受網26の前部から漏下した脱穀処理物が選別対象物としてグレンパン61によって受け止められて後方に搬送されつつ篩い選別によって選別処理される。グレンパン61による選別処理が終えた処理物と、受網26の中間部から漏下した脱穀処理物、及び、第2チャフシーブ48の前部から漏下した選別処理物とが選別対象物として前側第1チャフシーブ62Fによって受け止められて後方に搬送されつつ、前側第1チャフシーブ62Fによる篩い選別と、唐箕45からの選別風による風選別とによって選別処理される。前側第1チャフシーブ62Fによって選別処理される処理物の後方への移動速度が速くなり過ぎることを前側第1チャフシーブ62Fの後上がり傾斜によって防止しつつ選別処理される。
前側第1チャフシーブ62Fから後方に排出され選別処理物、第2チャフシーブ48の後部から漏下した選別処理物、第2ガイド部材44から流下した選別処理物が選別対象物として後側第1チャフシーブ62Rによって受け止められ後方に搬送されつつ、後側第1チャフシーブ62Rによる篩い選別と、唐箕45からの選別風による風選別とによって選別処理される。後側第1チャフシーブ62Rによって選別処理される処理物の後方への移動速度が速くなり過ぎることを後側第1チャフシーブ62Rの後上がり傾斜によって防止しつつ選別処理される。後側第1チャフシーブ62Rの後上がり傾斜角が前側第1チャフシーブ62Fの後上がり傾斜角よりもよりも急角度であるので、前側第1チャフシーブ62Fの後側部分と、後側第1チャフシーブ62Rの前側部分との間隔が広くなり、前側第1チャフシーブ62Fと後側第1チャフシーブ62Rとの間を選別風が通りやすい。選別対象物が前側第1チャフシーブ62Fから後側第1チャフシーブ62Rに流下するとき、選別風をしっかり受けながら流下する。前側第1チャフシーブ62Fから漏下した選別処理物が選別対象物としてグレンシーブ63に受け止められて後方に搬送されつつ、グレンシーブ63による篩い選別と唐箕45からの選別風による風選別とによって選別処理される。
図2に示されるように、唐箕45には、選別風をグレンパン61の下方に向けて供給する上部吐出口45aと、選別風を第1チャフシーブ62などに向けて供給する下部吐出口45bと、が備えられている。下部吐出口45bの後側に、第1風ガイド67、第2風ガイド68及び第3風ガイド69が設けられている。下部吐出口45bから供給される選別風が第1風ガイド67によって前側第1チャフシーブ62Fの前部に向けて流れるように案内される。下部吐出口45bから供給される選別風が第1風ガイド67及び第2風ガイド68によって前側第1チャフシーブ62Fとグレンシーブ63との間に向けて流れるように案内される。下部吐出口45bから供給される選別風が第2風ガイド68及び第3風ガイド69によってグレンシーブ63の下方に向けて流れるように案内される。下部吐出口45bから供給される選別風が第3風ガイド69によって回収部10Cの1番スクリュー73の上方に向けて流れるように案内される。
図10に示されるように、唐箕45を駆動する唐箕駆動プーリ70には、固定割りプーリ70a、可動割りプーリ70b、可動割りプーリ70bをスライド操作する回転カム71が備えられている。唐箕駆動プーリ70には、入力用の無端Vベルト72が巻回されている。無端Vベルト72のV字角Kは、約40度に設定されている。唐箕駆動プーリ70においては、回転カム71が変速レバー71aによって回転操作されることにより、可動割りプーリ70bが固定割りプーリ70aに対して近づく側や離れる側にスライド操作されて唐箕駆動プーリ70における無端Vベルト72の巻回径が変化して無端Vベルト72によって駆動される唐箕駆動プーリ70の回転速度が変化し、唐箕45の駆動速度が変化する。
〔回収部について〕
回収部10Cでは、図2に示されるように、第1揺動選別装置41の選別処理方向上手側の下方に、グレンシーブ63から漏下した1番処理物としての清粒を受け入れて脱穀装置10の外部に搬出する1番スクリュー73が脱穀装置10の左右向きに設けられている。1番スクリュー73によって回収された清粒は、1番スクリュー73に接続された揚穀装置(図示せず)によって脱穀物タンク12に供給される。第1揺動選別装置41の選別処理方向下手側の下方に、後側第1チャフシーブ72Rから流下した未処理粒などの2番処理物を受け入れて脱穀装置10の外部に搬出する2番スクリュー74が設けられている。2番スクリュー74によって回収された未処理粒は、2番スクリュー74に接続された還元装置(図示せず)によって選別部10Bに還元される。
〔選別駆動機構について〕
図2,3に示されるように、選別駆動機構Sには、第1揺動選別装置41の後部に装着された第1揺動選別装置41の駆動軸としての第1駆動軸66と、第2揺動選別装置42の後部に装着された第2揺動選別装置42の駆動軸としての第2駆動軸52と、第1揺動選別装置41よりも高い位置に設けられ、エンジン14の動力が入力される入力軸75と、入力軸75を第1駆動軸66に連動連結する第1連動機構Xと、入力軸75を第2駆動軸52に連動連結する第2連動機構Yと、が備えられている。入力軸75と排ワラ細断装置11との位置関係は、排ワラ細断装置11が入力軸75の後方に位置する位置関係になっている。
入力軸75は、図3,4に示されるように、脱穀装置10の後部に脱穀装置10を左右方向に貫通する状態で設けられている。入力軸75の左側の端部は、入力軸75を回転可能に支持する伝動ケース76、及び、伝動ケース76を脱穀装置10の左側の脱穀機壁10Kに取付けている取付け部材77を介して左側の脱穀機壁10Kに支持されている。入力軸75の右側の端部は、入力軸75を回転可能に支持するベアリングケース78、ベアリングケース78を脱穀装置10の右側の脱穀機壁10Kに取付けている取付け部材79を介して右側の脱穀機壁10Kに支持されている。入力軸75は、伝動ケース76に支持される左端側部分と、ベアリングケース78に支持される右端側部分とが同一の軸芯上に位置し、中間部分の軸芯が左端側部分及び右端側部分の軸芯に対して位置ずれしたクランク軸に構成されている。図3に示されるように、入力軸75の左端側部分とエンジン14とにわたり、エンジン14の動力を入力軸75に入力させる入力伝動機構Cが設けられている。
入力伝動機構Cには、図3,4に示されるように、エンジン14の出力軸14aの動力を扱胴駆動機構80の扱胴入力軸80aに入力するベルト伝動機構81と、扱胴入力軸80aの動力を伝動ケース76のケース入力軸76aに入力するベルト伝動機構82と、伝動ケース76の内部に設けられ、ケース入力軸76aの動力を入力軸75の左端側部分に入力するチェーン伝動機構83と、が備えられている。入力軸75が第1揺動選別装置41よりも高い位置に位置し、エンジン14が脱穀装置10の上方に位置するので、入力伝動機構Cが有する伝動距離を短く済ませられる。
第1駆動軸66は、図3,4に示されるように、第1選別枠60の後部下方に第1揺動選別装置41の左右方向に延びる状態で設けられている。第1駆動軸66は、左右一対の連結部材84を介して第1選別枠60に連結されており、第1揺動選別装置41の後部と共に上下揺動する状態で第1揺動選別装置41の後部に装着されている。
第1連動機構Xには、図4,5に示されるように、脱穀装置10の左側の脱穀機壁10Kの横外側に設けられ、入力軸75を第1駆動軸66に連動連結するリンク機構85(左側のリンク部)と、図4,6に示されるように、脱穀装置10の右側の脱穀機壁10Kの横外側に設けられ、入力軸75を第1駆動軸66に連動連結するリンク機構85(右側のリンク部)と、が備えられている。
図4,5,6に示されるように、左側のリンク機構85及び右側のリンク機構85のそれぞれは、入力軸75の中間部に一端部が連結された入力側リンク86と、第1駆動軸66に一端部が連結された選別装置側リンク87と、入力側リンク86の他端部と選別装置側リンク87の他端部とを相対回転可能に連結する連結軸88と、が備えられている。入力軸75と入力側リンク86とは、相対回転可能に連結されている。選別装置側リンク87と第1駆動軸66とは、相対回転可能に連結されている。左側のリンク機構85における選別装置側リンク87、及び、右側のリンク機構85における選別装置側リンク87のそれぞれにおける中間部にボス部87aが形成されている。ボス部87aは、支軸89を介して脱穀機壁10Kの支持部10dに枢支されている。左側のリンク機構85における選別装置側リンク87及び右側のリンク機構85における選別装置側リンク87のそれぞれは、支軸89を揺動支点にして脱穀機壁10Kに対して揺動するようになっている。
左側のリンク機構85における選別装置側リンク87、及び、右側のリンク機構85における選別装置側リンク87のそれぞれは、機体側面視において、中間部としてのボス部87aが両端部よりも前側に位置する曲がり形状に形成されている。選別装置側リンク87の曲がり形状によって選別装置側リンク87と排ワラ細断装置11との接触を回避できる分、排ワラ細断装置11を前側に寄せることができる。左側のリンク機構85において入力側リンク86と選別装置側リンク87とを連結している連結軸88と、右側のリンク機構85において入力側リンク86と選別装置側リンク87とを連結している連結軸88とは、同一の連結軸によって構成されている。連結軸88は、左側のリンク機構85の中間部と右側のリンク機構85の中間部を連結し、左側のリンク機構85と右側のリンク機構85とを繋ぐ連結軸になっている。
第2駆動軸52は、図3,4に示されるように、第2選別枠47の後部下方に第2揺動選別装置42の左右方向に延びる状態で設けられている。第2駆動軸52は、左右一対の連結部材90を介して第2選別枠47に連結されることにより、第2揺動選別装置42の後部と共に上下揺動する状態で第2揺動選別装置42の後部に装着されている。
第2連動機構Yには、図5に示されるように、左側の選別装置側リンク87のボス部87aから第2駆動軸52に向けて延出され、延出端側が第2駆動軸52の左端側部分に相対回転可能に連結された連動アーム91(左側のリンク部)と、図6に示されるように、右側の選別装置側リンク87のボス部87aから第2駆動軸52に向けて延出され、延出端側が第2駆動軸52の右端側部分に相対回転可能に連結された連動アーム91(右側のリンク部)と、が備えられている。
第2駆動軸52と左側のリンク機構85における選別装置側リンク87のボス部87aとが左側の連動アーム91を介して連結され、第2駆動軸52と右側のリンク機構85における選別装置側リンク87のボス部87aとが右側の連動アーム91を介して連結されている。第2駆動軸52は、左側のリンク機構85の中間部と右側のリンク機構85の中間部を連結し、左側のリンク機構85と右側のリンク機構85とを繋ぐ連結軸になっている。
選別駆動機構Sにおいては、駆動源としての入力軸75の動力を第1揺動選別装置41に入力する第1揺動選別装置用の入力系が第1連動機構Xによって構成されている。
詳述すると、入力軸75の左側端部に入力伝動機構Cによってエンジン14の動力が入力されて入力軸75が回転駆動され、入力軸75の回転動力が入力軸75のクランク形状によって左側のリンク機構85の入力側リンク86に伝達されて左側の選別装置側リンク87が支軸89を揺動支点にして揺動操作され、左側の選別装置側リンク87の揺動力が第1駆動軸66の左端側部分に伝達される。入力軸75の回転動力が入力軸75のクランク形状によって右側のリンク機構85の入力側リンク86に伝達されて右側の選別装置側リンク87が支軸89を揺動支点にして揺動操作され、右側の選別装置側リンク87の揺動力が第1駆動軸66の右端側部分に伝達される。左側のリンク機構85の中間部と右側のリンク機構85の中間部とが連結軸88及び第2駆動軸52によって連結されて繋がっているので左側のリンク機構85と右側のリンク機構85とが精度よく同調して作動する。これにより、第1駆動軸66が左側の選別装置側リンク87及び右側の選別装置側リンク87によってこじれなく上下に移動する状態で操作され、第1揺動選別装置41が第1駆動軸66によって揺動操作される。
選別駆動機構Sにおいては、駆動源としての入力軸75の動力を第1揺動選別装置用の入力系から分岐させて第2揺動選別装置42に入力する第2揺動選別装置用の分岐入力系が第2連動機構Yによって構成されている。すなわち、入力軸75の動力がリンク機構85の中間部から第2揺動選別装置42に伝達される。
詳述すると、左側の連動アーム91が左側の選別装置側リンク87によって支軸89を揺動支点にして揺動操作されて左側の連動アーム91の揺動力が第2駆動軸52の左端側部分に伝達される。右側の連動アーム91が右側の選別装置側リンク87によって支軸89を揺動支点にして揺動操作されて右側の連動アーム91の揺動力が第2駆動軸52の右端側部分に伝達される。左側のリンク機構85と右側のリンク機構85とが精度よく同調して作動するので左側の連動アーム91と右側の連動アーム91とが精度よく同調して作動する。これにより、第2駆動軸52が左側の連動アーム91及び右側の連動アーム91によってこじれなく上下に移動する状態で操作され、第2揺動選別装置42が第2駆動軸52によって揺動操作される。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、第2揺動選別装置42が備えられた例を示したが、第2揺動選別装置42を備えず、第1揺動選別装置41だけを備えるものであってもよい。
(2)上記した実施形態では、左側のリンク機構85及び右側のリンク機構85が備えられた例を示したが、左側のリンク機構85及び右側のリンク機構85のいずれか一方だけを設けて実施してもよい。また、左側のリンク機構85及び右側のリンク機構85の両方を設けるものにあっては、左側のリンク機構85の中間部と右側のリンク機構85の中間部とを連結する連結軸88を備えないで実施してもよい。
(3)上記した実施形態では、選別装置側リンク87を中間部が前側に位置する曲がり形状に形成されている例を示したが、直線状、あるいは、中間部が後側に位置する曲がり形状に形成して実施してもよい。
(4)上記した実施形態では、バー形の扱胴22、及び、前側分割扱歯支持部材34Aと後側分割扱歯支持部材34Bとに分割された扱歯支持部材34が採用された例を示したが、これに限らない。たとえば、扱歯支持部材34が前後に分割されていないバー形の扱胴、あるいは、ドラム形の扱胴を採用して実施してもよい。
本発明は、前車輪及び後車輪に限らず、クローラ式走行装置、あるいは、車輪とミニクローラとを組み合わせた走行装置を有するコンバインに適用できる。
7 収穫部
10 脱穀装置
11 排ワラ細断装置
22 扱胴
26 受網
41 第1揺動選別装置(揺動選別装置)
42 第2揺動選別装置
52 第2駆動軸(連結軸)
66 第1駆動軸(駆動軸)
75 入力軸
85 リンク機構
85 左側のリンク機構(左側のリンク部)
85 右側のリンク機構(右側のリンク部)
91 左側の連動アーム(左側のリンク部)
91 右側の連動アーム(右側のリンク部)
86 入力側リンク
87 選別装置側リンク
88 連結軸

Claims (1)

  1. 圃場の作物を収穫する収穫部と、前記収穫部によって収穫された作物の脱穀処理を行うと共に脱穀処理物の選別処理を行う脱穀装置と、が備えられ、
    前記脱穀装置に、扱胴と、前記扱胴による脱穀処理物を漏下させる受網と、前記受網の下方に揺動可能に設けられ、前記受網から漏下した脱穀処理物を選別処理する揺動選別装置と、が備えられ、
    前記揺動選別装置を駆動する選別駆動機構に、前記揺動選別装置の後部に装着された駆動軸と、前記揺動選別装置よりも高い位置に設けられた入力軸と、前記入力軸を前記駆動軸に連動連結するリンク機構と、が備えられ、
    前記リンク機構が前記脱穀装置の左横外側及び右横外側に設けられており、
    前記脱穀装置の後部に連結され、脱穀排ワラを細断処理する排ワラ細断装置が備えられ、
    前記排ワラ細断装置は、前記入力軸の後方に配置され、
    前記リンク機構に、前記入力軸に一端部が連結された入力側リンク、前記駆動軸に一端部が連結された選別装置側リンク、前記入力側リンクの他端部と前記選別装置側リンクの他端部とを相対回転可能に連結する連結軸と、が備えられ、
    機体側面視において、前記選別装置側リンクは、中間部が両端部よりも前側に位置する曲がり形状に形成され、
    前記揺動選別装置の後部上方に揺動可能に設けられ、前記受網から漏下した脱穀処理物を選別処理して処理物を前記揺動選別装置に漏下させる第2揺動選別装置が備えられ、
    前記入力軸の動力が前記リンク機構の中間部から前記第2揺動選別装置に伝達されるよう構成されているコンバイン。
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