JP6980602B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」とする。
図1に示されるように、普通型のコンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して構成された機体フレーム1、機体フレーム1の下部に装備された左右一対のクローラ式走行装置2を有する機体を備えている。機体における前部の右側領域に搭乗運転部3が形成されている。機体フレーム1における左側の前端部には、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部4が機体左右向きの昇降軸芯P1を支点にした昇降揺動が可能な状態で連結されている。刈取搬送部4の昇降揺動は、機体フレーム1とフィーダ5にわたって架設された油圧式の昇降シリンダ6の伸縮作動で行われる。機体フレーム1の左半部には、刈取搬送部4が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置7が設けられている。機体フレーム1の右後部には、脱穀装置7から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒貯留部8が設けられている。本実施形態では、穀粒貯留部8として、貯留された穀粒を袋に取り出すためのホッパー形の穀粒タンクが採用されている。これに限らず、貯留された穀粒をスクリューコンベヤなどの排出装置によって取り出す穀粒タンクの採用が可能である。
刈取搬送部4においては、機体の走行に伴って、左右のデバイダ10によって未刈り穀稈が収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けられる。又、刈取搬送部4の前部上方に配備された回転リール11によって収穫対象穀稈の穂先側が後方に向けて掻き込まれ、刈取搬送部4の底部に装備されたバリカン型の刈取装置12によって収穫対象穀稈の株元側が切断されて、収穫対象の穀稈が刈り取られる。そして、刈取装置12の後方に配備された横送オーガ13によって刈取り穀稈が寄せ集められて後方に送り出され、送り出し箇所から脱穀装置7にわたって架設されたフィーダ5によって刈取り穀稈が脱穀装置7に投入される。
脱穀装置7及び扱胴15の説明にあたり、脱穀装置7及び扱胴15の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]が「前」とし、脱穀装置7及び扱胴15の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]が「後」とする。
扱胴15は、図2に示されるように、脱穀部7Aの処理方向での扱胴軸芯を回転中心P2として回転駆動されるように扱室16に支持されている扱胴支軸17と、扱胴15の前部に設けられ、扱胴支軸17によって回転駆動される掻込み部30と、扱胴15のうちの掻込み部30の後側の部位に設けられ、扱胴支軸17によって回転駆動される扱き処理部40とを備えている。
各扱歯支持部材42は、図3に示されるように、中間支持部材45の外周縁よりも中間支持部材45の径方向内側に位置する状態で中間支持部材45の外周部に支持されている。
具体的には、扱歯支持部材42は、中間支持部材45の凹入部に入り込ませ、板状の連結部材46を介して中間支持部材45に連結されている。連結部材46と扱歯支持部材42とは、溶接によって連結されている。連結部材46と中間支持部材45とは、連結ボルトによって連結されている。
掻込み部30は、図2,5に示されるように、扱胴15の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。
図2に示すように、選別部7Bは、受網20の下方に設けられた揺動選別装置50を備えている。揺動選別装置50は、揺動選別装置50の後端部に備えられた駆動機構51によって揺動操作される。揺動選別装置50には、グレンパン52、チャフシーブ53、グレンシーブ54及びストローラック55などが設けられている。揺動選別装置50の前下方に唐箕56が設けられている。唐箕56は、左側面視で左回り方向に回転する送風体によって選別風を発生させる。
回収部7Cでは、図2に示されるように、揺動選別装置50の選別処理方向上手側の下方に、揺動選別装置50から流下した1番物を受け入れて脱穀装置7の外部に搬出する1番スクリュー77が左右向きに設けられている。1番スクリュー77によって搬出された1番物は、1番スクリュー77の右端部に接続している揚送装置(図示せず)に受け入れられる。揚送装置は、1番スクリュー77からの1番物を穀粒貯留部8に搬送する。揺動選別装置50の選別処理方向下手側の下方に、揺動選別装置50から流下した枝梗付き穀粒などの2番物を受け入れて脱穀装置7の外部に搬出する2番スクリュー78が設けられている。2番スクリュー78によって搬出された2番物は、2番スクリュー78の右端部に接続している2番還元装置79に受け入れられる。2番還元装置79は、2番スクリュー78からの2番物を揚送して揺動選別装置50に還元する。
(1)図13は、別の実施構造を備える螺旋羽根32の始端部132Aを示す正面図である。図14は、図13のXIII−XIII断面矢視図である。別の実施構造を備える螺旋羽根32の始端部132では、図13,14に示されるように、始端部132Aのうち、最大外径箇所132Pよりも螺旋羽根始端側の部分に、螺旋羽根32の搬送面35と交差する作用面133が備えられている。作用面133は、図15に示されるように、作用面133の前端133fの形状が弧状である状態で備えられている。作用面133は、始端部132Aのうちの螺旋羽根始端側の端部を前方側に折り曲げることによって形成されている。刈取穀稈が始端部132Aによって掻き込まれるとき、刈取穀稈は、作用面133によって掻き込みを受けるので折れ曲がり難い状態で掻き込まれる。また、作用面133の前端133fの弧状形状により、刈取穀稈が前端133fに引っ掛からない。本実施形態では、前端133fの形状が弧状である作用面133を採用しているが、これに限らず、前端形状が直線状である作用面を採用してもよい。
16 扱室
17 扱胴支軸
30 掻込み部
31 基台部
32 螺旋羽根
32A 始端部
32B 始端部以外の部分
32P 最大外径箇所
33 円板部材
40 扱き処理部
132A 始端部
132P 最大外径箇所
133 作用面
D1 始端部の最大外径
D2 始端部以外の部分の最大外径
D3 円板部材の外径
Claims (4)
- 収穫された作物の全体が投入される扱室と、
前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられ、
前記扱胴に、前記扱胴の前部に設けられ、投入された作物を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記掻込み部の後側に設けられ、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられ、
前記螺旋羽根の始端部における最大外径が前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分における最大外径よりも大きいのであり、
前記掻込み部に、前記基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、前記始端部の最大外径よりも小径であって、前記基台部の前端部の前側に連結され、前記基台部を支持する円板部材が備えられ、
前記始端部の外径が最大外径箇所から前記円板部材の外周に向けて徐々に小さくなり、
前記始端部の外径が最大外径箇所から前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に向けて徐々に小さくなっている脱穀装置。 - 前記始端部のうち、最大外径箇所よりも螺旋羽根始端側の部分に、前記螺旋羽根の搬送面と交差する作用面が備えられている請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記作用面の前端形状が弧状である請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記始端部は、前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に対して脱着可能である請求項1から3のいずれか一項に記載の脱穀装置。
Priority Applications (1)
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JP2018105192A JP6980602B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 脱穀装置 |
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JP2018105192A JP6980602B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 脱穀装置 |
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ID=68843771
Family Applications (1)
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JP2018105192A Active JP6980602B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 脱穀装置 |
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2018
- 2018-05-31 JP JP2018105192A patent/JP6980602B2/ja active Active
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