JP6980602B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫された作物の全体が投入される扱室と、前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられた脱穀装置に関する。
上記した脱穀装置において、例えば特許文献1に示されるように、扱胴に、扱胴の前部に設けられた掻込み部と、掻込み部の後側に設けられた扱き処理部とが備えられ、掻込み部に、扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられたものがある。この種の脱穀装置は、扱室に投入された作物が螺旋羽根によって扱胴の後方に向けて掻き込まれ、作物が扱き処理部に供給されて扱き処理されるものである。
特開2017−158478号公報
上記した従来の脱穀装置の場合、扱室に投入される作物の量が多いとき、作物が詰まりやすいなどによって螺旋羽根による掻き送りが悪くなる。また、稈身が長い作物のときも同様に掻き送りが悪くなる。
本発明は、扱室に投入される作物の量や性状に関係なく作物が掻込み部によってスムーズに掻き込まれる脱穀装置を提供する。
本発明による脱穀装置は、収穫された作物の全体が投入される扱室と、前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられ、前記扱胴に、前記扱胴の前部に設けられ、投入された作物を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記掻込み部の後側に設けられ、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられ、前記螺旋羽根の始端部における最大外径が前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分における最大外径よりも大きいのであり、前記掻込み部に、前記基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、前記始端部の最大外径よりも小径であって、前記基台部の前端部の前側に連結され、前記基台部を支持する円板部材が備えられ、前記始端部の外径が最大外径箇所から前記円板部材の外周に向けて徐々に小さくなり、前記始端部の外径が最大外径箇所から前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に向けて徐々に小さくなっている
本構成によると、螺旋羽根の始端部が基台部の外側に向かって始端部以外の部分よりも大きく張り出すので、始端部が作物に掛かり易く、かつ、作物が始端部から外れ難い。
従って、扱室に投入される作物の多少にかかわらず、扱室に投入される作物の稈身長さなどの性状にかかわらず、投入された作物が掻込み部によって扱き処理部にスムーズに掻き込まれる。
本構成によると、円板部材の外周部と始端部の外周部とが滑らかにつながり、かつ、始端部の外周部と始端部以外の部分の外周部とがなめらかにつながるので、作物が円板部材から螺旋羽根の始端部にスムーズに移行し、かつ、作物が螺旋羽根の始端部から始端部以外の部分にスムーズに移行する。螺旋羽根の始端部が掻込み部の外周側へ大きく張り出すものでありながら、作物が始端部の前後で詰まらない。
本発明においては、前記始端部のうち、最大外径箇所よりも螺旋羽根始端側の部分に、前記螺旋羽根の搬送面と交差する作用面が備えられていると好適である。
本構成によると、作物が始端部の作用面によって掻き込みを受けるので、作物が折れ曲がり難く、作物が始端部に絡み付き難い。
本発明においては、前記作用面の前端形状が弧状であると好適である。
本構成によると、作用面による掻き込みを受ける作物が作用面の前端に引っ掛かり難い。
本発明においては、前記始端部は、前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に対して脱着可能であると好適である。
本構成によると、始端部を取り付けることにより、螺旋羽根の始端部が掻込み部の外周側に大きく張り出す状態を得られ、始端部を取り外すことにより掻込み部の外周側における作物経路が広くなる状態を得られる。
普通型のコンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 扱き処理部を示す縦断後面図である。 掻込み部を示す正面図である。 扱胴の前部を示す平面図である 螺旋羽根の前端部を示す正面図である。 図6のVII−VII断面矢視図である。 開度調節機構を示す側面図である。 開度調節機構を示す平面図である。 ストローラックを示す平面図である。 ストローラックの支持構造を示す縦断面図である。 ストローラックの支持フレームを示す斜視図である。 別の実施構造を備える螺旋羽根の始端部を示す正面図である。 図13のXIII−XIII断面矢視図である。 別の実施構造を備える始端部を示す側面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」とする。
〔コンバインの全体の構成について〕
図1に示されるように、普通型のコンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して構成された機体フレーム1、機体フレーム1の下部に装備された左右一対のクローラ式走行装置2を有する機体を備えている。機体における前部の右側領域に搭乗運転部3が形成されている。機体フレーム1における左側の前端部には、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部4が機体左右向きの昇降軸芯P1を支点にした昇降揺動が可能な状態で連結されている。刈取搬送部4の昇降揺動は、機体フレーム1とフィーダ5にわたって架設された油圧式の昇降シリンダ6の伸縮作動で行われる。機体フレーム1の左半部には、刈取搬送部4が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置7が設けられている。機体フレーム1の右後部には、脱穀装置7から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒貯留部8が設けられている。本実施形態では、穀粒貯留部8として、貯留された穀粒を袋に取り出すためのホッパー形の穀粒タンクが採用されている。これに限らず、貯留された穀粒をスクリューコンベヤなどの排出装置によって取り出す穀粒タンクの採用が可能である。
〔刈取搬送部4の構成について〕
刈取搬送部4においては、機体の走行に伴って、左右のデバイダ10によって未刈り穀稈が収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けられる。又、刈取搬送部4の前部上方に配備された回転リール11によって収穫対象穀稈の穂先側が後方に向けて掻き込まれ、刈取搬送部4の底部に装備されたバリカン型の刈取装置12によって収穫対象穀稈の株元側が切断されて、収穫対象の穀稈が刈り取られる。そして、刈取装置12の後方に配備された横送オーガ13によって刈取り穀稈が寄せ集められて後方に送り出され、送り出し箇所から脱穀装置7にわたって架設されたフィーダ5によって刈取り穀稈が脱穀装置7に投入される。
〔脱穀装置7の構成について〕
脱穀装置7及び扱胴15の説明にあたり、脱穀装置7及び扱胴15の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]が「前」とし、脱穀装置7及び扱胴15の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]が「後」とする。
図2に示されるように、脱穀装置7には、フィーダ5が投入する作物としての刈取り穀稈を脱穀処理物として、この脱穀処理物に脱穀処理を施す脱穀部7A、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す選別部7B、及び、選別処理後の回収対象の処理物を回収する回収部7Cが備えられている。この脱穀装置7において、脱穀部7Aにおける脱穀処理方向及び選別部7Bにおける選別処理方向が車体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側及び選別処理方向の上手側が車体の前側に位置するように設定してある。
図2に示されるように、脱穀部7Aには、脱穀装置7の上部に形成された扱室16が備えられている。扱室16には、扱胴15が扱室16の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸17を回転中心P2にして、背面視左回り方向R(図3参照)に回転駆動されるように支持されている。扱室16の前下部には、フィーダ5が掻き上げ搬送した脱穀処理物の扱室16への投入を可能にする供給口18が形成されている。扱室16の後下部には、脱穀処理後の排出対象の処理物の扱室16からの排出を可能にする排塵口19が形成されている。扱胴15の周囲のうちの扱胴15の下方の領域に前後方向視U字状(図3参照)の受網20が装備されている。
扱室16は、扱胴15を支持する前支持壁21と後支持壁22、扱胴15の上方に設けられた天板23、及び受網20などによって区画形成されている。天板23の内側に扱室16の前後方向に並ぶ複数の送塵弁24が設けられている。扱胴15は、図2に示されるように、扱胴15の前部に設けられた掻込み部30と、扱胴15のうち、掻込み部30の後側の部位に設けられた扱き処理部40とを備えている。
脱穀部7Aにおいては、フィーダ5によって供給口18から扱室16に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀処理物として掻込み部30によって扱室16の内部側に掻き込まれて扱き処理部40と受網20とによって脱穀処理される。脱穀処理される脱穀処理物は、扱き処理部40による回転操作と、送塵弁24による送り案内とを受けて扱室16の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理によって得た穀粒が受網39から選別部7Bに漏下する。脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどが排塵口19から脱穀装置7の外部へ排出される。
〔扱胴15の構成について〕
扱胴15は、図2に示されるように、脱穀部7Aの処理方向での扱胴軸芯を回転中心P2として回転駆動されるように扱室16に支持されている扱胴支軸17と、扱胴15の前部に設けられ、扱胴支軸17によって回転駆動される掻込み部30と、扱胴15のうちの掻込み部30の後側の部位に設けられ、扱胴支軸17によって回転駆動される扱き処理部40とを備えている。
扱き処理部40は、図2に示されるように、扱胴支軸17に支持され、扱胴支軸17によって回転駆動される扱胴本体15Aを備えている。扱胴15の外周面としての扱胴本体15Aの外周面に、複数の扱歯41が扱胴軸芯に沿う方向に間隔を空けて並ぶ状態で、かつ扱胴15の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で設けられている。各扱歯41は、扱胴本体15Aの外周面から扱胴径方向外側に向けて突出している。
扱胴本体15Aは、図2,3に示されるように、扱胴軸芯に沿った状態で、かつ扱胴支軸17の周方向に間隔を空けて並んだ状態で扱胴支軸17に支持された6本の棒状の扱歯支持部材42を備えている。各扱歯支持部材42には、複数の棒状の扱歯41が扱胴軸芯に沿った方向に間隔を空けた状態で支持されている。各扱歯支持部材42の扱歯41は、扱歯支持部材42から扱胴15の径方向外側に向けて突出している。扱胴支軸17の処理方向始端部に円盤状の前支持部材43が相対回転不能に設けられている。扱胴支軸17の処理方向終端部に円盤状の後支持部材44が相対回転不能に設けられている。扱胴支軸17のうちの前支持部材43と後支持部材44との間の部位に、処理方向に間隔を空けて並ぶ3つの円盤状の中間支持部材45が相対回転不能に設けられている。各扱歯支持部材42の前端側が前支持部材43の外周部に支持され、各扱歯支持部材42の中間部が各中間支持部材45の外周部に支持され、各扱歯支持部材42の後端側が後支持部材44の外周部に支持されている。各扱歯支持部材42が扱胴支軸17に相対回転不能に支持されている。6本の扱歯支持部材42に外接する円筒面が扱胴本体15Aの外周面になっている。
各扱歯支持部材42は、図3に示されるように、中間支持部材45の外周縁よりも中間支持部材45の径方向内側に位置する状態で中間支持部材45の外周部に支持されている。
具体的には、扱歯支持部材42は、中間支持部材45の凹入部に入り込ませ、板状の連結部材46を介して中間支持部材45に連結されている。連結部材46と扱歯支持部材42とは、溶接によって連結されている。連結部材46と中間支持部材45とは、連結ボルトによって連結されている。
本実施形態では、扱歯支持部材42は、丸パイプ鋼材によって構成してある。扱歯支持部材42には、丸パイプ鋼材の他、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。また、扱歯支持部材42には、アングル材やチャンネル材も採用可能である。本実施例では、各扱歯は、丸鋼材によって構成してある。扱歯41には、丸鋼材の他、角棒鋼材、丸パイプ材、各パイプ材など各種の棒状部材を採用することができる。本実施形態では、中間支持部材45として、扱胴支軸17と扱歯支持部材42との間が全域に亘って閉塞した形状の板状部材を採用している。中間支持部材45としては、扱胴支軸17と扱歯支持部材42との間に中間支持部材45の周方向に並ぶ複数の貫通孔を有した形状の板状部材を採用することができる。
扱胴15は、扱歯支持部材42どうしの間を介して扱室16に連通する内部空間S2(図3,5参照)を内部に形成した籠状に構成し、かつ、扱胴15の外周面から扱胴径方向外側に向けて突出する複数の扱歯41を扱胴15の周方向及び処理方向に間隔を空けて整列した状態で備えるように構成し、いわゆるバー形の扱胴に構成してある。
従って、扱胴15は、処理方向の扱胴支軸17を回転中心P2として背面視左回り方向Rに回転することにより、掻込み部30からの脱穀処理物を、扱き処理部40と受網20との間に導入する。扱胴15は、受網20との間の扱き処理空間S1(図3,5参照)に位置する脱穀処理物に扱歯支持部材42及び扱歯41による打撃や扱歯41の梳き込みなどによる脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物の内部空間S2への入り込みを許容し、扱き処理空間S1の処理物と内部空間S2の処理物とを撹拌しながら、これらの処理物に扱歯支持部材42及び扱歯41の打撃や扱歯41の梳き込みなどによる脱穀処理を施す。
〔掻込み部30の構成について〕
掻込み部30は、図2,5に示されるように、扱胴15の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。
基台部31は、円錐台状に巻かれた板金部材によって構成されている。基台部31の後端部は、前支持部材43に連結されている。基台部31の後端側は、前支持部材43に支持されている。基台部31の前端部の前側と、扱胴支軸17とに亘って円板部材33が連結されている。基台部31の先端側は、円板部材33に支持されている。円板部材33は、図4,5に示されるように、基台部31の先端の外径よりも大径を有し、かつ、2つの螺旋羽根32の外径よりも小径を有する状態で設けられている。
2つの螺旋羽根32において、図4に示されるように、螺旋羽根32の始端部32Aにおいての扱胴軸芯を中心とした最大外径をD1とし、螺旋羽根32の始端部以外の部分32Bおいての扱胴軸芯を中心とした最大外径をD2とする。円板部材33の扱胴軸芯を中心とした外径をD3とする。2つの螺旋羽根32は、最大外径D1>最大外径D2となり、かつ、最大外径D1>外径D3となる状態で設けられている。各螺旋羽根32の始端部32Aにおける外径は、図4,6に示されるように、最大外径箇所32Pから円板部材33の外周に向けて徐々に小さくなり、かつ、最大外径箇所32Pから始端部以外の部分32Bに向けて徐々に小さくなっている。円板部材33の外周部と始端部32Aの外周部とが滑らかにつながり、かつ、始端部32Aの外周部と始端部以外の部分32Bの外周部とが滑らかにつながる状態で始端部32Aが基台部31の外側に向かって張り出している。
各螺旋羽根32の始端部32Aは、図4から図7に示されるように、螺旋羽根32の始端部以外の部分32Bと、円板部材33とに亘って複数本の取付ネジ34によって脱着可能に取付けられている。各螺旋羽根32は、始端部32Aを取り付けた状態と、始端部32Aを取り外した状態とに切り替え可能になっている。始端部32Aを取り付けることにより、螺旋羽根32の始端部32Aが掻込み部30の外側に大きく張り出る状態を得られ、始端部32Aを取り外すことにより、掻込み部30の外周側の作物経路が広くなる状態を得られる。
各螺旋羽根32における始端部以外の部分32Bは、図4,5,6に示されるように、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に溶接によって固定されたベース羽根部32Kと、ベース羽根部32Kの搬送面にベース羽根部32Kの始端部と終端部とに亘って脱着可能に取付けられるライナー羽根部32Lとを備えている。各螺旋羽根32における始端部以外の部分32Bは、始端部以外の部分32Bの終端側部分における基台部31からの立ち上がり高さが始端部以外の部分の始端側部分における基台部31からの立ち上がり高さよりも低くなる状態で設けられている。基台部31の先細り形状にかかわらず、始端部以外の部分32Bの終端部から始端部に至る全体の外径が一定またはほぼ一定になっている。
掻込み部30においては、基台部31が円板部材33及び前支持部材43を介して扱胴支軸17によって駆動されて、2つの螺旋羽根32が扱胴軸芯を回転中心にして回転駆動される。フィーダ5によって供給口18から扱室16に投入された刈取穀稈が回転する螺旋羽根32によって案内底板25(図2参照)に沿わせて扱胴15の後方に向けて掻き込まれる。扱室16に投入される刈取穀稈の量が多いとか、稈身が長いなど、流れ難い刈取穀稈の場合でも、基台部31の外側に向かって大きく張り出している螺旋羽根32の始端部32Aが刈取穀稈にしっかり掛かり、かつ、始端部32Aに掛かった刈取穀稈が始端部32Aから外れ難く、刈取穀稈が扱胴後方にスムーズに掻き込まれる。円板部材33の外周部と始端部32Aの外周部とが滑らかにつながり、始端部32Aの外周部と始端部以外の部分32Bの外周部とが滑らかにつながっているので、掻き込まれる刈取穀稈が円板部材33から始端部32Aにスムーズに移行し、かつ始端部32Aから始端部以外の部分32Bにスムーズに移行する。
〔選別部7Bの構成について〕
図2に示すように、選別部7Bは、受網20の下方に設けられた揺動選別装置50を備えている。揺動選別装置50は、揺動選別装置50の後端部に備えられた駆動機構51によって揺動操作される。揺動選別装置50には、グレンパン52、チャフシーブ53、グレンシーブ54及びストローラック55などが設けられている。揺動選別装置50の前下方に唐箕56が設けられている。唐箕56は、左側面視で左回り方向に回転する送風体によって選別風を発生させる。
選別部7Bにおいては、受網20から漏下した穀粒などの処理物が揺動選別装置50に落下してグレンパン52、チャフシーブ53、グレンシーブ54及びストローラック55などによる揺動選別と、唐箕56からの選別風とによって穀粒と、ワラ屑などの塵埃とに選別される。選別された穀粒が回収部5Cに落下する。選別されたワラ屑などの塵埃が選別風と共に排出口57から脱穀装置7の外部に排出される。
チャフシーブ53には、図2に示されるように、チャフシーブ53の前部に設けられた前チャフシーブ部53Fと、チャフシーブ53のうち、前チャフシーブ部53Fの後側の部分に設けられた後チャフシーブ部53Rとが備えられている。前チャフシーブ部53F及び後チャフシーブ部53Rのそれぞれに、チャフシーブ部53F,53Rにおける処理物漏下穴の開度調節を行う開度調節機構60が装備されている。
前チャフシーブ部53F及び後チャフシーブ部53Rのそれぞれに装備されている開度調節機構60は、図8,9に示されるように、揺動選別装置50のシーブケースの外部に設けられた調節部材61を備えている。調節部材61は、支軸62を介してシーブケースの側板部50aに支持されている。調節部材61と、チャフシーブ部53F,53Rを構成する複数の選別部材58のうちの一つの選別部材58の遊端部とにわたって操作ピン63が設けられている。操作ピン63は、側板部50aの弧状の貫通穴64を挿通している。操作ピン63の基部63aは、調節部材61の支持穴に挿入された状態で調節部材61に溶接によって固定されている。操作ピン63の先端側部分63bは、選別部材58の操作部58aにおけるピン穴に相対回転可能に係入されている。基部63aの外径は、先端側部分63bの外径よりも大きくなっている。本実施形態では、基部63aの外径は、先端側部分63bの外径の1.5倍になっている。
調節部材61が支軸62を揺動支点にして揺動操作されると、操作ピン63が調節部材61と共に揺動して調節部材61の操作力が操作ピン63によって選別部材58の遊端部に伝達され、選別部材58が支軸58bを揺動支点にして揺動調節される。操作ピン63によって揺動調節された選別部材58の揺動が連動リンク59によって他の複数の選別部材58に伝達されて他の複数の選別部材58が支軸58bを揺動支点にして揺動調節され、チャフシーブ部53F,53Rの処理物漏下穴の開度が変化する。
調節部材61が揺動操作されると、調節部材61に形成されている複数の位置決め穴65のうちの一つの位置決め穴65と、側板部50aに形成されている複数のロック穴66のうちの一つのロック穴66とが合致する。合致した位置決め穴65とロック穴66とにロックボルト67が装着されることにより、調節部材61がロックボルト67によって調節位置に固定され、チャフシーブ部53F,53Rの処理物漏下穴開度が調節設定した開度に保持される。
ストローラック55は、図10に示されるように、揺動選別装置50の横幅方向に延びる支持フレーム70から後方向きに延出されている。具体的には、支持フレーム70は、図11,12に示されるように、縦板形のラック支持部70aと、ラック支持部70aの上端部から後方向きに延びる篩い線支持部70bと、ラック支持部70aの下端部から前方向きに延びるリム部70cとを備えている。ストローラック55の基部55aがラック支持部70aに連結ネジによって連結されている。篩い線支持部70bから篩い線71が後方向きに延出されている。
支持フレーム70は、支持フレーム70の両端部に設けられた連結板部70dを備えている。連結板部70dと篩い線支持部70bとは、連結板部70dと篩い線支持部70bとの間に隙間ができないように当て付け状態になっている。支持フレーム70は、両端部の連結板部70dがシーブケースの側板部50aに連結ネジによって連結されることにより、左右の側板部50aに架設されている。篩い線支持部70bの両端部に、篩い線支持部70bが側板部50aに当接することを回避する切欠き部72が形成されている。図10,12に示されるように、支持フレーム70の両端部に第1補強部材73及び第2補強部材74が取り付けられている。第1補強部材73は、連結板部70dの下面とリム部70cの下面とに亘って取付けられている。第2補強部材74は、ラック支持部70aの背面と篩い線支持部70bの上面とに亘って取付けられている。
〔回収部7Cの構成について〕
回収部7Cでは、図2に示されるように、揺動選別装置50の選別処理方向上手側の下方に、揺動選別装置50から流下した1番物を受け入れて脱穀装置7の外部に搬出する1番スクリュー77が左右向きに設けられている。1番スクリュー77によって搬出された1番物は、1番スクリュー77の右端部に接続している揚送装置(図示せず)に受け入れられる。揚送装置は、1番スクリュー77からの1番物を穀粒貯留部8に搬送する。揺動選別装置50の選別処理方向下手側の下方に、揺動選別装置50から流下した枝梗付き穀粒などの2番物を受け入れて脱穀装置7の外部に搬出する2番スクリュー78が設けられている。2番スクリュー78によって搬出された2番物は、2番スクリュー78の右端部に接続している2番還元装置79に受け入れられる。2番還元装置79は、2番スクリュー78からの2番物を揚送して揺動選別装置50に還元する。
〔別実施形態〕
(1)図13は、別の実施構造を備える螺旋羽根32の始端部132Aを示す正面図である。図14は、図13のXIII−XIII断面矢視図である。別の実施構造を備える螺旋羽根32の始端部132では、図13,14に示されるように、始端部132Aのうち、最大外径箇所132Pよりも螺旋羽根始端側の部分に、螺旋羽根32の搬送面35と交差する作用面133が備えられている。作用面133は、図15に示されるように、作用面133の前端133fの形状が弧状である状態で備えられている。作用面133は、始端部132Aのうちの螺旋羽根始端側の端部を前方側に折り曲げることによって形成されている。刈取穀稈が始端部132Aによって掻き込まれるとき、刈取穀稈は、作用面133によって掻き込みを受けるので折れ曲がり難い状態で掻き込まれる。また、作用面133の前端133fの弧状形状により、刈取穀稈が前端133fに引っ掛からない。本実施形態では、前端133fの形状が弧状である作用面133を採用しているが、これに限らず、前端形状が直線状である作用面を採用してもよい。
(2)上記した実施形態では、螺旋羽根32にライナー羽根部32Lが備えられた例を示したが、ライナー羽根部32Lを備えない構成の螺旋羽根を採用できる。
(3)上記した実施形態では、2重螺旋の螺旋羽根32が備えられた例を示したが、1つだけの螺旋羽根、あるいは3重螺旋以上の螺旋羽根を備える掻込み部であってもよい。
(4)上記した実施形態では、扱き処理部40がバー形に構成された例を示したが、円筒形の扱胴本体の外周面に扱歯を設けたドラム形の扱き処理部、あるいは、ラスプ扱歯を備える扱き処理部であってもよい。
(5)上記した実施形態では、螺旋羽根32の始端部32Aが脱着可能である例を示したが、脱着不能に構成してもよい。
(6)上記した実施形態では、脱穀装置7の処理方向が機体の前後方向に沿うよう構成された例を示したが、脱穀装置7の処理方向が機体の横方向に沿うよう構成して実施してもよい。
(7)上記した実施形態では、穀粒貯留部8が袋詰め用のホッパータイプに構成された例を示したが、穀粒をスクリューコンベヤなどの穀粒排出装置によって排出するタンクタイプであってもよい。
本発明は、クローラ式走行装置を備えたコンバインに限らず、クローラ式走行装置に代えて走行車輪を備えたり、ミニクローラと走行車輪とを組み合わせた走行装置を備えたりしたコンバインにも利用可能である。
15 扱胴
16 扱室
17 扱胴支軸
30 掻込み部
31 基台部
32 螺旋羽根
32A 始端部
32B 始端部以外の部分
32P 最大外径箇所
33 円板部材
40 扱き処理部
132A 始端部
132P 最大外径箇所
133 作用面
D1 始端部の最大外径
D2 始端部以外の部分の最大外径
D3 円板部材の外径

Claims (4)

  1. 収穫された作物の全体が投入される扱室と、
    前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられ、
    前記扱胴に、前記扱胴の前部に設けられ、投入された作物を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記掻込み部の後側に設けられ、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
    前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられ、
    前記螺旋羽根の始端部における最大外径が前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分における最大外径よりも大きいのであり、
    前記掻込み部に、前記基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、前記始端部の最大外径よりも小径であって、前記基台部の前端部の前側に連結され、前記基台部を支持する円板部材が備えられ、
    前記始端部の外径が最大外径箇所から前記円板部材の外周に向けて徐々に小さくなり、
    前記始端部の外径が最大外径箇所から前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に向けて徐々に小さくなっている脱穀装置。
  2. 前記始端部のうち、最大外径箇所よりも螺旋羽根始端側の部分に、前記螺旋羽根の搬送面と交差する作用面が備えられている請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記作用面の前端形状が弧状である請求項に記載の脱穀装置。
  4. 前記始端部は、前記螺旋羽根の前記始端部以外の部分に対して脱着可能である請求項1からのいずれか一項に記載の脱穀装置。
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