JP6581928B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扱室に扱胴軸芯まわりに回転駆動可能に支持された扱胴が備えられ、
前記扱胴の前部に、穀稈を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部が備えられると共に、前記扱胴における前記掻込み部の後側に、前記掻込み部によって送り込まれた穀稈を脱穀処理する扱き処理部が備えられた脱穀装置に関する。
上記脱穀装置において、従来、例えば特許文献1に示されるように、掻込み部に、扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部(公報では、胴部分)と、基台部の外周部に設けられた螺旋羽根(公報では、螺旋歯)と、基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、螺旋羽根の始端部の外径よりも小径であって、基台部の前端部の前側に連結され、基台部を支持する支持部材(公報では、前壁部材)と、が備えられたものがある。基台部の回りのスペースを基台部の先細り状によって広くして、多量の穀稈を受け入れ易くし、そして、支持フレームの外径が基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、支持部材の外径が螺旋羽根の始端部の外径よりも小径であるので、支持部材による基台部の支持をしっかりさせつつ、螺旋羽根の外周部を支持部材から支持部材の外側に突出させて、螺旋羽根を穀稈に作用させ易くすることができるものである。
特開2013−74898号公報(図3)
この種の脱穀装置では、支持部材の外径が螺旋羽根の外径よりも小径であって、螺旋羽根の外周部が支持部材から支持部材の外側に突出するので、螺旋羽根の始端部における外周縁と支持部材の外周縁との間に段差ができ、支持部材から支持部材の外側に突出した状態になる螺旋羽根の先端縁に穀稈が引っ掛かり易くなる。螺旋羽根に穀稈が引っ掛かった場合、穀稈がそのまま滞留して、穀稈詰まりを起こすことがある。
本発明は、螺旋羽根への穀稈の引っ掛かりが生じ難い脱穀装置を提供する。
本発明による脱穀装置は、
扱室に扱胴軸芯まわりに回転駆動可能に支持された扱胴が備えられ、
前記扱胴の前部に、穀稈を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部が備えられると共に、前記扱胴における前記掻込み部の後側に、前記掻込み部によって送り込まれた穀稈を脱穀処理する扱き処理部が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、前記基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、前記螺旋羽根の始端部の外径よりも小径であって、前記基台部の前端部の前側に連結され、前記基台部を支持する支持部材と、が備えられ、
前記螺旋羽根と前記支持部材とに亘って設けられ、前記螺旋羽根の始端部の外周縁と前記支持部材の外周縁とを繋ぐガイド部材を備えている。
本構成によると、螺旋羽根の始端部における螺旋羽根の外周縁と支持部材の外周縁との間にできる段差をガイド部材によってカバーし、穀稈が支持部材の外周縁から螺旋羽根の外周縁へガイド部材によって案内されて、穀稈を螺旋羽根の先端縁に引っ掛かり難くできる。
従って、螺旋羽根の外周部が支持部材からその外側へ突出するものでありながら、穀稈が螺旋羽根に引っ掛かり難く、穀稈を扱き処理部へスムーズに流動させて能率よく脱穀処理できる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ガイド部材は、前記支持部材に支持されているという構成を備えた。
本構成によれば、ガイド部材の始端側を穀稈からの反力によって変位しないように支持部材にしっかり支持させ、穀稈をガイド部材に適確に受け入れさせることができる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ガイド部材は、前記支持部材に対して前後に重ね合された状態で、前後方向向きの締結具によって前記支持部材に連結されており、前記支持部材を前側から覆うカバーが備えられているという構成を備えた。
本構成によれば、締結具を作用状態と解除状態とに切り換えることで、ガイド部材を支持部材に対して容易に脱着できることを可能にしつつ、支持部材の前側において、締結具がカバーによって覆われ、締結具に穀稈が引っ掛かったり、締結具が穀稈との摩擦で摩耗したりすることをカバーによって回避できる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ガイド部材は、前記螺旋羽根に支持されているという構成を備えた。
本構成によれば、ガイド部材の終端側を穀稈からの反力によって変位しないように螺旋羽根にしっかり支持させ、穀稈をガイド部材よって螺旋羽根へ適確に案内させることができる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ガイド部材は、前記螺旋羽根及び前記支持部材とは別部材であるという構成を備えた。
本構成によれば、ガイド部材が磨滅したり、変形したりした際、ガイド部材だけを交換して、安価に修理できる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記螺旋羽根に、前記基台部の外周部に固定された螺旋状の取付部材と、前記取付部材の搬送面側に取付られた螺旋状のライナー部材と、が備えられ、前記ライナー部材は、前記取付部材に締結具によって連結されており、かつ、前記ガイド部材は、前記ライナー部材に締結具によって締結されているという構成を備えた。
本構成によれば、ライナー部材を締結具の解除によって取付部材から取り外すことができ、ライナー部材を締結具の解除によってガイド部材と分離させることができるので、ライナー部材が磨滅したり、変形したりした際、ライナー部材だけを交換して安価に修理できる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ライナー部材を前記取付部材に連結する締結具と、前記ガイド部材を前記ライナー部材に連結する締結具とは同一部材であり、前記取付部材と前記ライナー部材と前記ガイド部材とは、この順に前後に重ね合された状態で、同一の締結具によって共締め連結されているという構成を備えた。
本構成によれば、締結具を解除状態に切り換えるだけで、ライナー部材の取付部材からの取り外しと、ライナー部材のガイド部材からの分離とを一挙にでき、ライナー部材の交換作業を楽に能率よくできる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記螺旋羽根と前記ガイド部材とが一体的に形成されているという構成を備えた。
本構成によれば、螺旋羽根とガイド部材とを一挙に形成して安価に得ることができる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記ガイド部材の外周縁は、前記支持部材の外周縁と、前記螺旋羽根の外周縁とを滑らかにつないでいるという構成を備えた。
本構成によれば、穀稈が支持部材から螺旋部材ヘガイド部材の外周縁によってスムーズに案内され、穀稈をスムーズに流動させることができる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記螺旋羽根の終端側における前記基台部からの立ち上がり高さが、前記螺旋羽根の始端側における前記基台部からの立ち上がり高さよりも低いという構成を備えた。
本構成によると、基台部の先細り状にかかわらず、螺旋羽根の始端側から終端側までの外径が同一又は同一に近い外径となる簡素な構造に掻込み部を構成できる。
本発明をより好適なものにするよう、次の構成を備えた。
前記扱室の前部に穀稈の全稈を投入する供給口が備えられ、前記扱き処理部に、前記扱胴軸芯に配置された支軸と、棒状であり、前記扱胴軸芯に沿った姿勢で、前記扱胴の周方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯支持部材と、棒状であり、前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態で、前記扱歯支持部材に、前後方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯と、前記支軸に支持され、前記複数の扱歯支持部材の中間部を支持する板状部材と、が備えられ、前記扱歯支持部材は、前記板状部材の外周縁よりも前記扱胴の径方向内側に位置する状態で、前記板状部材の外周部に支持されているという構成を備えた。
本構成によれば、供給口から扱室に投入され、掻込み部によって扱き処理部へ掻き込まれた穀稈に扱歯支持部材及び扱歯による打撃や扱歯の梳き込みなどによる脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物が扱歯支持部材どうしの間から扱胴の内部空間へ入り込むことを許容し、内部空間の処理物と内部空間へ入り込んでいない処理物とを撹拌しながら、これらの処理物に扱歯支持部材及び扱歯の打撃や扱歯の梳き込みなどによる脱穀処理を施すことができる。扱歯支持部材は、板状部材の外周縁よりも扱胴の径方向内側に位置する状態で板状部材の外周部に支持されているので、扱歯支持部材を板状部材によってしっかり支持させ、扱歯支持部材及び扱歯による打撃や扱歯の梳き込みを適確に行なわせることができ、扱室に全稈にわたって投入された穀稈を適確に脱穀処理できる。
普通型のコンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀装置を示す縦断左側面図である。 脱穀装置を示す平面図である。 扱胴の掻込み部を示す正面図である。 扱胴の扱き処理部を示す背面図である。 一部破断状態の扱胴を示す平面図である。 取外し状態のガイド部材及びライナー部材を示す斜視図である。 ガイド部材を示す正面図である。 図8のIX−IX断面矢視図である。 螺旋羽根の終端側を示す平面図である。 掻込み部の上方に位置する送塵弁を示す背面図である。 扱き処理部の前部の上方に位置する送塵弁を示す背面図である。 扱き処理部の後部の上方に位置する送塵弁を示す背面図である。 第1の別実施構造を備えたガイド部材を示す平面図である。 第2の別実施構造を備えたガイド部材を示す平面図である。 第3の別実施構造を備えたガイド部材を示す平面図である。 第4の別実施構造を備えたガイド部材を示す平面図である。
本発明に係るコンバインの実施の形態を図面に基づいて説明する。コンバインの一例としての普通型のコンバインに適用した場合について説明する。図1は、普通型のコンバインの全体を示す左側面図である。図1に示す[F]の方向が自走車の前側、[R]の方向が自走車の後側、紙面表側の方向が自走車の左側、紙面裏側の方向が自走車の右側と定義する。
図1に示すように、普通型のコンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して車体フレーム1が構成された自走車を備えている。車体フレーム1における前部の右側領域に搭乗運転部2を形成してある。搭乗運転部2には、搭乗空間を覆う日除け2aを装備してある。車体フレーム1の下部には、左右一対のクローラ式走行装置3を装備してある。車体フレーム1における左側の前端部には、作業走行時に車体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部4を、左右向きの昇降軸芯P1を支点にした昇降揺動が可能な状態で連結してある。刈取搬送部4の昇降揺動は、車体フレーム1とフィーダ5とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ6の伸縮作動で行う。車体フレーム1の左半部には、刈取搬送部4が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置7を設けてある。車体フレーム1の右後部には、揚送装置(図示せず)によって脱穀装置7から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒タンク8を設けてある。穀粒タンク8には、貯留された穀粒を搬出するスクリューコンベヤで成る搬出オーガ9を装備してある。
刈取搬送部4について説明する。
刈取搬送部4は、車体の走行に伴って、その前部の左右両端に配備したデバイダ11によって未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分ける。又、刈取搬送部4の前部上方に配備した回転リール12によって収穫対象穀稈の穂先側を後方に向けて掻き込み、刈取搬送部4の底部に装備したバリカン型の刈取装置13によって収穫対象穀稈の株元側を切断して、収穫対象の穀稈を刈り取る。そして、刈取装置13の後方に配備した横送オーガ14によって刈取り穀稈を左右方向の所定箇所に寄せ集めて後方に送り出し、その所定箇所から脱穀装置7にわたって架設されたフィーダ5によって刈取り穀稈を脱穀装置7に投入する。
脱穀装置7について説明する。
脱穀装置7及び扱胴21の説明にあたり、脱穀装置7及び扱胴21の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面下側)]が「前」とし、脱穀装置7及び扱胴21の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面上側)]が「後」とする。
図2は、脱穀装置7を示す縦断左側面図である。図1,2に示すように、脱穀装置7には、フィーダ5が投入する刈取り穀稈を脱穀処理物として、この脱穀処理物に脱穀処理を施す脱穀部7A、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す選別部7B、及び、選別処理後の回収対象の処理物を回収する回収部7Cを備えてある。この脱穀装置7において、脱穀部7Aにおける脱穀処理方向及び選別部7Bにおける選別処理方向が車体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側及び選別処理方向の上手側が車体の前側に位置するように設定してある。
図2に示すように、脱穀部7Aには、脱穀装置7の上部に形成した扱室20を備えてある。扱室20には、扱胴21を脱穀装置前後向きの扱胴軸芯を回転軸芯P2として、背面視左回り方向R(図5参照)に回転駆動されるように支持してある。扱室20の前下部には、フィーダ5が掻き上げ搬送した脱穀処理物の扱室20への投入を可能にする供給口22を形成してある。扱室20の後下部には、脱穀処理後の排出対象の処理物の扱室20からの排出を可能にする排塵口23を形成してある。扱胴21の周囲のうちの扱胴21の下方の領域に前後方向視U字状(図4参照)の受網24を配備してある。
扱室20は、扱胴21を支持する前支持壁25と後支持壁26、扱胴21の上方に設けた天板27、及び受網24などによって区画形成してある。図2,4に示すように、受網24は、扱胴21の周方向に沿うように扱胴軸芯に沿う方向視で円弧形状に形成され、扱胴軸芯に沿う方向に所定間隔を空けて並べられた複数本の縦桟24aと、扱胴軸芯に沿う方向の直線形状に形成され、縦桟24aと交差する状態で扱胴周方向に所定間隔を空けて並べられた複数本の横桟24bとを備えている。扱胴21は、扱胴21の前部に設けられた掻込み部30と、扱胴21の後部に設けられた扱き処理部40とを備えている。
従って、脱穀部7Aは、フィーダ5によって供給口22から扱室20に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全稈を、脱穀処理物として掻込み部30によって扱室20の内部側に送り込んで扱き処理部40と受網24とによって脱穀処理し、脱穀処理によって得た穀粒を受網24から選別部7Bに漏下させ、脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどを排塵口23から脱穀装置7の外部へ排出する。
扱胴21について説明する。
図2,4,5,6に示すように、扱胴21は、脱穀部7Aの処理方向での扱胴軸芯を回転軸芯P2として回転駆動されるように扱室20に支持されている支軸29と、扱胴21の前部に設けられ、支軸29によって回転駆動される掻込み部30と、扱胴21のうちの掻込み部30の後側の部位に設けられ、支軸29によって回転駆動される扱き処理部40とを備えている。
扱き処理部40は、支軸29に支持され、支軸29によって回転駆動される扱胴本体21Aを備えている。扱胴21の外周面としての扱胴本体21Aの外周面に、複数の扱歯41を扱胴軸芯に沿う方向に間隔を空けて並ぶ状態で、かつ扱胴21の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で設けてある。各扱歯41は、扱胴本体21Aの外周面から扱胴径方向外側に向けて突出している。
図2,5,6に示すように、扱胴本体21Aは、扱胴軸芯に沿った状態で、かつ支軸29の周方向に間隔を空けて並んだ状態で支軸29に支持された6本の棒状の扱歯支持部材42を備えている。各扱歯支持部材42には、複数の棒状の扱歯41を扱胴軸芯に沿った方向に間隔を空けた状態で支持してある。各扱歯支持部材42の扱歯41は、扱歯支持部材42から扱胴21の径方向外側に向けて突出している。支軸29の処理方向始端部に円盤状の前支持部材43を一体回転するように設けてある。支軸29の処理方向終端部に円盤状の後支持部材44を一体回転するように設けてある。支軸29のうちの前支持部材43と後支持部材44との間の部位に、処理方向に間隔を空けて並ぶ3つの円盤状の板状部材45を一体回転するように設けてある。各扱歯支持部材42の前端側を前支持部材43の外周部に支持し、各扱歯支持部材42の中間部を各板状部材45の外周部に支持し、各扱歯支持部材42の後端側を後支持部材44の外周部に支持してあり、各扱歯支持部材42は、支軸29に一体回転するように支持されている。6本の扱歯支持部材42に外接する円筒面が扱胴本体21Aの外周面になっている。各扱歯支持部材42は、図5に示すように、板状部材45の外周縁45aよりも板状部材45の径方向内側に位置する状態で板状部材45の外周部に支持されている。具体的には、扱歯支持部材42は、板状部材45の凹入部に入り込ませ、板状の連結部材47を介して板状部材45に連結されている。連結部材47と扱歯支持部材42とは、溶接によって連結されている。連結部材47と板状部材45とは、連結ボルトによって連結されている。
各扱歯支持部材42における扱胴軸芯方向での扱歯41の配列ピッチを同じに設定してある。扱胴周方向において隣り合う一対の扱歯支持部材42を前後向きが逆になる状態で前支持部材43、板状部材45及び後支持部材44に支持し、扱胴周方向において、隣り合う一対の扱歯支持部材42の一方の扱歯支持部材42における扱歯どうしの間隙に、他方の扱歯支持部材42における扱歯41が位置するように構成してある。各扱歯支持部材42の脱着を可能に構成し、扱歯41に磨滅が発生した際、扱歯支持部材42の前後向きを入れ替えることができるようにしてある。
本実施例では、扱歯支持部材42は、丸パイプ鋼材によって構成してある。扱歯支持部材42には、丸パイプ鋼材の他、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。また、扱歯支持部材42には、アングル材やチャンネル材も採用可能である。本実施例では、各扱歯41は、丸鋼材によって構成してある。扱歯41には、丸鋼材の他、角棒鋼材、丸パイプ材、各パイプ材など各種の棒状部材を採用することができる。本実施例では、板状部材45として、支軸29と扱歯支持部材42との間が全域に亘って閉塞した形状の板状部材を採用している。板状部材45としては、支軸29と扱歯支持部材42との間に板状部材45の周方向に並ぶ複数の貫通孔を有した形状の板状部材を採用することができる。
扱胴21は、扱歯支持部材42どうしの間を介して扱室20に連通する内部空間S2(図5,6参照)を内部に形成した籠状に構成し、かつ、扱胴21の外周面から扱胴径方向外側に向けて突出する複数の扱歯41を扱胴21の周方向及び処理方向に間隔を空けて整列した状態で備えるように構成し、いわゆるバー形の扱胴に構成してある。
従って、扱胴21は、処理方向の扱胴軸芯を回転軸芯P2として背面視左回り方向Rに回転することにより、掻込み部30からの脱穀処理物を、扱き処理部40と受網24との間に導入する。扱胴21は、受網24との間の扱き処理空間S1(図2参照)に位置する脱穀処理物に扱歯支持部材42及び扱歯41による打撃や扱歯41の梳き込みなどによる脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物の内部空間S2への入り込みを許容し、扱き処理空間S1の処理物と内部空間S2の処理物とを撹拌しながら、これらの処理物に扱歯支持部材42及び扱歯41の打撃や扱歯41の梳き込みなどによる脱穀処理を施す。
掻込み部30について説明する。
図2,4,6に示すように、掻込み部30は、扱胴21の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。2つの螺旋羽根32は、螺旋羽根32の終端側における基台部31からの立ち上がり高さA1(図6参照)が螺旋羽根32の始端側のおける立ち上がり高さA2(図6参照)よりも低くなる状態で設けられている。基台部31の先細り形状にかかわらず、螺旋羽根32の終端側から始端側に至る全体の外径が一定又はほぼ一定になっている。螺旋羽根32の搬送面側と反対の側面において螺旋羽根32を支持する複数の支持部材39を、螺旋羽根32の長手方向に間隔を空けて並ぶ状態で基台部31の外周部に立設してある。
基台部31は、円錐台状に巻かれた板金部材によって構成してある。基台部31の後端部は、前支持部材43に連結されている。基台部31の後端側は、前支持部材43に支持されている。基台部31の先端部と支軸29とに亘り、円盤状の支持部材33が連結されている。基台部31の先端側は、支持部材33に支持されている。支持部材33は、基台部31の先端の外径よりも大径を有し、かつ2つの螺旋羽根32の外径よりも小径を有している。
基台部31が支持部材33及び前支持部材43を介して支軸29によって駆動され、2つの螺旋羽根32が扱胴21の回転軸芯P2を回転軸芯として回転駆動される。掻込み部30は、フィーダ5によって供給口22から扱室20に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全稈を、脱穀処理物として、回転する螺旋羽根32によって案内底板34(図2参照)に沿わせて扱胴21の後方に向けて掻き込み、扱胴21の扱き処理部40と受網24との間の扱き処理空間S1に送り込む。
各螺旋羽根32において、図4,8,9に示すように、螺旋羽根32の始端側と、支持部材33とに亘ってガイド部材37を設けてある。ガイド部材37は、外周縁37aを有し、外周縁37aによって螺旋羽根32の始端部における外周縁32aと、支持部材33の外周縁33aとを繋いでいる。螺旋羽根32の外周縁32aは、具体的には、後述するライナー部材35の外周縁で成る。ガイド部材37の外周縁37aは、支持部材33の外周縁33a及び螺旋羽根32の外周縁32aに滑らかに連なっている。支持部材33の外周縁33aと螺旋羽根32の外周縁32aとがガイド部材37の外周縁32aによって滑らかに繋がれている。螺旋羽根32の外周縁32aと支持部材33の外周縁33aとの間の段差がガイド部材37によってカバーされ、螺旋羽根32による掻き込みを受ける脱穀処理物がガイド部材37によって支持部材33の外周縁33aから螺旋羽根32の外周縁32aへ案内される。支持部材33から支持部材33の外側に立ち上がる螺旋羽根32の前端縁32b(図8参照)に脱穀処理物が引っ掛かることを防止できる。
図6〜9に示すように、ガイド部材37は、螺旋羽根32及び支持部材33とは別部材によって構成され、支持部材33及び螺旋羽根32に支持されている。ガイド部材37が磨滅したり、変形したりした場合、ガイド部材37を支持部材33及び螺旋羽根32から取り外して新たなガイド部材と交換できる。
具体的には、図8,9に示すように、ガイド部材37の始端側が支持部材33に対して前後に重ね合され、ガイド部材37と支持部材33とが前後方向向きの締結具38によって連結されている。2つの締結具38が設けられている。各締結具38は、支持部材33の後方からガイド部材37及び支持部材33を前方に向けて貫通する連結ボルト38aと、支持部材33の前側で連結ボルト38aに螺合するネジ部材38bとを備えている。ネジ部材38bは、支持部材33の前面側に溶接によって固定されている。
図8,9に示すように、ガイド部材37の終端側が螺旋羽根32に対して前後に重ね合され、ガイド部材37と螺旋羽根32とが前後方向向きの締結具36によって連結されている。2つの締結具36が設けられている。各締結具36は、螺旋羽根32の前方から螺旋羽根32及びガイド部材37を後方に向けて貫通する連結ボルト36aと、ガイド部材37の後側で連結ボルト36aに螺合するネジ部材36bとを備えている。図7に示すように、一方の連結ボルト36aのためのネジ部材36bと、他方の連結ボルト36aのためのネジ部材36bとが一体的に形成されている。ネジ部材36bは、図4,7,8に示すように、2つの連結ボルト36aのうちの螺旋羽根32の内周側に位置する連結ボルト36aに作用するネジ孔が位置する部位からさらに螺旋羽根32の内周側に向かって延出する延出部36cを備えている。ネジ部材36bは、延出部36cによって広く確保した締め付け面積によってライナー部材35に押圧作用している。締結具36,38としては、連結ボルト36a,38a及びネジ部材36b,38bに限らず、頭付き連結ピン、及び頭付き連結ピンに脱着可能な抜け止めピンなどを採用できる。
図2に示すように、掻込み部30の前方に、カバー46が前支持壁25に支持される状態で設けられている。カバー46は、図6に示すように、支持部材33の外径よりも大きい外径を有した円盤状の板部材によって構成され、支持部材33の全体を前方から覆っている。図9に示すように、締結具38のうちの支持部材33から前方に突出している部位がカバー46によって覆われ、穀稈が締結具38に引っ掛かることをカバー46によって防止できる。
各螺旋羽根32には、図6,7,8,9に示すように、基台部31の外周部に立設された螺旋状かつ板状の取付部材32Aと、取付部材32Aの搬送面側に取付けられた螺旋状かつ板状のライナー部材35とが備えられている。
図4,8に示すように、ライナー部材35のうち、ガイド部材37と重なる始端側以外の部位は、ライナー部材35の長手方向に並ぶ複数の締結具48によって取付部材32Aに連結されている。締結具48は、締結具36と同様に、連結ボルト48aとネジ部材48bとを備えている。ライナー部材35のうちのガイド部材37と重なる始端側の取付部材32Aへの連結と、ガイド部材37のライナー部材35への連結とは、同一の締結具36によって行なわれている。螺旋羽根32の始端側では、取付部材32Aとライナー部材35とガイド部材37とは、この順に前後に重ね合された状態で、同一の締結具38によって共締め連結されている。締結具38を解除状態に操作することで、ガイド部材37の終端側のライナー部材35からの分離と、ライナー部材35の始端側の取付部材32Aからの取り外しとを一挙にできる。図4,6に示すように、ライナー部材35の長手方向に並ぶ複数の締結具48のうち、1つ飛びに位置する締結具48Aにおいて、螺旋羽根32から外周側に突出し、脱穀処理物を掻き送り操作する突出部48cをネジ部材48bに備えてある。
図6,10に示すように、螺旋羽根32の終端側の外周部に切欠き部32cを設けてある。切欠き部32cは、取付部材32Aとライナー部材35とに亘って設けられている。図10に示すように、螺旋羽根32の終端側と脱穀装置7の横壁28との間隙Kを切欠き部32cによって広くでき、脱穀処理物を扱き処理部40へ移動し易くできる。
図2,3に示すように、扱室20を形成する天板27の内面側に、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向(脱穀部7Aの処理方向)に並んだ複数の送塵弁50を設けてある。各送塵弁50は、帯板状の部材によって構成され、送塵弁50の長手方向に間隔を空けて並ぶ複数本の取付けネジ51を介して天板27に支持されている。各送塵弁50は、扱胴21によって回動力が付与された脱穀処理物が触れることにより、脱穀処理物を扱室20の後方へ向けて案内する。従って、送塵弁50は、脱穀処理物の排塵口23からの排出を促進する。
図11は、複数の送塵弁50のうちの脱穀装置7の前部側に位置する複数の送塵弁50A,50Bのうち、最も脱穀装置前方側に位置する送塵弁であって、掻込み部30の上方に位置している送塵弁50Aを示す背面図である。図12は、脱穀装置7の前部側に位置する複数の送塵弁50A,50Bのうち、扱き処理部40の前部の上方に位置する複数の送塵弁50Bにおける一つの送塵弁50Bを示す背面図である。図13は、複数の送塵弁50のうちの脱穀装置7の後部側に位置する複数の送塵弁50Cであって、扱き処理部40の後部の上方に位置する複数の送塵弁50Cにおける一つの送塵弁50Cを示す背面図である。
図2,11,12,13に示すように、掻込み部30の上方に位置する送塵弁50Aの下端50At、及び扱き処理部40の前部の上方に位置する送塵弁50Bの下端50Btが、扱き処理部40の後部の上方に位置する複数の送塵弁50Cの下端50Ctよりも、扱胴21の外周部としての扱歯先端の回転軌跡Tに近い箇所に位置し、脱穀装置7の前部側(掻込み部30、及び扱き処理部40の前部)に位置する脱穀処理物が多量であっても、その脱穀処理物に送塵弁50A,50Bを適確に作用させることができるように構成し、脱穀装置7の後部側(扱き処理部40の後部)に位置する送塵弁50Cを穀粒に作用し難くするように構成してある。
図11に示すように、掻込み部30の上方に位置する送塵弁50Aは、先端から後端に至る部位での下端50Atと回転軌跡Tとの間隔aが同一である状態に構成されている。図12に示すように、扱き処理部40の前部の上方に位置する送塵弁50Bは、先端部50bsの終端から送塵弁50Bの後端50rに至る部位での下端50Btと回転軌跡Tとの間隔aが同一である状態に構成されている。図13に示すように、扱き処理部40の後部の上方に位置する送塵弁50Cは、先端部50Csの終端から送塵弁50Cの後端50Crに至る部位での下端50Ctと回転軌跡Tとの間隔bが同一である状態に構成されている。送塵弁50Aの間隔aと、送塵弁50Bの間隔aとは、同じ大きさの間隔になっている。送塵弁50Cの間隔bは、送塵弁50Aの間隔a及び送塵弁50Bの間隔aよりも大きい間隔になっている。
図11に示すように、送塵弁50Aは、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向視において、送塵弁50Aのうちの幅方向中央側部分(扱室20の横幅方向中央部に位置する部分)が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Ahで突出し、送塵弁50Aのうちの後端側部分が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Azで突出する状態に構成されている。送塵弁50Aの幅方向中央側部分における突出高さ50Ahは、送塵弁50Aの後端側部分における突出高さ50Azよりも高くなっている。
図12に示すように、送塵弁50Bは、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向視において、送塵弁50Bのうちの幅方向中央側部分における天板27から扱胴21に向かって径方向に突出する高さ50Bhが、送塵弁50Bのうちの両端側部分における天板27から扱胴21から径方向への突出高さ50Bx,50Bzよりも高くなる状態に構成されている。
具体的には、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向視において、送塵弁50Bのうちの幅方向中央側部分(扱室20の横幅方向中央部に位置する部分)が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Bhで突出し、送塵弁50Bのうちの先端側部分(先端部50Bsや、先端部50Bsに対して横幅方向中央側寄りの部分)が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Bxで突出し、送塵弁50Bのうちの後端側部分が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Bzで突出している。幅方向中央側部分の突出高さ50Bhが先端側部分の突出高さ50Bxよりも高くなっている。幅方向中央側部分の突出高さ50Bhが後端側部分の突出高さ50Bzよりも高くなっている。先端側部分の突出高さ50Bxが後端側部分の突出高さ50Bzよりも高くなっている。
図13に示すように、送塵弁50Cは、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向視において、送塵弁50Cのうちの幅方向中央側部分における天板27から扱胴21に向かって径方向に突出する高さ50Chが、送塵弁50Cのうちの両端側部分における天板27から扱胴21に向かって径方向に突出する高さ50Cx,50Czよりも高くなる状態に構成されている。
具体的には、扱胴21の回転軸芯P2に沿う方向視において、送塵弁50Cのうちの幅方向中央側部分(扱室20の横幅方向中央部に位置する部分)が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Chで突出し、送塵弁50Cのうちの先端側部分(先端部50Csや、先端部50Csに対して幅方向中央側寄りの部分)が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Cxで突出し、送塵弁50Cのうちの後端側部分が天板27から扱胴21に向かって扱胴21の径方向に突出高さ50Czで突出している。幅方向中央側部分の突出高さ50Chが先端側部分の突出高さ50Cxよりも高くなっている。幅方向中央側部分の突出高さ50Chが後端側部分の突出高さ50Czよりも高くなっている。先端側部分の突出高さ50Cxが後端側部分の突出高さ50Czよりも高くなっている。
図12,13に示すように、扱き処理部40の上方に位置する送塵弁50B,50Cにおける先端部50Bs,50Csは、その下端縁50BL,50CLが処理物の送り方向始端側ほど天板27に近付くように、先細り形状に形成されている。扱き処理部40の前部の上方に位置する送塵弁50Bの先端部50Bsにおける切欠き部K1の径方向長さH1(扱胴径方向での長さ)に対する先端部50Bsにおける周方向長さL1(扱胴周方向での長さ)の割合を、送塵弁50Bの先細り量BSとする。扱き処理部40の後部の上方に位置する送塵弁50Cの先端部50Csにおける切欠き部K2の径方向長さH2に対する先端部50Csにおける周方向長さL2の割合を、送塵弁50Cの先細り量CSとする。送塵弁50Bの先細り量BSを送塵弁50Cの先細り量CSより大きく設定してある。送塵弁50Bの先端部50bの周方向長さL1を送塵弁50Cの先端部50Csの周方向長さL2よりも大きく設定してある。送塵弁50Bの下端50Bnと回転軌跡Tとの間隔aは、送塵弁50Cの下端50Cnと回転軌跡Tとの間隔bよりも狭いが、送塵弁50Bの先端部50Bsを脱穀処理物が引っ掛かりにくい先細り形状にできる。
本実施例では、送塵弁50Cの先端部50Csにおける下端縁を扱室内側に向かって突の曲線状に形成している。送塵弁50Cの先端部50Csにおける下端縁は、送塵弁50Bの先端部50Bsの下端縁50BLと同様に直線状に形成可能である。
選別部7Bについて説明する。
図2に示すように、選別部7Bには、受網24の下方に設けた揺動選別装置55を備えてある。揺動選別装置55には、後端部に備えた偏心カム式の駆動機構56が作動することで前後方向に揺動する。又、揺動選別装置55の前下方に唐箕57を配備してある。唐箕57は、左側面視左回り方向に回転する送風体によって選別風を発生させる。揺動選別装置55は、揺動しながら受網24からの処理物などを受け止め、受け止めた処理物を選別対象の処理物として選別処理方向に移送しながら篩い選別し、かつ唐箕57からの選別風によって風力選別する。
回収部7Cについて説明する。
回収部7Cでは、揺動選別装置55の選別処理方向上手側の下方に1番回収部58を形成してある。又、揺動選別装置55の選別処理方向下手側の下方に2番回収部59を形成してある。1番回収部58は、側面視底窄まり形状に形成してあり、揺動選別装置55の選別処理方向上手側から流下した単粒化穀粒を1番物として底部に流下案内する。1番回収部58の底部には、1番物搬出用の1番スクリュー58aを左右向きに配備してある。1番スクリュー58aは、1番回収部58の底部に流下した1番物を、1番スクリュー58aの右端部に連通接続した揚送装置(図示せず)に搬送する。2番回収部59は、側面視下窄まり形状に形成してあり、揺動選別装置55の選別処理方向下手側から流下した枝梗付き穀粒などを2番物として底部に流下案内する。2番回収部59の底部には、2番物搬出用の2番スクリュー59aを左右向きに配備してある。2番スクリュー59aは、2番回収部59の底部に流下した2番物を、2番スクリュー59aの右端部に連通接続した2番還元装置60に供給する。2番還元装置60は、2番スクリュー59aからの2番物を揚送して揺動選別装置55に還元する。
〔別実施例〕
(1)図14は、第1の別実施構造を備えたガイド部材37を示す平面図である。第1の別実施構造を備えたガイド部材37では、ガイド部材37の終端側が螺旋羽根32のうちのライナー部材35には連結されず、螺旋羽根32の取付部材32Aだけに連結された状態で螺旋羽根32に支持されている。
(2)図15は、第2の別実施構造を備えたガイド部材37を示す平面図である。第2の別実施構造を備えたガイド部材37では、ガイド部材37の始端側が螺旋羽根32に連結されず、螺旋羽根32に当て付けられている。ガイド部材37は、支持部材33だけに支持されている。
(3)図16は、第3の別実施構造を備えたガイド部材37を示す平面図である。第3の別実施構造を備えたガイド部材37は、螺旋羽根32のうちの取付部材32Aに一体的に形成された状態で螺旋羽根32に支持されている。ガイド部材37は、螺旋羽根32のうちのライナー部材35に一体的に形成してもよい。
(4)図17は、第4の別実施構造を備えたガイド部材37を示す平面図である。第4の別実施構造を備えたガイド部材37では、ガイド部材37の始端側が支持部材33に連結されずに当て付けられている。ガイド部材37は、支持部材33には支持されず、螺旋羽根32に支持されている。
(5)上記した実施例では、螺旋羽根32にライナー部材35を備えた例を示したが、螺旋羽根32としては、ライナー部材35を備えない構成の螺旋羽根を採用できる。
(6)上記した実施例では、掻込み部30の上方に送塵弁50Aを設けた例を示したが、掻込み部30の上方の送塵弁50Aを設けずに実施してもよい。
(7)上記した実施例では、カバー46を設けた例を示したが、カバー46を設けずに実施してもよい。
(8)上記した実施例では、掻込み部30に2つの螺旋羽根32を備えた例を示したが、2つに限らず、1つだけの螺旋羽根32、あるいは3つ以上の螺旋羽根32を備えた掻込み部を採用してもよい。
(9)上記した実施例では、扱き処理部40がバー形に構成された例を示したが、円筒形の扱胴本体の外周面に扱歯を設けたドラム形の扱き処理部40を採用してもよい。
(10)上記した実施例では、脱穀装置7の処理方向が自走車の前後方向に沿うよう構成された例を示したが、脱穀装置7の処理方向が自走車の横方向に沿うよう構成して実施してもよい。
本発明は、クローラ式走行装置を備えたコンバインに限らず、クローラ式走行装置に代えて走行車輪を備えたり、ミニクローラと走行車輪とを組み合わせた走行装置を備えたりしたコンバインにも利用可能である。
20 扱室
21 扱胴
22 供給口
29 支軸
30 掻込み部
31 基台部
32 螺旋羽根
32a 外周縁
33 支持部材
33a 外周縁
35 ライナー部材
36 締結具
37 ガイド部材
37a 外周縁
38 締結具
40 扱き処理部
41 扱歯
42 扱歯支持部材
45 板状部材
45a 外周縁
46 カバー
A1 立ち上がり高さ
A2 立ち上がり高さ

Claims (11)

  1. 扱室に扱胴軸芯まわりに回転駆動可能に支持された扱胴が備えられ、
    前記扱胴の前部に、穀稈を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部が備えられると共に、前記扱胴における前記掻込み部の後側に、前記掻込み部によって送り込まれた穀稈を脱穀処理する扱き処理部が備えられ、
    前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、前記基台部の前端部の外径よりも大径であり、かつ、前記螺旋羽根の始端部の外径よりも小径であって、前記基台部の前端部の前側に連結され、前記基台部を支持する支持部材と、が備えられ、
    前記螺旋羽根と前記支持部材とに亘って設けられ、前記螺旋羽根の始端部の外周縁と前記支持部材の外周縁とを繋ぐガイド部材を備えている脱穀装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記支持部材に支持されている請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記支持部材に対して前後に重ね合された状態で、前後方向向きの締結具によって前記支持部材に連結されており、
    前記支持部材を前側から覆うカバーが備えられている請求項1又は2に記載の脱穀装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記螺旋羽根に支持されている請求項1から3のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記螺旋羽根及び前記支持部材とは別部材である請求項1から4のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  6. 前記螺旋羽根に、前記基台部の外周部に固定された螺旋状の取付部材と、前記取付部材の搬送面側に取付られた螺旋状のライナー部材と、が備えられ、
    前記ライナー部材は、前記取付部材に締結具によって連結されており、かつ、前記ガイド部材は、前記ライナー部材に締結具によって締結されている請求項1から5のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  7. 前記ライナー部材を前記取付部材に連結する締結具と、前記ガイド部材を前記ライナー部材に連結する締結具とは同一部材であり、
    前記取付部材と前記ライナー部材と前記ガイド部材とは、この順に前後に重ね合された状態で、同一の締結具によって共締め連結されている請求項6に記載の脱穀装置。
  8. 前記螺旋羽根と前記ガイド部材とが一体的に形成されている請求項2又は3に記載の脱穀装置。
  9. 前記ガイド部材の外周縁は、前記支持部材の外周縁と、前記螺旋羽根の外周縁とを滑らかにつないでいる請求項1から8のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  10. 前記螺旋羽根の終端側における前記基台部からの立ち上がり高さが、前記螺旋羽根の始端側における前記基台部からの立ち上がり高さよりも低い請求項1から9のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  11. 前記扱室の前部に穀稈の全稈を投入する供給口が備えられ、
    前記扱き処理部に、前記扱胴軸芯に配置された支軸と、棒状であり、前記扱胴軸芯に沿った姿勢で、前記扱胴の周方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯支持部材と、棒状であり、前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態で、前記扱歯支持部材に、前後方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯と、前記支軸に支持され、前記複数の扱歯支持部材の中間部を支持する板状部材と、が備えられ、
    前記扱歯支持部材は、前記板状部材の外周縁よりも前記扱胴の径方向内側に位置する状態で、前記板状部材の外周部に支持されている請求項1から10のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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