JP2001016959A - 汎用コンバイン - Google Patents

汎用コンバイン

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JP2001016959A
JP2001016959A JP11194907A JP19490799A JP2001016959A JP 2001016959 A JP2001016959 A JP 2001016959A JP 11194907 A JP11194907 A JP 11194907A JP 19490799 A JP19490799 A JP 19490799A JP 2001016959 A JP2001016959 A JP 2001016959A
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rotor
general
threshing
teeth
tip
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JP11194907A
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English (en)
Inventor
Keita Kamikubo
啓太 上窪
Junichi Shono
潤一 正野
Munenori Miyamoto
宗徳 宮本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より、刈取部の後部に左右方向に回動軸
芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロータの外
周には扱歯を有するスクリュー羽根を固設した汎用コン
バインにおいて、該扱歯のロータ一周あたりの枚数をロ
ータの軸芯方向位置にかかわらず一定とし、該枚数を4
枚乃至6枚と少なく設定していた。 【解決手段】 扱歯64のロータ21・22の一周あた
りの等分割配列数をロータ21・22全体について自在
に変更可能とし、また、軸芯方向位置でも変更可能に構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの外周にス
クリュー羽根を設けたスクリュー型ロータを進行方向に
対して直角方向に配置し、前記スクリュー羽根の先端に
扱歯を有する汎用コンバインの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、刈取部の後部に左右方向に回
動軸芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロータ
の外周には扱歯を有するスクリュー羽根を固設した汎用
コンバインにおいて、脱穀入口へ刈り取った穀稈が送ら
れると、前ロータ(以下「第一ロータ」とする)の回転
によって、刈取穀稈は右方へ搬送されながら脱粒され、
第一ロータの右端に至ると連通部から後ロータ(以下
「第二ロータ」とする)に送られ、該第二ロータの回転
によって左方へ搬送されながら脱粒され、脱粒された穀
粒はロータ下方に配置した選別装置上に落下させるよう
にしていた。
【0003】前記脱粒は、ロータの回転による衝撃作
用、該ロータ下方に配置された受網と藁くず相互のもみ
ほぐし作用などの作用によっても行われるが、前記スク
リュー羽根に固設した扱歯によるすごき作用の効果が最
も大きいにもかかわらず、従来は、該扱歯のロータ一周
あたりの等分割配列数(以下「扱歯数」とする)をロー
タの軸芯方向位置にかかわらず一定とし、該扱歯数を4
枚乃至6枚に設定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の扱歯配
列構造では、通常よりも多量の穀稈を処理する場合で
も、容易に扱歯数を増加できないため、ユーザーはロー
タ回転数を上げるか送塵弁の角度を調節するしかなく、
前者では脱ぷ米や破米の発生、あるいは3番ロスの増加
を招き、後者では未処理粒や3番ロスの増加を招く、と
いう問題があった。
【0005】また、従来の扱歯は先を狭めた凸形状であ
るが、両側辺の傾斜角が大きく歯先幅が狭いために、歯
先による穀稈の持ち回り時間が短く脱穀率が十分とはい
えず、さらに、狭い歯先により穀粒が傷つきやすい、と
いう問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
刈取部の後部に左右方向に軸芯を有するロータを前後に
平行に配置し、該ロータの外周には先端に扱歯を有する
スクリュー羽根を設けた汎用コンバインにおいて、該扱
歯のロータ一周あたりの等分割配列数を自在に変更可能
な構成としたものである。
【0007】請求項2においては、刈取部の後部に左右
方向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロ
ータの外周には先端に扱歯を有するスクリュー羽根を設
けた汎用コンバインにおいて、該扱歯のロータ一周あた
りの等分割配列数を、ロータの軸芯方向位置で変更可能
に構成したものである。
【0008】請求項3においては、刈取部の後部に左右
方向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロ
ータの外周には先端に扱歯を有するスクリュー羽根を設
けた汎用コンバインにおいて、前記扱歯を凸形状のプレ
ートで構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は汎用コンバインの全体側面一部
断面図、図2は同じく全体平面一部断面図、図3は脱穀
部及び選別装置の側面断面図、図4は6枚の扱歯を有す
る第一ロータの右側面図、図5は8枚の扱歯を有する第
一ロータの右側面図、図6は12枚の扱歯を有する第一
ロータの右側面図、図7は軸芯方向で扱歯数を変化させ
た第一ロータの斜視図、図8は扱歯の正面図、図9は同
じく側面一部断面図である。
【0010】まず、本発明に係わる汎用コンバインの全
体構成について、図1乃至図3により説明する。クロー
ラー式走行装置1上に機枠フレーム13が搭載され、該
機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀部18と、エ
ンジン48等を収納するエンジンルーム49が載置固定
され、脱穀部18上には穀粒を均等分散させるためのレ
ベリングディスク101とガイド板116とを内設する
グレンタンク30が配置され、該グレンタンク30側部
にはその内部に貯留された穀粒を排出する排出オーガ4
0が配置されている。また、前記機枠フレーム13より
前方に刈取部8が突出されている。刈取部8はプラット
ホーム2内に横送りオーガ3を左右方向に収納し、回転
駆動することによって穀稈を略左右中央に集めるように
している。前記プラットホーム2前端下部には刈刃4が
横設され、該刈刃4の前上方には掻込リール5が配設さ
れている。前記プラットホーム2の両側の後部上に昇降
リンク6の後部が枢支され、該昇降リンク6の前端に前
記掻込リール5が回転自在に支持され、油圧モーター等
によって掻込リール5が回転駆動される。また、前記プ
ラットホーム2の両側前端には分草板7が配設されてい
る。
【0011】前記刈取部8と脱穀部18の間には搬送装
置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10
内にコンベア11が収納され、前記プラットホーム2の
後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前
記横送りオーガ3のスクリュー羽根の送り終端位置に合
わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該
フィーダハウス10の後端は、脱穀入口12に連通され
ており、該脱穀入口12前方には左右水平方向に回転軸
心を有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制
的に脱穀部18へ送るようにしている。フィーダハウス
10の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持さ
れている。そして、フィーダハウス10の下面と機枠フ
レーム13との間には図示せぬ油圧シリンダーを介装し
て、刈取部8を昇降可能としている。さらに、前記フィ
ーダハウス10とビータ34の上方には運転席15や操
向ハンドル16等を収納したキャビン17を配置し、該
キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して
視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側
より乗り降りできるようにしている。
【0012】また、前記フィーダハウス10、ビータ3
4及び脱穀入口12は、機体の進行方向に向かって左側
寄りに設けられ、該脱穀入口12は第一ロータ(前ロー
タ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀部18の第一
ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしてい
る。
【0013】前記脱穀部18は、第一ロータ21と第二
ロータ22と受網23・24等からなり、前記機枠フレ
ーム13上部に収納されている。前記第一ロータ21と
第二ロータ22は略同一形状に構成されており、筒の外
周には、本発明に係わる扱歯を周囲に有するスクリュー
羽根21a・22aを設けたスクリュー型に構成され
て、軸芯は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置
されている。前後方向に軸芯を有するロータを配置した
脱穀部では前後方向に長くなるが、本実施例の如く左右
に軸芯を有するロータ21・22を設けた脱穀部18で
は前後方向に短くすることができ、選別装置19後部の
上方の空間を利用してエンジンルーム49を設けること
ができ、効率良くレイアウトができる。
【0014】前記第一ロータ21と第二ロータ22の下
方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロー
タ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー3
5・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成
している。また、第一ロータ21下方の受網23右側の
後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロー
タ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部
23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ2
2の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。更に、
前記受網24の左後部に排出口24aが開口されてい
る。
【0015】更に、前記上部カバー35・36の水平状
に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が
左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー3
5・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に
枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作
することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ
22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わ
せた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用
性のある脱穀部18が構成されるのである。
【0016】また、第一ロータ21のスクリュー羽根2
1aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左
側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ
21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板
状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同
様に第二ロータ22のスクリュー羽根22aは、第二ロ
ータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に
形成され、スクリュー羽根22a終端部より左側の排出
口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b
・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り
羽根22b・22b・・で送って排出口24aより排出
するようにしている。
【0017】このような構成において、フィーダハウス
10から脱穀入口12へ刈り取った穀稈が送られると、
第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送
されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端
に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロー
タ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によ
って左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の
左端に送られると、排出口24aより落下される。
【0018】該排出口24a下部から後下方にはガイド
プレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の
上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的
に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられてい
る。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に
比べ外径を小さくしたコンパクトで組立容易な形状と
し、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転
速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21
・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す
性能を高めている。
【0019】前記排稈ビータ61は、左端部が排出口2
4aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出
口24a右端部よりさらに右側に延出し、排出口24a
より排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビ
ータ61後方の吸引ファン92に取り込まれ、機体後端
部に左右に全幅に渡って横架されたチッパー式のスプレ
ッダー62に受け継いで、該スプレッダー62の複数の
鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出
される。
【0020】また、前記脱穀部18下方には選別装置
(揺動選別装置)19が配置され、その構成は、流穀板
25、揺動部50、選別風を発生させる唐箕27、選別
された一番物を左右方向に搬送する一番コンベア28と
二番物を搬送する二番コンベア31等より構成されてい
る。前記一番コンベア28及び二番コンベア31は側面
視でクローラー式走行装置1の後方に横設され、一番コ
ンベア28の左端部に連通して立状に配したバケット式
の揚穀コンベア29や、一番コンベア28の左端部の左
端部に連設する還元コンベア32とクローラー式走行装
置1とが干渉することのない効率的なレイアウトとして
る。さらに、選別装置19は機枠フレーム13の前後途
中部より後部の間に収納され、選別装置19前方の機枠
フレーム13前部とフィーダハウス10後下方位置には
図示せぬ走行駆動用のミッション装置を配置でき、効率
の良いレイアウトとして全長を短くすることができる。
【0021】前記揺動部50は、前記第一ロータ21前
端の下方より選別装置19の後端までに渡って配置さ
れ、揺動リンク機構51によって揺動自在に支持されて
いる。前記揺動部50前部には第一ロータ21と第二ロ
ータ22の下方に渡って落下された穀稈を受けるグレー
ンパン50aが形成されている。該グレーンパン50a
は側面視で波状に形成され揺動部50の揺動で後方に搬
送するようにしている。
【0022】前記グレーンパン50a後端には連設して
フルイ線52が配置されている。該フルイ線52の下方
より揺動部50の後端部にかけて、揺動部50の幅方向
に横架した複数のチャフフィンより成るチャフ部が配置
されている。該チャフ部は、前側より脱粒された穀稈量
に応じてチャフフィンの前下がり傾斜角度が変わる可動
チャフ53と、手動によってチャフフィンの前下がり傾
斜角度が変える手動チャフ54と、チャフフィンの前下
がり傾斜角度が固定された固定チャフ55より構成され
ている。該チャフ部の下方の揺動部50底面は落下口5
5bが開口され、図示せぬクリンプ網によって被装され
ている。
【0023】また、前記揺動部50のグレーンパン50
aの前後途中部の下方に唐箕27が横設され、ガイドに
従って後方に選別風を送り落下口50b等より揺動部5
0内に選別風を送風して、前記チャフ部で比重選別と風
選別とを行い、一番物と二番物とに選別している。
【0024】すなわち、前記第一ロータ21と第二ロー
タ22の受網23・24より落下された穀粒や藁屑等
は、揺動部50のグレーンパン50a上に受け止められ
て後方に搬送され、グレーンパン50a後部よりフルイ
線52で後方に跳ね飛ばされて、そのままチャフ部に落
下させて比重選別と風選別とが行われるのである。
【0025】次に、本発明に係わる扱歯の配列構造につ
いて、図4乃至図8により説明する。なお、前記第一ロ
ータ21と第二ロータ22の各扱歯の形状や取付け構造
そのものは同一であるため、以下の実施例では、まず第
一ロータ21について説明し、第二ロータについては、
第一ロータ21との相違点についてのみ説明する。
【0026】図4、図7に示すように、第一ロータ21
は、筒状のドラム21cと、前記の如く、該ドラム21
cの外周で第一ロータ21の左端より前記連通部23a
の直左側までに形成されたスクリュー羽根21aと、隣
接するスクリュー羽根21aの間に左右方向に介設され
た補強板63と、連通部23a前方で第一ロータ21外
周面に第一ロータ21の半径方向に突設された送り羽根
21b・21b・・とから構成されており、このうち前
記補強板63は、脱穀作業中にスクリュー羽根21aに
過大な負荷がかかっても耐えうるように、スクリュー羽
根21aの構造強度を強化させている。また、前記ドラ
ム21cの軸芯には第一ロータ軸105が固設され、該
第一ロータ軸105には前記エンジン48からの動力が
図示せぬロータ変速装置を介して変速して伝達され、第
一ロータ21を指定速度で回動できるようにしている。
【0027】このような構成において、図4、図8に示
すように、前記スクリュー羽根21aには半径方向で内
外の二箇所に開口したボルト孔21d・21dを円周方
向に複数配列し、その配列位置は、本実施例の場合、第
一ロータ21の外周を6等分、8等分、および12等分
に分割可能な位置としており、該ボルト孔21d・21
dに扱歯64を二本のボルト68・68で締結固定でき
るようにしている。また、このボルト孔21d・21d
の周囲には浅い凹部21eを形成しており、該凹部21
eにより、扱歯64とスクリュー羽根21aとの間に介
装するスペーサー70をなじませ、脱穀時の過大な衝撃
によっても扱歯64がズレないようにしている。
【0028】すなわち、着脱容易な前記扱歯64を一旦
取り外した後、スクリュー羽根21a周囲の所定の配列
位置に締結し直すだけで、簡単に扱歯数を増減させるこ
とができ、本実施例の場合は、図4乃至図6に示すよう
に、扱歯数を6枚、8枚、12枚と簡単に変更すること
ができる。
【0029】従って、通常よりも多量の穀稈を処理する
場合でも、上記のような構成において扱歯数を簡単に増
やすことができ、扱歯と穂先との接触回数を増やしてロ
ータ全体の脱穀性能を向上することができるため、多量
処理にも十分に対応することができる。しかも、従来の
ロータ回転数や送塵弁の角度の調節で処理量を増加させ
る場合のような、脱ぷ米、破米の発生、あるいは3番ロ
スの増加等の問題もなく、安定した脱穀処理を行うこと
ができるのである。
【0030】また、扱歯の配列構造の別形態には、図7
に示すように、第一ロータ21で前記脱穀入口12のあ
る左端側から、順に脱穀ゾーン169・170・171
を設定し、扱歯数を順に変化させる場合がある。例えば
本実施例においては、脱穀ゾーン169・170・17
1において各々の扱歯数を6枚、8枚、12枚と増加さ
せることで、穀稈が右方に搬送される間に脱穀状況も徐
々に変化するようにしている。
【0031】すなわち、前記脱穀ゾーン169では、扱
歯数を最少の6枚にして円周方向の扱歯64間の間隔を
大きくすることにより、脱穀よりも供給した穀稈の穂先
をそろえるようにし、次の脱穀ゾーンで穂先をすく際に
余分な抵抗が発生して所要動力が変動することのないよ
うにしている。次の脱穀ゾーン170・171では、扱
歯数を前記脱穀ゾーン169の6枚から8枚、12枚と
段階的に増加させ、これにより、扱歯64による穂先へ
の接触回数を徐々に増加させるようにして、急激な脱粒
抵抗の増加による扱歯64やスクリュー羽根21aへの
過剰負荷を軽減させると共に、脱ぷ米や砕米の発生を防
止することができ、脱穀性能の大幅な向上を図ることが
できるのである。
【0032】なお、この場合、第二ロータ22について
は、扱歯数を全周とも最大枚数である12枚にそろえて
も良いが、第一ロータ21とは逆に徐々に扱歯数を減少
させても良い。すなわち、第二ロータ22の後半の脱穀
ゾーンにおいて、脱穀よりも、受網24を通過できない
穂切れ粒や夾雑物のかたまりに混入した単粒がそのまま
排出されないようにこれらをもみほぐして単粒として分
離する、いわゆる「こなし処理」を主目的として行うこ
ともできる。
【0033】このように、ロータの軸芯方向位置で扱歯
数を、処理量や穀物の種類及び栽培状況等の条件に応じ
た最適のパターンで変化させることにより、扱歯64や
スクリュー羽根21a等への負担をかけずに、安定し
た、かつ良好な脱穀性能を確保することができるのであ
る。
【0034】次に、前記扱歯64の取付け構造につい
て、図8、図9により説明する。扱歯64は先を狭めた
歯先部64eと、該歯先部64eを前記スクリュー羽根
21aに固定するための取付部64fとから構成され、
該取付部64fの上下部にはボルト68・68の頭部を
ずれないようにする凹部64a・64aが形成されてい
る。該凹部64a・64aの略中央にはボルト孔64b
・64bが開口され、該ボルト孔64b・64bを前記
ボルト孔21d・21dに重ねて、ボルト68・68を
挿通することにより、扱歯64をスクリュー羽根21a
に締結・固定できるようにしている。また、前記歯先部
64eは凸形状とし、歯元幅66を一定に保ったまま
で、歯先部64eの両側辺64d・64dと垂線とのな
す角度(以下「傾斜角」とする)67を従来の15度か
ら5度に減少させてて、略長方形に近い形のプレートと
している。
【0035】すなわち、前記傾斜角67を減少させるこ
とにより歯先幅65を増加させることができ、それによ
って、ロータ全体における扱歯64による穀稈の持ち回
り時間が延ばされ、前記すごき作用の効果が向上して、
脱穀性能が向上し、さらには、歯先64cによる穀粒へ
の圧下が軽減されて、破米などを防止することができる
のである。
【0036】なお、扱歯64とスクリュー羽根21aと
の間には、前記のようにスペーサー70が介装されてお
り、扱歯64の取付け位置をロータ21の軸芯方向で微
調整することができ、扱歯64の取付け位置の最適化を
図って脱穀性能や扱歯64の交換寿命を改善することが
できる。また、扱歯64は左右対称形状に形成してお
り、歯先部64eの片側が消耗しても、左右を逆にして
付け替えるだけで再使用できるようにしており、交換寿
命を更に延長できるようにしている。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
ように、刈取部の後部に左右方向に軸芯を有するロータ
を前後に平行に配置し、該ロータの外周には先端に扱歯
を有するスクリュー羽根を設けた汎用コンバインにおい
て、該扱歯のロータ一周あたりの等分割配列数を自在に
変更可能な構成としたので、多量の穀稈を処理する場合
でも、扱歯数を増やすことにより、十分に対応すること
ができる。
【0038】請求項2のように、刈取部の後部に左右方
向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロー
タの外周には先端に扱歯を有するスクリュー羽根を設け
た汎用コンバインにおいて、該扱歯のロータ一周あたり
の等分割配列数を、ロータの軸芯方向位置で変更可能に
構成したので、処理量や穀物の種類及び栽培状況等の種
々の条件に応じた最適のパターンで扱歯数を変化させる
ことができ、脱穀性能の大幅な向上を図ることができ
る。
【0039】請求項3のように、刈取部の後部に左右方
向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置し、該ロー
タの外周に扱歯を有するスクリュー羽根を設けた汎用コ
ンバインにおいて、前記扱歯を凸形状としたので、歯先
幅が増加して持ち回り時間が増え、脱穀性能が向上し、
さらには、脱穀時の穀粒への加圧が軽減されて破米など
の発生を防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの全体側面一部断面図である。
【図2】同じく全体平面一部断面図である。
【図3】脱穀部及び選別装置の側面断面図である。
【図4】6枚の扱歯を有する第一ロータの右側面図であ
る。
【図5】8枚の扱歯を有する第一ロータの右側面図であ
る。
【図6】12枚の扱歯を有する第一ロータの右側面図で
ある。
【図7】軸芯方向で扱歯数を変化させた第一ロータの斜
視図である。
【図8】扱歯の正面図である。
【図9】同じく側面一部断面図である。
【符号の説明】
8 刈取部 21・22 ロータ 21a スクリュー羽根 64 扱歯 64d 側辺 66 歯元幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 宗徳 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B094 AA02 AA14 AH01 AH05 DA01 DA04 DA09 EA05 FA04 FA07 FB01 GA01 GB01 GC07 JA10 JB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部の後部に左右方向に軸芯を有する
    ロータを前後に平行に配置し、該ロータの外周には先端
    に扱歯を有するスクリュー羽根を設けた汎用コンバイン
    において、該扱歯のロータ一周あたりの等分割配列数を
    自在に変更可能な構成としたことを特徴とする汎用コン
    バイン。
  2. 【請求項2】 刈取部の後部に左右方向に軸芯を有する
    ロータを前後に平行に配置し、該ロータの外周には先端
    に扱歯を有するスクリュー羽根を設けた汎用コンバイン
    において、該扱歯のロータ一周あたりの等分割配列数
    を、ロータの軸芯方向位置で変更可能に構成したことを
    特徴とする汎用コンバイン。
  3. 【請求項3】 刈取部の後部に左右方向に軸芯を有する
    ロータを前後に平行に配置し、該ロータの外周には先端
    に扱歯を有するスクリュー羽根を設けた汎用コンバイン
    において、前記扱歯を凸形状のプレートで構成したこと
    を特徴とする汎用コンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110672A (ja) * 2003-09-19 2005-04-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 汎用形コンバインの脱穀装置

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