JP2013198414A - 汎用コンバインの脱穀部 - Google Patents

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敦 木村
Noboru Ito
昇 伊藤
Ryuji Umebayashi
竜司 梅林
Shinya Takimoto
慎也 瀧本
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Abstract

【課題】受網排出口の扱胴回転方向上手側での排塵物の放出を増やして略均一的に排出し、排塵物が扱胴回転方向下手側に片寄って放出され堆積高さが高くなることを抑制することができる汎用コンバインの脱穀部を提供する。
【解決手段】穀稈を扱胴21によって脱穀した排塵物を、受網24の終端で受網排出口24aから機外に向けて排出する汎用コンバインの脱穀部であって、前記受網24の終端部に、受網24側から所定高さを有し排塵物の排出を規制する排塵調整板27を設けるにあたり、受網排出口24aの扱胴回転方向上手側の排塵調整板27を部分的になくすことにより、扱胴回転方向下手側の受網排出口24aからの排塵物の排出を抑制しながら、扱胴回転方向上手側に形成される排塵調整板27を有しない回転上手側排出口24bから、排塵物の排出量を増大させて排出させる構成にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、汎用コンバインの脱穀部に関する。
従来、刈取部で刈取られた穀稈の全体を扱室に供給し、外周に扱歯を有するスクリュー羽根(扱胴羽根)を立設した扱胴によって脱穀し、受網から脱穀物中の穀粒や小さな藁屑等を漏下させて選別室に供給し、受網を漏下しない排塵物を受網の終端で、扱胴との間に形成される受網排出口から排出し、扱室の終端下方に形成される排塵口(排塵路)から機外に向けて排出する汎用コンバインの脱穀部が既に公知である(例えば特許文献1参照)。
特開2009−60835号公報
上記特許文献1に示される脱穀部は、扱室内の排塵物を受網の終端で、扱胴の回転に基づく扱胴羽根の後方移送作用及び扱胴起風により、排塵物を受網排出口から排塵路に向けて勢いよく排出する。そのため排塵物は機体後方の刈取跡地の地表において、受網排出口の扱胴回転方向下手側に片寄って放出され易い。従って、刈取穀稈のボリュームが大である場合には片寄って放出された藁屑等の堆積高さが高くなり、分草体で引っ掛けて後工程での刈取作業に支障をきたす等の問題がある。
上記課題を解決するための本発明の汎用コンバインの脱穀部は、第1に、刈取部9で刈取られた穀稈の全体を扱室2に供給し、扱胴21によって脱穀された脱穀物を受網24から穀粒等を漏下させて選別室33に供給し、且つ受網24を漏下しない排塵物を受網24の終端で、扱胴21との間に形成される受網排出口24aから機外に向けて排出する汎用コンバインの脱穀部において、前記受網24の終端部に、受網24側から所定高さを有し排塵物の排出を規制する排塵調整板27を設けるにあたり、受網排出口24aの扱胴回転方向上手側の排塵調整板27を部分的になくすことにより、扱胴回転方向下手側の受網排出口24aからの排塵物の排出を抑制しながら、扱胴回転方向上手側に形成される排塵調整板27を有しない回転上手側排出口24bから、排塵物の排 出量を増大させて排出させる構成にしたことを特徴としている。
第2に、前記排塵調整板27の扱胴回転方向上手側に、補助排塵調整板27aを扱胴回転方向上手側と扱胴回転方向下手側とに移動自在に設けることにより、回転上手側排出口24bの排出口幅を調節することを特徴としている。
第3に、前記排塵調整板27を複数の分割排塵調整板27c,27d,27eを連接して構成すると共に、該分割排塵調整板27c,27d,27eのいずれかを選択し着脱することにより、排塵調整板27の長さを調節することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、刈取られた穀稈の全体を脱穀する扱室の受網終端部に、受網側から排塵物の排出を規制する排塵調整板を立設したことにより、扱胴回転方向下手側の受網排出口からの排塵物の排出を排塵調整板によって規制しながら、受網排出口の扱胴回転方向上手側での排塵物の放出を増やして略均一に排出できるから、刈取穀稈のボリュームが大である場合に、排塵物が扱胴回転方向下手側に片寄って放出され堆積高さが高くなることを抑制するので、堆積排塵物を分草体で引っ掛けて支障をきたすことを防止できる。
請求項2の発明によれば、排塵調整板の扱胴回転方向上手側に、補助排塵調整板を扱胴回転方向上手側と扱胴回転方向下手側とに移動自在に設け、回転上手側排出口の排出口幅を調節するようにしたことにより、補助排塵調整板を下手方向に固定し回転上手側排出口を広げた脱穀処理状態と、補助排塵調整板を上手方向に移動固定し回転上手側排出口を狭めた滞動脱穀処理状態とに簡単に切換えることができる。従って、材料によって排出が変わっても対応することができる。
請求項3の発明によれば、排塵調整板を複数の分割排塵調整板を連接して構成すると共に、該分割排塵調整板のいずれかを選択し着脱して排塵調整板の長さを調節することにより、回転上手側排出口の排出口幅を簡単に調節することができる。従って、材料によって排出が変わっても対応することができる。また複数の分割排塵調整板は取外すこともできるので、排塵調整板の中途から受網排出口を開放して排塵物を簡単に排出することができる。
汎用型コンバインの側面図である。 脱穀部の側断面図である。 第1実施形態の脱穀部を一部破断をして示すコンバインの背面図である。 第2実施形態の脱穀部を一部破断をして示すコンバインの背面図である。 第3実施形態の脱穀部を一部破断をして示すコンバインの背面図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において符号1は本発明に係る汎用型コンバインを示し、このコンバイン1は、左右一対のクローラ式の走行部2aを備える機体フレーム2に、その右側方位置に運転部3と原動機部4と穀粒貯留部5を前後方向に配設し、左側方位置に脱穀部6を配設し、脱穀部6の前方位置に刈取部9と搬送部10等を配設している。また刈取部9と搬送部10等は、刈取部9による作物の刈高さ調節を行うように昇降自在に支持されている。これにより圃場に植立する作物を刈取部9で刈取り、刈取られた作物を搬送部10を介し脱穀部6に搬送し、脱穀部6により脱穀選別された穀粒(精粒)を穀粒貯留部5に供給して貯留し、貯留穀粒は穀粒排出オーガ5aから排出回収される。
上記刈取部9は、プラットホーム11の前端部に左右一対の分草体12を取付け、該分草体12,12間の後方位置に刈刃13を設け、該刈刃13の後方位置にプラットホームオーガ14を設け、プラットホーム11の後端上部に左右一対のリール支持アーム15の基端を取付け、両リール支持アーム15,15間に収穫機用リールとしての掻込みリール16を回転自在に軸支している。
掻込みリール16は、左右のリール外枠17,17の中心部をリール支軸18を介してリール支持アーム15,15の先端部に取付け、両リール外枠17,17間に複数のタイン取付部材19を円周方向の掻き込み間隔を有して横設している。各タイン取付部材19には複数のタイン19aを左右方向の掻き込み間隔を有して取付けている。また掻込みリール16は前記リール支持アーム15,15の一方側に構成される伝動ケースを介して下向き矢印方向に回転駆動される。
搬送部10は、掻込みリール16により後方に引き倒されながら刈刃13によって刈取られた植立穀稈を、プラットホームオーガ14の回転駆動によりプラットホーム11の左右中央部付近に集め、図2に示すように集められた刈取穀稈を、搬送部ケース内のチェンコンベヤ10aを介して脱穀部6に搬送供給する。
次に、本発明の第1実施形態に係る脱穀部6について図2,図3を参照し詳述する。脱穀機体6a内の上部に形成される扱室20は、エンジン動力によって矢印方向に回転駆動する大径ロータ状の扱胴21を、扱胴軸21aを介し前機壁6bと後機壁6cに軸支している。扱胴21は、外周面の前後方向沿って螺旋状をなす扱胴羽根22を半径方向外向きに立設している。また扱胴羽根22の周方向には、複数の扱歯23を所定ピッチを有して放射方向に突設している。各扱歯23の先端は扱胴羽根22の外周縁よりも半径方向外側に突出している。扱胴21の下方には、扱歯23の先端回転軌跡に所定間隔を有して沿わせた円弧状の受網24を、受網フレーム25を介して左機壁6dと右機壁6eとに着脱可能に取付けている。そして、受網24の終端と扱胴21の終端部(後部)との間には、下向きに湾曲する受網排出口24aが略扱室幅を有して形成される。
受網フレーム25は、受網24の外周を取付固定する平面視方形状をなし、且つ側面視で受網24と同じ円弧状の剛体取付枠としており、枠体前端を入口板6fを介して前機壁6bに接続し、枠体後端となる後フレーム部26には、本発明に係る排塵調整板27を後述する取付構造によって、受網24から扱室20内に向けて起立状態で突出するように取付けている。尚、排塵調整板27は上記後フレーム部26に限ることなく、受網24に対して取付けることもできる。また後フレーム部26と後機壁6cとの間には、扱室2の終端部から排出される塵埃を下方に落下排出させる送塵口29が形成され、該送塵口29に臨む扱胴21の後部外周には複数の送塵羽根30を所定間隔を有して突設している。
上記排塵調整板27は図3で示すように、左機壁6dと右機壁6eとの間に形成される前記受網排出口24aの幅に対し、機体外方となる左機壁6d側から機体内方となる右機壁6e側に向けて略3分の2程度の長さとし、機体内方側で受網24終端から排塵物を直接的に排出する回転上手側排出口24bを形成している。この排塵調整板27は、後フレーム部26の縦壁面に複数のボルト31によって着脱自在に取付けるようにしており、側面視で円弧状の上端面を扱歯23の回転軌跡とラップさせるように扱胴羽根22に近接させている。この際に扱胴羽根22は、排塵調整板27に対向する位置から後側は、扱歯23の取付けを省略していると共に、排塵調整板27に対向する部分は扱胴羽根22を部分的に切欠するか、又は突出高さを低くすることにより、回転時における扱胴羽根22と排塵調整板27との接当を防止している。
これにより、扱室20内に送り込まれた穀稈は、扱胴21の回転に伴う扱胴羽根22と扱歯23の各脱穀作用により、機体前進方向とは逆向きの後方に向けて搬送されつつ、受網24との間で葉茎が細かく砕断されながら脱粒される。そして、受網24の網目から漏下する穀粒や細かい屑類等の脱穀物は、扱室2の下方に構成される選別室33内で揺動選別機構35及び選別風により選別されて穀粒が回収される。また扱室2内で受網24から漏下しなかった排稈や藁屑(藁屑類)は、扱胴羽根22と扱歯23の搬送及び解し作用を受けつつ扱室2の終端で送塵口29に向け排出される。このとき、受網排出口24aでは、後述するように排塵調整板27を越えて排出され、且つ回転上手側排出口24bから排出される。
尚、上記受網24は、穀粒漏下用の丸穴を多数穿設した打抜き鉄板や、クリンプ網或いは格子状網等によって形成される。また扱室20の上部内周面には、複数の送塵弁20aが前後水平方向に適宜間隔を空けて回動可能に枢着されている。この送塵弁20aは各弁羽根の前後回動角度を調整することにより、扱室20内を移動する脱穀物の時間(滞留時間)を、穀稈の品種や状態に応じて調節することができる。
上記選別室33は、受網24の下方で前後方向に揺動自在に設置される揺動選別機構35と、揺動選別機構35の前部下方に配設されて選別風を揺動選別機構35に送る唐箕ファン36等を有する風選別機構37と、扱室2及び揺動選別機構35から排出される藁屑類や塵埃を機外に排出案内する排塵部39、並びに揺動選別機構35と風選別機構37との選別作用により分配供給される、穀粒等の一番物を回収する一番樋40、枝梗付き穀粒や混入する屑類等からなる二番物を揺動選別機構35に還元する二番樋41等からなる。
揺動選別機構35は、受網24の直下で上下段に設置されたチャフシーブ42と選別網43を介し、受網24から漏下した脱穀物を選別方向上流側で受け選別し穀粒を一番樋40に供給し、且つ屑類を選別方向下流側に移送し受網24の終端部直下で上下段に設置されたストローラック45,46で篩選別をする。この際に、ストローラック45,46は受網24の終端部から漏下した脱穀物も受けて篩選別し屑類を排塵部39に送ると共に、二番物を二番樋41に供給する。次いで、一番物(穀粒)は一番樋40及び図示しない揚穀筒を介して穀粒貯留部5に収容される。また二番物は二番樋41からチャフシーブ42に還元供給されて再選別が行われる。
排塵部39は、揺動選別機構35の終端部後方に送塵口29と通ずる排塵路47を上下方向に形成しており、該排塵路47の下部には藁屑類や塵芥等の排塵物を受けて機体後方側に向けて流下案内をする排塵案内部48と、排塵路47の後方に設置されて排塵物の後方及び側方への機外飛散を防止しながら下方への排出を案内する排塵カバー49を設けている。排塵案内部48は選別室幅を有する受板50を機外に向けて斜設しており、その板面に複数の方向案内板51を機体外方(左側)から機体内方(右側)に向けて所定間隔を有して立設している。
これにより、排塵案内部48は、排塵路47から落下する排塵物を受け、このとき方向案内板51が該排塵物を機体内方側に向けて地表に案内排出する。これにより排塵物は機体後方の内方側へ案内落下して機体外方側への落下が抑制された状態で未刈地側である機体左側への落下が防止される。
以上のように構成される脱穀部6は、扱室2内に供給される刈取穀稈の全体(全長)を、扱胴21によって脱穀処理しながら脱穀物を処理方向下流側に移動させる間に、受網24から穀粒等を漏下させて選別室33に供給し、受網24を漏下しない排塵物を受網24の終端から送塵口29に向けて排出する。この排塵物は、下方の排塵路47において選別室33から排出される排塵物と合流しながら排塵案内部39を介し機外に向けて排出される。
そして、扱室2は、扱胴21に対設される受網24の終端部に、受網24側から扱胴21に近接して排塵物の排出を規制する所定高さの排塵調整板27を、扱室2の機体外方側(扱胴回転方向下手側)から機体内方側(扱胴回転方向上手側)に向け所定長さを有して立設しているため以下のように脱穀処理することができる。即ち、扱室2内で穀稈は扱歯23によって引っ掛けられて周方向に連れ回しされ受網24と摺接し脱粒されながら、扱胴羽根22の後方移送作用も同時に受けて脱穀され排塵物として受網排出口24aに至る。
このとき、排塵物は受網排出口24aの機体外方側で、排塵調整板27によって堰き止められた状態で直接的な排出が規制された状態で、扱室2の終端部で連れ回し滞留されながら脱穀する滞動脱穀処理が行われる。これにより穂切れや枝梗類の完全脱穀が促進され穀粒の機外排出(穀粒ロス)を低減した排出が、機体内方側の回転上手側排出口24bから行われる。また受網排出口24aで排塵調整板27を越えて排出される排塵物は、排出付勢力が弱められ排出量が抑制されて排出される。そして、排塵調整板27を立設しない回転上手側排出口24bでは、多量の排塵物が扱胴21の後方移送作用と扱胴起風によって、強い排出付勢力を伴い図3に矢印で示すように機体内方側下方に向けて集中的に排出される。
従って、扱室2から排出される排塵物は、排塵路47の機体内方側(右側)では多量の排塵物が勢いよく落下すると共に、機体内方側では少ない量の排塵物が勢いを弱められた状態で落下し、排塵部39を介して地表に放出される。このとき排塵案内部48で受けられる排塵物は、受板50上を流下する際に方向案内板51によって機体内方側に向けて案内排出される。また受板50から高く立設された複数の方向案内板51は、排塵路47から送られる扱胴起風や選別風による機体外方側への排塵物の拡散移動を遮り機体内方側へ案内し、排塵案内部48での排塵物の機体外方側への飛散を防止する。
このように排塵物を機外に排出する脱穀部6を搭載した汎用コンバイン1によれば、排塵物を機体走行跡地(既刈取跡地)の機体内方側に排出量を増やして排出させることができるため、排塵物を左右の走行装置2a,2aの間に向けて多量に放出しながら、その左側の機体外方側に至るに従い少なく放出して排塵物の堆積高さを均等化させる。即ち、左側の分草体12の通過跡地近傍への藁屑の堆積や、隣接する未刈地側の植立穀稈への飛散を防止しながら、全体的には走行装置2aの後方地表に均一的に堆積させる。
従って、刈取り次工程となる未刈地側の植立穀稈を、前工程で左側の分草体12が通過した跡地に、右側又は左側の分草体12を位置させて刈取り走行させるとき、当該分草体12は堆積した藁屑等を仕分けたり持ち上げたりすることがないため分草をスムーズ行うことができる。また刈取部9は、飛散した藁屑等の混入のない状態で植立穀稈のみを脱穀部6に供給することができるので、刈取り及び脱穀作業を能率よく行うことができる。また特に、刈取穀稈のボリュームが大である場合には、藁屑等が片寄って放出されると藁屑等の堆積高さは高くなり、この排塵物の堆積条列を汎用コンバイン1が刈取姿勢で横断するときに、分草体が排塵物を引っ掛けて後工程での刈取作業に支障をきたす等の問題があるが、上記構成によれば、受網排出口の扱胴回転方向上手側での排塵物の放出を増やして略均一に排出できるから、排塵物の堆積高さが高くなることを抑制するので、堆積排塵物を分草体で引っ掛けて支障をきたすことを防止することができる等の特徴がある。
次に、図4を参照し本発明の第2実施形態に係る脱穀部の構造について説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用については説明を省略する。この脱穀部6の扱室構造は、前記排塵調整板27の機体内方側端部に補助排塵調整板27aを機体外方側(扱胴回転方向下手側)と機体内方側(扱胴回転方向上手側) の左右方向に進退移動自在に設けており、該補助排塵調整板27aを排塵調整板27から右側に移動調節することにより、回転上手側排出口24bの排出口幅を任意に狭めることができる。即ち、図示例の補助排塵調整板27aは、排塵調整板27と同じ円弧状板に円弧状の取付孔27bを穿設しており、後フレーム部26の後部縦面に対し、取付孔27bに複数のボルト31を挿入して締着することにより、左右方向に進退自在に取付ている。尚、上記補助排塵調整板27aは、回転上手側排出口24bを閉じるように移動させることができる。
上記のように構成される脱穀部1は、標準的な品質の穀稈を脱穀(通常脱穀)する際には、補助排塵調整板27aは左方側に位置決めして回転上手側排出口24bを広くした通常脱穀状態で使用する。一方、植立穀稈が例えば枝梗から穀粒が分離し難い品種や雨水や露で濡れた状態等の難脱穀材である場合には、その穀稈の性状により刈取り供給量を勘案しながら、補助排塵調整板27aを取付孔27bを介して右方移動させ、回転上手側排出口24bの幅が狭くなるように調節固定し滞動脱穀処理が促進される状態にする。これにより濡材はその穀稈状況に応じ、扱室2内で脱穀物の滞動脱穀処理を所望に受けることができるので、穀粒ロスを低減した脱穀を容易に行うことができる。従って、補助排塵調整板27aを移動調節して回転上手側排出口24bの排出口幅を変更することができるので、脱穀される材料が変わったとしても当該材料に対応させた排出をすることができる。また例えば、排塵物を堆肥化する等の目的で回収するとき、刈取穀稈のボリュームが少ない場合には、あえて回転上手側排出口24bの排出口幅を狭く変更することによって、藁屑等を片寄って放出させ藁屑等の堆積高さを高くすると、この堆積条列の排塵物の回収を行い易くすることができる等の利点もある。
次に、図5を参照し本発明の第2実施形態に係る脱穀部の構造について説明する。この場合の扱室構造の排塵調整板27は、前記した排塵調整板27を機体外方側の部位と内方側の部位とで、それぞれの取付け形状を有して複数に分割された分割排塵調整板27c,27d,27e等を、後フレーム部26にそれぞれボルト31を介して着脱自在に取付けて回転上手側排出口24bを形成するように構成している。そして、上記のように通常脱穀から穀稈の性状に基づく脱穀物の滞動脱穀処理を促進させたいときは、回転上手側排出口24b部分において、後フレーム部26に対し上記分割排塵調整板27eと同様な分割排塵調整板27eを追加し取付けると、回転上手側排出口24bを狭幅にすることができる。これにより排塵調整板27は、分割排塵調整板27eが追加されて長くなるので滞動脱穀処理を促進することができる。
また上記追加分割排塵調整板27eに代えて、分割排塵調整板27cと同様な形状の追加分割排塵調整板27cを反転させた状態で取付け追加することもでき、この場合には回転上手側排出口24bをさらに狭くするか、又は閉じることができるので、脱穀物の排出を抑制した状態で滞動脱穀処理をより促進させた脱穀を行い、穀粒ロスを低減させることができる。さらに、上記のような分割型の排塵調整板27の構造によれば、必要により例えば、中途の分割排塵調整板27dを外した状態で使用することもできる。この場合には分割排塵調整板27dを外した排塵調整板27の中途に受網排出口24aを開放した排出口から脱穀物を一部排出させることができる。従って、この場合には穀稈材料や性状の状況により、滞動する排塵物を部分的に中途排出をさせて滞動脱穀処理の負荷を軽減させることができるため、全体として滞動脱穀処理を促進させながら詰まり等を防止した高能率脱穀を行うことができる等の特徴がある。
1 汎用コンバイン
2 扱室
9 刈取部
21 扱胴
24 受網
24a 受網排出口
24b 回転上手側排出口
27 排塵調整板
27a 補助排塵調整板
27c,27d,27e 分割排塵調整板
33 選別室

Claims (3)

  1. 刈取部(9)で刈取られた穀稈の全体を扱室(2)に供給し、扱胴(21)によって脱穀された脱穀物を受網(24)から穀粒等を漏下させて選別室(33)に供給し、且つ受網(24)を漏下しない排塵物を受網(24)の終端で、扱胴(21)との間に形成される受網排出口(24a)から機外に向けて排出する汎用コンバインの脱穀部において、前記受網(24)の終端部に、受網(24)側から所定高さを有し排塵物の排出を規制する排塵調整板(27)を設けるにあたり、受網排出口(24a)の扱胴回転方向上手側の排塵調整板(27)を部分的になくすことにより、扱胴回転方向下手側の受網排出口(24a)からの排塵物の排出を抑制しながら、扱胴回転方向上手側に形成される排塵調整板(27)を有しない回転上手側排出口(24b)から、排塵物の排出量を増大させて排出させる構成にしたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀部。
  2. 前記排塵調整板(27)の扱胴回転方向上手側に、補助排塵調整板(27a)を扱胴回転方向上手側と扱胴回転方向下手側とに移動自在に設けることにより、回転上手側排出口(24b)の排出口幅を調節する請求項1記載の汎用コンバインの脱穀部。
  3. 前記排塵調整板(27)を複数の分割排塵調整板(27c),(27d),(27e)を連接して構成すると共に、該分割排塵調整板(27c),(27d),(27e)のいずれかを選択し着脱することにより、排塵調整板(27)の長さを調節する請求項1記載の汎用コンバインの脱穀部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020130061A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
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